Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) for Apple iOS B66194-05 |
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この章では、Oracle BI Mobileの入手方法、ユーザー資格証明の設定方法およびアプリケーションの構成方法(サーバー接続の追加方法、コンソール・ロギングの設定方法など)について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle BI Mobileをダウンロードするには、iPadのホーム画面で、「App Store」アイコン(図2-1を参照)をタップします。あるいは、iTunesを使用してパソコンでアプリケーションをダウンロードした後で、iPadと同期することも可能です。
Oracle BI Mobileのダウンロードとインストールの手順は次のとおりです。
iPadでApp Storeを起動し、「Oracle」を検索します。
「Oracle BI HD」アプリケーションを選択し、「Install」ボタンをタップします。
注意: Apple社のApp Storeでは、iPad用Oracle BI Mobileは「Oracle BI HD」と呼ばれています。このガイドでは、「Oracle Business Intelligence Mobile」および「Oracle BI Mobile」と呼びます。 |
Oracle BI Mobileアプリケーションを起動するもう1つの方法は、電子メールまたは他のアプリケーション(Oracle WebCenterなど)から「モバイルURL」を使用することです。
特別に構成されたURLを含む電子メールをOracle BI Mobileアプリケーションから送信できます。Apple社のiPadなど、サポート対象のデバイスからこのURLを表示すると、リンクされているBIコンテンツがOracle BI Mobileで開かれます。
Oracle BI Mobileから送信された電子メール内にある、BIコンテンツへのリンクをクリックすると、そのBIコンテンツがブラウザではなくOracle BI Mobileで開かれ、埋め込まれたURLを使用してモバイル・アプリケーションが起動します。
詳細は、「電子メールによるBIコンテンツの送信」を参照してください。
Oracle BI Mobileアプリケーションは、デバイスの「Home」画面から起動します。
注意: 接続先のBIプレゼンテーション・サービス・サーバーがファイアウォールの後方に配置されている場合、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を介して接続する必要があります。詳細は、管理者に問い合せてください。 |
この項は、次の内容で構成されます。
Oracle BI Mobileアプリケーションを開くには、他のiPadアプリケーションと同様に、ホーム画面でアイコンをタップして開きます。ただし、初めてOracle BI Mobileアプリケーションを使用する場合は、使用許諾画面が表示された後でログイン・ページが表示されます。そこで初期サーバー設定画面が提供され、サーバー構成を追加します。図2-2に、「サーバー設定」画面を示します。
Oracle BI Mobileを初めて起動するには:
デバイスのホーム画面で、Oracle BI Mobileアプリケーションのアイコン(図2-3を参照)をタップします。
エンドユーザー使用許諾条項画面が表示されます。
スクロールして使用許諾条項を読み、内容に同意する場合は「受入れ」をタップします。
「ログイン」画面が表示されます。
(プラス記号の付いた)「サーバーの追加」行をタップして、初期サーバー構成の設定を入力します。
「サーバー設定」画面が表示されます。
「サーバー設定」画面で、次の項目を指定します。
名前:サーバー接続の名前を指定します。名前を一度設定すると、変更することはできません。
ホスト:接続先のサーバー名を入力します。Oracle BIプレゼンテーション・サービスが稼働しているコンピュータのIPアドレス(例: 192.168.1.1
)または完全修飾ホスト名(例: host1.example.com
)のいずれかを入力します。tinyurl.com/1234
など、サーバーにリダイレクトする代用URLは入力しないでください。
ポート:ポート番号(例: 7001
)を入力します。
SSL:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルは、システム管理者がOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーのエントリ・ポイントに構成します。接続先のサーバーにSSLが構成されている場合は、この設定を「オン」に切り替えます。システム管理者は、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーにSSLを構成するように求められます。
SSO:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。シングル・サインオン(SSO)は、システム管理者がOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーのエントリ・ポイントに構成します。接続先のサーバーにSSOが構成されている場合は、この設定を「オン」に切り替えます。
ユーザー名:通常のユーザー名を使用してOracle BI EEに接続します。
パスワード:通常のパスワードを使用してOracle BI EEに接続します。
パスワードの保存:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。「オン」に設定した場合、「パスワード」フィールドに入力したパスワードがサーバー構成の一部として保存されます。「オフ」に設定した場合、アプリケーションを起動するたびにパスワードを入力するように求められます。デフォルト設定は「オン」です。
デバイス・ロケール:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。「オン」に設定した場合、アプリケーションは、ユーザー・インタフェース言語および地域形式について、デバイスの設定を使用します。「オフ」に設定した場合、言語および地域形式は、Oracle BIプレゼンテーション・サービスでのユーザー・プリファレンスに基づきます。このトグルはBIコンテンツにのみ影響し、「オフ」に設定してもアプリケーション・シェルのユーザー・インタフェースには影響はありません。
分析パス:たとえば、/analytics/saw.dll
などです。
Publisherパス:たとえば、/xmlpserver
などです。この設定は必須ですが、BI Publisherコンテンツにアクセスする場合にのみ使用します。
「保存」をタップします。
「ログイン」をタップします。
サイン・インしたら、ブランド・バーにある「オプション」アイコン→「設定」をタップして、サーバー構成の変更や新規サーバー接続の追加を行うことができます。詳細は、「Oracle BI Mobileの構成」を参照してください。
Oracle BI Mobileをそのまま残しておき、たとえばそこから離れて他のiPadアプリケーションを使用した後にOracle BI Mobileに戻ってくると、残しておいたOracle BI Mobileのビューに戻ります。
ユーザーの状態を維持できなくなると(たとえば、デバイスを再起動した場合、長時間の遅延によりiOSがセッションをパージした場合、認証がタイムアウトした場合など)、Oracle BI Mobileは最後に使用した接続への認証を自動的に試みます。
注意: 使用可能なサーバー接続がない場合は、認証画面の「オフライン」ボタンをタップすると、ローカルに保存されているコンテンツを使用してオフライン・モードで作業することができます。(サーバー接続が使用できる状態で、定義済のサーバー接続がある場合でもオフライン・モードで作業できます。) |
Oracle BI Mobileアプリケーションを起動するもう1つの方法は、電子メールまたは他のアプリケーション(Oracle WebCenterなど)から「モバイルURL」を使用することです。
特別に構成されたURLを含む電子メールをOracle BI Mobileアプリケーションから送信できます。Apple社のiPadなど、サポート対象のデバイスからこのURLを表示すると、リンクされているBIコンテンツがOracle BI Mobileで開かれます。
Oracle BI Mobileから送信された電子メール内にある、BIコンテンツへのリンクをクリックすると、そのBIコンテンツがブラウザではなくOracle BI Mobileで開かれ、埋め込まれたURLを使用してモバイル・アプリケーションが起動します。
詳細は、「電子メールによるBIコンテンツの送信」を参照してください。
Oracle BI Mobileは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスが稼働しているサーバーに構成されているセキュリティ定義と同じセキュリティ定義を使用します。Oracle BI Mobileアプリケーションを起動すると、ユーザーに対して自動的にサイン・インを実行します。プレゼンテーション・サーバーにシングル・サインオン(SSO)が構成されている場合、Oracle BI Mobileアプリケーションから、ログイン資格証明を入力するように求められます。ユーザーは、WebブラウザからOracle BI EEにログインする場合と同じユーザー名とパスワードを入力して、モバイル機器から接続します。
Oracle BI Mobileアプリケーションをテストする場合に、組織のOracle BI Presentation Servicesサーバーのいずれかに接続を設定する必要がない場合は、Oracle BI Mobileを使用して、一般に公開されて使用できるデモ・サーバーに接続できます。Oracle BI Mobileデモ・サーバーには、作業に使用できるサンプル・コンテンツの完全なセットが用意されています。デモ・サーバーへの接続時にアプリケーションをナビゲートすると、モバイル・ダッシュボード設計のベスト・プラクティスを理解できます。
初期のサーバー接続画面で「デモ」ボタンをタップすると、ログイン資格証明を自動管理するOracle BI Mobileにより、デモ・サーバーに直接移動します。
デモ・サーバーにアクセスするには:
デバイスのホーム画面から、Oracle BI HDアプリケーション・アイコンをタップします。
図2-4に示すように、ログイン画面で「デモ」をタップします。
ナビゲーション・バーとともに、「最近」ビューが表示されます。
ブランド・バーで、「オプション」ボタンをタップし、「初回ヘルプの表示」をタップすると、Oracle BI Mobileアプリケーションをナビゲートする方法のヒントを示すオーバーレイが表示されます。
(オプション)デモ・サーバーからログアウトする場合は、「オプション」ボタンをタップし、「ログアウト」をタップします。
Oracle BI Mobileは、デバイスのホーム画面から起動します。この画面では、インストール済の他のアプリケーションはすべてアイコンのように表示されます。
図2-5に示すように、ナビゲーション・バーを使用してOracle BI Mobileアプリケーションをナビゲートします。(図2-5の2つ目のイメージに示すように、ナビゲーション・バーで右方向に1回スワイプすると、各ビューのタイトルを表示できます。)移動先のビューを示すアイコンをタップします。「設定」ビューで、Oracle BI Mobileのインスタンスを起動するビューを選択できます。
iPhoneで、「ナビゲーション」アイコン(図2-6の赤い丸)をタップして、ナビゲーション・バーにアクセスします。図2-6の2つ目のイメージには、ユーザーが「ナビゲーション」アイコンをタップした後のiPhone上のナビゲーション・バーが示されています。
ナビゲーション・バーでは、「最近」、「お気に入り」、「ダッシュボード」、「ローカル」(ローカルに保存されたコンテンツ)、「検索」など、Oracle BI Mobileアプリケーション内の様々なビューに移動できます。これまでにOracle BI Mobileを起動してBIコンテンツを開いたことがある場合は、最近表示したアイテムが「最近」ビューに表示されます。
図2-7は、「最近」ビュー内で起動するOracle BI Mobileアプリケーションのインスタンスを示しています。
ステータス・バーと呼ばれるトップ・バーに、携帯電話の信号強度、現在のネットワーク接続、バッテリー残量などのデバイスに関する情報が表示されています。
ステータス・バーの下にあるブランド・バーには、「オプション」アイコンがあります。「オプション」アイコンをタップすると情報とオプションが表示されます。オプションには、「設定」、「ログアウト」、「ヘルプ」(このガイド)などがあります。
ステータス・バーの直下に表示バーがあります。表示バーには、現在のビューのタイトルが表示され、BIコンテンツのビューをカルーセル・スタイルの表示からリスト・スタイルの表示またはグリッド・スタイルの表示に変更するボタン(リスト・スタイル表示アイコン、カルーセル・スタイル表示アイコンおよびグリッド表示アイコン)があります(「最近」ビューおよび「お気に入り」ビューの場合)。
メイン画面には現在のビューのコンテンツが表示されます。たとえば、「ダッシュボード」ビューの場合はダッシュボードのリストが表示され、「最近」ビューの場合はカルーセル・スタイル表示で最近アクセスしたアイテムが表示されます。
アプリケーション画面の左側にあるナビゲーション・バーには、Oracle BI Mobileでの作業時に選択可能なビューが表示されます。ナビゲーション・バーを非表示にするには、左方向にスワイプします。ナビゲーション・バーが非表示の場合は、右方向にスワイプすると表示され、2回右方向にスワイプするとビューのタイトルが表示されます。(右方向に3回スワイプすると、「設定」ビューにアクセスします。)
注意: iPhoneでは、スワイプではなく「ナビゲーション」ボタンをタップすることで、ナビゲーション・バーの表示および非表示がより簡単になる場合があります。「ナビゲーション」ボタンは、図2-6で赤く囲まれたボタンです。 |
デバイスの「Home」ボタンを押すと、Oracle BI Mobileから出て、ホーム画面に戻ります。ホーム画面にはデバイス上の他のアプリケーションのアイコンとともにOracle BI Mobileのアイコンがあります。
ラベル表記のないアイコンおよびその名前の一覧は、付録A「Oracle BI Mobileのユーザー・インタフェース・リファレンス」を参照してください。
Oracle BI Mobileアプリケーションで役立つiPadジェスチャの一覧は、付録B「Oracle BI Mobileで使用されるタッチ・ジェスチャ」を参照してください。
Apple社のマルチタスク対応デバイス(つまり、iOS 4.2以降が動作するデバイス)を使用している場合、Oracle BI Mobileと他のiPadアプリケーション間での切替えが可能です。このとき、Oracle BI Mobileアプリケーションの状態は保持されます。アプリケーションを(別のアプリケーションに切り替えて)バックグラウンドに配置したときと同じ状態のユーザー・インタフェースに戻ります。
iPad標準のマルチタスク・ジェスチャは、4本指または5本指によるスワイプです。そのように画面の下からスワイプするとマルチタスク・バーが表示され、iPadアプリケーション間で移動できるようになります。Oracle BI Mobile内での便利なジェスチャについては、付録B「Oracle BI Mobileで使用されるタッチ・ジェスチャ」を参照してください。
セキュリティ・ベンダーやモバイル機器管理(MDM)ベンダーと連携する場合は、Oracle BI Mobileで使用可能な追加のセキュリティ・レイヤーである、Oracle BI Mobile Security Toolkitの使用について検討できます。このツールキットは、MDMベンダーによってセキュリティ・パッケージに組み込まれる他のオプションと統合できます。
Oracle BI Mobile Security Toolkitを使用すると、再パッケージ化された、署名や証明書のないバージョンのOracle BI Mobileアプリケーションを作成し、ライブラリ・レベルで提供できます。これにより、Oracle BI Mobileアプリケーションと、組織で選択したサード・パーティ製のモバイル・セキュリティ・ソリューションを組み合せることができます。MDMベンダーがアプリケーションを1つのモバイル・セキュリティ・ソリューションに組み込むと、その組織の法人署名で署名されます。これで、完全に機能する(Apple社のApp Store外部への配布用に動作保証された)Oracle BI Mobileを使用できるようになり、選択したモバイル・アプリケーション配信メカニズムの一部として内部的に提供できます。
Oracle BI Mobileのセキュリティ・ツールキットは、Oracle Technology Networkで提供されます。これには、ソフトウェア・ベンダー向けのライセンス契約や、使用手順を示したFAQが含まれます。FAQおよびツールキットについては、次に示すOracle Technology Networkの「Downloads」セクションにアクセスして、「security toolkit」を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-enterprise-edition/downloads/index.html
IOSアプリケーションの作成の詳細は、次を参照してください。
Oracle BI Mobileユーザーとして留意しておく点は、iPadがOracle BIサーバーにアクセスする際に接続するネットワーク・セキュリティは、デバイスのローカルに保存されたBIコンテンツに対して意味がないということです。そのため、デバイスの紛失/盗難に備えたパスコード・ロック(iPadの「設定」画面の「一般」セクションで設定)の使用は、ローカルBIコンテンツを保護する上で不可欠です。詳細は、「コンテンツのローカルへの保存」を参照してください。
「ローカル・コンテンツの無効化」も参照してください。
管理者は、Oracle BI Mobileアプリケーションへのアクセスを無効にすることができます。管理者は、デスクトップ版のOracle BI EEの「権限の管理」ページで、「Mobileへのアクセス」という権限を制限することでアクセスを無効にします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のデフォルトのプレゼンテーション・サービス権限の割当てに関する項を参照してください。
URLを使用したサーバー・プロビジョニングは、管理者が指定したURLにアクセスし、1つ以上のサーバーとその設定を使用してOracle BI Mobileアプリケーションをシードするためのファシリティです。
これにより、iOSでサポートされているURL起動メカニズムを利用して、Oracle BI Mobileアプリケーションがユーザーに対して自動的に構成されます。Oracle BI Mobileを使用する際に、電子メール内のURLリンクをタップするか、iPadのSafariブラウザでURLを入力するか、またはWebページでURLリンクをタップすると、この起動メカニズムが実行されます。続いてこのメカニズムによって、iPad上でOracle BI Mobileが起動され、XMLファイル内の設定を使用して、必要な設定が構成されます。このXMLファイルは管理者が編集しておき、起動URLの構文でURLとして参照されます。
デバイス上のOracle BI Mobileスキーマが「oraclebi」の場合、起動URLの構文は次のようになります。
oraclebi://oraclebusinessintelligencemobile/configure?xml=<URL to XML file>
注意: この例の構文の場合、XMLファイルへのURLは、電子メール内に表示したり、WebサーバーでホストされるWebページのアドレスやwikiのURLにしたりするなど、様々な選択肢が考えられます。 |
構成XMLファイルのスキーマには、Apple社の標準的なplist形式を使用します。このXMLファイルには次のURLからアクセスできます: http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd
たとえば、次の例に示すように、「Click to configure Oracle Business Intelligence Mobile for iPad」と書かれたHTMLのスニペットを指定できます。
<a href="oraclebi://oraclebusinessintelligencemobile/configure?xml=http://server.my.company.com:7001/obim_configuration.xml">Click to configure Oracle Business Intelligence Mobile for iPad</a>
注意: 「servers」ディクショナリ内には、複数のサーバー構成を指定できます。XML構成ファイルでユーザー資格証明を指定することはできません。 |
例2-1に、シードされたOracle BI MobileインスタンスのサンプルXMLファイルを示します。
例2-1 サンプルXMLファイル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd"> <plist version="1.0"> <dict> <key>obim</key> <dict> <key>servers</key> <array> <dict> <!-- Analytics Web App Context Path --> <key>analyticsPath</key> <string>/analytics/saw.dll</string> <!-- Machine Name including Domain or IP address --> <key>host</key> <string>host1.example.com</string> <!-- Use Device Locale --> <key>locale</key> <true/> <!-- Configuration name, any name--> <key>name</key> <string>host1</string> <!-- Analytics Web App Port --> <key>port</key> <integer>443</integer> <!-- use this server as default --> <key>selected</key> <false/> <!-- enable SSL --> <key>ssl</key> <true/> <!-- enable SSO --> <key>sso</key> <true/> <!-- Publisher Web App Context Path --> <key>xmlpPath</key> <string>/xmlpserver</string> </dict> </array> <key>version</key> <string>11.1.1.6.0</string> </dict> </dict> </plist>
表2-1に、アプリケーション起動用URLのスキーマ情報を示します。
リバース・プロキシ・サーバーを使用すると、様々なサーバーから提供されたコンテンツを、1つのサーバーから提供されたように表示できます。また、リバース・プロキシ・サーバーを使用すると、エンタープライズWebインフラストラクチャを効果的な方法で保護することもできます。
Oracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーへのアクセスをリバース・プロキシ経由の構成で検討することにより、VPNを使用せずにOracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーを保護できます。これを行うには、まずOracle HTTP Serverポートをオープンして、パブリック・アクセスができるようにする(たとえば、ポート80を使用するなど)必要があります。
この項では、Oracle BIプレゼンテーション・サービス・フォルダからのコンテンツがリバース・プロキシによって配信されるように、Web層に対して制限付きのアクセスを設定する方法を説明します。これを行うには、Oracle HTTP ServerのWebサーバー構成ファイルを変更します。
この手順を開始する前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』で、テキスト・エディタを使用したOracle Business Intelligence構成設定の更新に関する項に記載されている情報を十分に理解してください。
リバース・プロキシ・アクセスを設定するには:
アプリケーション・ユーザー「oracle」として中間層のコンピュータにログインします。
ORACLE_INSTANCE
フォルダでmod_wl_ohs.conf
構成ファイルを見つけてテキスト・エディタで開きます。
次のように、構成の設定を追加します。
mod_wl_ohs.conf
ファイルに変更を保存し、テキスト・エディタを終了します。Oracle HTTP Serverを再起動します。
認証に関する問題をトラブルシューティングする場合など、コンソール・ログを取得する必要がある場合には、デバイスの「設定」画面でiPadまたはiPhoneのコンソール・ロギングを有効にできます。
コンソール・ロギングは、モバイル機器に関する問題をデバッグする必要がある場合に役立ちます。ただし、コンソール・ロギングは多数のメッセージを機器のコンソール・ログに書き込む必要があるため、Oracle BI Mobileアプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。Apple社から入手可能なiPhone構成ユーティリティを使用して、これらの機器のログにアクセスできます。Apple社の開発者向けWebサイトでこのユーティリティを検索するか、http://developer.apple.com/library/ios/#featuredarticles/FA_iPhone_Configuration_Utility/Introduction/Introduction.html
にアクセスしてください。
コンソール・ロギングはアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えるため、デフォルトでは「オフ」に設定されています。
デバイスのホーム画面で、「設定」アイコンをタップしてデバイス設定にアクセスします。
注意: Oracle BI Mobileのコンソール・ロギングの設定は、Oracle BI Mobileアプリケーションではなく、デバイスの一般の設定アプリケーションで調整されています。 |
設定の左ペインにあるアプリケーションのリストで、スワイプして下方向にスクロールし、Oracle BI HDアプリケーションを見つけてタップします。
右ペインの「コンソールロギング」行で、トグルをタップして、設定を「OFF」から「ON」に変更します。
Oracle BI Mobileで「設定」ビューを使用して、サーバー構成の管理、アプリケーションを起動するビューの選択、または電子メール送信のプリファレンスの設定をします。「設定」ビューにアクセスするには、ブランド・バーで「オプション」アイコンをタップします。その他にも、画面の左側から2回右方向にスワイプして「設定」ビューにアクセスする方法があります。
実行可能な他の構成作業は次のとおりです。
複数のOracle BIプレゼンテーション・サービス・インスタンスに接続する必要がある場合、複数のサーバー接続を構成する必要があります。「設定」ビューを使用すると、サーバー接続の追加、変更および削除ができます。
サーバー接続を追加するには:
BIコンテンツを表示している場合は、「前」アイコンをタップすると、「最近」、「お気に入り」、「ダッシュボード」、「ローカル」または「検索」の各ビューに戻ります。
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」ビューが表示されます。
「設定」ビューの「サーバー」セクション(図2-8を参照)で、「サーバーの追加」アイコン(プラス記号の付いたアイコン)をタップします。
「サーバー設定」画面で、各フィールドを設定します。詳細は、「サーバー設定」画面の各フィールドを参照してください。
「保存」をタップします。
サーバー接続を変更または削除するには:
BIコンテンツを表示している場合は、「前」アイコンをタップすると、「最近」、「お気に入り」、「ダッシュボード」、「ローカル」または「検索」の各ビューに戻ります。
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」ビューが表示されます。
「設定」ビューの「サーバー」セクション(図2-8)で、変更するサーバー接続のアイコンをダブルタップします。
「サーバー設定」画面で、次のいずれかを実行します。
サーバー接続を変更する場合は、変更を行います。終了した際は、「保存」をタップします。
サーバー接続を削除する場合は、スクロール・ダウンして「サーバーの削除」ボタンを表示し、タップします。
デフォルトで接続するサーバーを変更できます。変更するとアプリケーションが再起動されます。
デフォルトのサーバーを変更するには:
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」ビューが表示されます。
図2-8に示すように、「サーバー」セクションで、切り替えるサーバー接続のアイコンをタップします。
確認ダイアログ・ボックスで「OK」をタップします。
Oracle BI Mobileアプリケーションが再起動され、新しいサーバーに接続されます。
設定を構成することにより、Oracle BI Mobileアプリケーションへのログイン時に表示されるデフォルト・ビュー(または特定のダッシュボードも)を選択できます。この方法により、自分または組織のエンドユーザーは、選択したBIコンテンツに直接、自動的に移動します。
起動コンテンツを設定するには:
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップします。
「設定」をタップします。
「設定」ビューの起動セクションで、次のいずれかを実行します。
起動ビューとして「最近」アイテム、「お気に入り」、「ダッシュボード」、「ローカル」コンテンツまたは「検索」ビューを設定する場合は、図2-9に示すようにその関連するアイコンをタップします。
(オプション)起動の選択を「最近」または「お気に入り」にした場合、「カルーセル」、「リスト」または「グリッド」のビュー・タイプのうち希望するものを選択します。
起動コンテンツとして特定のカタログ・オブジェクトを設定する場合は、図2-10に示すように起動コンテンツ・アイコンをタップします。
ダッシュボードのリストでスクロールして、選択するダッシュボードを検索し、タップします。
「完了」をタップします。
ログアウトします(「オプション」アイコンをタップし、「ログアウト」をタップします)。
再びログインすると、認証後すぐに、選択したビューまたはダッシュボードが表示されます。
この項では、BIコンテンツのセキュリティ対応で可能な措置について説明します。この項の構成は次のとおりです。
セキュリティ情報について説明しているその他の項は、「URLを使用したサーバー・プロビジョニングの実装」および「Oracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーへのリバース・プロキシ・サーバーを使用したアクセスの設定」を参照してください。
Oracle BI Mobileアプリケーションを使用する場合、Oracle BIサーバーに接続して、同じセキュリティ・プラットフォームを利用できます。このセキュリティ・プラットフォームはOracle Fusion Middlewareのインフラストラクチャによって提供されます。
Oracle BI Mobileを使用すると、モバイル・ユーザーは、シングル・サインオン(SSO)とSecure Sockets Layer(SSL)のテクノロジを使用してOracle BIサーバーに接続できるため、安全かつ自動化された方法で資格証明を渡すことができます。ファイアウォールの後方に配置されたサーバーには、VPNを介してOracle BI Mobileで接続できます。ローカルに保存されたBIコンテンツの保護を強化するには、iPadでパスコード・ロックを使用します。
組織で、より高度なモバイル機器セキュリティが必要な場合は、モバイル機器管理(MDM)ベンダーと連携することもできます。MDMソフトウェアを使用すると、モバイル機器の監視や保護において、現行のネイティブ・オペレーティング・システムで利用可能なものよりも優れた機能を使用できます。MDMベンダーによっては、高度なデータ暗号化、制限付きの共有、紛失/盗難時のデータの消去、ジオフェンシング、ローカル・データの管理などの追加機能を用意している場合があります。Oracle BI Mobile Security Toolkitは、MDMベンダーがOracle BI Mobileアプリケーションと連携して、エンド・ユーザーがすぐに使用できるソリューションを提供できるように設計されています。
詳細は、「モバイル機器管理用セキュリティ・ツールキットの使用」を参照してください。
セキュリティ・ベンダーやモバイル機器管理(MDM)ベンダーと連携する場合は、Oracle BI Mobileで使用可能な追加のセキュリティ・レイヤーである、Oracle BI Mobile Security Toolkitの使用について検討できます。このツールキットは、MDMベンダーによってセキュリティ・パッケージに組み込まれる他のオプションと統合できます。
Oracle BI Mobile Security Toolkitを使用すると、再パッケージ化された、署名や証明書のないバージョンのOracle BI Mobileアプリケーションを作成し、ライブラリ・レベルで提供できます。これにより、Oracle BI Mobileアプリケーションと、組織で選択したサード・パーティ製のモバイル・セキュリティ・ソリューションを組み合せることができます。MDMベンダーがアプリケーションを1つのモバイル・セキュリティ・ソリューションに組み込むと、その組織の法人署名で署名されます。これで、完全に機能する(Apple社のApp Store外部への配布用に動作保証された)Oracle BI Mobileを使用できるようになり、選択したモバイル・アプリケーション配信メカニズムの一部として内部的に提供できます。
Oracle BI Mobileのセキュリティ・ツールキットは、Oracle Technology Networkで提供されます。これには、ソフトウェア・ベンダー向けのライセンス契約や、使用手順を示したFAQが含まれます。FAQおよびツールキットについては、次に示すOracle Technology Networkの「Downloads」セクションにアクセスして、「security toolkit」を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-enterprise-edition/downloads/index.html
IOSアプリケーションの作成の詳細は、次を参照してください。
Oracle BI Mobileユーザーとして留意しておく点は、iPadがOracle BIサーバーにアクセスする際に接続するネットワーク・セキュリティは、デバイスのローカルに保存されたBIコンテンツに対して意味がないということです。そのため、デバイスの紛失/盗難に備えたパスコード・ロック(iPadの「設定」画面の「一般」セクションで設定)の使用は、ローカルBIコンテンツを保護する上で不可欠です。詳細は、「コンテンツのローカルへの保存」を参照してください。
「ローカル・コンテンツの無効化」も参照してください。
URLを使用したサーバー・プロビジョニングは、管理者が指定したURLにアクセスし、1つ以上のサーバーとその設定を使用してOracle BI Mobileアプリケーションをシードするためのファシリティです。
これにより、iOSでサポートされているURL起動メカニズムを利用して、Oracle BI Mobileアプリケーションがユーザーに対して自動的に構成されます。Oracle BI Mobileを使用する際に、電子メール内のURLリンクをタップするか、iPadのSafariブラウザでURLを入力するか、またはWebページでURLリンクをタップすると、この起動メカニズムが実行されます。続いてこのメカニズムによって、iPad上でOracle BI Mobileが起動され、XMLファイル内の設定を使用して、必要な設定が構成されます。このXMLファイルは管理者が編集しておき、起動URLの構文でURLとして参照されます。
デバイス上のOracle BI Mobileスキーマが「oraclebi」の場合、起動URLの構文は次のようになります。
oraclebi://oraclebusinessintelligencemobile/configure?xml=<URL to XML file>
注意: この例の構文の場合、XMLファイルへのURLは、電子メール内に表示したり、WebサーバーでホストされるWebページのアドレスやwikiのURLにしたりするなど、様々な選択肢が考えられます。 |
構成XMLファイルのスキーマには、Apple社の標準的なplist形式を使用します。このXMLファイルには次のURLからアクセスできます: http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd
たとえば、次の例に示すように、「Click to configure Oracle Business Intelligence Mobile for iPad」と書かれたHTMLのスニペットを指定できます。
<a href="oraclebi://oraclebusinessintelligencemobile/configure?xml=http://server.my.company.com:7001/obim_configuration.xml">Click to configure Oracle Business Intelligence Mobile for iPad</a>
注意: 「servers」ディクショナリ内には、複数のサーバー構成を指定できます。XML構成ファイルでユーザー資格証明を指定することはできません。 |
例2-4に、シードされたOracle BI MobileインスタンスのサンプルXMLファイルを示します。
例2-4 サンプルXMLファイル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd"> <plist version="1.0"> <dict> <key>obim</key> <dict> <key>servers</key> <array> <dict> <!-- Analytics Web App Context Path --> <key>analyticsPath</key> <string>/analytics/saw.dll</string> <!-- Machine Name including Domain or IP address --> <key>host</key> <string>host1.example.com</string> <!-- Use Device Locale --> <key>locale</key> <true/> <!-- Configuration name, any name--> <key>name</key> <string>host1</string> <!-- Analytics Web App Port --> <key>port</key> <integer>443</integer> <!-- use this server as default --> <key>selected</key> <false/> <!-- enable SSL --> <key>ssl</key> <true/> <!-- enable SSO --> <key>sso</key> <true/> <!-- Publisher Web App Context Path --> <key>xmlpPath</key> <string>/xmlpserver</string> </dict> </array> <key>version</key> <string>11.1.1.6.0</string> </dict> </dict> </plist>
表2-2に、アプリケーション起動用URLのスキーマ情報を示します。
リバース・プロキシ・サーバーを使用すると、様々なサーバーから提供されたコンテンツを、1つのサーバーから提供されたように表示できます。また、リバース・プロキシ・サーバーを使用すると、エンタープライズWebインフラストラクチャを効果的な方法で保護することもできます。
Oracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーへのアクセスをリバース・プロキシ経由の構成で検討することにより、VPNを使用せずにOracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーを保護できます。これを行うには、まずOracle HTTP Serverポートをオープンして、パブリック・アクセスができるようにする(たとえば、ポート80を使用するなど)必要があります。
この項では、Oracle BIプレゼンテーション・サービス・フォルダからのコンテンツがリバース・プロキシによって配信されるように、Web層に対して制限付きのアクセスを設定する方法を説明します。これを行うには、Oracle HTTP ServerのWebサーバー構成ファイルを変更します。
この手順を開始する前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』で、テキスト・エディタを使用したOracle Business Intelligence構成設定の更新に関する項に記載されている情報を十分に理解してください。
リバース・プロキシ・アクセスを設定するには:
アプリケーション・ユーザー「oracle」として中間層のコンピュータにログインします。
ORACLE_INSTANCE
フォルダでmod_wl_ohs.conf
構成ファイルを見つけてテキスト・エディタで開きます。
次のように、構成の設定を追加します。
mod_wl_ohs.conf
ファイルに変更を保存し、テキスト・エディタを終了します。Oracle HTTP Serverを再起動します。
認証に関する問題をトラブルシューティングする場合など、コンソール・ログを取得する必要がある場合には、デバイスの「設定」画面でiPadまたはiPhoneのコンソール・ロギングを有効にできます。
コンソール・ロギングは、モバイル機器に関する問題をデバッグする必要がある場合に役立ちます。ただし、コンソール・ロギングは多数のメッセージを機器のコンソール・ログに書き込む必要があるため、Oracle BI Mobileアプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。Apple社から入手可能なiPhone構成ユーティリティを使用して、これらの機器のログにアクセスできます。Apple社の開発者向けWebサイトでこのユーティリティを検索するか、http://developer.apple.com/library/ios/#featuredarticles/FA_iPhone_Configuration_Utility/Introduction/Introduction.html
にアクセスしてください。
コンソール・ロギングはアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えるため、デフォルトでは「オフ」に設定されています。
デバイスのホーム画面で、「設定」アイコンをタップしてデバイス設定にアクセスします。
注意: Oracle BI Mobileのコンソール・ロギングの設定は、Oracle BI Mobileアプリケーションではなく、デバイスの一般の設定アプリケーションで調整されています。 |
設定の左ペインにあるアプリケーションのリストで、スワイプして下方向にスクロールし、Oracle BI HDアプリケーションを見つけてタップします。
右ペインの「コンソールロギング」行で、トグルをタップして、設定を「OFF」から「ON」に変更します。