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Oracle® Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E67347-01
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23 OAAMでのジョブのスケジューリングと処理

この章では、Oracle Adaptive Access Managerのバッチ・ジョブを定義、スケジュールおよび実行する方法について説明します。この章のトピックは、次のとおりです:

23.1 アクセス制御

次の表では、オンライン・スケジューリング・システムおよびオフライン環境のアクセス権について説明します。

表23-1 オンライン・ジョブ・スケジューリング・システム

ロール アクセス

CSRおよびCSRマネージャ

アクセス権なし

不正調査担当者および調査マネージャ

アクセス権なし

システム管理者

完全なアクセス権

セキュリティ管理者

アクセス権なし


表23-2 オフライン環境

ロール アクセス

CSRおよびCSRマネージャ

アクセス権なし

不正調査担当者および調査マネージャ

オンラインと同じアクセス(セキュリティ・ダッシュボードを含む)

システム管理者

オンラインと同じアクセス(環境ノード)およびスケジューラ・ノードへの完全なアクセス権

セキュリティ管理者

オンラインと同じアクセス(環境ノードを除くすべて)およびスケジューラ・ノードへの完全なアクセス権


23.2 OAAMのジョブの概要

セキュリティ管理では、リスクの高い状況を検出するために評価を実行することが、頻繁に必要になります。システム管理では、データを統合するジョブを実行することは、システムの最適なパフォーマンスを維持するために重要です。Oracle Adaptive Access Managerには、バッチ・ジョブを構成してスケジュールする機能があります。

ジョブは、OAAMで実行できるタスクの集合です。データのロード、リスク評価の実行、モニター・データのロールアップなど、様々なジョブを実行できます。

表23-3に、これらのジョブの説明を示します。

表23-3 ジョブ

ジョブ 適用可能なデプロイメント 説明

ロード

オフライン

ロード・ジョブは、リモート・データソースから記録し、データをOAAMログイン・セッションに変換して、ログイン・セッションをOAAMオフライン・データストアに格納します。

実行

オフライン

実行ジョブは、一連のOAAMセッションに対してリスク分析を実行します。

ロードおよび実行

オフライン

ロードおよび実行ジョブは、ロード・ジョブと実行ジョブの組合せです。ロード・ジョブによって各レコードが処理された後、その結果は実行ジョブに直接入力されます。

モニター・データのロールアップ

オンラインおよびオフライン

監視データのロールアップ・ジョブは、ダッシュボードおよび一部のリスク評価で使用される監視データを定期的に統合します。このジョブは、処理時にデータベースを最適化するためにデータを統合します。


23.2.1 ジョブ・インタフェース

ジョブ検索ページを使用すると、ジョブを検索して詳細を表示できます。ジョブに対して実行できるアクションを次の表に示します。

表23-4 ジョブ・アクション

アクション 説明

検索

ジョブを検索します。

作成

ジョブを作成します。

実行

ジョブの実行を開始します。

ログの表示

ジョブのログを表示します。

実行キューの表示

ジョブの処理順序を表示します。

ジョブの進行状況の表示

完了率および予測完了時間を表示します。

一時停止および再開

ジョブを停止し、再度開始します。

ジョブの取消し

ジョブを停止します。


ジョブ作成ウィザードは、「新規ジョブ」アイコンをクリックすると起動され、ジョブの定義およびスケジューリング・プロセスが、ステップごとに順を追って示されます。ウィザードの進行に伴い、情報の入力を要求されます。標準のロード・プロセスを使用している場合は、リモート・データベースのオフライン・データにデータ・ローダーがアクセスするためのデータベース接続URL、実行セッションの特性、データベースにロードされるデータ用のフィルタ、ジョブを実行するスケジュールを構成します。

「ジョブ・キュー」ページには、現在処理中のジョブと、予測完了時間と完了率の観点からの進行状況が表示されます。キューからは、ジョブの処理を取り消すか一時停止して再開できます。スケジューリングでジョブが処理されるように設定されていない場合、ジョブ・キューに表示されません。

23.2.2 ジョブ・キュー

ジョブが作成されてスケジュールされると、ジョブのインスタンスが1つジョブ・キューに追加されます。ジョブ・キューはジョブ実行の順序です。処理順序は、スケジュールされた開始時間、優先度、およびキューに追加された日付/時間に基づきます。ジョブは、処理の順序でキューに表示されます。

たとえば、ジョブAが高優先度で構成されて即時処理されるように設定され、次にジョブBが高優先度で構成されて即時処理されるように設定された場合、キューではAのインスタンスがBよりも上に表示されます。ジョブはその順序で処理されます。

23.2.3 ジョブの検索

ジョブ検索ページを使用すると、ジョブを検索してその詳細を表示できます。

  1. ナビゲーション・ツリーで、「ジョブ」をダブルクリックしてジョブ検索ページを開きます。

  2. 検索フィルタでジョブを検索する基準を指定し、「検索」をクリックします。

    表23-5 検索フィルタ

    フィルタ 定義

    ジョブ・タイプ

    ジョブが実行する特定のタスク。

    ジョブ・ステータス

    「有効化」または「無効化」。無効なジョブは実行されません。

    ジョブの優先度

    ジョブの優先度: 「高」、「低」、「中」

    作成日

    ジョブが作成された日付。

    デフォルトでは、「作成日」は過去1か月に設定されます。

    スケジュール・タイプ

    「1回」または「繰返し」。

    繰返し間隔

    「毎時」、「日次」、「週次」または「月次」。

    前回開始日

    ジョブ実行の前回開始時間。このフィールドの「開始」セクションを設定した場合、「終了」セクションには現在の時間が自動的に移入されます。

    前回終了日

    デフォルトでは、前回終了日は前回開始日の24時間後に設定されます。


    ジョブ名をクリックすると、対応するジョブ詳細ページが新しいタブで開きます。


    注意:

    Oracle Adaptive Access Managerにパッケージされている標準ジョブでは、多数の言語がサポートされます。ただし、Default Monitor Data Rollup Taskというジョブ名は、英語以外のコンテンツを表示している場合でも、英語で表示されます。


    ジョブ検索ページで、ツールバーから次のタスクを実行できます。

    表23-6 結果表のツールバー・アクション

    アクション 説明

    オープン

    ジョブを開いて詳細を表示します。

    削除

    ジョブを削除します。

    有効化

    ジョブを有効化します。

    無効化

    ジョブを無効化します。

    すぐに処理

    ジョブをすぐに処理します。

    ジョブ作成ウィザードの起動

    ジョブを定義してスケジュールできるように、ジョブ作成ウィザードを起動します。


23.3 ジョブ作成ウィザードの起動

ジョブ作成ウィザードを使用して、新規ジョブを作成します。ジョブは、オンライン・アプリケーションでセキュリティ管理者によって、またはオフライン・アプリケーションでセキュリティ管理者またはシステム管理者によって作成されます。監視データのロールアップ・ジョブは、システム管理者が作成します。

ジョブ作成ウィザードを開くには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション・ツリーで、「ジョブ」をダブルクリックしてジョブ検索ページを開きます。

  2. コンソールの右上にある「新規ジョブ」ボタンまたはツールバーの「新規ジョブ」ボタンをクリックするか、「アクション」メニューから「新規ジョブ」を選択します。

    「新規ジョブ」ダイアログが選択可能なジョブ・タイプとともに表示されます。


    注意:

    表に示されているすべてのジョブは、OAAMオフラインで使用できます。「データ・ロールアップのモニター」のみ、OAAMオンラインで使用できます。


    表23-7 OAAMのジョブ・タイプ

    ジョブ・タイプ 定義

    ロード

    OAAMセッションを作成するためにデータを読み取ります。

    ロードおよび実行

    OAAMセッションを1ステップで作成して読み取ります。

    モニター・データのロールアップ

    データ統合をモニターします。

    実行

    OAAMセッションでバルク・リスク分析を実行します。


  3. 作成するジョブを選択し、「続行」をクリックします。

    ジョブ作成ウィザードの最初のページとして、「一般」ページがデフォルトで開きます。

    次の各項では、ジョブ作成ウィザードのページについて説明します。これらのページで、アスタリスク(*)は必須の設定です。

23.3.1 ジョブの作成: 一般

「一般」ページには、ジョブ・タイプ、ジョブ名、ジョブ・ステータスなど、ジョブに関する一般情報が表示されます。このページを使用して、ジョブの名前と説明を入力します。「ジョブ名」フィールドには英数字を入力します。ジョブはデフォルトで有効化されます。


注意:

ジョブ・タイプは変更できません。


23.3.2 ジョブの作成: ロードの詳細(「ロード」ジョブと「ロードおよび実行」ジョブの場合)

ロード詳細ページでは、処理するレコードを制御できます。

カスタム・ローダーとOAAMローダーから選択できます。

表23-8 カスタム・ローダーとOAAMローダー

ローダー 説明

カスタム・ローダー

カスタム・ローダーは、複雑なシナリオやカスタム・シナリオを実行する方法を定義するユーザー定義のローダーです。

カスタム・ローダーの場合、カスタム・ローダー・クラスの完全修飾クラス名を指定する必要があります。

OAAMローダー

OAAMローダーは、リモート・データソースからレコードを読み取る方法およびそれをOAAMセッションに変換する方法を定義するデフォルトのローダーです。

OAAMデータ・ローダーは、ログイン・データをリレーショナル・データベースからロードします。


デフォルトでは、OAAMローダーが選択されています。データ・ソース、データ・マッピングおよびその他のプロパティに関する情報が必要です。

表23-9 OAAMローダーの詳細

パネル 説明

データソース

このパネルには、データソースに関する情報と接続情報が表示されます。

データ・マッピング

このパネルには、OAAMオフライン・データベースと、データのロード元のデータベースとのマッピングに関する情報が表示されます。これは、通常、OAAMスキーマに対して事前移入されます。

その他のプロパティ

このパネルには、トランザクション・サイズ、メモリー・バッファ・サイズ、書込みプール・サイズなどのその他の情報が表示され、パフォーマンスを向上させるために値を調整できます。


23.3.3 ジョブの作成: 実行の詳細(「実行」ジョブと「ロードおよび実行」ジョブの場合)

「実行の詳細」ページでは、カスタム実行タイプまたはOAAM実行タイプを選択できます。実行タイプでは、OAAMポリシーがセッションに適用される方法および条件が定義されます。

23.3.4 ジョブの作成: データ・フィルタ

「データ・フィルタ」ページでは、オフライン・システムまたはプロセスにロードするデータのセットを決定するフィルタを選択できます。ジョブ・タイプが「ロードおよび実行」の場合、ロードと実行の両方に同じデータ・フィルタが適用されます。

「自動増分」フィルタは、レコードのセットを、「開始日」フィールドで指定された日付の後に作成されたすべてのレコードとして定義します。「日付範囲」フィルタは、レコードのセットを、「開始日」および「終了日」フィールドで指定された日付の間に作成されたすべてのレコードとして定義します。

23.3.5 ジョブの作成: スケジュール

「スケジュール」ページでは、ジョブのスケジュール・オプションを指定できます。次の情報を指定します。

表23-10 スケジュール・ページのオプション

オプション 説明

ジョブの優先度

ジョブの優先度によりジョブの重要性が決まり、優先度に基づいてジョブがジョブ実行キューに追加されます。詳細は、23.3.5.1項「ジョブの優先度」を参照してください。

スケジュール・タイプ

ジョブを即時に実行することも、後で実行するようにスケジュールすることもできます。詳細は、23.3.5.2項「スケジュール・タイプ」を参照してください。

開始日および開始時間(1回)

ジョブは開始日時に実行されます。

繰返し間隔(繰返し)

日次、毎時、週次、月次

ジョブは選択内容に基づいて実行を繰り返します。

実行間隔(繰返し)

繰返し間隔の繰返し頻度。たとえば、「繰返し間隔」が「週次」の場合、「実行間隔」には2を入力できます。ジョブは2週間ごとに実行されます。

開始時間(繰返し)

繰返しジョブは、「繰返し範囲」の「開始日」に指定した時間に開始します。

必要な曜日の開始時間を選択することによって、曜日を選択できます。

「繰返し範囲」の「開始日」および「終了日」(繰返し)

ジョブ実行の日付範囲。ジョブは、指定された間隔で開始日から終了日まで実行を続行します。繰返しジョブの場合、「開始日」はジョブが最初に実行される日時です。「終了日」は、繰返しがなくなる日時です。空白のままにすると、ジョブはジョブ・キューから手動で削除されるまで永久に繰り返されます。「終了日」は非繰返しジョブには適用されません。

ジョブ実行が次を超える場合は実行を取消

ジョブが一定期間を超えて実行される場合、ジョブを取り消します。例: 60秒。実行時間が60秒を超えると、ジョブは実行を取り消します。詳細は、23.3.5.3項「取消し時間」を参照してください。


23.3.5.1 ジョブの優先度

ジョブの優先度は、ジョブの重要度を示します。ジョブの優先度は、低、中および高に設定できます。2つのジョブが競合する場合、優先度の高いジョブが先に処理されます。2つのジョブが競合し、優先度が同じ場合、OAAMはいずれかのジョブをランダムに選択して先に処理します。

表23-11 ジョブの優先度の例

処理の設定 優先度 管理者が同時に「送信」をクリックしたときの結果

1

ジョブA: 即時

ジョブB: 即時

ジョブA: 高

ジョブB: 中

ジョブAのほうが優先度が高いため、キューでAのインスタンスがBのインスタンスの上に表示され、その順序で処理されます。

2

同じ開始日時

ジョブA: 中

ジョブB: 低

ジョブAのほうが優先度が高いため、キューでAのインスタンスがBのインスタンスの上に表示され、その順序で処理されます。

3

同じ開始日時

どちらも中

ジョブ・キューのロジックによって、AまたはBがランダムに選択されて先に処理され、インスタンスはランダムに決定された順序でジョブ・キューに表示されます。


23.3.5.2 スケジュール・タイプ

「スケジュール・タイプ」によって、特定のジョブが実行される頻度と時間が決まります。「スケジュール・タイプ」は、「1回」「繰返し」のいずれかです。

表23-12 スケジュール・タイプ

タイプ 定義 必要なフィールド 適用されないフィールド

1回

将来の指定された日時にジョブを1回のみ実行します。

スケジュール・タイプが「1回」に設定された場合、実行時間(「開始日」および「開始時間」)はデフォルトで現在の日付と時刻に設定され、ジョブは(今)すぐに処理されます。

「開始日」および「開始時間」

繰返し/間隔タイプ、「繰返し頻度」または「終了時間」

繰返し

ジョブをスケジュールに基づいて複数回実行します。

すべて

「頻度」は、実行が繰り返される頻度です。

なし


スケジュール・タイプの例を次の表に示します。

表23-13 スケジュール・タイプの例

処理 設定する値 ノート

関連ジョブおよび依存ジョブのグループを2週間ごとに実行

  • 繰返し/間隔タイプ: 週次

  • 繰返し頻度: 2

2010年8月30日から2010年10月25日まで、2週間ごとに月曜日の午後3時にジョブを実行

  • スケジュール・タイプ: 繰返し

  • 開始時間: 08/30/2010 3:00 PM

  • 終了時間: 10/25/2010 3:00 PM

  • 間隔: 週次

  • 頻度: 2

  • 時間: 3:00 PM

ユーザーは曜日を直接は指定しません。週次の繰返しでは、ユーザーは必要な曜日の開始時間を選択することによって、間接的に曜日を選択します。この例では、08/30/2010が月曜日であるため、ジョブは月曜日に実行されます。


23.3.5.3 取消し時間

ジョブ定義の一部として、オプションの取消し時間を指定できます。取消し時間によって、ジョブが自動的に停止されるまでのジョブの最大実行時間が決まります。この方法で、ユーザーは他のアクティビティと競合する可能性がある時間にジョブが実行されているという問題を回避できます。このオプションは必須ではなく、ジョブに取消し時間がない場合、ジョブは、終了するか、またはユーザーが手動で停止するまで実行されます。ジョブが現在実行中の場合、取消し時間の変更は将来の繰返しにのみ影響します。現在実行中のジョブ・インスタンスでは元の設定が使用されます。

23.3.6 ジョブの作成: サマリー

サマリー・ページには、前のウィザード・ページで行った選択の内容および入力した情報が表示されます。

23.4 ジョブの作成

この項の手順に従って、新規ジョブを作成します。この項には、次の項目があります。

23.4.1 ロード・ジョブの作成

ロード・ジョブは、リモート・データソースからレコードを読み取り、データをOAAMログイン・セッションに変換して、ログイン・セッションをOAAMオフライン・データストアに格納します。


注意:

OAAM以外のスキーマからロードする場合は、データベース・ビューを設定する必要があります。手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager開発者ガイド』OAAM以外のデータベースのビューの作成に関する項を参照してください。


ロード・ジョブを作成するプロセスは、次のとおりです:

  1. 「ジョブ・タイプ」を選択し、ジョブ詳細を指定します。23.4.1.1項「ロード・ジョブ・タイプの選択とジョブ詳細の指定」を参照してください。

  2. ロードの詳細を入力します。

    ローダー・タイプは、リモート・データソースからレコードを読み取る方法およびそれをOAAMセッションに変換する方法を定義します。

    データベースからデータをロードする場合は、OAAMに付属しているOAAMローダー・タイプを選択します。23.4.1.3項「OAAMデータ・ローダーのロードの詳細の指定」を参照してください。

    別のタイプのタスクを実行する場合は、「カスタム・ローダー」タイプを選択します。23.4.1.2項「カスタム・ローダーのロードの詳細の指定」を参照してください。

    「OAAM」ローダー・タイプを使用する場合は、次の手順を実行する必要があります。

  3. データ・フィルタを設定します。

    データ・フィルタでは、ロードまたは実行されるデータベースのレコード・セットを定義する条件が定義されます。

    特定の日付より後に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義する場合は、データ・フィルタ・タイプとして「自動増分」を選択します。23.4.1.4項「特定の日付より後に作成されたすべてのデータをロードする指定」を参照してください。

    「開始日」と「終了日」の間に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義する場合は、「日付範囲」を選択します。23.4.1.5項「日付範囲内に作成されたデータをロードする指定」を参照してください。

  4. スケジュールを設定します。

    1回実行するロード・ジョブをスケジュールする場合は、スケジュール・タイプとして「1回」を選択します。23.4.1.6項「1回実行されるロード・ジョブのスケジュール」を参照してください。

    定期的に実行するロード・ジョブをスケジュールする場合は、スケジュール・タイプとして「繰返し」を選択します。23.4.1.7項「定期的に実行されるロード・ジョブのスケジュール(繰返し)」を参照してください。

  5. 詳細を確認します。23.4.1.8項「ロード・ジョブのサマリーの詳細の確認」を参照してください。

23.4.1.1 ロード・ジョブ・タイプの選択とジョブ詳細の指定

ロード・ジョブを作成するには:

  1. ジョブ検索ページで、「新規ジョブ」ボタンをクリックします。

    ジョブ・タイプの選択ダイアログが選択可能なジョブ・タイプとともに表示されます。

  2. 「ロード」を選択し、「続行」ボタンをクリックします。

    「ジョブの作成」ページの「一般」ページが開き、ロード・ジョブの名前と説明を指定できます。

    デフォルトでは、ステータスは「有効化」であり、「ジョブ・タイプ」フィールドには「ロード」と表示されています。

    「ジョブ・タイプ」フィールドは変更できません。

  3. 定義するジョブの名前を決め、「ジョブ名」フィールドに入力します。

    「ジョブ名」に入力できるのは英数字のみです。

  4. ロード・ジョブの説明を入力します。

    ジョブ名と説明を入力すると、「次」ボタンが有効になります。

  5. 「次」ボタンをクリックして、ロード・ジョブを作成します。

    ジョブが作成され、「ロードの詳細」ページが表示されます。

23.4.1.2 カスタム・ローダーのロードの詳細の指定

カスタム・ローダーは、複雑なシナリオやカスタム・シナリオを実行する方法を定義するユーザー定義のローダーです。ジョブを作成すると、ジョブの定義を開始できる「ロードの詳細」ページが表示されます。

カスタム・ローダーを使用してデータソースをロードする場合は、次の手順を実行します。

  1. 「ロードの詳細」ページで、「カスタム・ローダー」を選択します。

    これは、デプロイメントに固有の複雑なシナリオやカスタム・シナリオを実行するために自分で開発したカスタム・ローダーです。このローダーを定義するためにカスタム・クラスを作成します。

  2. カスタム・ローダーを選択するには、「クラス・パスの更新」ボタンをクリックします。

    ダイアログが表示され、カスタム・ローダー指定を実装するJavaクラスの正確なパスを入力する必要があります。

  3. カスタム・ローダー指定を実装するJavaクラスの正確なパスを入力し、「OK」を押します。

    クラスが見つからない場合、またはクラスが正しく定義されたカスタム・ローダーではない場合、エラーが発生します。

23.4.1.3 OAAMデータ・ローダーのロードの詳細の指定

ローダー・タイプは、リモート・データソースからレコードを読み取る方法およびそれをOAAMセッションに変換する方法を定義します。ジョブを作成すると、ジョブの定義を開始できる「ロードの詳細」ページが表示されます。

OAAMデータ・ローダーは、ログイン・データをリレーショナル・データベースからロードします。データソースのデータ・ローダー・タイプとしてOAAMローダーが必要な場合は、次の手順を実行します。

  1. 「ロードの詳細」ページで、OAAMローダー・タイプが選択されていることを確認します。

  2. 「データ・ソースの詳細」で、ソース・データベースのデータベース接続パラメータを入力します。

    「データ・ソースの詳細」の「データベース接続」セクションと「データ・マッピング」セクションは、OAAMローダーの場合のみ存在します。

    データベース接続パラメータによって、リモート・データベースへの接続方法が定義されます。

    表23-14 データベース接続パラメータ

    パラメータ 説明

    データベース・プラットフォーム

    ロード元のデータベースのタイプ

    JDBC URL

    データベースの接続文字列

    データベース・ユーザー・スキーマ

    データベースのユーザー名

    データベースのパスワード

    データベースのパスワード


  3. その他のプロパティの値を入力します。

    このパネルには、トランザクション・サイズ、メモリー・バッファ・サイズ、書込みプール・サイズなど、パフォーマンスを向上させるために調整できる情報が表示されます。

    表23-15 ロード・ジョブの特性

    プロパティ 説明

    書込みプール・サイズ

    受信レコードの処理専用のスレッドの数を定義します。最適な値はユーザーのシステムによって異なるため、あるシステムでパフォーマンスが最適となる値を見つけるために、ユーザーが試験する必要がある場合があります。

    メモリー・バッファ・サイズ

    メモリー内で未処理のレコードを保持するバッファのサイズを定義します。再開する予定のジョブを一時停止する場合は、ジョブの停止前にこのバッファ内のすべてのレコードが処理される必要があります。この値が大きいほど、停止手順に時間がかかります。

    トランザクション・サイズ

    レコードをバッチとして処理する方法を定義し、ロギング頻度も制御します。


  4. 「次」ボタンをクリックします。

    「ロードの詳細」ページで、データベース接続の詳細を指定し、様々なプロパティを調整すると、ロード・ジョブのデータ・フィルタを適用する準備が整います。

23.4.1.4 特定の日付より後に作成されたすべてのデータをロードする指定

「ロードの詳細」ページで必要なデータベース接続パラメータおよびその他のプロパティを入力すると、ロードするデータのセットを指定できる「データ・フィルタ」ページが表示されます。データ・フィルタによって、オフライン・システムにロードするレコード・セットが決まります。

指定より後に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義する場合は、次の手順を実行します。

  1. フィルタ・タイプとして「自動増分」を選択します。

  2. 「開始日」を入力します。

  3. 「次」ボタンをクリックします。

    ジョブを1回実行するか繰返し実行するかを指定できる、「スケジュール」ページが表示されます。

    「自動増分」フィルタが指定された繰返しロード・ジョブは、基準を満たすすべてのレコードが処理されると一時停止し、次の繰返しではその間に追加された新規レコードが処理されます。「自動増分」フィルタを適用する場合は、ロード・ジョブに「繰返し」スケジュールを使用することがベスト・プラクティスとなります。

23.4.1.5 日付範囲内に作成されたデータをロードする指定

「ロードの詳細」ページで必要なデータベース接続パラメータおよびその他のプロパティを入力すると、ロードするレコードのセットを定義するために使用するデータ・フィルタを指定できる「データ・フィルタ」ページが表示されます。「日付範囲」フィルタは、「開始日」「終了日」の間に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義します。

日付範囲内のデータをデータソースからロードする場合は、次の手順を実行します。

  1. フィルタ・タイプとして「日付範囲」を選択します。

  2. 「開始日」および「終了日」を入力します。

    その特定の日付範囲内のデータのみがロードされます。データ収集のために「開始日」および「終了日」を入力する必要があります。これらの日付内に処理されたすべてのデータがオフライン・システムにロードされます。

  3. 「次」ボタンをクリックします。

    ジョブを1回実行するか繰返し実行するかを指定できる、「スケジュール」ページが表示されます。

23.4.1.6 1回実行されるロード・ジョブのスケジュール

データ・フィルタを指定すると、ジョブの優先度およびスケジュール・タイプを定義できる「スケジュール」ページが表示されます。

ジョブをすぐに実行する場合は、次の手順を実行します。

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を「高」「中」または「低」から選択します。

    ジョブの優先度によって、ジョブの重要度が決まります。

  2. 「スケジュール・タイプ」として「1回」を選択します。

    ジョブは指定した開始日と開始時間に実行されるか、またはジョブをすぐに実行できます。このジョブは1回のみ実行され、繰返しはありません。「スケジュール・タイプ」が「1回」に設定された場合、実行時間(「開始日」および「開始時間」)は現在の日付と時刻に設定され、ジョブは(今)すぐに処理されます。

  3. 「スケジュールの詳細」で「開始日」および「開始時間」を入力します。

  4. 実行が次を超える場合は実行を取消しオプションを選択します。

    ジョブが一定期間を超えて実行される場合、ジョブを取り消します。

    例: 60秒。実行時間が60秒を超えると、ジョブは実行を取り消します。

  5. 「次」をクリックします。

23.4.1.7 定期的に実行されるロード・ジョブのスケジュール(繰返し)

データ・フィルタを指定すると、ジョブの優先度およびスケジュール・タイプを定義できる「スケジュール」ページが表示されます。

ジョブを定期的に実行する場合は、次の手順を実行します。

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を選択します。

    ジョブの優先度によって、ジョブの重要度が決まります。

  2. スケジュール・タイプとして「繰返し」を選択します。

    スケジュール・タイプは後で設定または変更できますが、ここで指定する必要があり、指定しないとジョブを実行できません。

    ジョブは、指定した繰返し間隔に基づいて繰返し実行されます。

    ジョブが繰返しの場合、同時に実行できる特定のジョブのジョブ・インスタンスは1つのみです。前の繰返しがまだ実行中か、一時停止されているか、またはジョブ・キューで実行を待機している場合、このジョブ・インスタンスはスキップされます。ジョブ・インスタンスはステータス「スキップ」でジョブ・ログに移動され、次の繰返しがある場合はジョブ・キューに配置されます。

  3. スケジュールの詳細を必要な値に設定します。

    表23-16 スケジュールの詳細

    パラメータ 説明

    繰返し間隔

    「日次」、「毎時」、「週次」、「月次」。

    ジョブは選択内容に基づいて実行を繰り返します。

    実行間隔

    繰返し間隔の繰返し頻度。たとえば、「繰返し間隔」が「週次」の場合、「実行間隔」には2を入力できます。ジョブは2週間ごとに実行されます。

    開始時間

    繰返しジョブは、「繰返し範囲」の「開始日」に指定した時間に開始します。

    「繰返し範囲」の「開始日」および「終了日」

    ジョブ実行の日付範囲。ジョブは、指定された間隔で開始日から終了日まで実行を続行します。繰返しジョブの場合、「開始日」はジョブが最初に実行される日時です。「終了日」は、繰返しがなくなる日時です。空白のままにすると、ジョブはジョブ・キューから手動で削除されるまで永久に繰り返されます。「終了日」は非繰返しジョブには適用されません。

    ジョブ実行が次を超える場合は実行を取消

    ジョブが一定期間を超えて実行される場合、ジョブを取り消します。

    例: 60秒。実行時間が60秒を超えると、ジョブは実行を取り消します。


  4. 「サマリー」ページを表示するために「次」をクリックするか、「終了」をクリックしてジョブを処理します。

23.4.1.8 ロード・ジョブのサマリーの詳細の確認

「スケジュール」ページで「次」をクリックした場合は、「サマリー」ページが表示されます。このページには、前のウィザード・ページで行った選択の内容および入力した情報が表示されます。

サマリー・ページに表示された選択内容や入力情報が適切でない場合は、「戻る」ボタンを使用してウィザード・ページに戻り、必要な変更を加えます。

サマリー・ページに表示された選択内容および入力情報が適切な場合は、「終了」ボタンをクリックしてジョブを作成します。成功を確認するメッセージが表示され、ジョブ編集ページが表示されます。ジョブ編集ページでは、ジョブを変更および再スケジュールできます。

23.4.2 実行ジョブの作成

実行ジョブは、一連のOAAMセッションに対してリスク分析を実行します。OAAMロード・タイプを使用する実行ジョブは、データベースからセッション・レコードを読み取り、ユーザーが正常に認証される認証前および認証後チェックポイントのポリシーを適用します。


注意:

プロパティ・エディタを使用して次のプロパティを作成または編集することによって、どのチェックポイントが認証前または認証後かを変更できます。

profile.type.enum.[checkpoint-key].isPreAuth

profile.type.enum.[checkpoint-key].isPostAuth

チェックポイント作成の詳細は、第15.1項「新しいチェックポイントの作成」を参照してください。

カスタム実行ジョブは、その他のタスクを実行するか、または実行されるチェックポイントを別の方式で解決する場合があります。


実行ジョブを作成するプロセスは、次のとおりです。

  1. 「ジョブ・タイプ」を選択し、ジョブ詳細を指定します。23.4.2.1項「実行ジョブ・タイプの選択とジョブ詳細の指定」を参照してください。

  2. 実行の詳細を入力します。23.4.2.2項「実行タイプとしてのデフォルトまたはカスタム実行の選択」を参照してください。

    実行タイプでは、OAAMポリシーがセッションに適用される方法および条件が定義されます。

    「OAAM」実行タイプを使用する場合は、次の手順を実行する必要があります。

  3. データ・フィルタを設定します。

    データ・フィルタでは、ロードまたは実行されるデータベースのレコード・セットを定義する条件が定義されます。

    特定の日付より後に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義する場合は、データ・フィルタ・タイプとして「自動増分」を選択します。23.4.2.3.2項「特定の日付より後に作成されたすべてのデータに対する分析を実行する指定」を参照してください。

    指定された日付の間に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義する場合は、「日付範囲」を選択します。23.4.2.3.1項「日付範囲内に作成されたデータに対する分析を実行する指定」を参照してください。

  4. スケジュールを設定します。

    1回実行する分析をスケジュールする場合は、スケジュール・タイプとして「1回」を選択します。23.4.2.4.1項「1回実行される分析のスケジュール」を参照してください。

    定期的に実行する分析をスケジュールする場合は、スケジュール・タイプとして「繰返し」を選択します。23.4.2.4.2項「定期的に実行される分析のスケジュール(繰返し)」を参照してください。

  5. 詳細を確認します。23.4.2.5項「実行ジョブのサマリーの詳細の確認」を参照してください。

23.4.2.1 実行ジョブ・タイプの選択とジョブ詳細の指定

実行ジョブを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ジョブ検索ページで、「新規ジョブ」ボタンをクリックします。

    ジョブ・タイプの選択ダイアログが選択可能なジョブ・タイプとともに表示されます。

  2. 「実行」を選択し、「続行」ボタンをクリックします。

    「ジョブの作成」ページの「一般」ページがデフォルトで開き、実行ジョブの名前と説明を指定できます。

  3. 実行ジョブの名前と説明を入力します。

    ジョブ名と説明を入力した後にのみ、「次」ボタンが有効になります。

  4. 「次」ボタンをクリックします。

    実行ジョブが作成され、「実行の詳細」ページが表示されます。

23.4.2.2 実行タイプとしてのデフォルトまたはカスタム実行の選択

ジョブを作成すると、実行タイプを選択できる「実行の詳細」ページが表示されます。実行タイプでは、OAAMポリシーがセッションに適用される方法および条件が定義されます。

  1. 「実行の詳細」ページで、「実行タイプ」を次の2つのオプションから選択します。

    表23-17 実行タイプ

    実行タイプ 説明

    デフォルト

    デフォルトでは、「OAAM」実行タイプが選択されます。デフォルトで有効になっている「認証前」および「認証後」チェックポイントが実行されます。デフォルトの実行タイプを選択する場合、「トランザクション・サイズ」および「メモリー・バッファ・サイズ」を指定する必要があります。

    カスタム実行

    「カスタム実行」タイプを選択するには、「クラス・パスの更新」ボタンをクリックしてから、カスタム実行クラスの完全修飾クラス名を入力します。有効な場合には、次のページに進むことができます。それ以外の場合、エラー・メッセージが表示されます。カスタム実行のクラス・パスは、通常カスタム・ロードのクラス・パスとは異なります。


  2. 「次」ボタンをクリックします。

    「データ・フィルタ」ページが表示されます。

23.4.2.3 分析するレコード・セットの指定

実行タイプを選択すると、次のことを実行できる「データ・フィルタ」ページが表示されます。

  • 日付範囲を指定することによって、ロードおよび実行されるデータ量を指定します。

  • 選択内容をロードし、そのデータの下位選択に対してのみチェックポイントを実行することを選択します。

23.4.2.3.1 日付範囲内に作成されたデータに対する分析を実行する指定

指定した日付の間に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義する場合は、次の手順を実行します。

  1. フィルタ・タイプとして「日付範囲」を選択します。

  2. データ処理の「開始日」および「終了日」を入力します。

    これらの日付内にロードされたすべてのデータが処理されます。

  3. 「次」をクリックします。

    「スケジュール」ページが表示されます。

23.4.2.3.2 特定の日付より後に作成されたすべてのデータに対する分析を実行する指定

指定より後に作成されたすべてのレコードとしてレコード・セットを定義する場合は、次の手順を実行します。

  1. フィルタ・タイプとして「自動増分」を選択します。

  2. 「開始日」を入力します。

    これは、データが実行される開始日です。

    特定の日付から後のすべてのデータが、現在のポリシーとルールで処理されます。

  3. 「次」をクリックします。

    「スケジュール」ページが表示されます。

23.4.2.4 実行される分析のスケジュール

データ・フィルタを指定すると、ジョブの優先度およびスケジュール・タイプを定義できる「スケジュール」ページが表示されます。

次のいずれかを選択できます:

  • ロードおよび実行の単一の日付/時間を構成する

  • 繰返しのロードおよび実行を構成する

  • 「開始」をクリックしてロードを開始し、今すぐ実行する

23.4.2.4.1 1回実行される分析のスケジュール

ロードおよび実行の単一の日付/時間を構成するには:

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を選択します。

    ジョブの優先度によって、ジョブの重要度が決まります。

  2. 「スケジュール・タイプ」として「1回」を選択します。

    ジョブは指定した開始日と開始時間に実行されるか、またはジョブをすぐに実行できます。このジョブは1回のみ実行され、繰返しはありません。「スケジュール・タイプ」が「1回」に設定された場合、実行時間(「開始日」および「開始時間」)は現在の日付と時刻に設定され、ジョブは(今)すぐに処理されます。

  3. スケジュールの詳細を必要な値に設定します。

    表23-18 1回実行される実行ジョブのスケジュールの詳細

    プロパティ 説明

    「開始日」および「開始時間」

    ジョブは「開始日」の「開始時間」に実行されます。

    ジョブ実行が次を超える場合は実行を取消

    ジョブが自動的に停止されるまでのジョブの最大実行時間。このオプションは必須ではなく、ジョブに取消し時間がない場合、ジョブは、終了するか、またはユーザーが手動で停止するまで実行されます。


  4. 「次」をクリックします。

23.4.2.4.2 定期的に実行される分析のスケジュール(繰返し)

繰返しのロードおよび実行を構成するには:

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を選択します。

  2. 「スケジュール・タイプ」「繰返し」として選択します。

    ジョブは、指定した繰返し間隔に基づいて繰返し実行されます。ジョブが繰返しの場合、同時に実行できる特定のジョブのジョブ・インスタンスは1つのみです。前の繰返しがまだ実行中か、一時停止されているか、またはジョブ・キューで実行を待機している場合、このジョブ・インスタンスはスキップされます。ジョブ・インスタンスはステータス「スキップ」でジョブ・ログに移動され、次の繰返しがある場合はジョブ・キューに配置されます。

  3. スケジュールの詳細を必要な値に設定します。

    実行ジョブは、スケジュールの詳細に従って実行されます。

    表23-19 繰返し実行ジョブのスケジュールの詳細

    プロパティ 説明

    繰返し間隔

    「毎時」、「日次」、「週次」または「月次」。

    実行間隔

    繰返しパターンの頻度。

    開始時間

    繰返しジョブは、「繰返し範囲」の「開始日」に指定した時間に開始します。

    「開始日」および「終了日」

    ジョブ実行の日付範囲。ジョブは、指定された間隔で開始日から終了日まで実行を続行します。繰返しジョブの場合、「開始日」はジョブが最初に実行される日時です。「終了日」は、繰返しがなくなる日時です。空白のままにすると、ジョブはジョブ・キューから手動で削除されるまで永久に繰り返されます。「終了日」は非繰返しジョブには適用されません。

    実行時間が次を超える場合は実行を取消し

    ジョブが自動的に停止されるまでのジョブの最大実行時間。このオプションは必須ではなく、ジョブに取消し時間がない場合、ジョブは、終了するか、またはユーザーが手動で停止するまで実行されます。


  4. 「次」をクリックしてサマリー・ページに進むか、「終了」をクリックしてジョブを処理します。

23.4.2.5 実行ジョブのサマリーの詳細の確認

「スケジュール」ページで「次」をクリックした場合は、「サマリー」ページが表示されます。

このページには、前のウィザード・ページで行った選択の内容および入力した情報が表示されます。サマリー・ページに表示された選択内容や入力情報が適切でない場合は、「戻る」ボタンを使用してウィザード・ページに戻り、必要な変更を加えます。サマリー・ページに表示された選択内容および入力情報が適切な場合は、「終了」ボタンをクリックしてジョブを作成します。成功を確認するメッセージが表示され、ジョブ編集ページが表示されます。ジョブ編集ページでは、ジョブを変更および再スケジュールできます。

データのクリーンアップ

実行が開始されると、ジョブのデータ・フィルタ内にあるレコードのクリーンアップが実行されます。このクリーン・アップでは、ルール・ログ、アラートおよびアクションの削除、リスク・スコアおよび認証ステータスのリセットが行われます。これにより、ある実行から作成されたこのデータが、同じデータに対する他の実行に影響を及ぼすことがなくなります。パターンおよびグループの更新は実行間でリセットされないため、これらの機能は同じデータが複数回実行されるユース・ケース向けではありません。

たとえば、R&D Runという名前の実行ジョブを作成し、それを3回処理する場合、R&D Run_090820100429の結果(アクション、アラートおよびスコア)は、R&D Run_090820100715に影響せず、R&D Run_090920100807では前の2つの結果は無視されます。

23.4.3 ロードおよび実行ジョブの作成

ロードおよび実行ジョブは、ロード・ジョブと実行ジョブの組合せです。ロード・ジョブによって各レコードが処理された後、その結果は実行ジョブに直接入力されます。ロードおよび実行ジョブでは、認証後ルールが処理された後で、正常なログインのためにパターンが処理されます。


注意:

OAAM以外のスキーマからロードする場合は、データベース・ビューを設定する必要があります。手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager開発者ガイド』OAAM以外のデータベースのビューの作成に関する項を参照してください。


23.4.3.1 ロードおよび実行ジョブ・タイプの選択と詳細の指定

  1. ジョブ検索ページで、「ジョブの作成」ボタンをクリックします。

    ジョブ・タイプの選択ダイアログが選択可能なジョブ・タイプとともに表示されます。

  2. 「ロードおよび実行」を選択し、「続行」ボタンをクリックします。

    ジョブの作成ページの一般ページがデフォルトで開き、ロードおよび実行ジョブの名前と説明を指定する必要があります。

    デフォルトでは、「ステータス」「有効化」です。

  3. ジョブ・タイプとして「ロードおよび実行」を選択します。

  4. ロードおよび実行ジョブの名前と説明を入力し、ステータスを選択します。

    ロードおよび実行ジョブのジョブ・タイプ、名前および説明とステータスが「一般」ページに表示されます。デフォルトでは、ステータスは「有効化」です。

  5. 「次」ボタンをクリックします。

    ロードおよび実行ジョブが作成され、「ロードの詳細」ページが表示されます。

23.4.3.2 ロードおよび実行ジョブのローダー・タイプの選択

ジョブを作成すると、ジョブの定義を開始できる「ロードの詳細」ページが表示されます。

  1. 「ロードの詳細」ページで、ローダー・タイプを「OAAM」「カスタム・ローダー」の2つのオプションから選択します。

    デフォルトでは、「OAAM」ローダー・タイプが選択されています。カスタム・ローダーは、カスタム・クラスを作成する場合に選択できます。

  2. 「データ・ソースの詳細」で、ソース・データベースのデータベース接続パラメータを入力します。次のパラメータを入力する必要があります。

    表23-20 データベース接続パラメータ

    パラメータ 説明

    データベース・プラットフォーム

    ロード元のデータベースのタイプ

    JDBC URL

    データベースの接続文字列

    データベース・ユーザー・スキーマ

    データベースのユーザー名

    データベースのパスワード

    データベースのパスワード


  3. その他のプロパティを検証します。

    このパネルには、トランザクション・サイズやメモリー・バッファ・サイズなど、パフォーマンスを向上させるために変更できる情報が含まれています。

  4. 「次」ボタンをクリックします。

    「実行の詳細」ページが表示されます。

23.4.3.3 ロードおよび実行ジョブのデータ・フィルタの指定

「ロードの詳細」ページで必要なデータベース接続パラメータおよびその他のプロパティを入力すると、ロードするデータ用に使用するデータ・フィルタを指定できる「データ・フィルタ」ページが表示されます。

  1. フィルタ・タイプとして「自動増分」または「日付範囲」を選択します。「自動増分」を選択した場合は、データがロードおよび実行される開始日を入力します。

    選択したデータ・フィルタは、ロードと実行の両方のジョブに適用されます。特定の日付から後のすべてのデータがロードされます。特定の日付から後のすべてのデータが、現在のポリシーとルールで処理されます。

  2. 「日付範囲」フィルタ・タイプを選択した場合は、データ処理の「開始日」および「終了日」を入力します。

    これらの日付内にロードされたすべてのデータが処理されます。

23.4.3.4 1回実行されるロードおよび実行ジョブのスケジュール

データ・フィルタを指定すると、ジョブの優先度およびスケジュール・タイプを定義できる「スケジュール」ページが表示されます。

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を選択します。

    ジョブの優先度によって、ジョブの重要度が決まります。

  2. 「スケジュール・タイプ」として「1回」を選択します。

    ジョブは指定した開始日と開始時間に実行されるか、またはジョブをすぐに実行できます。このジョブは1回のみ実行され、繰返しはありません。「スケジュール・タイプ」が「1回」に設定された場合、実行時間(「開始日」および「開始時間」)は現在の日付と時刻に設定され、ジョブは(今)すぐに処理されます。

  3. スケジュールの詳細を必要な値に設定します。

    表23-21 1回実行される実行ジョブのスケジュールの詳細

    プロパティ 説明

    「開始日」および「開始時間」

    ジョブは「開始日」の「開始時間」に実行されます。

    ジョブ実行が次を超える場合は実行を取消

    ジョブが自動的に停止されるまでのジョブの最大実行時間。このオプションは必須ではなく、ジョブに取消し時間がない場合、ジョブは、終了するか、またはユーザーが手動で停止するまで実行されます。


  4. 「次」をクリックします。

23.4.3.5 定期的に実行されるロードおよび実行ジョブのスケジュール(繰返し)

データ・フィルタを指定すると、ジョブの優先度およびスケジュール・タイプを定義できる「スケジュール」ページが表示されます。

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を選択し、スケジュール・タイプを「繰返し」として選択します。

    ジョブは、指定した繰返し間隔に基づいて繰返し実行されます。

    ジョブが繰返しの場合、同時に実行できる特定のジョブのジョブ・インスタンスは1つのみです。前の繰返しがまだ実行中か、一時停止されているか、またはジョブ・キューで実行を待機している場合、このジョブ・インスタンスはスキップされます。ジョブ・インスタンスはステータス「スキップ」でジョブ・ログに移動され、次の繰返しがある場合はジョブ・キューに配置されます。

  2. スケジュールの詳細を必要な値に設定します。

    ロードおよび実行ジョブは、スケジュールの詳細に従って実行されます。スケジュールの詳細に従って、ロード・ジョブが先に実行されてから実行ジョブが実行されます。

    表23-22 スケジュールの詳細

    パラメータ 説明

    繰返し間隔

    日次、毎時、週次、月次

    ジョブは選択内容に基づいて実行を繰り返します。

    実行間隔

    繰返し間隔の繰返し頻度。たとえば、「繰返し間隔」が「週次」の場合、「実行間隔」には2を入力できます。ジョブは2週間ごとに実行されます。

    開始時間

    繰返しジョブは、「繰返し範囲」の「開始日」に指定した時間に開始します。

    「繰返し範囲」: 「開始日」および「終了日」

    ジョブ実行の日付範囲。ジョブは、指定された間隔で開始日から終了日まで実行を続行します。繰返しジョブの場合、「開始日」はジョブが最初に実行される日時です。「終了日」は、繰返しがなくなる日時です。空白のままにすると、ジョブはジョブ・キューから手動で削除されるまで永久に繰り返されます。「終了日」は非繰返しジョブには適用されません。

    ジョブ実行が次を超える場合は実行を取消

    ジョブが一定期間を超えて実行される場合、ジョブを取り消します。

    例: 60秒。実行時間が60秒を超えると、ジョブは実行を取り消します。


  3. 「次」をクリックします。

    サマリーの詳細ページが表示されます。

23.4.3.6 ロードおよび実行ジョブのサマリーの詳細の確認

「スケジュール」ページで「次」をクリックした場合は、「サマリー」ページが表示されます。

このページには、前のウィザード・ページで行った選択の内容および入力した情報が表示されます。サマリー・ページに表示された選択内容や入力情報が適切でない場合は、「戻る」ボタンを使用してウィザード・ページに戻り、必要な変更を加えます。

サマリー・ページに表示された選択内容および入力情報が適切な場合は、「終了」ボタンをクリックしてジョブを作成します。成功を確認するメッセージが表示され、ジョブ編集ページが表示されます。ジョブ編集ページでは、ジョブを変更および再スケジュールできます。

23.4.4 監視データのロールアップ・ジョブの作成

この項では、モニター・データのロールアップ・ジョブの作成方法を示します。この項のトピックは次のとおりです。

23.4.4.1 監視データのロールアップ・ジョブについて

モニター・データのロールアップ・ジョブは、V_MONITOR_DATA表内の冗長レコードをマージすることによって、データベース内の領域を再利用します。データのモニター・レコードが同じタイプであり、データ値とフィンガープリントが同じであり、特定のスケールのトレンド・グラフ上で同じ期間内にある場合、これらのレコードはそのスケールに対して冗長であるとみなされます。

たとえば、日次スケールのモニター・データのロールアップ・ジョブでは、毎日の冗長レコードはすべてその日の1つのレコードにマージされます。

データのモニター・レコードは、あるスケールでは冗長であっても、より粒度の高いスケールでは冗長ではない場合があります。たとえば、同じタイプでデータ値とフィンガープリントが同じ2つのデータのモニター・レコードがあり、1つが月曜日に作成され、1つが2日後に作成された場合、これら2つのレコードは週次スケールでは冗長ですが、日次スケールでは冗長ではありません。

データのモニター・レコードがマージされると、冗長なデータのモニター・レコードの各セットが取得され、各セットの最も早い開始日、最も遅い終了日、カウントと実行時間の合計、最も小さい最小実行時間および最も大きい最大実行時間を使用して、新しいレコードが作成されます。次に、冗長なデータのモニター・レコードのセット全体が削除され、新しいマージされたデータのモニター・レコードがかわりに挿入されます。ロールアップするスケールに応じて、各期間についてモニター・タイプ、データ値およびフィンガープリントの一意の組合せごとに、最大で1つのデータのモニター・レコードが生成されます。

23.4.4.2 監視データのロールアップのタイプの選択と詳細の指定

モニター・データのロールアップ・ジョブを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション・ツリーで、「ジョブ」をダブルクリックしてジョブ検索ページを開きます。

  2. ジョブ検索ページで、「ジョブの作成」ボタンをクリックします。

    ジョブ・タイプの選択ダイアログが選択可能なジョブ・タイプとともに表示されます。

  3. 「データ・ロールアップのモニター」を選択し、「続行」ボタンをクリックします。

    「ジョブの作成」ページの「一般」ページがデフォルトで開きます。

  4. ジョブ・タイプとして「データ・ロールアップのモニター」を選択します。

  5. モニター・データのロールアップ・ジョブの名前と説明を入力します。

  6. ステータスを選択します。

    デフォルトでは、ステータスは「有効化」です。

  7. 「次」ボタンをクリックします。

    モニター・データのロールアップ・ジョブが作成され、「ロールアップ詳細」ページが表示されます。

23.4.4.3 ロールアップ単位およびカットオフ時間の指定

モニター・データのロールアップ・ジョブを作成すると、このジョブのロールアップ・オプションを指定できる「ロールアップ詳細」ページが表示されます。指定された単位サイズ内のすべてのレコードが1つのレコードにロールアップ(圧縮)されます。

  1. 「ロールアップ詳細」ページで、ロールアップ単位を指定します。

    ロールアップ単位によって、データのモニター・レコードがロールアップされるスケールが定義されます。

    選択肢は、「毎時」「日」「週次」および「月次」です。

  2. カットオフ時間を選択します。

    この値によって、圧縮されるレコードが決まります。たとえば、カットオフ時間に6か月が指定された場合、6か月よりも古いすべてのレコードが1つのレコードに圧縮されます。カットオフ時間プロパティによって、そのままにしてロールアップしないレコードがジョブに対して指定されます。

    カットオフ時間の値がデフォルト値を下回るとダッシュボード・グラフが正確でなくなる可能性があるため、カットオフ時間はデフォルト値のままにすることをお薦めします。

    表23-23 カットオフ時間のデフォルト値

    ロールアップ カットオフ時間

    毎時

    1時間

    2日

    週次

    13週

    月次

    6か月


  3. 「次」をクリックします。

23.4.4.4 1回実行される監視データのロールアップ・ジョブのスケジュール

ジョブのロールアップ・オプションを指定すると、ジョブの優先度およびスケジュール・タイプを定義できる「スケジュール」ページが表示されます。

モニター・データのロールアップ・ジョブが1回実行されるように指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を選択します。

    ジョブの優先度によって、ジョブの重要度が決まります。

  2. スケジュール・タイプとして「1回」を選択します。

    ジョブは指定した開始日と開始時間に実行されるか、またはジョブをすぐに実行できます。このジョブは1回のみ実行され、繰返しはありません。スケジュール・タイプが「1回」に設定された場合、デフォルトで実行時間(「開始日」および「開始時間」)は現在の日付と時刻に設定され、ジョブは(今)すぐに処理されます。

  3. スケジュールの詳細を必要な値に設定します。

    表23-24 1回実行される実行ジョブのスケジュールの詳細

    プロパティ 説明

    「開始日」および「開始時間」

    ジョブは「開始日」の「開始時間」に実行されます。

    ジョブ実行が次を超える場合は実行を取消

    ジョブが自動的に停止されるまでのジョブの最大実行時間。このオプションは必須ではなく、ジョブに取消し時間がない場合、ジョブは、終了するか、またはユーザーが手動で停止するまで実行されます。


  4. 「次」をクリックします。

23.4.4.5 定期的に実行される監視データのロールアップ・のスケジュール(繰返し)

ジョブのロールアップ・オプションを指定すると、ジョブの優先度およびスケジュール・タイプを定義できる「スケジュール」ページが表示されます。

モニター・データのロールアップ・ジョブが繰り返されるように指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「スケジュール」ページで、ジョブの優先度を選択します。

    ロールアップ・ジョブのジョブの優先度が設定され、2つのジョブのスケジュール日時が同じ場合の実行順序が決まります。

  2. スケジュール・タイプとして「繰返し」を選択します。

    ジョブは、指定した繰返し間隔に基づいて繰返し実行されます。ジョブが繰返しの場合、同時に実行できる特定のジョブのジョブ・インスタンスは1つのみです。前の繰返しがまだ実行中か、一時停止されているか、またはジョブ・キューで実行を待機している場合、このジョブ・インスタンスはスキップされます。ジョブ・インスタンスはステータス「スキップ」でジョブ・ログに移動され、次の繰返しがある場合はジョブ・キューに配置されます。

  3. スケジュールの詳細を必要な値に設定します。

    表23-25 スケジュールの詳細

    パラメータ 説明

    繰返し間隔

    「日次」、「毎時」、「週次」、「月次」。

    ジョブは選択内容に基づいて実行を繰り返します。

    実行間隔

    繰返し間隔の繰返し頻度。たとえば、「繰返し間隔」が「週次」の場合、「実行間隔」には2を入力できます。ジョブは2週間ごとに実行されます。

    開始時間

    繰返しジョブは、「繰返し範囲」の「開始日」に指定した時間に開始します。

    「繰返し範囲」: 「開始日」および「終了日」

    ジョブ実行の日付範囲。ジョブは、指定された間隔で開始日から終了日まで実行を続行します。繰返しジョブの場合、「開始日」はジョブが最初に実行される日時です。「終了日」は、繰返しがなくなる日時です。空白のままにすると、ジョブはジョブ・キューから手動で削除されるまで永久に繰り返されます。「終了日」は非繰返しジョブには適用されません。

    ジョブ実行が次を超える場合は実行を取消

    ジョブが一定期間を超えて実行される場合、ジョブを取り消します。

    例: 60秒。実行時間が60秒を超えると、ジョブは実行を取り消します。


    モニター・データのロールアップ・ジョブは、スケジュールの詳細に従って実行されます。

  4. 「次」をクリックします。

    モニター・データのロールアップ・ジョブのサマリーの詳細ページが表示されます。

23.4.4.6 監視データのロールアップのサマリーの詳細の確認

「スケジュール」ページで「次」をクリックした場合は、「サマリー」ページが表示されます。このページには、前のウィザード・ページで行った選択の内容および入力した情報が表示されます。

サマリー・ページに表示された選択内容や入力情報が適切でない場合は、「戻る」ボタンを使用してウィザード・ページに戻り、必要な変更を加えます。

サマリー・ページに表示された選択内容および入力情報が適切な場合は、「終了」ボタンをクリックしてジョブを作成します。成功を確認するメッセージが表示され、ジョブ編集ページが表示されます。

23.5 ジョブの管理

この項では、OAAMでのジョブの管理方法を示します。この項のトピックは次のとおりです。

23.5.1 ジョブの実行について

ジョブ・インスタンスのスケジュールされた開始時間になると、システムで実行が可能かがチェックされます。ジョブが繰返しの場合、特定のジョブで一度に実行できるジョブ・インスタンスは1つのみであるため、前の繰返しがまだ実行中、一時停止、またはジョブ・キューで実行を待機している場合は、このジョブ・インスタンスはスキップされます。ジョブ・インスタンスはステータス「スキップ」でジョブ・ログに移動され、次の繰返しがある場合はジョブ・キューに配置されます。

ジョブ・インスタンスの実行中にサーバーが停止した場合、サーバーが起動するとそのジョブ・インスタンスは停止したところから自動的に再開されます。クラスタ化された環境では、ジョブ・インスタンスが実行されているサーバーで障害が発生した場合は、クラスタ内の別のサーバーがそのジョブ・インスタンスを自動的に再開します。

ジョブが取消し時間を使用してスケジュールされており、サーバーが遅れて起動された場合、サーバーが停止していた時間は、ジョブの自動一時停止を決定するための経過時間に対してカウントされません。たとえば、ジョブが12:00 amに開始され2時間後に取り消されるようにスケジュールされたが、サーバーが1:30 amに停止し、7:00 amまで再起動されなかった場合、ジョブは停止したところから7:00に残り時間30分で再開され、7:30に自動的に取り消されます。

23.5.1.1 バルク・リスク分析ジョブ実行

ロード、実行、ロードおよび実行ジョブ・タイプは、すべて相互排他的です。ロード、実行、またはロードおよび実行ジョブは、いずれかのジョブ・タイプの別のジョブと同時に実行できません。

23.5.1.2 実行データのリセット

同じデータ選択内容に対して別の実行が処理されると、アクション、アラートおよびルール・ログ・データは削除されます。これにより、ある実行から作成されたこのデータが、同じデータに対する他の実行に影響を及ぼすことがなくなります。パターンおよびグループの更新は実行間でリセットされないため、これらの機能は同じデータが複数回実行されるユース・ケース向けではありません。

たとえば、管理コンソール・ユーザーがR&D Runという名前の実行ジョブを作成し、それを3回処理する場合、R&D Run_090820100429の結果(アクション、アラートおよびスコア)は、R&D Run_090820100715に影響せず、R&D Run_090920100807では前の2つの結果は無視されます。

23.5.1.3 グループの移入

実行の結果として、構成可能なアクションによってメンバーがグループに追加されるかグループから削除される場合、これらの変更は後続の実行によって使用可能になります。

グループの詳細は、第12章「グループの管理」を参照してください。

23.5.1.4 パターン・バケットとメンバーシップ

実行の結果として作成されたパターン・バケットと発生したメンバーシップ件数の更新は、後続の実行によって使用可能です。

パターン・バケットとメンバーシップの詳細は、17.1.2項「パターン」を参照してください。

23.5.1.5 アクション、アラート、スコア

実行によるルールの結果は、同じデータに対する後続の実行の前に削除されます。

結果としてのアクション、アラートおよびスコアの詳細は、第10.1項「ポリシー、ルールおよび条件の概要」を参照してください。

23.5.2 ジョブの再スケジュールに関する注意事項

開始時間が変更されないかぎり、OAAMによってジョブは再スケジュールされません。ジョブの繰返しパターンを変更する場合(繰返し間隔または繰返し頻度、あるいはその両方)、ベスト・プラクティスは、開始日時も変更して次の繰返しがいつ発生するかを明示することです。そうしないと、次のスケジュールされた繰返し(ある場合)はスケジュールされたとおりに行われ、その後の次の繰返しがその時点から計算されます。ジョブに将来の繰返しがスケジュールされていない場合、開始時間を変更しない繰返しパターンの変更は無効であり、変更が保存された後も、ジョブに将来の繰返しはスケジュールされません。

23.5.3 ジョブの即時実行

ジョブをただちに処理するには:

  1. 23.2.3項「ジョブの検索」で説明する手順を実行して、有効化するジョブを検索します。

  2. 「検索結果」表からジョブを選択し、「すぐに処理」をクリックします。

    または、「アクション」メニューから「すぐに処理」を選択します。

    現在実行されている他のジョブがない場合、ジョブはジョブ・インスタンスとしてキュー内に配置されます。ジョブ・ステータスは「実行中」で、「開始時間」は現在時間に設定されます。

    別のジョブが現在実行中であるために選択したジョブを実行できない場合は、メッセージによって、ジョブを開始できずキューは変更されないことが通知されます。

23.5.4 ジョブの一時停止

ジョブを一時停止するか(実行中の場合)、ジョブを実行しないでキュー内に残しておくには、次の手順を実行します。

  1. ジョブ・キュー・ページからジョブを選択します。

  2. 「結果」ツールバーの「一時停止」アイコンを押します。

    ジョブ・インスタンスが一時停止されます。キュー内の次のジョブが実行されます。ジョブを一時停止しても、実行キュー内のジョブ・インスタンスの順序には影響しません。

    まだ開始されていない繰返しジョブ・インスタンスを一時停止すると、ジョブ・インスタンスが一時停止され、再開または取り消されるまでキュー内に一時停止状態で残ります。

    繰返しジョブ・インスタンスが一時停止された後、別のジョブの実行がスケジュールされたときに再開される場合、再開されるジョブの方が優先度が高くなります。

23.5.5 一時停止したジョブの再開

一時停止したジョブを再開するには、次の手順を実行します。

  1. 「ジョブ・キュー」ページで、一時停止したジョブを選択します。

    ジョブ・インスタンスが一時停止されると、「プロセス」ボタンが有効になります。

  2. 「結果」ツールバーの「プロセス」アイコンを押します。

    他のジョブが現在実行されていない場合、ジョブ・インスタンスは一時停止されたところから処理を再開します。プロセスの開始時間には、ジョブ・インスタンスが再開された開始時間ではなく、元のプロセスの開始時間が表示されます。

    別のジョブの実行がスケジュールされているときにジョブが再開された場合、スケジュールされているジョブはスキップされます。

    別のジョブがすでに実行されている場合、一時停止したジョブを再開するとジョブはジョブ・キューに配置され、現在のジョブの実行が完了した後に実行されます。

23.5.6 ジョブの取消し

ジョブ・インスタンスを実行中に停止してジョブ・キューから削除するには、次の手順を実行します。

  1. ジョブ・キュー・ページからジョブを選択します。

  2. 「結果」ツールバーの「取消」アイコンを押します。

    選択したジョブ・インスタンスは一時停止され、ジョブ・キューから削除されます。

    ジョブが繰返しの場合、次のインスタンスがジョブ・キューに追加されます。

23.5.7 ジョブの有効化

ジョブの作成および変更以外に、現在無効なジョブを有効化できます。「有効化」ボタンが有効な場合は、ジョブが現在無効であり、「有効化」をクリックして有効化できることを意味します。検索結果表に無効なジョブが表示されていない場合、「有効化」ボタンは無効です。

ジョブを有効化するには:

  1. 23.2.3項「ジョブの検索」で説明する手順を実行して、有効化するジョブを検索します。

  2. 検索結果表で、ジョブを選択して「有効化」をクリックします。

    または、「アクション」メニューから「有効化」を選択します。

    ジョブが正常に有効化されたことを示すメッセージが表示されます。

  3. 「OK」をクリックして、ダイアログを閉じます。

23.5.8 ジョブの無効化

現在有効なジョブを無効化できます。「無効化」ボタンが有効な場合は、ジョブが現在有効であり、「無効化」をクリックして無効化できることを意味します。検索結果表のすべてのジョブが無効な場合、「無効化」ボタンは有効になりません。

処理済のジョブのみを無効化できます。実行中または将来の実行がスケジュールされたジョブは無効化できません。

ジョブを無効化するには:

  1. 23.2.3項「ジョブの検索」で説明する手順を実行して、無効化するジョブを検索します。

  2. 検索結果表で、ジョブを選択して「無効化」をクリックします。

    または、「アクション」メニューから「無効化」を選択します。

    ジョブが正常に無効化されたことを示すメッセージが表示されます。

  3. 「OK」をクリックして、ダイアログを閉じます。

23.5.9 ジョブの削除

ジョブを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 23.2.3項「ジョブの検索」で説明する手順を実行して、削除するジョブを検索します。

  2. 「検索結果」表からジョブを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

    または、「アクション」メニューから「削除」を選択することもできます。

    未処理のジョブのみを削除できます。処理済の(完了した)ジョブにはジョブ・インスタンスへの参照とログが含まれるため、削除できません。これらのジョブを削除しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。処理済のジョブは無効にすることのみ可能です。ステータスが処理中のジョブは削除できません。複数のジョブが選択されているときに、その中のいずれか1つが削除できない場合は、選択されたジョブはいずれも削除されません。

    表23-26 ジョブの削除

    ステータス 削除の可否

    未処理

    はい

    処理済

    いいえ。無効にすることのみ可能です。

    処理中

    いいえ


23.5.10 ジョブ詳細の表示

「検索結果」表のジョブ名をクリックすると、対応するジョブ詳細ページが開きます。ジョブ詳細ページには、次の情報が表示されます。

  • 「一般」ページには、ジョブ・タイプ、ジョブ名、ジョブ・ステータスなど、ジョブに関する一般情報が表示されます。

  • 「ロードの詳細」ページには、処理するレコードを制御するローダーが表示されます。

  • 「ロールアップ詳細」ページには、ロールアップのモニターの詳細が表示されます。

  • 「実行の詳細」ページには、実行タイプの詳細が表示されます。

  • 「データ・フィルタ」タブには、オフライン・システムにロードする、または処理するデータのセットが表示されます。

  • 「スケジュール」ページには、ジョブに対して選択したスケジュール・オプションが表示されます。

23.5.11 ジョブのインスタンスの表示

ジョブ詳細ページの「インスタンス」タブには、ジョブの過去および現在のすべてのジョブ・インスタンスが表示されます。ユーザーは、上部のパネルで、表示されるジョブ・インスタンスをフィルタできます。上部のパネルで、表示されるジョブ・インスタンスをフィルタできます。

表23-27 ジョブ・インスタンスのフィルタ

フィルタ 説明

都道府県

「実行中」、「スキップ」、「完了」、「取消」など、特定の状態のジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス・メッセージ

プロセス・メッセージが一致するジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス開始時間

指定されたタイムスタンプ範囲内に処理が開始されたジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス終了時間

指定されたタイムスタンプ範囲内に(正常か失敗かに関係なく)処理が停止されたジョブ・インスタンスのみを表示します。


「すぐに処理」ボタンを使用すると、スキップされたかエラーのために実行されなかったジョブの実行を開始できます。このジョブがすでに実行されており、同じジョブ・タイプの別のジョブがすでに実行されている場合は、このジョブをすぐに開始できないことが通知されます。

23.5.12 ジョブ・ログの表示

ジョブ・ログを表示するには、「ジョブ・キュー」ページから「ジョブ・ログ」ページを開きます。このページには、過去のジョブ・インスタンスが表示されます。上部のパネルを使用して、結果をフィルタできます。

表23-28 ジョブ・ログのフィルタ

フィルタ 説明

ジョブ・インスタンス名

ジョブ・インスタンス名が一致するジョブ・インスタンスのみを表示します。

ジョブ・タイプ

指定したジョブ・タイプのジョブ・インスタンスのみを表示します。

都道府県

「実行中」、「スキップ」、「完了」、「取消」など、特定の状態のジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス・メッセージ

プロセス・メッセージが一致するジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス開始時間

指定されたタイムスタンプ範囲内に処理が開始されたジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス終了時間

指定されたタイムスタンプ範囲内に(正常か失敗かに関係なく)処理が停止されたジョブ・インスタンスのみを表示します。


23.5.13 ジョブ・キューの表示およびソート

ジョブを表示およびソートできます。

23.5.13.1 ジョブ・キューの表示

ナビゲーション・ツリーで、「ジョブ・キュー」をダブルクリックし、ジョブ・キューページを開きます。

このページでは、現在処理中のジョブと将来のジョブのリストを表示します。ジョブ・インスタンスは、実行キューが実行される正確な順序で表示されます。1つのジョブに対するジョブ・インスタンスは1つのみです。

繰返しジョブ・インスタンスのジョブ名の後には、現在のインスタンスが開始された日時または次に開始される日時が続きます。

「プロセス開始時間」は、ジョブが現在のジョブの実行を開始した正確な時間と将来のジョブの開始予定時間です。「プロセス継続時間」は、現在処理中のジョブに対してのみ表示されます。

ジョブ・タイプ、ステータス、開始/終了日、名前および説明に基づいてフィルタできます。キューには、どのジョブが現在実行中で、そのステータスが何であるかが予測完了時間と完了率の観点から表示されます。完了したジョブはその旨表示されます。

表の「ジョブ・インスタンス名」は、そのジョブのジョブ詳細ページへのリンクです。

23.5.13.2 ジョブ・キューのソート

ジョブ・キューをソートするには:

  1. ナビゲーション・ツリーで、「ジョブ・キュー」をダブルクリックし、ジョブ・キューページを開きます。

  2. 「ジョブ・キュー」ページで、「優先度」列または「開始時間」列の「昇順ソート」アイコンをクリックして、リストをソートします。

    ジョブ・レコードが実行順に配置されていて、これは編集できないため、他のデータ・ポイントではソートできません。

    2つのジョブの開始日時が同じで優先度が異なる場合、ジョブ・キューではジョブ優先度のより高いものが最初にリストされます。

23.6 ジョブの編集

この項では、ジョブの編集方法を説明します。

23.6.1 ジョブの編集

ジョブ編集ページでは、ジョブを変更および再スケジュールできます。

表23-29に、ジョブ編集タブの概要を示します。

表23-29 ジョブの編集

ジョブの編集のタブ 説明

一般

ジョブの一般情報(ジョブ・タイプ、名前およびステータス)。「ジョブ名」フィールドは変更できません。

ジョブ・タイプ

このタブのフィールドは、ジョブ・タイプ固有です。

スケジュール

ジョブ作成ウィザードの「スケジュール」ページと同様です。

インスタンス

このタブには、ジョブの過去および現在のすべてのジョブ・インスタンスが表示されます。


次の変更が可能です。

  1. 「一般」タブから、ジョブを有効化または無効化します。

  2. 「実行の詳細」タブから、「トランザクション」および「メモリー・バッファ・サイズ」を変更します。

  3. 「スケジュール」タブから、ジョブ・スケジュールを変更します。

編集の影響を受けるのは、次に発生するジョブ・インスタンスのみです。現在処理中のものは影響を受けません。

23.6.2 監視データのロールアップの編集

モニター・データのロールアップ・ジョブを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 次の変更を行います。

    1. 「一般」タブから、ジョブを有効化または無効化します。

    2. 「実行の詳細」タブから、「トランザクション」および「メモリー・バッファ・サイズ」を変更します。

    3. 「スケジュール」タブから、ジョブ・スケジュールを変更します。

  2. 「すぐに処理」ボタンをクリックします。

    モニター・データのロールアップ・ジョブは、1回かぎりの処理です。このジョブの定期スケジュールは、1回かぎりのジョブ実行の影響を受けません。ジョブは、定期スケジュールされた日時に再度実行されます。

23.7 移行

OAAM以外のスキーマからロードする場合は、必要なデータベース・ビューを設定する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager開発者ガイド』OAAM以外のデータベースのビューの作成に関する項を参照してください。

23.8 ユース・ケース

ユース・ケースを次に示します。

23.8.1 ユース・ケース: OAAMログイン・データのロードおよびチェックポイントの実行(繰返し)

  1. セキュリティ管理者は、新規ジョブを作成するオプションをアクティブ化します。

  2. セキュリティ管理者は、ダイアログから「ロードおよび実行」ジョブを選択します。

  3. セキュリティ管理者は、一般情報を入力して「次」をクリックします。

  4. 「ロードの詳細」ページがセキュリティ管理者に表示されます。セキュリティ管理者は、OAAMローダーを選択して、データベース接続情報を入力し、デフォルトのデータ・マッピングを受け入れ、必要に応じてその他のプロパティを変更します。次に、セキュリティ管理者は「次」をクリックします。

  5. 「実行の詳細」ページがセキュリティ管理者に表示されます。セキュリティ管理者は、デフォルトの実行タイプを選択し、必要に応じて実行のプロパティを変更します。次に、セキュリティ管理者は「次」をクリックします。

  6. 「データ・フィルタ」ページがセキュリティ管理者に表示されます。セキュリティ管理者は、「自動増分」を選択し、必要な「開始日」を選択します。

  7. ウィザードの「スケジュール」ページがセキュリティ管理者に表示されます。デフォルトのスケジュール・タイプは「1回」で、「開始日」「開始時間」はデフォルトで現在の日付と時刻に設定されています。

  8. セキュリティ管理者は、「繰返し」スケジュール・タイプを選択し、スケジュールの詳細を必要な値に設定します。セキュリティ管理者は、必要に応じて、ジョブの優先度を変更し、取消し時間を設定することもできます。

  9. セキュリティ管理者は、「次」をクリックし、「サマリー」の情報を確認して、「終了」をクリックします。

代替処理1: リモート・データベースがOAAMスキーマ以外の場合、手順4で、セキュリティ管理者は、データベースのスキーマに一致するようにデータ・マッピングのデフォルト値を変更する必要があります。

代替処理2: ロードされるデータがデータベースではなくファイルにある場合、セキュリティ管理者はファイルからデータをロードするカスタム・ローダーを作成できますが、ファイル・データをデータベース表にインポートして代替処理1を実行することをお薦めします。

代替処理3: ジョブ・インスタンスはジョブ・キューに配置され、必要な時間に開始されるようにスケジュールされます。完了すると、次のジョブ・インスタンスがジョブ・キューに配置されます。ロードされたデータは、セッション・リスト内で使用可能になります。

23.8.2 ユース・ケース: トランザクション・データのロードおよびチェックポイントの実行(繰返し)

事前条件: セキュリティ管理者はOAAM管理にログインしており、適切な権限を保持しています。カスタム・ローダーが作成されており、生成されたクラスがOAAMオフライン・アプリケーションのクラスパスに指定されています。必要なプロパティがOAAM Environment Managerで設定されています。

  1. セキュリティ管理者は、新規ジョブを作成するオプションをアクティブ化します。

  2. セキュリティ管理者は、ダイアログから「ロードおよび実行」ジョブ・タイプを選択します。

  3. セキュリティ管理者は、一般情報を入力して「次」をクリックします。

  4. 「ロードの詳細」ページがセキュリティ管理者に表示されます。セキュリティ管理者は、「カスタム・ローダー」タイプを選択し、「クラス・パスの更新」をクリックします。

  5. セキュリティ管理者は、「カスタム・ローダー」タイプの完全修飾されたJavaクラス名を入力し、「OK」をクリックします。

  6. セキュリティ管理者は、必要に応じてその他のプロパティを変更し、「次」をクリックします。

  7. 「実行の詳細」ページがセキュリティ管理者に表示されます。セキュリティ管理者は、デフォルトの実行タイプを選択し、必要に応じて実行のプロパティを変更します。次に、セキュリティ管理者は「次」をクリックします。

  8. 「データ・フィルタ」ページがセキュリティ管理者に表示されます。セキュリティ管理者は、「自動増分」を選択し、必要な「開始日」を選択します。

  9. ウィザードの「スケジュール」ページがセキュリティ管理者に表示されます。デフォルトのスケジュール・タイプは「1回」で、「開始日」「開始時間」はデフォルトで現在の日付と時刻に設定されています。

  10. セキュリティ管理者は、「繰返し」スケジュール・タイプを選択し、スケジュールの詳細を必要な値に設定します。セキュリティ管理者は、必要に応じて、「ジョブの優先度」を変更し、取消し時間を設定することもできます。

  11. セキュリティ管理者は、「次」をクリックし、「サマリー」の情報を確認して、「終了」をクリックします。

    ジョブ・インスタンスはジョブ・キューに配置され、必要な時間に開始されるようにスケジュールされます。完了すると、次のジョブ・インスタンスがジョブ・キューに配置されます。ロードされたデータは、セッション・リスト内で使用可能になります。

代替処理: カスタム・ローダーのインスタンス化で問題がある場合、手順5でエラーが発生します。発生する可能性がある問題の1つは、クラスが見つからないことです。発生する可能性がある別の問題は、クラスは存在するが、クラスをインスタンス化するときにエラーが発生したということです。発生する可能性がある最後の問題は、クラスはインスタンス化できたが、カスタム・ローダーの指定が正しく実装されないことです。ユーザーに表示されるエラー・メッセージは、問題によって異なります。

23.8.3 ユース・ケース: 即時実行ジョブの作成

事前条件: セキュリティ管理者は、OAAM管理コンソールにログインしており、適切な権限を保持しています。

実行者: セキュリティ管理者

手順:

  1. セキュリティ管理者は、新規ジョブを作成するオプションをアクティブ化します。

  2. セキュリティ管理者は、ダイアログから必要なジョブ・タイプを選択します。

  3. セキュリティ管理者は、一般情報を入力して「次」をクリックします。

  4. セキュリティ管理者は、ジョブ・タイプ固有の情報を入力し、「次」をクリックします(ジョブ・タイプによっては複数画面になる場合もあります)。

  5. ウィザードの「スケジュール」画面がセキュリティ管理者に表示されます。デフォルトのスケジュール・タイプは「1回」で、「開始日」と「開始時間」はデフォルトで現在の日付と時刻に設定されています。

  6. セキュリティ管理者は、「スケジュール・タイプ」が「1回」に設定され、「開始日」と「開始時間」がデフォルトで現在の日付と時刻に設定されていることを確認します。セキュリティ管理者は、必要に応じて、「ジョブの優先度」を変更し、「一時停止時間」を設定することもできます。

  7. セキュリティ管理者は、「次」をクリックし、「サマリー」の情報を確認して、「終了」をクリックします。

代替処理:

代替処理1: 選択したジョブ・タイプが相互排他的であり、同じジョブ・タイプの別のジョブが現在実行中の場合、この新規ジョブはジョブ・キューに配置されますが、現在実行中のジョブが完了するまで実行は開始されません。

事後条件: ジョブが実行を開始し、ジョブ・インスタンスがジョブ・キューに表示されます。

23.8.4 ユース・ケース: 将来実行ジョブの作成

事前条件: セキュリティ管理者は、OAAM管理コンソールにログインしており、適切な権限を保持しています。

実行者: セキュリティ管理者

手順:

  1. セキュリティ管理者は、新規ジョブを作成するオプションをアクティブ化します。

  2. セキュリティ管理者は、ダイアログから必要なジョブ・タイプを選択します。

  3. セキュリティ管理者は、一般情報を入力して「次」をクリックします。

  4. セキュリティ管理者は、ジョブ・タイプ固有の情報を入力し、「次」をクリックします(ジョブ・タイプによっては複数画面になる場合もあります)。

  5. ウィザードの「スケジュール」画面がセキュリティ管理者に表示されます。デフォルトのスケジュール・タイプは「1回」で、「開始日」と「開始時間」はデフォルトで現在の日付と時刻に設定されています。

  6. セキュリティ管理者は、「スケジュール・タイプ」が「1回」に設定されていることを確認します。セキュリティ管理者は、「開始日」および「開始時間」を必要な日付と時刻に設定します。セキュリティ管理者は、必要に応じて、「ジョブの優先度」を変更し、「一時停止時間」を設定することもできます。

  7. セキュリティ管理者は、「次」をクリックし、「サマリー」の情報を確認して、「終了」をクリックします。

代替処理: なし。

事後条件: ジョブ・インスタンスはジョブ・キューに配置され、必要な時間に開始されるようにスケジュールされます。

23.8.5 ユース・ケース: 繰返し実行ジョブの作成

事前条件: セキュリティ管理者は、OAAM管理コンソールにログインしており、適切な権限を保持しています。

実行者: セキュリティ管理者

手順:

  1. セキュリティ管理者は、新規ジョブを作成するオプションをアクティブ化します。

  2. セキュリティ管理者は、ダイアログから必要なジョブ・タイプを選択します。

  3. セキュリティ管理者は、一般情報を入力して「次」をクリックします。

  4. セキュリティ管理者は、ジョブ・タイプ固有の情報を入力し、「次」をクリックします(ジョブ・タイプによっては複数画面になる場合もあります)。

  5. ウィザードの「スケジュール」画面がセキュリティ管理者に表示されます。

  6. セキュリティ管理者は、「スケジュール・タイプ」を「繰返し」に設定し、「開始日」と「開始時間」を必要な日付と時刻に設定します。セキュリティ管理者は、必要に応じて、「ジョブの優先度」を変更し、「終了時間」および「一時停止時間」を設定することもできます。

  7. セキュリティ管理者は、「次」をクリックし、「サマリー」の情報を確認して、「終了」をクリックします。

代替処理: なし。

事後条件: ジョブ・インスタンスはジョブ・キューに配置され、必要な時間に開始されるようにスケジュールされます。完了すると、次のジョブ・インスタンスがジョブ・キューに配置されます。

23.8.6 ユース・ケース: ジョブ・キューの表示

事前条件: セキュリティ管理者は、OAAM管理コンソールにログインしており、適切な権限を保持しています。

実行者: セキュリティ管理者

セキュリティ管理者は、ジョブ・キューを表示するオプションをアクティブ化し、必要に応じて「現在のキュー」タブをクリックします。

代替処理:

代替処理1: セキュリティ管理者は、ジョブ・インスタンスを一時停止する場合は、必要なジョブ・インスタンスをクリック(または、ジョブ・インスタンスを複数選択)して、「一時停止」ボタンをクリックします。ジョブ・インスタンスはジョブ・キューに残りますが、「状態」は「一時停止」に変わります。ジョブ・インスタンスは実行中だった場合は停止し、このジョブ・インスタンスによって別のジョブ・インスタンスがブロックされていた場合は、その実行が開始されます。

代替処理2: セキュリティ管理者は、一時停止されているジョブ・インスタンスを再開する場合は、必要なジョブ・インスタンスをクリック(または、ジョブ・インスタンスを複数選択)して、「再開」ボタンをクリックします。このジョブ・インスタンスのスケジュールされた開始時間を過ぎ、他の競合するジョブが実行されていない場合、このジョブ・インスタンスは「実行中」状態になり、実行が開始されます。それ以外の場合、このジョブ・インスタンスは「スケジュール済」状態になります。複数のジョブ・インスタンスが同時に再開された場合、スケジュールされた開始時間が最も早いジョブ・インスタンスが最初に処理されます。

代替処理3: セキュリティ管理者は、ジョブ・インスタンスを取り消す場合は、必要なジョブ・インスタンスをクリック(または、ジョブ・インスタンスを複数選択)して、「取消」ボタンをクリックします。選択したジョブ・インスタンスは、ジョブ・キューから削除されます。ジョブが繰返しの場合、次のジョブ・インスタンスがジョブ・キューに配置されます。

事後条件: 現在実行中および今後のジョブ・インスタンスがすべて表示されます。ジョブが繰返しの場合は、次のインスタンスのみが表示されます。

23.8.7 ユース・ケース: ジョブの実行ログの表示

事前条件: セキュリティ管理者は、OAAM管理コンソールにログインしており、適切な権限を保持しています。

実行者: セキュリティ管理者

ジョブの実行ログを表示するには:

  1. ナビゲーション・ツリーで「ジョブ・キュー」をダブルクリックします。

  2. 「ジョブ・ログ」タブをクリックします。

    このページ・タブには、過去のジョブ・インスタンスが表示されます。上部のパネルを使用して、結果をフィルタできます。

  3. ジョブ・インスタンスを検索します。

このページには、過去のジョブ・インスタンスが表示されます。上部のパネルを使用して、結果をフィルタできます。

表23-30 ジョブ・ログのフィルタ

フィルタ 説明

ジョブ・インスタンス名

ジョブ・インスタンス名が一致するジョブ・インスタンスのみを表示します。

ジョブ・タイプ

指定したジョブ・タイプのジョブ・インスタンスのみを表示します。

ジョブの状態

「実行中」、「スキップ」、「完了」、「取消」など、特定の状態のジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス・メッセージ

プロセス・メッセージが一致するジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス開始時間

指定されたタイムスタンプ範囲内に処理が開始されたジョブ・インスタンスのみを表示します。

プロセス終了時間

指定されたタイムスタンプ範囲内に(正常か失敗かに関係なく)処理が停止されたジョブ・インスタンスのみを表示します。

完了率(%)

完了したジョブの率。

プロセス継続時間

完了の時間(秒)。


代替処理: なし。

事後条件: 過去のジョブ・インスタンスのフィルタされたリストが表示されます。

23.8.8 ユース・ケース: ジョブが正常に実行されたかどうかの確認

ジョブが正常に実行されたことを確認するには:

  1. 新規作成されたジョブのジョブ詳細ページを開きます。

  2. 「インスタンス」タブをクリックして、ジョブの完了を確認します。

    ジョブ実行のスケジュール時間が経過していた場合は、ジョブ・インスタンスを検索します。「状態」は「完了」で、「プロセス開始時間」と「プロセス終了時間」が表示されている必要があります。「プロセス・メッセージ」には処理済レコードの数が示され、「完了率(%)」には完了した割合が表示されます。「プロセス継続時間」には完了に要した時間が秒単位で表示されます。

  3. セッション・ページを開いてジョブと同じ期間で検索することにより、ジョブの完了を確認します。

    「実行」ジョブでは、セッション件数がロード完了後の件数と同じである必要があります。「ロード」ジョブでは、ジョブ・インスタンスのページに表示された数だけ、セッション件数が増加している必要があります。「ロードおよび実行」ジョブでは、ジョブ・インスタンスのページに表示された処理済レコードの数だけ、セッション件数が増加している必要があります。

  4. 「セッション詳細」ページを開きます。

    「実行」ジョブと「ロードおよび実行」ジョブの場合、「セッション詳細」ページには、レコードでポリシーとルールが処理されたことが示されている必要があります。「ロード」ジョブの場合は、レコードはロードされていますが、セッション・レコードで処理されたポリシーとルールはありません。

23.8.9 ユース・ケース: ジョブの実行順序の表示

ナビゲーション・ツリーで、「ジョブ・キュー」をダブルクリックし、ジョブ・キューページを開きます。このページでは、現在処理中のジョブと将来のジョブのリストを表示します。ジョブ・インスタンスは、実行キューが実行される正確な順序で表示されます。1つのジョブに対するジョブ・インスタンスは1つのみです。

繰返しジョブ・インスタンスのジョブ名の後には、現在のインスタンスが開始された日時または次に開始される日時が続きます。

「プロセス開始時間」は、ジョブが現在のジョブの実行を開始した正確な時間と将来のジョブの開始予定時間です。「プロセス継続時間」は、現在処理中のジョブに対してのみ表示されます。

ジョブ・タイプ、ステータス、開始/終了日、名前および説明に基づいてフィルタできます。キューには、どのジョブが現在実行中で、そのステータスが何であるかが予測完了時間と完了率の観点から表示されます。完了したジョブはその旨表示されます。

表の「ジョブ・インスタンス名」は、そのジョブのジョブ詳細ページへのリンクです。