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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B63036-04
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8 管理サーバーと最初の管理対象サーバーが含まれたドメインの作成

この章では、Oracle Business Intelligence構成アシスタント、Oracle WebLogic Server管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、管理サーバーと最初のOracle Business Intelligence管理対象サーバーのドメインを作成する方法について説明します。後で、ドメインをスケール・アウトしてコンポーネントを追加します。これについては、このガイドの後続の章で説明します。


重要:

セットアップのプロセスを開始する前に、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』に目を通してインストールとデプロイメントに関する補足の考慮事項を確認しておくことを強くお薦めします。


この章には次のトピックが含まれます:

8.1 ドメイン作成の概要

表8-1には、管理サーバーおよび最初の管理対象サーバーを含むOracle Business IntelligenceのWebLogicドメインを作成する手順がリストされており、構成後タスクについても記載されています。

表8-1 Oracle Business Intelligenceのドメインの作成手順

手順 説明 詳細

WebLogicドメインの作成

Oracle Business Intelligence構成アシスタントを実行し、管理サーバーおよび最初の管理対象サーバーを含むWebLogicドメインを作成します。

第8.2項「APPHOST1でのドメインおよびbi_server1管理対象サーバーの作成」


構成後タスクおよび検証タスク

構成後タスクおよび検証タスクの手順に従います。

第8.3項「構成後タスクおよび検証タスク」


WebLogic DomainのOracle HTTP Serverの構成

WebLogicドメインの管理サーバーと管理対象サーバーにOracle HTTP Serverを構成し、その構成を検証します。

第8.4項「WebLogicドメインのOracle HTTP Serverの構成」


管理サーバーのフェイルオーバーのテスト

説明に従い、管理サーバーをAPPHOST1からAPPHOST2に手動でフェイルオーバーします。

第8.5項「管理サーバーの手動フェイルオーバーの検証」


インストールのバックアップ

インストールをローカル・ディスクにバックアップします。

第8.6項「インストールのバックアップ」



8.2 APPHOST1でのドメインおよびbi_server1管理対象サーバーの作成

Oracleホーム・ディレクトリからOracle Business Intelligence構成アシスタントを実行し、Oracle Business Intelligenceコンポーネントが配置された管理サーバーおよび最初の管理対象サーバーを含むドメインを作成する手順は次のとおりです。

  1. Business Intelligenceプラットフォーム・スキーマをインストールしたデータベースを実行していることを確認します。Oracle RACデータベースの場合は、後で実行する検証チェックの信頼性を確保するために、すべてのインスタンスが実行されていることを確認することをお薦めします。

  2. ディレクトリを構成アシスタントの場所に変更します(これは、第6章「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアのインストール」で作成しています)。

    APPHOST1> cd ORACLE_HOME/bin
    
  3. 構成アシスタントを起動します。

    APPHOST1> ./config.sh
    
  4. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

  5. 「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。

  6. 作成、スケール・アウト、または拡張画面が表示されます。この画面で、新規BIシステムの作成を選択して、次を入力します。

    • ユーザー名: weblogic

    • ユーザー・パスワード: your_password

    • ドメイン名: bifoundation_domain

    次へ」をクリックします。

  7. 「インストール場所の指定」画面で、次を入力します。

    • ミドルウェア・ホーム: ORACLE_BASE/product/fmw(淡色表示)

    • Oracleホーム: ORACLE_BASE/product/fmw/Oracle_BI1(淡色表示)

    • WebLogic Serverホーム: ORACLE_BASE/product/fmw/wlserver_10.3(淡色表示)

    • ドメイン・ホーム: ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name

      「ドメイン・ホーム」では末尾はドメイン名にする必要があります。

    • インスタンス・ホーム: ORACLE_BASE/admin/instance1

    • インスタンス名: instance1

    次へ」をクリックします。

  8. 「コンポーネントの構成」画面で次を選択します。

    • Oracle Business Intelligence

      • Oracle BI EE

      • BI Publisher

      • Real-Time Decisions

      • Essbase Suite

    次へ」をクリックします。

  9. BIPLATFORMスキーマ画面で次の情報を入力します。

    • データベース・タイプ: Oracle Database

    • 接続文字列: CUSTDBHOST1-VIP.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB1^CUSTDBHOST2-VIP.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB2@BIEDG.MYCOMPANY.COM

      ここで、port-numに1521を指定することもできます。


      注意:

      Oracle Real Application Cluster(RAC)11g リリース2以降については、Single Client Access Name(SCAN)を指定します。それ以前のリリースについては、仮想IPアドレスを指定します。SCANに対しては、次のような接続文字列を使用します。

      CUSTDB-SCAN.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB1^CUSTDB-SCAN.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB2@BIEDG.MYCOMPANY.COM

      『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』に目を通して、RACのサポートに対するインストールとデプロイメントに関する補足の考慮事項を確認しておくことを強くお薦めします。


    • BIPLATFORMスキーマ・ユーザー名: prefix_BIPLATFORM

    • BIPLATFORMスキーマ・パスワード: your_password

    次へ」をクリックします。

  10. MDSスキーマ画面で情報を確認します。例:

    • データベース・タイプ: Oracle Database

    • 接続文字列: CUSTDBHOST1-VIP.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB1^CUSTDBHOST2-VIP.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB2@BIEDG.MYCOMPANY.COM

      ここで、port-numに1521を指定することもできます。


      注意:

      Oracle Real Application Cluster(RAC)11g リリース2以降については、Single Client Access Name(SCAN)を指定します。それ以前のリリースについては、仮想IPアドレスを指定します。SCANに対しては、次のような接続文字列を使用します。

      CUSTDB-SCAN.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB1^CUSTDB-SCAN.MYCOMPANY.COM:port-num:CUSTDB2@BIEDG.MYCOMPANY.COM

      『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』に目を通して、RACのサポートに対するインストールとデプロイメントに関する補足の考慮事項を確認しておくことを強くお薦めします。


    • MDSスキーマ・ユーザー名: prefix_MDS

    • MDSパスワード: your_password

    次へ」をクリックします。

  11. 「ポートの構成」画面で、次のいずれかを選択します。

    • 自動でポートを構成

    • 構成ファイルを使用してポートを指定

    次へ」をクリックします。

  12. セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを指定します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。

    次へ」をクリックします。

  13. 「サマリー」画面で「構成」をクリックします。

  14. 「構成の進行状況」画面で、すべての構成ツールが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。

  15. 完了画面で「終了」をクリックします。

通常はノード・マネージャは、config.shプロセスの完了時に自動的に起動されます。ノード・マネージャがなんらかの理由によって実行されていない場合は、APPHOST1で次のコマンドを実行してノード・マネージャを起動します。

APPHOST1> cd WL_HOME/server/bin
APPHOST1> ./startNodeManager.sh

8.3 構成後タスクおよび検証タスク

Oracle Business Intelligence構成アシスタントでドメインを構成した場合は、構成後および検証に関する次の手順に従います。

この項の内容は次のとおりです。

8.3.1 BI Publisher用のJMSの構成

次の手順を実行して、すべての永続ストアの場所を両方のノードから参照できるディレクトリに構成します。そして、この共有のベース・ディレクトリを使用するように、すべての永続ストアを変更します。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「ドメイン構造」ウィンドウで、「サービス」ノードを開いて「永続ストア」ノードをクリックします。「永続ストアのサマリー」ページが表示されます。

  3. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  4. BipJmsStore」をクリックして、共有記憶域上のディレクトリを入力します。この共有記憶域には、APPHOST1およびAPPHOST2の両方からアクセスできます。

    ORACLE_BASE/admin/domain_name/bi_cluster/jms

  5. 保存」→「変更のアクティブ化」をクリックします。

  6. 変更内容は、管理対象サーバーが再起動されるまでは有効になりません。管理対象サーバーを再起動します。

8.3.2 APPHOST1での管理サーバー用boot.propertiesの作成

次の手順を実行して、APPHOST1上で管理サーバーに対するboot.propertiesファイルを作成します。このファイルによって、管理者のユーザー名とパスワードの入力を求められることなく、管理サーバーを起動できます。

  1. 次のディレクトリに移動します。

    ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name/servers/AdminServer/security
    
  2. このディレクトリに、テキスト・エディタを使用してboot.propertiesというファイルを作成し、ファイルに次の行を入力します。

    username=Admin_Username
    password=Admin_Password
    

    注意:

    管理サーバーを起動すると、ファイル内のユーザー名とパスワードのエントリは暗号化されます。第8.3.3項「APPHOST1での管理サーバーの起動」で管理サーバーを起動します。セキュリティ上の理由から、ファイル内のエントリが暗号化されていない時間を最小に抑える必要があります。ファイルを編集した後、エントリが暗号化されるように、できるだけ速やかにサーバーを起動してください。


  3. ファイルを保存してエディタを閉じます。

8.3.3 APPHOST1での管理サーバーの起動

管理サーバーは、ノード・マネージャを使用して起動および停止します。ただし、初めてノード・マネージャで管理サーバーを起動するときに、構成アシスタントによってノード・マネージャに設定されたデフォルトのユーザー名とパスワードを変更する必要があります。ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動する手順は次のとおりです。

  1. 次の手順を実行して、管理コンソールを使用してノード・マネージャの資格証明を更新します。

    1. Webブラウザを開き、http://APPHOST1:7001/consoleにアクセスします。

    2. 管理者としてログインします。

    3. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックして構成の変更を有効にします。

    4. domain_name」→「セキュリティ」→「一般」をクリックして、一番下にある「詳細」オプションを開きます。

    5. ノード・マネージャの新しいユーザー名を入力するか、既存のユーザー名を書き留めておいてノード・マネージャのパスワードを更新します。

    6. 保存」をクリックします。

    7. 変更のアクティブ化」をクリックします。

  2. 次のいずれかの方法を使用して、管理サーバーのプロセスを停止します。

    • 起動元のシェルで、[Ctrl]キーを押しながら[C]キーを押します。

    • 標準のプロセス特定を行い、オペレーティング・システムでkillコマンドを実行します。

    • 管理コンソールにログインし、「環境」の下の「サーバー」→「制御」タブをクリックします。「AdminServer(admin)」を選択して、「停止」をクリックします。

  3. 次の手順を実行してノード・マネージャを停止してから再起動し、動的登録を有効にします。

    1. 実行中のNodeManagerプロセスを停止します。

    2. ノード・マネージャを再起動し、次のコマンドを使用して動的登録を有効にします。

      APPHOST1> cd WL_HOME/server/bin 
      APPHOST1> export JAVA_OPTIONS=-DDomainRegistrationEnabled=true
      APPHOST1> ./startNodeManager.sh
      

      注意:

      管理サーバーを管理するノード・マネージャの起動時には、-DDomainRegistrationEnabled=trueパラメータを設定することが重要です。このコンピュータ上に管理サーバーがなく、このコンピュータが管理サーバーのフェイルオーバー・ノードでない場合、ノード・マネージャは次のように起動できます。

      APPHOST1> ./startNodeManager.sh
      

      管理サーバーが実行されているコンピュータが外部から使用可能な場合は、-DDomainRegistrationEnabled=trueパラメータを設定しなことも選択できます。-DDomainRegistrationEnabledパラメータがtrueに設定されていないと、ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動または停止できません。


  4. Oracle WebLogic Scripting(WLST)を起動して、nmconnectとステップ1で設定した資格証明によりノード・マネージャに接続し、次のようにnmstartコマンドを使用して管理サーバーを起動します。

    APPHOST1> cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
    APPHOST1> ./wlst.sh
    

    WLSTシェルで、次のコマンドを実行します。

    wls:/offline>nmConnect('Admin_User','Admin_Pasword', 'APPHOST1',
    'node_manager_port','domain_name','Domain_Home')
    
    wls:/nm/domain_name> nmStart('AdminServer')
    

    例:

    wls:/offline>nmConnect('weblogic', 'my_password', 'APPHOST1' , '9556',
    'bifoundation_domain' ,'/u01/app/oracle/admin/bifoundation_domain/aserver/
    bifoundation_domain')
    
    wls:/nm/bifoundation_domain> nmStart('AdminServer')
    

注意:

APPHOST1とは、ドメインを作成したノードのアドレスで、管理サーバーのリスニング・アドレスではありません。また、ユーザー名とパスワードは、ノード・マネージャとクライアントの間の接続の認証にのみ使用されます。これらは、サーバー管理者のIDおよびパスワードとは関係なく、ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name/config/nodemanager/nm_password.propertiesファイルに格納されています。


8.3.4 管理サーバーの高可用性の有効化

Oracle WebLogic Server管理サーバーはシングルトン・アプリケーションなので、アクティブ/アクティブ構成にはデプロイできません。デフォルトでは、管理サーバーが使用できるのは、最初にインストールしたノードのみなので、このエンタープライズ・トポロジで使用できるのはAPPHOST1のみです。このノードを利用できなくなると、管理コンソールとFusion Middleware Controlも利用できなくなります。このシナリオを回避するには、管理サーバーおよびそこにデプロイしたアプリケーションの可用性を高める必要があります。このガイドのエンタープライズ・デプロイメント・アーキテクチャでは、APPHOST1とAPPHOST2で共有されるディスク上に管理サーバーをデプロイする必要があります。

このガイドで説明する手順では、最初にAPPHOST1にマウントされている共有ディスクに管理サーバーとbi_server1管理対象サーバーをデプロイし、その後ローカル・ファイル・システムにbi_server1管理対象サーバーのドメイン情報を手動で移行します。この手順は、Oracle Universal Installerの設計上のある制約を克服するために必要です。


注意:

次の各項の手順を実行する前に、管理サーバーを実行しているホストでいずれかのネットワーク・インタフェース・カードを、仮想IPアドレスをリスニングするように構成したことを確認してください。詳細は、第3.4.1項「APPHOST1上のADMINVHNの有効化」を参照してください。


この項の内容は次のとおりです。

8.3.4.1 管理サーバー用のマシンの作成

次の手順を実行して、管理コンソールを使用して、マシンを新規に作成し、新しいマシンを管理サーバーに割り当てます。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ホーム」ページの「環境」セクションで、「マシン」をクリックします。

  4. 「マシンのサマリー」ページの「マシン」表から、管理サーバーに関連付けられているマシンを選択し、「クローン」をクリックします。たとえば、APPHOST1.MYCOMPANY.COMです。

  5. 「マシンのクローンを作成」ページの「マシンID」セクションにマシンの名前を入力し、「OK」をクリックします。たとえば、マシン名としてADMINHOSTを入力します。

  6. 「マシンのサマリー」ページで、新規に作成されたマシンのリンクをクリックします。

  7. ADMINHOSTマシンの「設定」ページで「サーバー」タブを選択します。

  8. 「サーバー」表の下の「追加」をクリックします。

  9. 「マシンにサーバーを追加」ページで「既存のサーバーを選択して、このマシンに関連付けます。」オプションを選択します。

  10. ドロップダウン・メニューから「AdminServer」を選択します。

  11. 終了」をクリックし、マシンと管理サーバーを関連付けます。

  12. チェンジ・センターで、変更のアクティブ化をクリックします。

8.3.4.2 管理サーバーの仮想IPアドレスのリスニングの有効化

管理サーバーのリスニング・アドレスを設定する前に、第3.4.1項「APPHOST1上のADMINVHNの有効化」で説明されている手順が実行済であることを確認します。

次の手順を実行して、管理サーバーのリスニング・アドレスを設定します。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。

  4. サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  5. 表の「名前」列で「AdminServer(admin)」を選択します。AdminServer(admin)の「設定」ページが表示されます。

  6. リスニング・アドレス」をADMINVHNに設定します。

  7. 保存」をクリックします。

  8. 変更のアクティブ化」をクリックします。

  9. 変更内容は、管理サーバーが再起動されるまでは有効になりません。次の手順を実行して、管理サーバーを再起動します。

    1. 「サーバーのサマリー」画面で、「制御」タブを選択します。

    2. 表で「AdminServer(admin)」を選択して、「停止」をクリックします。

    3. コマンドラインから次のように管理サーバーを再起動します。

      APPHOST1> cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
      APPHOST1> ./wlst.sh
      wls:/offline> nmConnect
      ('Admin_User','Admin_Password','APPHOST1','9556','domain_name','DOMAIN home')
      wls:/nm/domain_name> nmStart ('AdminServer')
      

8.3.4.3 bi_server1管理対象サーバーに対する別のドメイン・ディレクトリの作成

次の手順を実行して、packおよびunpackコマンドを使用し、管理サーバーが使用するドメイン・ディレクトリを、APPHOST1のbi_server1管理対象サーバーが使用するドメイン・ディレクトリから分離します。

  1. 次の手順を実行して、管理サーバーとbi_server1管理対象サーバーを停止します。

    1. 管理コンソールにログインします。

    2. 「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。

    3. サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

    4. 「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを選択します。

    5. 表で「AdminServer(admin)」と「bi_server1」を選択し、「停止」をクリックします。

  2. APPHOST1でpackコマンドを実行し、次のコマンドを使用してテンプレート・パックを作成します。bi_server1管理対象サーバーのドメイン情報のみをpackするために、managed=trueを渡します。

    APPHOST1> cd ORACLE_HOME/common/bin
    APPHOST1> ./pack.sh -managed=true -domain=path_to_installer_created_domain
    -template=templateName.jar -template_name=templateName
    

    例:

    APPHOST1> cd ORACLE_HOME/common/bin
    APPHOST1> ./pack.sh -managed=true -domain= 
    ORACLE_BASE/admin/bifoundation_domain/aserver/bifoundation_domain
    -template=/tmp/managedServer.jar -template_name=ManagedServer_Template
    
  3. 次のようにAPPHOST1でunpackコマンドを実行し、管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリにテンプレートを解凍します。

    APPHOST1> cd ORACLE_HOME/common/bin
    APPHOST1> ./unpack.sh -domain=path_to_domain_on_LocalFileSystem 
    -template=templateName.jar -app_dir=path_to_applications_dir_on_LocalFileSystem
    

    例:

    APPHOST1> cd ORACLE_HOME/common/bin
    APPHOST1>./unpack.sh -domain=
    ORACLE_BASE/admin/bifoundation_domain/mserver/bifoundation_domain
    -template=/tmp/managedServer.jar -app_dir=
    ORACLE_BASE/admin/bifoundation_domain/mserver/applications
    
  4. Oracle WebLogic Scripting Tool(WLST)を起動し、nmconnectとステップ2で設定した資格証明によりノード・マネージャに接続し、nmstartを使用して管理サーバーを起動します。

    APPHOST1> cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
    APPHOST1> ./wlst.sh
    

    WLSTシェルで、次のコマンドを実行します。

    wls:/offline>nmConnect('Admin_User','Admin_Pasword','APPHOST1',
    'node_manager_port','domain_name','Domain_Home')
    
    wls:/nm/domain_name> nmStart('AdminServer')
    

    例:

    wls:/offline>nmConnect('weblogic', 'my_password', 'APPHOST1' , '9556',
    'bifoundation_domain' ,'/u01/app/oracle/admin/bifoundation_domain/
    aserver/bifoundation_domain')
    
    wls:/nm/bifoundation_domain> nmStart('AdminServer')
    
  5. 次の手順を実行して、APPHOST1でbi_server1管理対象サーバーを起動します(ノード・マネージャが稼働していることを確認します)。

    1. 管理コンソールにログインします。

    2. 「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。

    3. サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

    4. 「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを選択します。

    5. 表で「bi_server1」を選択し、「起動」をクリックします。

8.3.4.4 Fusion Middleware Controlのフェイルオーバーの有効化

Fusion Middleware Controlのフェイルオーバーを有効化するには、MW_HOME/user_projects/applications/bifoundation_domainディレクトリから、管理サーバーの高可用性機能が実行される可能性のあるすべてのノードの対応するディレクトリにem.earファイルをコピーします。一部のケースでは、MW_HOME/user_projects/applications/bifoundation_domainディレクトリを他のノードに作成する必要があります。

8.3.5 管理サーバーの検証

次の手順を実行して、管理サーバーが適切に構成されていることを確認します。

  1. Webブラウザを開き、http://ADMINVHN:7001/consoleにアクセスします。

  2. 管理者としてログインします。

  3. 次のFusion Middleware Controlにアクセスできることを確認します。

    http://ADMINVHN:7001/em

  4. 第8.3.2項「APPHOST1での管理サーバー用boot.propertiesの作成」で指定したユーザー名とパスワードを使用してFusion Middleware Controlにログインします。

8.3.6 bi_server1管理対象サーバーのリスニング・アドレスの設定

第3.4.2項「管理対象サーバーの仮想IPの有効化」で説明されている手順が実行済であることを確認してから、bi_server1のリスニング・アドレスを設定します。

管理対象サーバーのリスニング・アドレスを設定する手順は次のとおりです。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。

  4. サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  5. 表の「名前」列で「bi_server1」を選択します。bi_server1の「設定」ページが表示されます。

  6. リスニング・アドレス」をAPPHOST1VHN1に設定します。

  7. 保存」をクリックします。

  8. 変更のアクティブ化」をクリックします。

  9. この変更内容は、次の手順を実行してbi_server1管理対象サーバーを再起動するまでは適用されません(ノード・マネージャが稼働していることを確認します)。

    1. 「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを選択します。

    2. 表で「bi_server1」を選択してから、「停止」をクリックします。

    3. サーバーの停止後、表で「bi_server1」を選択し、「起動」をクリックします。

  10. Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを次のように再起動します。

    cd ORACLE_BASE/admin/instance1/bin
    ./opmnctl stopall
    ./opmnctl startall
    

8.3.7 BI Publisher Schedulerの構成の更新

次の手順を実行して、BI Publisher Schedulerに対するWebLogic JNDI URLを更新します。

  1. 次のURLにアクセスしてBI Publisherにログインします。

    http://APPHOST1VHN1:9704/xmlpserver

  2. 管理」リンクをクリックします。

  3. スケジューラ構成」を「システム・メンテナンス」で選択します。「スケジューラ構成」画面が表示されます。

  4. 次のようにして「WebLogic JNDI URL」を「JMS構成」で更新します。

    cluster:t3://bi_cluster

  5. JMSのテスト」をクリックします。

    JMSのテストが成功したという確認メッセージが表示されます。

  6. 「適用」をクリックします。実行時に適用されるよう、変更内容がクラスタに送信されます。

  7. スケジューラのステータスを「スケジューラ診断」タブでチェックします。

8.3.8 bi_server1管理対象サーバーに対するホスト名検証の無効化

この手順は、管理サーバーでの様々なノードの認証に対して適切な証明書を構成していない場合に必要となります(第10章「エンタープライズ・デプロイメント用のノード・マネージャの設定」を参照)。サーバー証明書を構成していないと、様々なOracle WebLogic Serverを管理する際にエラーが発生します。このエラーを回避するには、トポロジの構成と検証を行う際にホスト名の検証を無効にし、第10章「エンタープライズ・デプロイメント用のノード・マネージャの設定」の説明に従ってEDGトポロジの構成を完了した後に再びホスト名の検証を有効にします。

ホスト名検証を無効にする手順は次のとおりです。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。

  4. サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  5. 表の「名前」列で「bi_server1」を選択します。そのサーバーの設定ページが表示されます。

  6. SSL」タブを開きます。

  7. 表示されたページの「詳細」セクションを開きます。

  8. ホスト名の検証」を「なし」に設定します。

  9. 保存」をクリックします。

  10. 変更のアクティブ化」をクリックします。

  11. この変更内容は、次の手順を実行してbi_server1管理対象サーバーを再起動するまでは適用されません(ノード・マネージャが稼働していることを確認します)。

    1. 「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを選択します。

    2. 表で「bi_server1」を選択してから、「停止」をクリックします。

    3. 表で「bi_server1」を選択し、「起動」をクリックします。

  12. Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを次のように再起動します。

    cd ORACLE_BASE/admin/instance1/bin
    ./opmnctl stopall
    ./opmnctl startall
    

8.3.9 APPHOST1でのOracle Business Intelligenceの検証

次のURLにアクセスします。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/analyticsにアクセスして、bi_server1のステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/wsm-pmにアクセスして、Web Services Managerのステータスを確認します。ポリシー・マネージャの検証をクリックします。データに含まれる使用可能なポリシーとアサーション・テンプレートのリストが表示されます。

    注意: ポリシーやアサーション・テンプレートが表示されない場合、構成は正しくありません。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/xmlpserverにアクセスして、BI Publisherアプリケーションのステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/uiにアクセスして、Oracle RTDアプリケーションのステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/bicomposerにアクセスして、Oracle BI Composerアプリケーションのステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/aps/Essbaseにアクセスして、Oracle Essbaseアプリケーションのステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/aps/SmartViewにアクセスして、Smart Viewアプリケーションのステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/workspaceにアクセスして、Workspaceアプリケーションのステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/hrにアクセスして、Financial Reportingアプリケーションのステータスを確認します。

  • http://APPHOST1VHN1:9704/calcmgr/index.htmにアクセスして、Calculation Managerアプリケーションのステータスを確認します。

8.4 WebLogicドメインのOracle HTTP Serverの構成

この項では、管理サーバーおよびbi_server1管理対象サーバーを含むWebLogicドメインに対してOracle HTTP Serverを構成する方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

8.4.1 管理サーバーとbi_servern管理対象サーバーについてのOracle HTTP Serverの構成

管理サーバーおよびbi_servern管理対象サーバーを含むbi_clusterへのOracle HTTP Serverによるルーティングを有効にするには、WebLogicClusterパラメータに対してクラスタ内のノードのリストを設定する必要があります。

WebLogicClusterパラメータを設定する手順は次のとおりです。

  1. WEBHOST1とWEBHOST2上で、次のディレクトリにあるadmin_vh.confおよびbiinternal_vh.confファイルにディレクティブを追加します。

    ORACLE_BASE/admin/instance_name/config/OHS/component_name/moduleconf
    

    この手順では、第7.5項「仮想ホストの定義」の指示に従って、admin_vh.confおよびbiinternal_vh.confファイルが作成済であることを前提としています。

    次のディレクティブをadmin_vh.confファイルの<VirtualHost>タグ内に追加します。

    # Admin Server and EM
    <Location /console>
        SetHandler weblogic-handler
        WebLogicHost ADMINVHN
        WeblogicPort 7001
    </Location>
    
    <Location /consolehelp>
        SetHandler weblogic-handler
        WebLogicHost ADMINVHN
        WeblogicPort 7001
    </Location>
    
    <Location /em>
        SetHandler weblogic-handler
        WebLogicHost ADMINVHN
        WeblogicPort 7001
    </Location>
    
  2. 次のディレクティブをbiinternal_vh.confファイルの<VirtualHost>タグ内に追加します。

    #redirect browser requests that omit document/dir
    RedirectMatch 301 /analytics$ /analytics/
    RedirectMatch 301 /bimiddleware$ /bimiddleware/
    RedirectMatch 301 /xmlpserver$ /xmlpserver/
    RedirectMatch 301 /ui$ /ui/
    RedirectMatch 301 /bisearch$ /bisearch/
    RedirectMatch 301 /mapviewer$ /mapviewer/
    RedirectMatch 301 /bicontent$ /bicontent/
    RedirectMatch 301 /bicomposer$ /bicomposer/
    RedirectMatch 301 /rtis$ /rtis/
    RedirectMatch 301 /aps$ /aps/
    RedirectMatch 301 /calcmgr$ /calcmgr/
    RedirectMatch 301 /hr$ /hr/
    RedirectMatch 301 /workspace$ /workspace/
    
    # WSM-PM
    <Location /wsm-pm>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # BIEE Analytics
    <Location /analytics>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    <Location /analytics-ws>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    <Location /bimiddleware>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    <Location /bicontent>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # MapViewer
    <Location /mapviewer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location> 
    
    # BI Publisher
    <Location /xmlpserver>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # Oracle RTD
    <Location /ui>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    <Location /rtis>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
     
    <Location /schema>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
     
    <Location /ws>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # BI Search
    <Location /bisearch>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # BI Composer
    
    <Location /bicomposer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # EPM Provider Services
    <Location /aps>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # EPM Calc Manager
    <Location /calcmgr>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # EPM Financial Reporting
    <Location /hr>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
    # EPM Workspace
    <Location /workspace>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
    </Location>
    
  3. 次のディレクティブをbi_vh.confファイルの<VirtualHost>タグ内に追加します。

    #redirect browser requests that omit document/dir
    RedirectMatch 301 /analytics$ /analytics/
    RedirectMatch 301 /bimiddleware$ /bimiddleware/
    RedirectMatch 301 /xmlpserver$ /xmlpserver/
    RedirectMatch 301 /ui$ /ui/
    RedirectMatch 301 /bisearch$ /bisearch/
    RedirectMatch 301 /mapviewer$ /mapviewer/
    RedirectMatch 301 /bicontent$ /bicontent/
    RedirectMatch 301 /bicomposer$ /bicomposer/
    RedirectMatch 301 /rtis$ /rtis/
    RedirectMatch 301 /aps$ /aps/
    RedirectMatch 301 /calcmgr$ /calcmgr/
    RedirectMatch 301 /hr$ /hr/
    RedirectMatch 301 /workspace$ /workspace/
    
    # BIEE Analytics
    <Location /analytics>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /analytics-ws>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /bimiddleware>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /bicontent>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # MapViewer
    <Location /mapviewer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location> 
    
    # BI Publisher
    <Location /xmlpserver>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # Oracle RTD
    <Location /ui>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /rtis>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
     
    <Location /schema>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
     
    <Location /ws>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # BI Search
    <Location /bisearch>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # BI Composer
    
    <Location /bicomposer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # EPM Provider Services
    <Location /aps>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # EPM Calc Manager
    <Location /calcmgr>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # EPM Financial Reporting
    <Location /hr>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # EPM Workspace
    <Location /workspace>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:9704,APPHOST2VHN1:9704
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    

    注意:

    必要に応じて他のリソース(SampleApp.rpdファイルの機能をサポートするanalyticsResやActionSamplesなど)を追加します。


  4. WEBHOST1およびWEBHOST2の両方で、次のようにOracle HTTP Serverを再起動します。

    WEBHOST1> ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl restartproc ias-component=ohs1
    
    WEBHOST2> ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl restartproc ias-component=ohs2
    

WebLogicClusterパラメータで指定したサーバーは、起動時にプラグインに対してのみ重要な役割を持ちます。このリストには、実行しているクラスタ・メンバーを1つ以上記述しておく必要があります。記述しておかないと、このプラグインで他のクラスタ・メンバーを検出できません。Oracle HTTP Serverの起動時には、リストに記述したクラスタ・メンバーを実行している必要があります。Oracle WebLogic Serverとこのプラグインの連携により、クラスタに発生した新規のクラスタ・メンバー、失敗したクラスタ・メンバーおよびリカバリしたクラスタ・メンバーを反映してサーバーのリストが自動的に更新されます。

次に例を示します。

  • 例1: 2つのノードで構成したクラスタに3番目のメンバーを追加する場合、そのメンバーを追加するために構成を更新する必要はありません。3番目のメンバーは、実行時に動的に検出されます。

  • 例2: クラスタは3つのノードで構成されていても、構成に記述されているノードはそのうちの2つのみであるとします。ただし、Oracle HTTP Serverを起動するときにこの2つのノードが両方とも停止していると、プラグインはクラスタにルーティングできません。Oracle HTTP Serverを起動するときは、リストに記述したノードを1つ以上実行している必要があります。

    クラスタのすべてのメンバーをリストした場合、Oracle HTTP Serverの起動時に少なくとも1つのメンバーが実行されていれば、クラスタへのルーティングが保証されます。

WebLogic Serverプラグインの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerにおけるWebサーバー・プラグインの使用』を参照してください。

8.4.2 WebLogicプラグイン有効化フラグのオン

セキュリティのため、またロード・バランサがSSLリクエストを終了するため(Oracle HTTP ServerはリクエストをWebLogic Serverに非SSLとしてルーティングします)、ロード・バランサにSSLを構成した後、そのドメインでWebLogicプラグインの有効化のフラグをオンにします。フラグをオンにする手順は次のとおりです。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 左側のナビゲーション・ツリーでドメイン名をクリックします。

  3. Webアプリケーション」タブをクリックします。

  4. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  5. WebLogicプラグインの有効化」を選択します。

  6. 保存」をクリックし、「変更のアクティブ化」をクリックします。

8.4.3 Oracle WebLogic ServerへのOracle HTTP Serverの登録

Fusion Middleware ControlでOracle HTTP Serverインスタンスを管理および監視するには、これらのインスタンスをドメインに登録する必要があります。これを行うには、次のコマンドを使用してOracle WebLogic ServerへOracle HTTP Serverを登録する必要があります。

WEBHOST1> cd ORACLE_INSTANCE/bin
WEBHOST1> ./opmnctl registerinstance -adminHost ADMINVHN -adminPort 7001 -adminUsername weblogic

このコマンドは、OHS2に対してWEBHOST2からも実行する必要があります。


注意:

登録したOracle HTTP ServerはFusion Middleware Controlで管理可能なターゲットとして表示されます。これを確認するには、Fusion Middleware Controlにログインします。ナビゲーション・ツリーのWeb層の項目にOracle HTTP Serverが登録されていることが示されます。


8.4.4 管理コンソールのフロントエンドURLの設定

管理コンソール・アプリケーションでは、コンソールを使用して、ポート、チャネル、セキュリティに対する変更を追跡します。コンソールから行った変更がアクティブ化されると、コンソールでは現在のリスニング・アドレス、ポートおよびプロトコルを検証します。このリスニング・アドレス、ポートおよびプロトコルがまだ有効の場合、コンソールはHTTPリクエストをリダイレクトし、ホストとポートの情報を管理サーバーのリスニング・アドレスとポートに置き換えます。ロード・バランシング・ルーター(LBR)を使用して管理コンソールにアクセスする場合、ユーザーのWebブラウザが適切なLBRアドレスにリダイレクトされるよう、管理サーバーのフロントエンドURLを変更する必要があります。フロントエンドURLを変更する手順は次のとおりです。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。

  4. サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  5. 表の「名前」列で「AdminServer(admin)」を選択します。AdminServer(admin)の「設定」ページが表示されます。

  6. プロトコル」タブをクリックします。

  7. HTTP」タブをクリックします。

  8. フロントエンド・ホスト」フィールドをadmin.mycompany.com(LBRアドレス)に設定します。

  9. フロントエンドHTTPポート」を80に設定します。

  10. 保存」をクリックし、「変更のアクティブ化」をクリックします。

リダイレクトされないようにするには、管理コンソールの変更の追跡機能を無効にすることをお薦めします。そのためには、管理コンソールにログインし、「プリファレンス」→「共有プリファレンス」をクリックします。「構成変更の追跡」オプションの選択を解除して、「保存」をクリックします。

8.4.5 Oracle HTTP Serverを使用したアクセスの検証

管理コンソールでサーバーのステータスが「実行中」として報告されていることを確認します。サーバーのステータスが「起動しています」または「再開中です」である場合は、「起動しました」になるまで待ちます。「管理」や「失敗」などの別のステータスが表示される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルを調べ、エラーがないか確認します。

この項の内容は次のとおりです。

8.4.5.1 管理コンソールおよびFusion Middleware Controlの検証

管理コンソールおよびFusion Middleware Controlを、両方のOracle HTTP Serverインスタンスから次のURLを使用して検証できます。

  • http://WEBHOSTn:7777/console

  • http://WEBHOSTn:7777/em


    注意:

    フロントエンドURLをLBRアドレスに設定すると、WEBHOSTnアドレスを介したコンソールへのアクセスは、コンソールによってフロントエンドURLにリダイレクトされるので、Oracle HTTP ServerおよびLBRデバイスの両方の構成が正しいことを検証できます。


  • http://admin.mycompany.com/console

  • http://admin.mycompany.com/em

ロード・バランサを介したシステム・アクセスの構成の詳細は、第3.3項「ロード・バランサの構成」を参照してください。

8.4.5.2 ロード・バランサを介したアクセスの検証

次のURLを使用し、ロード・バランサを介してbi_clusterを検証します。

  • http://bi.mycompany.com/analytics

  • http://bi.mycompany.com/mapviewer

  • http://bi.mycompany.com/xmlpserver

  • http://bi.mycompany.com/ui

  • http://biinternal.mycompany.com/wsm-pm

  • http://bi.mycompany.com/bicomposer

  • http://bi.mycompany.com/hr

  • http://bi.mycompany.com/calcmgr/index.htm

  • http://bi.mycompany.com/aps/Essbase

  • http://bi.mycompany.com/aps/SmartView

  • http://bi.mycompany.com/workspace

ロード・バランサを介したシステム・アクセスの構成の詳細は、第3.3項「ロード・バランサの構成」を参照してください。

8.5 管理サーバーの手動フェイルオーバーの確認

ノードで障害が発生した場合は、管理サーバーを別のノードにフェイルオーバーできます。この時点で、第13.5項「APPHOST2への管理サーバーの手動フェイルオーバー」の手順に従って、管理サーバーのフェイルオーバーをテストします。

8.6 インストールのバックアップ

拡張したドメインが正常に動作していることを確認した後、そのインストール内容をバックアップします。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドを参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、このガイドのOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法の詳細は、このガイドのコンポーネントのリカバリおよびコンポーネント・ホストが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、このガイドの別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。データベースのバックアップの詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドも参照してください。

次の手順を実行して、この時点でのインストールをバックアップします。

  1. 次の手順を実行して、Web層をバックアップします。

    1. opmnctlを使用してインスタンスを停止します。

      WEBHOSTn> ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl stopall
      
    2. 次のコマンドをroot権限で実行して、Web層のミドルウェア・ホームをバックアップします。

      WEBHOSTn> tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
      
    3. 次のコマンドを使用して、Web層のOracleインスタンスをバックアップします。

      WEBHOSTn> tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
      
    4. opmnctlを使用してインスタンスを起動します。

      WEBHOSTn> cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin
      WEBHOSTn> opmnctl startall
      
  2. データベースをバックアップします。これは、Oracle Recovery Managerを使用したデータベース全体のホット・バックアップまたはコールド・バックアップ(推奨)、または可能な場合はtarなどのオペレーティング・システム・ツールを使用したコールド・バックアップです。

  3. 次の手順を使用して、アプリケーション層のBIインスタンスをバックアップします。

    1. opmnctlを使用してインスタンスを停止します。

      APPHOST1> ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopall
      
    2. 次のコマンドを実行して、アプリケーション層のミドルウェア・ホームをバックアップします。

      APPHOST1> tar -cvpf BACKUP_LOCATION/bi.tar MW_HOME
      
    3. 次のコマンドを使用して、アプリケーション層のOracleインスタンスをバックアップします。

      APPHOST1> tar -cvpf BACKUP_LOCATION/bi_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
      
    4. opmnctlを使用してインスタンスを起動します。

      APPHOST1> ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startall
      
  4. ドメイン構成を保存するために、管理サーバーと管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリをバックアップします。構成ファイルはすべて、ORACLE_BASE/admin/ domain_nameディレクトリにあります。次のコマンドを実行してバックアップを作成します。

    APPHOST1> tar -cvpf edgdomainback.tar ORACLE_BASE/admin/domain_name