ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド
リリース11g (11.1.1)
B66709-04
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

B Oracle BI Enterprise Edition統合リファレンス

この付録では、BI PublisherをOracle BI Presentation ServicesとOracle BI Serverに統合するための構成について詳しく説明します。

内容は次のとおりです。

B.1 統合について

この章の情報は、BI PublisherとOracle BI Enterprise Editionの統合ポイントを強調するための参照用です。

この情報を参照する必要が生じる可能性があるのは、次のような場合です。

この章で取り上げる統合のポイントは次のとおりです。

B.1.1 前提条件

Oracle BI Publisherが、Oracle BI Enterprise Editionの他のコンポーネントと同じサーバーにインストールされている必要があります。

セキュリティ構成は、Oracle Fusion MiddlewareセキュリティまたはOracle BI Serverセキュリティのいずれかである必要があります。

B.2 Oracle BI Presentation Catalogを使用するためのBI Publisherの構成

Oracle BI Presentation Catalogを使用するように手動でBI Publisherを構成する手順は次のとおりです。

  1. サーバー構成」ページの「カタログ」リージョンの「カタログ・タイプ」で「Oracle BI EE Catalog」を選択します。

  2. 次のように入力します。

    • サーバー・バージョン - v7

    • システム・ユーザー名

      システム・パスワード

      これらのフィールドは空白のままにします。

      BI PublisherはBISystemUserとパスワードを使用してBIプレゼンテーション・カタログに接続します。BISystemUserは、コンポーネント間の信頼できる通信のため、インストール中に作成される固定ユーザーです。通常、これらのフィールドはインストール時に構成され、この構成ページには表示されなくなります。BI PublisherとBI Presentation Catalogの統合を手動で構成しており、これらのフィールドが表示される場合は、値はBI Publisherによりセキュリティ・ストアから自動的に読み込まれるので、空白のままにします。

    • 接続プロトコル: TCP

    BI PublisherがBI Presentation Catalogを使用するように手動で構成している場合は、「システム・ユーザー名」フィールドおよび「システム・パスワード」フィールドが表示される場合があります。これらの値はBI Publisherによってセキュリティ・ストアから自動的に読み込まれるため、これらのフィールドは空白のままにします。

  3. 接続テスト」をクリックして、BI PublisherがOracle BIプレゼンテーション・サービスに接続できることを確認します。

  4. 現在の「BI Publisherリポジトリ」のパスを入力します。

  5. BIプレゼンテーション・カタログへのアップロード.」をクリックします。これにより、BI Publisherカタログの内容がOracle BI Presentation Catalogにアップロードされます。

  6. BI Publisherアプリケーションを再起動します。

B.3 Oracle BI Presentation Servicesとの統合の構成

Oracle BI Enterprise Editionをインストールすると、BI Publisherとの統合は自動的に構成されます。つまり、Oracle BIプラットフォーム・インストーラによって、Presentation Servicesのホスト名、ポートおよびURL接尾辞の値が設定されます。さらに、どちらの製品もOracle Fusion Middlewareセキュリティを使用するように構成されるため、ユーザー名とパスワードのフィールドは非表示になります。

Presentation Servicesとの統合を構成する手順は次のとおりです。

  1. 「管理」ページの「統合」の下で、「Oracle BIプレゼンテーション・サービス」をクリックします。

  2. BI Presentation Servicesサーバーに関する次の情報を入力します。

    • サーバー・プロトコル: httpまたはhttpsを選択します。

    • サーバー・バージョン: v6を選択します。

    • サーバー: サーバーのホスト名を入力しますたとえば、BIEEServerなどです。

    • BI Presentation Servicesプラグインが実行されているサーバーのポート。たとえば、9704などです。

    • 管理者ユーザー名とパスワード: Oracle Fusion Middlewareセキュリティの使用時には、これらのフィールドは非表示になります。手動で統合を構成する場合は、BISystemUserのユーザー名とパスワードを入力します。

    • URL拡張子: デフォルト値はanalytics/saw.dllです。


      注意:

      デプロイメントがSSO用に構成されている場合、BI PublisherとBI Presentation Services間のWebサービスを許可するために、拡張子はanalytics-ws/saw.dllとして入力する必要があります。Oracle BI Enterprise Edition用のSSOの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。


    • セッション・タイムアウト(分単位)

B.4 Oracle BI ServerへのJDBC接続の設定


注意:

Oracle BI Enterprise EditionとともにBI Publisherをインストールした場合、このデータソースは自動的に構成されます。


Oracle BI Enterprise EditionサーバーをJDBCデータソースとして追加するには、次の固有のガイドラインとともに、第9.2項「データソースへのJDBC接続の設定」に記載のガイドラインにも従ってください。

Oracle BI ServerでSSLが有効な場合は、キーストアをBI Publisherサーバーにコピーしてから接続文字列内で指定する必要があります。

「データベース・ドライバ・クラス」および「接続文字列」のエントリは、次のようになります。

データベース・ドライバ・クラス: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcDriver

接続文字列: 特定のデプロイメントに応じた適切な接続文字列。クラスタ化されたSSLが有効なデプロイメントには、URLを作成するための特定のパラメータが必要です。たとえば、Oracle BI ServerでSSLが有効な場合は、キーストアをBI Publisherサーバーにコピーしてから接続文字列内で指定する必要があります。SSLの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。

接続文字列のURLは、次の書式にする必要があります。

<URL>:= <Prefix>: [//<Host>:<Port>/][<Property Name>=<Property Value>;]* 

各項目の意味は次のとおりです。

<Prefix>: jdbc:oraclebiという文字列です。

<Host>: 分析サーバーのホスト名です。IPアドレスまたはホスト名を指定できます。デフォルトはlocalhostです。

<Port>: サーバーがリスニングするポート番号です。デフォルト値は9703です。

<Property Name>:= <Catalog>|<User>|<Password>|<SSL>|<SSLKeyStoreFileName> |<SSLKeyStorePassword>|<TrustAnyServer>|<TrustStoreFileName >|<TrustStorePassword>|<LogLevel>|<LogFilePath>|<PrimaryCCS>|<PrimaryCCSPort>| <SecondaryCCS>|<SecondaryCCSPort> 

プロパティの有効な値は次のとおりです。

<Catalog>: サーバーで使用可能なカタログ名です。カタログを指定しないと、サーバーで指定されているデフォルト・カタログがデフォルトになります。指定したカタログ名がサーバーに見つからない場合も、デフォルト・カタログが使用され、接続時に警告が発行されます。

<User>: BI Serverのユーザー名を指定します。デフォルトはAdministratorです。

<Password>: BI Serverのユーザー名に対応するパスワードを指定します。パスワードは3DESで暗号化されます。

<SSL>: 値はtrueまたはfalseで、デフォルトはfalseです。JDBCドライバでSSLを使用するかどうかを指定します。trueの場合、ドライバによりSSLKeyStoreFileNameが読取り可能かどうかの確認が行われます。読取り可能でない場合は、エラー・メッセージが発行されます。

<SSLKeyStoreFileName>: SSLキーを格納するファイルの名前を指定します。このファイルは、ローカルのファイル・システムに存在してドライバで読取りができる必要があります。

<SSLKeyStorePassword>: SSLKeyStoreFileNameで指定されたファイルを開くためのパスワードを指定します。

<TrustAnyServer> - 値はtrueまたはfalseで、デフォルトはfalseです。SSLがtrueに設定されている場合、このプロパティによりサーバーのトラスト・ストアをチェックするかどうかを指定します。TrustAnyServerがfalseに設定されている場合は、ドライバによりTrustStoreFileNameが読取り可能かどうかの確認が行われます。

<TrustStoreFileName>: TrustAnyServerがfalseに設定されている場合は、トラスト・ストアのファイル名を指定するためにこのプロパティが必要になります。

<TrustStorePassword>: TrustAnyServerおよびTrustStoreFileNameが指定されている場合に、TrustStoreFileNameで指定されたファイルを開くためのパスワードをこのプロパティで指定します。

<LogLevel>: ログ・レベルを指定します。有効な値は次のとおりです。

SEVERE | WARNING | INFO | CONFIG | FINE | FINER | FINEST

<LogFilePath>: ログの記録先のファイル・パスを指定します。デフォルトは、Windowsの場合%TEMP%、UNIXの場合$TMPです。ドライバにはこのファイルの書込み権限が必要です。同じファイル名が存在する場合は、_0や_1のマークを付加した新しいエントリが作成されます。

<PrimaryCCS>: (クラスタ化された構成の場合)接続にhostを使用せず、プライマリCCSマシンの名前を指定します。このプロパティを指定すると、hostプロパティの値は無視されます。JDBCドライバはCCSに接続して、ロード・バランシングが行われているマシンの情報を取得します。デフォルトはlocalhostです。

<PrimaryCCSPort>: プライマリCCSマシンで稼働しているプライマリCCSのポート番号を指定します。デフォルト値は9706です。

<SecondaryCCS>: 接続にhostを使用せず、セカンダリCCSマシンの名前を指定します。このプロパティを指定すると、JDBCドライバはCCSに接続して、ロード・バランシングが行われているマシンの情報を取得します。デフォルトはlocalhostです。

<SecondaryCCSPort>: セカンダリ・マシンで稼働しているセカンダリCCSのポート番号を指定します。デフォルト値は9706です。

次にSSLが有効であるクラスタ化されたデプロイの接続文字列の例を示します。

jdbc:oraclebi://machine01.domain:9706/PrimaryCCS=machine01;PrimaryCCSPort=9706;SecondaryCCS=machine02;SecondaryCCSPort=9706;user=admin;password=welcome;ssl=true;sslKeystorefilename=c:\mycompany\OracleBI\sslc\javahost.keystore;sslKeystorepassword=welcome;trustanyserver=true;

システム・ユーザーの使用 - BISystemユーザーを使用する場合は、このボックスを選択する必要があります。このボックスを選択すると、BI PublisherはBISystemのユーザー名とパスワードを使用してBI Serverに接続します。「ユーザー名」フィールドと「パスワード」フィールドは、編集できなくなります。

ユーザー名 - 空白のままにします。

パスワード: 空白のままにします。

プロキシ認証を使用: (必須)このボックスを選択します。プロキシ認証は必須です。