この章では、SpringアプリケーションはWebLogic Serverのクラスタリング機能を活用できる方法について説明します。SpringアプリケーションのほとんどがWebアプリケーション(.war
ファイル)としてパッケージ化されるため、WebLogic Serverクラスタを活用するには、特別な操作を実行する必要がありません。WebLogic ServerクラスタのサーバーへSpringアプリケーションをデプロイするだけでWebLogic Serverクラスタを活用できます。これらのWebLogic Server/Spring統合機能でサポートされるSpringバージョンについては、「WebLogic Server 12.1.2でのSpringのサポート」を参照してください。
WebLogic Serverは、Java EE RMI実装とのプロキシ処理をサポートするようにSpring JndiRmiProxyFactoryBean
およびそれに関連するサービス・エクスポータを拡張します。JndiRmiProxyFactoryBean
およびそのエクスポータの拡張機能を使用するには、次の手順に従います。
次のようなコードを実装してクライアント・サポートを構成します。
<bean id="proProxy" class="org.springframework.remoting.rmi.JndiRmiProxyFactoryBean"> <property name="jndiName" value="t3://${serverName}:${rmiPort}/order"/> </property> <property name="jndiEnvironment"> <props> <prop key="java.naming.factory.url.pkgs">weblogic.jndi.factories</prop> </props> </property> <property name="serviceInterface" value="org.springframework.samples.jpetstore.domain.logic.OrderService"/> </bean>
次のようなコードを実装してサービス・エクスポータを構成します。
<bean id="order-pro" class="org.springframework.remoting.rmi.JndiRmiServiceExporter"> <property name="service" ref="petStore"/> <property name="serviceInterface" value="org.springframework.samples.jpetstore.domain.logic.OrderService"/> <property name="jndiName" value="order"/> </bean>