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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51907-01
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9 データのピボット

この章では、ビジネスに必要な情報を得るため、Discoverer Plus Relationalのピボット機能を使用する方法を説明します。項目は次のとおりです。

9.1 ワークシート・アイテムのピボット

分析を効率的に実行するには、ワークシート・アイテムをピボットしてクロス集計ワークシートにデータを配置します。たとえば、クロス集計ワークシートでは、アイテムを行軸から列軸に移動することで、新しいデータの関係を分析できます。

ピボット機能は、最初の表示には表れないデータ間の関係を調査できる強力な分析ツールです。

ワークシート・データは次の方法でピボットできます。

9.2 クロス集計ワークシートのデータのピボット

クロス集計ワークシートでは、行軸と列軸の間でアイテムをピボットできます。

クロス集計上のデータの関係は行と列の交差によって決定するため、1つの軸から別の軸にデータをピボットすることで新しいデータの関係が作成されます。

ワークシートのデータをピボットすることで、ある軸にデータ・レベルを追加することもできます。たとえば、行軸のデータが3つのレベル(Region、City、Store Nameなど)で編成されている場合、「Year」アイテムを横軸にピボットすると、4つ目のデータ・レベルが行軸に追加されます。

次の図は、「クロス集計レイアウト」ダイアログを使用して、ワークシートのデータを整える方法を示しています。アイテムは次のように配置します。

図9-3 クロス集計ワークシート上のデータのレイアウト

周囲のテキストで図9-3について説明しています

9.3 Discovererワークエリアでワークシート・アイテムをピボットする方法

Discovererワークエリアでワークシート・アイテムをピボットすると、ワークシート上のアイテムが再配置されます。たとえば、複数の部門を個別に分析できるように、「ページ・アイテム」領域に1つの「Department」アイテムを移動できます。

Discovererワークエリアでワークシート・アイテムをピボットするには:

  1. 分析するワークシートを表示します。

  2. ピボットするワークシート・アイテムのグラブ・ハンドルを選択します。

    周囲のテキストでpiv_tab.gifの画像について説明しています
  3. グラブ・ハンドルを必要な位置にドラッグし、マウス・ボタンを離します。

    ヒント: アイテムをドラッグ・アンド・ドロップすると、ワークシート上のアイテムの新しい位置が黒い線で示されます。

    周囲のテキストでpiv_tab2.gifの画像について説明しています

指定したとおりにワークシート・アイテムが再配置されます。

周囲のテキストでpiv_tab3.gifの画像について説明しています

9.4 「ワークシートの編集」ダイアログを使用してワークシート・アイテムをピボットする方法

「ワークシートの編集」ダイアログを使用してワークシート・アイテムをピボットすると、ワークシート設計モードでアイテムが再配置されます。「ワークシートの編集」ダイアログでは、アイテム・ヘッダーのみが表示されます。データ自体は表示されません。たとえば、大規模なワークシートについては、同じウィンドウにすべてのワークシート・アイテムを表示できないため、Discovererワークエリアで編集することが困難な場合があります。

「ワークシートの編集」ダイアログを使用してワークシート・アイテムをピボットするには:

  1. 分析するワークシートを表示します。

  2. 「編集」→「クロス集計」を選択し、「ワークシートの編集」ダイアログ: 「クロス集計レイアウト」タブを表示します。

    周囲のテキストでpiv10.gifの画像について説明しています
  3. ピボットするアイテムの名前またはグラブ・ハンドルを選択します。

    ヒント: アイテムのピボットを容易にするには、アイテムのラベルが「クロス集計レイアウト」タブに表示されるようにします。アイテム名を表示するには、メインDiscovererメニューから「編集」→「ワークシート」を選択し、「プロパティ」をクリックして「シートのプロパティ」タブを表示して、「アイテム・ラベルの表示」チェック・ボックスを選択します。

  4. アイテムを必要な位置にドラッグし、マウス・ボタンを離します。

    ヒント: アイテムをドラッグ・アンド・ドロップすると、ワークシート上のアイテムの新しい位置が黒い線で示されます。

    周囲のテキストでpiv11.gifの画像について説明しています
  5. 「OK」をクリックして詳細を保存し、「ワークシートの編集」ダイアログを閉じます。

指定したとおりにワークシート・アイテムが再配置されます。

周囲のテキストでpiv_tab3.gifについて説明しています

9.5 ピボットで発生する予期しない結果について

Discovererを使用すると、ワークシート上のデータを簡単にピボットできます。ただし、予期しない結果が発生することもあります。

たとえば、クロス集計ワークシートには次の要素が必要です。

次の図では、クロス集計ワークシートの「Region」アイテムを「ページ・アイテム」領域に移動した結果、空白のワークシートが表示されています。これは、クロス集計ワークシートでデータを分析するには、行軸と列軸の両方にアイテムが配置されている必要があるためです。

図9-4 ピボットで発生する予期しない結果

周囲のテキストで図9-4について説明しています