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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51907-01
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5 Discoverer Plus Relationalのワークエリアについて

この章では、Discoverer Plus Relationalを使用するときに作業を行うメイン・ダイアログについて説明します。項目は次のとおりです。

注意: この章の例では、Discovererに用意されているサンプルのVideo Tutorial Workbookを使用します。画面に表示されるテーブル、チャート、データおよびアイテムは、データベース内の実際のデータ、および組織のDiscovererマネージャが設計したワークブックによって異なります。

5.1 ワークエリア

ワークエリアで、Discovererにおけるほとんどの分析作業を行います。ワークエリアには、現在のワークシート、および現在のワークブックの他のワークシートのタブが表示されます。Discovererのナビゲーション機能によって、ワークブックやワークシートでの必要な情報の検索が容易になります。

図5-1 Discovererワークエリア

周囲のテキストで図5-1について説明しています

図の解説:
a. メニュー・バーメニュー項目(「ファイル」など)をクリックすると、メニュー・オプションが表示されます。
b. 標準ツールバー。ツールバーを表示するには、「表示」→「ツールバー」を選択し、表示するツールバーを選択します。
c.「選択可能なアイテム」ウィンドウ(Discovererアイテム・ナビゲータとも呼ばれます)。選択したビジネスエリアのフォルダおよびアイテムが表示されます。「選択可能なアイテム」ウィンドウを表示するには、「表示」→「選択可能アイテム・ウィンドウ」を選択します。
d. 「選択済アイテム」ウィンドウ。ワークシートおよびグラフ領域に含まれているアイテムが表示されます。「選択済アイテム」ウィンドウを表示するには、「表示」→「選択済アイテム・ウィンドウ」を選択します。
e ワークブック内のワークシートのタブ。別のワークシートのタブをクリックすると、そのワークシートが表示されます。
f.ワークシート・タイトル領域(ワークシート・ヘッダーとも呼ばれます)。ワークシート・タイトル領域を表示するには、「表示」→「タイトル」を選択します。
g. ページ・アイテム領域。ページ・アイテム領域を表示するには、「表示」→「ページ・アイテム」を選択します。
h. ワークシートおよびグラフ領域。ワークシート領域を表示するには、(テーブル・ワークシートで)「表示」→「テーブル」を選択するか、または(クロス集計ワークシートで)「表示」→「クロス集計」を選択します。ワークシート・グラフ領域を表示するには、「表示」→「グラフ」を選択します。必要に応じてグラフを配置できます(ワークシート領域の上部、下部、右側など)。
i.ワークシート・テキスト・エリア(ワークシート・フッターとも呼ばれます)。ワークシート・テキスト・エリアを表示するには、「表示」→「テキスト・エリア」を選択します。
j. ビジネスエリア・リスト。アクセス可能なビジネスエリアが表示されます。

Discovererワークエリアのデータは、次の様々な方法で分析できます。

5.2 Discovererのドラッグ・アンド・ドロップ機能

Discovererで作業する際に、次のドラッグ・アンド・ドロップ機能を使用します。

5.2.1 Discovererワークエリアのアイテムのドラッグ・アンド・ドロップ

メニューを使用したアイテムの追加および削除と同様に、ワークシート上にアイテムをドラッグ・アンド・ドロップできます。次の例は、「選択可能なアイテム」ウィンドウからワークシートにアイテムをドラッグしてワークシートにアイテムを追加する方法を示しています。

図5-2 ワークシートへのアイテムの追加

周囲のテキストで図5-2について説明しています

ワークシートのアイテムを削除するために、ワークシートからワークシート領域の外側にアイテムをドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。ドラッグ先は「選択済アイテム」ウィンドウ(表示されている場合)を除いてどこでもかまいません。

5.2.2 Discovererワークエリアでのアイテムの再配置

メニューを使用したアイテムの追加および削除と同様に、ワークシートのアイテムをワークシートのある領域から別の領域にドラッグして再配置できます。次の例では、Departmentアイテムは行軸から列軸にドラッグされています。

図5-3 ワークシート・アイテムの再配置

周囲のテキストで図5-3について説明しています

注意: Profit SUMヘッダーの下の黒いバーはアイテムのドラッグ先を示しています。あるアイテムを別のアイテムの上にドロップすると、2つのアイテムの位置を入れ替えることができます(ターゲット・アイテムはグレーのバーでマーク付けされます)。

アイテムをクロス集計ワークシートの別の軸にドラッグすることは、ピボットと呼ばれます(詳細は、「データのピボット」を参照)。

5.3 Discovererのメニュー

Discovererでは、標準のメニューおよび一連の右クリック・メニューを使用してタスクを実行できます。

5.3.1 Discovererの標準メニュー

標準メニューは、Discovererワークエリアの上部に表示されます。標準メニューには「ファイル」、「編集」、「表示」、「フォーマット」、「ツール」、「ヘルプ」のオプションがあります。

5.3.2 Discovererの右クリック・メニュー

任意のワークシート・アイテムのヘッダーで右クリックすると、オプションの右クリック・メニューが表示され、最も一般的な分析タスクを実行できます。次の例では、Profit SUMアイテムの右クリックによって、このアイテムの分析に使用可能なオプションのリストが表示されています。

周囲のテキストでrc.gifの画像について説明しています

5.4 Discovererのツールバー

Discovererでは、一連のツールバーを使用して、Discovererの強力な機能にすばやく簡単にアクセスできます。

5.4.1 標準ツールバー

標準ツールバーには、最も一般的なメニュー・オプション(「保存」、「印刷」、「リフレッシュ」、「ワークシートの編集」、「ソート」など)のアイコンがあります。Discovererの操作に慣れると、メニュー・バーのかわりにツールバーを使用してオプションを選択できるようになります。

図5-4 標準ツールバー

周囲のテキストで図5-4について説明しています

標準ツールバーを表示するには、「表示」→「ツールバー」→「標準ツールバー」を選択します。

ヒント: ツールバー・オプションの名前を表示するには、ツールバー・オプションの上にカーソルを移動し、そのオプションのツール・ヒントを表示します。詳細は、「ツール・ヒント」を参照してください。

5.4.2 フォーマット・ツールバー

フォーマット・ツールバーを使用すると、選択したワークシート・アイテムをフォーマットできます。

図5-5 フォーマット・ツールバー

周囲のテキストで図5-5について説明しています

フォーマット・ツールバーを表示するには、「表示」→「ツールバー」→「フォーマット・ツールバー」を選択します。

ヒント: ツールバー・オプションの名前を表示するには、ツールバー・オプションの上にカーソルを移動し、そのオプションのツール・ヒントを表示します。詳細は、「ツール・ヒント」を参照してください。

5.4.3 グラフ・ツールバー

グラフ・ツールバーを使用すると、グラフを編集できます。

図5-6 グラフ・ツールバー

周囲のテキストで図5-6について説明しています

グラフ・ツールバーを表示するには、「表示」→「ツールバー」→「グラフ・ツールバー」を選択します。

ヒント: ツールバー・オプションの名前を表示するには、ツールバー・オプションの上にカーソルを移動し、そのオプションのツール・ヒントを表示します。詳細は、「ツール・ヒント」を参照してください。

5.4.4 「選択可能なアイテム」ツールバー

「選択可能なアイテム」ツールバーを使用すると、ビジネスエリア内の使用可能なすべてのアイテムを使用してワークシートを編集できます。

図5-7 「選択可能なアイテム」ツールバー

周囲のテキストで図5-7について説明しています

「選択可能なアイテム」ツールバーは、「選択可能なアイテム」ウィンドウの上に表示されます。「選択可能なアイテム」ウィンドウを表示するには、「表示」→「選択可能アイテム・ウィンドウ」を選択します。

「選択可能なアイテム」ツールバーのオプションの詳細は、「「選択可能なアイテム」ウィンドウ」を参照してください。

5.4.5 「選択済アイテム」ツールバー

「選択済アイテム」ツールバーを使用すると、現在ワークシート上にあるワークシート・アイテムを編集できます。

図5-8 「選択済アイテム」ツールバー

周囲のテキストで図5-8について説明しています

「選択済アイテム」ツールバーは、「選択済アイテム」ウィンドウの上に表示されます。「選択済アイテム」ウィンドウを表示するには、「表示」→「選択済アイテム・ウィンドウ」を選択します。

「選択済アイテム」ツールバーのオプションの詳細は、「「選択済アイテム」ウィンドウ」を参照してください。

5.4.6 ツール・ヒント

Discovererを簡単に使用できるように、ツールバーのオプションの上にカーソルを移動すると、ツール・ヒントが表示されます。ワークエリアの下部にも、ツールバーのオプションに関する追加情報が表示されます。

次の図は、条件ツールバー・アイテムのツール・ヒントおよびDiscovererワークエリアの下部に表示される追加情報を示しています。

図5-9 Discovererのツール・ヒントとステータス・バー

周囲のテキストで図5-9について説明しています

図の解説:
a.ポインタをボタンの上に合わせると、ボタンが拡大され、そのボタンを説明するツール・ヒントが表示されます。この例のボタンは、「新規条件」です。
b.Discovererワークエリア下部にあるステータス・バーには、ポインタの位置のオプションに関するその他の情報が表示されます。

5.5 Discovererアイテム・ナビゲータで使用されるアイコン

次の表は、Discovererアイテム・ナビゲータで表示されるアイコンを示しています。

アイコン 説明
この画像は周囲のテキストで説明されています
集計: データを集計する算術関数です。「Region」などのテキスト・アイテムの場合に一般的に使用される集計方法は、Count、MaxおよびMinです。つまり、「Region」アイテムの数を数えたり、最高値と最低値(たとえば、Aが最高値でZが最低値など)を検索できます。

数値アイテムの場合によく使用される集計方法は、Sum、Count、Max、Min、AverageおよびDetailです。たとえば、数値データの合計(Sum)や平均(Average)を求めることができます。デフォルト集計(Discovererマネージャが指定)は太字で表示されます。

この画像は周囲のテキストで説明されています
ビジネスエリア: Discovererマネージャが作成したビジネスエリアを表示します。新規ワークシートの別のビジネスエリアを選択するには、下向き矢印をクリックし、ビジネスエリアのリストから選択します。1つのビジネスエリアには1つ以上のフォルダが含まれています。
この画像は周囲のテキストで説明されています
計算: 他のアイテムから新規データを生成する数式です。

注意: Discovererマネージャが定義した計算はフォルダに表示されます。ユーザーが定義した計算はフォルダに表示されません。

この画像は周囲のテキストで説明されています
条件: 特定のデータを検索するためのフィルタです。

注意: Discovererマネージャが定義した条件はフォルダに表示されます。ユーザーが定義した条件はフォルダに表示されません。

この画像は周囲のテキストで説明されています
フォルダ: ワークシートで使用するアイテムが含まれています。フォルダの隣のプラス記号(+)およびマイナス記号(-)をクリックして、開いたり閉じたりします。
この画像は周囲のテキストで説明されています
アイテム: テーブルの列またはクロス集計軸のレベルに対応しています。軸アイテムは不変であり、比較的数が少なく、値は一意です(会社の部門名、販売地域名など)。軸アイテムの値は値リスト(LOV)として表示されます。
この画像は周囲のテキストで説明されています
アイテムの値: 値リスト(LOV)内のアイテム。
この画像は周囲のテキストで説明されています
数値アイテム: 数値データを表します。数値アイテムの値はデータの分析に応じて変わる可能性があります(たとえば、利益を合計すると、都市と地域とでは異なる結果となります)。数値アイテムはテーブル・ワークシートでは軸アイテムと同様に扱われ、クロス集計の本体のデータに相当します。
この画像は本文中で説明されています。
パーセント: 数値のワークシート・アイテムの値を集計するためにDiscovererで計算されるパーセント。
この画像は周囲のテキストで説明されています。
チェック・マークでマーク付されたワークシート・アイテムが現行ワークシートに現在表示されています。
この画像は周囲のテキストで説明されています。
総計: 数値のワークシート・アイテムの値を集計するためにDiscovererで計算される総計。

注意: グレー表示されているアイテムはワークシートで使用できません。

5.6 軸アイテムの概要

軸アイテムとは、ワークブック・ウィンドウの各軸に表示されるアイテムのことです。

通常、軸アイテムには比較的少数の関連性のない値を設定します。軸アイテムは、特定のデータ値を識別するために使用します。

たとえば、クロス集計ワークシートで売上高を表示する場合は、列軸に年度を、行軸に地域を設定できます。この結果、これらの軸アイテムを使用して、特定の年度の特定地域の売上を調べることができます。次の図では、ページ軸に部門アイテム、列軸に年度、行軸に地域が設定されています。

図5-10 ページ軸、行軸および列軸を示すクロス集計ワークシート

周囲のテキストで図5-10について説明しています

図の解説:
a.ページ軸(「ページ・アイテム」領域)
b.列軸
c.行軸
d. データ・ポイント

5.7 データ・ポイント

ワークシート上のデータ・ポイントは、ワークシート本体のデータです。データ・ポイントとは、分析目的に使用するデータのことです。一般的に、次のようなデータです。

5.8 Discovererワークシート・ウィザードの概要

新規ワークシートを作成するときは、ワークシート・ウィザードが、データベースからデータを取得し、ワークシート・アイテムを配置するために必要な手順をガイドします。次の図は、ワークシート・ウィザードの「アイテムの選択」ページを示しています。「選択可能」リストで、ワークシートに追加するフォルダまたはアイテムを選択し、「選択済」リストにドラッグします。

図5-11 Discovererワークシート・ウィザードのアイテム・ナビゲータ・ページ

周囲のテキストで図5-11について説明しています