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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B61375-04
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8.3 Oracle Reports Servlet構成ファイル

Oracle Reports ServicesのOracle Reports Servlet (rwservlet)コンポーネントの構成設定は、表8-1で指定されているディレクトリにあるrwservlet.propertiesというXMLファイルに格納されます。

Windowsの場合、rwservlet.propertiesでは、1つの円記号ではなく2つの円記号(\\)を使用してディレクトリ・パスを指定します。最初の円記号は次の円記号をエスケープします。エスケープしない円記号は、このファイルで別の意味になります。たとえば、Windowsのrwservlet.propertiesファイルでは、次のパスはその下のパスのようになります。

d:\InstanceHome\config\ReportsServerComponent\ServerName\filename.ext

次のようになります。

d:\\InstanceHome\\config\\ReportsServerComponent\\ServerName\\filename.ext

UNIXの場合、ディレクトリ・パスは、次のようにプラットフォームの標準に従って指定します。

InstanceHome/config/ReportsServerComponent/ServerName/filename.ext

8.3.1 Oracle Reports Servlet構成の要素

rwservlet.xsdファイルには、rwservlet.propertiesの要素を構成するために次のデータ型が定義されています。

これらの要素は、関連する属性およびサブ要素とともに、次の各項で説明します。

これらはXML要素です。XMLは大文字と小文字を区別することに注意してください。また、これらの要素のいずれかをrwservlet.properties構成ファイルに追加する場合、rwservlet.xsdに記述されている要素の順序に従う必要があります。

8.3.1.1 rwservlet

rwservlet要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="rwservlet">
  <xs:complexType>
   <xs:sequence>
      <xs:element name="server" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="singlesignon" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="inprocess" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="reports_servermap" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element ref="cookie" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="defaultcharset" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element ref="webcommandaccess" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
      <xs:element name="allowhtmltags" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="helpurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="imageurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="reloadkeymap" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="dbauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="sysauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="errortemplate" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element ref="diagtags" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element ref="cluster" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element ref="oidconnection" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="allowauthid" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
      <xs:element name="enabledbproxy" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
    </xs:sequence>
  </xs:complexType>
</xs:element>

rwservlet要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<rwservlet>
  one or more element specifications
</rwservlet>

必須/オプション

必須です。指定された構成ファイルに1つのrwservlet要素を指定できます。

説明

rwservlet要素は、Oracle Reports Servlet (rwservlet)構成ファイルのコンテンツ領域を開始および終了します。ファイルの階層に関しては、その他すべての要素はrwservlet要素に従属します。

rwservlet要素の定義には、次のサブ要素が含まれています。

8.3.1.1.1 server

rwservletserverサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="server" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

server要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<server>myserver</server>

説明

server要素により、インプロセス・サーバーの名前を指定します。ランタイムURLなどにReports Serverの名前が指定されていない場合、server要素で指定された名前のインプロセス・サーバーがrwservletによって起動され(起動されていない場合)、それにジョブが送信されます。

server要素が指定されていない場合、デフォルトのインプロセス・サーバー名は、rep_hostnameです。

inprocess要素がnoに指定されている場合、server要素で指定された名前の外部サーバーへのバインドがrwservletによって試行されます。

8.3.1.1.2 singlesignon

rwservletsinglesignonサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="singlesignon" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

singlesignon要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<singlesignon>yes</singlesignon>

説明

singlesignon要素により、OracleAS Single Sign-Onが有効にされているかどうかを指定します。

  • yes(デフォルト): OracleAS Single Sign-Onは有効

  • no: OracleAS Single Sign-Onは無効

OracleAS Single Sign-Onの詳細は、第17章「OracleAS Single Sign-Onの構成と管理」を参照してください。

8.3.1.1.3 inprocess

rwservletinprocessサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="inprocess" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

inprocess要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<inprocess>yes</inprocess>

説明

inprocess要素により、Oracle Reports Servlet (rwservlet)と同じプロセス内でReports Serverを実行するかどうかを指定します。

  • yes(デフォルト): Reports ServerはOracle Reports Servlet (rwservlet)と同じプロセス内で実行されます。

  • no: Reports ServerはOracle Reports Servlet (rwservlet)と同じプロセス内では実行しません。


注意:

インプロセス・サーバーの実行の長所と短所の詳細は、第2章「Oracle Reports Servicesのアーキテクチャの理解」を参照してください。


インプロセス・サーバーの使用時における印刷とフォントに関する問題をトラブルシューティングする方法の詳細は、第D.1.10項「インプロセス・サーバーを使用する際の印刷エラーとフォント・エラー」を参照してください。

8.3.1.1.4 reports_servermap

rwservletreports_servermapサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="reports_servermap" type="xs:string" minOccurs="0" 
            maxOccurs="1"/>

reports_servermap要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<reports_servermap>
  dev_cluster:dev_server;prd_cluster:prd_server;qa_cluster:qa_server
</reports_servermap>

説明

Oracle Reports 10g リリース2 (10.1.2)では、Reports Serverクラスタリングは非推奨でした。Reports Serverクラスタ名を含む以前のリリースのOracle Forms Servicesアプリケーションでは、参照先のReports Serverクラスタへのバインドが失敗します。

この問題を解決するためには、reports_servermap要素によって、クラスタ名をReports Server名にマップします。これによって、すべてのOracle Forms Servicesアプリケーションでクラスタ名を変更する必要がなくなります。

Oracle Forms Servicesアプリケーションは、次の方法でOracle Reportsをコールできます。

  • RUN_REPORT_OBJECTを使用します。Reports Server名ではなくReports Serverクラスタ名がコールで指定されていると、Oracle Forms Servicesのdefault.envファイルでREPORTS_SERVERMAP環境変数を設定する必要があります。

    Oracle Forms Servicesアプリケーションで複数のReports Serverクラスタ名が使用されている場合、次に示すように、REPORTS_SERVERMAPを使用して各クラスタ名を異なるReports Serverにマップできます。

    REPORTS_SERVERMAP=cluster1:repserver1;cluster2:repserver2;cluster3:repserver3
    

    たとえば、10g (9.0.4)でOracle Forms Servicesアプリケーションにdev_clusterprd_clusterおよびqa_clusterという名前のクラスタが3つ含まれる場合、それ以降のリリースでは、次に示すように、3つのクラスタ名をそれぞれサーバー名にマップできます。

    REPORTS_SERVERMAP=dev_cluster:dev_server;prd_cluster:prd_server;qa_cluster:qa_server
    

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • WEB.SHOW_DOCUMENTを使用します。この場合、リクエストはrwservletに転送されます。Reports Server名ではなくReports Serverクラスタ名がコールで指定されていると、rwservlet.propertiesファイルでrwservlet.properties要素を設定する必要があります。例:

    <reports_servermap>
      cluster:repserver
    </reports_servermap>
    

    説明:

    clusterは、以前のリリース(Oracle Reports 9iおよび10g (9.0.4))で使用されていたReports Serverクラスタ名です。

    repserverは、以降のリリースのReports Server名です。

    reports_servermaprwservlet.propertiesに設定されていると、Oracle Forms Servicesアプリケーションに含まれるclusterへのリクエストは、すべてrepserverにリダイレクトされます。

8.3.1.1.5 cookie

cookie要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="cookie">
  <xs:complexType>
    <xs:attribute name="cookieexpire" use="required" type="xs:integer"/>
    <xs:attribute name="encryptionkey" use="required" type="xs:string"/>
  </xs:complexType>
</xs:element>

cookie要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<cookie cookieexpire="30" encryptionkey="reports"/>

必須/オプション

オプションです。

説明

cookie要素により、Cookieの有効期限と暗号化キーを指定します。Cookieは、ユーザーの初回認証時に、暗号化されたユーザー名とパスワードをクライアント側で保存します。サーバーは、クライアントからCookieを受け取ると、Cookieに保存された時間と現在のシステム時間を比較します。cookieexpireに定義された時間(単位は分)をこの時間差が超えていると、サーバーはそのCookieを拒否し、エラー・メッセージとともに認証フォームをクライアントに返します。レポートを実行するには、ユーザーは再度認証を受ける必要があります。

cookie要素の属性を、表8-26で説明します。

表8-26 cookie要素の属性

属性 有効値 説明

cookieexpire

整数

デフォルト: 30

データベースおよびシステム認証Cookieの存続期間(分単位)

encryptionkey

任意の文字列

データベース認証とシステム認証Cookieのユーザー名とパスワードを暗号化するための暗号化キー


8.3.1.1.6 defaultcharset

rwservletdefaultcharsetサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="defaultcharset" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

defaultcharsetプロパティは、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<defaultcharset>JA16EUC</defaultcharset>

説明

defaultcharset要素により、リクエストURLでASCIIでないエスケープ・キャラクタやパラメータ・フォーム入力でASCIIでないキャラクタをデコードするためのキャラクタ・エンコーディングを指定します。これにより、パラメータ名と値をデコードするときに、rwservletで必要なエンコードが使用されます。

defaultcharset要素は、次のいずれかに設定できます。

  • データベースのNLS_CHARACTERSET (JA16EUCなど)

  • IANA定義のキャラクタ・セット(EUC-JPなど)


注意:

Event-Driven Publishing APIの使用時にユーザー・パラメータ名と値にASCIIでないキャラクタを使用するには、rwservlet.propertiesファイルのdefaultcharsetが、パラメータ・リストのDEFAULTCHARSETパラメータの値と一致する必要があります。詳細は、第21.1.3項「パラメータの名前と値での非ASCII文字の使用」を参照してください。


8.3.1.1.7 webcommandaccess

webcommandaccess要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="webcommandaccess">
   <xs:simpleType>
    <xs:restriction base="xs:NMTOKEN">
        <xs:enumeration value="L0"/>
        <xs:enumeration value="L1"/>
        <xs:enumeration value="L2"/>
        <xs:enumeration value="NO"/>
        <xs:enumeration value="YES"/>
     </xs:restriction>
  </xs:simpleType>
</xs:element>

webcommandaccessプロパティは、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<webcommandaccess>L1</webcommandaccess>

説明

webcommandaccess要素により、セキュアでないサーバーのrwservletキーワード(Webコマンド)のアクセス権限を指定します。


注意:

セキュアなReports Serverでは、Oracle Internet Directoryのエントリに基づいて、ユーザーの権限が確認されます。


有効な設定は次のとおりです。

  • L0: Webコマンドは許可されません。

  • L1: エンド・ユーザー用Webコマンド(GETJOBIDKILLJOBIDSHOWAUTHSHOWJOBID)のみ許可されます。

  • L2: 管理者用Webコマンド(DELAUTHGETSERVERINFOKILLENGINEPARSEQUERYSHOWENVSHOWJOBSSHOWMAPSHOWMYJOBS)も許可されます。管理者コマンドを実行するにはAUTHIDが必要です。

  • NO: 10g (rwservlet.properties)のDIAGNOSTIC=NOとの下位互換性を維持するための設定です。

  • YES: 10g (rwservlet.properties)のDIAGNOSTIC=YESとの下位互換性を維持するための設定です。

L2 Webコマンド・アクセスの場合は、authidを渡す必要はありません。authidパラメータは、webcommandaccessの値に関係なくSTOPSERVERコマンドにのみ必要です。

8.3.1.1.8 allowhtmltags

rwservletallowhtmltagsサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="allowhtmltags" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

allowhtmltags要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<allowhtmltags>yes</allowhtmltags>

説明

allowhtmltags要素により、レポートの実行時にURLにHTMLコードを使用できるかどうかを指定します。

  • no(デフォルト): URLにHTMLコードを使用できません。

  • yes: URLにHTMLコードを使用できます。


    注意:

    レポート・リクエストURLの一部に含まれたHTMLコードは、セキュリティの低下をもたらすおそれがあります。ブラウザの中にはURLでスクリプトまたはコードを実行するものもあるためです。


8.3.1.1.9 helpurl

rwservlethelpurlサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="helpurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

helpurl要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<helpurl>http://myserver/help_file/help_topic.htm</helpurl>

説明

helpurl要素により、デフォルト(ORACLE_HOME\reports\templates\help.htm)のかわりに使用するヘルプ・ファイルの名前を指定します。

rwservlet HELPキーワード(Webコマンド)によって、デフォルトのヘルプ・ファイルまたはhelpurl要素で指定されたヘルプ・ファイルのどちらかが表示されます。


注意:

HELPキーワードの詳細は、第A.6.12項「HELP」を参照してください。


8.3.1.1.10 imageurl

rwservletimageurlサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="imageurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

imageurlプロパティは、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<imageurl>http://machine_name:port/reports/rwservlet</imageurl>

説明

imageurl要素により、レポートの動的生成イメージの位置を指定します。

この要素は、Oracle Reports Servlet (rwservlet)経由で実行されないJSPに適用されます。これにより、チャートなど動的に生成されたイメージを表示できるのが、レポート実行者に制限されます。rwservlet経由で実行されるJSPなどのレポート・タイプには、この保護が自動的に適用されます。

8.3.1.1.11 reloadkeymap

rwservletreloadkeymapサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="reloadkeymap" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

reloadkeymap要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<reloadkeymap>yes</reloadkeymap>

説明

reloadkeymap要素により、rwservletがリクエストを受け取るたびにキー・マップ・ファイル(cgicmd.dat)を再ロードするかどうかを指定します。

  • no(デフォルト): rwservletがリクエストを受信したときにキー・マップ・ファイルは再ロードされません。

  • yes: rwservletがリクエストを受信したときにキー・マップ・ファイルが再ロードされます。

この機能は、マップ・ファイルを頻繁に変更し、変更を自動的にロードする場合に便利です。ファイルの再ロードに要する時間は、ランタイム・パフォーマンスに影響します。

一般的にこの要素により、本番環境ではnoに設定し、テスト環境ではyesに設定します。

8.3.1.1.12 dbauth

dbauthは、データベース情報の入力に使用するHTMLテンプレートです。ユーザーがデータベース情報を入力しないでレポート・リクエストを実行する場合、レポート・サブレットではデータベース情報をHTMLテンプレートに入力するようにユーザーに促します。

rwservletdbauthサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="dbauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

dbauth要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<dbauth>rwdbauth.htm</dbauth>

テンプレートが次に示すデフォルトのテンプレート・ディレクトリにある場合は、テンプレートのパスを指定する必要はありません。

ORACLE_HOME\reports\templates

説明

dbauth要素により、自社ロゴ、リンク・ボタンまたはその他のHTMLでログイン・ダイアログ・ボックスをカスタマイズする場合に、HTMLテンプレートの位置とファイル名を指定します。デフォルトでは、ファイル名はrwdbauth.htmです。

8.3.1.1.13 sysauth

sysauthは、認証情報の入力に使用するHTMLテンプレートです。

rwservletsysauthサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="sysauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

sysauth要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<sysauth>rwsysauth.htm</sysauth>

テンプレートが次に示すデフォルトのテンプレート・ディレクトリにある場合は、テンプレートのパスを指定する必要はありません。

ORACLE_HOME\reports\templates

説明

sysauth要素により、自社ロゴ、リンク・ボタンまたはその他のHTMLでセキュア・レポートのログイン・ダイアログ・ボックスをカスタマイズする場合に、HTMLテンプレートの位置とファイル名を指定します。デフォルトでは、ファイル名はrwsysauth.htmです。

8.3.1.1.14 errortemplate

rwservleterrortemplateサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="errortemplate" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

errortemplate要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<errortemplate>rwerror.htm</errortemplate>

テンプレートが次に示すデフォルトのテンプレート・ディレクトリにある場合は、エラー・メッセージ・テンプレートのパスを指定する必要はありません。

ORACLE_HOME\reports\templates

説明

errortemplate要素により、エラー・メッセージ・テンプレートの名前と位置を指定します。デフォルトでは、ファイル名はrwerror.htmです。

エラー・メッセージ・テンプレートにより、エラー・メッセージの表示に使用される視覚的設定を実現します。エラー・メッセージの外観は、自社ロゴやエラーと関連するアイコンなどを使用してカスタマイズできます。ヘルプ・システムや自社ホームページを表示したり、前のブラウザ・ウィンドウへ戻るためのボタンを追加することもできます。その際、errortemplate要素を使用して、自動生成されたエラー・メッセージに独自のHTMLフレームワークを指定します。

デフォルトのエラー・メッセージ・テンプレート(rwerror.htm)のキャラクタ・セットは、すべてのプラットフォーム間での一貫性を確保する目的でiso-8859-1になっています。

8.3.1.1.15 diagtags

diagtags要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="diagtags">
  <xs:complexType>
    <xs:attribute name="diagbodytags" use="required" type="xs:string"/>
    <xs:attribute name="diagheadtags" use="required" type="xs:string"/>
  </xs:complexType>
</xs:element>

必須/オプション

オプションです。

説明

diagtags要素により、診断やデバッグの出力に関連する出力ファイルの<body>タグと<head>タグに追加HTMLエンコードを指定します。これらのパラメータを使用して、診断およびデバッグの出力を見やすくするためのフォーマット・オプションを挿入できます。

diagtags要素の属性を、表8-27で説明します。

表8-27 diagtags要素の属性

属性 有効値 説明

diagbodytags

<body>タグのHTMLコード

<body>タグと</body>タグとの間に追加するHTMLコード

diagheadtags

<head>タグのHTMLコード

<head>タグと</head>タグとの間に追加するHTMLコード


8.3.1.1.16 cluster


注意:

高可用性を実現するためのOracle Fusion Middlewareレベル技法の詳細は、第2.5項「高可用性環境の設定」を参照してください。


8.3.1.1.17 oidconnection

oidconnection要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="oidconnection">
  <xs:complexType>
    <xs:attribute name="oidcon_appentity" use="required" type="xs:string"/>
    <xs:attribute name="oidcon_passwdkey" use="required" type="xs:string"/>
    <xs:attribute name="oidcon_url" use="required" type="xs:string"/>
    <xs:attribute name="oidcon_init" type="xs:integer"/>
    <xs:attribute name="oidcon_increment" type="xs:integer"/>
    <xs:attribute name="oidcon_timeout">
        <xs:simpleType>
    <xs:restriction base="xs:integer">
        <xs:minInclusive value="1"/>
    </xs:restriction>
        </xs:simpleType>
    </xs:attribute>
  </xs:complexType>
</xs:element>

oidconnection要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

<oidconnection>
  oid_appentity="reportsapp.idc.oracle.com>
  oidcon_init="10" 
  oidcon_increment="10" 
  oidcon_timeout="1">
</oidconnection>

説明

oidconnection要素により、rwservletの場合のOracle Internet Directoryを指定します。

Reports Serverでは、サーバー構成ファイルのoidconnection要素を使用して、Oracle Internet Directory接続プーリング・パラメータを指定できます(詳細は、第8.2.1.16項「oidconnection」を参照)。

oidconnection要素の属性を、表8-28で説明します。

表8-28 oidconnection要素の属性

属性 有効値 説明

oidcon_appentity

該当なし

デフォルト: インストール時に設定

Reportsの内部使用のためにインストール時に作成されるOracle Internet Directory Appエンティティ。

oidcon_passwdkey

該当なし

デフォルト: インストール時に設定

Reportsの内部使用のために、Oracle Internet Directoryへの接続用に作成されるランダムなパスワード・キー。

oidcon_url

該当なし

デフォルト: インストール時に設定

OIDに接続するためのOracle Internet DirectoryのURI

oidcon_init

数値

デフォルト: 10

rwservletの初期化時に作成されるOracle Internet Directory接続の初期数

oidcon_increment

数値

デフォルト: 10

すべての接続が使用中になったときに増分される接続数

oidcon_timeout

数値

デフォルト: 0(タイムアウトなし)

接続がアイドル状態であることが可能な時間(秒単位)


8.3.1.1.18 allowauthid

rwservletのallowauthidサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

 <xs:element name="allowauthid" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

説明

allowauthidは、URLでauthidを渡すことを有効にするかどうかを指定するためにrwservlet.propertiesに追加する要素です。

allowauthid要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

  <allowauthid> yes </allowauthid>

必須/オプション

オプションです。

デフォルト

デフォルトでは、allowauthidYesに設定されています。authidがNoに設定されていると、URLによる認可は無効であり、Single Sign-Onを使用してユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

8.3.1.1.19 enabledbproxy

rwservletのenabledbproxyサブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。

<xs:element name="enabledbproxy" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>

説明

enabledbproxyは、rwservletを使用したdbproxy機能を動作させるためにrwservlet.propertiesファイルに追加する要素です。

enabledbproxy要素は、rwservlet.propertiesで次の例のように指定できます。

  <enabledbproxy> yes </enabledbproxy>

必須/オプション

オプションです。

デフォルト

デフォルトでは、enabledbproxyYesに設定されています。

8.3.2 代替のOracle Reports Servlet構成ファイルの指定

次の手順に従って、代替のOracle Reports Servlet構成ファイルを指定します。

  1. 「WebLogic Server管理コンソール」にログインします。

  2. 左側のペインの「ドメイン構造」で「環境」をクリックします。「環境のサマリー」ページが表示されます。

  3. このページで「サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  4. サーバーのリストで「WLS_REPORTS」をクリックします。WLS_REPORTSの設定ページが表示されます。

  5. 「サーバーの起動」タブをクリックします。

  6. 「引数」フィールドに次のエントリを追加します。

    -DServletPropFile=your_servlet_properties_file
    
  7. 「保存」をクリックします。

  8. 「WLS_REPORTS」を再起動します。

デフォルトでは、Oracle Reports Servlet (rwservlet)ではrwservlet.propertiesファイルが構成ファイルとして使用されます。複数のOracle WebLogic Serverインスタンスを実行して、複数のレポートが同じOracle Fusion Middlewareにインストールされている場合、異なる構成ファイルを使用するには、WebLogic Server管理コンソールのWLS_REPORTS起動パラメータ・セクションに次のパラメータを追加します。

-DServletPropFile=your_servlet_properties_file