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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理
12c (12.1.2)
E48019-03
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Oracle HTTP Server 12c (12.1.2)の新機能

次のトピックでは、Oracle HTTP Serverの新機能と変更された機能について、およびこのマニュアルに記載されるその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。このドキュメントは、以前はOracle HTTP Server管理者ガイドと呼ばれていたドキュメントの新しいエディションです。

12c (12.1.2)での新機能と変更された機能

この項には次の情報が含まれます:

12c (12.1.2)での新機能

この項では、Oracle HTTP Serverのこのバージョンでの新機能について説明します。次の機能が含まれます。

12c (12.1.2)で搭載されたWebLogic Management Framework

このバージョンのOracle HTTP Serverは、Oracle WebLogic 12c (12.1.2)インタフェースを活用するツール・セットであるWebLogic Management Frameworkを搭載し、Oracleを管理するための簡単で一貫性のある分散フレームワークを提供します。WebLogic Management Frameworkの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解』の「WebLogic Management Frameworkとは」を参照してください。

新しいフレームワークによって次の変更が行われました。

OHS 12.1.2ではFIPS 140をサポート

Oracle HTTP Server 12.1.2は、米国連邦情報処理標準140番(FIPS 140)に準拠しています。このバージョンのOracle HTTP Serverで使用されているモジュールはまだFIPS 140の検証中ですが、正式なFIPS認証を受けた基底SSLライブラリのバージョンが使用されています。

Oracle HTTP ServerのFIPS 140準拠の一部として、mod_osslプラグインにSSLFIPSディレクティブが含まれるようになりました。このディレクティブは、Oracle HTTP Server構成ファイルで、SSLライブラリのFIPS_modeフラグをオンまたはオフに切り替えることによって、FIPSを有効化します。SSLFIPSはグローバル・サーバー・コンテキスト内に設定される必要があり、競合する設定(たとえば、SSLFIPS offが続くSSLFIPS onなど)があると構成できません。このモードはすべてのSSLライブラリ操作に適用されます。

SSLFIPSの詳細は、第G.2.6項「SSLFIPS」を参照してください。

「mod_wl_ohs構成」ページでの検索機能

Fusion Middleware Controlを使用してmod_wl_ohsを構成する場合、次の検索アイコンをクリックすることで、選択したOracle HTTP Serverインスタンスで使用可能なクラスタまたはサーバーのリストを表示できます。

検索アイコンを表す拡大鏡。

このツールを選択すると、選択ダイアログ・ボックスが表示され、使用するクラスタまたはサーバーを選択できます。

「mod_wl_ohs構成」ページでのAutoFill機能

「自動入力」ボタンをクリックすることで、指定したベースURLに対する有効なWebLogic Serverとエンドポイントの場所を、「mod_wl_ohs構成」画面の場所表に簡単に追加できるようになりました。同一名の場所のデータは更新され、新しい場所は表に追加されます。

12c (12.1.2)での重要な更新

この項では、Oracle HTTP Serverの以前のバージョンから大幅に更新された機能について説明します。次に、これらの機能を示します。

WLSプラグインはWebサーバーのログの一部になりました

WebLogic ServerプラグインはOracle HTTP Serverのエラー・ログの一部になり、簡単に識別するためにweblogic:という接頭辞が付きます。したがって、ディレクティブWLLogFileおよびDebugは非推奨になりました。構成がこれらのいずれかを使用すると、次の注意メッセージがコンソールのログ・ファイルに表示されます。

The WLLogFile directive is ignored. The web server log file is used instead.
The Debug directive is ignored. The web server log level is used instead.

sqlnet.oraのNZトレース・ロギング・メカニズムはサポートされなくなりました

Oracle HTTP Serverでは、sqlnet.oraのNZトレース・ロギング・メカニズムがサポートされなくなりました。12.1.2では、新しいSSLNZTraceLogLevelディレクティブを使用して、ssl.confファイルを使用したNZトレース・ロギングを有効化できます。詳細は、G.2.9項「SSLNZTraceLogLevel」を参照してください。

Unixの特権ポートのサポート実装が異なります

UNIXの特権ポートでのリスニングのサポートは、ルートとしてOracle HTTP Serverコードを実行する必要のない異なる実装を持ちます。ユーザー・ディレクティブとグループ・ディレクティブを構成する必要がなくなりました。

12c (12.1.2)で削除された機能

次の機能が12.1.2で削除されています。

Oracle Web Cacheとの統合

Oracle Web Cacheは、Fusion Middleware 12cに含まれなくなりました。Oracle HTTP ServerによるOracle Web Cacheとの統合のサポートはなくなりました。

mod_oradav

mod_oradavモジュールはOracle HTTP Serverに含まれなくなりました。Oracle HTTP ServerでのDAVのサポートを必要とする場合は、オープン・ソースのmod_davモジュールなどのサード・パーティのソリューションを使用する必要があります。

mod_osso

mod_ossoモジュールはOracle HTTP Serverに含まれなくなりました。かわりに、Oracle WebGateを使用することをお薦めします。WebGateがOracle HTTP Serverとともにインストールされるようになりました。

サード・パーティのWebサーバーに対するSSOプラグイン

IISおよびiPlanet用のSSOプラグインはOracle HTTP Serverに含まれなくなりました。かわりに、Oracle WebGateを使用することをお薦めします。

サード・パーティのWebサーバーに対するプロキシ・プラグイン

IISおよびiPlanet用のプロキシ・プラグインはOracle HTTP Serverに含まれなくなりました。これらのWebサーバーに対するプロキシ・サポートを必要とする場合は、Webサーバーにバンドルされているプロキシ・サポートまたはサード・パーティのソリューションを使用できます。

SSLプロトコル・バージョン2およびエクスポート暗号

SSLプロトコル・バージョン2およびエクスポート暗号のサポートが削除されました。セキュアな通信を行う場合に、これらの使用はお薦めできません。