この付録では、Oracle RTDのログ・ファイルおよび構成ファイルの名前と場所を示します。これらのファイル間で情報の整合性を維持するには、オペレーティング・システムなどのツールを使用して、ファイルが含まれる親ディレクトリに対して適切なファイル権限を設定し、侵入者がアクセスできないようにする必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
Fusion Middleware ControlのEnterprise Managerでは、同じOracle Fusion Middlewareコンポーネント内のログ・ファイルだけでなく、他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントのログ・ファイルを検索し、表示できます。ログ・ファイルをローカル・クライアントにダウンロードし、他のツールを使用してそのログ・ファイルを表示することも可能です。
最初にFusion Middleware Controlにログインする必要があります。詳細は、第2.1.1項「Fusion Middleware Controlへのログイン」を参照してください。
Oracle RTDホームページからログ・ファイルにアクセスするには、ナビゲーション・ペインでデプロイされているOracle RTDアプリケーションを右クリックして、「ログ」を選択し、「ログ・メッセージの表示」を選択します。
「ログ・メッセージ」画面が表示されます。
図A-1に、ログ・ファイルを検索および表示するためのOracle Fusion Middlewareの主な操作の概要を示します。
ログ・ファイルの検索および表示の一般情報は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のログ・ファイルの表示と検索に関する項を参照してください。
次の注意事項は、特にOracle RTDユーザーに適用されます。
ログ・ファイルのリストには、管理対象サーバーのログ・ファイルが含まれています。このファイルには、server_name
.log
という一般名が付いています。
Oracle RTDのランタイム・ログ・ファイルには、server_name
-diagnostic
[-<n>]
.log
という一般名が付いています。
Oracle RTD固有のファイルを検索するには、最初に検索フィールドに「モジュール」フィールドを追加し、「モジュール」検索ボックスに「oracle.rtd」と入力して「検索」をクリックします。
Oracle RTDサーバー側ログ・ファイルの次のプロパティを構成できます。
ログ・ファイルの名前および場所。
ログ・ファイルのサイズ。
ログ・ファイルが特定のサイズに達したか、特定の期間が経過したときに新しいファイルを作成するように指定できます。
ログ・ファイルに書き込まれる情報のレベル。
メッセージ・タイプとメッセージ・レベルを指定して、ログ・ファイルに書き込まれる情報のタイプと詳細レベルを制御できます。一般的なメッセージ・タイプは、「エラー」、「警告」、「通知」および「トレース」です。通知ファイルおよびトレース・ファイルのメッセージ・レベルを設定することによって、メッセージの詳細の粒度を制御できます。
ログ・ファイルの形式。
ロケールのエンコーディング。
ログ・ファイルの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のログ・ファイルの設定の構成に関する項を参照してください。
Oracle RTDには、サーバー・ログとクライアント・ログの両方が用意されています。また、Eclipseおよびアプリケーション・サーバーに固有のログ・ファイルもあります。
この項には次のトピックが含まれます:
表A-1は、Oracle RTDの2つの主要なログ・ファイルを示しています。Oracle RTDのサーバー・ログは、問題をトラブルシューティングするときに使用する主要なログです。
表A-1 Oracle RTDの主要なログ
ログの種類 | デフォルトの場所 |
---|---|
Oracle RTDのサーバー・ログ |
|
Oracle RTDのクライアント・ログ |
|
RTD_HOME
は、Oracle RTDファイルの展開先ディレクトリです。
RTD_RUNTIME_HOME
は、Oracle RTDのインストール先ディレクトリ(通常、<mw_home>
/user_projects/domains/
domain_name
/servers/
server_name
/
)です。
Oracle RTDのクライアント・ログ以外にも、Oracle RTDでは、次のクライアント・ツールのログ・ファイルが保持されます。
RTD_HOME
/scripts/SDDBTool.log
RTD_HOME
/log/loadgen.csv
デシジョン・スタジオのログ・メッセージの詳細は、第A.3.4項「Eclipseのログ・ファイル」を参照してください。
この項では、WebLogic下のサーバー側ログ・ファイルをリストします。
RTD_RUNTIME_HOME
/logs/server_name
.logRTD_RUNTIME_HOME
/logs/server_name-diagnostic[-<n>]
.logRTD_RUNTIME_HOME
/logs/server_name.out
デシジョン・スタジオのログ・メッセージのロギングに使用されるEclipseログ・ファイルは、Decision_Studio_Workspace
/.metadata/.log
です。
Eclipseのロギング・レベルの設定
Eclipseのロギング・レベルを設定するには、次のファイルを編集します。
RTD_HOME\eclipse\plugins\com.sigmadynamics.studio_11.1.1\etc\eclipse-log.properties
ロギング・レベルを調整するには、それらの値をtrue
またはfalse
に設定します。デフォルトの設定は、次のとおりです。
debug=false
info=true
warn=true
error=true
fatal=true
trace=false