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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B61436-07
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26 モニター

この章では、Oracle Service Bus管理コンソールを使用した、Oracle Service Bus(OSB)におけるサービスのモニター方法について説明します。内容には、SLA・アラートとパイプライン・アラートの操作、統計、操作設定およびメトリックが含まれます。

ビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスを作成すると、そのサービスのモニターはデフォルトでは無効です。モニターを有効にする方法について、プロキシ・サービスの場合は26.8項「プロキシ・サービスの操作設定の構成」を、ビジネス・サービスの場合は26.9項「ビジネス・サービスの操作設定の構成」をそれぞれ参照してください。

個別にモニターが有効または無効にされているすべてのサービスのモニターを有効または無効にするには、「操作」「グローバル設定」ページの「モニターの有効化」オプションを使用します。27.2項「グローバル設定の有効化」を参照してください。

実行時のモニターの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「実行時のOracle Service Busのモニター」を参照してください。

26.1 SLAアラートの表示

「SLAアラート」ページでは、SLAアラートの概要を表示し、詳細なアラート履歴情報(表26-1を参照)にアクセスできます。

「SLAアラート」ページには、次の情報が含まれます。

表26-1 SLAアラートの履歴情報

プロパティ 説明

タイムスタンプ

アラート・ルールが最後にtrueに評価された日時。

デフォルトでは、すべてのアラートはタイム・スタンプに基づいて並べられます。

アラート名

アラートに割り当てられた名前。この名前は「アラート詳細」ページにリンクされています。26.5項「アラートの詳細の表示」を参照してください。

アラート名の横の「注釈」アイコンはアノテーションを示します。アイコンにマウス・ポインタを合せるとアノテーション・テキストをプレビューできます。

アラート重大度

ユーザー定義のアラートの重大度。

  • 致命的

  • クリティカル

  • 重度

  • 軽度

  • 警告

  • 通常

サービス

アラートに関連付けられたサービスの名前。この名前は「サービスのモニターの詳細」ページにリンクされています(サービスが現在モニターされている場合のみ)。26.11項「サービス・メトリックの表示」を参照してください。

サービス・タイプ

親サービスのタイプ:プロキシ・サービスまたはビジネス・サービス。

アクション

「アラート・ルールの詳細を表示」アイコンは、アラート・ルールの全般的な構成ページにリンクされています。26.24項「アラート・ルールの構成の表示」を参照してください。


26.2 パイプライン・アラートの表示

「パイプライン・アラート」ページでは、パイプライン・アラートの概要を表示し、詳細なアラート履歴情報(表26-2を参照)にアクセスできます。

「パイプライン・アラート」ページには、次の情報が含まれます。

表26-2 パイプライン・アラートの履歴情報

プロパティ 説明

タイムスタンプ

アラートが発生した日時。

デフォルトでは、すべてのアラートはタイム・スタンプに基づいて並べられます。

アラート・サマリー

パイプライン・アラート・アクションの簡単な説明文またはOracle Service Busアラート(アラート・サマリー・テキストなしで設計されたパイプライン・アラート・アクションのデフォルト値)。アラート・サマリーは「アラート詳細」ページにリンクされています。26.5項「アラートの詳細の表示」を参照してください。

アラート・サマリーの横の「注釈」アイコンはアノテーションを示します。アイコンにマウス・ポインタを合せるとアノテーション・テキストをプレビューできます。

アラート重大度

ユーザー定義のアラートの重大度。

  • 致命的

  • クリティカル

  • 重度

  • 軽度

  • 警告

  • 通常

サービス

アラートに関連付けられたサービスの名前。この名前は「サービスのモニターの詳細」ページにリンクされています(サービスが現在モニターされている場合のみ)。26.11項「サービス・メトリックの表示」を参照してください。

サービス・タイプ

プロキシ・サービスだけがパイプラインのアラートを定義できます。したがって、パイプライン・アラートの場合、すべての親サービスがプロキシ・サービスになっています。

アクション

「メッセージ・フローの編集」アイコンは、プロキシ・サービスの「メッセージ・フローの編集」ページにリンクされています。


26.3 アラートの検索

アラートを検索するには:

  1. 「操作」「ダッシュボード」を選択します。

  2. 「SLAアラート」タブまたは「パイプライン・アラート」タブを選択して、SLAアラートまたはパイプライン・アラートを表示します。

  3. 「拡張アラート履歴」をクリックします。「拡張SLAアラート履歴」または「拡張パイプライン・アラート履歴」ページが表示され、詳細なアラートの履歴情報が示されます。

  4. リストに表示される項目の数を絞り、特定のアラートだけを検索するには、次の操作を行います。

    • 「開く」アイコンをクリックして追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件を満たす結果のみが返されます。

    • 日付範囲でフィルタします。次のいずれかを行います。

      • 「すべて」を選択すると、日付範囲と時間間隔のフィルタ条件が無視され、すべてのアラートが表示されます。

      • 「From」「To」フィールドに、MM/DD/YY HH:MM AM|PMの形式で日時を指定し、「検索」をクリックします。指定した日付範囲に発生したアラートが表示されます。

      • 「過去」フィールドに日数を入力してから、時間と分を指定して、「検索」をクリックします。指定した期間に発生したアラートが表示されます。

    • アラート重大度でフィルタします。「アラート重大度」リストで選択して、アラートを指定された重大度に制限し、「検索」をクリックします。

      「またはそれ以上」チェック・ボックスを選択すると、検索は指定した一定の値以上の重大度に制限されます。重大度を制限の少ない順に並べると、「通常」、「警告」、「軽度」、「重度」、「クリティカル」、「致命的」となります。

    • サービスでフィルタします。「参照」をクリックして、「サービスの選択」ページを表示します。リストから親サービスを選択して、「発行」をクリックします。「クリア」をクリックして親サービスのフィルタ条件を削除するか、「検索」をクリックします。

    • SLAアラート専用。「アラート名(任意の文字列)」でフィルタします。任意の文字列を入力し(ワイルドカード文字も入力可)、「検索」をクリックします。詳細は、26.3.1項「WebLogic診断フレームワークの問合せ言語」を参照してください。

    • パイプライン・アラート専用。「アラート・サマリー(任意の文字列)」でフィルタします。任意の文字列を入力し(ワイルドカード文字も入力可)、「検索」をクリックします。詳細は、26.3.1項「WebLogic診断フレームワークの問合せ言語」を参照してください。アラート・サマリー・テキストなしで設計されたパイプライン・アラート・アクションを検索するには、「Oracle Service Busアラート」と入力します。

    • 「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、アラートがすべて表示されます。

「拡張SLAアラート履歴」および「拡張パイプライン・アラート履歴」ページを使用して次のこともできます。

26.3.1 WebLogic診断フレームワークの問合せ言語

アラートはWebLogic診断フレームワークを使用して格納されます。このフレームワークには、ワイルドカードなどの独自の問合せ言語が含まれています。拡張アラート履歴のアラートをフィルタするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』のWLDF問合せ言語に関する項に記載されている構文を使用してください。

26.4 アラートのパージ

このページでは、指定したSLAアラートまたはパイプライン・アラートを永続的に削除できます。


注意:

このアクションは元に戻すことができません。


  1. 「操作」「ダッシュボード」を選択します。

  2. 「SLAアラート」タブまたは「パイプライン・アラート」タブを選択して、「拡張アラート履歴」リンクをクリックします。

  3. 「拡張アラート履歴」ページの右上にある「SLAのアラート履歴のパージ」または「パイプラインのアラート履歴のパージ」をクリックします。

  4. 表26-3のいずれかの手順を実行します。

表26-3 アラートのパージのオプション

内容 手順

すべてのSLAアラートまたはパイプライン・アラートのパージ

  1. 「アラートをすべてパージ」を選択します。

  2. 「パージ」をクリックします。

指定された期間内のSLAアラートまたはパイプライン・アラートのパージ

  1. 「...から...までのアラートをパージする」を選択します。

  2. パージ開始日時フィールドに、月、日、年、および時間を入力します。

  3. 「パージ終了日時」フィールドに、月、日、年、および時間を入力します。

  4. 「パージ」をクリックします。



注意:

アラートのパージ元のサーバーが使用可能でない場合、ロギング・フレームワークでパージのレコードを保持し、30分ごとにサーバーをポーリングして、使用可能かどうかを確認します。ロギング・フレームワークによってサーバーが使用可能であることが確認されると、アラートがパージされます。


26.5 アラートの詳細の表示

このページには、表26-4に示す情報などの特定のアラートの詳細が表示されます。

表26-4 アラートの詳細

プロパティ 説明

アラート名

SLAアラート専用。

アラートに割り当てられた名前。この名前はアラート・ルールの構成ページにリンクされています。26.24項「アラート・ルールの構成の表示」を参照してください。

アラート・サマリー

パイプライン・アラート専用。

パイプライン・アラート・アクションの簡単な説明文またはOracle Service Busアラート(アラート・サマリー・テキストなしで設計されたパイプライン・アラート・アクションのデフォルト値)。

説明

アラート・ルールの説明。

タイムスタンプ

  • パイプライン・アラートの場合:アラートが発生した日時

  • SLAアラートの場合:アラート・ルールが最後にtrueに評価された日時。

重大度

ユーザー定義のアラートの重大度。

  • 致命的

  • クリティカル

  • 重度

  • 軽度

  • 警告

  • 通常

サービス

このアラートに関連付けられたサービスの名前とパス。このフィールドは「サービスのモニターの詳細」ページにリンクされています(サービスが現在モニターされている場合のみ)。26.11項「サービス・メトリックの表示」を参照してください。

サービス・タイプ

親サービスのタイプ:プロキシ・サービスまたはビジネス・サービス。

プロキシ・サービスだけがパイプラインのアラートを定義できます。したがって、パイプライン・アラートの場合、すべての親サービスがプロキシ・サービスになっています。

サーバー

このアラートが生成されたサーバー名。

SLAアラートの場合はN/Aが表示されます。

注釈

このアラートに関するメモを入力できるテキスト・ボックス。アノテーションがあるアラートには、アラート履歴に「注釈」アイコンが表示されます。


26.6 サービスのモニター情報の表示

「サービス・ヘルス」ページには、モニターが有効なサービスのメトリックが表示されます。サービスに対してモニターを有効にする方法について、26.8項「プロキシ・サービスの操作設定の構成」および26.9項「ビジネス・サービスの操作設定の構成」を参照してください。

デフォルトでは、ダッシュボード・リフレッシュ間隔は、「リフレッシュなし」です。ダッシュボード・リフレッシュ間隔を変更するには、27.3項「ユーザー・プリファレンスの設定」を参照してください。


注意:

ダッシュボードの更新間隔の値をデフォルト(更新なし)以外の値に選択すると、ブラウザは、一定間隔で定期的にダッシュボードの表示を更新します。これにより、管理コンソールとやり取りしていなくても、セッションはタイムアウトしなくなります。

ダッシュボード・リフレッシュ間隔機能を慎重に使用することをお薦めします。管理コンソール・セッションを無人のまま放置しないようにしてください。管理コンソール・セッションがアクティブな間は、再認証を行わずに、他のユーザーがそのコンピュータから管理コンソール・セッションにアクセスできます。


「サービス・ヘルス」タブのヘッダーに、次のアイコンが表示されます。

「サービス・ヘルス」ページには、表26-5に示すサービス・メトリックとモニター情報が表示されます。

  1. 「統計の表示」フィールドで、次のいずれかを行います。

    • 各サービスの現在の集約間隔のモニター統計を表示するには、「現在の集約間隔」を選択します。「現在の集約間隔」ビューには、サービス・メトリックの変動する統計が表示されます。

    • 統計の最後のリセット以降のサービスのモニター統計を表示するには、「最後のリセット以降」を選択します。「最後のリセット以降」ビューには、メトリックの集計カウントが表示されます。

  2. リストからサーバーを選択して、そのサーバーのメトリックを表示します。

    クラスタが存在する場合はクラスタ全体のメトリックがデフォルトで表示されます。管理対象サーバーを個別に選択してそのサーバーのメトリックを表示します。

  3. リストに表示される項目の数を絞り、特定のサービスだけを検索するには、次の操作を行います。

    • 「開く」アイコンをクリックして追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件を満たす結果のみが返されます。

    • サービス名でフィルタします。「名前」フィールドに検索対象の名前またはワイルドカード文字(*および?をワイルドカード文字として使用するとより一般的な検索が行えます)を入力し、「検索」をクリックします。

      この検索方法は、サービスの名前がすべてのプロジェクトとパスでユニークである場合に推奨される方法です。

    • サービス・パスでフィルタします。「パス」フィールドに検索対象のパスを入力します。このパスは、プロジェクト名、およびサービスが格納されるフォルダの名前になります。*および?をワイルドカード文字として使用すると、より一般的な検索が行えます。そのパスに存在するすべてのサービスが表示されます。

      「パス」フィールドの形式は次のとおりです。

      project-name/root-folder/ . . ./parent-folder
      

      サービスがプロジェクトの直下にある場合、形式はproject-nameとなります。

    • サービス名とパスでフィルタします。この検索方法は、同じ名前の複数のサービスが異なるパスに存在する場合に推奨される方法です。

    • 親サービスでフィルタします。「サービス」リストで親サービスのタイプ(プロキシ・サービスまたはビジネス・サービス)を選択し、「検索」をクリックします。親サービスのフィルタ条件を無効にする場合は、「すべてのサービス」を選択します。

    • メッセージが発生したサービスでフィルタします。「メッセージあり」オプションを選択し、「検索」をクリックします。

    • アラートが発生したサービスでフィルタします。「アラートあり」オプションを選択し、「検索」をクリックします。

    • エラーが発生したサービスでフィルタします。「エラーあり」オプションを選択し、「検索」をクリックします。

    • オフラインURIを持つサービスでフィルタします。「オフライン・エンドポイントURIあり」オプションを選択し、「検索」をクリックします。

    • 特定のプロキシ・サービスで呼び出されたサービスでフィルタします。該当するフィールドにプロキシ・サービスの名前とパスを入力するか、「参照」をクリックして「プロキシ・サービスの選択」ページを表示します。リストからプロキシ・サービスを選択して、「発行」をクリックします。「検索」をクリックします。指定したプロキシ・サービスによって呼び出されるビジネス・サービスが表示されます。

      「プロキシの呼出し」フィールドではワイルドカード文字はサポートされません。

    • 「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、サービスがすべて表示されます。

表26-5 サービスのモニター情報

プロパティ 説明

名前

サービスに割り当てられた名前。この名前は「サービスのモニターの詳細」ページへのリンクです。26.11項「サービス・メトリックの表示」を参照してください。

パス

サービスに関連付けられたプロジェクト。サービスがプロジェクト・フォルダにある場合は、そのフォルダも表示されます。パスは次の形式で表示されます。

project-name/root-folder/ . . ./parent-folder

このパスはプロジェクト・エクスプローラの対応するパスにリンクされています。

サービス・タイプ

親サービスのタイプ:プロキシ・サービスまたはビジネス・サービス。

集約間隔

このフィールドは、「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合のみ表示されます。

このサービスのモニターに設定された現在の集約間隔(時間および分)。この間隔は「操作設定」ページで設定します。26.10項「サービスの集約間隔の設定」を参照してください。

平均レスポンス時間

現在の集約間隔での、または最後のリセット以降の、このサービスでメッセージの実行にかかった平均レスポンス時間(ミリ秒)。

メッセージ

現在の集約間隔での、または最後のリセット以降の、このサービスに関連付けられたメッセージの数。

エラー

現在の集約間隔での、または最後のリセット以降の、このサービスに関連付けられたエラー・メッセージの数。

アラート

このフィールドはデフォルトで非表示。

現在の集約間隔での、または最後のリセット以降の、このサービスに関連付けられたアラート(SLAまたはパイプライン)の数。

クラスタ内の個々の管理対象サーバーのプロキシ・サービスの場合、表示されるパイプライン・アラートの数は、現在の集約間隔での、または最後のリセット以降のこのサービスに関連付けられたもののみです。

ビジネス・サービス、個々の管理対象サーバーではN/Aと表示されます。

SLAアラート

現在の集約間隔での、または最後のリセット以降の、このサービスに関連付けられたSLAアラートの数。

クラスタ内の個々の管理対象サーバーについては、「SLAアラート」はN/Aです(クラスタ全体のSLAアラートのみが表示されます)。

パイプライン・アラート

プロキシ・サービス専用。

現在の集約間隔での、または最後のリセット以降の、このサービスに関連付けられたパイプライン・アラートの数。

エンドポイントURIのステータス

(ビジネス・サービスの場合のみ)エンドポイントURIのステータス。このステータスは、「エンドポイントURI」ページにリンクされています。26.15項「ビジネス・サービスのエンドポイントURIのメトリックの表示」を参照してください。

単一ノード・ドメイン(個々のサーバー・インスタンス)用:

  • Online - ビジネス・サービスのすべてのエンドポイントURIがオンラインです。

  • Offline - ビジネス・サービスのすべてのエンドポイントURIがオフラインです。

  • Partial - ビジネス・サービスの少なくとも1つのエンドポイントURIがオフラインです。

クラスタリングされたドメイン用:

  • 「サーバー」フィールドが「クラスタ」または管理対象サーバーの1つに設定されている場合、Onlineステータスは、クラスタ全体または選択した管理対象サーバーですべてのエンドポイントURIがオンラインであることを示します。

  • 「サーバー」フィールドが「クラスタ」または管理対象サーバーの1つに設定されている場合、Offlineステータスは、クラスタ全体または選択した管理対象サーバーですべてのエンドポイントURIがオフラインであることを示します。

  • 「サーバー」フィールドが「クラスタ」に設定されている場合、Partialステータスは、少なくとも1つのサーバー上でビジネス・サービスの1つ以上のエンドポイントURIがオフラインであるか、エンドポイントURIの少なくとも1つがすべてのサーバーでオフラインであるが、同じビジネス・サービスの他のエンドポイントURIが1つまたはすべてのサーバー上で使用できるステータスになっていることを示します。

  • 「サーバー」フィールドが管理対象サーバーの1つに設定されている場合、Partialステータスは、選択した管理サーバー上で、ビジネス・サービスのエンドポイントURIの少なくとも1つがオフラインであることを示します。

アクション

このフィールドは、「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合のみ表示されます。

この列では、特定のサービスについて「リセット」アイコンをクリックし、そのサービスの統計をリセットすることができます。これを行うことを確定すると、統計の最後のリセット以降収集された、サービスに関するすべてのモニター統計が削除されます。ただし、サービスの現在の集約間隔において収集中の統計は削除されません。さらに、「リセット」アイコンをクリックすると、サービスのモニター統計の収集がただちに再開されます。


26.7 サービスの統計のリセット

「サービス・ヘルス」ページでは、構成内のすべてのサービスのモニター統計をリセットできます。統計のリセットは、セッション内でもセッション外でも実行できます。

  1. 「操作」「ダッシュボード」「サービス・ヘルス」を選択します。

  2. 「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択します。「最後のリセット以降」ビューには、メトリックの集計カウントが表示されます。

  3. 特定のサービスのモニター統計をリセットするには、そのサービスの「アクション」列の「リセット」アイコンをクリックします。

    これを行うことを確定すると、統計の最後のリセット以降収集された、サービスに関するすべてのモニター統計が削除されます。ただし、サービスの現在の集約間隔において収集中の統計は削除されません。さらに、「リセット」アイコンをクリックすると、サービスのモニター統計の収集がただちに再開されます。

  4. すべてのサービスのモニター統計をリセットするには、ページの上部にある「すべての統計をリセット」リンクをクリックします。


    注意:

    「すべての統計をリセット」をクリックすると、ページ上に表示されているかどうかに関わらず、モニターされているサービスがすべてリセットされます。


    統計をリセットすることを確定すると、統計の最後のリセット以降収集された、構成内のすべてのサービスに関するモニター統計がすべて削除されます。ただし、いずれのサービスについても現在の集約間隔において収集中の統計は削除されません。さらに、「すべての統計をリセット」アイコンをクリックすると、サービスのモニター統計の収集がただちに再開されます。

26.8 プロキシ・サービスの操作設定の構成

「操作設定」ページを使用して、特定のプロキシ・サービスのサービスやモニターを有効および無効にします。さらに、「操作」「スマート検索」ページで同様のサービス固有の操作設定を指定できます。ただし、例外として、集約間隔の設定や、アラートまたはロギングの重大度の指定はできません。詳細は、27.1項「操作設定の検索と更新」を参照してください。

サービス・レベル設定の実行時の動作は、対応するグローバル設定によって異なります。実行時にサービスを完全に有効にするには、グローバル設定とサービス・レベル設定の両方を有効にする必要があります。また、サービス状態も有効にする必要があります。27.2項「グローバル設定の有効化」を参照してください。

サービスが実行時に無効でも、モニター構成の設定を変更して保存することができます。たとえば、「サービスのモニター」が無効でも、集約間隔を変更して保存することができます。このように、設定を編集し、後で有効化することも可能です。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「プロキシ・サービス」を選択します。

  3. プロキシ・サービス名をクリックします。

    「プロキシ・サービスの表示」ページに、表26-6に示す情報が表示されます。

    表26-6 プロキシ・サービスの情報

    プロパティ 説明

    最終更新者

    このサービスを作成または編集したか、構成にインポートしたユーザー。

    最終更新日

    ユーザーがこのサービスを作成または編集したか、構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。

    参照

    このサービスが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    参照元

    このサービスを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    説明

    このサービスの説明(説明が存在する場合)。


  4. 「操作設定」タブを選択します。

    表26-7に示されているプロキシ・サービスの操作設定を構成するには、アクティブなセッションで作業する必要があります。

    表26-7 プロキシ・サービスの操作設定の構成

    内容 操作

    「状態」の無効化

    「有効」チェック・ボックスを選択解除します。セッションをアクティブ化すると、サービスはメッセージ処理を停止します。

    サービスを無効化しても、以前に収集されたサービスに関するすべてのモニター統計は削除されないようになりました。

    「状態」の有効化

    「有効」チェック・ボックスを選択します。セッションをアクティブ化すると、サービスはメッセージ処理を再開します。

    「モニター」の無効化

    「有効」チェック・ボックスを選択解除します。セッションをアクティブ化すると、サービスに関するモニター統計の収集が停止され、以前に収集された統計が削除されます。

    「モニター」の有効化

    「モニター」の横にある「有効」チェックボックスを選択します。「パイプライン・モニターの有効化」リストで重大度を選択してモニターを一定以上のレベルに制限します。レベルを制限の少ない順に並べると、「アクション」、「パイプライン」、「サービス」となります。

    セッションをアクティブ化すると、サービスに関するモニター統計の収集が開始されます。

    サービスの集約間隔の設定

    間隔(時間または分)を選択して「更新」をクリックします。1時間を超える時間を選択した場合、分はデフォルトで常に0が選択されます。ただし、0または1時間を選択した場合には、分単位で間隔を構成することができます。26.10項「サービスの集約間隔の設定」を参照してください。

    モニターを有効化したかどうかにかかわらず、集約間隔の設定を変更し、保存できます。

    実行時にモニターを有効にするには、「モニターの有効化」チェックボックスを選択します。

    「SLAアラート」の無効化

    「有効」チェック・ボックスを選択解除します。サービスに対して構成されたアラート・ルールの評価が停止されます。そのため、サービスに関連付けられたSLAアラートを受け取ることはなくなります。

    「SLAアラート」の有効化

    「有効」チェック・ボックスを選択します。「アラートを有効にする場所」リストで重大度を選択して、SLAアラートを一定以上のレベルに制限します。重大度を制限の少ない順に並べると、「通常」(デフォルト)、「警告」、「軽度」、「重度」、「クリティカル」、「致命的」となります。

    サービスのSLAアラートはグローバル・レベルおよびサービス・レベルのモニターの状態に依存します。SLAアラートを実行時に有効にするには、両方のレベルでモニター設定を有効にしておく必要があります。27.2.3項「SLAアラートのグローバルな有効化」を参照してください。

    「パイプライン・アラート」の無効化

    「有効」チェック・ボックスを選択解除します。セッションをアクティブ化すると、パイプライン・アラートのアクションの実行が停止されます。そのため、サービスに関連付けられたパイプライン・アラートを受け取ることはなくなります。

    「パイプライン・アラート」の有効化

    「有効」チェック・ボックスを選択します。「アラートを有効にする場所」リストで重大度を選択して、パイプライン・アラートを一定以上のレベルに制限します。重大度を制限の少ない順に並べると、「通常」(デフォルト)、「警告」、「軽度」、「重度」、「クリティカル」、「致命的」となります。

    プロキシ・サービスのレポート・アクションの無効化

    「メッセージ・レポート」の横にある「有効」チェックボックスを選択解除します。セッションをアクティブ化すると、レポートのアクションの実行が停止されます。そのため、サービスに関連付けられたメッセージ・レポートを受け取ることはなくなります。

    プロキシ・サービスのレポート・アクションの有効化

    「メッセージ・レポート」の横にある「有効」チェックボックスを選択します。

    パイプライン・ログ・アクションのログ出力の無効化

    「ロギング」の横にある「有効」チェックボックスを選択解除します。セッションをアクティブ化すると、ログのアクションの実行が停止されます。そのため、サービスに関連付けられたログ出力を受け取ることはなくなります。

    パイプライン・ログ・アクションのログ出力の有効化

    「ロギング」の横にある「有効」チェックボックスを選択します。「ロギングを有効にする場所」リストで重大度を選択してログ出力を一定以上のレベルに制限します。レベルを制限の少ない順に並べると、「デバッグ」(デフォルト)、「情報」、「警告」、「エラー」となります。

    プロキシ・サービスのランタイム実行トレースの有効化

    「実行トレース」の横にある「有効」チェックボックスを選択します。実行トレースを有効にすると、メッセージ・フロー・コンテキストやメッセージ・コンテキストから選択された各種詳細がログに記録されます。これらの詳細には、ステージ名、パイプライン名またはルート・ノード名、現在のメッセージ・コンテキストなどが含まれます。

    注意: ログ・ファイルまたは標準出力(サーバー・コンソール)にトレースを表示するには、Oracle WebLogic Serverのロギングを次の重大度に設定する必要があります。

    • ログの最低の重大度: 情報

    • ログ・ファイル: 情報

    • 標準出力: 情報

    ログの重大度の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』のログの重大度の使用に関する説明を参照してください。

    プロキシ・サービスの実行時トレースの無効化

    「実行トレース」の横にある「有効」チェックボックスを選択解除します。

    プロキシ・サービスのメッセージ・トレースの有効化

    「メッセージ・トレース」の横にある「有効」チェックボックスを選択します。メッセージ・トレースを有効にすると、Oracle Service Busパイプラインとプロキシ・サービス間でやり取りされたメッセージ(インバウンド・リクエストおよびレスポンス、アウトバウンド・リクエストおよびレスポンス・メッセージ)がログに記録されます。

    注意: ログ・ファイルまたは標準出力(サーバー・コンソール)にトレースを表示するには、Oracle WebLogic Serverのロギングを次の重大度に設定する必要があります。

    • ログの最低の重大度: 情報

    • ログ・ファイル: 情報

    • 標準出力: 情報

    ログの重大度の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』のログの重大度の使用に関する説明を参照してください。

    ログに記録されたアウトバウンド・メッセージには、適用可能な場合、再試行回数、エラー・コード、およびエラー・メッセージを含めることもできます。

    「詳細レベル」リストで、次の中から選択して詳細のレベルを指定します。

    • 「簡潔」 - 日付、時間、サービス・タイプ、サービス名、およびURIを表示

    • 「ヘッダー」 - XMLのメッセージ・メタデータの表現とともに、terse情報を表示

    • 「フル」 - アタッチメント(ある場合)を含む未加工のペイロードとともに、ヘッダー情報を表示

    「詳細レベル」リストで「すべて」を選択した場合、「ペイロード・トレース制限」フィールドを利用して、メッセージ・ペイロードの最大サイズ(キロ・バイト)を指定します。また、「デフォルト・エンコーディング」フィールドを利用して、ペイロードをロギングするデフォルトのエンコーディングを指定します。これは、バイナリ・ペイロードまたはバイナリ添付付きSOAPメッセージのロギング時に便利です。

    デフォルトのエンコーディング値には、Base64またはhttp://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/intl/encoding.doc.htmlに定義されているJava対応の任意のエンコーディングを使用できます。

    「デフォルト・エンコーディング」フィールドを空のままにすると、Oracle Service Busではペイロードにホストのデフォルトのエンコーディングが使用されます。デフォルトのエンコーディングは、JVM、基になるオペレーティング・システム(OS)、およびOSレベルのロケール設定の組合せに依存します。

    「デフォルト・エンコーディング」フィールドで指定された設定が使用できない場合(たとえば、構成で無効なオプションである場合)、Oracle Service BusはペイロードにBase64エンコーディングを使用します。

    プロキシ・サービスのメッセージ・トレースの無効化

    「メッセージ・トレース」の横にある「有効」チェックボックスを選択解除します。


26.9 ビジネス・サービスの操作設定の構成

「操作設定」ページを使用して、特定のビジネス・サービスのサービスやモニターを有効および無効にします。。さらに、「操作」「スマート検索」ページで同様のサービス固有の操作設定を指定できます。ただし、例外として、集約間隔の設定や、アラートまたはロギングの重大度の指定はできません。詳細は、27.1項「操作設定の検索と更新」を参照してください。

サービス・レベル設定の実行時の動作は、対応するグローバル設定によって異なります。実行時にサービスを完全に有効にするには、グローバル設定とサービス・レベル設定の両方を有効にする必要があります。また、サービス状態も有効にする必要があります。27.2項「グローバル設定の有効化」を参照してください。

サービスが実行時に無効でも、モニター構成の設定を変更して保存することができます。たとえば、「サービスのモニター」が無効でも、集約間隔を変更して保存することができます。このように、設定を編集し、後で有効化することも可能です。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「ビジネス・サービス」を選択します。

  3. ビジネス・サービス名をクリックします。

    「ビジネス・サービスの表示」ページに、表26-8に示す情報が表示されます。

    表26-8 ビジネス・サービスの情報

    プロパティ 説明

    最終更新者

    このサービスを作成または編集したか、構成にインポートしたユーザー。

    最終更新日

    ユーザーがこのサービスを作成または編集したか、構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。

    参照

    このサービスが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    参照元

    このサービスを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    説明

    このサービスの説明(説明が存在する場合)。


  4. 「操作設定」タブを選択します。

    表26-9に示されているビジネス・サービスの操作設定を構成するには、アクティブなセッションで作業する必要があります。

    表26-9 ビジネス・サービス操作設定の構成

    内容 操作

    「状態」の無効化

    「有効」チェック・ボックスを選択解除します。セッションをアクティブ化すると、サービスはメッセージ処理を停止します。

    サービスを無効化しても、以前に収集されたサービスに関するすべてのモニター統計は削除されないようになりました。

    「状態」の有効化

    「有効」チェック・ボックスを選択します。セッションをアクティブ化すると、サービスはメッセージ処理を再開します。

    オフラインでのビジネス・サービスのエンドポイントURIの取込みを可能にします。

    オフラインURIの再試行間隔を設定します。

    「再試行間隔を指定して有効化」チェックボックスを選択します。

    このオプションを選択すると、ビジネス・サービスは、実行時に応答しないエンドポイントURIを削除し(オフラインにする)、再試行と以降のリクエストの処理には応答するURIのみが使用されます。

    修正作業を行うまでの間応答しないURIをオフラインにしてから再度URIを有効にするには、再試行間隔を設定しないでください。たとえば、再試行間隔をゼロにすると、エンドポイントが永続的にオフラインになります。オンラインに戻すには、「エンドポイントURI」ページのエンドポイントをオンラインとマーク・アクションを使用します。26.15項「ビジネス・サービスのエンドポイントURIのメトリックの表示」を参照してください。

    応答しないURIをオフラインにしてから、以降のメッセージを処理するために、指定した時間間隔の後に同じURIエンドポイントへアクセスを再試行するようにビジネス・サービスを構成するには、再試行間隔の値を設定します。「時間」「分」、および「秒」フィールドを使用して、応答しないURIをアクティブなURI処理ループから除外しておく時間を設定します。

    URIは指定した時間間隔の間オフラインにされてから、再試行されます。エンドポイントが応答すると、URIは再度オンラインになるか、オフラインのままで、処理自体が繰り返されます。

    再試行間隔を指定できるのは、「再試行間隔を指定して有効化」オプションを選択している場合のみです。

    「モニター」の無効化

    「有効」チェック・ボックスを選択解除します。セッションをアクティブ化すると、サービスに関するモニター統計の収集が停止され、以前に収集された統計が削除されます。

    「モニター」の有効化

    「有効」チェック・ボックスを選択します。セッションをアクティブ化すると、サービスに関するモニター統計の収集が開始されます。

    サービスの集約間隔の設定

    間隔(時間または分)を選択して「更新」をクリックします。1時間を超える時間を選択した場合、分はデフォルトで常に0が選択されます。ただし、0または1時間を選択した場合には、分単位で間隔を構成することができます。26.10項「サービスの集約間隔の設定」を参照してください。

    モニターを有効化したかどうかにかかわらず、集約間隔の設定を変更し、保存できます。

    実行時にモニターを有効にするには、「モニターの有効化」チェックボックスを選択します。

    「SLAアラート」の無効化

    「有効」チェック・ボックスを選択解除します。サービスに対して構成されたアラート・ルールの評価が停止されます。そのため、サービスに関連付けられたSLAアラートを受け取ることはなくなります。

    「SLAアラート」の有効化

    「有効」チェック・ボックスを選択します。「アラートを有効にする場所」リストで重大度を選択して、SLAアラートを一定以上のレベルに制限します。重大度を制限の少ない順に並べると、「通常」(デフォルト)、「警告」、「軽度」、「重度」、「クリティカル」、「致命的」となります。

    サービスのSLAアラートはグローバル・レベルおよびサービス・レベルのモニターの状態に依存します。SLAアラートを実行時に有効にするには、両方のレベルでモニター設定を有効にしておく必要があります。27.2.3項「SLAアラートのグローバルな有効化」を参照してください。

    ビジネス・サービスで構成された一連のエンドポイントに送信したメッセージのフローを制限する

    「スロットルの状態」の横にある「有効」チェック・ボックスを選択します。有効にすると、メッセージが優先順に処理されます。ルーティング・オプションを使用してメッセージに優先度を割り当てることもできます。割り当てない場合、メッセージはファースト・イン・ファースト・アウト方式でデキューされます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「スロットル」を参照してください。

    ビジネス・サービスで構成された一連のエンドポイントに送信されているメッセージの数を制限する

    「スロットルの状態」が有効な場合、このフィールドは必須です。

    「最大同時実行性」を正の整数値で指定します。ゼロは指定できません。

    指定した数を超えると、着信メッセージは待機(スロット)キューに置かれます(キューがある場合)。キューが存在しない場合、メッセージは破棄されます。

    キューが一杯の場合、優先度の低いキュー内のメッセージは削除され、ランタイム・エラーが発生します。エラー・ハンドラを構成すると、ハンドラがトリガーされます。新しい着信メッセージは、エンキューされます。

    ビジネス・サービスに送信されたメッセージがメッセージの同時処理量を超えた場合に、溢れたメッセージを待機キューで保持するかどうかを指定する

    待機キューで保持するメッセージの最大数を設定する

    「スロットルの状態」が有効な場合、このフィールドは必須です。

    「スロットル・キュー」の値を正の整数値で指定するか、デフォルトのゼロ(スロットル・キューがないことを表す)のままにしておきます。スロットル・キューの値がゼロ(スロットル・キューなし)で、メッセージの数が「最大同時実行性」の値を超えた場合、メッセージは破棄されてエラーが発生します。エラー・ハンドラを構成すると、ハンドラがトリガーされます。

    実行時にスロットルを無効にすると、スロットル・キュー内のすべてのメッセージが処理されます。

    ビジネス・サービスの削除または名前変更を行うと、スロットル・キュー内のすべてのメッセージが破棄されます。

    メッセージを待機キューで保持する最長時間を指定する

    「スロットルの状態」が有効な場合、このフィールドはオプションです。

    「メッセージの有効期限」の値をミリ秒単位の正の整数値で指定します。ゼロの値を指定すると、メッセージは期限切れになりません。

    この値はキュー・レベルで設定します。キューに入れられたメッセージの「メッセージの有効期限」の値はすべて同じになります。有効期限を過ぎると、メッセージは処理されずにキューから削除されます。

    ビジネス・サービスのメッセージ・トレースの有効化

    「メッセージ・トレース」の横にある「有効」チェックボックスを選択します。メッセージ・トレースを有効にすると、Oracle Service Busパイプラインとビジネス・サービス間でやり取りされたメッセージ(アウトバウンド・リクエストおよびレスポンス・メッセージ)がログに記録されます。

    注意: ログ・ファイルまたは標準出力(サーバー・コンソール)にトレースを表示するには、Oracle WebLogic Serverのロギングを次の重大度に設定する必要があります。

    • ログの最低の重大度: 情報

    • ログ・ファイル: 情報

    • 標準出力: 情報

    ログの重大度の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』のログの重大度の使用に関する説明を参照してください。

    ログに記録されたアウトバウンド・メッセージには、適用可能な場合、再試行回数、エラー・コード、およびエラー・メッセージを含めることもできます。

    「詳細レベル」リストで、次の中から選択して詳細のレベルを指定します。

    • 「簡潔」 - 日付、時間、サービス・タイプ、サービス名、およびURIを表示

    • 「ヘッダー」 - XMLのメッセージ・メタデータの表現とともに、terse情報を表示

    • 「フル」 - アタッチメント(ある場合)を含む未加工のペイロードとともに、ヘッダー情報を表示

    「詳細レベル」リストで「すべて」を選択した場合、「ペイロード・トレース制限」フィールドを利用して、メッセージ・ペイロードの最大サイズ(キロ・バイト)を指定します。また、「デフォルト・エンコーディング」フィールドを利用して、ペイロードをロギングするデフォルトのエンコーディングを指定します。これは、バイナリ・ペイロードまたはバイナリ添付付きSOAPメッセージのロギング時に便利です。

    デフォルトのエンコーディング値には、Base64またはhttp://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/intl/encoding.doc.htmlに定義されているJava対応の任意のエンコーディングを使用できます。

    「デフォルト・エンコーディング」フィールドを空のままにすると、Oracle Service Busではペイロードにホストのデフォルトのエンコーディングが使用されます。デフォルトのエンコーディングは、JVM、基になるオペレーティング・システム(OS)、およびOSレベルのロケール設定の組合せに依存します。

    「デフォルト・エンコーディング」フィールドで指定された設定が使用できない場合(たとえば、構成で無効なオプションである場合)、Oracle Service BusはペイロードにBase64エンコーディングを使用します。

    ビジネス・サービスのメッセージ・トレースの無効化

    「メッセージ・トレース」の横にある「有効」チェックボックスを選択解除します。

    結果キャッシュの有効化と無効化

    「有効」を選択すると、ビジネス・サービスに対して結果キャッシュがアクティブ化されます。結果キャッシュをグローバルで有効にする必要もあります。27.2.11項「結果キャッシュのグローバルな有効化」を参照してください。

    「有効」オプションを選択解除して「更新」をクリックし、ビジネス・サービスに対する結果キャッシュを無効にすると、そのビジネス・サービスについてキャッシュされているすべての結果がフラッシュされます。


26.10 サービスの集約間隔の設定

「操作設定」ページでは、特定のサービスの集約間隔を設定できます。集約間隔は、管理コンソールに表示される集約統計を計算する間隔です。デフォルトの集約間隔の設定は10分です。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「ビジネス・サービス」または「プロキシ・サービス」を選択します。

  3. サービス名をクリックします。

  4. 「操作設定」タブを選択します。

  5. 「集約間隔」フィールドで、集約間隔の長さ(時間および分)を選択し、「更新」をクリックします。

    1時間を超える時間を選択した場合、分はデフォルトで常に0が選択されます。ただし、0または1時間を選択した場合には、分単位で間隔を構成することができます。

  6. 「更新」をクリックして、現在のセッションでの更新をコミットします。

  7. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

26.11 サービス・メトリックの表示

このページでは、特定のサービスのモニターの詳細(表26-9を参照)およびサービスのメトリック(表26-11を参照)を表示できます。

表26-10 サービス・メトリック情報

プロパティ 説明

サービス名

サービスの名前とパス。

サービス・タイプ

親サービスのタイプ:プロキシ・サービスまたはビジネス・サービス。

統計の表示

サービスの現在の集約間隔のモニター統計を表示するには、「現在の集約間隔」を選択します。「現在の集約間隔」ビューには、サービス・メトリックの変動する統計が表示されます。

統計の最後のリセット以降のこのサービスのモニター統計を表示するには、「最後のリセット以降」を選択します。「最後のリセット以降」ビューには、メトリックの集計カウントが表示されます。

サーバー

リストからサーバーを選択して、そのサーバーのメトリックを表示します。

クラスタが存在する場合はクラスタ全体のメトリックがデフォルトで表示されます。管理対象サーバーを個別に選択してそのサーバーのメトリックを表示します。

クラスタ内の個々の管理対象サーバーのメトリックを表示する場合、「SLAアラート数」はN/Aです(クラスタ全体のSLAアラート数のみが表示されます)。

集約間隔

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、このサービスのモニターに設定された現在の集約間隔(時間および分)。この間隔は「操作設定」ページで設定します。26.10項「サービスの集約間隔の設定」を参照してください。

統計のリセット

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」が選択されている場合、このサービスのモニター統計がリセットされます。ページの下部にある「統計のリセット」をクリックします。


表26-11 サービス・メトリック

プロパティ 説明

SLAアラート数

  • アラート数は「現在の集約間隔」、または「最後のリセット以降」のいずれかの「統計の表示」ビューに基づいています。

  • アラートの重大度とタイムスタンプは、「現在の集約間隔」ビューでのみ表示されます。「最後のリセット以降」ビューでは、カウント値のみ表示されます。

  • 現在の集約間隔で最も重大なアラートの重大度。複数のアラートが存在する場合は、現在の集約間隔で最も重大度の高いアラートが表示されます。現在の集約間隔にアラートが存在しない場合は、NORMALが表示されます。

  • タイムスタンプには、サーバーがアラート情報を取得するために最後にポーリングされた時間と、サーバーが最後にポーリングされた時点のアラートのステータスが表示されます。最後にポーリングされた時点でアラートが存在しない場合は、NORMALが表示され、ポーリング時間が示されます。

パイプライン・アラート数

プロキシ・サービス専用。

  • パイプライン・アラート数は「現在の集約間隔」、または「最後のリセット以降」のいずれかの「統計の表示」ビューに基づいています。

  • アラートの重大度とタイムスタンプは、「現在の集約間隔」ビューでのみ表示されます。「最後のリセット以降」ビューでは、カウント値のみ表示されます。

  • 現在の集約間隔で最も重大なアラートの重大度。複数のアラートが存在する場合は、現在の集約間隔で最も重大度の高いアラートが表示されます。現在の集約間隔にパイプライン・アラートが存在しない場合は、NORMALが表示されます。

  • タイムスタンプには、サーバーがパイプライン・アラート情報を取得するために最後にポーリングされた時間と、サーバーが最後にポーリングされた時点のアラートのステータスが表示されます。最後にポーリングされた時点でアラートが存在しない場合は、NORMALが表示され、ポーリング時間が示されます。

最小レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスでメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスでメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

最大レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスでメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスでメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

全体の平均レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスでメッセージの実行にかかった全体平均時間(ミリ秒単位)。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスでメッセージの実行にかかった全体平均時間。

メッセージ数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスで実行されたメッセージの合計数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスで実行されたメッセージの合計数。

エラー数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスで実行されたエラー・メッセージの合計数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスで実行されてエラーが発生したメッセージの数。

フェイルオーバー数

ビジネス・サービスの場合のみ。

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスで試行されたフェイルオーバーの数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスで試行されたフェイルオーバーの数。

成功率

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔での、このサービスの成功率。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降の、このサービスの成功率。

たとえば、10個のうち9個のメッセージがサービスで正常に実行された場合、成功率は90%となります。

失敗率

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔での、このサービスの失敗率。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降の、このサービスの失敗率。

たとえば、10個のうち1個のメッセージを正常に実行できなかった場合、失敗率は10%となります。

WS-Securityエラー

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスで実行されて、WSセキュリティ・エラーが発生したメッセージの数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスで実行されてWSセキュリティ・エラーが発生したメッセージの数。

検証エラー

ビジネス・サービスの場合はN/Aが表示されます。

プロキシ・サービスの場合:

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このサービスで実行されて、検証エラーが発生したメッセージの数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このサービスで実行されて検証エラーが発生したメッセージの数。

ヒット数

ビジネス・サービスの場合のみ。

「ヒット数」には、ビジネス・サービスの結果キャッシュが使用された回数が表示されます。

ヒット率

ヒット数とメッセージ数の合計。

最小スロットル時間

ビジネス・サービスの場合のみ。

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、メッセージでスロットル・キューに費やされた最小時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、メッセージでスロットル・キューに費やされた最小時間。

最大スロットル時間

ビジネス・サービスの場合のみ。

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、メッセージでスロットル・キューに費やされた最大時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、メッセージでスロットル・キューに費やされた最大時間。

平均スロットル時間

ビジネス・サービスの場合のみ。

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、メッセージでスロットル・キューに費やされた平均時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、メッセージでスロットル・キューに費やされた平均時間。


26.12 WSDLベースのサービスの操作メトリックの表示

このページでは、サービス・モニター情報(表26-10を参照)およびWSDLベースのサービスの操作メトリック(表26-12を参照)を表示できます。

表26-12 操作メトリック

プロパティ 説明

操作名

このサーバーに関連付けられた操作の名前。

メッセージ数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、この操作で実行されたメッセージの合計数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、この操作で実行されたメッセージの合計数。

エラー数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、この操作で実行されてエラーが発生したメッセージの数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、この操作で実行されてエラーが発生したメッセージの数。

最小レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、この操作でメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、この操作でメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

最大レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、この操作でメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、この操作でメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

平均レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、この操作でメッセージの実行にかかった全体平均時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、この操作でメッセージの実行にかかった全体平均時間。


26.13 パイプライン・メトリックの表示

このページでは、サービス・モニター情報(表26-10を参照)およびパイプラインを持つプロキシ・サービスのパイプライン・メトリック(表26-13を参照)を表示できます。

表26-13 パイプライン・メトリック

プロパティ 説明

コンポーネント名

コンポーネントの名前。

メッセージ数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このコンポーネントで実行されたメッセージの合計数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このコンポーネントで実行されたメッセージの合計数。

エラー数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このコンポーネントで実行されてエラーが発生したメッセージの数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このコンポーネントで実行されてエラーが発生したメッセージの数。

最小レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このコンポーネントでメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このコンポーネントでメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

最大レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このコンポーネントでメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このコンポーネントでメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

平均レスポンス時間(ミリ秒)

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このコンポーネントでメッセージの実行にかかった全体平均時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このコンポーネントでメッセージの実行にかかった全体平均時間。


26.14 アクション・メトリックの表示

このページでは、サービス・モニター情報(表26-10を参照)およびパイプラインを持つプロキシ・サービスのアクション・メトリック(表26-14を参照)を表示できます。

表26-14 アクション・メトリック

プロパティ 説明

ノード

ネストされたアクションの階層表示。

カウント

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔での呼出し数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降の呼出し数。

1つのメッセージにつき何回もアクションを呼び出せるため、これはメッセージの数とは異なります。

平均時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔での呼出しの平均実行時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降の呼出しの平均実行時間。

合計時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔での合計実行時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降の合計実行時間。


26.15 ビジネス・サービスのエンドポイントURIのメトリックの表示

このページでは、サービス・モニター情報(表26-10を参照)およびビジネス・サービスのエンドポイントURIメトリック(表26-15を参照)を表示できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「ビジネス・サービスのエンドポイントURIの管理」を参照してください。

表26-15 エンドポイントURIメトリック

プロパティ 説明

エンドポイントURI

このビジネス・サービスに関連付けられているエンドポイントURL。

メッセージ数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このエンドポイントURIで実行されたメッセージの合計数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このエンドポイントURIで実行されたメッセージの合計数。

エラー数

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このエンドポイントURIで実行されてエラーが発生したメッセージの数。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このエンドポイントURIで実行されてエラーが発生したメッセージの数。

最小レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このエンドポイントURIでメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このエンドポイントURIでメッセージの実行にかかった最小レスポンス時間。

最大レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このエンドポイントURIでメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このエンドポイントURIでメッセージの実行にかかった最大レスポンス時間。

平均レスポンス時間

「統計の表示」フィールドで「現在の集約間隔」を選択した場合は、現在の集約間隔で、このエンドポイントURIでメッセージの実行にかかった全体平均時間。

「統計の表示」フィールドで「最後のリセット以降」を選択した場合は、最後の統計リセット以降、このエンドポイントURIでメッセージの実行にかかった全体平均時間。

ステータス

ビジネス・サービスのエンドポイントURIのステータス。

単一のサーバー・ドメインまたはクラスタ内の個々の管理対象サーバー: オンラインまたはオフライン。

クラスタ・レベル統計:オンライン、オフライン、または部分的(クラスタ内の管理対象サーバーの少なくとも1つで特定のURIがオフラインになっている場合)。

アクション

エンドポイントをオンラインとマーク・アイコンをクリックすると、オフラインURIがオンラインとマークされます。このアクションは、URIが「オフライン」または「部分的」ステータスの場合のみ有効です。

このアクションを有効にするには、ビジネス・サービスのURIをオフラインにできるようにし、サービスおよびグローバル・モニターの操作設定を有効にする必要があります。26.9項「ビジネス・サービスの操作設定の構成」を参照してください。

注意: 問題がなければ、アクションはただちに実行されます。ただし、エンドポイントのURIのステータスがオンラインであることが反映されるには、1サイクル(集約のモニター・サイクル)かかるため、1分半以上の時間がかかることがあります。


26.16 サーバー情報の表示

「サーバー・ヘルス」ページには次の項目が含まれています。

「サーバー・ヘルス」ページには、指定したフィルタ設定に応じて表26-16に示した情報がサーバーごとに表示されます。

表26-16 サーバー概要の詳細

プロパティ 説明

サーバー

サーバーの名前。この名前はサーバー詳細の表示ページにリンクされています。26.17項「サーバーの詳細の表示」を参照してください。

ヘルス

サーバーのヘルス・ステータス:

  • OK - サーバーは問題なく稼働しています。

  • OK/処理なし - サーバーはADMIN状態です。管理操作にのみ使用可能です。すべての実行時Oracle Service Busメッセージは失敗します。

  • 警告 - 将来的にサーバーに障害が発生する可能性があります。詳細は、サーバー・ログと対応する実行時MBeanを確認します。

  • オーバーロード - 設定されたしきい値よりも多い作業がサーバーに割り当てられています。これ以上の作業は拒否される可能性があります。

  • 重大 - サーバーに障害が発生しようとしています。障害を防ぐために何らかの措置をすぐに講じる必要があります。詳細は、サーバー・ログと対応する実行時MBeanを確認します。

  • シャットダウン - サーバーに障害が発生し、サーバーを再起動する必要があります。

  • 重大 - サーバーに障害が発生しようとしています。障害を防ぐために何らかの措置をすぐに講じる必要があります。詳細は、サーバー・ログと対応する実行時MBeanを確認します。

クラスタ名

このサーバーに関連付けられているクラスタの名前。

マシン名

このサーバーに関連付けられているコンピュータの名前。

状態

サーバーの状態:

  • 実行中

  • 管理

  • 失敗

  • シャットダウン

稼働時間

このサーバーの稼働時間。


26.17 サーバーの詳細の表示

このページに表示されるオブジェクトは、WebLogic Serverエンティティです。これらのエンティティの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプを参照してください。

26.18 ドメイン・ログ・ファイルの表示

このページには、表26-17に示す情報などのドメイン・ログ・ファイル・エントリのサマリーが表示されます。

表26-17 ドメイン・ログの概要情報

プロパティ 説明

Date

エントリがログに記録された日付。

サブシステム

エントリに関連付けられているサブシステム。

重大度

メッセージの重大度。

メッセージID

メッセージのユニークなID。

メッセージ

メッセージの説明。


26.19 ドメイン・ログ・ファイル・エントリの表示のカスタマイズ

ドメイン・ログ・ファイル・エントリの表示をカスタマイズするには:

  1. 「この表のカスタマイズ」をクリックします。追加のフィールドが表示されます。

    「この表のカスタマイズ」リンクをクリックすると、いつでもこの表を閉じて元の設定に戻すことができます。

  2. 「フィルタ」フィールドで、次のようにします。

    1. 「時間」フィールドで、ログ・エントリを表示する間隔を選択します。

    2. 「開始時刻」フィールドに、MM/DD/YYYY HH:MM:SSという形式で開始時刻を入力します。たとえば、「10/25/06 08:39:48」と入力します。「開始時刻」フィールドと「終了時刻」フィールドを使用して、ログ・エントリを表示する時間帯を指定します。

    3. 「終了時刻」フィールドに、MM/DD/YYYY HH:MM:SSという形式で終了時刻を入力します。たとえば、「10/25/06 13:20:51」と入力します。「開始時刻」フィールドと「終了時刻」フィールドを使用して、ログ・エントリを表示する時間帯を指定します。

    4. 「条件」テキスト・ボックスにフィルタ条件となるテキスト文字列を指定します。フィルタ条件はWLDF問合せ言語の文字列として指定されます。この問合せ言語では、ブール演算子(AND、OR、NOT)と関係演算子をサポートしています。問合せ構文の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』のWLDF問合せ言語に関する項を参照してください。

  3. 「列」フィールドで、表示する列を選択します。

    1. 「使用可能」フィールドから列名を選択します。

    2. 矢印をクリックして、この列名を「選択済み」フィールドに移動します。

    3. 表示するすべての列名が「選択済み」フィールドに表示されるまで繰り返します。

      「選択済み」フィールドで上向き矢印と下向き矢印を使用し、必要に応じて列名の順序を変更することもできます。

  4. 「1ページごとの表示行数」フィールドで、1ページに表示するログ・エントリの数を選択します。

  5. 「戻される結果の最大数」フィールドで、表示するログ・エントリの最大数を選択するか、「すべて表示」を選択してすべてを表示します。

  6. 次のいずれかを行います。

    • 新しい設定を保存するには、「適用」をクリックします。

    • 変更を破棄し、元の設定を保持するには、「リセット」をクリックします。

26.20 ドメイン・ログ・ファイルの詳細の表示

このページでは、ドメイン・ログ・ファイル・エントリの詳細(表26-18を参照)を表示できます。

表26-18 ドメイン・ログの詳細

プロパティ 説明

メッセージ

イベントまたは条件の説明。

Date

メッセージが作成された日時がロケールに固有の形式で表示されます。各WebLogic Serverインスタンスを実行するJava仮想マシン(JVM)は、ホスト・コンピュータのオペレーティング・システムにあるローカル・タイム・ゾーンおよびフォーマット情報を参照します。

サブシステム

EJB (Enterprise Java Bean)コンテナやJMS (Java Messaging Service)などの、メッセージを生成したWebLogic Serverのサブシステムを示します。

メッセージID

ユニークな6桁の識別子。

WebLogic Serverシステム・メッセージが生成するすべてのメッセージIDは BEA- で始まる0 - 499999の範囲の数字。

重大度

メッセージで報告されたイベントの影響または深刻さの度合いを示します。

  • 「アラート」 - 特定のサービスが使用不可状態にあるものの、システムの他の部分は引続き稼働しています。自動回復できないので、管理者が直ちに問題を解決する必要があります。

  • 「クリティカル」 - システムまたはサービス・エラーが発生した。システムは回復できますが、サービスが一時的に停止するか、永続的に停止するおそれがあります。

  • 「緊急」 - サーバーが使用不可状態にあります。深刻なシステム障害または危機的状態を示します。

  • 「エラー」 - ユーザー・エラーが発生した。システムまたはアプリケーションでは、割込みやサービスの限定的な低下を起こすことなくエラーに対処できます。

  • 「情報」 - 通常の処理を報告する、低レベルの情報メッセージ。

  • 「注意」 - 重要度が高い情報メッセージ。

  • 「警告」 - 問題のある操作または構成があったが、通常の操作に支障は生じません。

マシン

サーバー・インスタンスをホストするコンピュータのDNS名。

サーバー

メッセージが生成されたWebLogic Serverインスタンスの名前。

スレッド

メッセージが生成されたスレッドにJVMが割り当てるID。

ユーザーID

関連付けられたイベントを実行したユーザーID。

トランザクションID

トランザクションのコンテキスト内でロギングされたメッセージの場合にのみ示されます。

コンテキストID

特定のリクエストまたはアプリケーションから受け取ったメッセージを相互に関連付けるコンテキスト情報。

詳細

イベントまたは条件の説明。

原因

メッセージの原因。

アクション

実行すべきアクション。


26.21 アラート・ルールの表示

このページでは、アラート・ルールの情報(表26-19を参照)を表示できます。

表26-19 アラート・ルール情報

プロパティ 説明

名前

このアラート・ルールに割り当てられた名前。この名前はアラート・ルールの全般的な構成ページにリンクされています。26.24項「アラート・ルールの構成の表示」を参照してください。

SLAの状態

アラート・ルールのステータス: 有効または無効。

説明

このフィールドはデフォルトで非表示。

アラート・ルールの説明。

重大度

アラートの重大度は「通常」、「警告」、「軽度」、「重要」、「重大」、または「致命的」のいずれか。

集約間隔

集約間隔の長さ(時間および分)。

有効期限

このアラート・ルールが無効になる日付。

処理の停止

「はい」または「いいえ」を表示します。

頻度

このアラートの頻度:

  • 毎回

  • 1回通知

オプション

この列に含まれる機能:

  • 矢印をクリックしてアラート・ルールの順序を変更します。リストで個々のアラート・ルールを上下に移動できます。これは、このサービスに対して複数のアラート・ルールが構成されている場合のみ可能です。

  • 「名前変更」アイコンをクリックして、アラート・ルール名を変更します。

  • 「削除」アイコンをクリックして、特定のアラート・ルールを削除します。26.26項「アラート・ルールの削除」を参照してください。


26.22 アラート・ルールの検索

アラート・ルールを検索するには:

  1. 「リソース・ブラウザ」「ビジネス・サービス」または「プロキシ・サービス」を選択します。

  2. サービス名をクリックします。

  3. 「SLAアラート・ルール」タブを選択します。

  4. ページをスクロールして、このサービスの特定のアラート・ルールを検索します。表の上下にあるページ・コントロールを使用します。ページを移動するには、ページ番号を選択するか、次のページ、前のページ、最初のページ、または最後のページに移動する矢印ボタンを使用します。

このページでは、次の操作も可能です。

26.23 アラート・ルールの作成および編集

アラート・ルールの作成および編集には、次のタスクが含まれています。

26.23.1 アラート・ルールの全般的な情報の構成

アラート・ルールの全般的な情報を構成するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「プロキシ・サービス」または「ビジネス・サービス」を選択します。

  3. サービス名をクリックします。

  4. 「SLAアラート・ルール」タブを選択し、「新しく追加」をクリックします。

  5. 「ルール名」フィールドにアラート・ルールの名前を入力します。このフィールドは必須です。

  6. 「アラート・サマリー」フィールドにアラート・ルールの簡単な説明文を入力します。このテキストは、アラート・ルールに電子メール・アラート通知を構成した場合の電子メール・メッセージの件名としても使われます。有効な最大文字数は80文字です。アラート・サマリーが未指定の場合、「Oracle Service Busアラート」というデフォルト・テキストがかわりに使用されます。

  7. 「ルールの説明」フィールドにアラート・ルールの説明を入力します。

  8. 「アラート宛先」フィールドに、アラートの宛先リソース名を入力するか、「参照」をクリックして「アラート宛先の選択」ページを表示します。リストからアラートの宛先を選択して、「発行」をクリックします。

    デフォルトでは、アラートは常に管理コンソールに出力されます。ほかのアラート宛先リソースを構成および選択するには、6.2項「アラート宛先の追加」および6.1項「アラート宛先の検索」を参照してください。

  9. 「開始時刻」フィールドに、HH:MMという形式で開始時刻を入力します。たとえば、「09:00 AM」と入力します。「開始時刻」フィールドと「終了時刻」フィールドを使用して、有効期限までルールが毎日アクティブになる時間帯を指定します。たとえば、毎日午前9時から午後5時までを指定します。

  10. 「終了時刻」フィールドに、HH:MMという形式で終了時刻を入力します。たとえば、「05:00 PM」と入力します。「開始時刻」フィールドと「終了時刻」フィールドを使用して、有効期限までルールが毎日アクティブになる時間帯を指定します。たとえば、毎日午前9時から午後5時までを指定します。

    アラート・ルールは、ルールが有効期限切れになるまで、指定した開始時刻から指定した終了時刻の間毎日アクティブになります。

  11. ルールの有効期限フィールドに、MM/DD/YYYYという形式で期限を入力します。たとえば、「12/31/2010」と入力します。ルールは、指定日の午後11時59分に期限切れになります。日付を指定しない場合、ルールは無期限になります。

  12. 「ルールの有効化」フィールドで、このルールを有効にする場合はデフォルトの「はい」を選択したままにし、このルールを無効にする場合は「いいえ」を選択します。

  13. 「アラート重大度」フィールドで、次のいずれかを選択します。

    • 通常

    • 警告

    • 軽度

    • 重度

    • クリティカル

    • 致命的

  14. 「アラート間隔」フィールドで、表26-20に示す設定のいずれかを選択します。

    表26-20 アラート間隔設定

    プロパティ 説明

    毎回

    このオプションを選択すると、アラート・ルールの評価がtrueになるたびに、アラート・ルールに含まれているアクションが実行されます。たとえば、平均レスポンス時間が300ミリ秒を超えるという条件を設定した場合、この条件の評価がtrueとなるたびにアラートを受け取ります。

    アラート・ルールが評価される回数は、集約間隔と、そのルールに関連付けられたサンプル間隔によって異なります。集約間隔が5分に設定されている場合は、サンプル間隔が1分になります。5つのデータ・サンプルが利用可能になると、ルールが評価されます。したがって、ルールは作成されてから約5分後に初めて評価され、それ以降は1分ごとに評価されます。

    1回通知

    このオプションを選択すると、ルールの評価が初めてtrueとなったときにルールに含まれているアクションが実行されて、条件がリセットされ、評価が再びtrueとなるまでそれ以外のアラートは生成されません。たとえば、平均レスポンス時間が300ミリ秒未満という条件を設定した場合、この条件の評価が初めてtrueとなったときにアラートを受け取ります。ただし、条件の評価がfalseとなり、再びtrueとなるまでそれ以外のアラートを受け取りません。アラートのタイムスタンプは更新され、ダッシュボードに表示されます。


  15. サービスに関連付けられたいずれかのルールの評価がtrueとなった後にルールの実行を停止するには、「これ以上のルールの処理を停止」オプションに対して「はい」を選択します。このオプションを使用すると、特定のサービスに複数のルールが関連付けられている場合に後続のルールの評価を停止できます。ルールの処理を続行する場合は、デフォルトの「いいえ」を選択したままにします。

    このオプションの動作は、Microsoft Outlookの自動仕訳ウィザードの「仕訳ルールの処理を中止する」オプションの動作に類似しています。

終了後

「次へ」をクリックして、「新しいアラート・ルール - 条件の構成」ページを開きます。26.23.2項「アラート・ルールの条件の定義」に進みます。

26.23.2 アラート・ルールの条件の定義

このページでは、アラート・ルールの条件を定義できます。少なくとも1つの条件を指定する必要があります。複数の条件を指定する場合は、And/Or演算子を使用して結合する必要があります。

  1. 「条件の集約間隔を選択」フィールドで、時間と分を選択し、この条件の集約間隔を設定します。集約間隔により、条件をテストする頻度が決定されます。1つの集約間隔を構成するのに十分なデータのサンプルがモニター・サブシステムで収集されるたびに、条件がテストされます。

    たとえば、1時間の集約間隔を選択した場合、1時間分のデータが利用可能になると条件がテストされます。条件が最初にテストされるのは、1時間後です。1時間の集約間隔のサンプル間隔が10分に設定されているため、条件はそれ以降10分ごとにテストされます。

  2. 「単純な式」を定義することから始めます。2つ以上の単純な式を結合して、1つの複雑な式を作成できます。これらの式を定義するには、次の手順に従います。

    1. 最初のフィールドで、「カウント」「最小」「最大」「平均」または「ステータス」を選択します。

    2. 次のフィールドでオペランドを選択します。

      最初のフィールドで「カウント」「最小」「最大」「平均」または「ステータス」のいずれを選択したかに応じて、オペランドのリストが異なります。たとえば、「最小」、「最大」または「平均」を選択すると、「レスポンス時間」オペランドが使用できるようになります。このオペランドを使用すると、レスポンス時間をミリ秒(msec)単位で設定できます。また、使用できるオペランドは、サービス自体の構成によっても異なります。オペランドの数は、パイプライン、ルート・ノード、処理などがサービスにあるかどうかによって異なります。

      エンドポイントURIのステータスに基づいたアラートの生成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「ビジネス・サービスのエンドポイントURIの管理」を参照してください。

      「カウント」を選択すると、表26-21に示すオペランドがこのフィールドに表示されます。

      表26-21 カウント・オペランドの詳細

      プロパティ 説明

      キャッシュのヒット数

      結果キャッシュを使用するビジネス・サービスの場合、キャッシュを使用してレスポンスがクライアントに返されるたびにキャッシュのヒット数が増分されます。

      エラー数

      メッセージの処理が失敗した場合、エラー数が増加します。

      失敗率(%)

      指定された集約間隔で、発生したエラー数と正しく処理されたメッセージ数の比率。

      メッセージ数

      処理されたメッセージの合計数。

      成功率(%)

      指定された集約間隔で、正しく処理されたメッセージ数と発生したメッセージ数の比率。

      フェイルオーバー数

      ビジネス・サービス専用。フェイルオーバーの数。

      <リクエスト・パイプライン>.エラー数

      プロキシ・サービス専用。リクエスト・パイプラインにより処理されたエラー・メッセージの数。

      <リクエスト・パイプライン>.メッセージ数

      プロキシ・サービス専用。リクエスト・パイプラインにより処理されたメッセージの数。

      検証エラー数

      パイプラインに検証アクションのあるプロキシ・サービスの場合のみ。検証エラー数。

      WSSエラー数

      サービスのトランスポート方式(HTTPなど)に応じて有効になります。処理されたWebサービス・セキュリティ(WSS)エラー・メッセージの数。このカウンタはWSDLベースのサービスだけに使用でき、WSSエラーが発生するとインクリメントされます。


  3. 次のフィールドで、「=」「!=」「>」または「<」のいずれかの比較演算子を選択します。

  4. 次のフィールドで、比較する値を入力します。

  5. 「追加」をクリックします。

  6. 複雑な式を定義するには:

    1. ステップ2の手順a - eを繰り返して、簡単な式を定義します。

    2. もう一度ステップa - eを繰り返して、別の簡単な式を定義します。

    3. 2つのそれぞれの式のチェックボックスを選択します。

    4. 「AND」または「OR」をクリックして、式を複雑な式に結合します。

      複数の式を結合すると、分割オプションを使用できるようになります。このオプションを使用して、複雑な式を分割し、個別の簡単な式に戻すことができます。

終了後

前へをクリックして、「全般的な構成」ページに戻ります。または「最後」をクリックして、「新しいアラート・ルール - [サービス名]」ページを表示します。26.23.3項「アラート・ルールの構成の確認」に進みます。

26.23.3 アラート・ルールの構成の確認

このページでは、このアラート・ルールについてこれまでに入力した構成データを確認できます。必要に応じて、「編集」をクリックし、構成を変更してからアラート・ルールを保存します。

次のいずれかを行います。

  • 構成ページのいずれかに変更を加えるには、該当するページの「編集」をクリックします。

  • 前のページに戻るには、前へをクリックします。

  • アラートを作成するには、「保存」をクリックします。アラート・ルールは現在のセッションで作成および保存されます。

  • 変更を破棄するには、「取消し」をクリックします。

  • セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

26.24 アラート・ルールの構成の表示

このページでは、アラート・ルールの構成の詳細(表26-22を参照)を表示できます。

表26-22 アラート・ルール - 全般的な構成

プロパティ 説明

ルール名

アラート・ルールの名前。

ルールの説明

アラート・ルールの説明。

アラート・サマリー

アラート・ルールの簡単な説明。このテキストは、アラート・ルールに電子メール・アラート通知を構成した場合の電子メール・メッセージの件名としても使用されます。

アラート宛先

アラート通知宛先アドレスが指定されているアラート宛先リソースのパスと名前。このフィールドは「アラート宛先の表示 - 全般的な構成」ページへのリンクです。6.4項「アラート宛先の編集」を参照してください。

開始時刻(HH:MM)

このアラート・ルールの開始時間。

終了時刻(HH:MM)

このアラート・ルールの終了時間。

ルールの有効期限(MM/DD/YYYY)

このアラート・ルールが適用されなくなる日付。

ルールの有効化

このアラート・ルールを有効にするかどうかを示すインジケータ。

アラート重大度

このアラート・ルールの結果として発生したアラートの重大度:

  • 通常

  • 警告

  • 軽度

  • 重度

  • クリティカル

  • 致命的

アラート間隔

アラートの頻度:

  • 毎回

  • 1回通知

これ以上のルールの処理を停止

アラートによって複数のルールの処理を停止するかどうかを示すインジケータ。


このページには、表26-23に示す条件の情報が表示されます。

表26-23 アラート・ルールの条件

プロパティ 説明

条件式

この条件の集約間隔(時間および分)。

このアラート・ルールを制御する1つまたは複数の条件のリスト。


26.25 アラート・ルールの編集

アラート・ルールを編集するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. アラート・ルールを検索します。26.22項「アラート・ルールの検索」を参照してください。

  3. アラート・ルール名をクリックします。

  4. 構成ページのフィールドを変更するには、該当ページの「編集」アイコンまたはページの下部にある「編集」ボタンをクリックします。ページとフィールドの説明については、26.23項「アラート・ルールの作成および編集」を参照してください。

  5. 次のいずれかを行います。

    • 次のページに進むには、「次へ」をクリックします。

    • 前のページに戻るには、前へをクリックします。

    • サマリー・ページに進むには、「最後」をクリックします。

    • 現在のセッションでの更新をコミットするには、「保存」をクリックします。

    • 変更を取り消して「SLAアラート・ルール」ページに戻るには、「取消し」をクリックします。

  6. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

26.26 アラート・ルールの削除

アラート・ルールを削除するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. アラート・ルールを検索します。26.22項「アラート・ルールの検索」を参照してください。

  3. 削除するアラート・ルールの「オプション」フィールドにある「削除」アイコンをクリックします。アラート・ルールは現在のセッションで削除されます。

  4. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。