この章では、Oracle Service Bus管理コンソールを使用したXMLドキュメント・リソースの作成、検索、編集および削除の方法について説明します。
XMLドキュメント・リソースを使用して、プロキシ・サービスまたはサービス・プロキシの構成で使用するXMLファイルを格納します。たとえば、JCA準拠のシステムと通信するJCAのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスに必要なTopLinkまたはEclipseLinkマッピング・ファイルに対するXMLドキュメント・リソースを作成します。
JCAサービスの詳細は、第13章「JCAバインド」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
「XMLドキュメントのサマリー」ページには、Oracle Service Busドメインに追加したXMLドキュメントがリストされます。
次のいずれかの操作を行います。
「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、「プロジェクト・ビュー」ページまたはプロジェクト/フォルダ・ビュー・ページを表示します。次に、プロジェクトおよびフォルダに移動して、XMLドキュメントを検索します。
「リソース・ブラウザ」→「XMLドキュメント」を選択します。「XMLドキュメントのサマリー」ページに、表14-1に示す情報が表示されます。プロパティの詳しい説明については、14.3項「XMLドキュメントの編集」を参照してください。
特定のXMLドキュメントを検索するには、次のようにします。
リストの項目数を制限するには、名前およびパスでフィルタしてから、「検索」をクリックします。
パスは、リソースが含まれるプロジェクト名とフォルダの名前です。
「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、XMLドキュメントがすべて表示されます。
表14-1 XMLドキュメントの詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
XMLドキュメント |
XMLドキュメントに割り当てられた一意の名前。この名前はXMLドキュメントの表示ページにリンクされています。14.3項「XMLドキュメントの編集」を参照してください。 |
パス |
プロジェクト名、およびXMLドキュメントが格納されるフォルダの名前。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされています。4.1.1項「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。 |
オプション |
特定のXMLドキュメントを削除するには、「削除」アイコンをクリックします。14.4項「XMLドキュメントの削除」を参照してください。 |
Oracle Service BusでXMLドキュメントを作成する最も簡単な方法は、一括インポートによるものです。作成したJCAリソース(.jcaファイル、関連付けられているWSDL、TopLinkまたはEclipseLinkマッピング・ファイル)を一括インポートする場合、Oracle Service Busによって、自動的にマッピング・ファイルからXMLドキュメント・リソースが生成され、リソース・ファイル間の依存関係が保持されます。
インポートの詳細は、4.15項「Zipファイルからのリソースのロード」、4.17項「URLからのリソースのロード」および29.1項「リソースのインポート」を参照してください。
一括インポートしない場合、次の手順のように手動でXMLドキュメントを作成できます。
セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。
「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、XMLドキュメントを追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページが表示されます。
「リソースの作成」フィールドから「XMLドキュメント」を選択して、「新しいXMLドキュメントを作成します。」ページを表示します。
「XMLファイル」フィールドで「参照」をクリックし、使用するXMLファイルを選択します。
「リソース名」フィールドに、ファイル拡張子なしのファイル名が自動的に移入されます。
ファイルを選択するかわりに、XMLファイルの内容をコピーし、「XMLファイル」フィールド・テキスト領域に貼り付けることができます。
「リソース名」フィールドで、XMLドキュメントの名前を入力または変更します。XMLドキュメント名は一意である必要があります。
名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。
「リソースの説明」フィールドにXMLドキュメントの説明を入力します。
「保存」をクリックします。新しいXMLドキュメントは現在のセッションに保存されます。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」の「アクティブ化」をクリックします。
「XMLドキュメントの編集」ページを使用して、JCAバインドの詳細を表示し、変更します。
セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。
14.1項「XMLドキュメントの検索」の説明に従って、XMLドキュメントを検索します。
XMLドキュメント名をクリックします。XMLドキュメントの表示ページに表14-2に示す情報が表示されます。
表14-2 XMLドキュメントの詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
最終更新者 |
このXMLドキュメントを作成したか、構成にインポートしたユーザー。 |
最終更新日 |
ユーザーがこのXMLドキュメントを作成したか、構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。 |
参照 |
このXMLドキュメントが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。 |
参照元 |
このXMLドキュメントを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。たとえば、XMLドキュメントがJCAバインドによって参照されているTopLinkファイルの場合、リンクをクリックすると、JCAバインドが参照としてリストに表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。 |
説明 |
このXMLドキュメントの説明(ある場合)。 |
デフォルトで、XMLドキュメントの読取り専用ビューが表示されます。
XMLドキュメントを編集するには、「編集」をクリックします。フィールドの詳細は、14.2項「XMLドキュメントの追加」を参照してください。
必要な編集を行い、「保存」をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」の「アクティブ化」をクリックします。
削除するXMLドキュメントを参照する、JCAバインドなどのリソースがある場合、XMLドキュメントを削除する前にそれらの参照を削除します。
セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。
「リソース・ブラウザ」→「XMLドキュメント」を選択します。
削除するXMLドキュメントの「オプション」フィールドの「削除」アイコンをクリックします。XMLドキュメントは現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」の「アクティブ化」をクリックします。