Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B66711-03 |
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この章では、BI Publisherカタログ内のレポート・コンポーネントを管理する方法について説明します。権限の設定、レポートとフォルダのダウンロードやアップロード、およびカタログにおけるオブジェクトの移動も含まれます。
この章の内容は次のとおりです。
注意: この章の説明は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionと統合されていないBI Publisherのインストールに適用されます。統合されたOracle BIプレゼンテーション・カタログの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドを参照してください。 |
Oracle BI Publisherカタログには、Oracle BI Publisherを使用して作成される、レポート、データ・モデル、スタイル・テンプレートなどのオブジェクトが格納されます。ユーザーは個人のフォルダ(マイ・フォルダ)を持ち、そこに自分のオブジェクトを格納できます。個人フォルダ内に格納されたオブジェクトには、コンテンツを作成してそのフォルダに保存したユーザーのみがアクセスできます。ユーザーは自分の「マイ・フォルダ」にサブフォルダを追加し、自分にとって最も理にかなった方法でコンテンツを編成できます。
ユーザーは、共有フォルダにオブジェクトを格納することもできます。共有フォルダでは、他のユーザーやグループもオブジェクトにアクセスできます。各ユーザーが使用できるフォルダは、ユーザーの権限によって決定されます。権限はオブジェクトレベルで割り当てられ、そのフォルダ内のオブジェクトを表示、編集およびスケジュールできるユーザーを決定します。管理者は、カタログの共有フォルダ構造の作成および保守を行います。
カタログには、次のオブジェクトが表示されます。
フォルダ
レポート
データ・モデル
スタイル・テンプレート
サブ・テンプレート
図7-1に示すように、各オブジェクトには、それが何かを示すアイコンが付けられ、作成時と変更時の情報が表示されています。オブジェクトに説明がある場合は、カタログでもその説明が表示されます。カタログ内の各オブジェクトの横には、そのオブジェクトに対して実行できるアクションが表示されます。
詳細は、第7.4項「カタログのオブジェクトに対するタスクの実行」を参照してください。
次の手順を使用して、「マイ・フォルダ」内にサブフォルダを作成したり、必要な権限ががある場合は共有フォルダ内にサブフォルダを作成したりします。
フォルダを作成するには:
「フォルダ」ペインで目的の場所に移動します。
カタログ・ツールバーで、「新規」をクリックし、「フォルダ」を選択します。「新規フォルダ」ダイアログが表示されます。
フォルダ名を入力し、オプションで説明を入力します。「作成」をクリックします。
オブジェクトに対していくつかのタスクを実行できます。タスクを実行する方法は、オブジェクトの横のリンクやカタログ・ツールバーを使用したり、オブジェクトを選択して「タスク」リージョンでタスクを選択するなど、複数用意されています。図7-2を参照してください。
これらのアクションを実行できるかどうかは、管理者によって付与される権限によって異なります。
タスクのオプションは、次のとおりです。
編集 - 適切なエディタまたはビルダーでオブジェクトを開きます。
コピー - フォルダまたはオブジェクトを複製します。オブジェクトを別のフォルダに貼り付ける場合は、目的のフォルダの場所に移動して「貼付け」をクリックすると、コピーしたアイテムがそのフォルダに配置されます。コピーしたアイテムを同じフォルダ内に貼り付ける場合は、「貼付け」をクリックします。コピーされたオブジェクトの名前は変更され、名前の前に"Copy_of_"が付きます。(注意: 同じ場所に貼り付けることができるのは、1つの"Copy_of_"のアイテムのみです。同じオブジェクトのコピーをさらに貼り付ける場合は、その前に名前を変更してください。)
切取り - 現在の場所からアイテムを切り取ります。オブジェクトを別のフォルダに貼り付ける場合は、目的のフォルダの場所に移動して「貼付け」をクリックすると、アイテムがそのフォルダに配置されます。
削除 - フォルダまたはオブジェクトをカタログから削除します。
ダウンロード - 選択した場所に保存できる、オブジェクトのアーカイブ・ファイルを作成します。第7.5項「カタログのオブジェクトのダウンロードとアップロード」を参照してください。
名前の変更 - フォルダまたはオブジェクトの名前を変更します。
権限 - オブジェクトレベルの権限を設定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のカタログの権限に関する項を参照してください。
カスタマイズ - このオプションは、カスタム・フォルダの使用を含むカスタマイズ・プロセスを企業で実施している場合にのみ使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポートのカスタマイズに関する項を参照してください。
フォルダにも、次のようなタスクがあります。
拡張 - フォルダのコンテンツを表示します。
貼付け - 切り取ったオブジェクトやコピーしたオブジェクトを選択したフォルダに貼り付けます。
アップロード - アーカイブしたオブジェクトをフォルダにアップロードします。詳細は、第7.5項「カタログのオブジェクトのダウンロードとアップロード」を参照してください。
プロパティ - フォルダの説明を更新できます。
BI Publisherカタログのダウンロード機能を使用すると、アーカイブ・ファイルにマルチコンポーネント・オブジェクト(レポートなど)をバンドルしてダウンロードできます。その後、アップロード機能を使用して、カタログ内の別の場所へデータをアンアーカイブします。この処理によって、オブジェクトをある環境から別の環境へ転送することができます。たとえば、この機能を使用して、BI Publisherのオブジェクトを開発環境から本番環境に転送することができます。
表7-1に、ダウンロード時に各タイプのアーカイブされたオブジェクトに割り当てられるファイル拡張子を示します。
表7-1 アーカイブされたオブジェクトの拡張子
カタログのオブジェクト | ダウンロード・ファイルに割り当てられる拡張子 |
---|---|
データ・モデル |
.xdmz |
フォルダ |
.xdrz |
レポート |
.xdoz |
スタイル・テンプレート |
.xssz |
サブ・テンプレート |
.xsbz |
注意: BI PublisherがBusiness Intelligence Enterprise Editionと統合されている場合は、BIプレゼンテーション・カタログのアーカイブおよびアーカイブ解除機能を使用してこの操作を実行してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド 』の「Oracle BIプレゼンテーション・カタログでのオブジェクトの管理」を参照してください。 |
レポートのリソースとして使用されているデータ・モデル、サブ・テンプレートまたはスタイル・テンプレートについて移動、切取り、名前変更または削除を実行すると、そのリソースへの参照が壊れ、レポートは想定どおりに動作しなくなります。
たとえば、My Data Modelsという名前のフォルダにあるデータ・モデルを使用して作成されたレポートがある場合、このデータ・モデルを別のフォルダに移動すると、レポートは動作しなくなります。これは、レポート定義ではデータ・モデルがMy Data Modelsにあると想定されているためです。
リソース・オブジェクトの移動がどうしても必要な場合は、そのオブジェクトを参照する各レポートを編集して、新しい場所のオブジェクトを参照するようにする必要があります。
管理者権限を持つユーザーの場合は、図7-3に示すように、カタログ・ツールバーに「XLIFFのエクスポート」および「XLIFFのインポート」の各機能が表示されます。
この機能を使用すると、管理者は、カタログの選択したオブジェクトまたはオブジェクトのグループの翻訳文字列を含むXLIFFファイルをエクスポートできます。その後、XLIFFの文字列を、目的のターゲット言語に翻訳できます。XLIFFファイルの翻訳後に、管理者は、そのXLIFFファイルを再びカタログにインポートし、適切なロケールを割り当てることができます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のBI Publisherのカタログとレポートの翻訳の追加に関する項を参照してください。