Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B63031-05 |
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この付録では、Oracle Hyperion Smart View for OfficeまたはOracle BI Add-in for Microsoft Officeを使用して、Oracle Business Intelligence Enterprise EditionをMicrosoft Officeに統合する方法について説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
Oracle Hyperion Smart View for Officeを使用したMicrosoft Officeとの統合
Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeを使用したMicrosoft Officeとの統合
Microsoft Officeとの統合に、Oracle Hyperion Smart View for Office (Smart View)を使用できます。Smart Viewを使用すると、Microsoft OfficeアプリケーションからOracle BI EEの分析に直接アクセスして実行できます。
Oracle BI EEホーム・ページからSmart Viewをダウンロードできます。ダウンロード方法については、BIデスクトップ・ツールのダウンロードを参照してください。
Smart Viewをダウンロードして起動したあとの使用手順については、Oracle Hyperion Smart View for Officeユーザーズ・ガイドおよびOracle Hyperion Smart View for Office開発者ガイドを参照してください。
注意: Microsoft Officeとの統合に、Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeを使用することもできます。しかし、Microsoft Officeとの統合にはSmart Viewを使用することを強くお薦めします。(Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeを使用したMicrosoft Officeとの統合の詳細は、Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeを使用したMicrosoft Officeとの統合を参照してください。) |
注意: Microsoft Officeとの統合に、Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeを使用することもできますが、Microsoft Officeとの統合にはSmart Viewを使用することを強くお薦めします。Oracle Hyperion Smart View for Officeを使用したMicrosoft Officeとの統合を参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
Microsoft Officeでの分析の操作(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)
Oracle BI Add-in for Microsoft Office用のbioffice.xml構成ファイルのプロパティの設定
Oracle WebLogic ServerでのOracle BI Add-in for Microsoft Office用のSSLの構成
Oracle BI Add-in for Microsoft Office用のSSO対応のOracle BI EEの構成
インストール後のOracle BI Add-in for Microsoft Officeの使用の詳細は、ExcelやPowerPointなどのMicrosoft Officeアプリケーションからアクセスできるヘルプ・システムを参照してください。
Oracle BI EEホーム・ページから、Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeをダウンロードしてインストールできます。このアドインを使用すると、Microsoft Officeアプリケーション内からOracle BI EEの分析に直接アクセスして実行できます。リフレッシュ可能な分析によって、Officeの本来の機能だけでなく、Oracle BIサーバーのスケーラビリティとパフォーマンスも強化されます。
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeが適切にインストールされて構成されるている場合、次の方法を使用してMicrosoft ExcelおよびPowerPointから直接分析を操作できます。
Microsoft Officeドキュメントにコピーして貼り付けることができるビュー・タイプは、表、ピボット表、グラフ、ファンネル・グラフ、ゲージ、タイトルおよびフィルタです。コピーされたビューは、ExcelやPowerPointの表やグラフなどのMicrosoft Officeドキュメントとして貼り付けられます。これらのビューを貼り付けることで、Oracle BIセマンティック・レイヤーを参照すると同時にOfficeの機能を強化します。Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでサポートされているOracle BI EEビューのみOfficeドキュメントに貼り付けられます。
この項では、次の情報について説明します。
ビューと分析のコピーに関する一般的なガイドライン(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)
グラフ、ファンネル・グラフおよびゲージ・ビューのコピー(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)
すべてのサポートされているビューのコピーと貼り付けについては、次の一般的なガイドラインを使用します。
ビューは「分析」エディタおよびダッシュボード・ページからコピーし、Microsoft ExcelおよびPowerPointのドキュメントに貼り付けることができます。ダッシュボード・ページにある分析の「コピー」リンクを使用して、分析の定義と現在の状態(ダッシュボード・ページのOracle BI EEビューの場合)をコピーし、ビュー・オブジェクトをMicrosoft Officeドキュメントに貼り付けます。状態という用語には、列のドリル、プロンプト選択の値およびページ・エッジの選択が含まれます。
たとえば、グラフで年から四半期にドリルしたり、地域から地区レベルにドリルできます。「コピー」リンク(そのビューにある場合)を使用して、ビューを現在の状態でコピーし、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeを使用してMicrosoft Officeドキュメントに貼り付けます。Officeドキュメント内でOracle BI EEのビューをリフレッシュすると、データがリフレッシュされ、リクエストの状態に基づいて表示されます。プロンプト選択は保持され、後でMicrosoft Officeドキュメントで変更できます。
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeから貼り付けられたビューはすべてリフレッシュ可能です。イメージやFlashオブジェクトとして貼り付けられたビューもリフレッシュできます。タイトル・ビューはリフレッシュできません。これはユーザーのカスタマイズを保持するためです。Officeのネイティブ・オブジェクトはカスタマイズできますが、イメージはカスタマイズできません。
「分析」エディタおよびダッシュボード・ページから複合ビューをコピーできます。複合ビューは、Officeのネイティブの表およびグラフとして、Officeのネイティブのチャートとして、イメージまたはFlashオブジェクト(PowerPoint内)としてMicrosoft Officeドキュメントに貼り付けられます。
Oracle BI EEから表またはピボット表ビューをコピーして貼り付ける場合:
ビューはネイティブOffice形式の表として貼り付けられます。
挿入されたピボット表ビュー:
ページ項目とセクションベースのレイアウトを使用して(Oracle BI EEピボット表ビューで分析に定義されている場合)、分析からのデータを表示します。
ピボット表の列はサポートされていないため、ピボット表の列は行エッジに表示されます。
グラフ、ファンネル・グラフまたはゲージをコピーして貼り付ける場合、次のようになります。
Oracle BI EEのグラフ・ビューは、ExcelまたはPowerPointのネイティブ・グラフ、静的だがリフレッシュ可能なイメージまたは高品質のFlashオブジェクト(PowerPoint内)として貼り付けられます。
ExcelおよびPowerPointのグラフの機能を使用して、グラフのタイプを変更したり、他の書式設定の変更を適用できます。これらの変更は、データのリフレッシュ時に保持されます。
Oracle BI EEのゲージ・ビュー、ファンネル・グラフ・ビューおよび時系列グラフ・ビューは、静的だがリフレッシュ可能なイメージおよびFlashオブジェクトとしてOfficeドキュメントに貼り付けられます。
Microsoft ExcelおよびPowerPointを起動し、「Oracle BI」メニューまたはリボンを使用してサイン・インし、Oracle BIプレゼンテーション・カタログを表示します。カタログ・ブラウザがExcelおよびPowerPoint内にペインとして表示され、図B-1に示すように、ユーザー作成と共有の両方の分析をブラウズできます。各分析に使用できる個々のビューを表示することもできます。
Oracle BI EEのゲージ・ビュー、ファンネル・グラフ・ビューおよび時系列グラフ・ビューは、カタログ・ブラウザから次の形式で挿入されます。
イメージ(ExcelおよびPowerPoint)
Flash(PowerPointのみ)
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeには、次の項での説明のとおり、Microsoft ExcelおよびPowerPointでの分析の操作に便利な機能が用意されています:
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの機能の詳細は、ExcelやPowerPointなどのMicrosoft Officeアプリケーションからアクセスできるヘルプ・システムを参照してください
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeには、次の一般的な機能が用意されています:
Officeアクセス - ExcelまたはPowerPoint 2007以上にインストールした場合、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの機能は、Officeのネイティブのリボン・インタフェースを介して使用できます。Excel またはPowerPoint 2003にインストールした場合、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの機能は、メニューとツールバーを介して使用できます。両方とも、Oracle BIプレゼンテーション・カタログのブラウズやOfficeドキュメント内に挿入するビューの選択にOfficeのペインを使用できます。
ExcelのスプレッドシートやPowerPointのプレゼンテーションに挿入されたBIビューのBIデータを保護する機能 - この機能によって、挿入されたBIの表やグラフが保護され、ユーザーがOracle BIデータを表示するには資格証明が必要になります。データを保護すると、BIデータはドキュメントから削除されます。ビューの定義のみが保持され、Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでこれらのBIビュー内のデータのリフレッシュが可能になります。
ビュー - 表、ピボット表、グラフ、ファンネル・グラフおよびゲージの各ビュー・タイプの操作の詳細は、ビューと分析のコピー(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)を参照してください。
グラフのカスタマイズ - ExcelおよびPowerPointのネイティブのグラフ・オブジェクトを操作する際、オブジェクトを編集してグラフ・タイプや様々なグラフ・コンポーネント(軸、凡例、タイトルなど)の書式設定を変更し、挿入されたビューのルック・アンド・フィールをカスタマイズできます。これらのカスタマイズは、ビューのリフレッシュ時に保持されます。
プロンプト - Oracle BI EEのプロンプトの次の機能を使用できます。
値の複数選択
プロンプト値の検索
複数の値を選択するためのUIのシャトル
プロンプトのスキップ
値の範囲の入力
あるプロンプトの値によって後続のプロンプトで使用可能な値を制限するカスケード・プロンプト(たとえば、現在の日付が2010年5月10日の場合、Year = 2010は四半期をQ1、Q2のみに制限します)。
プロンプト値を選択する場合と同様に演算子(等しい、大きい、小さいなど)を選択できる実行時の演算子の選択。
列の選択 - ExcelまたはPowerPointのドキュメントにOracle BI EEのビューを挿入する際、ビュー内の列を限定して挿入できます。ビューが挿入されている場合、ビューを選択して「プロンプトとレベルの編集」メニュー項目またはリボン項目をクリックし、元の選択を変更したり、ビューから列を追加したり、削除できます。
次のタイプのビューでは、プロンプトや列の選択を編集または変更できます。
Oracle BI Presentation CatalogからExcelおよびPowerPointに挿入した表およびピボット表。
ダッシュボード・ページの分析の「コピー」リンクを使用してコピーし、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの「貼付け」オプションを使用してExcelおよびPowerPointに貼り付けたビュー。
サーバーの独立性 - あるサーバーに接続されているOracle BI Add-in for Microsoft OfficeによってExcelおよびPowerPointのドキュメントに挿入されたビューは、次の2つの方法でOracle BI Add-in for Microsoft Officeを別のサーバーに接続してリフレッシュできます:
Oracle BI EEからコピー・アンド・ペーストしてビューをMicrosoft Officeに挿入した場合、ビューは、カタログ内のディレクトリに保存された元の分析からデタッチされているとみなされます。データをリフレッシュするたびに、分析の定義のスナップショットに該当するデータが取得されます。
Oracle BIプレゼンテーション・カタログから選択してビューをMicrosoft Officeに挿入した場合、分析は、2つのサーバーでカタログ内の同じディレクトリに存在する必要があります。
暗号化(SSL)とシングル・サインオンの両方のモードのサポートを含むOracle BIセキュリティ・モデルのサポート - Oracle BI EEに使用するのと同じログインをOracle BI Add-in for Microsoft Officeに使用できます。詳細は、Oracle WebLogic ServerでのOracle BI Add-in for Microsoft Office用のSSLの構成およびOracle BI Add-in for Microsoft Office用のSSO対応のOracle BI EEの構成を参照してください。
ロギング - 「プリファレンス」ダイアログの「詳細」タブでOracle BI Add-in for Microsoft Officeのロギングを有効にできます。ログ・メッセージは、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストール・フォルダのファイルにHTML形式で書き込まれます。
Oracle BI Add-in for Microsoft Excelには、分析を操作するための次の機能が用意されています。
スタイルを使用した書式 - ExcelやPowerPointのドキュメントにインポートされたOracle BI EEの表およびピボット表に表示されているデータ項目の書式を変更できます。Excelシートの項目の書式を変更するには、そのセルのスタイルを変更する必要があります。これらの書式設定の変更は、リフレッシュ時にも保持されます。また、これらの書式設定の変更は、同じスタイルを持つすべてのセルに適用されます。
条件付き書式 - ビューをインポートすると、Oracle BI EEで定義された条件付き書式は、Microsoft Excelで保持されません。BIのビューからインポートされたデータに対してExcel固有の条件付き書式を定義できます。Excelのネイティブの条件付き書式設定機能を使用して定義した条件付き書式は、データのリフレッシュ時に保持することができます。これを行うには、パフォーマンス集約型である更新されたデータでのセルの更新時、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeでセル・レベルの比較を行って書式を保持する必要があります。
パフォーマンスを犠牲にして書式設定を保持する場合、「プリファレンス」ダイアログの「一般」タブで「条件付き書式の保持」オプションを選択します。条件付き書式の保持よりパフォーマンスが重要な場合、ビューの次のリフレッシュ時、このオプションを選択解除し、書式を削除します。
テンプレートのカスタマイズによる書式 - クライアントOracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストール時にインストールされたExcelテンプレートを使用して、Excelのワークシートに挿入されたOracle BI EEの表およびピボット表のビューのデフォルトの外観をカスタマイズできます。テンプレートは次の場所にあります。
ADDIN_HOME/BIOfficeExcel/Template/OBIReport.xlt
ここで、 ADDIN_HOMEは、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeをインストールした場所です。
Oracle BI Add-in for Microsoft PowerPointには、分析を操作するための次の機能が用意されています。
Flashオブジェクト - Oracle BI EEのグラフをFlashオブジェクトとして挿入またはコピー・アンド・ペーストできます。
クロス集計 - PowerPointドキュメントに挿入されたピボット表は、本来のクロス集計のルック・アンド・フィールで表示されます。
カスタマイズ - データのリフレッシュ時、PowerPointドキュメントに挿入された表およびピボット表に行われたカスタマイズの大半が保持されます。カスタマイズの例には、フォントのサイズ、色、太字や斜体のスタイルなどのフォントのプロパティがあります。
次のリストに、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeで使用できないOracle BI EEの機能を示します。これらの機能を使用する分析またはビューをOracle BI Add-in for Microsoft Officeに貼り付けようとすると、貼り付けられないことを示す警告メッセージが表示されます。
階層列
トレリス・ビュー
マップ・ビュー
ウォーターフォール・グラフ
セクションを含むグラフ
セクション・スライダ全般
KPIとスコアカードのビュー
アクション・リンク
マスター詳細リンク
ライトバック
この項では、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストール方法と構成方法について説明します。次のトピックが含まれています。
Oracle BI Officeサーバーとは(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)
Oracle BI EEのインストーラによって実行されるタスク(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)
Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeからOracle BIプレゼンテーション・サービスへの接続の構成
Oracle BI Officeサーバーは、サーバーサイドJ2EEアプリケーションです。Windowsシステム上のBI OfficeクライアントはBI Officeサーバーと通信し、BI Officeサーバー自体はWebサービスを使用してOracle BIプレゼンテーション・サーバーと通信します。BI Officeサーバーの構成ファイルの名前は、bioffice.xmlです。
次のリストに、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストールと構成に必要なステップを示します:
管理者は、Oracle BI EEのインストーラを実行します。
詳細は、Oracle BI EEのインストーラによって実行されるタスク(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)を参照してください。
管理者は、次の項に記載されているとおり、Secure Socket Layer (SSL)およびシングル・サインオン(SSO)を使用するようOracle BI Add-in for Microsoft Officeを構成します:
ユーザーは、Oracle BI EEホーム・ページからOracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストール・ファイルをダウンロードして実行します。
ユーザーは、Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeからOracle BIプレゼンテーション・サービスへの接続を構成します。
詳細は、Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeからOracle BIプレゼンテーション・サービスへの接続の構成を参照してください。
Oracle BI EEのインストーラを実行すると、インストーラによってOracle BI Add-in for Microsoft Office用の次のタスクが実行されます:
Oracle BI OfficeサーバーをOracle WebLogic Serverコンテナにインストールし、構成します。
Oracle BI EEのインストーラは、bioffice.xml構成ファイルのSawBaseURLプロパティを設定して、Oracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーを指すようBI Officeサーバーを構成します。Oracle BI EEのインストール後、Oracle BI Add-in for Microsoft Office用のbioffice.xml構成ファイルのプロパティの設定の記載のとおり、BI Officeサーバーの構成を変更できます。
bioffice.earファイルおよびbiofficeclient.warファイルをデプロイします。
コンテンツ・デザイナおよびエンド・ユーザーは、Oracle BI EEホーム・ページからOracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストール・ファイルをダウンロードして実行できます。
重要な注意: Oracle BI Add-in for Microsoft Officeをインストールする前に次の点に注意してください。
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの既存のバージョンがある場合、インストール・プログラムを実行して新規バージョンにする前に、既存のバージョンを削除します。Microsoft Windowsのコントロール・パネルの「プログラムの追加と削除」機能を実行して、既存のバージョンをアンインストールします。
Office製品を新規バージョンにアップグレードする前に、すべてのアドインをアンインストールするようMicrosoft社は推奨しています。Microsoft Office 2003から2007以上にアップグレードする場合、まずOracle BI Add-in for Microsoft Officeを必ずアンインストールしてください。Office 2003がまだインストールされた状態で、次のいずれかを行います。
クライアントOracleBIOffice.exeファイルを実行し、ウィザードを使用してOracle BI Add-in for Microsoft Officeをアンインストールします。
Microsoft Windowsのコントロール・パネルの「プログラムの追加と削除」機能を実行して、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeをアンインストールします。
その後、Office 2007以上にアップグレードし、OracleBIOffice.exeファイルを実行してOracle BI Add-in for Microsoft Officeをインストールします。
前提条件となる次のソフトウェアがコンピュータにない場合、インストールするよう要求されます。ソフトウェアのインストール後、コンピュータの再起動を要求される場合があります。このソフトウェアは、Microsoft社のWebサイトにあります:
Office2003-kb907417sfxcab-ENU_Patch (Microsoft Office 2003の場合のみ前提条件)
Shared Add-In Extensibility Microsoft .Net 2.0
Shared Add-In Support Update Microsoft .Net 2.0
Microsoft .Net Framework 2.0以上
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeをインストールする手順:
Oracle BI for Microsoft Officeにアクセスする権限が、管理者によって付与されていることを確認します。
この権限の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。
この項の前半に記載されている「重要な注意」を必ず確認します。
すべてのMicrosoft Officeアプリケーションを閉じます。
英語以外の言語用のOracle BI Add-in for Microsoft Officeを使用するには、Microsoft Officeの適切な言語パックをインストールし、コントロール・パネルを使用して地域の言語設定を設定します。
次のURLを開き、適切な言語パックをダウンロードしてインストールします。
Oracle BI EEのホーム・ページを表示します。
「はじめに」セクションで「BIデスクトップ・ツールのダウンロード」リンクをクリックし、「Oracle BI for MS Office」をクリックします。
「ダウンロード」ダイアログで、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストールに使用する実行ファイルのダウンロード先を指定します。
ファイルをダウンロードしたら、Windowsのエクスプローラを表示し、ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。
インストール時、前提条件のソフトウェアをインストールするよう要求される場合があります。前提条件のソフトウェアのインストール後、コンピュータの再起動を要求される場合があります。
再起動後、ファイルのダウンロード場所に戻り、ファイルをダブルクリックしてインストールを再度開始します。
「ようこそ」画面で「次へ」を選択します。
ウィザードの指示に従って、システムに適したオプションを選択します。
すべてのコンポーネントをインストールすると、Install Shieldウィザードの完了ダイアログが表示されます。「終了」をクリックします。
エンド・ユーザーによる Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの操作方法の詳細は、Microsoftアプリケーションへの結果のコピーを参照してください。
ソフトウェアをダウンロードしてインストールしたら、各ユーザーは、クライアント・コンピュータでOracle BI Add-in for Microsoft Officeの「プリファレンス」ダイアログに接続情報を入力し、BI Officeサーバーとの通信を有効にする必要があります。
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeからプレゼンテーション・サービスへの接続情報を構成する手順:
Microsoft ExcelまたはMicrosoft PowerPointを開きます。(接続情報は共有のため、どちらのアプリケーションで入力しても両方で有効になります。)
「Oracle BI」メニューから「プリファレンス」を選択します。
「接続」タブで「新規」を選択します。
「接続の詳細」ダイアログで次のフィールドに入力します。
サーバー名:この接続で使用する名前を入力します。
BI Officeサーバー - BI OfficeサーバーのURL(bioffice-server.example.comなど)を入力します。
アプリケーション名 - BI OfficeサーバーがOracle WebLogic ServerコンテナにデプロイされたときにBI Officeサーバーに定義されたアプリケーション名を入力します。名前のデフォルトはbiofficeですが、デプロイ時に別の名前が指定された場合、その名前をこのフィールドに入力します。
注意: 「アプリケーション名」フィールドの値が「BI Officeサーバー」と「ポート」の値の後ろに付加されて、クライアントがBI Officeサーバーへの接続に使用するURLになります。たとえば、http://bioffice-server.example.com:9704/biofficeです。 |
ポート - BI Officeサーバーのポートを入力します。デフォルトは80です。
注意: 環境がSSLに対応している場合、Oracle WebLogic ServerでのOracle BI Add-in for Microsoft Office用のSSLの構成で必要な手順を確認してください。 クライアントとサーバーとの間で渡されるデータにセキュリティが必要な場合、セキュリティ保護されたHTTPSサーバーでOracle BI EEをホストします。 |
「接続のテスト」をクリックして、Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeとBI Officeサーバーとの間の接続をテストします。(BI Officeサーバーとプレゼンテーション・サービスとの間の接続はテストされないことに注意してください。)
必要に応じて「一般」タブおよび「ロギング」タブのフィールドに入力します。
「プリファレンス」ダイアログの詳細は、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのヘルプを参照してください。
「OK」をクリックして「プリファレンス」ダイアログを閉じます。
この項では、bioffice.xmlファイルで構成できるプロパティについて説明します。このファイルの内容は、必要に応じて変更できます。変更の前に、ファイルのバックアップ・コピーを必ず作成してください。ファイルへの変更の保存後、BI Officeサーバーを必ず再起動してください。
次に、bioffice.xmlファイルの例を示します。
<bioffice> <!-- log --> <!-- LogLevel Never = 1; Error = 2; Warning = 3; Msg = 4; Debug = 5; --> <property name="LogLevel" type="int">5</property> <!-- saw --> <!-- property name="SawBaseURL">http://localhost:9704/analytics/saw.dll</property --> <!-- Set SAW version manually: 11 (for 11.1). This is optional. SAW version can be detected automatically by Office Server. --> <!-- <property name="SawVersion">11</property> --> <!-- Does SAW use SSO (Single Sign-On)? Yes = 1; No = 0; --> <property name="SawUseSSO" type="int">0</property> <!-- In SSO case, sawBaseURL is for web service only, sawWebURLforSSO is for external web request. In none SSO case, sawBaseURL is for both web service and external web request. --> <!-- <property name="SawWebURLforSSO">http://localhost/analytics/saw.dll</property> --> <!-- Specify the maximum number of rows to be returned by SAW executeXMLQuery or fetchNext method. --> <property name="SawMaxRowsPerPage" type="int">5000</property> <!-- Parse hyperlink column? Yes = 1; No = 0; --> <property name="SawParseHyperLink" type="int">1</property> <!-- Parse percentage column? Yes = 1; No = 0; --> <property name="SawParsePercentageColumn" type="int">1</property> <!-- Fetch fresh data? Yes = 1; No = 0; --> <!-- Turn on makes SAW re-submits the query to refresh data, instead of reading data from cache. --> <property name="SawFetchFreshData" type="int">0</property> <!-- Office --> <!-- Compress result sent to Office client? Yes = 1; No = 0; --> <property name="OfficeCompressResult" type="int">1</property> <!-- If compress Office result, specify the minimum size (in bytes) to trigger the compression. --> <property name="OfficeCompressResultMinSize" type="int">16384</property> </bioffice>
表B-1は、bioffice.xmlのプロパティについて説明しています。
表B-1 bioffice.xmlファイルのプロパティ
プロパティ名 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
LogDir |
NA |
ログ・ファイルを書き込む、BI Officeサーバーのディレクトリのパスを入力します。 |
LogLevel |
1 = なし 2 = エラー 3 = 警告(デフォルト) 4 = メッセージ 5 = デバッグ |
ログ・ファイルに書き込まれる情報のレベルを設定します。 ログ・レベルの値が大きくなるにつれ、パフォーマンスへの影響が大きくなることに注意してください。したがって、問題をトラブルシューティングする場合以外は、このプロパティをデバッグ(5)に設定しないでください。 |
SawBaseURL |
http://<HOSTNAME>:<PORT>/analytics/saw.dll または https://<HOSTNAME>:<PORT>/analytics/saw.dll |
Oracle BIプレゼンテーション・サービスのURLを入力します。このプロパティは、Oracle BI EEインストーラによって初めに設定されます。 重要: SSOが有効な場合、SSO対応のOracle BI Serverと統合するようBI Officeを構成した際にデプロイした、保護された分析サーブレットのURLを入力します。このプロパティに指定されたURLは、BI Office Serverとプレゼンテーション・サービスとの間のWebサービス・リクエストに使用されます。詳細は、Oracle BI Add-in for Microsoft Office用のSSO対応のOracle BI EEの構成を参照してください。 SSOが有効でない場合、SawBaseURLは、プレゼンテーション・サービスへのアクセスに必要な唯一のURLです。 |
SawUseSSO |
0 = いいえ(デフォルト) 1 = はい |
Oracle BI EEの実装がSSOに対応している場合、このプロパティを1に設定します。 |
SawWebURLforSSO |
http://<HOSTNAME>:<PORT>/analytics/saw.dll または https://<HOSTNAME>:<PORT>/analytics/saw.dll |
SSOが有効な場合、このプロパティを使用して、外部ユーザーがOracle BI Add-in for Microsoft OfficeからSSOを介してOracle BI EEにアクセスする際に使用するパブリックURLを入力します。 パブリックURLとSSOの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager管理者ガイドを参照してください。 |
SawMaxRowsPerPage |
NA |
デフォルトの設定は5000で、ほとんどの場合、これで十分です。プレゼンテーション・サービスのexecuteXMLQueryメソッドまたはfetchNextメソッドによって返される行の最大数を設定します。大量のデータ処理用に十分なメモリーがある場合、複数ユーザーの環境ではこの設定を増やし、プレゼンテーション・サービスへのコール数を減らします。 |
SawParseHyperLink |
0 = オフ 1 = オン(デフォルト) |
1に設定すると、BI Officeサーバーは結果セット内のHTMLコンテンツを解析し、ExcelでのHTML表示形式にコンテンツを変換します。0に設定すると、BI Officeサーバーはハイパーリンク・テキストをそのままマークアップ・タグの付いたテキストとして挿入します。データにハイパーリンク・テキストが含まれていない場合、よりよいパフォーマンスを得るためにこのプロパティを0に設定します。 |
SawParsePercentageColumn |
0 = オフ 1 = オン(デフォルト) |
Oracle BI EEの「分析」エディタで、指定された列の「列のプロパティ」ダイアログ・ボックスの「データ書式」タブの「デフォルトのデータ書式のオーバーライド」が選択され、「数値をパーセンテージとして処理」が選択されている場合、このプロパティを1に設定すると、BI Officeサーバーは数値をパーセンテージ(100で割った値)として処理します。ユーザーがExcelでデータをパーセンテージとして書式設定する場合、データは適切に表示されます。プロパティが0に設定されている場合、BI Officeサーバーによってパーセンテージ処理は行われません。 列プロパティの設定の詳細は、「列のプロパティ」ダイアログを参照してください。 |
SawFetchFreshData |
0 = オフ(デフォルト) 1 = オン |
デフォルトは0です。このプロパティを1に設定すると、クエリーが再発行されデータがリフレッシュされます。0に設定すると、プレゼンテーション・サービス・キャッシュからデータが読み取られます。 |
OfficeCompressResult |
0 = いいえ 1 = はい(デフォルト) |
このプロパティはデフォルトで有効で、BI OfficeサーバーでBI Officeクライアントに送信する前に分析の結果セットが圧縮されます。BI Officeクライアントで結果セットが圧縮されていることが検出され、結果が透過的に復元されます。ユーザー側の介入は不要です。OfficeCompressResultMinSizeプロパティに、圧縮がトリガーされる最小ファイル・サイズを定義します。 このプロパティの設定に関するガイドラインは、結果が大規模(16KBまたは32KBより大きい)なことが予想される場合、圧縮を有効にするということです。サーバー側での結果セットの圧縮とクライアント側での復元にはパフォーマンス・オーバーヘッドが伴います。圧縮の利点は、サーバーからクライアントへ送信されるデータのサイズの大幅な削減です。結果は通常XMLで、冗長なため、圧縮によって結果セットが90%も小さくなることがあります。環境によってコストと利点の関係が異なるため、最適な設定を得るには、試行錯誤が必要な場合があります。 |
OfficeCompressResultMinSize |
バイト数を整数で表します。デフォルト値は16384です。 |
プロパティOfficeCompressResultが有効な場合、圧縮がトリガーされる最小ファイル・サイズをキロバイトで入力します。このプロパティの設定に関するガイドラインは、OfficeCompressResultプロパティの説明を参照してください。 |
次の手順で、Windows上のOracle BI Add-in for Microsoft Officeに使用するためにスタンドアロンのOracle WebLogic Server環境でSSLを構成する方法を説明します。
Oracle BI Add-in for Microsoft Office用にSSLを構成するには:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』の「Oracle Business IntelligenceでのSSL構成」の手順に従ってください。
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeでは、Oracle BI EEに対して有効にしたSSL構成が使用されます。
BI Officeサーバー・コンピュータのbioffice.xmlファイルのSawBaseURL要素を、次の行に示すように更新します。server-nameとport-numを適切な値に置き換えてください。
<property name="SawBaseURL">https://bioffice-server.server-name.com:port-num/analytics/saw.dll>
クライアント・コンピュータのOracle BI Add-in for Microsoft Officeで、次のフィールドに入力して接続を作成します。
名前: My BI Officeなどの接続の名前を入力します。
Officeサーバー: サーバー・コンピュータ名(bioffice-server.example.comなど)を入力します。
ポート: 接続用のポート番号を入力します。
Secure Sockets Layer (SSL)の使用: このボックスを選択します。
ヒント: ブラウザでSSLに正常に接続できるのに、クライアントで接続が失敗する場合、証明書が適切にエクスポートされ、インポートされていることを確認します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。 |
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeは、現在、シングル・サインオンと完全には統合することができません。Oracle BI EEの実装がSSOに対応している場合、ユーザーはSSO資格証明を使用して、Oracle BI Add-in for Microsoft ExcelまたはOracle BI Add-in for Microsoft PowerPointからOracle BI Add-in for Microsoft Officeにサイン・インできます。
ユーザーがOracle BI Add-in for Microsoft Officeでビューの編集機能を実行できるようにするには、これらのリクエストをプレゼンテーション・サービスのパブリックURLに転送するようBI Officeサーバーを構成する必要があります。ユーザーは、Oracle BI EEへサイン・インするための資格証明が要求されます。
サーバーのシングル・サインオンのタイプに応じて、SSOの構成方法は多少異なります。次の手順では、Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeとSSO対応のOracle BI EEとの統合方法の例を示します。
Oracle BI Add-in for Microsoft Office用にSSOを構成するには:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』の「SSO認証の有効化」の手順に従ってください。
Oracle BI Add-in for Microsoft Officeでは、Oracle BI EEに対して有効にしたSSO構成が使用されます。
BI Officeサーバー・コンピュータで、bioffice.xml構成ファイルを編集用に開きます。
ファイル内の次のプロパティを更新します。
SawBaseURL。Oracle BI EEに対するSSOの構成の一環としてデプロイしたanalytics-wsサーブレットを指します。
SawWebURLforSSO。パブリック・ユーザーおよび外部ユーザーがOracle BI EEへのアクセスに使用するURLを指します。
注意: SawWebURLforSSOにURLを指定する際、URLにドメイン名を使用できます。ただし、次の特殊なケースに注意してください。
|
SawUseSSOは、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeおよびプレゼンテーション・サービスに対してSSOを有効にしたことを示します。値を1に設定します。
次の例に、SSO用にbioffice.xmlファイルに設定されたプロパティを示します。
<property name="SawBaseURL">http://localhost:port/analytics-ws/saw.dll</property> <!-- Does SAW use SSO (Single Sign-On): yes = 1; no = 0; --> <property name="SawWebURLforSSO">http://localhost:port/analytics/saw.dll</property> <property name="SawUseSSO" type="int">1</property>
パブリックURLとSSOの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager管理者ガイドを参照してください。
変更を保存してBI Officeサーバーを再起動します。