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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B61435-08
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17 Format Tester

この章では、Format BuilderのFormat Testerのユーザー・インタフェース・リファレンスを提供します。

フォーマット定義を構築したら、Format Testerを使用してテストできます。Format Testerでは、データを解析して再フォーマットする検証テストを行い、サンプルの非XMLデータまたはXMLデータを生成します。このサンプル・データを編集、検索、およびデバッグして、目的のデータにすることができます。

17.1 Format Testerウィンドウ

次の項では、Format Testerのメイン・ウィンドウの項目について説明し、Format Testerのメイン・ウィンドウ内で移動したりコマンドを実行する方法を示します。

17.2 Format Testerのメニュー

Format Testerには次のメニューがあります。キーボードの[Alt]と下線付き文字を同時に押すと、Format Testerのメニューを展開できます。[Ctrl]と文字を組み合せて押して実行できるメニュー・コマンドもあります。

17.3 「ファイル」メニュー

「ファイル」メニューには次のコマンドがあります。

表17-1 「ファイル」メニューのコマンド

メニュー・コマンド 説明

非XMLを開く

「非XML」ウィンドウに表示する非XMLファイルを選択できます。

注意: 非XMLファイルのデフォルトのファイル拡張子は.DATAです。

XMLを開く

「Format Tester」ウィンドウの「XML」セクションに表示するファイルを選択できます。

注意: XMLファイルのデフォルトのファイル拡張子は.XMLです。

非XMLの保存

「非XML」ウィンドウの内容を保存できます。

XMLの保存

「XML」ウィンドウの内容を保存できます。

デバッグ・ログ

デバッグ情報をテキスト・ファイルに保存できます。

閉じる

「Format Tester」ウィンドウを閉じます。


17.4 「編集」メニュー

「編集」メニューには次のコマンドがあります。

表17-2 「編集」メニューのコマンド

メニュー・コマンド 説明

切取り

現在選択されているテキストを切り取り、別の場所へ貼り付けられるようにクリップ・ボードに格納します。

コピー

現在選択されているテキストをコピーし、別の場所へ貼り付けられるようにクリップ・ボードに格納します。

貼付け

切り取ったテキストやコピーしたテキストをカーソル位置に挿入します。

検索

非XMLデータの16進値またはテキスト値を検索できます。

次を検索

指定した値の次のインスタンスを続けて検索します。

移動

「非XML」エディタの指定のバイト・オフセットにカーソルを移動できます。


17.5 「表示」メニュー

「表示」メニューには次のコマンドがあります。

表17-3 「表示」メニューのコマンド

メニュー・コマンド 説明

XML

「XML」データ・パネルの表示と非表示を切り替えることができます。非表示にすると、非XMLデータ・ウィンドウが横に拡大してTester全体に表示されます。XMLボタンは表示されたままですが、分割線は非表示になります。

デバッグ

「Debug」出力ウィンドウの表示と非表示を切り替えることができます。

「クリア」→非XML

「非XML」データ・ウィンドウのコンテンツを空の状態にリセットします。

「クリア」→「XML」

「XML」ウィンドウのコンテンツを空の状態にリセットします。

「クリア」→「デバッグ」

「Debug」ウィンドウのコンテンツを空の状態にリセットします。

16進数→16進数としてオフセット

オフセット値を16進数として表示します。このオプションを選択すると、10進数としてオフセットの表示が無効になります。

16進数→10進数としてオフセット

オフセット値を10進数として表示します。このオプションを選択すると、Offset as Hexadecimalの表示が無効になります。


17.6 「生成」メニュー

「生成」メニューには次のコマンドがあります。

表17-4 「生成」メニューのコマンド

メニュー・コマンド 説明

非XML

現在のフォーマット仕様に適合する非XMLデータを生成します。

XML

現在のフォーマット仕様に適合するXMLデータを生成します。

データの生成中にプロンプト

選択した場合、生成プロセスの間に、省略可能なフィールドまたはグループを生成するかどうか、生成する子、および繰返しグループの反復回数を指定するためのメッセージが表示されます。


17.7 「変換」メニュー

「変換」メニューには次のコマンドがあります。

表17-5 「変換」メニューのコマンド

メニュー・コマンド 説明

非XMLからXML

「非XML」ウィンドウのコンテンツをXMLに変換します。

XMLから非XML

「XML」ウィンドウのコンテンツを非XMLデータに変換します。


17.8 ショートカット・メニュー

標準メニューを使用して必要なコマンドを表示するかわりに、マウスを右クリックしてポップアップ・ショートカット・メニューを使用できます。

ショートカット・メニューには次のコマンドがあります。


注意:

マウス・ポインタが置かれている現在の表示パネルによっては、使用できないコマンドもあります。


表17-6 ショートカット・メニューのコマンド

メニュー・コマンド 説明

切取り

現在選択されているテキストを切り取り、別の場所へ貼り付けられるようにクリップ・ボードに格納します。

コピー

現在選択されているテキストをコピーし、別の場所へ貼り付けられるようにクリップ・ボードに格納します。

貼付け

切り取ったテキストやコピーしたテキストをカーソル位置に挿入します。

クリア

「非XML」ウィンドウまたは「XML」ウィンドウのコンテンツを空の状態にリセットします。

生成

現在のフォーマット仕様に適合する非XMLデータまたはXMLデータを生成します。

XML

「非XML」ウィンドウのコンテンツをXMLに変換します。

非XML

「XML」ウィンドウのコンテンツを非XMLデータに変換します。


17.9 非XMLウィンドウの使用

「非XML」データ表示パネルは、選択したタブに応じて16進数エディタまたはテキスト・エディタとして使用できます。

16進数エディタ・パネルには、データ・オフセット、個々のバイトの16進値、および対応するテキストが表示されます。対応するテキストは、必要に応じてASCII文字またはEBCDIC文字として表示できます。このエディタで、16進バイトまたはテキスト値を編集できます。16進データ値が変更されると、それに対応するテキスト値が更新され、テキスト値が変更された場合は16進データ値が更新されます。

関連項目

17.10 データ・オフセット機能の使用

16進数エディタのデータ・オフセット機能を使用すると、データ・オフセットを16進数または10進数で表示できます。

データ・オフセットを変更するには:

「表示」「16進数」を選択します。次の2つのデータ・オフセット・オプションが表示されます。

必要に応じた表示オプションをクリックします。「非XML」ウィンドウのデータ・オフセット・パネルは、選択したオプションに合わせて動的に変更されます。

17.11 テキスト機能の使用

テキスト機能を使用するには、「非XML」ウィンドウ内で「Text」タブを選択します。キャリッジ・リターンなどの出力可能な文字がすべて表示されます。これらは改行付きテキストとして「Text」ウィンドウに表示されます。

17.12 XMLウィンドウの使用

「XML」データ・パネルには、「非XML」パネルのコンテンツから変換されたXMLデータが表示されます。「XML」パネルのコンテンツは、必要に応じて消去したり編集することができます。

このウィンドウでは、非XMLフォーマットに変換するXMLデータを入力または生成することもできます。

17.13 デバッグ・ウィンドウの使用

デバッグ・ウィンドウには、トランスフォーメーション処理で行われた操作、発生したエラー、およびフィールドとグループの値とデリミタが表示されます。エラーの場所を特定するには、最後に正しく解析されたフィールドを特定し、その次のフィールドの仕様をFormat Builderの9.3項「ツリー・ペインの使用」で調べます。

Format Testerを開くと、非XMLウィンドウとXMLウィンドウだけが表示されます。デバッグ・ウィンドウを開くには、「表示」「デバッグ」を選択してデバッグ・ウィンドウの表示と非表示を切り替えます。デバッグ・ウィンドウは、非XMLウィンドウとXMLウィンドウの下に表示されます。


注意:

デバッグ出力は、最新の64KBまでのメッセージに制限されます。ファイルには、完全なデバッグ情報を保存できます。詳細は、17.18項「デバッグ・ログの使用」を参照してください。


17.14 サイズ変更バーの使用

サイズ変更バーは、「非XML」ウィンドウ、「XML」ウィンドウ、「Debug」ウィンドウの間にあります。これらのサイズ変更バーを使用して、各ウィンドウのサイズを必要な大きさに変更できます。1つのウィンドウを拡大して他のウィンドウを縮小するには、各サイズ変更バーを選択し、上下または左右に必要なだけドラッグします。

また、各サイズ変更バーには方向を示す2つのボタンがあり、クリックして3つのウィンドウのいずれか1つを拡大または縮小することもできます。

17.15 フォーマット定義のデバッグ

次の項では、データのデバッグと修正に使用できる様々なFormat Testerユーティリティについて説明します。

17.16 値の検索

検索機能を使用して、非XMLデータ内の16進値やテキスト値を検索できます。「検索」ダイアログには次のフィールドがあります。

表17-7 「検索」のオプション

フィールド 説明

検索する値を入力します。

テキスト

テキスト値を検索する場合はこのオプションを選択します。

16進数

16進値を検索する場合はこのオプションを選択します。

次へ

選択した場所から下に向かってドキュメントを検索する場合はこのオプションを選択します。

前へ

選択した場所から先頭に向かってドキュメントを検索する場合はこのオプションを選択します。

ファイルの先頭

ファイルの先頭から検索を開始する場合はこのオプションを選択します。

現在位置

現在のカーソル位置から検索を開始する場合はこのオプションを選択します。

ファイルの末尾

ファイルの末尾から検索を開始する場合はこのオプションを選択します。

「OK」ボタン

検索操作を開始します。

「取消」ボタン

検索を実行せずに「検索」ダイアログを閉じます。


17.17 オフセットの検索

移動機能を使用して、非XMLエディタのカーソルを指定したバイト・オフセットに移動できます。「移動」ダイアログには次のフィールドがあります。

表17-8 「移動」のオプション

フィールド 説明

オフセット

検索するオフセット値を入力します。

10進数

10進値に移動する場合はこのオプションを選択します。

16進数

16進値に移動する場合はこのオプションを選択します。

次へ

選択した場所から下に向かってドキュメントを検索する場合はこのオプションを選択します。

前へ

選択した場所から先頭に向かってドキュメントを検索する場合はこのオプションを選択します。

ファイルの先頭

ファイルの先頭から検索を開始する場合はこのオプションを選択します。

現在位置

現在のカーソル位置から検索を開始する場合はこのオプションを選択します。

ファイルの末尾

ファイルの末尾から検索を開始する場合はこのオプションを選択します。

「OK」ボタン

検索操作を開始します。

「取消」ボタン

検索を実行せずに「移動」ダイアログを閉じます。


17.18 デバッグ・ログの使用

デバッグ・ログでは、デバッグ情報をテキスト・ファイルに保存できます。

デバッグ・ログを使用するには、「ファイル」デバッグ・ログを選択します。表示されたダイアログで、デバッグ情報の保存先として新しいパスとファイル名を入力するか、既存のファイルを選択できます。


注意:

既存のファイルを選択した場合、新しいデバッグ情報は、ファイルの最後に追加されます。