Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B61375-04 |
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Oracle Enterprise Managerでは、ダイナミック・モニタリング・サービス(DMS)メトリック・サービスが使用されており、パフォーマンス・メトリックやReports Server情報を簡単に監視できます。
Oracle Enterprise Managerにログインします。
コンポーネントのホームページにナビゲートします(第7.3項「コンポーネント・トポロジの表示」を参照)。
Reports Serverで実行されているエンジンの詳細情報は、Reports Engine統計表を調べます。この表には、エンジンで実行されているジョブの数、プロセスID、実行時間、アイドル時間およびエンジンの残存期間に関する情報があります。Reports Engine統計表は、「Reports Serverホームページ」および「Reportsアプリケーション・ホームページ」に表示されます。
「レスポンスと負荷」チャートで負荷の全容を調べます。
スケジュール済ジョブのステータスを表示する手順は、次のとおりです。
「レポート」メニューから、「Reportsジョブ」→「ジョブ・ページ」を選択します。
「表示」リストで「スケジュール済ジョブ」を選択します。
表示されるページで、スケジュール済ジョブに関する詳細情報を調べます。
Oracle Reportsのパフォーマンスを表示する手順は、次のとおりです。
「レポート」メニューから、「監視」→「パフォーマンス・サマリー」を選択します。
「パフォーマンス・サマリー」ページが表示され、「平均レスポンス時間」、「ジョブのロード」および「失敗したジョブの割合」などのメトリックが表示されます。
「メトリック・パレットの表示」をクリックすると、表示可能なすべてのメトリックが表示されます。
Oracle Reports 11g リリース1 (11.1.1)では、表示可能な新規メトリックが多数追加されています。表示可能な各メトリックの詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle Enterprise Managerを使用して、Secure Sockets Layer (SSL)を使用するように構成されているOracle Reportsのインスタンスを監視するとき、Oracle Reportsのパフォーマンス・メトリックが一部表示されない場合があります。
この問題を修正するには、WebサイトでHTTPSをサポートするために使用された認証局をOracle Enterprise Managerで認識できるようにする必要があります。その認証局の証明書を、Oracle Enterprise Managerで認識される認証局のリストに追加する必要があります。
認証局を認識するようにOracle Enterprise Managerを構成する手順は次のとおりです。
次の手順で、Webサイトの認証局の証明書を取得します。
Microsoft Internet Explorerでは、監視対象のアプリケーション・サーバーのHTTPS URLに接続します。
ブラウザ画面の下部にある錠型のアイコンをダブルクリックします。このアイコンは、保護されたWebサイトに接続していることを示します。
このWebサイトで使用されている証明書を説明する「証明書」ダイアログ・ボックスがブラウザに表示されます。他のブラウザでも、同様のメカニズムでWebサイトの証明書の詳細を表示できます。
「証明のパス」タブをクリックして、証明書のリストの最初のエントリを選択します。
「証明書の表示」をクリックして、2つ目の「証明書」ダイアログ・ボックスを表示します。
「証明書」ウィンドウの「詳細」タブをクリックします。
「ファイルにコピー」をクリックして「証明書のエクスポート ウィザード」を表示します。
「証明書のエクスポート ウィザード」で、エクスポート・ファイルの形式として「Base64 encoded X.509 (.CER)」を選択し、識別しやすい名前(reports_certificate.cer
など)を付けたテキスト・ファイルに証明書を保存します。
任意のテキスト・エディタを使用して証明書ファイルを開きます。
証明書ファイルは、例7-2に示すような内容です。
次の手順で認証局のリストを更新します。
次のディレクトリでb64InternetCertificate.txt
ファイルを探します。
ORACLE_INSTANCE/EMAGENT/<EMエージェント名>/sysman/config/b64InternetCertificate.txt
このファイルには、Base64証明書のリストが含まれます。
b64InternetCertificate.txtファイルを編集して、前述の手順でエクスポートした証明書ファイルの内容をファイルの末尾に追加します。このとき、BEGIN行とEND行を含む証明書のBase64テキストをすべて含めるように注意してください。
証明書を含むテキスト・ファイルを任意の場所にコピーします。この場所は、orapki
ユーティリティを実行するときに指定する必要があります。
orapki
ユーティリティを使用して、次のコマンドを指定してmonwallet
Oracleウォレットを更新します。
ORACLE_HOME/bin/orapki wallet add
-pwd
<パスワード>
-wallet ORACLE_INSTANCE/EMAGENT/<EMエージェント名>/sysman/config/monwallet
-trusted_cert
-cert
certificate_location
パスワードを要求されたら、monwalletウォレットのパスワードを入力します。デフォルトのパスワードはwelcome
です。
前述の例で、certificate_locationを、前の手順で保存済の証明書を含むテキスト・ファイルのフルパスに置き換えます。例:
/dua0/oracle/reports_certificate.cer
ORACLE_INSTANCE/EMAGENT/emagent_name/sysman/emd/targets.xml
ファイル内で、oracle_repapp
、oracle_repserv
の各ターゲットに関して、例7-1に示すように、http参照をhttpsに、httpポート参照をhttpsポートに変更します。
例7-1 HTTP参照の変更
変更前:
<Property NAME="HTTPPort" VALUE="<http port>"/><Property NAME="HTTPProtocol" VALUE="http"/><Property NAME="Servlet" VALUE="http://host.domain.com:<httpport>/reports/rwservlet"/>
変更後:
<Property NAME="HTTPPort" VALUE="<https port>"/><Property NAME="HTTPProtocol" VALUE="https"/><Property NAME="Servlet" VALUE="https://host.domain.com:<httpsport>/reports/rwservlet"/>
次のコマンドを実行して、Enterprise Managerエージェントをバウンスします。
./opmnctl stopproc ias-component=emagent_name
./opmnctl startproc ias-component=emagent_name
Enterprise Managerを再起動します。
Oracle Enterprise Managerでは、再起動後に、認証局のリストに追加があったことが検出されます。これで、保護されたOracle Enterprise Managerコンソールを使用してOracle Reportsのメトリックを監視できます。