Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B66711-03 |
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この章では、データを履歴から再公開すること、ジョブ出力を新しい宛先に送信すること、および正常に完了しなかったレポート・ジョブのエラー情報を取得することを含めて、BI Publisherジョブ履歴機能について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
「レポート・ジョブ履歴」ページには、実行中および完了したレポート・ジョブに関する情報が表示されます。このページにアクセスしてからレポート・ジョブ履歴を検索することも、特定のレポートのコンテキストからこのページにアクセスすることもできます。
ジョブ履歴を検索するには、次のいずれかの方法でこのページに移動します。
「ホーム」ページから: 「参照/管理」で「レポート・ジョブ履歴」をクリックします。
グローバル・ヘッダーから: 「開く」をクリックし、「レポート・ジョブ履歴」をクリックします。
特定のレポートのコンテキストからこのページにアクセスするには、次のいずれかを実行します。
カタログから: カタログ内のレポートに移動し、「ジョブ履歴」をクリックします。
レポート・ビューアから: 「アクション」をクリックし、「ジョブ履歴」をクリックします。
図6-1に、「レポート・ジョブ履歴」ページを示します。
「レポート・ジョブ履歴」ページは、次の用途に使用します。
実行中および完了したレポート・ジョブのステータスおよび詳細を表示します。
実行中のジョブを取り消します。
実行中のジョブを監視します。
ジョブ発行の詳細を表示します。
レポートから作成されたXMLデータをダウンロードまたは表示します(レポートに対して「データXMLの保存」を選択した場合)。
レポート・ドキュメントをダウンロードまたは表示します(「出力の保存」を選択した場合)。
他のフォーマットまたはテンプレートを使用してレポート・データを再公開します(レポートに対して「再公開用にデータを保存」を選択した場合)。
履歴からレポート・ジョブを削除します。
特定のレポートのコンテキストから「レポート・ジョブ履歴」ページに移動すると、そのレポートのジョブが、次のデフォルト・フィルタが適用された状態で表に自動的に表示されます。
レポート・パス - 「レポート・ジョブ履歴」ページを起動したレポートのパス
処理開始 - 1週間前またはそれ以降
所有者 - 操作しているユーザーのユーザーID
スコープ: すべての履歴 (スコープとして考えられる値: 公開ジョブ履歴およびプライベート・ジョブ履歴)
ステータス: すべて (ステータスとして考えられる値: 成功、失敗、実行中、出力エラーあり、取消済、取消中、配信エラーありおよびスキップ)
結果をさらにフィルタ処理するには、次の手順を実行します。
レポート・ジョブ履歴を検索するには:
特定のジョブ履歴または完了済レポート・ジョブのグループを検索するための「フィルタ」基準の値を入力します。結果は、次のものに基づいてフィルタ処理できます。
レポート・ジョブ名 - ジョブの発行時にジョブに割り当てられた名前です。
レポート・パス - レポートのパスです。レポートが「共有フォルダ」内にある場合は、パスに「共有フォルダ」を含めないでください。レポートが「マイ・フォルダ」内にある場合、最初のノードは「~」にユーザー名を足したものになります。たとえば、管理者としてログインしており、レポートが「My Folders/Operational Reports」にある場合は、「~Administrator/Operational Reports」と入力します。
スケジュール・コンテキスト - 将来使用するために予約されています。
処理開始 - この日付および時刻以降に要求の処理が開始されたことを示します。
処理終了 - この日付および時刻以前に要求の処理が終了したことを示します。
ステータス -次のいずれかのステータスと同じになります。
成功: エラーが発生することなくジョブが完了しました。
失敗: ジョブが失敗しました。
実行中: ジョブは現在実行中です。
出力エラーあり: ジョブは完了しましたが、エラーがありました。
取消済: ジョブは取り消されました。
取消中: ジョブは取消し処理中です。
配信エラーあり: ジョブを配信できません。
スキップ: ジョブはスキップされました。
エラー・ステータスの詳細は、第6.10項「レポートのエラー情報と警告情報の取得」を参照してください。
所有者 - ジョブを発行したユーザーのユーザーIDです。
スコープ - パブリックまたはプライベートです。
「検索」をクリックします。フィルタ基準を満たすジョブが「レポート・ジョブ履歴」表に表示されます。
表には最初、一致したレコードが33件表示されます。この数字は表の右上隅に表示されます。さらに33件のレコードをフェッチするには、垂直スクロール・バーを最下点まで動かします。それまでにフェッチされたレコード数がわかるように、右上隅に表示される数字が更新されます。スクロール・バーを下に動かすことにより、33件の増分でさらにテーブルへのレコードのフェッチを続けることができます。
列ヘッダーをクリックし、昇順または降順でソートするための上向きまたは下向き矢印を選択すると、その列で表をソートできます。
ジョブ履歴の詳細を表示するには:
データを使用するには、ジョブの作成時に「再公開用にデータを保存」オプションを有効にしておく必要があります。このオプションの設定の詳細は、第4.3項「出力オプションの設定」を参照してください。
レポート・ジョブからデータをダウンロードするには:
「レポート・ジョブ名」をクリックして、ジョブの詳細ページを表示します。
「出力および配信」リージョンから、「XMLデータ」ダウンロード・ボタンをクリックします。
プロンプトが表示されたら、ファイルの保存場所を選択します。
データを使用するには、ジョブの作成時に「再公開用にデータを保存」オプションを有効にしておく必要があります。このオプションの設定の詳細は、第4.3項「出力オプションの設定」を参照してください。
履歴からレポートを再公開するには:
「レポート・ジョブ名」をクリックして、ジョブの詳細ページを表示します。
「出力および配信」リージョンから、「再公開」をクリックします。これにより、レポート・ビューアが起動します。
レポート・ビューアでは、新しいレイアウトの適用、異なる出力タイプの選択、またはレポートのエクスポートを行うことができます。以前に実行されたレポートから取得したデータを使用しているため、パラメータの更新はできません。
「レポート・ジョブ履歴」ページに戻るには、「アクション」メニューをクリックして「戻る」を選択します。
履歴表から出力を使用するには、ジョブの作成時に「出力の保存」オプションを有効にしておく必要があります。このオプションの設定の詳細は、第4.3項「出力オプションの設定」を参照してください。
注意: 送信機能では履歴は作成されず、配信ステータスも保存されません。単に、選択した宛先に出力が送信されるだけです。 |
新しい宛先に出力を送信するには:
「レポート・ジョブ名」をクリックして、ジョブの詳細ページを表示します。
「出力および配信」リージョンで新しい宛先に送信する出力を特定して、「送信」をクリックします。これにより、図6-4に示すような「送信」ダイアログが表示されます。
配信タイプを選択し、「宛先の追加」をクリックします。宛先タイプに応じて適切なフィールドに値を入力します。
宛先の追加が終わったら、「発行」をクリックします。
ジョブのステータスが実行中の間は、レポートの処理ステージを監視することができます。
ステータスを表示するには、結果表の「実行中」のステータス・インジケータ上にカーソルを置きます。処理を実行しているクラスタ・インスタンスのインスタンスIDとともに、ステータスが表示されます。図6-5にステータスを示します。
このページを表示している間は、ステータスは自動的には更新されません。ステータスが更新されたかどうかを確認するには、ページをリフレッシュします。
表6-1にジョブの処理ステージを示します。
表6-1 ジョブの処理ステージ
処理ステージ | サブステージ |
---|---|
ジョブ・プロセッサ |
ジョブ・キューに送信中 ジョブ・キュー内 ジョブ・プロセッサ内 ジョブ・プロセッサの完了 ジョブ・プロセッサで例外が発生 |
データのフェッチ |
XMLデータのフェッチ中 XMLデータをフェッチ済 データ・モデル・プリトリガーの呼出し前 データ・モデル・プリトリガーの呼出し後 データ・モデル・ポストトリガーの呼出し前 データ・モデル・ポストトリガーの呼出し後 |
バースティング制御ファイルのフェッチ(バースティング・ジョブの場合のみ) |
バースティング制御XMLのフェッチ中 バースティング制御XMLをフェッチ済 |
データ・プロセッサ |
データ・プロセッサ内 制御ファイルの解析中 (バースティング・ジョブの場合のみ該当) 制御ファイルを解析済 (バースティング・ジョブの場合のみ該当) 分割キーに基づいてデータを切取り中 (バースティング・ジョブの場合のみ該当) データの切取りの完了 (バースティング・ジョブの場合のみ該当) サブジョブ合計 (バースティング・ジョブの場合のみ該当) データ・プロセッサの完了 |
レポート・プロセッサ ジョブがこのステージに達すると、出力は完了しているため、「レポート・ジョブ名」をクリックして出力を表示できます。 |
レポート・プロセッサ内 レポート・ドキュメントのレンダリング中 レポート・ドキュメントのレンダリングの完了 レポート・プロセッサの完了 レポート・ドキュメントのレンダリング・エラー |
配信プロセッサ <delivery>の値は、レポートに選択されている宛先に応じて、電子メール、FAX、ファイル、FTP、印刷またはWebDAVになります。 |
<delivery>プロセッサ内 <delivery>プロセッサに配信中 <delivery>サーバーにドキュメントを配信済 <delivery>プロセッサの完了 |
実行中のジョブを取り消すには
表内の目的のレポート・ジョブの行で任意の場所(ジョブ名のリンクを除く)をクリックし、レポート・ジョブを選択します。[Ctrl]キーを押しながら[Shift]キーを押し、追加の行をクリックすると、複数のジョブを選択できます。行をもう一度クリックすると、選択が解除されます。取り消すジョブは、「実行中」ステータスである必要があります。
表の上部にある「実行中のジョブの取消」アイコンをクリックします。図6-6を参照してください。
確認ダイアログで「OK」をクリックします。
レポート・ジョブが失敗するか、警告とともに終了した場合は、結果テーブルのエラーまたは警告のステータス・インジケータ上にカーソルを置くことで、メッセージを確認できます。図6-7にサンプル・メッセージを示します。
エラーや警告に関するより詳細な診断情報を得るには、Oracle Fusion Middleware Controlで該当ジョブの診断ログ・ファイルを確認します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のログ・メッセージの表示に関する項を参照してください。
ジョブ履歴を削除するには:
表内の目的のレポート・ジョブの行で任意の場所をクリックし、レポート・ジョブを選択します。複数の行を選択できます。
表の上部にある削除アイコンをクリックします。
確認ダイアログで「OK」をクリックします。
レポート・ジョブ履歴ページをリフレッシュするには:
「レポート・ジョブ履歴」ページをリフレッシュするには、図6-8に示すように、ページ上部にある「リフレッシュ」ボタンをクリックします。