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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.3)
B55900-10
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1 エンタープライズ・デプロイメントの概要

この章では、Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントの概要を示します。

この章には次のトピックが含まれます:

1.1 エンタープライズ・デプロイメント・ガイドについて

このエンタープライズ・デプロイメント・ガイドは、Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントの実証済高可用性テクノロジ、セキュリティ・テクノロジおよび推奨事項に基づいたベスト・プラクティスの青写真です。これらの青写真に示すベスト・プラクティスは、技術スタック全体において多くのOracle製品を対象にしています。それらの製品には、Oracle Database、Oracle Fusion MiddlewareおよびEnterprise Manager Fusion Middleware Controlがあります。

Oracle Fusion Middlewareのエンタープライズ・デプロイメントの特長は、次のとおりです。

高可用性の実現の詳細は、Oracle Technology NetworkのOracle Database高可用性ページ(http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-best-practices-155366.html)を参照してください。


注意:

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』では、Linux環境におけるエンタープライズ・デプロイメントを中心に説明しています。しかしながら、UNIX環境やWindows環境を使用したエンタープライズ・デプロイメントの実装も可能です。


1.2 エンタープライズ・デプロイメントの用語

この項では、以前のリリースのコンポーネントで使用されていた用語と、それに対応するリリース11g (11.1.1.8.3)の用語について説明します。

1.3 Oracle推奨事項のメリット

このガイドで説明するOracle Fusion Middleware構成では、すべての起動でセキュリティが確保され、ハードウェア・リソースが最大化され、様々なアプリケーションを使用したエンタープライズ・コンピューティングのために信頼性が高く標準に準拠したシステムを提供するために設計されています。

Oracle Fusion Middleware構成のセキュリティと高可用性のメリットは、ファイアウォール・ゾーンの分離とソフトウェア・コンポーネントのレプリケーションを通じて実現されます。

1.3.1 組込みセキュリティ

エンタープライズ・デプロイメント・アーキテクチャのセキュリティを確保するためには、ソフトウェア・コンポーネントのすべての機能グループを各グループ固有のDMZで分離し、すべてのトラフィックをプロトコルとポートによって制限します。次の特長により、必要なレベルのすべてのセキュリティが確保され、高レベルの標準の準拠が実現します。

  • ポート80で受信した外部通信はすべてポート443にリダイレクトするように、外部のロード・バランサを構成します。

  • 外部のクライアントからの通信はロード・バランシング・ルーターを超えたレベルでは発生しません。

  • ロード・バランシング・ルーターからデータ層への直接的な通信は許可されません。

  • コンポーネントは、Web層、アプリケーション層およびデータ層の異なる保護ゾーンで分離されます。

  • いずれの時点においても、2つのファイアウォール間での直接的な通信は禁止されています。

  • 1つのファイアウォール・ゾーンで通信が始まった場合、それは次のファイアウォール・ゾーンで終わる必要があります。

  • Oracle Internet Directoryはデータ層内で独立しています。

  • Oracle Identity Managementコンポーネントは別のサブネットにあります。

  • 複数の保護ゾーンにおいて複数のコンポーネント間の通信はすべて、ファイアウォールのルールに従いポートとプロトコルによって制限されます。

1.3.2 高可用性

各コンポーネントまたはソフトウェア・コンポーネントの機能グループが別のコンピュータにレプリケートされており、コンポーネント・レベルでの高可用性を実現するように構成されます。このため、エンタープライズ・デプロイメント・アーキテクチャでは高い可用性が実現されます。