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Oracle® Real User Experience Insight管理者ガイド
12c Release 3 (12.1.0.4) for Linux x86-64
E49733-01
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2 コレクタ・システムの構成

この章では、コレクタ・システムを構成してドメインベースのセグメンテーションを実行し、コレクタ・プロセスで使用可能なメモリーを増やす設定について説明します。

2.1 コレクタの使用可能なメモリーの増加

デフォルトで、コレクタ・プロセス(panther)には、単一サーバーのインストールで使用可能なシステム・メモリーの30%が割り当てられます。リモート・コレクタ・インストールでは、コレクタ・プロセスには、使用可能なメモリーの70%が割り当てられます。コレクタ・プロセスで使用可能なメモリーを設定するには、次のコマンドを使用します。

execsql config_set_profile_value profile config MaxMemoryUsage replace setting

説明:

コレクタ・プロファイル名

必要なコレクタ・プロファイル名は、レポータGUI(「構成」「セキュリティ」「コレクタ・プロファイル」の順に選択します)を介すか、次のコマンドを実行して取得できます。

execsql config_get_profiles

2.2 ドメインベースのセグメンテーションの構成

RUEIを構成してドメイン名に基づいて監視対象トラフィックをフィルタリング(セグメント化)するには、次のようにします。

  1. 「構成」「セキュリティ」「ネットワーク・フィルタ」の順に選択し、必要なコレクタ・プロファイルを選択します。「パケット取得」メニューで必要なコレクタ・プロファイルごとに「指定されたドメイン」オプションが指定されていることを確認します。

  2. c_domain_segmentsデータベース表の必要な行を作成、変更または削除します。表の形式は、次のとおりです。

    ID        Priority   Domain   Profile_ID   Traffic_segment
    1000      10         *.nl          2            1|1
    1100      8          *.be          2            1|2
    1150      3          *.oracle.*    2            1|1
    1200      1          *.com         2            3|4
    

    説明:

    • ID列は、表の各行の一意の識別子を表します。

    • Priority列は、フィルタを適用する順序を表します。優先度の数値が最も高いフィルタが最初に適用され、最も低いフィルタが最後に解決されます。したがって、前述の例では、ドメインmyshop.oracle.comに関連する監視対象トラフィックが*.com 3|4フィルタではなく*.oracle.* 1|1としてフィルタリングされます。また、国コードnlを使用したすべてのドメイン・トラフィックが監視され、国コードbeを使用したドメインはデータ・ストリームの最初の半分のみが監視されます。

    • Domain列は、アスタリスク(*)をワイルドカードとして使用できる実際のフィルタ値を含みます。

    • Profile_ID列は、フィルタを適用するコレクタ・プロファイルのIDに関連します。このIDは、c_cprofilesにあります。

    • Traffic_segment列は、指定したフィルタに使用する必要があるセグメントを含みます。最大128部を指定できます。たとえば、34|128は、128のうち34番目のセグメントを取得します。

  3. 現在定義されているネットワーク・フィルタを表示するには、RUEI_USERユーザーとしてレポータ・システムにログオンし、次のコマンドを発行します。

    sqlplus /@RUEI_DB_TNSNAME
    select id, prio, domain, profile_id, traffic_segment from c_domain_segments order by prio; 
    
  4. 行を表に挿入するには、次のコマンドを発行します。

    insert into c_domain_segments (id, prio, domain, profile_id, traffic_segment) values (c_domain_segments_seq.nextval, 1, '*.nl', 2, '1|2');
    
  5. 表から行を削除するには、次のコマンドを発行します。

    delete from c_domain_segments where id=1;
    
  6. フィルタの優先度を変更するには、次のコマンドを発行します。

    update c_domain_segments set prio=100 where id=2; 
    

2.3 NPAスレッドの数の構成

デフォルトで、コレクタ・システムは、ネットワーク・プロトコル分析(NPA)用の3つのスレッドを使用します。これは、NumNPAThreads設定によって制御されます。この設定を増やして、コレクタ・パフォーマンスを向上できます。

現在定義されていない場合、次のコマンドを使用して、この数値を増やすことができます。

execsql config_set_profile_value profile config NumNPAThreads add 4

以前に定義した場合、次のコマンドを使用して変更できます。

execsql config_set_profile_value profile config NumNPAThreads replace 5

profileには、更新する必要があるコレクタ・プロファイルの名前を指定します。

2.4 Formsソケット・モード・タイムアウトの構成

デフォルトでは、Formsソケット・モード設定は10分に設定されています。これを表示するには、次のコマンドを発行します。

execsql config_get_profile_value System forms FormsSocketTimeout

これを変更するには、次のコマンドを発行します。

execsql config_set_profile_value System forms FormsSocketTimeout replace 600