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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B55899-09
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1 エンタープライズ・デプロイメントの概要

この章では、Oracle SOA Suite用エンタープライズ・トポロジの概要について説明します。この章の項目は次のとおりです。

1.1 エンタープライズ・デプロイメント・ガイドについて

エンタープライズ・デプロイメント・ガイドは、Oracle SOAエンタープライズ・デプロイメントの実証済高可用性テクノロジ、セキュリティ・テクノロジおよび推奨事項に基づいたベスト・プラクティスの青写真です。これらの青写真に示すベスト・プラクティスは、技術スタック全体において多くのOracle製品を対象にしています。それらの製品には、Oracle Database、Oracle Fusion MiddlewareおよびEnterprise Manager Fusion Middleware Controlがあります。

Oracle Fusion Middlewareのエンタープライズ・デプロイメントの特長は、次のとおりです。

高可用性の実現の詳細は、Oracle Technology NetworkのOracle Database高可用性ページ(http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-best-practices-155366.html)を参照してください。


注意:

Oracle SOAのエンタープライズ・デプロイメント・ガイドは、Linux環境におけるエンタープライズ・デプロイメントを中心に説明しています。しかしながら、UNIX環境やWindows環境を使用したエンタープライズ・デプロイメントの実装も可能です。


1.2 エンタープライズ・デプロイメントの用語

この項では、このガイドで使用されているエンタープライズ・デプロイメント用語について説明します。

1.3 Oracle推奨事項のメリット

このガイドで説明するOracle Fusion Middleware構成では、すべての起動でセキュリティが確保され、ハードウェア・リソースが最大化され、様々なアプリケーションを使用したエンタープライズ・コンピューティングのために、信頼性が高く、標準に準拠したシステムを提供するために設計されています。

Oracle Fusion Middleware構成のセキュリティと高可用性のメリットは、ファイアウォール・ゾーンの分離とソフトウェア・コンポーネントのレプリケーションを通じて実現されます。

この項には次のトピックが含まれます:

1.3.1 組込みセキュリティ

エンタープライズ・デプロイメントのアーキテクチャは、ソフトウェア・コンポーネントの各機能グループが独自のDMZ内で独立しており、すべてのトラフィックがプロトコルとポートによって制限されているため、保護されています。次の特長により、必要なレベルのすべてのセキュリティが確保され、高レベルの標準の準拠が実現します。

  • ポート80で受信した外部通信はすべてポート443にリダイレクトするように、外部のロード・バランサを構成します。

  • 外部のクライアントからの通信はロード・バランシング・ルーターを超えたレベルでは発生しません。

  • ロード・バランシング・ルーターからデータ層への直接的な通信は許可されません。

  • コンポーネントは、Web層、アプリケーション層およびデータ層の異なる保護ゾーンで分離されています。

  • 一度に2つのファイアウォールをまたがる直接的な通信は禁止されています。

  • 1つのファイアウォール・ゾーンで通信が始まった場合、それは次のファイアウォール・ゾーンで終わる必要があります。

  • Oracle Internet Directoryはデータ層内で独立しています。

  • アイデンティティ管理コンポーネントは別のサブネットにあります。

  • 複数の保護ゾーンにおいて複数のコンポーネント間の通信はすべて、ファイアウォールのルールに従いポートとプロトコルによって制限されます。

1.3.2 高可用性

各コンポーネントまたはソフトウェア・コンポーネントの機能グループが別のコンピュータにレプリケートされており、コンポーネント・レベルでの高可用性を実現するように構成されます。このため、エンタープライズ・デプロイメント・アーキテクチャでは高い可用性が実現されます。