| Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Directory管理者ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55922-08 |
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この章では、Oracle Process Manager and Notification Serverを使用してOracle Virtual Directoryプロセスを管理する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)は、Oracle Virtual Directoryを含むOracle Fusion Middlewareコンポーネントを監視するデーモン・プロセスです。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、OPMNを使用してOracle Virtual Directoryを停止または起動を行います。この章で説明されているOracle Virtual Directoryのプロセス管理タスクは、コマンドラインから、opmnctl(OPMNへのコマンドライン・インタフェース)を使用して実行できます。
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関連項目: OPMNおよび |
ホスト・コンピュータにOracle Virtual Directoryをインストールすると、Oracle Identity Management 11gインストーラによって次のものが作成されます。
新規または既存のOracleインスタンス内にType=OVDのOracle Fusion Middlewareコンポーネント。このOracle Virtual Directoryコンポーネント名は通常はovd1で、Oracleインスタンス名は通常はasinst_1です。
Oracleインスタンス・ディレクトリの下にファイルシステム・ディレクトリ。インストーラによって作成されるディレクトリ・パスの一部には、コンポーネント名に固有の名前が付けられます。たとえば、UNIXまたはLinux上のOracleインスタンス・ディレクトリの下には、次の名前のパスがあります。
ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd1
ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs/OVD/ovd1
インストール中に新規ドメインの作成または既存ドメインの拡張オプションのいずれかを選択すると、Oracle Virtual DirectoryコンポーネントはWebLogicドメインに登録されます。インストール中に「なし」オプションを選択すると、Oracle Virtual Directoryコンポーネントはドメインに登録されません。Oracle Virtual Directoryコンポーネントをドメインに登録することをお薦めします。この章で説明されているように、Oracle Virtual Directoryコンポーネントは、opmnctlを使用してコマンドラインから登録できます。
インストール中に既存ドメインの拡張オプションを使用して複数のノード上に複数のOracle Virtual Directoryコンポーネントをインストールする場合は、2つ目およびそれ以降のノードは、ovd2、ovd3のようなコンポーネント名を持ちます。
Oracleインスタンス内にOracle Virtual Directoryコンポーネントを作成するには、opmnctl createcomponentを使用します。次に、opmnctl createcomponentを使用してOracle Virtual Directoryコンポーネントを作成する構文を示します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl createcomponent [-adminHost hostname] [-adminPort weblogic_port] [-adminUsername weblogic_admin] [-adminPasswordFile 'FILE_WITH_WEBLOGIC_ADMIN_PASSWORD'] -componentType OVD -componentName componentName [-passwordFile 'FILE_WITH_OVD_ADMIN_PASSWORD'] [-admin cn=orcladmin] [-isAdminSSL true | false ] [-ovdAdminPort OVD_ADMIN_GATEWAY_PORT] [-namespace dc=us,dc=oracle,dc=com] [-ldapPort LDAP_PORT] [-ldapSport SSL_ENABLED_LDAP_PORT] [-httpPort HTTP_PORT] [-isHttpSSL true | false]
opmnctl createcomponentコマンドでは、複数のパラメータを使用できます。次に、Oracle Virtual Directoryに固有のパラメータのリストを示します。opmnctl createcomponentコマンドのパラメータの詳細は、『Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』を参照してください。
Oracle Virtual Directory管理ユーザー名(例: cn=orcladmin)。デフォルト値はcn=orcladminです。
Oracle Virtual Directory管理パスワード・ファイル。ファイルの場所を指定しない場合、パスワードの入力を求められます。
Oracle Virtual Directory管理リスナーのSSLを有効または無効にします。サポートされている値は、trueおよびfalseです。デフォルト値はtrueです。
Oracle Virtual Directory管理リスナーのポートを指定します。デフォルト値は8899です。
ネームスペース値(例: dc=us,dc=oracle,dc=com)
Oracle Virtual Directory LDAPリスナーのポートを指定します。デフォルト値は6501です。
Oracle Virtual Directory LDAPリスナーのSSLポートを指定します。デフォルト値は6502です。
Oracle Virtual Directory HTTPリスナーのポートを指定します。デフォルト値は8080です。
Oracle Virtual Directory HTTPリスナーのSSLを有効または無効にします。デフォルト値はtrueです。
例10-1 opmnctl createcomponentコマンド
次の例では、名前がovd3のOracle Virtual Directoryコンポーネントを作成します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl createcomponent -adminHost sales.west.com \
-adminPort 7001 -adminUsername weblogic -componentName ovd3 -componentType OVD \
-admin cn=admin -isAdminSSL true -ovdAdminPort 8890 \
-namespace dc=us,dc=oracle,dc=com -ldapPort 5566 -ldapSport 4455 -httpPort 9090 \
-isHttpSSL true
OracleインスタンスおよびそのOracleインスタンス内のすべてのコンポーネントを登録するには、opmnctl registerinstanceを使用します。構文は次のとおりです。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl registerinstance [-adminHost hostname] [-adminPort weblogic_port] [-adminUsername weblogic_admin] [-adminPasswordFile 'FILE_WITH_WEBLOGIC_ADMIN_PASSWORD']
次に例を示します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl registerinstance \
-adminHost myhost \
-adminPort 7001 \
-adminUsername weblogic \
WebLogic管理サーバーのデフォルト管理ポートは7001です。
OracleインスタンスおよびそのOracleインスタンス内のすべてのコンポーネントの登録を解除するには、opmnctl unregisterinstanceを使用します。構文は次のとおりです。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl unregisterinstance [-adminHost hostname] [-adminPort weblogic_port] [-adminUsername weblogic_admin] [-adminPasswordFile 'FILE_WITH_WEBLOGIC_ADMIN_PASSWORD']
次に例を示します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl unregisterinstance -adminHost myhost \
-adminPort 7001 -adminUsername weblogic \
WebLogic管理サーバーのデフォルト管理ポートは7001です。
Oracle Virtual Directoryコンポーネントの登録を変更した後に、登録済のOracleインスタンスのOracle Virtual Directoryコンポーネントの登録を更新するには、opmnctl updatecomponentregistrationを使用します。opmnctl updatecomponentregistrationコマンドは、Oracle Virtual Directoryコンポーネントのlisteners.os_xmlおよびserver.os_xmlファイルを使用して、Oracle Virtual Directoryコンポーネントの登録を更新します。
opmnctl updatecomponentregistrationの構文は次のとおりです。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl updatecomponentregistration [-adminHost hostname] [-adminPort weblogic_port] [-adminUsername weblogic_admin] [-adminPasswordFile 'FILE_WITH_WEBLOGIC_ADMIN_PASSWORD'] [-componentType OVD] -componentName componentName [-Host OVD_HOST_NAME]
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注意:
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次に例を示します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl updatecomponentregistration -adminHost myhost \
-adminPort 7001 -adminUsername weblogic -componentType OVD -componentName ovd1
Oracle Virtual Directoryコンポーネントを削除するには、opmnctl deletecomponentを使用します。構文は次のとおりです。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl deletecomponent [-adminHost hostname] [-adminPort weblogic_port] [-adminUsername weblogic_admin] [-adminPasswordFile 'FILE_WITH_WEBLOGIC_ADMIN_PASSWORD'] [-componentType ovd] -componentName componentName
次に例を示します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl deletecomponent -adminHost myhost -adminPort 7001 \ -adminUsername weblogic -componentType OVD -componentName ovd1
opmnctlを使用してコンポーネントとプロセスのステータスを表示するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl status -l
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注意: Oracle Virtual Directoryの両方のHTTPエンドポイント(AdminおよびWebGateway)は、同じプロトコル名 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは、サーバーのポート情報の表示中は説明フィールドは表示されません。 |
通常、1つ目のOracle Virtual Directoryコンポーネントのコンポーネント名はovd1です。
1つ目のOracle Virtual Directoryコンポーネントを起動するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc ias-component=ovd1
すべてのOracle Virtual Directoryコンポーネントを起動するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc process-type=OVD
すべてのコンポーネントを起動するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startall
1つ目のOracle Virtual Directoryコンポーネントを停止するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopproc ias-component=ovd1
すべてのOracle Virtual Directoryコンポーネントを停止するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopproc process-type=OVD
すべてのコンポーネントを停止するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopall
opmnctl restartprocコマンドは、Oracle Virtual Directory構成はリロードするものの現在のOracle Virtual Directoryサーバー・プロセスは中断しない、Oracle Virtual Directoryサーバーの「ソフト」再起動を実行します。
1つ目のOracle Virtual Directoryコンポーネントを再起動するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl restartproc ias-component=ovd1
すべてのOracle Virtual Directoryコンポーネントを再起動するには、次の構文を使用します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl restartproc process-type=OVD
