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Oracle® Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
B65034-04
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2 10gコンポーネントと11gコンポーネントの互換性と相互運用性

Oracle Application Server 10gコンポーネントとOracle Fusion Middleware 11gコンポーネントとの互換性および相互運用性は、製品領域やバージョンによって異なります。この章では、Oracle Fusion Middleware 11gをインストールまたはアップグレードする前に確認する必要のある、互換性および相互運用性の一般的な考慮事項について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle Application Server 10gコンポーネントと11gR1コンポーネントの使用

場合によっては、Oracle Application Server 10gソフトウェア・コンポーネントとOracle Fusion Middleware 11gコンポーネントをともに実行しなければならないことがあります。次の項では、Oracle Fusion Middleware 11gとOracle Application Server 10gとの互換性に関する特定の問題および考慮事項のいくつかについて説明します。

2.1.1 Oracle Fusion Middleware 11g互換性マトリクス

表2-1では、Oracle Fusion Middleware 11gコンポーネントとOracle Application Server 10gコンポーネントとの互換性について説明します。Oracle Identity Management (IDM) 10gに関する記述はすべて、Oracle Identity Managementコンポーネントのリリース10.1.2と10.1.4の両方に適用されます。

表2-1 Oracle Fusion Middleware 11g互換性マトリクス


Oracle Identity Management 10g(リリース10.1.2および10.1.4) Oracle Identity Management 11g リリース1 (11.1.1) Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer 11g リリース1 (11.1.1) SOA、WebCenterおよびADF 11g リリース1 (11.1.1) Java EE Application Deployments 11g リリース1 (11.1.1) Oracle HTTP ServerおよびWeb Cache (Web Tier) 11g リリース1 (11.1.1)

10g Identity Management(リリース10.1.2および10.1.4)

第2.2.3項「Oracle Identity Management Suiteの相互運用性」を参照してください。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイド』を参照してください。

緑色のチェック・マーク(互換性インジケータ)
緑色のチェック・マーク(互換性インジケータ)
緑色のチェック・マーク(互換性インジケータ)
互換性インジケータ

10g Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer

緑色のチェック・マーク(互換性インジケータ)

第2.2.3項「Oracle Identity Management Suiteの相互運用性」を参照してください。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』を参照してください。

該当なし

該当なし

サポートされていません。

10g SOA、WebCenterおよびADF

緑色のチェック・マーク
緑色のチェック・マーク

該当なし

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenter PortalおよびADFアップグレード・ガイド』を参照してください。

該当なし

互換性インジケータ

10g Java EEアプリケーション・デプロイメント

緑色のチェック・マーク
緑色のチェック・マーク

該当なし

該当なし

『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』を参照してください。

互換性インジケータ

10g Oracle HTTP ServerおよびWeb Cache

緑色のチェック・マーク

第2.2.1項「Oracle HTTP Serverの相互運用性」を参照してください。

赤色の「X」アイコン

第2.2.1項「Oracle HTTP Serverの相互運用性」を参照してください。

第2.2.1項「Oracle HTTP Serverの相互運用性」を参照してください。

該当なし


2.2 Oracle Application Server 10gのアップグレードに関する考慮事項

Oracle Application Server 10g環境をOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする場合には、環境内の領域を一度に1つずつ更新する可能性が高いと考えられます。

たとえば、Oracle SOA Suiteの新機能をサポートするために、1つの部門の中間層をOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする場合があります。同時に、会社全体のOracle Identity Managementコンポーネントについては、Oracle Application Server 10gのままにしておく場合もあります。

Oracle Fusion Middleware 11gスイートと、Oracle Application Server 10gで使用可能な同等のインストール・タイプとの相互運用性に関する詳細は、表2-1「Oracle Fusion Middleware 11g互換性マトリクス」を参照してください。

次の項では、アップグレード・プロセスで生じる可能性のある一般的な互換性の問題について説明します。

2.2.1 Oracle HTTP Serverの相互運用性

表2-2では、Oracle HTTP Serverと、同一パッチ・レベルの他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントとのアップグレードに関する相互運用性について説明します。たとえば、次に示すように、スタンドアロンのOracle HTTP Server 10.1.3は、ADF、SOAおよびWebCenter 10.1.3と相互運用性があります。

表2-2 Oracle HTTP Serverの相互運用性


スタンドアロンのOHS 10.1.3 スタンドアロンのOHS 10.1.2 統合されたOHS 10.1.2 OHS 11gリリース1 (11.1.1)

Forms、Portal、Reports、Discoverer 10.1.2

赤色の「X」(互換性インジケータ)
緑色のチェック・マーク
緑色のチェック・マーク
赤色の「X」(互換性インジケータ)

Forms、Portal、Reports、Discoverer 11gR1

赤色の「X」(互換性インジケータ)
赤色の「X」(互換性インジケータ)
赤色の「X」(互換性インジケータ)
緑色のチェック・マーク

ADF、SOA、WebCenter 10.1.3

緑色のチェック・マーク
赤色の「X」(互換性インジケータ)
赤色の「X」(互換性インジケータ)
赤色の「X」(互換性インジケータ)

ADF、SOA、WebCenter 11gR1

赤色の「X」(互換性インジケータ)
赤色の「X」(互換性インジケータ)
赤色の「X」(互換性インジケータ)
緑色のチェック・マーク

2.2.2 Oracle Web Cacheの相互運用性

表2-3では、Oracle Web Cacheと他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントとのアップグレードに関する相互運用性について説明します。

表2-3 Oracle Web Cacheの相互運用性


スタンドアロンのWeb Cache 10.1.2 統合されたWeb Cache 10.1.2 Web Cache 11gリリース1 (11.1.1)

Forms、Portal、Reports、Discoverer 10.1.2

緑色のチェック・マーク
緑色のチェック・マーク
赤色の「X」(互換性インジケータ)

Forms、Portal、Reports、Discoverer 11gR1

赤色の「X」(互換性インジケータ)
赤色の「X」(互換性インジケータ)
緑色のチェック・マーク

ADF、SOA、WebCenter 10.1.3

緑色のチェック・マーク
緑色のチェック・マーク
赤色の「X」(互換性インジケータ)

ADF、SOA、WebCenter 11gR1

互換性インジケータ
赤色の「X」(互換性インジケータ)
緑色のチェック・マーク

2.2.3 Oracle Identity Management Suiteの相互運用性

この項では、Oracle Identity Managementの相互運用性に関する特定の問題に対する解決策について説明します。

2.2.3.1Oracle Internet Directory 11gとSingle Sign-On 10gとの相互運用性

Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1)には、Oracle Single Sign-Onユーザー向けのアップグレード・パスが用意されています。具体的には、Oracle Single Sign-On環境をOracle Access Manager 11gにアップグレードできます。

引き続き、既存のOracle Single Sign-On 10g環境で、Oracle Fusion Middleware 11gの新規コンポーネントを使用することもできます。ただし、Oracle Internet Directory(およびOracle Directory Integration Platform)インスタンスを11gにアップグレードした後で、アップグレード後のタスクをいくつか実行する必要があります。このタスクは、Oracle Single Sign-On 10gが、アップグレードされたOracle Internet Directoryインスタンスと正常に連携できるようにするために必要です。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイドに記載されている、Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformのアップグレード手順に従ってください。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイドSingle Sign-Onのインストールの評価に関する項を参照してください。

2.2.3.2 同一ホーム内に配置されたOracle Identity Management 10gコンポーネント

同じ場所に配置されたOracle Identity Management 10gのOracleホームには、Oracle Identity Management 10gの4種類の主要なコンポーネントのすべて(Oracle Internet Directory、Oracle Directory Integration Platform、Oracle Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Services)が含まれています。ただし、11gにアップグレードできるのはOracle Internet DirectoryとOracle Directory Integration Platformのみです。

Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformのアップグレード後に必要なタスクの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイド』のOracle Internet Directory環境のアップグレードに関する項を参照してください。

2.2.3.3 Oracle Application Server 10gのOracle Identity Management 10gへの依存性

Oracle Application Server 10g リリース2 (10.1.2)の一部のコンポーネントは、特定のOracle Identity Management 10gコンポーネントに依存しています。したがって、Oracle Identity ManagementまたはOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする際には、次のことを考慮する必要があります。

  • Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの中間層コンポーネントを11gにアップグレードしてから関連するOracle Identity Managementコンポーネントをアップグレードする場合、相互運用性に関する既知の制限事項はありません。

  • Oracle Identity Managementコンポーネントを11gにアップグレードしてからOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのコンポーネントをアップグレードする場合、Oracle Identity Management 10gコンポーネントが同一Oracleホーム内に配置されている場合にのみ考慮すべき制限事項があります。第2.2.3.2項「同一ホーム内に配置されたOracle Identity Management 10gコンポーネント」を参照してください。