Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) B63038-04 |
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ここでは、Oracle Business Intelligence Publisher 11g Release 1 (11.1.1)におけるOracle BI Publisherレポート設計機能への変更点を説明します。
この序章には、次のトピックが含まれています。
Oracle BI Publisher 11gリリース1 (11.1.1.7)にはレポート・デザイナ向けに次の新機能が組み込まれています。
BI Publisherレポートを作成すると、BI Publisherに追加のデータ・モデルを構築しなくても、Oracle BIサーバーのサブジェクト・エリアへの直接接続を使用できます。詳細は、第2.4項「サブジェクト・エリアへの直接接続を使用するレポートの作成」を参照してください。
Excel Template Builderでは、フィールドの自動挿入および繰返しグループがサポートされ、定義された名前をセルに手動で割り当てる必要がなくなります。また、BI Publisherサーバーに直接接続して、サンプル・データのダウンロード、カタログでの新規レポートの作成およびExcelセッションからのテンプレートのアップロードができます。詳細は、第6.3項「Template Builder for Excelの使用」を参照してください。
レイアウト・エディタには次の機能拡張が追加されています。
時系列軸の書式設定
軸を非表示にするオプション
独立した軸の書式設定
詳細は、第3.9.4項「拡張チャート機能の使用」を参照してください。
レポートの作成ガイドでは、データ・モデルの選択からレポート・レイアウトの構成までのレポート作成プロセスを使用してレポート設計者を支援する機能が強化されています。詳細は、第2.3項「レポートの作成」を参照してください。
BI Publisherでは、PDFからPCLコンバータが提供されます。このユーティリティを使用すると、PCLコマンドをRTFテンプレートに埋め込むことが可能で、PDF出力の生成後は、配信マネージャにより、PDFをPCLに変換した後にプリンタに送信して、PCLプリンタのサポートを可能にします。この機能は、プリンタのチェックをサポートするために提供されます。詳細は、第4.25項「プリンタ・チェック用のPCLコマンドの埋込み」を参照してください。
BI Publisherの11.1.1.7より前のバージョンでは、PDFユーティリティにより、すべてのPDF入力ドキュメントがPDFバージョン1.4であることを要求されました。このリリース以降は、ユーザーにより、より新しいバージョンのPDFドキュメントをBI PublisherのPDFユーティリティに渡すことができます。第7章「PDFテンプレートの作成」の説明が改訂され、この要求事項が削除されています。BI PublisherのPDF 1.7のサポートの詳細は、付録F「PDFバージョンのサポート」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11gリリース1 (11.1.1.6)にはレポート・デザイナ向けに次の新機能が組み込まれています。
このリリースでは、レポート設計者の作業を向上させるプロセス・フローが導入され、レポート作成処理が効率化されています。詳細は、第2.3項「レポートの作成」を参照してください。
パラメータ表示オプションは、次のように機能が拡張されています。
値に対するラジオ・ボタンおよびチェック・ボックスの表示のサポート
データ・モデルでメニューとして定義されているパラメータは、メニュー・オプションをラジオ・ボタンやチェック・ボックスのリストとして表示する構成ができるようになりました。値が1つサポートされるように構成されたパラメータは、ラジオ・ボタンとして表示するオプションがサポートされます。複数の値がサポートされるように構成されたパラメータは、チェック・ボックスとして表示するオプションがサポートされます。
レポート・ビューアにパラメータを配置するための新しいオプション
これまでは、レポート・ビューアでは、必ずビューアの一番上にある水平リージョンにパラメータを表示していました。このリリースでは、パラメータ・リージョンの表示も、次のいずれかの方法で構成できるようになりました。
ビューアの右側に沿った垂直リージョン
ダイアログとして
独立した1ページとして
パラメータの表示/非表示を切り替える新しいレポート・ビューア・ツールバー・オプション
このリリースでは、レポート・ビューアにツールバー・ボタンが追加され、ユーザーがパラメータ・リージョンの表示と非表示を設定できるようになりました。この機能拡張によって、新しいパラメータ表示オプションが補完されます。レポート・パラメータがダイアログとして、または独立した1ページに表示されるように構成されている場合、ビューアがレポートを表示すると、パラメータの表示リージョンが閉じられます。パラメータ・リージョンを再表示して、新たに選択を行うには、「パラメータ」ボタンを使用します。
メニューに追加された検索
指定された個数を超えるオプションを持っているパラメータ・メニューのすべてに、「検索」オプションが提示されます。
「適用」ボタンを削除するオプション
レポートは、パラメータの「適用」ボタンを削除できるように構成できるようになりました。これらのレポートでは、新しいパラメータ値を選択するアクションにより、自動的にレポートが再実行されます。
これらの機能拡張について詳細は、第2.8項「レポートのパラメータ設定」を参照してください。
保存されているXHTMLをXSL-FOに変換して、生成されたレポートに、データのHTML書式を表示できるようになりました。XHTMLデータは、CDATAセクションにラップして抽出する必要があります。また、このレンダリングには、RTFテンプレートで固有の構文を使用する必要もあります。詳細は、第4.24項「レポートでのHTML形式データのレンダリング」を参照してください。
PDF/AはPDF標準の一種で、文書を長期保存するために最適化されています。PDF/Xはプロフェッショナル品質の印刷用に最適化されたPDF標準の一種です。BI Publisherでは、これら2種類の出力がサポートされるようになりました。詳細は、付録E「PDF/AおよびPDF/X出力の生成」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.5)の新機能には、次が含まれています。
Excelテンプレートとは、Microsoft Excelで設計し、Excel形式でエンタープライズ・データを取得するレポート・レイアウトです。Excelテンプレートでは、データの表示を制御し、特定の書式設定命令を提供するために特殊な機能が提供されます。Excelテンプレートでは、次の機能がサポートされています。
Excel出力におけるデータの構造を定義します。
複数のシートで階層データを分離し、シートに動的に名前を付けます。
マスター/ディテール関係を持つデータのシートを作成します。
データにネイティブのXSL機能を使用して表示前に操作します。
Excelのネイティブ機能を使用します。
詳細は、第6章「Excelテンプレートの作成」を参照してください。
BI Publisherには、サンプル・データを使用したExcelテンプレートのプレビューを可能にするために、ダウンロード可能なExcel用のアドインが用意されています。これにより、BI Publisherカタログにアップロードする前に、テンプレートをテストおよび編集できるため設計が容易になります。Template Builder for Excelは、Template Builder for Wordのインストール時に自動的にインストールされます。ツールは、次のように、Oracle Business Intelligence PublisherまたはOracle Business Intelligence Enterprise Editionのホーム・ページからダウンロードできます。
「はじめに」リージョンで、「BI Publisherツールのダウンロード」をクリックします。
詳細は、第6.1.5項「Excelテンプレートのデスクトップ・ツール」を参照してください。
リスト・コンポーネントには、垂直または水平リスト内のデータ要素のすべての値が表示されます。対話モードで表示しているときに、リスト内のアイテムをクリックすると、レポート内のリンクされたコンポーネントに示された結果が更新されます。リストによって、レポート利用者は、リスト・エントリをクリックすることでリストの各アイテムの結果をすばやく見ることができます。詳細は、第3.14項「リストについて」を参照してください。
BI Publisherレイアウト・エディタの式ダイアログの設計は、ユーザビリティを改善するために変更されました。詳細は、第3.15項「事前定義済またはカスタムの式の設定」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.3)の新機能には、次が含まれています。
新しいホーム・ページや再設計されたエディタやペインなど、ユーザー・インタフェースがいくつかの点で大幅に改良されました。これらの改良は、Oracle BI Publisherでの操作をより容易にし、一貫性を高めるためのものです。新しいインタフェースの操作について詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle BI Enterprise EditionでのBI Publisherのインストールについて、BI Publisherでは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスと同じカタログを共有しています。機能強化されたカタログの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
このリリースでは、新しいタイプのレイアウト・テンプレートおよび設計ツールを導入しています。レイアウト・エディタは、BI Publisher内から起動され、レポート・レイアウトを設計するために直観的なWYSIWIGのドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェースを提供します。詳細は、第3章「BI Publisherレイアウト・テンプレートの作成」を参照してください。
新しいBI Publisherレイアウト・エディタで作成されたレポートでは、新しい対話型の出力タイプを利用できます。対話型ビューアにより、レポートの異なるコンポーネントで、ポップ・アップ・チャートの詳細、スクロール可能な表、表のフィルタリング、表のソート、および伝播されたフィルタリングを利用できます。この対話型操作は、レイアウト・エディタでレポートを設計するだけで実現し、追加的なコーディングは必要ありません。詳細は、第3.1項「BI Publisherレイアウトの概要」を参照してください。
以前は、サブ・テンプレートはBI Publisherカタログ外に格納し、外部ディレクトリから実行時にコールする必要がありました。このリリースでは、RTFとXSLのサブ・テンプレートをBI Publisherカタログのオブジェクトとして保存して管理できます。詳細は、第12章「サブ・テンプレートの理解」を参照してください。
スタイル・テンプレートとは、RTFレイアウトに適用されるスタイル情報が含まれているRTFのテンプレートです。スタイル・テンプレートのスタイル情報は、実行時にRTFレイアウトに適用されて、エンタープライズ・レポート全体で一貫性のあるルック・アンド・フィールを実現します。スタイル・テンプレートは、BI Publisherカタログに保存されて管理されます。詳細は、第11章「スタイル・テンプレートの作成および実装」を参照してください。
このリリースでは、大きなPDF出力ファイルを小さくて管理しやすいファイルへと分割しながら、1つの論理単位としてレポートの完全性を維持する機能を導入しています。レポートのPDF出力の分割を有効にすると、そのレポートは複数のファイルに分割され1つのZIPファイル内に生成されます。出力タイプはPDFZです。これらのコンポーネント・ファイルに簡単にアクセスできるように、BI Publisherによってインデックス・ファイルも生成され、各コンポーネントのPDFファイルに含まれるジャンプ先およびジャンプ元の要素が指定されます。詳細は、第A.2項「圧縮されたPDF出力」を参照してください。