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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMSリソース・アダプタの管理
12c (12.1.2)
E48022-02
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6 アウトバウンドJMSメッセージの送信

この章では、JMS RAを使用したJMSメッセージの送信方法について説明します。

JMS RAアウトバウンド通信の基本

JMS RAはWebLogic JMSクライアントのシン・ラッパーです。ユーザーは、接続クライアントIDをRESTRICTED(制限付き)またはUNRESTRICTED(制限なし)のいずれかに、サブスクリプションをSharable(共有可能な)またはExclusive(排他的)のいずれかに設定するよう選択できます。

アウトバウンド接続の定義

JMS RAは事前定義された多くのJMS接続ファクトリを提供します。各JMS接続ファクトリ・インタフェースには、独自の<connection-definition>要素があります。各<connection-definition>では、JCA仕様によって要求されるクラスおよびインタフェースと、追加の構成プロパティを定義します。

JMS RA接続ファクトリ

JMS RAでは次の接続ファクトリがサポートされます。

  • WebLogic JMS non-XA ConnectionFactory

  • WebLogic JMS non-XA QueueConnectionFactory

  • WebLogic JMS non-XA TopicConnectionFactory

  • WebLogic JMS XA ConnectionFactory

  • WebLogic JMS XA QueueConnectionFactory

  • WebLogic JMS XA TopicConnectionFactory

詳細は、「JMS RA ra.xmlファイルの例」のra.xmlファイルの<outbound-resourceadapter>要素を参照してください。

JMS RA接続ファクトリのプロパティの構成

JMS RAでは、ra.xmlファイルまたは、JMS RAがデプロイされている外部アプリケーション・サーバーのJEEコンテナに設定できる追加の構成プロパティがサポートされています。詳細は、「JMS RAのアウトバウンドの構成プロパティ」を参照してください。次に、WebLogic XA接続ファクトリと追加の構成プロパティの例を示します。

例6-1 WebLogic XA接続ファクトリの接続定義の例

. . . 
<connection-definition>
          <managedconnectionfactory-class>
              weblogic.jms.ra.WLManagedXAConnectionFactory
          </managedconnectionfactory-class>
          <config-property>
            <config-property-name>LoggerName</config-property-name>
            <config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
            <config-property-value>weblogic.jms.ra</config-property-value>
          </config-property>
          <config-property>
            <config-property-name>LogLevel</config-property-name>
            <config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
            <config-property-value>FINEST</config-property-value>
          </config-property>
          <config-property>
            <config-property-name>group</config-property-name>
            <config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
            <config-property-value></config-property-value>
          </config-property>
          <config-property>
            <config-property-name>rpResourceLocation</config-property-name>
            <config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
            <config-property-value></config-property-value>
          </config-property>
          <config-property>
            <config-property-name>autoCloseSession</config-property-name>
            <config-property-type>java.lang.Boolean</config-property-type>
            <config-property-value>false</config-property-value>
          </config-property>
          <connectionfactory-interface>
              weblogic.jms.ra.WLXAConnectionFactoryInterface
          </connectionfactory-interface>
          <connectionfactory-impl-class>
              weblogic.jms.ra.WLXAConnectionFactory
          </connectionfactory-impl-class>
          <connection-interface>
              weblogic.jms.ra.WLXAConnectionInterface
          </connection-interface>
          <connection-impl-class>
              weblogic.jms.ra.WLXAConnection
          </connection-impl-class>
        </connection-definition>
. . .

JMS RAアウトバウンド接続の制限

接続管理の制限を次に示します。

アウトバウンド・メッセージをロード・バランシングする方法の理解

WebLogicクラスタは、同時に動作し、連携して高度なスケーラビリティと信頼性を実現する複数のWebLogic Serverインスタンスで構成されます。JMS分散宛先には通常、複数のサーバー・インスタンスに分散されたメンバー・セットが含まれており、各メンバーは個々のJMSサーバー・インスタンスでホストされています。詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のWebLogic Serverクラスタリングの理解に関する項を参照してください。

次の項では、JMS RAによってWebLogic JMSアウトバウンド通信をロード・バランシングする方法について説明します。

接続ファクトリを使用したRMIロード・バランシング

JMS RAでは、異なるWebLogic Serverインスタンスを指す接続およびセッションを作成するために、WebLogic JMS接続ファクトリを使用したRMIオブジェクトのロード・バランシングがサポートされています。詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のクラスタでのロード・バランシングに関する項を参照してください。

分散宛先へのメッセージのロード・バランシング

WebLogic分散宛先(DD)へのロード・バランシングは、追加構成を指定せずに自動的にサポートされています。DDは、JMS RAからは単一の論理的な宛先にみえます。分散宛先とそのメンバーの両方が、WebLogic JNDIに通知されます。JMS RAの管理対象接続が指すインスタンスとは異なるWebLogic Serverインスタンス上の分散宛先のメンバーにメッセージをロード・バランシングする場合、管理対象接続の介在トランザクション・マネージャ(ITM)は、必要に応じて、XAのコールを別のWebLogicインスタンス上の対応するトランザクション・コーディネータに透過的に引き継ぐことによって、そのインスタンスに送信されたメッセージを登録できます。


注意:

恒久サブスクリプションの作成、使用およびサブスクライブ解除を行う場合は、個々の分散トピック・メンバーを参照する必要があります。


アウトバウンド通信のトランザクション・サポートの構成

JMS RAは、JCA標準に従って、WebLogic JMSを使用したアプリケーションに対するアウトバウンドXA機能を提供します。詳細は、「アウトバウンド通信のトランザクション・サポート」を参照してください。

アウトバウンド通信の認証の構成

ra.xmlファイルでauthentication-mechanism要素を構成します。詳細は、「JCAセキュリティ」を参照してください。