以下の節では、Oracle WebLogic Communication Services のエクスポートおよびインポート機能の使用方法について説明します。
注意 : このドキュメント内のすべての例では Linux コマンドを使用しています。他のオペレーティング システムの場合は、該当するコマンドを使用してください。 |
この節では、OWLCS データのエクスポートに必要な手順を示します。
注意 : この手順の最初の 4 つのステップは、RDBMS マシン上で実行します。 |
Oracle データベース エクスポート ユーティリティのうちのいずれかを使用して、データをエクスポートします。エクスポート コマンドを実行する前に、既存のデータベース マシン上で、エクスポートされたデータのダンプ ファイルとログ ファイルが格納されるディレクトリをファイル システムに作成します。
$ mkdir ~/owlcs_data_pump_dir
データベース インストールの $ORACLE_HOME/bin
ディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。 以下のコマンドは、sys ユーザまたは system ユーザとして実行できます。
以下のコマンドを使用して、データベースに DATA_PUMP_DIR
を作成します。
$ ./sqlplus sys@<db_service> as sysdba
プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。
SQL プロンプトで、以下のコマンドを実行します。
SQL> create or replace directory DATA_PUMP_DIR as '<full_path_to_the_data_pump_dir_created_above>'; SQL> commit; SQL> quit
サブスクライバ データ サービス スキーマのデータをエクスポートします。
$ ./expdp "'sys@<db_service> as sysdba'" SCHEMAS=<current_prefix>_orasdpsds DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<current_prefix>_orasdpsds.dmp LOGFILE=<current_prefix>_orasdpsds.log
プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。
注意 : 上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。コマンドが終了したら、DUMPFILE と LOGFILE にそれぞれ該当する 2 つのファイルが data pump ディレクトリに作成されていることを確認します。 |
XDMS スキーマのデータをエクスポートします。
$ ./expdp "'sys@<db_service> as sysdba'" SCHEMAS=<current_prefix>_orasdpsds DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<current_prefix>_orasdpsds.dmp LOGFILE=<current_prefix>_orasdpsds.log
プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。
注意 : 上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。コマンドが終了したら、DUMPFILE と LOGFILE にそれぞれ該当する 2 つのファイルが data pump ディレクトリに作成されていることを確認します。 |
クライアントがサーバにサインインしたときにロケーション データが再作成されるため、Location Service スキーマのエクスポートは必要ありません。
OWSM ポリシーの移行を完了します。 以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。
$ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh.
以下のコマンドを実行して、ローカルの WLS インスタンスに接続します。
wls:/offline> connect('weblogic','weblogic','127.0.0.1:7001')
この例の 'weblogic'/'weblogic' はサンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。実行中の別の WLS インスタンスがある場合、ポートは変更される場合があります (これは WLS AdminServer ポートです)。
以下の WLST コマンドを実行して、ポリシーとアサーション テンプレートをエクスポートします。 "wlcs_server1" は OWLCS インスタンス名で置き換えます。
wls:/base_domain/serverConfig> exportMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/assertiontemplates/**',toLocation='/tmp/owsmexport/') wls:/base_domain/serverConfig> exportMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/policies/**',toLocation='/tmp/owsmexport/')
以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。
wls:/base_domain/serverConfig> exit()
(OWLCS インスタンスがインストールされた [ミドルウェア マシン] であるマシン上で実行します) 次に、「資格ストア」をエクスポートします。OWSM は、クライアント ポリシーのユーザ名およびパスワードの資格と、キーストアのパスワードを資格ストアに格納します。現在のマシンから新しいマシンに <domain>/config/fmwconfig/cwallet.sso
をコピーします。 OPSS 移行の一部としてすでに実行している場合は、この手順を省略できます。
UMS 関連の詳細を、新しい環境にエクスポートします (UMS を環境にインストールしている場合)。UMS 関連の詳細を、使用する新しい環境にエクスポートします (UMS を環境にインストールしている場合)。現在の環境と新しい環境で User Messaging Service を使用する場合は、以下の手順を実行します。
以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。
$ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh
注意 : これはミドルウェア インスタンスの ORACLE_HOME です。 デフォルトは<middleware_home>/as11gr1wlcs1 ディレクトリです。<middleware_home> は OWLCS がインストールされているディレクトリです。 |
以下の WLST コマンドを実行して、ユーザ メッセージング プリファレンス をバックエンド データベースから指定された xml ファイルにダウンロードします。
wls:/offline> manageUserMessagingPrefs(operation='download', filename='/tmp/userprefs-dump.xml', url='t3://localhost:8001', username='weblogic', password='weblogic')
注意 : 上の例の 'weblogic'/'weblogic' は、サンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードの組み合わせです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。8001 は UMS が実行している管理対象サーバ ポートです。 必要に応じて、適切な値で置き換えてください。 |
以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。
wls:/offline> exit()
この節では、OWLCS データのインポートに必要な手順を示します。
データベースのデータをプロダクション環境にインポートします。 Oracle データベース インポート ユーティリティのいずれかを使用して行います。 インポート コマンドを実行する前に、新しいデータベース マシン上で、データ ダンプ ファイルのインポート先およびログ ファイルの格納先となるディレクトリをファイル システムに作成します。
$ mkdir ~/owlcs_data_pump_dir
古いデータベース マシンの data pump ディレクトリにあるすべての dmp ファイルを上のディレクトリにコピー (ftp またはリモート コピー) します。
プロダクション データベース インストールの $ORACLE_HOME/bin
ディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。 以下のコマンドは、sys ユーザまたは system ユーザとして実行できます。
以下のコマンドを使用して、プロダクション データベースに DATA_PUMP_DIR を作成します。
$ ./sqlplus sys@<db_service> as sysdba
プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。
SQL プロンプトで、以下のコマンドを実行します。
SQL> create or replace directory DATA_PUMP_DIR as '<full_path_to_the_data_pump_dir_created_above>' SQL> commit; SQL> quit
以下のコマンドを使用して、<production_prefix>_orasdpsds
スキーマのすべてのシーケンスを削除します。
# $ ./sqlplus sys@<db_service> as sysdba
プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。
SQL プロンプトで、以下のコマンドを実行します。
SQL> alter session set current_schema=<production_prefix>_orasdpsds; SQL> drop sequence ACCOUNT_SEQ; SQL> drop sequence CREDENTIALS_SEQ; SQL> drop sequence PRIVATE_IDENTITY_SEQ; SQL> drop sequence PUBLIC_IDENTITY_SEQ; SQL> drop sequence REALM_SEQ; SQL> drop sequence ROLE_SEQ; SQL> commit; SQL> quit
サブスクライバ データ サービス スキーマにデータをインポートします。
$ ./impdp "'sys@<db_service> as sysdba'" REMAP_SCHEMA=<test_prefix>_orasdpsds:<production_prefix>_orasdpsds TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<test_prefix>_orasdpsds.dmp LOGFILE=<production_prefix>_orasdpsds.log
プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。
上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。ユーザがすでに存在することを示すエラーは無視します。
XDMS スキーマにデータをエクスポートします。
$ ./impdp "'sys@<db_service> as sysdba'" REMAP_SCHEMA=<test_prefix>_orasdpxdms:<production_prefix>_orasdpxdms TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<test_prefix>_orasdpxdms.dmp LOGFILE=<production_prefix>_orasdpxdms.log
プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。
上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。ユーザがすでに存在することを示すエラーは無視します。
クライアントがサーバにサインインしたときにロケーション データが再作成されるため、Location Service スキーマのインポートは必要ありません。
/tmp/owsmexport
ディレクトリを新しいマシンにコピーします。
以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。
$ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh
以下のコマンドを実行して、ローカルの WLS インスタンスに接続します。
wls:/offline> connect('weblogic','weblogic','127.0.0.1:7001')
注意 : 上の例の 'weblogic'/'weblogic' は、サンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。実行中の別の WLS インスタンスがある場合、ポートは変更される場合があります (これは WLS AdminServer ポートです)。 |
以下の WLST コマンドを実行して、ポリシーとアサーション テンプレートを置き換えます。 wlcs_server1 は OWLCS インスタンス名で置き換えます。
wls:/base_domain/serverConfig> deleteMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/assertiontemplates/**') wls:/base_domain/serverConfig> deleteMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/policies/**') wls:/base_domain/serverConfig> importMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/assertiontemplates/**',fromLocation='/tmp/owsmexport/') wls:/base_domain/serverConfig> importMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/policies/**',fromLocation='/tmp/owsmexport/')
以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。
wls:/base_domain/serverConfig> exit()
注意 : OWSM キーストアのインポートに関して
詳細については、『Oracle Fusion Middleware Security and Administrator's Guide for Web Services』を参照してください。 |
新しいマシンに移動します。
以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。
$ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh
以下の WLST コマンドを実行して、User Messaging Preferences をファイルからバックエンド データベースにアップロードします。
wls:/offline> manageUserMessagingPrefs(operation='upload', filename='/tmp/userprefs-dump.xml', url='t3://localhost:8001', username='weblogic', password='weblogic')
注意 : 上の例の 'weblogic'/'weblogic' は、サンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。8001 は UMS が実行している管理対象サーバ ポートです。 必要に応じて、適切な値で置き換えてください。 |
アップロードが成功したことを示すメッセージを確認します。以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。
wls:/offline> exit()
注意 : ダウンロードまたはアップロード実行時のさまざまなオプションについては、wls:/offline> プロンプトで help ('manageUserMessagingPrefs') を実行してください。LDAP ストアでプロビジョニングされたユーザ デバイスは動的です。現在の環境と新しい環境が両方とも同じ LDAP ストアをポイントするか、または同じ情報セットを使用するようにコンフィグレーションされることが想定されています。 |