Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) B66435-03 |
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この章では、WindowsおよびUNIXプラットフォームでOracle Enterprise Repositoryのインストール・プログラムを起動する方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
この項には次のトピックが含まれます:
ソフトウェアのインストールを開始する前に、次のことを確認してください。
Sun Microsystemsによると、Firefox 3.6ブラウザにはJava SE 6 Update 10以上が必要です。それ以外の場合、JavaベースのWebアプリケーションは動作しません。詳細は、http://www.java.com/en/download/faq/firefox_newplugin.xml
を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryソフトウェアをインストールする前に、システムがハードウェアとソフトウェアの要件を満たしていることを確認します。オラクル社がサポートするOracle製品ファミリの構成を記載したドキュメントの完全なリストは、http://www.oracle.com/technology/software/products/middleware/index.html
にあります。
以前にインストールした同じ製品を上書きして、同じOracleホーム・ディレクトリまたは同じファイルの場所にOracle製品を再インストールすることはできません。ただし、既存のインストールに製品および製品コンポーネントを追加することはできます。たとえば、最初にOracle Enterprise RepositoryをインストールしてからOracle BPMをインストールすることができます。ただし、いずれかの製品の同じバージョンを再インストールするには、第4章「ソフトウェアのアンインストール」の説明に従って、以前のインストールを最初にアンインストールする必要があります。
Oracle Enterprise Repositoryの既存のインストールにコンポーネントを追加する場合は、実行中のインスタンスを停止してからインストールを開始する必要があります。
注意: 複数のモニターをサポートするWindowsシステムにソフトウェアをインストールする場合は、インストール・プログラムを開始する前に1台を除くすべてのモニターを無効にする必要があります。
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表2-1に、Oracle Enterprise Repository 11gでサポートされているJDBCドライバ・ファイル名、および適切なアプリケーション・サーバーへのマッピングを示します。
表2-1 Oracle Enterprise Repository 11gでサポートされているJDBCドライバの情報
アプリケーション・サーバーのJDKバージョン | Oracle JDBC | Oracleドライバのバージョン | UDB JDBC | UDBドライバのバージョン | SQL Server JDBC | SQLドライバのバージョン |
---|---|---|---|---|---|---|
1.5.x |
ojdbc5.jar |
11.1.0.7.0-Production |
db2jcc.jar db2jcc_license_cu.jar db2jcc4.jar |
3.50.152 |
sqljdbc4.jar |
2.0.1803.100 |
1.6.x |
ojdbc6.jar |
11.1.0.7.0-Production |
db2jcc.jar db2jcc_license_cu.jar db2jcc4.jar |
3.50.152 |
sqljdbc4.jar |
2.0.1803.100 |
サポートされているアプリケーション・サーバーとデータベースについては、「Oracle Enterprise Repositoryでサポートされている構成」の説明を参照してください。
注意: インストール・プロセスが完了前に中止された場合は、手動でデータベースをクリアしてからインストーラを再実行します。インストーラでは、インストールが中止された場合にデータベースのデータをクリアしません。既存のデータが残っていると、インストーラを2回目に実行するときにエラーが発生します。 |
この節では、Windowsプラットフォームでインストール・プログラムを起動する方法について説明します。
Windowsプラットフォームでグラフィカル・モードのインストール処理を開始するには:
次のコマンドを入力してインストールを開始します。
filename.exe [-log=full_path_to_log_file]
例:
OER1111XX_generic.exe [-log=full_path_to_log_file]
注意:
|
Windowsにおいてグラフィカル・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.1項「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
Windowsプラットフォームでコンソール・モードのインストール処理を開始するには:
ターゲットのWindowsシステムにログインします。
以下のいずれかのコマンドを入力して、インストールを開始します。
filename.exe -mode=console
例:
OER1111xx_generic.exe -mode=console
注意:
詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。 しばらくするとインストーラ・ウィンドウが開き、インストール・プログラムによってソフトウェアのインストールが開始されます。 |
Windowsにおいてコンソール・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.2.3項「コンソール・モードを使用したOracle Enterprise Repositoryのインストール」を参照してください。
サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3.1項「サイレント・モード・インストールの概要」を参照してください。
サイレント・モードでインストールを開始するには:
Windowsシステムにログインします。
グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール・プロセス中にユーザーが通常に入力する構成設定を定義するsilent.xml
ファイルを作成します。silent.xmlファイルの作成については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。
注意: silent.xmlファイルのエントリが不適切な場合は、インストール・エラーが発生するおそれがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。 |
次のコマンドを入力して、インストールを開始します。
filename.exe -mode=silent -silent_xml=path_to_silent.xml
ここで、filename.exe
はソフトウェア・インストール・ファイルの名前、path_to_silent.xml
はsilent.xml
ファイルの絶対パス名です。
注意:
|
詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。
インストーラ・ウィンドウが表示され、ファイルの抽出中であることを示します。その他のプロンプトやテキストは表示されません。
詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryインストール・プログラムを実行するには、Java Runtime Environment (JRE)が必要です。JREは、Windowsインストール・プログラムと一部のUNIXインストール・プログラム(ファイル名の末尾が.bin)にバンドルされています。その他のUNIXプラットフォームでは、インストール・プログラムにJREが含まれていません。そのようなインストール・プログラムは、ファイルの末尾が.jarです。.jarインストール・プログラムを実行するには、適切なバージョンのJDKをシステムにインストールし、PATHシステム変数の先頭にJDKのbinディレクトリを追加する必要があります。
注意: インストール・プロセスでは、このディレクトリを指す |
グラフィカル・モード・インストールを実行するには、使用するコンソールでJavaベースのGUIがサポートされる必要があります。システムがJavaベースのGUIをサポートしていないとインストール・プログラムが判断した場合は、自動的にコンソール・モードでインストールが開始されます。詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。以降の節では、次の種類のインストーラを使用してインストールを開始する方法について説明します。
次の節では、名前の末尾が.binのファイルを使用してUNIXプラットフォームでインストール・プログラムを起動する方法について説明します。
末尾が.binであるインストール・ファイルを使用してグラフィカル・モード・インストールを開始するには:
ターゲットのUNIXシステムにログインします。
ファイルのパーミッションを変更するには、次のコマンドを入力します。
chmod a+x filename.bin
例:
chmod a+x OER11XX_linux32.bin.
注意:
詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。 |
グラフィカル・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.1項「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
末尾が.binであるインストール・ファイルのコンソール・モード・インストール処理を開始するには:
ターゲットのUNIXシステムにログインします。
次のコマンドを入力して、インストールを開始します。
chmod a+x filename.bin ./filename.bin -mode=console
ここで、filename.bin
は、プラットフォーム固有のインストール・プログラムの名前です。たとえば、次のように指定します。
chmod a+x OER11XX_linux32.bin.
注意:
詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。 |
コンソール・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.2項「コンソール・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3.1項「サイレント・モード・インストールの概要」を参照してください。
末尾が.binであるインストール・ファイルのサイレント・モード・インストール処理を開始するには:
ターゲットのUNIXシステムにログインします。
グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール・プロセス中にユーザーが通常に入力する構成設定を定義するsilent.xml
ファイルを作成します。
silent.xmlファイルの作成については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。
注意:
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次の表に従って適切な手順を完了します。
製品のインストール方法 | 操作 |
---|---|
Webからのダウンロード |
インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。 |
DVD |
|
次のコマンドを入力して、インストール・プログラムを起動します。
chmod a+x filename ./filename.bin -mode=silent -silent_xml=/path_to_silent.xml
ここで、filename.bin
はインストール・ファイルの名前です。たとえば、次のように指定します。
chmod a+x OER11XX_linux32.bin
path_to_silent.xml
はsilent.xml
テンプレート・ファイルの絶対パス名です。
注意:
詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。 |
インストーラ・ウィンドウが表示され、ファイルの抽出中であることを示します。その他のプロンプトやテキストは表示されません。サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
次の節では、名前の末尾が.jarのファイルを使用してUNIXプラットフォームでインストール・プログラムを起動する方法について説明します。
末尾が.jarであるインストール・ファイルを使用してグラフィカル・モード・インストールを開始するには:
ターゲットのUNIXシステムにログインします。
ターゲット・システムのPATH変数定義の先頭に、該当するJDKのbinディレクトリを追加します。例:
PATH=<JAVA_HOME>/bin:$PATH export PATH
ここで、<JAVA_HOME>
はJDKディレクトリの絶対パスを表します。
次のコマンドを入力して、インストール・プログラムを起動します。
java -jar filename.jar [-log=full_path_to_log_file]
注意:
詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。 |
インストール・プログラムがグラフィカル・モードで開始されます。
グラフィカル・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.1項「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
末尾が.jar
であるインストール・ファイルのコンソール・モード・インストール処理を開始するには:
ターゲットのUNIXシステムにログインします。
ターゲット・システムのPATH変数定義の先頭に、該当するJDKのbinディレクトリを追加します。例:
PATH=<JAVA_HOME>/bin:$PATH export PATH
ここで、<JAVA_HOME>
はJDKディレクトリの絶対パスを表します。
次のコマンドを入力して、インストールを開始します。
java -jar filename.jar -mode=console [-log=full_path_to_log_file]
ここで、filename.jarはインストール・ファイルの名前です。たとえば、次のように指定します。
oer_generic.jar.
注意:
詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。 |
コンソール・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.2項「コンソール・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3.1項「サイレント・モード・インストールの概要」を参照してください。
末尾が.jar
であるインストール・ファイルのサイレント・モード・インストール処理を開始するには:
ターゲットのUNIXシステムにログインします。
グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール・プロセス中にユーザーが通常に入力する構成設定を定義するsilent.xml
ファイルを作成します。
silent.xmlファイルの作成については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。
注意: silent.xmlファイルのエントリが不適切な場合は、インストール・エラーが発生するおそれがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。 |
ターゲット・システムのPATH変数定義の先頭に、該当するJDKのbinディレクトリを追加します。例:
PATH=<JAVA_HOME>/bin:$PATH export PATH
ここで、<JAVA_HOME>
はJDKディレクトリの絶対パスを表します。
次のコマンドを入力して、インストールを開始します。
java -jar filename.jar -mode=silent -silent_xml=/path_to_silent.xml [-log=full_path_to_log_file]
ここで、filename.jarはインストール・ファイルの名前です。たとえば、次のように指定します。
oerXX_generic.jar
ここで、XXはインストールするソフトウェアのバージョン番号、path_to_silent.xml
はsilent.xml
ファイルの絶対パスを表します。
注意:
詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。 |
インストーラ・ウィンドウが表示され、ファイルの抽出中であることを示します。その他のプロンプトやテキストは表示されません。サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
注意: インストーラを実行する前に、「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては「データベースのインストール手順」を参照してください。 |
第2.1項「インストール・プログラムの起動」の説明に従って、インストール・プログラムを起動します。
インストール・プログラムでは、システムと構成に関する特定の情報の入力を求められます。
注意: インストール・プロセスが完了前に中止された場合は、手動でデータベースをクリアしてからインストーラを再実行します。インストーラでは、インストールが中止された場合にデータベースのデータをクリアしません。既存のデータが残っていると、インストーラを2回目に実行するときにエラーが発生します。 |
インストールを開始するには、インストーラ・ファイルをダブルクリックします。図2-1に示すように、「Oracle Enterprise Repository - Oracle製品」のようこそ画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。図2-2に示すように、「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面が表示されます。
次のオプションのいずれかを選択します。
既存のミドルウェア・ホームを使用する: システムにすでにミドルウェア・ホーム・ディレクトリが存在する場合、そのディレクトリを選択します(推奨)。
ミドルウェア・ホームの作成: 新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成します。このフィールドに新しいディレクトリ名を入力してディレクトリを作成する選択をした場合、インストール・プログラムが自動的にディレクトリを作成します。「参照」をクリックし、「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」ダイアログからディレクトリを選択することもできます。「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」フィールドをリセットするには、「リセット」をクリックします。
「次へ」をクリックします。図2-3に示すように、「製品インストール・ディレクトリの選択」画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。図2-4に示すように、「アプリケーション・サーバーの選択」画面が表示されます。
適切なアプリケーション・サーバーを選択し、「次へ」をクリックします。図2-5に示すように、「リポジトリ・プロパティの初期化」画面が表示されます。
アプリケーション・サーバーのOracle Enterprise Repositoryの初期化に必要な情報を指定し、「次へ」をクリックします。図2-6に示すように、「データベースの構成」画面が表示されます。
このインストール手順の前提条件として構成されたOracle Enterprise Repository表領域の情報を入力するか、データベースを後から構成するかを指定します。
「はい」を選択する前に、DBAがDBMSについて「データベースのインストール手順」の手順を完了していることを確認します。「いいえ」を選択すると、「インストール完了」ウィンドウが表示されます。
注意: データベース構成エラーが発生した場合は、<OER_home>/common/bin/db_config.cmd/.shディレクトリからOracle Enterprise Repositoryのdb_configコマンドを実行することで、データベース構成を再試行できます。 |
「はい」を選択し、「次へ」をクリックします。図2-7に示すように、「データベース表領域名の指定」画面が表示されます。
インストール手順の前に作成されたOracle Enterprise Repositoryの表領域名を次のように指定します。
SQL Server
: Oracle Enterprise Repositoryで使用されるファイル・グループ名とインデックス・グループ名を指定します。通常、データ表領域の値はPRIMARY
、インデックス表領域の値はINDEX
です。
Oracle
: Oracle Enterprise Repositoryで使用されるデータ表領域名とインデックス表領域名を指定します。通常、データ表領域の値はOER_DATA
、インデックス表領域の値はOER_INDEX
です。
「次へ」をクリックします。図2-8に示すように、「リポジトリ・データベース・プロパティの初期化」画面が表示されます。
注意: このウィンドウは、Oracle Enterprise Repositoryデータベースの構成時にのみ表示されます。 |
データベースの初期化に必要なプロパティを指定します。
ドライバ・ファイルの場所:
Oracle: ojdbc5.jarまたはojdbc6.jar
詳細については、表2-1を参照してください。
IBM UDB/DB2: db2jcc.jar、db2jcc_licence_cu.jar、db2jcc4.jar
SQL 2008: sqljdbc4.jar
注意: デフォルトでは、Oracle Enterprise RepositoryインストーラにはJDBCドライバは付属していません。各JDBCドライバをダウンロードする必要があります。 |
DBMS名:
Oracle: Oracle Enterprise Repositoryスキーマのインストール先のSIDを入力します。Oracleの場合、デフォルトのSIDはorclです。Oracle XEの場合、デフォルトのSIDはxeです。
注意: SQL文(select instance_name from v$instance)を実行することで、SIDを入力する必要があるかどうかを判断できます。 |
SQL: データベース名(例: OER
)を入力します。
「DBMSホスト」: Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のサーバーとドメインの完全修飾名(例: abc.example.com
)を入力します。
「ユーザー名」および「ユーザー・パスワード」フィールド: 「インストールの準備」の手順で指定した適切なユーザー情報を入力します。「データベース・ユーザーの作成」で推奨されるOracle用のサンプル・スクリプトを使用した場合や、SQL Server 2008で「データベース・ユーザーの作成」の手順に従った場合、ユーザー名とパスワードはそれぞれOER
、OER_PWD
になります。
「次へ」をクリックします。「テストが完了しました」画面が表示されます。
「OK」をクリックします。テストが失敗した場合は、ユーザー資格の設定を確認してからやり直してください。「インストール完了」画面が表示されます。
注意: クリックすると、データベース構成が上書きされる可能性があります。 |
インストール・プロセスが完了したら、第3章「インストール後の手順」の説明に従って、次に示すインストール後のタスクを行います。
この節では、コンソール・モードでインストール・プログラムを実行する方法について説明します。この付録の内容は以下のとおりです。
コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールするには:
第2.1.2項「Windowsプラットフォームでのインストール・プログラムの起動」の説明に従って、インストール前のタスクを行います。
コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールします。
この節では、UNIXプラットフォームでコンソール・モードを使用して行うインストールについて説明します。以降の節では、次を使用したインストールについて説明します。
ファイル名の末尾が.binのインストーラを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールするには:
ファイル名の末尾が.binのインストーラに関するインストール前のタスクを完了します。「ファイル名の末尾が.binのインストーラ」を参照してください。
コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールします。
注意: 手順11と手順12はスキップしてください。ショートカットの場所の選択はWindowsシステムにのみ適用されます。 |
ファイル名の末尾が.jarのインストーラを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールするには:
ファイル名の末尾が.jarのインストーラに関するインストール前のタスクを完了します。「ファイル名の末尾が.jarのインストーラの使用」を参照してください。
コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールします。
注意: 手順11と手順12はスキップしてください。ショートカットの場所の選択はWindowsシステムにのみ適用されます。 |
注意: インストーラを実行する前に、「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては「データベースのインストール手順」を参照してください。 |
コンソール・モード・インストール・プロセスでは、各セクションでのプロンプトに対し、選択肢の番号を入力するか、[Enter]を押してデフォルトを受け入れます。インストール・プロセスを終了するには、任意のプロンプトに「exit」または(または略して「x」)と入力します。選択内容を確認または変更する場合は、プロンプトに「previous」(または略して「p」)と入力します。次のプロンプトに進むには、「Next」(または略して「n」)と入力します。
コンソール・モードでインストールを開始する方法については、第2.1.2.2項「コンソール・モードでのインストールの開始」を参照してください。コンソール・モードでインストールを開始すると、リスト5-1「コンソール・モードのようこそ画面」に示すような「ようこそ」画面が表示されます。
注意: インストール・プロセスが完了前に中止された場合は、手動でデータベースをクリアしてからインストーラを再実行します。インストーラでは、インストールが中止された場合にデータベースのデータをクリアしません。既存のデータが残っていると、インストーラを2回目に実行するときにエラーが発生します。 |
リスト5-1 コンソール・モードのようこそ画面
<------------------Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------------> Welcome: -------- This installer will guide you through the installation of Oracle Enterprise Repository 11. Prerequisites: This installation works with your existing installation of Oracle WebLogic Server 11 or IBM WebSphere 6.1. A running and configured database is required. Consult documentation for detailed database instructions. Type "Next" or enter to proceed to the next prompt. If you want to change data entered previously, type "Previous". You may quit the installer at any time by typing "Exit". Enter [Exit][Next]>
ウェルカム・プロンプトで、「Next
」(または略して「n」)と入力するか、または[Enter
]を押してインストール・プロセスを続行します。Oracleホーム・ディレクトリのプロンプトが表示されます。
ターゲット・システム上にインストールされたすべてのOracle製品の中央サポート・ディレクトリとして機能するOracleホーム・ディレクトリを指定します。Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、第1.7.1項「Oracleホーム・ディレクトリの選択」を参照してください。システムにOracleホーム・ディレクトリが存在する場合は、リスト5-2「Oracleホーム・ディレクトリの選択」に示すように、ディレクトリのリストが表示されます。
既存のOracleホーム・ディレクトリを使用するには、目的のOracleホーム・ディレクトリに対応する数字を入力します。アプリケーション・サーバーがWebLogic 9.2.1の場合は、対応する既存のOracleホームを選択します。
Oracleホーム・ディレクトリを作成するには、「1
」と入力するか、[Enter
]を押します。
システムにOracleホーム・ディレクトリがない場合、またはOracleホームの作成を選択した場合は、リスト5-3「Oracleホームの選択」に示すように、インストール・プログラムが表示されます。
リスト5-2 Oracleホーム・ディレクトリの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Middleware Home Directory: -------------------------- ->1¦* create a Middleware Home 2¦C:\Oracle\PS1Middleware 3¦C:\Oracle\FMW Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
リスト5-3 Oracleホームの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Middleware Home Directory: -------------------------- "Middleware Home" = [Enter new value or use default "C:\Oracle\Middleware"] Enter new Middleware Home OR [Exit][Previous][Next]>
以下のいずれかを実行します。
デフォルトのOracleホーム・ディレクトリを使用するには、「Next
」(または略して「n
」)と入力するか、[Enter
]を押します。
ディレクトリ・パスを入力し、[Enter
]を押します。
リスト5-4「Oracleホーム・ディレクトリの受入れ」に示すように、指定したOracleホーム・ディレクトリが表示されます。
リスト5-4 Oracleホーム・ディレクトリの受入れ
<-------------------- Oracle Installer - Oracle Products -------------------> Choose Product Installation Directories: ---------------------------------------- Middleware Home Directory: [C:\Oracle\Middleware] Product Installation Directories: "Oracle Enterprise Repository" = [Enter new value or use default "C:\Oracle\Middleware\repository111"] Enter new Oracle Enterprise Repository OR [Exit][Previous][Next]>
[Enter
]を押して選択内容を受け入れます。それ以外の場合は、「1
」または「2
」と入力して、「Oracleホーム・ディレクトリの選択」パネルに戻ると、そこで入力を修正できます。
ホーム・ディレクトリを選択してその内容を確認したら、「Next」と入力するか、[Enter]を押します。次のいずれかが表示されます。
既存のインストールにコンポーネントを追加する場合、「インストールするコンポーネントの選択」パネルが表示されます。手順5に進みます。
初期インストールを実行する場合は、「インストール・タイプの選択」(リスト5-5「Oracleホーム・ディレクトリの受入れ」を参照)プロンプトが表示されます。
リスト5-5 Oracleホーム・ディレクトリの受入れ
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Install Type: -------------------- Select the type of installation you want to perform. ->1Default This option will install Oracle Enterprise Repository, also suitable for evaluation purposes. Install the following software: - Oracle Enterprise Repository Examples 2Custom Choose additional software products and components to install. Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
リスト5-5「Oracleホーム・ディレクトリの受入れ」に示すように、インストール・タイプに対応する数字を入力することにより、実行するインストールのタイプを指定します。
「1
」と入力するか、[Enter
]を押すと、「デフォルト」インストール・タイプが選択されます。ステップ8に進みます。
「2
」と入力すると、「カスタム」インストール・タイプが選択されます。「インストールするコンポーネントの選択」プロンプトが表示されます。
完全インストールとカスタム・インストールの詳細は、第1.1項「インストールの概要」を参照してください。
「カスタム」タイプのインストールを指定した場合は、インストールするコンポーネントを選択します。リスト5-6「インストールするコンポーネントの選択」に示すように、使用可能なコンポーネントが表示されます。
リスト5-6 インストールするコンポーネントの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Components to install: ----------------------------- Release 3.0.0.0 +----Oracle Enterprise Repository [1] v +----Core Repository with Examples [1.1] v +----Oracle Enterprise Repository Plug-In for Eclipse [1.2] v +----Process Engine [2.1] v Enter number exactly as it appears in brackets to toggle selection OR [Exit][Previous][Next]>
すでにシステムにインストールされているコンポーネントについては、「インストール済み」という語が角カッコに囲まれて表示されます。
コンポーネントをインストール対象として選択したり、選択を解除したりすると、コンポーネント間の依存関係のチェックが行われ、選択されたコンポーネントのリストがチェックの結果に基づいて自動的に変更されます。たとえば、Oracle BPMコンポーネントの選択を解除すると、プロセス・エンジンの選択も解除されます。
コンポーネントを選択したら、[Enter]を押すか、「Next」(または略して「n」)と入力します。「Eclipseオプションのインストール」プロンプトが表示されます。
リスト5-7 Eclipseオプションのインストール
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Install Eclipse Options: ------------------------ Install Oracle installer bundled Eclipse or use the existing Eclispe. ->1¦Install Workspace Studio ¦ ¦ Installer will use the Oracle installer bundled ¦Eclipse kit and installs it to the default location. 2¦Use Existing Eclipse ¦ ¦ Do not install the installer bundled Eclipse. ¦I will specify Eclipse Home to use. Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
リスト5-7「Eclipseオプションのインストール」に示すように、Eclipseをインストールするかどうかを指定します。以下のいずれかを実行します。
Eclipseをインストールする場合は、「1
」と入力します。ステップ8に進みます。
既存のEclipseインストールを使用する場合は、「2
」と入力します。リスト5-8「Eclipseホーム・ディレクトリの選択」に示すように、「Eclipseホーム・ディレクトリの選択」プロンプトが表示されます。
リスト5-8 Eclipseホーム・ディレクトリの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose a Eclipse Home directory: -------------------------------- "Eclipse Home" = [] Enter new Eclipse Home OR [Exit][Next]>
ディレクトリを入力し、「n
」と入力します。リスト5-9「Eclipseホーム・ディレクトリの選択」に示すように、ディレクトリを確認します。
リスト5-9 Eclipseホーム・ディレクトリの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose a Eclipse Home directory: -------------------------------- ->1Yes, use this Eclipse Home [e:\myEclipse] 2No, select another Eclipse Home Enter index number to select OR [Exit][Next]>
以下のいずれかを実行します。
Eclipseホーム・ディレクトリを選択するには、「1
」または「n
」と入力し、[Enter
]を押します。
別のディレクトリを選択するには、「2
」と入力し、[Enter]を押して、リスト5-8「Eclipseホーム・ディレクトリの選択」に戻ります。
アプリケーション・サーバーを選択します(リスト5-10「アプリケーション・サーバーの選択」を参照)。使用しているアプリケーション・サーバーを表す数字を入力し、[Enter]を押します。
選択したアプリケーション・サーバー用の「リポジトリ・プロパティの初期化」プロンプトが表示されます(例については、リスト5-11「リポジトリ・プロパティの初期化」を参照)。
リスト5-10 アプリケーション・サーバーの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Application Server: -------------------------- Enterprise Repository supports deployment in the following application servers. *Select Application Server 1¦WebSphere 6.1 2¦Generic Application Server Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
リスト5-11 リポジトリ・プロパティの初期化
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Initialize Repository Properties: --------------------------------- Provide the required data to initialize Enterprise Repository. 1¦*Server name:[] 2¦*Fully qualified server name (for example, abc.example.com):[] 3¦*OER managed server port number:[7101] 4¦*Repository application name:[oer] Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
インストーラ・メニューを使用して、選択したアプリケーション・サーバーの初期化プロパティを指定します。完了したら、「n
」と入力します。
「製品インストール・ディレクトリの選択」プロンプトが表示されます(リスト5-12「製品インストール・ディレクトリの選択」を参照)。
入力内容を確認し、[Enter
]を押してインストールを続行します。それ以外の場合は、以下のいずれかを実行します。
Oracle Enterprise Repositoryの製品インストール・ディレクトリを変更するには、「1
」と入力し、[Enter
]を押します。
プロセス・エンジンのディレクトリを変更するには、「2
」と入力し、[Enter
]を押します。
入力内容を変更して確認します。「Next
」と入力します。[Enter
]を押します。
リスト5-12 製品インストール・ディレクトリの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Product Installation Directories: ---------------------------------------- Oracle Home Directory: [E:\oer20_2] Product Installation Directories: 1Default Product Home: [E:\oer20_2\repostoryXXX] Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>Enter option number to select OR [Exit][Previous][Next]> Next
ショートカットの場所のプロンプトが表示されます(リスト5-13「ショートカットの場所」を参照)。
リスト5-13 ショートカットの場所
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Shortcut Location: ------------------------- *The installer creates shortcuts to Oracle components, samples, and tools. As *a user with administrative privileges, you can specify where these *shortcuts are created. ->1¦"All Users" Start Menu folder (recommended) ¦For some installations, this setting may limit the automatic creation of server shortcuts ¦for users without administrative privileges. Refer to the documentation for more ¦information. 2¦Local user's Start Menu folder ¦Select this option if you must ensure that other profiles registered on this computer ¦will not have access to these shortcuts. Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
以下のいずれかを実行します。
「All Users」の「スタート・メニュー」フォルダを選択するには、「1
」または「n
」と入力し、[Enter
]を押します。
ローカル・ユーザーの「スタート・メニュー」フォルダを選択するには、「2
」と入力し、[Enter
]を押します。
「n
」と入力して[Enter
]を押し、ショートカットの場所に関する選択内容を確認します(リスト5-14「ショートカットの場所の確認」を参照)。
リスト5-14 ショートカットの場所の確認
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Choose Shortcut Location: ------------------------- *Are you sure you want to create the shortcuts in the selected location? * *"All Users" Start Menu folder (recommended) *For some installations, this setting may limit the automatic creation of *server shortcuts for users without administrative privileges. Refer to the *documentation for more information. ->1Yes. 2No, Go back to the previous screen and make another choice. Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
インストールが開始され、プロンプトでその進捗状況を確認できます。
注意: インストール・プログラムが一時的に停止するのは通常の動作です。 |
インストールが完了すると、「リポジトリ・データベースの構成」パネルが表示されます(リスト5-15「リポジトリ・データベースの構成」を参照)。
リスト5-15 リポジトリ・データベースの構成
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Configure Repository Database ->1 - Yes, configure the database now. 2 - No, do not configure the database now. Enter a number or [Previous][Next]>
以下のいずれかを実行します。
データベースを構成するには、「1
」と入力し、[Enter
]を押します。
後からデータベースを構成するには、「2
」と入力し、[Enter
]を押します。ステップ17に進みます。
「データベースの表領域名」パネルが表示されます(13リスト5-16「データベースの表領域名」を参照)。
リスト5-16 データベースの表領域名
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Provide Database Tablespace Names: ---------------------------------- Provide the requested information about the tablespaces configured for use by Enterprise Repository. 1¦BLOB tablespace: [] 2¦Data tablespace: [] 3¦Index tablespace: [] Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
インストーラ・メニューを使用して、表領域名を指定します。完了したら、「n
」と入力します。
「データベース・ドライバの選択」プロンプトが表示されます(リスト5-17「データベース・ドライバの選択」を参照)。
リスト5-17 データベース・ドライバの選択
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Select Database Driver: ----------------------- Select a JDBC driver for your database from the supported drivers list. ->1¦Oracle ¦ [oracle.jdbc.driver.OracleDriver] 2¦IBM DB2 General Type 4 Driver ¦ [com.ibm.db2.jcc.DB2Driver] 3¦Microsoft SQL Server Driver 2008 ¦ [com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver] Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
インストーラ・メニューを使用して、ドライバを選択します。完了したら、「n
」と入力します。
「データベース・プロパティの構成」プロンプトが表示されます(リスト5-18「データベース・プロパティの構成」を参照)。
リスト5-18 データベース・プロパティの構成
<------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products -------------> Configure the database properties below: ---------------------------------------- 1¦Driver File Locations: [] 2¦DBMS Name: [] 3¦DBMS Host: [localhost] 4¦DBMS Port: [50000] 5¦User Name: [] 6¦User Password: [] 7¦Confirm Password: [] Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
インストーラ・メニューを使用して、データベース・プロパティを指定します。完了したら、「n
」と入力します。
接続がテストされます。
[Enter
]を押すか「Exit
」と入力してインストール・プログラムを終了します。
インストール・プロセスが完了したら、第3章「インストール後の手順」の説明に従って、次に示すインストール後のタスクを行います。
この節では、サイレント・モードでインストール・プログラムを実行する方法について説明します。この付録の内容は以下のとおりです。
サイレント・モード・インストールは、インストール構成を1回設定し、それらを使用して多くのコンピュータにインストールを複製するための方法です。サイレント・モード・インストールでは、インストール開始前に作成したXMLファイルから構成用の設定が読み込まれます。インストール・プログラムからは、インストール処理中に構成オプションは何も表示されません。サイレント・モード・インストールは、WindowsシステムとUNIXシステムの両方で機能します。
ここでは、DVDまたはOracle Webサイトからインストール・プログラムを入手済であることを前提としています。製品の他の配布方法の詳細は、第1.4項「製品の配布方法」を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryのサイレント・モード・インストール・プロセスの主な3つの手順を以下に示します。
第1章「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては第1.6項「データベースのインストール手順」を参照してください。
グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール処理中にユーザーが通常入力する構成設定を定義するsilent.xml
ファイルを作成します。たとえば、Oracleホーム・ディレクトリ、製品ディレクトリ、およびインストールされるコンポーネントの値はsilent.xmlファイルで指定されます。
詳細な手順については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。silent.xml
ファイルのサンプルについては、第2.2.3.4項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルのサンプル」を参照してください。
silent.xml
ファイルに指定された値を使用してサイレント・モード・インストール・プロセスを開始します。
サイレント・モードでのインストールの開始の詳細は、2.1項「インストール・プログラムの起動」を参照してください。
サイレント・モードでインストールを実行する場合に注意する必要のある考慮事項を以下に示します。
インストーラを実行する前に、第1章「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては第1.6項「データベースのインストール手順」を参照してください。
サイレント・モード・インストールは、標準インストールと同じ大きさの一時ディスク領域を必要とし、同じ一時ストレージ・ディレクトリを使用します。詳細は、第1.5.2項「一時ディスク容量の要件」を参照してください。一時ディレクトリに十分な容量がない場合、インストール・プログラムでは警告は表示されません。
サイレント・モード・インストールの所要時間は、標準インストールの所要時間と同じです。サイレント・モード・インストールの開始時には、インストールが開始されたことを示す初期インストール・プログラム・ウィンドウまたはメッセージが短時間だけ表示されます。インストールが進行中であることや、正常に終了したことを示すメッセージは表示されません。
silent.xmlファイルのエントリが不適切な場合は、インストール・エラーが発生するおそれがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。
XML定義(<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>)は、silent.xmlファイルの先頭に配置する必要があります。XML定義の前にスペースや改行を使用することはできません。
以前にインストールした同じ製品を上書きして、同じOracleホーム・ディレクトリまたは同じファイルの場所にOracle製品を再インストールすることはできません。ただし、既存のインストールに製品および製品コンポーネントを追加することはできます。たとえば、最初にOracle Enterprise RepositoryをインストールしてからOracle BPMをインストールすることができます。ただし、いずれかの製品の同じバージョンを再インストールするには、以前にインストールしたインスタンスを最初にアンインストールするか、または新しいインスタンスを別の場所にインストールする必要があります。
Oracle Enterprise Repositoryソフトウェアをサイレント・モードでインストールする場合、インストール・プログラムではXMLファイル(silent.xml
)を使用して、実装する必要のあるインストール・オプションを特定します。そのため、インストール・プログラムをサイレント・モードで実行する前に、silent.xmlファイルを作成して、使用するインストール・オプションを指定する必要があります。
silent.xml
ファイルに不適切なエントリが含まれていると、インストールが失敗することがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。
注意: インストーラをサイレント・モードで実行する前に、第1章「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては「データベースのインストール手順」を参照してください。 |
サイレント・モード・インストール用のsilent.xml
ファイルを作成するには:
サポートされているブラウザで、サイレント・モード・インストール用のsilent.xml
ファイルのサンプルを表示します。第2.2.3.4項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルのサンプル」を参照してください。
インストール・プログラムが格納されているディレクトリに、XMLファイルのサンプルをsilent.xml
という名前で保存します。
注意: XML定義(<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>)は、silent.xmlファイルの先頭に配置する必要があります。XML定義より前に、スペースや改行を入れないでください。 |
システムに保存したsilent.xml
ファイルで、表2-2に示すキーワードの値を、構成を反映するように編集します。
注意: 値を修正するときは、文字に関する次のXMLガイドラインに従う必要があります。つまり、XML用に予約されている文字(<、>、[、]など)を使用することはできません。 |
このデータ値名に対して... | 次の値を入力します... |
---|---|
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選択したOracleホーム・ディレクトリの絶対パス。Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、第1.7.1項「Oracleホーム・ディレクトリの選択」を参照してください。 |
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システムにインストールするコンポーネントとサブコンポーネント。 Oracle Enterprise Repositoryをインストールするには、以下の値を使用します。
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Oracle Enterprise Repositoryの実行に使用されるアプリケーション・サーバーのタイプ。有効な値は次のとおりです:
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Oracle Enterprise Repositoryの実行に使用されるアプリケーション・サーバー名。有効な値は次のとおりです:
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Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション・パス。たとえば、OER_URLが最終的にhttp://www.myhost.com:8001/OER1111になる場合、APP_PATHはOER1111です。 |
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Webアプリケーション・パス。WEB_PATH値は、-webを追加したAPP_PATH値にすることをお薦めします。たとえば、APP_PATH=oer11000の場合、WEB_PATHはoer11000-webにすることをお薦めします。 |
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Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のサーバーとドメインの完全修飾名(例: abc.example.com)。 |
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ドメインのリスン・ポート。 |
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指定されたOracleHOME内にある、Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のディレクトリ。 |
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データベース構成ウィザードを実行するためのフラグ。
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リポジトリ・データベース・プロパティを初期化するリポジトリ・データベース構成ウィザードを実行するためのフラグ。
注意: RUN_DBCONFIG_WIZARDがfalseまたはnoに設定されている場合、このフラグはスキップされます。 |
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BLOBの表領域名。注意: BLOB表領域フィールドには、DB_TABLE_DATAに指定する値と同じ値を入力します。 |
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Oracle Enterprise Repositoryで使用されるデータ表領域名。例:
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Oracle Enterprise Repositoryで使用されるインデックス表領域名。例:
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ドライバの名前。例: oracle.jdbc.driver.OracleDriver |
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ドライバJARファイルのパス。例:
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データベース管理システム。
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データベースのポート番号。 |
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Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のサーバーとドメインの完全修飾名(例: abc.example.com)。 |
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データベース・ユーザー名。 DBMSについて、「データベースのインストール手順」の手順に従って適切なユーザー情報を入力します。 |
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データベース・ユーザーのパスワード。 DBMSについて、「データベースのインストール手順」の手順に従って適切なユーザー情報を入力します。 |
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アプリケーション・サーバーのホーム・ディレクトリ。 例: OracleHOME\weblogic11x |
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Oracle Enterprise Repositoryのユーザー・ドメイン・ディレクトリ。 例: OracleHOME\user_projects\domains\oerDomain |
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サポートされているWebLogic Serverホーム。例: OracleHOME\weblogic11x |
|
WebLogic Serverホーム。例: OracleHOME\weblogic11x |
|
Oracle Enterprise Repository用の既存のEclipseプラグインを参照するインストールの場合は、任意のEclipseインストールを指定します。このキーと値が指定されていない場合は、通常のGUIインストールと同じようにインストーラの処理が続行されます。 <data-value name="ECLIPSE32_HOME" value="c:\my_eclipse_home" /> |
注意: Oracle Enterprise Repository 11gでサポートされているアプリケーション・サーバー名およびタイプは、次のとおりです(各組合せを同時に使用する必要があります)。 Apache Tomcatインストール:
WebLogicインストール:
WebSphereインストール:
汎用的なアプリケーション・サーバーのインストール:
|
データ値名COMPONENT_PATHS
に値を指定する場合は、次のガイドラインに従います。
インストールする製品コンポーネントを指定すると、完全インストールのデフォルトでインストールされるすべてのサブコンポーネントもインストールされます。たとえば、silent.xml内の次のエントリによって、Oracle Enterprise Repositoryとサンプルの両方がインストールされます。
<data-value name="COMPONENT_PATHS
" >
複数のコンポーネントをインストールする場合は、コンポーネントを縦棒(|)で区切ります。縦棒の前後にはスペースを入れないでください。
サブコンポーネントを指定する場合は、エントリごとにコンポーネントとサブコンポーネントの組合せを指定する必要があります。
注意: インストールする製品のcomponent/subcomponentを指定できます。 |
silent.xmlファイルにデータ値名COMPONENT_PATHS
を指定しない場合は、Oracle Enterprise Repository製品全体がインストールされます。
注意: ほかのコンポーネントが正常に動作するために依存するコンポーネントをすべて確実にインストールするために、インストール・プログラムは依存関係チェックを実行します。依存関係は、グラフィカル・モードおよびコンソール・モードでのインストール中に表示されます。サイレント・インストールの場合にも、同じ依存関係が適用されます。他のコンポーネントが依存するコンポーネントは、それらがサイレント・スクリプトで明示的に参照されていない場合でもインストールされます。 |
次に示すサンプルのsilent.xml
は、Oracle Enterprise Repositoryをインストールして、データベースを構成する方法を示しています。
例2-1 XMLファイルのサンプル -- データベース構成とOracle BPMプロセス・エンジンを含むOracle Enterprise Repositoryのインストール
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?> <Oracle-installer> <input-fields> <data-value name='OracleHOME' value='D:\dev\silentInstall\oer_albpm'/> <data-value name='COMPONENT_PATHS' value='Oracle Enterprise Repository/Core Repository with Examples|Oracle Enterprise Repository/Oracle Enterprise Repository Plug-In for Eclipse|Oracle BPM/Process Engine'/> <data-value name='APP_SERVER_TYPE' value='ce_tomcat' /> <data-value name='APP_SERVER_NAME' value='Default'/> <data-value name='APP_PATH' value='oer3'/> <data-value name='WEB_PATH' value='oer3-web'/> <data-value name='OER_URL' value='MyURL' /> <data-value name='DOMAIN_LISTEN_PORT' value='8080' /> <data-value name='APP_SERVER_HOME' value='D:\dev\silentInstall\oer _albpm\my\tomcat'/> <data-value name='USER_INSTALL_DIR' value='D:\dev\silentInstall\oer _albpm\repositoryXXX'/> <data-value name='RUN_DBCONFIG_WIZARD' value='yes'/> <data-value name='CONFIG_RESPOSIT_DB' value='yes'/> <data-value name='DB_TABLE_BLOB' value='USER_BLOB'/> <data-value name='DB_TABLE_DATA' value='USER_DATA'/> <data-value name='DB_TABLE_INDEX' value='USER_INDEX'/> <data-value name='DB_DRIVER' value='oracle.jdbc.driver.OracleDriver'/> <data-value name='DB_JARFILES' value='d:\ojdbc14.jar'/> <data-value name='DB_DBMS' value='sid2'/> <data-value name='DB_PORT' value='1521'/> <data-value name='DB_HOST' value='MyHostName'/> <data-value name='DB_USERNAME' value='silent'/> <data-value name='DB_PASSWORD' value='silent'/> <data-value name='DBA_ALBPM_USER' value='system'/> <data-value name='DBA_ALBPM_PASSWORD' value='oer30'/> <data-value name='ALBPM_ADMIN_USER' value='system'/> <data-value name='ALBPM_ADMIN_PASSWORD' value='manager'/> <data-value name='FDI_USER_NAME' value='fd1'/> <data-value name='FDI_USER_PASSWORD' value='fd1'/> <data-value name='SERVER_USER_NAME' value='fd2'/> <data-value name='SERVER_USER_PASSWORD' value='fd2'/> <data-value name='CONFIGURE_WORKFLOW' value='yes'/> </input-fields> \</Oracle-installer>
例2-2 XMLファイルのサンプル -- データベース構成のみを含むOracle Enterprise Repositoryのインストール
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?> <Oracle-installer> <input-fields> <data-value name='BEAHOME' value='D:\dev\silentInstall\oer3'/> <data-value name='COMPONENT_PATHS' value='Oracle Enterprise Repository/Core Repository with Examples|Oracle Enterprise Repository/Oracle Enterprise Repository Plug-In for Eclipse'/> <data-value name='APP_SERVER_TYPE' value='ce_tomcat' /> <data-value name='APP_SERVER_NAME' value='Default '/> <data-value name='APP_PATH' value='oer3'/> <data-value name='WEB_PATH' value='oer3-web'/> <data-value name='OER_URL' value='MyURL' /> <data-value name='DOMAIN_LISTEN_PORT' value='8080' /> <data-value name='APP_SERVER_HOME' value='D:\dev\silentInstall\oer _albpm\my\tomcat'/> <data-value name='USER_INSTALL_DIR' value='D:\dev\silentInstall\oer _albpm\repositoryXXX'/> <data-value name='RUN_DBCONFIG_WIZARD' value='yes'/> <data-value name='CONFIG_RESPOSIT_DB' value='yes'/> <data-value name='DB_TABLE_BLOB' value='USER_BLOB'/> <data-value name='DB_TABLE_DATA' value='USER_DATA'/> <data-value name='DB_TABLE_INDEX' value='USER_INDEX'/> <data-value name='DB_DRIVER' value='oracle.jdbc.driver.OracleDriver'/> <data-value name='DB_JARFILES' value='d:\ojdbc14.jar'/> <data-value name='DB_DBMS' value='sid2'/> <data-value name='DB_PORT' value='1521'/> <data-value name='DB_HOST' value='MyHostName'/> <data-value name='DB_USERNAME' value='silent'/> <data-value name='DB_PASSWORD' value='silent'/> </input-fields> \</Oracle-installer>
サイレント・モードでのインストールの開始の詳細は、2.1項「インストール・プログラムの起動」を参照してください。
サイレント・モードでの実行の場合は、インストールが成功したか失敗したかを示す終了コードがインストール・プログラムによって生成されます。生成される終了コードを次の表に示します。
コード | 説明 |
---|---|
0 |
インストールは正常に完了しました。 |
1 |
インストールはリカバリ不能なエラーにより失敗しました。 |
2 |
インストールは内部XML解析エラーにより失敗しました。 |
スクリプトからサイレント・モード・インストールを起動する場合は、その終了コードをコンソールに表示する選択もできます。例2-3には、サイレント・モードでインストール・プログラムを呼び出し、スクリプトを実行したコンソールに終了コードをエコーするサンプル・コマンド・ファイルが示されています。
例2-3 サイレント・モード終了コードを表示するサンプル・コマンド・ファイル
rem Execute the installer in silent mode @echo off oer1111xx_generic.exe -mode=silent -silent_xml=mySilentXMLFile.xml -log=oer_30.log @rem Return an exit code to indicate success or failure of installation set exit_code=%ERRORLEVEL% @echo. @echo Exitcode=%exit_code% @echo. @echo Exit Code Key @echo --------------- @echo 0=Installation completed successfully @echo -1=Installation failed due to a fatal error @echo -2=Installation failed due to an internal XML parsing error @echo.
インストール・プロセスが完了したら、第3章「インストール後の手順」の説明に従って、次に示すインストール後のタスクを行います。