Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Imagingの管理 11g リリース1 (11.1.1) B72420-02 |
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この項ではContent Serverのドキュメント・プロファイルと、ImagingドキュメントをContent Serverのリポジトリに保管する方法について説明します。
Imagingでは、データベースの機能を使用して、アップロードされたドキュメントを保存および取得します。ドキュメントは、格納されたアプリケーションで指定されている条件に基づいて保存されます。
この項の内容は次のとおりです。
Imagingでアプリケーションが作成されると、対応するプロファイルおよびプロファイル・ルール・セットがContent Serverリポジトリに作成されます。プロファイル・トリガー・フィールドが構成されている必要があります。Content Server 11gの場合、プロファイル・トリガー・フィールドは自動的に構成されます。Content Server 10gの場合は、次の手順を実行してプロファイル・トリガー・フィールドを構成します。
EnableIdcProfileField=1を一般構成変数として10g Content Serverのconfig.cfgファイルに追加します。一般構成変数をContent Serverに追加する方法の詳細は、製品に付属しているドキュメントを参照してください。
Content Serverを再起動します。
注意: Imagingでアプリケーションが作成されたときに自動的に生成されるプロファイルは、デフォルトでAdministratorsセキュリティ・グループに割り当てられます。これらのプロファイルは、標準的なContent Serverのプロファイル・ルールを変更することで、他のユーザー・グループに提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』を参照してください。その後、Imagingでアプリケーションが変更された場合、Content Serverのプロファイル・ルールはリセットされます。他のユーザー・グループを追加するには、プロファイル・ルールを再度変更する必要があります。 |
アプリケーション・プロファイルが作成されるときに、IpmRepositoryコンポーネントによって、システム・フィールドをグループ化したり、システム・フィールドが表示されるようにするためのグローバル・プロファイル・ルールが設定されます。これらのプロファイルは、Content Serverが起動するたびに作成または更新されます。
注意: Content Serverの構成設定IpmUpdateProfileRulesを0(ゼロ)に設定すると、グローバル・プロファイル・ルールの自動更新を無効にすることができます。コンテンツ・サーバーの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』を参照してください。 |
IpmRepositoryコンポーネントによって作成されるルールは次のとおりです。
名前 | 説明 | グローバル・ルール |
---|---|---|
IpmSystemFields |
Imagingのシステム・フィールドをグループ化します。Imagingのシステム・フィールドをプロファイルに含める場合に使用できます。 |
いいえ |
IpmSystemFields_Hide |
Imagingのシステム・フィールドをデフォルトで非表示にします。フィールドを表示するには、フィールドを表示するルールを追加します(IpmSystemFieldsルールを参照)。 |
はい |
IpmSystemFields_Restricted |
セキュリティ・グループおよびドキュメント・タイプでのImaging固有の値の選択を制限します。 |
はい |
グローバル・ルールをアクティブにするために、特定のプロファイルで参照する必要はありません。
アプリケーションが作成されると、アプリケーション・フィールドの表示を処理するためのプロファイルおよびルールが作成されます。プロファイル・ルールによって、アプリケーション・フィールドをグループ化する方法が決定され、それらのフィールドのデフォルト値が指定されます。次の表では、これらのルールについて説明します。
名前 | 説明 | グローバル・ルール |
---|---|---|
IpmApp_<X>_Fields |
アプリケーション・フィールドをグループ化します。 |
いいえ |
IpmApp_<X>_Fields_Hide |
アプリケーション・フィールドを非表示にします。 |
はい |
IpmApp_<X>_Defaults |
Imagingのシステム・フィールド(「セキュリティ・グループ」、「IPMアプリケーション識別子」 )およびアプリケーション固有のフィールドのデフォルトを設定します。 |
いいえ |
前述のルール名の<X>は、内部アプリケーション識別子に置き換えられます。グローバル・ルールでないルールをアクティブにするには、プロファイルで参照する必要があります。
プロファイルはアプリケーションについて作成され、プロファイル名としてIpmApp_<X>が指定されます。<X>は、内部アプリケーション識別子です。ルールのラベルはアプリケーション名です。
Imagingでは、アプリケーション・ドキュメントがフォルダに自動的に割り当てられるわけではありません。ただし、アプリケーション・プロファイルおよびプロファイル・ルールを変更することで、ドキュメントを特定のフォルダに自動的に割り当てることができます。ドキュメントを特定のフォルダに自動的に割り当てるようにアプリケーション・ルールを変更する手順は、次のとおりです。
アプリケーション・コンテンツを格納する新しいコントリビューション・フォルダを作成します。932000007など、フォルダの識別子を書き留めます。
新しいプロファイル・ルールを追加し、名前を書き留めます。たとえば、App_<X>_Folderなどを使用できます。
フォルダ・フィールド(xCollectionID)を選択し、タイプを「情報のみ」に設定します。
「デフォルト値を使用」を有効にし、デフォルト値を、前述の手順で取得したフォルダ識別子に設定します。これによって、Content Serverのチェックイン・フォームを使用してコンテンツをチェックインする際に、割り当てられたフォルダが表示されるようになります。
「派生フィールド」を有効にし、デフォルト値を、前述の手順で取得したフォルダ識別子に設定します。これによって、Imagingアップロードなど、任意のソースからのチェックイン時にその値が設定されます。
この方法でルールを設定しても、ユーザーは、ごみ箱フォルダを含め、フォルダ間でコンテンツを移動することはできません。ドキュメントを削除したり、フォルダ間でファイルを移動できるようにするには、カスタム・スクリプトを使用するように派生値を変更し、次のような行を追加します。
<$if not (IDC_SERVICE like "COLLECTION_DELETE_LOT|COLLECTION_RESTORE_ITEM")$> <$dprDerivedValue="932000007"$> <$endif$>
変更するImagingアプリケーションのアプリケーション・プロファイルを編集し、前述の手順で定義したルールを「ルール」タブに追加します。
注意: Imagingでアプリケーションが変更され、その際にアプリケーション名も変更された場合、アプリケーション・プロファイルに追加したルールを再度追加する必要があります。 |
Imagingでは、ドキュメントが保存カテゴリやライフ・サイクルに自動的に割り当てられるわけではありません。ただし、アプリケーションのプロファイルおよびプロファイル・ルールを変更することで、ドキュメントを保存カテゴリまたはライフ・サイクルに自動的に割り当てることができます。次の手順では、保存カテゴリ値を割り当てます。ライフ・サイクルを割り当てる場合は、xCategoryIDのかわりにxLifeCycleIDを使用してください。
新しい保存カテゴリを作成し、保存カテゴリ識別子を書き留めます。たとえば、App <X> Categoryなどを使用できます。
新しいプロファイル・ルールを追加し、名前を書き留めます。たとえば、App_X_Category_ruleなどを使用できます。
保存カテゴリ・フィールド(xCategoryID)を選択し、タイプを「情報のみ」に設定します。
「デフォルト値を使用」を有効にし、デフォルト値を、前述の手順で取得した保存カテゴリ識別子に設定します。たとえば、App X Categoryに設定します。これによって、Content Serverのチェックイン・フォームを使用する際に、割り当てられたカテゴリが表示されるようになります。
「派生フィールド」を有効にし、デフォルト値を、前述の手順で取得した保存カテゴリ識別子(App X Category)に設定します。これによって、Imagingアップロードなど、任意のソースからのチェックイン時にその値が設定されます。
注意: ドキュメントをマップするカテゴリがレコード専用のカテゴリである場合は、さらにxIsRecordのフィールドを追加し、デフォルト値および派生値を1に設定する必要があります。 |
変更するImagingアプリケーションのアプリケーション・プロファイルを編集し、前述の手順で定義したルールを「ルール」タブに追加します。
注意: Imagingでアプリケーションが変更され、その際にアプリケーション名も変更された場合、アプリケーション・プロファイルに追加したルールを再度追加する必要があります。 |
ImagingコンテンツがOracle URMシステムで正しく構成されている場合、いくつかの制限がImagingコンテンツに適用されます。
ImagingドキュメントがOracle URMで凍結されている場合、Imagingからドキュメントを削除しようとすると、「ドキュメントはリポジトリで法的保留にあるため削除できません。」というエラーが表示されます。Imagingでドキュメントを更新したり、ドキュメントを別のアプリケーションに移動またはコピーすることはできません。凍結されたドキュメントを削除できるのは、Imaging管理者またはWebCenter Content管理者のみです。凍結が解除されると、Imaging内の制限も解除されます。
Oracle URM 10gを使用するシステムとImagingが接続されている場合、レコード専用カテゴリに関連付けられたコンテンツには同じ制限が適用されます。
Oracle URM 11gを使用するシステムとImagingが接続されている場合、「編集の制限」、「リビジョンの制限」または「削除の制限」指定子を使用するカテゴリに関連付けられたコンテンツには、Imagingで同じ制限が適用されます。
警告: コンテンツをOracle URMのカテゴリと関連付けるために使用するルールは、Oracle URMと統合する際の手順に従って慎重に作成する必要があります。このルールを正しく作成しなかった場合、Imagingコンテンツがレコード・カテゴリに割り当てられたり、凍結できるようになることがあります。その場合、Imagingのユーザーが必要に応じてドキュメントを変更できなくなります。 |
Oracle Universal Records Managerで複数のContent Serverリポジトリを使用できるようにWebCenter Content Adapter for Content Serverを使用している場合、Content ServerとOracle URM間でセキュリティ・グループが一貫していることを確認する必要があります。WebCenter Content Adapterは、Imagingによって作成されたセキュリティ・グループをOracle URMと同期しません。
Content Serverリポジトリにセキュリティ・グループを追加するアプリケーションがImagingで作成された場合、Imagingで作成されたものと同じセキュリティ・グループをOracle URMで手動で構成する必要があります。これは、コンテンツをImagingアプリケーションにアップロードする前に行う必要があります。さらに、Imagingアプリケーションまたはアプリケーション内のドキュメント・セキュリティが変更された場合、Oracle URMでセキュリティ・グループを手動で更新する必要があります。
注意: Imagingのメタデータ・フィールドがOracle URMに伝播されることはないため、Oracle URM内のドキュメントには、Imagingで指定された値が表示されません。 |
Imagingでは、アプリケーション・ドキュメントがIRM分類に自動的に割り当てられるわけではありません。ただし、アプリケーション・プロファイルおよびプロファイル・ルールを変更することで、ドキュメントをIRM分類に自動的に割り当てることができます。
新しいプロファイル・ルールを追加し、名前を書き留めます。たとえば、App_X_IRMなどを使用できます。
IRMProtectionフィールド(xIRMProtection)を選択し、タイプを「情報のみ」に設定します。
「デフォルト値を使用」を有効にし、デフォルト値を設定します。この値は、Oracle IRMのコンテキストと一致している必要があります。これによって、Content Serverのチェックイン・フォームを使用する際に、割り当てられたIRM分類が表示されるようになります。
「派生フィールド」を有効にし、デフォルト値を設定します。この値は、Oracle IRMのコンテキストと一致している必要があります。これによって、Imagingアップロードなど、任意のソースからのチェックイン時にその値が設定されます。
注意: IRMが正しく構成されていない場合や、値が有効なコンテキストと一致していない場合、IRMの検証に失敗するため、コンテンツをContent Serverにチェックインできません。 |
変更するImagingアプリケーションのアプリケーション・プロファイルを編集し、前述の手順で定義したルールを「ルール」タブに追加します。
注意: Imagingでアプリケーションが変更され、その際にアプリケーション名も変更された場合、アプリケーション・プロファイルに追加したルールを再度追加する必要があります。 |
WebCenter Spaces内でImagingドキュメントに自動的にアクセスできるようになるわけではありません。ただし、WebCenter Spaces内で表示可能なフォルダにドキュメントを自動的に割り当てることができます。Imagingドキュメントにアクセスできるようにするには、アプリケーション・プロファイルおよびプロファイル・ルールを手動で構成および変更する必要があります。
Oracle WebCenterが使用するように構成されているものと同じLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するようにContent ServerおよびImagingを構成します。
LDAPアイデンティティ・ストアを使用するようにWebCenterとコンテンツ・サーバーを構成する詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理を参照してください。
ImagingでサポートされているバージョンのJavaを使用して、ImagingとWebCenterドキュメント・サービス間のブリッジとしてContent Serverを構成します。
WebCenter Spacesのドキュメント・サービスはFoldersコンポーネントを使用するため、チェックインされたコンテンツのフォルダを自動的に指定するようにImagingを構成する必要があります。FoldersでImagingを構成する方法の詳細は、第8.1.3項「Foldersとの連携」を参照してください。
WebCenter Spacesのコンテンツ・サーバーとの統合に関する詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理を参照してください。
概念的には、アプリケーションは、アプリケーションによって定義および適用される共通の特性を持つドキュメントのコンテナです。Content Serverの1つのインスタンスでは、組織に必要な複数のアプリケーションを処理できない場合があります。必要な複数のアプリケーションを処理するようにソリューションを拡張するために、複数のContent Serverインスタンスを使用できます。ただし、1つのアプリケーションを複数のContent Serverインスタンスに分割することはできません。複数のContent Serverインスタンスをサポートするには、各アプリケーションをターゲットのContent Serverインスタンスと関連付ける必要があります。Imagingレベルでこれを表すために、リポジトリと呼ばれる新しいオブジェクトがパブリックAPIに追加されています。リポジトリ・オブジェクトは、各Content Serverインスタンスへの接続情報を追跡します。各アプリケーションは、特定のリポジトリと関連付けられます。リポジトリへの接続を作成する方法の詳細は、第7項「接続の管理」を参照してください。
次の表に、Imagingのドキュメント・プロパティとContent Serverのドキュメント・プロパティのマッピングを示します。
Imagingのドキュメント・プロパティ | Content Serverのプロパティ | 説明 |
---|---|---|
Id |
dDocName |
|
名前 |
dOriginalName |
dDocTitleに基づいている場合もありますが、dDocTitleは、Content Serverユーザー・インタフェースで変更可能です。 |
Properties.ApplicationId |
なし |
カスタム・メタデータ・フィールドです。 |
Properties.ApplicationName |
なし |
Content Serverからではなく、アプリケーション定義から読み取られます。 |
Properties.BatchId |
xIPMSYS_BATCH_ID |
カスタム・メタデータ・フィールドです。 |
Properties.CreateDate |
dDocCreatedDate (Content Server 11g) xIPMSYS_CREATE_DATE (Oracle Content Server 10g) |
dDocCreatedDate (11g)またはxIPMSYS_CREATE_DATE (10g)は、ドキュメントが最初に作成された日付です。追加のリビジョンがチェックインされた場合、このプロパティの値によって最初のドキュメント作成日が追跡されます。Oracle Content Server 10gを使用している場合、xIPMSYS_CREATE_DATEはカスタム・メタデータ・フィールドとして実装されます。 |
Properties.Creator |
dDocCreator (Content Server 11g) xIPMSYS_CREATOR (Oracle Content Server 10g) |
dDocCreator (11g)またはxIPMSYS_CREATOR (10g)は、ドキュメントを最初に作成したユーザーです。追加のリビジョンがチェックインされた場合、このプロパティの値によって最初の作成者が追跡されます。Oracle Content Server 10gを使用している場合、xIPMSYS_CREATORはカスタム・メタデータ・フィールドとして実装されます。 |
Properties.DocUrl |
なし |
Imagingコードで計算されます。weblayoutディレクトリでURLを計算するためのContent Server IdocScript関数があります。 |
Properties.LastModifiedBy |
dDocLastModifier (Content Server 11g) 最新のリビジョンのdDocAuthor (Oracle Content Server 10g) |
dDocLastModifier (11g)またはdDocAuthor (10g)は、最新のリビジョンの作成者です。追加のリビジョンがチェックインされた場合、このプロパティの値によってリビジョンが追跡されます。 |
Properties.LastModifiedDate |
dDocLastModifiedDate (Content Server 11g) 最新のリビジョンのdCreateDate (Oracle Content Server 10g) |
dDocLastModifiedDate (11g)または最新のリビジョンのdCreateDate (10g)は、最新のリビジョンがチェックインされた日付です。追加のリビジョンがチェックインされた場合、このプロパティの値によってリビジョンが追跡されます。 |
Properties.LockedBy |
dCheckoutUser |
Content Serverには、ドキュメントをチェックアウトして他のユーザーがチェックアウトできないようにする以外に、ロックの概念はありません。 |
Properties.LockedDate |
なし |
|
Properties.MimeType |
dFormat |
|
Properties.Size |
dFileSize |
|
Properties.Version |
dRevisionID |
これは、ユーザーによる変更が可能なdRefLabelとは異なります。 |
Properties.VolumeName |
なし |
ファイル・ストア・プロバイダが構成され、使用されている場合、これはルールに基づく場合があります。 |
FieldValues |
アプリケーションによって定義されたカスタム・メタデータ・フィールド |
|
Permissions.Delete |
削除 |
IdocScript userHasGroupPrivilege(dSecurityGroup, "D")関数(またはこの関数を実装するコード)から設定できます。 |
Permissions.Grant |
Admin |
IdocScript userHasGroupPrivilege(dSecurityGroup, "A")関数(またはこの関数を実装するコード)から設定できます。 |
Permissions.Modify Fields |
書込み |
IdocScript userHasGroupPrivilege(dSecurityGroup, "W")関数(またはこの関数を実装するコード)から設定できます。 |
Permissions.Update |
書込み |
IdocScript userHasGroupPrivilege(dSecurityGroup, "W")関数(またはこの関数を実装するコード)から設定できます。 |
Permissions.View |
Read |
IdocScript userHasGroupPrivilege(dSecurityGroup, "R")関数(またはこの関数を実装するコード)から設定できます。 |
AnnotationPermissions |
該当なし |
注釈権限は、ImagingエンティティBeanによって管理されます。 |
リビジョン履歴 監査履歴 |
<Versions> <Content Tracker> |
リビジョン履歴は、DOC_INFOサービスの一部として提供されます。 監査履歴は、Content Tracker APIを使用して適切な監査データを読み取ることによって取得する必要があります。 |