Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) for Apple iOS B66194-05 |
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この章では、Oracle BI Mobileの操作方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
注意: この章では、Oracle BI Mobileの操作方法とBIコンテンツについて一般的な用語で説明します。特定のBIカタログ・オブジェクトに関するOracle BI Mobileの操作については、第4章「BIコンテンツの操作」を参照してください。 |
デバイス上でBIコンテンツをナビゲートするには、お気に入りのオブジェクトや最近表示したオブジェクトが見つかるまでスライドまたはスクロールし、専用のダッシュボード階層ビュー内にあるダッシュボードに直接アクセスします。これまでに表示、お気に入りへの登録、またはローカルへの保存を行ったことがないBIコンテンツにアクセスする場合は、サーバーでカタログをナビゲートまたは検索します。
ナビゲーション・バーにより、異なる画面間を素早く移動できます。ナビゲーション・バーを非表示にするには、左方向に2回スワイプします。ナビゲーション・バーを再表示するには、左端から右方向に1回スワイプします。2回スワイプすると、ナビゲーション・バー内にビューのタイトルが表示されます。
「設定」画面にアクセスするには、左端から3回スワイプするか、「オプション」メニューをタップして、「設定」をタップします。
図3-1に、「検索」ビューを示します。「すべて」トグルを選択すると、フォルダの階層がカタログに表示されます。
フォルダ内では、これまでに開いたことがないBIコンテンツは汎用アイコンで表され、開いたことがあるコンテンツは、実際のカタログ・オブジェクトのサムネイル・イメージで表されます。
画面の上部にある「すべて」/「強調表示」トグルを使用して、検索に含めるカタログの部分を指定します。トグルを「すべて」に設定すると、すべてのフォルダ(「ローカル」、「共有フォルダ」、「マイ・フォルダ」)で検索が実行されます。トグルを「強調表示」に設定すると、カタログ・リストで強調表示されているフォルダのコンテキストで検索が実行されます。
この項の内容は次のとおりです。
アプリケーションの操作に使用するジェスチャの詳細は、付録B「Oracle BI Mobileで使用されるタッチ・ジェスチャ」を参照してください。
iPadの使用中に、表示されるOracle BIコンテンツの表示スタイルやフォーマットに最適な方向でOracle BI Mobileアプリケーションが表示されるように、横方向モードと縦方向モードをすばやく切り替えることができます。方向を切り替えるには、iPadを手で回転させます。
注意: iPadの使用中に画面の方向が自動的に変更されないようにロックする場合は、デバイスの側面にある切替えを使用してください。 |
画面の方向を切り替えても、BIコンテンツは選択した方向に合うようにサイズ変更されません。そのため、ダッシュボードを作成してモバイルで表示する場合は、縦横両方のレイアウトを考慮する必要があります。
iPadでOracle BIプレゼンテーション・カタログ内のオブジェクトを開くには、サムネイル・イメージをタップします。「検索」ビューにカタログの階層が表示されます。
カタログ・オブジェクトを開くには:
ナビゲーション・バーで「検索」アイコンをタップして、「検索」ビューにナビゲートします。
フォルダのリストで、次のアクションのいずれかを実行します。
フォルダの内容を参照するには、カタログ・リスト内のフォルダをタップします。
上のレベルのフォルダに移動するには、ディレクトリ・パス(検索バーの下)の左側にある「戻る」矢印をタップします。
開くオブジェクトが見つかったら、そのオブジェクトをタップします。
「最近」ビューおよび「お気に入り」ビューは、3つの表示スタイルから選択できます。つまり、3つの異なる方法でBIコンテンツを表示できます。この2つの表示スタイルは、それぞれ次のようにナビゲートします。
カルーセル・スタイル表示。カルーセル・スタイルでお気に入りまたは最近のオブジェクトにナビゲートするには、スワイプして次のアイテムに(強調表示されているアイテムの側に)移動するか、または次のアイテムをタップしてそのアイテムに移動します。続いて、アイテムをタップして開きます。強調表示されたフォルダを開くには、そのフォルダをタップするか、スプレッド・フィンガー・ジェスチャを使用します。フォルダを閉じるには、ピンチ・ジェスチャを使用します。これにより閉じたフォルダの上位レベルのフォルダに移動します。
リスト・スタイル表示。リスト・スタイル表示では、指を上方向または下方向にドラッグして、オブジェクトのリストをナビゲートします。表示対象のオブジェクトを見つけたときはタップして開きます。
グリッド・スタイル表示。グリッド・スタイル表示では、グリッド内のオブジェクトをタップして開きます。表示可能範囲を超えてオブジェクトがある場合は、指を上方向または下方向にドラッグしてグリッド内のすべてのオブジェクトを表示します。
表示スタイルを切り替えるには、希望する表示のアイコンをそれぞれタップします。表示バーの「オプション」アイコンの下に、3つの表示スタイル・アイコンを切り替えるトグルが表示されています。これには、カルーセル・スタイル表示アイコン、リスト・スタイル表示アイコンおよびグリッド・スタイル表示アイコンがあり、そのいずれかが強調表示されます。
図3-2に、「最近」ビューのカルーセル・スタイル表示を示します。トグルの強調表示されたアイコンは、カルーセル・スタイル表示アイコンです。
図3-3に、「最近」ビューのリスト・スタイル表示を示します。リスト・スタイル表示アイコンが表示バーの右端のトグルに表示されています。
図3-4に、「最近」ビューのグリッド・スタイル表示を示します。グリッド・スタイル表示アイコンが表示バーの右端のトグルに表示されています。
モバイル機器上でも、Oracle BI EEのデスクトップ版と同様に、素早く簡単にダッシュボードにアクセスできます。「ダッシュボード」画面には、アクセスできるすべてのトップレベルのダッシュボードのリストが表示されます。
ダッシュボードを開くには:
ナビゲーション・バーで、「ダッシュボード」アイコンをタップします。
トップレベルのダッシュボードのリストが表示されるので、これをスクロールします。このダッシュボードのセットは、デスクトップ・アプリケーションを使用してOracle BI EEにサインインした際に表示されるリストと同じです。
ダッシュボードをタップします。
ユーザー・インタフェースがマウスベースではなくタッチベースの場合、アプリケーションの操作方法で大きく異なる点があります。
iPadの画面のコンテンツ領域で、iPad標準のブラウザ操作(パンなど)を使用してBIコンテンツを表示することができます。ビューをダブルタップすると、全画面表示になります。デスクトップ・アプリケーションの右クリック機能には、タップ・アンド・ホールド・ジェスチャでアクセスできます。多くのiPadアプリケーションと同様、Oracle BI Mobileではコンテンツをドラッグする機能はありません。
Oracle BI Mobileアプリケーションで使用できる各種操作については、付録B「Oracle BI Mobileで使用されるタッチ・ジェスチャ」を参照してください。
BIコンテンツの表示中にタイトル・バーにある「オプション」アイコンをタップすると、「オプション」メニューにアクセスできます。メニュー項目は、表示中のBIコンテンツの種類によって変わります。
BIコンテンツを保護する方法に関する重要な情報は、次を参照してください。
図3-5の赤い円で囲まれた部分は、カタログ内での最近のナビゲート履歴がブレッドクラムの痕跡として示されている例です。最近の履歴を使用して、カタログを逆方向にナビゲートするには、ブレッドクラムの左側にある「戻る」矢印をタップします。
これまでにカタログ・オブジェクトを開いたことがある場合、画面のタイトル・バーの左上に「前」アイコンが表示されます(図3-6を参照)。
「前」アイコンをタップすると、デフォルトの開始ビューである場合の「最近」ビューなど、逆方向の開始ビューにナビゲートされます。
注意: Oracle BI Mobileアプリでは、タイトル・バーをオフに切り替えて、画面領域全体にアプリを表示できます。Oracle BI Mobileアプリ内から逆方向にナビゲートするには、iPadの(現在の時間が表示されている)ステータス・バーを1回タップして「前」アイコンを表示し、「前」アイコンをタップして戻ります。Oracle BI Mobileアプリの詳細は、「Oracle BI Mobileアプリの操作」を参照してください。 |
ドリルから逆方向にナビゲートできるほか、外部URL間で逆方向にナビゲートできます(BIコンテンツにナビゲーション・リンクがある場合)。
BIコンテンツ内でツールチップを表示するには、コンテンツ内で個々のアイテム(グラフの棒など)をタップします
Oracle BI Mobileでツールチップがポップアップのサイズ内に収まらない場合は、「タップ・アンド・ホールド」と呼ばれるジェスチャ(約0.5秒間メニュー・オプションに触れること)を使用すると、ツールチップの全文を表示できます。ツールチップで、メニュー・アイテムのテキストがコンテキスト・メニューの幅に収まらない場合は、そのアイテムをタップ・アンド・ホールドすると、ポップアップが開いて、メニュー・オプションのテキスト全体が表示されます。
「リフレッシュ」オプションが使用可能な場合、開いているBIコンテンツに関連するデータをリフレッシュできます。「リフレッシュ」オプションを使用すると、表示中のオブジェクトに関連するデータは更新されますが、オブジェクトを開いていた間にそのオブジェクトに対して行われた他の変更は更新されません。
オブジェクトを開きます。
「オプション」アイコンをタップし、「リフレッシュ」をタップします。
問合せが再実行され、コンテンツがリフレッシュされます。
BIコンテンツについては、種類、説明、作成者、ファイルの場所、最終更新日など、読取り専用のプロパティを表示できます。さらにアラートについては、アラート定義フィールド(「最終実行」、「一般」、「スケジュール」、「条件」、「コンテンツ」、「受信者」、「宛先」、「アクション」)を表示することができます。
「オプション」アイコンをタップし、「プロパティ」をタップします。
「プロパティ」オーバーレイでカタログ情報を確認します。
終了した場合は、指で「プロパティ」オーバーレイを下方向にドラッグし、非表示にします。
iPadでBIコンテンツを操作するときは、デスクトップ・アプリケーションのダッシュボード・カスタマイズの適用や、ダッシュボード・カスタマイズのクリアもできます。
「カスタマイズの適用」機能を使用すると、他ユーザーがOracle BI Presentation Servicesサーバーで新規に保存または変更したカスタマイズを含む、現在使用可能な選択の最新のリストが取得されます。
ダッシュボードのカスタマイズの保存については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のダッシュボード・ページの保存済カスタマイズに関する項を参照してください。
保存済カスタマイズを適用する手順:
分析の表示中に、「オプション」アイコンをタップし、「カスタマイズの適用」をタップします。
保存済カスタマイズがダッシュボードで使用できる場合は、その名前がリストに表示されます。
使用可能な保存済カスタマイズのリストで、適用するカスタマイズをタップします。
そのカスタマイズがダッシュボード・ページに適用されます。
カスタマイズをクリアするには:
ダッシュボードの表示中に、「オプション」アイコンをタップし、「カスタマイズのクリア」をタップします。
注意: 「カスタマイズのクリア」オプションを使用して、ダッシュボードで調整した任意のプロンプトを素早くデフォルトにリストアすることもできます。 |
iPadでOracle BI EEのお気に入り機能を使用して、定期的に表示する、または別の機会に再表示するBIコンテンツをお気に入りに追加します。使用しているデスクトップ版のOracle BI EEからすでにお気に入りを追加している場合は、Oracle BI Mobileを使用し始めるときにそのお気に入りがお気に入りリストに事前設定されます。
「お気に入り」ビューには、デバイスでお気に入りに追加したコンテンツおよび既存のサーバー構成で追加したコンテンツがすべて表示されます。つまり、同一ユーザーに対して同じサーバーに接続する別のモバイル機器を構成すると、同じお気に入りが表示されるということです。
デスクトップのお気に入りとMobileのお気に入りは常に同期されます。既存のサーバーのいずれの場所で変更が行われても、両方のコンテキストで表示されます。
Oracle BI Mobileアプリケーションでは、「お気に入り」階層をナビゲートできます。お気に入りの表示中に、そのお気に入りをお気に入りリストから削除できます。お気に入りを整理するには、デスクトップ・アプリケーションを使用します)。
Oracle BI EEのお気に入り機能に関する一般的な情報は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の「お気に入りとは」の項とその関連項目を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
BIコンテンツの表示中に、オブジェクトをお気に入りリストに追加すると、そのオブジェクトに後で素早く戻ることができます。
ナビゲーション・バーにある「お気に入り」をタップして、「お気に入り」画面にアクセスします。
カタログ・オブジェクトをお気に入りに追加するには:
BIコンテンツの表示中に、オブジェクトのタイトルが表示されているタイトル・バーで「オプション」アイコンをタップします。
「お気に入りに追加」をタップします。
BIコンテンツがお気に入りのリストに追加されます。
ナビゲーション・バーで、「お気に入り」(スター)アイコンをタップします。
「お気に入り」画面が表示されます。
(オプション)表示スタイルをカルーセル、リストまたはグリッドに変更するには、トグルでそれぞれの表示アイコンをタップします。
開くお気に入りをタップします。
お気に入りを削除する手順は次のとおりです。
BIコンテンツの表示中に、オブジェクトのタイトルが表示されているタイトル・バーで「オプション」アイコンをタップします。
「お気に入りから削除」をタップします。
お気に入りのリストからBIコンテンツが削除されます。
注意: iPhoneでお気に入りを削除するには、「お気に入り」リストでお気に入りを左方向にスワイプし、「削除」をタップします。 |
お気に入りの同期はログイン時に行われます。モバイル機器からOracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーに接続すると、モバイルのお気に入りとデスクトップのお気に入りが自動的に同期されます。モバイル機器から追加したお気に入りは、「ルート」カテゴリに自動的に追加されます。デスクトップからログインしている間に追加したお気に入りは、デバイスに自動的に同期されます。
お気に入りをフォルダ間で移動するまたは個別に整理するには、まずデスクトップ版のOracle BI EEアプリケーションにログインする必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のお気に入りの整理に関する項を参照してください。
お気に入りと同様に、最近アイテムのリストもログイン時にデスクトップ版と同期されます。iPadからOracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーに接続すると、モバイル・リストの最近アイテムとデスクトップの最近アイテムが自動的に同期されます。
ローカルに保存されているカタログ・オブジェクトはデスクトップ版からは使用できないため、ローカルのBIコンテンツは最近アイテムのリストには表示されません。
Oracle BI Mobileでは、ローカル・コンテンツ版のカタログ・オブジェクトとはブリーフィング・ブックのようなものです。これは、BIコンテンツの個別のコピーであるため、データのみのリフレッシュが可能です。
iPadのローカルに保存されているBIコンテンツは、サーバーに接続しているかどうかにかかわらず操作できます。
この項は、次の内容で構成されます。
ローカル版のBIコンテンツをモバイル機器に保存できます。分析、ダッシュボード、スコアカード、ブリーフィング・ブックおよびBI Publisherレポートの保存が可能です。
BIコンテンツをローカルに保存するには:
BIコンテンツの表示中に、「オプション」アイコンをタップします。
「ローカルに保存」をタップします。
「OK」をタップします。
注意: BIコンテンツをデバイスでローカルに保存する場合は、iPadのパスコード・ロック機能を使用することを強くお薦めします。iPadの「設定」画面にある「一般」セクションで、この設定を「オン」にしてください。 |
サーバー接続画面では、Oracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーに接続せずに、「ローカル・コンテンツ」に直接アクセスできます。
ローカル・コンテンツを表示するには:
(オプション)ログイン画面で、「オフライン」をタップします。
ローカル・コンテンツを表示する場合は、オフラインにする必要はありません。ローカル・コンテンツのみを表示する(つまり、BIプレゼンテーション・サービス・サーバーからのライブ・コンテンツがない)場合に、この手順を実行します。
「ローカル」ビューで、スワイプしてローカル・コンテンツをスクロールします。
表示するBIオブジェクトのサムネイルをタップします。
ローカルに保存されているBIコンテンツを表示すると、名前のすぐ後ろにローカル・コピーと表示されるので、表示中のコンテンツがライブ・コンテンツではなくローカル・コピーであることが容易にわかります。
オンライン・モードの間は、ローカル・コンテンツをリフレッシュしてサーバーからデータの変更をフェッチできます。
ローカル・コンテンツを削除するには:
「ローカル」ビューで、削除するカタログ・オブジェクトのサムネイル・イメージを見つけます。
サムネイル・イメージが含まれている行全体を左にスワイプします。
「削除」をタップします。
ローカル・コンテンツをリフレッシュするには:
「オフライン」モードのときにローカルで表示中のBIコンテンツをリフレッシュするには、次の手順を実行します。
「前」アイコンをタップして、「ローカル」ビューに戻ります。
「オプション」アイコンをタップし、「ログイン」[使用中のBIプレゼンテーション・サービス・サーバー]をタップします。
「ローカル」アイコンをタップし、表示していたBIコンテンツに戻ります。
「オプション」アイコンをタップし、「リフレッシュ」をタップします。
「ローカル」ビューが表示されると、BIオブジェクトのサムネイルのタイムスタンプに、そのオブジェクトをサーバーからリフレッシュした時間が表示されます。
「オンライン」モードのときにローカルで表示中のBIコンテンツをリフレッシュするには、次の手順を実行します。
「オプション」アイコンをタップし、「リフレッシュ」をタップします。
「モバイル機器管理の理解」で説明されているように、Oracle BI Mobileアプリケーションに使用できるセキュリティ・ツールキットがあります。このツールキットを使用すると、ローカルに保存されたBIコンテンツを含め、BIコンテンツに対する保護を強化できます。
BIコンテンツおよび組織のデータのセキュリティ強化を目的としたセキュリティ対策を、iPad(Oracle BI Mobileの外部)で講じることができます。たとえば、盗難や紛失の際にデバイスからデータをリモートで消去できます。
ローカルに保存されたBIコンテンツの場所はわかりやすいですが、Oracle BI Mobile内のローカル・コンテンツは、デバイスのローカル上にあるという点にも注意してください。これは、そのコンテンツがローカルで表示されるのみでなく、実際に物理的にiPad上に配置されることを意味します。そのため、そのiPadにアクセスできるユーザーは誰でもそのコンテンツにアクセスできます。このため、Oracle BI Mobileを操作してローカルにコンテンツを保存する場合は、組織のデータ・セキュリティ上、iPadのパスコード・ロックが不可欠になります。
SSL接続またはSSOとSSL接続を使用しても、ローカルに保存されたBIコンテンツのセキュリティに対しては意味がありません。セキュアなOracle BI EEオンライン環境に接続していても、オフライン・コンテンツが保護されるわけではありません。
iPadの「パスコード・ロック」設定を「オン」に設定するには:
iPadのホーム画面で、「設定」をタップします。
「一般」セクションで、「パスコード・ロック」行を見つけて、設定を「オン」に切り替えます。
注意: サーバー側でローカル・コンテンツ権限によってローカル・コンテンツを完全に無効化していない場合、管理者は組織のOracle BI Mobile iPadに対してパスコード・ロックの適用を徹底する必要があります。詳細は、「ローカル・コンテンツの無効化」を参照してください。 |
デスクトップ版のOracle BI EEでは、ローカル保存機能へのアクセスを管理者が無効化できます。これを行うには、「管理」→「権限の管理」ページの「セキュリティ」エリアで「ローカル・コンテンツの有効化」という権限を制限します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のデフォルトのプレゼンテーション・サービス権限の割当てに関する項を参照してください。
図3-7に、コンテンツの有効化権限をユーザー単位またはBI Consumerなどのロール単位で無効にする方法を示します。
BIコンテンツのセキュリティに関する詳細は、次を参照してください。
Oracle BI Mobileは、デスクトップ版のOracle BI EEと同じ基本検索動作を提供します。Oracle BI Mobileアプリケーションでは、カタログ・オブジェクトの名前、カタログ・オブジェクトのタイプ、場所および説明で検索できます。検索の結果リストには、Oracle BI Mobileで表示可能なオブジェクトのみが表示されます。結果リストには、サムネイル・イメージが含まれており、それぞれのオブジェクト名と最終更新日付も表示されます。
デスクトップ版のOracle BI EEとOracle Secure Enterprise SearchまたはOracle Endeca Serverの統合を管理者が行っている場合は、基本カタログ検索に加えて全文カタログ検索を実行できます。(ただしEndecaの検索では、デスクトップ版とは異なり、属性に基づいてデータをフィルタできません。また、検索結果の絞り込みや関連性に基づいたソートもできません。)全文カタログ検索の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のオブジェクトの検索方法に関する項を参照してください。
「検索」ビューでは、検索基準フィールドの下に検索ディレクトリが表示されます。「すべて」/「強調表示」トグルが「強調表示」に設定されている場合、検索ディレクトリは、検索を実行する際の起点となるベース・ディレクトリを表します。トグルが「すべて」に設定されている場合は、すべてのフォルダ(「マイ・フォルダ」、「共有フォルダ」、「ローカル」)で検索が実行されます。
検索オプションは、「検索設定」画面を使用して変更できます。「検索設定」画面には、「検索」ビューで「すべて」/「強調表示」トグルの横にある歯車アイコンを使用してアクセスできます。詳細は、「検索設定の調整」を参照してください。
図3-8に、「検索」ビューを示します。
デスクトップ版のOracle BI EEとOracle Endeca Serverを統合している場合、検索結果リストの一部のダッシュボード・アイコンで小さなファンネル・アイコン(図3-9の赤い円で囲まれたアイコン)が表示される場合があります。ファンネル・アイコンは、検索フィルタを適用してそのオブジェクトを開けるように(デスクトップ版で)設定されていることを示します。(このようにダッシュボードを開くには、デスクトップ版では「検索フィルタで開く」をクリックします。)Oracle BI Mobileで、ファンネル・アイコンを含むダッシュボードを開くと、そのダッシュボードが開いて、(適用する検索フィルタの)検索基準値がプロンプト値としてダッシュボードに適用されます。
「検索」ビューには、「すべて」と「強調表示」を切り替えるトグルがあります。検索は選択している設定に応じて、カタログ内の強調表示された特定の場所またはカタログ全体で実行されます。
強調表示された特定の場所で検索を実行し、その後、検索範囲をカタログ全体に広げる場合は、「他のフォルダで検索を続行します」をタップすると、カタログ全体で検索が実行されます。このオプションは、検索結果リストの最後のエントリの下または「結果が見つかりませんでした」メッセージの下に表示されます。図3-10を参照してください。
実行中の検索を取り消すには、「取消」ボタンをタップします。
注意: ローカルのBIコンテンツは、「検索」ビューから実行した検索に含まれます。ローカルに保存されているBIコンテンツのみを対象に検索を実行するには、「ローカル」ビューの「検索」フィールドを使用します。 |
デバイスに指定されている検索オプションにアクセスするには、「検索設定」ダイアログを使用します。このダイアログを使用して、検索に含めるカタログ・オブジェクトのタイプを設定します。図3-11に、「検索設定」ダイアログを示します。
検索設定を調整するには:
「検索」フィールドと「すべて」/「強調表示」トグルの右側にある「検索設定」アイコン(歯車)をタップします。
「検索設定」ダイアログで、検索に含めるまたは検索から除外するカタログ・オブジェクトの各タイプで「オン」/「オフ」トグルをタップします。
終了したら「完了」をタップします。
Oracle BI Mobileアプリケーションでは、「検索」ビューでBIコンテンツを検索します。
BIコンテンツを検索するには:
ナビゲーション・バーで、「検索」アイコンをタップします。
「検索」ビューが表示されます。
「検索」ビューの上部にある「検索」フィールド内に検索基準を入力します。たとえばコンテンツ名が「UPC」で始まるコンテンツをすべて検索する場合、検索基準は「UPC*」となります。
検索文字列の構文は、特殊文字の使用方法を含め、デスクトップ版のOracle BI EEと同一です。検索基準に大/小文字の区別はありません。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の検索ペインに関する項を参照してください。
キーボードの「検索」ボタンをタップします(図3-12を参照)。
サーバー上で検索が実行され、検索結果が一覧表示されます。行をタップしてBIコンテンツを開きます。
検索結果で構成されたサムネイルのリストを表示する場合、オブジェクトを含むフォルダは表示されません。
カタログでオブジェクトの場所を特定するには:
カタログ・オブジェクトの表示中に「オプション」アイコンをタップします。
「プロパティ」をタップします。
「プロパティ」オーバーレイの「場所」行でオブジェクトの場所を指定します。
「プロパティ」オーバーレイで、指で下方向にスワイプし、オブジェクトに戻ります。
iPad上で電子メール・アカウントを構成している場合、送信する電子メールにBIコンテンツへのリンクを埋め込むことができます。電子メールの添付ファイルやインライン・コンテンツとしてBIコンテンツを送信することも可能です。
BIコンテンツは、表示中に電子メールで送信できます。
BIコンテンツを電子メールで送信する方法を「設定」画面の電子メール・セクションで指定します(図3-13を参照)。
BIコンテンツは複数の方法で送信できます。BIコンテンツの最適な送信方法を決定する際には、受信者の電子メール・クライアントやWebブラウザを制御できない場合に直面する様々な制約に留意する必要があります。電子メールでBIコンテンツを送信する場合に選択できる方法は次のとおりです。
電子メールでリンクを送信する。電子メールの送信設定でこれを選択している場合、「電子メール」をタップすると、電子メールの本文にBIコンテンツへのリンクが埋め込まれた状態で電子メール・ウィンドウが起動します(図3-14を参照)。このリンクには2つのタイプのURLがあります。1つは、ブラウザを起動して参照先のコンテンツを開くURLです。もう1つは、受信者のOracle BI Mobileアプリケーション・インスタンス内でコンテンツを起動するURLです。受信者はこの2つのURLを受信し、BIコンテンツの表示方法を選択します。
受信者のブラウザによっては、ブラウザを起動するURLにリンクされた一部のBIコンテンツが正しく表示されないことがあります。たとえば、グラフを含むBIコンテンツへのリンクを送信し、受信者がMicrosoft Internet Explorer 7または8などのブラウザを使用している場合、そのグラフは正しく表示されません。BIコンテンツは、Microsoft Internet Explorer 9以降、Mozilla FirefoxまたはGoogle Chromeなどのブラウザで起動することをお薦めします。
添付ファイル付きの電子メールを送信する。添付ファイルのフォーマットは、HTMLまたはPDFのいずれかを選択できます。受信者が使用している電子メール・クライアントによっては、送信した添付ファイルが表示されなかったり、イメージやテキストが正しく表示されなかったりする場合があります。
BIコンテンツをインラインに含めて電子メールを送信する。BIコンテンツを電子メールのインラインで送信すると、古い電子メール・クライアントではそのコンテンツが正しく表示されない場合があります。「電子メールによるインラインBIコンテンツの送信」を参照してください。
BIコンテンツを電子メールで送信する方法を指定するには:
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」画面が表示されます。
電子メール・セクションで、次のいずれかをタップします。
リンク
インライン
添付
(オプション)送信設定で「リンク」を選択した場合、受信者は電子メールで2つのリンクを受け取り、そのリンクをブラウザで表示するか、Oracle BI Mobileで表示するかを選択できます。(この2つのオプションの前者を使用すると、受信者は、Oracle BI MobileにアクセスせずにBIコンテンツを表示できます。)
(オプション)送信設定で「添付」を選択した場合は、図3-15に示すように「PDF」または「HTML」をタップし、添付ファイルのフォーマットを選択します。
(オプション)送信設定を「インライン」に設定した場合は、「電子メールによるインラインBIコンテンツの送信」を参照し、この設定が受信者のBIコンテンツの操作性に与える影響を理解しておいてください。
BIコンテンツを電子メールで送信するには:
BIコンテンツの表示中に、「オプション」アイコンをタップし、「電子メール」をタップします。「設定」画面で指定した電子メールの送信設定に応じて、埋込みリンク、添付ファイルまたは電子メールのインラインに表示されるBIコンテンツを含む電子メールのドラフトが作成されます。
受信者の電子メール・アドレスと、必要に応じてメッセージを入力します。
「送信」をタップします。
ローカルに保存されたBIコンテンツを電子メールで送信する場合、リンクは埋め込まれません。コンテンツは常に添付ファイルとして追加されます。
ローカルのBIコンテンツを電子メールで送信するには:
ローカルのBIコンテンツの表示中に、「オプション」アイコンをタップし、「電子メール」をタップします。
受信者の電子メール・アドレスと、必要に応じてメッセージを入力します。
電子メールが作成され、ローカルのBIコンテンツが添付ファイルとして埋め込まれます。添付ファイルのフォーマットはPDFまたはHTMLのいずれかです。これは、「設定」画面の設定によって決まります。
「送信」をタップします。
インラインBIコンテンツを電子メールで送信するには、「設定」画面の「インライン」表示設定を使用します。
受信者が使用している電子メール・クライアントによっては、送信したインラインBIコンテンツが表示されなかったり、イメージやテキストが正しく表示されなかったりする場合があります。受信者の電子メール・クライアントでインライン・コンテンツが表示されるかどうかわからない場合は、「インライン」表示設定は使用しないことをお薦めします。特定の古い電子メール・クライアントでは、HTMLやイメージを含むインライン・コンテンツを表示できない場合があります。
インラインBIコンテンツを電子メールで送信するには:
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」画面が表示されます。
電子メール・セクションで、「インライン」をタップします。
電子メールで送信するBIコンテンツにナビゲートします。
BIコンテンツの表示中に、「オプション」アイコンをタップし、「電子メール」をタップします。
BIコンテンツが電子メールのインラインに表示された状態で、ドラフトの電子メールが作成されます。
受信者の電子メール・アドレスと、必要に応じてメッセージを入力します。
「送信」をタップします。
マルチタスク対応のiPad(つまり、iOS 4.2以降が動作するデバイス)を使用している場合、無線を使用してBIコンテンツを印刷できます。
注意: Apple社のiOSに装備されているプリンタ検出と印刷ジョブの実行では、使用中のiOS機器と同一の無線ネットワークにAirPrint対応のプリンタを接続しておく必要があります。 |
BIコンテンツを印刷するには:
BIコンテンツの表示中に、「オプション」アイコンをタップします。
「印刷」をタップします。
注意: XML形式の印刷はサポートされていません。Oracle BI Mobileを使用してFO形式のXML (XSL-FO)を表示することは可能ですが、モバイル機器からXMLデータを印刷することはできません。ドキュメントのバグ12958528の対処。 |