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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B61375-04
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11.5 マルチバイトPDFファイルの生成

この項では、マルチバイト・フォントを含むPDFファイルを生成する手順について説明します。この項で説明するフォント機能を使用する前に、表11-4を参照して、使用するアプリケーションのニーズに最適な機能を確認してください。

PDFのフォント・サブセット出力では、全幅チルド(U+FF5E)のかわりに波ダッシュ(U+301C)が表示される場合があります。これは、Microsoft社と他のベンダー間で文字マッピングに互換性がないことによります。この問題を回避するには、PDFのフォント・サブセットにJA16SJISTILDEまたはJA16EUCTILDEキャラクタ・セットを使用します。ただし、この問題はPDFフォント・エイリアシング機能には見られません。

11.5.1 フォント・エイリアシング

マルチバイト・フォントのPDFフォント・エイリアシングに使用するOracle NLS_CHARACTERSET、CMap名およびCIDフォント名との間におけるマッピングの詳細は、表11-2を参照してください。

フォント・エイリアシングを使用してマルチバイト・フォントのPDFファイルを生成する手順は、次のとおりです。

  1. NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.JA16SJIS (UNIXではJA16EUC)を設定します。

  2. uifont.aliファイルを開き、[PDF]セクションでフォント・エイリアスを設定します。


    注意:

    uifont.aliファイルは、WindowsおよびUNIXでは次のディレクトリにあります。

    • ORACLE_INSTANCE\config\FRComponent\
      frcommon\guicommon\tk\admin


    [ PDF ]
    .....JA16SJIS = "KozMinPro-Regular-Acro"
    "MS UI Gothic".....JA16SJIS = "KozMinPro-Regular-Acro"
    
  3. 日本語フォント(MS UI Gothic)を指定した日本語データのレポートを作成します。

  4. DESTYPE=FILE DESFORMAT=PDFを指定してレポートを実行します。

  5. 使用しているAcrobat Readerが、日本語以外のオペレーティング・システムにインストールされた他言語バージョンである場合、日本語のフォント・パックをAdobeのサイトから入手してインストールする必要があります。

    Windows(日本語版)で日本語バージョンのAcrobat Reader 4.0または5.0を使用してPDFファイルを表示する場合は、日本語のフォント・パックは不要です。

11.5.2 フォント・サブセット

フォント・サブセット機能を使用してマルチバイト・フォントのPDFファイルを生成する手順は、次のとおりです。

  1. NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.JA16SJIS (UNIXではJA16EUC)を設定します。

  2. REPORTS_PATH環境を、TrueTypeフォントが格納されているフォント・ディレクトリに設定します。例: C:\WINNT\Fonts

  3. uifont.aliファイルを開いてから[PDF:Subset]セクションを編集し、TrueTypeフォントの名前を指定します。


    注意:

    uifont.aliファイルは、WindowsおよびUNIXでは次のディレクトリにあります。

    • ORACLE_INSTANCE\config\FRComponent\
      frcommon\guicommon\tk\admin


    [ PDF:Subset ]
    "Andale Duospace WT J" = "Aduoj.ttf"
    "Albany WT J"="AlbanWTJ.ttf"
    "MS UI Gothic" = "msgothic.ttc"
    
  4. 日本語のデータを含むレポートを作成し、それを例で指定したフォントに設定します。

  5. DESTYPE=FILE DESFORMAT=PDFを指定してレポートを実行します。