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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7)
B66435-03
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3 インストール後の手順

この章では、Oracle Enterprise Repositoryのインストール後に実行する必要があるインストール後の手順について説明します。

この章には次の項が含まれます:

3.1 アプリケーション・サーバーの構成

製品の使用を開始する前に、アプリケーション・サーバーに追加の構成を行う必要がある場合があります。

3.1.1 WebLogic Serverのインストール

以下の節では、WebLogic Serverをアプリケーション・サーバーとして使用する場合のインストール後の情報を示します。

3.1.1.1 WebLogic Serverのドメイン構成ウィザードの実行

Oracle Enterprise Repositoryは、WLSドメイン・テンプレートの一部として配布されます。このドメイン・テンプレートにより、Oracle Enterprise Repositoryでは既存のドメインを拡張したり、完全に個別のドメインにすることができます(デフォルト)。

Oracle Enterprise Repositoryドメイン・テンプレートは、最小構成の詳細を提供することで、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーションを迅速にインストールできるように設計されています。テンプレート内のデフォルトを使用してドメイン・テンプレートを作成すると、管理サーバーと単一の管理対象サーバー(oer_server1)が作成されます。管理対象サーバーは、Oracle Enterprise RepositoryのWebアプリケーション・デプロイメントを含んでおり、ドメイン名の入力を要求された構成パネルに指定したディレクトリに作成されます。

管理サーバーで使用されるデフォルト・ポートはWLSデフォルトの7001です。Oracle Enterprise Repository管理対象サーバーには、Oracle Enterprise Repositoryインストーラに指定されていたデフォルトのポート値が設定されます(デフォルトでは7101)。Oracle Enterprise Repository管理対象サーバーは、完全修飾されたホスト名に関連付けられ、Oracle Enterprise Repositoryインストール・プログラムに指定されたネットワーク・インタフェースもリスニングします。

構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成

この節では、構成ウィザードを使用して行う共通ドメイン構成タスクに関する情報および例を説明します。

3.1.1.1.1 デフォルトの管理対象サーバーを使用した新規ドメインの作成
  1. 構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動します。

    • Windowsの場合: 「スタート」「プログラム」「Oracle製品」「ツール」「構成ウィザード」をクリックするか、「<WEBLOGIC_HOME>/common/bin/config.cmd」と入力します。

    • UNIXの場合: 「<WEBLOGIC_HOME>/common/bin/config.sh」と入力します。

    「ようこそ」ページが表示されます。

    図3-1 Fusion Middleware構成ウィザードの「ようこそ」ページ

    図3-1については周囲のテキストで説明しています。
  2. 図3-1に示すように、「新しいWebLogicドメインの作成」オプションをクリックし、「次へ」をクリックします。「ドメイン・ソースの選択」ページが表示されます。

    図3-2 「ドメイン・ソースの選択」ページ

    図3-2については周囲のテキストで説明しています。
  3. 「以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」をクリックすると、図3-2に示すように、Oracle Enterprise Repositoryオプションが選択されます。「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」ページが表示されます。

    図3-3 「ドメイン名と場所の指定」ページ

    図3-3については周囲のテキストで説明しています。
  4. 図3-3に示すように、ドメインの名前と場所を入力し、「次へ」をクリックします。「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」ページが表示されます。

    図3-4 「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」ページ

    図3-4については周囲のテキストで説明しています。
  5. 図3-4に示すように、有効なユーザー名とパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。このユーザー名は、ドメイン内での各管理対象サーバーの起動にも使用されます。「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」が表示されます。

    図3-5 「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」ページ

    図3-5については周囲のテキストで説明しています。
  6. 図3-5に示すように、サーバーを開発モードと本番モードのどちらで起動するかを指定し、使用するJDKも選択します。「次へ」をクリックします。「オプションの構成を選択」ページが表示されます。

  7. システム・サーバーまたは管理対象サーバーを変更するかどうかを指定し(オプション)、「次へ」をクリックします。図3-6に示すように、「構成のサマリー」ページが表示されます。

    図3-6 「構成のサマリー」ページ

    図3-6については周囲のテキストで説明しています。
  8. 構成に指定された値を確認し、「作成」をクリックしてドメインを作成します。

3.1.1.1.2 既存のドメインの拡張と既存の管理対象サーバーのターゲット指定
  1. 構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動します。

    • Windowsの場合: 「スタート」「プログラム」「Oracle製品」「ツール」「構成ウィザード」をクリックするか、「<WEBLOGIC_HOME>/common/bin/config.cmd」と入力します。

    • UNIXの場合: 「<WEBLOGIC_HOME>/common/bin/config.sh」と入力します。

    図3-1に示すように、「ようこそ」画面が表示されます。

  2. 「既存のWebLogicドメインの拡張」オプションをクリックし、「次へ」をクリックします。「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」ページが表示されます。

  3. 拡張するドメイン・ディレクトリに移動します。「次へ」をクリックします。「拡張ソース」ページが表示されます。

  4. 「Oracle Enterprise Repository」を選択することでドメインの拡張を選択し、「次へ」をクリックします。図3-3に示すように、「ドメイン名と場所の指定」ページが表示されます。

  5. アプリケーションEARがこのドメイン用にデプロイされるディレクトリを選択します。デフォルトでは、<WEBLOGIC_HOME>/user_projects/applicationsです。

  6. 「次へ」をクリックします。「オプションの構成を選択」ページが表示されます。

    図3-7 「オプションの構成を選択」ページ

    図3-7については周囲のテキストで説明しています。
  7. 図3-7に示すように、サーバー、クラスタおよびコンピュータを構成するためのオプションを選択し、「次へ」をクリックします。「管理対象サーバーの構成」ページが表示されます。

  8. 図3-8oer_server1定義を確認し、「次へ」をクリックします。「クラスタの構成」ページが表示されます。


    注意:

    oer_server1サーバーに、リスニング・アドレスに入力された完全修飾ホスト名があることを確認します。IPアドレスおよび「すべてのローカル・アドレス」のオプションは使用しないでください。リスニング・ポートは、ドメイン内の既存の管理対象サーバーとは競合しません。


    図3-8 管理対象サーバーの構成

    図3-8については周囲のテキストで説明しています。
  9. 「次へ」をクリックします。図3-9に示すように、「マシンの構成」ページが表示されます。

    図3-9 マシンの構成

    図3-9については周囲のテキストで説明しています。
  10. 現在のマシン定義を確認します。

    拡張されるドメインにマシンがすでに含まれている場合は、既存のマシンを使用するようにOracle Enterprise Repositoryを構成し、oer_machine1エントリを削除する必要があります。それ以外の場合は、oer_machine1を定義されているままにしておく必要があります。この例では、soa_machine1という名前の既存のマシンがこのドメインにすでに存在することを前提としています。

  11. 「次へ」をクリックします。図3-10に示すように、「サーバーのマシンへの割当」ページが表示されます。

    図3-10 サーバーのマシンへの割当

    図3-10については周囲のテキストで説明しています。
  12. 「サーバー」リストでoer_server1を選択し、右矢印ボタンをクリックします。Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション・テンプレートを使用してこのドメインを拡張する前に、ドメイン内にマシンが存在していない場合は、oer_server1を、ドメイン内の既存のマシンまたはoer_machine1に関連付ける必要があります。

  13. 「次へ」をクリックします。「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」ページが表示されます。

    これらの環境を構成した後、既存のドメインを拡張できます。

3.1.1.2 WebLogic Serverの環境パラメータの設定

Oracle Enterprise Repositoryを含むドメインのサーバーを起動すると、追加のドメイン構成ファイルを使用して、環境変数およびWebLogic Serverの動作が定義されます。このファイルは、$OER_DOMAIN/bin/setOERDomainEnv.shまたは*.cmdファイル内にあります。

このファイル内に指定されているデフォルトのJVMパラメータを確認して、これらのパラメータが企業のポリシーおよびロケールでサポートされているキャラクタ・セットに一致していることを確認してください。

DTMConfiguration例外を回避するには、他のJAVA_OPTIONSを追加するのと同様に、次のJAVA_OPTIONSsetOERDomainEnv.cmd/.shファイル(DOMAIN_HOME/bin/setOERDomainEnv.cmd/.shにあります)に追加します。

DTMMANAGER_ENABLE="-Dorg.apache.xml.dtm.DTMManager=org.apache.xml.dtm.ref.DTMManagerDefault"
JAVA_OPTIONS="$DTMMANAGER_ENABLE $JAVA_OPTIONS"
export JAVA_OPTIONS

このOracle Enterprise RepositoryインストールがSSL対応の環境内で実行される場合は、次のパラメータをcookie-secure=trueパラメータおよびweblogic.xmlファイル内のsession-descriptor要素に追加します。

3.1.2 WebSphereのインストール

以下の節では、Oracle Enterprise Repositoryのインストールを完了するために必要なインストール後の手順に関する情報を示します。

3.1.2.1 Oracle Enterprise Repositoryアプリケーションのデプロイ

インストーラが完了すると、WebSphereディレクトリ(例: ORACLE_HOME/repositoryXXX/websphere)が作成されます。このディレクトリには、デプロイされた後でOracle Enterprise Repositoryインスタンスを適切に構成するすべてのプロパティ・ファイル、oer.earファイル、およびインストール・プロセスでデータベースの生成に使用されたJDBCドライバのコピーが含まれます。

WebSphereにOracle Enterprise Repository 11gをデプロイするには、次の手順を使用します:

  1. ターゲット・アプリケーション・サーバー上にORACLE_HOME(例: /opt/Oracle)を作成します。既存のORACLE_HOMEがすでに存在する場合、Oracle Enterprise Repositoryインストール・プログラムではそのディレクトリを使用するように要求されます。それ以外の場合は、ディレクトリを作成できます。

    Oracle Enterprise Repositoryインストール・アプリケーションにより、デプロイ可能なWebSphereアプリケーションおよび適切なpropertiesファイルがORACLE_HOME/repositoryXXX/websphereディレクトリに配置されます。この推奨事項により、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーションには、WebSphereまたは他のライブラリ環境に対する外部の変更の影響を受けない一貫したドライバが設定されます。

  2. 推奨されるベスト・プラクティスとして、JDBCドライバJARファイルおよびすべてのpropertiesファイルをORACLE_HOME/repositoryXXX/websphereディレクトリからコピーします。この推奨事項により、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーションには、WebSphereまたは他のライブラリ環境に対する外部の変更の影響を受けない一貫したドライバが設定されます。

  3. デプロイメント・サーバーに最適な方法でoer.earファイルをデプロイします。


    注意:

    追加の構成手順が存在する場合は、アプリケーションを起動しないでください。この手順は、アプリケーションが完全にデプロイされたと見なされる前に実行する必要があります。


  4. 汎用的なJVMパラメータを変更します。


    注意:

    このインストール手順では、WebSphere管理コンソールの使用を前提としています。すべての手順が、この管理プール内の該当するページに通じるリンクに関連しています。


    1. 「Servers」「Application Servers」「myserver」「Java and Process Management」「Process Definition」「Java Virtual Machine」ページを開きます。

    2. 以下のパラメータを「Generic JVM Parameters」プロパティに追加します。

      *) Unicodeの互換性 - デフォルトのクライアント・エンコーディングを適切に設定してください。ロケールによっては、次の指定が適切な場合があります: -Dclient.encoding.override=UTF-8

      *) 厳密なコード検証を無効にします: -Xverify:none

      *) Webブラウザの診断ページとメタデータ・ビューアでのXLST変換がご使用のブラウザで失敗するのを防ぐため、DTMConfiguration用のデフォルトの実装を追加します: -Dorg.apache.xml.dtm.DTMManager=org.apache.xml.dtm.ref.DTMManagerDefault

  5. Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション・モジュールのクラス・ロードの順序を変更します。

    1. WebSphere Integrated Solutions Consoleを起動します。

    2. 「Applications」「Enterprise Applications」をクリックします。

    3. デプロイされたOracle Enterprise Repositoryアプリケーションをクリックします。

    4. 「Manage Modules」リンクをクリックします。

    5. oer-app.warモジュールをクリックします。

    6. クラス・ロードの順序を「Classes loaded from application class loader first」(バージョン6.0以前では「Parent last」)に変更します。

    7. 「Apply」をクリックします。

    8. oer-web.warモジュールをクリックします。

    9. クラス・ロードの順序を「Classes loaded from application class loader first」(バージョン6.0以前では「Parent last」)に変更します。

    10. 「Apply」をクリックします。

    11. 「Save directly to the master configuration」リンクをクリックして、マスター構成に対する変更をコミットします。

  6. Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション内から共有ライブラリを作成し、そのライブラリをアプリケーションに関連付けます。

    1. 「Applications」「Enterprise Applications」「OER」「Shared Library References」ページで、oer-app.warモジュールを選択し、「Reference Shared Library」をクリックします。

    2. 「New」をクリックします。

    3. WebSphereアプリケーション環境に適した共有ライブラリの範囲を選択します。

    4. 共有ライブラリにわかりやすい名前を付けます。説明は省略可能です。

    5. クラスパス・フィールドに、Oracle Enterprise Repository 11gのディレクトリ(例: ORACLE_HOME/repositoryXXX/websphere)を入力します。このディレクトリには、Oracle Enterprise Repositoryインスタンスのすべてのプロパティ・ファイルが格納されます。

    6. クラスパス・フィールド内の別の行に、ORACLE_HOMEディレクトリ内にある各JDBCドライバのJARファイルの絶対パスを入力します。ファイルが複数ある場合は、1行に1ファイルずつ追加します。

    7. 「Available」リスト・ボックスで新しいライブラリを選択し、右矢印ボタン(>>)をクリックしてライブラリを選択します。このライブラリはoer-app.warアプリケーションで使用します。

    8. 「OK」をクリックして続行します。

    9. 「Save directly to the master configuration」リンクをクリックして、マスター構成に対する変更をコミットします。

  7. WebSphereを再起動します。

  8. Oracle Enterprise Repositoryアプリケーションを起動します。

  9. Oracle Enterprise Repositoryが起動したら、SSLサポートに関する次のシステム設定プロパティを有効にしてtrueに設定します。これにより、[Run Active Diagnostic]ページでのSSLContextエラーを回避することができます。

    cmee.ssl.force-sun-provider = true

3.1.2.2 XLST用のサーバー・クラスローダーの順序の変更

XSLT変換の問題が発生しないようにするには、次の手順に従って、WebSphereインストールでクラスローダーの順序を変更します。

  1. WebSphere管理コンソールにログインします。

  2. 「Server」「Application Server」をクリックし、サーバー・リンクをクリックします。

  3. 「Configuration」タブを選択します。

  4. 「Parallel start」のオプションを選択します。

  5. 「Access to internal server classes」を「Allow」に変更します。

  6. 「Server Specific Application Settings」、「Classloader Policy」を「Single」に変更します。

  7. 「Server Specific Application Settings」、「Class loading mode」を「Parent First」に変更します。

  8. 「Save directly to the master configuration」リンクをクリックして、マスター構成に対する変更をコミットします。

3.2 Java Web Startのインストール

Java Web Startは、拡張子がJNLPのファイルを実行するブラウザ・プラグインです。Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタ、タイプ・マネージャ、ナビゲータ・アプレット、ブラウズ・ツリー・アプレットおよびインポート/エクスポート・ユーティリティを使用するには、クライアントにJava Web Startが必要です。

3.2.1 Java Web Startのダウンロードとインストール

Java Web Startをダウンロードしてインストールするには:

  1. 次のリンクからJava Web Startをダウンロードします: http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html

  2. ダウンロードが完了したら、Java Web Startをインストールします。

  3. インストールが完了したら、Windowsのコントロール・パネルを開きます。

  4. Javaプラグインを開きます。

  5. 「ブラウザ」タブをクリックし、Java Web Startアプリケーションを使用するブラウザをチェックします。これは、アセット・エディタが正しく機能するために必要な操作です。

  6. 「詳細」タブをクリックします。

  7. インストールされたバージョンのOracle Enterprise Repositoryで使用するSUN Java JREの適切なバージョンを選択します。

  8. Internet ExplorerまたはFireFoxの各ブラウザのすべてのインスタンスを閉じて、再度開きます。

  9. Oracle Enterprise Repositoryインスタンスに移動します。

  10. Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面の「アセットの編集/管理」をクリックします。

    セキュリティ警告が表示されます。これは、アセット・エディタの初回起動時のみ発生します。

  11. 「起動」をクリックします。

    Java Web Startが起動し、アセット・エディタが開きます。

UNIX/Linuxワークステーションの場合は、次の手順に従って、Java Web StartをJNLPファイル・タイプに関連付けます(Firefox/Mozillaベースのブラウザを使用していることを前提とします)。

  1. (Java Runtime Environmentの一部として)Java Web Startをhttp://www.oracle.com/technetwork/java/index.htmlからダウンロードします。

  2. プラットフォームに合せてJava Runtime Environmentをインストールします。

  3. インストールが完了したら、Mozilla Firefoxを開きます。

  4. 「Edit」メニューをクリックし、「Preferences」を選択します。「Preferences」ダイアログが表示されます。

  5. JNLPファイルの既存のエントリを検索します。リストに存在しない場合は、このファイル・タイプを追加します。

  6. JNLPファイル・タイプに関連付けるJREのWebStartアプリケーション・バイナリ(<JRE_HOME>/bin/javaw)を選択します。

  7. 変更内容をブラウザ・オプションに保存します。

  8. Oracle Enterprise Repositoryインスタンスに移動します。

  9. Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面の「アセットの編集/管理」をクリックします。セキュリティ警告が表示されます。これは、アセット・エディタの初回起動時のみ発生します。

  10. 「起動」をクリックします。Java Web Startがインストールされ、アセット・エディタが開きます。

3.2.2 Java Web Startのトラブルシューティング

Oracle Enterprise Repositoryでは、ブラウザのMIMEタイプ・サポート・チェック・プロセスを利用します。このプロセスは、「アセットの編集/管理」 (「アセット」画面)リンクと「編集」 (アセット詳細表示)リンクが生成される場合に行われます。このプロセスでは、クライアント・ブラウザを調べて、JNLPファイルのハンドラ(Java Web Startの起動に必要)が登録されているかどうかを判断します。このプロセスが失敗するか、または結果が返されない場合、リンクHREFのターゲットはoer-web/web start/launch.htmページを参照します。

ブラウザがサポートするMIMEタイプでは、クライアントにインストールされているどのアプリケーションが「アセットの編集/管理」および「アセット」リンクのターゲットとして提示されるかを指定します。クライアント・ブラウザに渡されるJNLPファイルのハンドラとしてJava Web Startをオペレーティング・システムで正しく動作させるには、Java Web Startを正しくインストールしておく必要があります。

通常、このMIMEタイプをブラウザに登録するプロセスは、Java Web Startプラグイン・アプリケーションのインストール時に処理されます。Windowsレジストリに対するこの種の変更は、企業のセキュリティ対策やスパイウェア駆除アプリケーションによってブロックされる可能性があります。Java Web Startアプリケーション、Java Runtime EnvironmentまたはJava SDKの不適切なインストールおよび/または削除(Windowsのコントロール・パネル内のJavaプラグイン・アプレットに正しく登録されていない場合)も同様です。

次の手順は、不適切なMIMEタイプ・サポートの修正に役立ちます。この場合、Java Web Startと適切なバージョンのSUN Java JREがクライアント・コンピュータ・システム内に正しくインストールされていることを前提としています。

Windowsエクスプローラを使用してWindowsオペレーティング・システム内のファイル/MIMEの関連付けを手動で設定するには:

  1. 「ツール」メニューを開きます。

  2. 「フォルダ オプション」を選択します。

  3. 「ファイルの種類」タブを選択します。

  4. JNLPまでスクロールするか、JNLPファイル・タイプを作成します。

  5. Java Web Startアプリケーション(複数のJava Web Startがインストールされている場合は、適切なパスのものを指定)を、拡張子がJNLPのファイルに関連付けます。

  6. Windowsのコントロール・パネルで、Javaプラグイン・コンソール・アプレットのInternet Explorer用サポートを追加(オペレーションをチェック)します。このプロセスでは、JNLPファイル・タイプをWindowsオペレーティング・システム内のJava Web Startに割り当てる必要があります。

JREまたはSDKをインストールし、$HOME/.mailcapおよび$HOME/.mime.types、またはシステム全体の/etc/mime.typesおよび/etc/mailcapファイルに次のエントリがあることを確認します。


注意:

Java 1.4.2で始まる最新バージョンを使用していることを確認します。


in .mime.types or /etc/mime.types:
type=application/x-java-jnlp-file desc="Java Web Start" exts="jnlp"
in .mailcap or /etc/mailcap:
application/x-java-jnlp-file; /usr/java/jdk1.6.0_16/jre/javaws/javaws %s
// Adjust the path above according to your local installation

逆に、Mozilla Firefoxで不明な拡張子を持つファイルが見つかった場合、通常は開くか保存するように要求されます。JNLPファイル・タイプのこのアクションを実行するには、「Open」オプションを選択し、$JAVA_HOME/jre/bin/javawsファイルを参照して、適切なオプションを選択します。新しいJREが必要な場合は、第3.2項「Java Web Startのインストール」の手順に従って、JNLPファイル・タイプに関連付けられた実行可能ファイルを変更します。

3.3 Linux上でのOracle Enterprise Repository Web Startの構成

Oracle Enterprise Repositoryを正常にインストールした後、Oracle Enterprise Repository WebStartをインストールするようにブラウザを構成する必要があります。

Oracle Enterprise Repository WebStartを構成するには:


注意:

Linuxの場合、ブラウザにはいくつかのオプションのみが用意されており、LinuxインストールのデフォルトのブラウザはMozilla Firefoxです。


  1. Javaプラグインをインストールし、Mozilla Firefoxを停止します。

  2. コンピュータ上でmozillaディレクトリ(例: /usr/lib/mozilla-1.4または/home/oracle/.mozilla)を探します。

  3. コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを使用してコンピュータ上のmozillaディレクトリに移動します。

    cd home/oracle/.mozilla
    
  4. pluginsディレクトリが存在しない場合は、次のコマンドを使用して作成します。

    mkdir plugins
    
  5. 次のように、Mozillaインストール・ディレクトリの下のpluginsサブディレクトリに移動します。

    cd plugins
    
  6. 現在のディレクトリで、Java ns7/libjavaplugin_oji.soファイル・タイプへのシンボリック・リンクを作成します。

    ln -s /oracle/soa/mwhome_gov/jdk160_11/jre/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so

  7. Mozilla Firefoxを開き、次のリンクをテストします。

    http://www.java.com/en/download/help/testvm.xml

  8. Mozilla Firefoxで、「Edit」メニューをクリックし、「Preferences」を選択します。「Preferences」ダイアログが表示されます。

  9. 「Applications」をクリックします。「Application」ページが表示されます。

  10. 「Search」フィールドに、「JNLP」と入力します。JNLPが表示されます。

  11. 表示されたJNLPを選択します。「Action」リストがアクティブになります。

  12. 「Action」リストをクリックして、インストールされている正しいJWS(例: WLS JDKとともにインストールされたJWSなど)をポイントするようにします。


    注意:

    ただし、64ビットのLinuxでは、WLSにはJRockitのみが付属しています。プラグインにアクセスするには、64ビットのJDKを手動でダウンロードする必要があります。


3.4 アプリケーション・サーバーの起動とOracle Enterprise RepositoryのWebベースのコンソールへのログイン

アプリケーション・サーバーの構成が完了したら、次の手順に従ってアプリケーション・サーバーを起動し、Oracle Enterprise RepositoryのWebベースのコンソールにログインします。

  1. アプリケーション・サーバーを次の手順で起動します。

    WebLogic Server: ORACLE_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEディレクトリに移動し、プラットフォームに応じて、startWeblogic.cmdファイル(Windows)またはstartWeblogic.shファイル(UNIX)をダブルクリックします。

    Windowsの場合、Oracle WebLogic Server NodeManagerサービスがあります。このサービスを自動起動モードに設定する必要があります。このサービスでは、ドメインの管理サーバー(startWeblogic.shまたは*.cmd)がOracle Enterprise Repository管理対象サーバーを起動できる必要があります。


    注意:

    スタンドアロンのTomcatアプリケーション・サーバーおよびWebSphereアプリケーション・サーバーを起動する手順については、それらの製品のドキュメントを参照してください。


  2. ドメインの管理サーバー・コンソール・アプリケーション(http://myserver.domainname.com:7001/console)にログインし、「環境」「サーバー」「制御」タブを選択します。

    oer_server1管理対象サーバーを選択し、「起動」ボタンをクリックして、Oracle Enterprise Repository管理対象サーバーを起動します。

  3. ブラウザでOracle Enterprise Repositoryアプリケーションを表示します。

    例: http://myserver.domainname.com:7101/oer/

  4. ログイン画面に、ユーザー名とパスワードとして「admin」と入力します。これは、Oracle Enterprise Repositoryと共にインストールされているデフォルトの管理アカウントです。Oracle Enterprise Repository Webアプリケーションに初めて正常にログインしたときに、デフォルトの管理者パスワードの変更を要求されます。デフォルトのパスワードは、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」タブを使用して、後で変更することもできます。


    注意:

    Oracle Enterprise Repositoryにログインするたびにユーザー名とパスワードを入力することを組織から求められている場合は、「自動ログインの有効化」オプションをオフにします。


  5. 「ログイン」をクリックします。

    ログイン統計ダイアログ・ボックスに、ログイン日時を含むウェルカム・メッセージが表示されます。

  6. 「閉じる」をクリックします。

    Oracle Enterprise Repositoryコンソールの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』のスタート・ガイドを参照してください。

3.5 Oracle Enterprise Repository診断テスティング・ツールの使用

診断ツールを使用すると、以下を含むOracle Enterprise Repositoryの特定の領域のテストやトラブルシューティングを行うことができます。

Oracle Enterprise Repository診断ツールを使用できるのは、セキュリティ上の理由からアプリケーション・サーバーのJVMパラメータを使用している場合のみです。Oracle Enterprise Repositoryの診断機能を有効にするには、次のパラメータを使用します。

-DdiagPagesEnabled=true

このパラメータを、様々な方法でアプリケーション・サーバーの環境に追加できます。WebLogic Serverの場合、ORACLE_HOME/user_projects/DOMAIN_NAME/bin/setOERDomainEnv.shファイルまたは*.cmdファイルを編集し、このファイル内のOER_DIAG_OPTIONパラメータのコメントを解除します。その後、Oracle Enterprise Repository管理対象サーバーを再起動します。

診断ツールを起動するには、Oracle Enterprise Repositoryコンソールのhttp://host_name/application_name/diag/index.jspページに移動します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイドのパスワード暗号化に関する項を参照してください。

3.6 Oracle Enterprise Repositoryのソリューション・パックのインポート

Oracle Enterprise Repositoryポリシー管理ソリューション・パックをインポートする前に、ポリシーが正常に適用されるように、ポリシー管理のシステム設定を有効にしておく必要があります。

ポリシー管理ソリューション・パックをインポートする前に有効にするシステム設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイドのポリシー管理用システム設定の有効化に関する項を参照してください。

Oracle Enterprise Repositoryには、初めて使用する場合に役立つ基本的なサンプル・データが用意されています。また、入手したOracle Enterprise Repositoryのエディションによっては、補足的なソリューション・パックをインポートすることもできます。このようなソリューション・パックは、インストール済のディレクトリのORACLE_HOME\repositoryXXX\core\tools\solutionsフォルダにあります。表3-1は、Oracle Enterprise Repository 11gで使用可能なソリューション・パックを示しています。

表3-1 Oracle Enterprise Repositoryのソリューション・パック

ソリューション・パック ファイル名 説明

ポリシー管理ソリューション・パック

11.1.1.4.0-Policy-Management-Solution-Pack.zip

Oracle Enterprise Repositoryでポリシー管理機能を使用する場合にインストールします。

ハーベスタ・ソリューション・パック

11.1.1.4.0-OER-Harvester-Solution-Pack.zip

Business Process Managementワークフロー、ハーベスタまたはOracle Registry Repository Exchange Utilityを使用して、Oracle Enterprise RepositoryとOracle Service Registryとの間でデータをやり取りする場合にインストールします。



注意:

Oracle Enterprise Repositoryのソリューション・パックのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイドのOracle Enterprise Repositoryのソリューション・パックのインストールに関する項を参照してください。


3.7 Oracle Enterprise Repositoryインストールのテスト

Oracle Enterprise Repositoryインストールのテストには、Oracle Enterprise Repositoryの初期機能の適切な動作を確認するためのいくつかのタスクがあります。以下に示す手順は、Oracle Enterprise Repositoryでサポートされているすべてのアプリケーション・サーバーに適用されます。

3.7.1 アセットの送信

アセット送信は、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」ページで実行されます。

  1. 「アセット」パネルで、「アセットの送信」をクリックします。

  2. アセット送信ダイアログ・ボックスで、次のフィールドに入力します。

    • アセット名

    • バージョン

    • タイプ

    • 説明

    • URL: ファイルの場所(例: http:/www.example.com/repository/)を入力します。

  3. 「送信」をクリックしてアセットをレジストラに送信します。


    注意:

    最初に必要なすべてのデータ・フィールドを入力せずにアセットとして保存しようとすると、警告メッセージが表示されます。確認メッセージには、アセットが正常にOracle Enterprise Repositoryレジストラに送信されたことが示されます。


  4. 「閉じる」をクリックします。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。

3.7.2 アセットの受入れ

アセットの受入れプロセスは、アセット・エディタを使用してOracle Enterprise Repositoryレジストラで実行されます。レジストラでは、企業の要件に基づいて、アセットに関する決定を行います。アセットの受入れおよび割当てとは、レジストラでアセットを受け入れてから別のユーザーに割り当て、登録プロセスのリマインダを通じてそれを処理することです。

  1. 「アセット」ページで、「アセットの編集/管理」オプションをクリックしてアセット・エディタを起動します。

  2. 「アセット」ツリーの「送信済」フォルダを展開します。

  3. 「保留中」フォルダを展開し、「アセットの送信」で送信されたアセットを開きます。

  4. ここでは、「受入れ」をクリックします。

    アセットがツリー内の「レビュー中」フォルダに移動し、アセットの下にある各ワークフロー・フォルダにも表示されます。ワークフロー・フォルダは、アセット・エディタのタブに相当します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。

3.7.3 アセットの登録

アセットの受入れプロセスは、アセット・エディタを使用してOracle Enterprise Repositoryレジストラで実行されます。

  1. 「概要、「サポート」、「技術」、および「テスト」の各タブで、通知メール、ライセンス情報、サポート担当者などのその他の情報を必要に応じて入力します。


    注意:

    通知メールでは、アセットがダウンロードまたは選択されて使用される場合に、電子メール・アドレスに自動的に通知が送信されます。このタブでは、アセットを元の場所からストレージ・リポジトリに移動することができます。


  2. タブの「承認」をクリックします。タブ・ラベルの色が変更され、「承認」ボタンは「非承認」に変わります。

  3. 「分類」タブをクリックします。

  4. 適切なカテゴリまたはドメインにアセットを割り当てます。


    注意:

    カテゴリとドメインは構成可能です。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイドを参照してください。


  5. キーワードを入力し、以下の5つのうちのいずれかのカテゴリにアセットを分類します。

    • Raw: 品質と完全性は保証されません。

    • 教育: 教育目的にのみ使用されます。このアセットは、ドキュメントやテスト結果などの情報としては完全ではない場合があります。

    • 承認済: レジストラによる使用が承認されています。

    • 推奨: 少なくとも1つのプロジェクトで正常に使用されます。

    • 必須: 提供される機能が必要な場合に必ず使用します。(これは、顧客データへのアクセスや支払処理などを行うWebサービスに特に関係があります。)

  6. 「承認」をクリックします。

    タブ・ラベルの色が変更され、「承認」ボタンは「非承認」に変わります。

  7. 「Documentation」タブをクリックします。

  8. ドキュメントの要件がすべて満たされている場合は、「承認」をクリックします。

  9. その他の各タブについて、承認プロセスを続行します。

  10. 「管理」タブで、「登録」をクリックして登録プロセスを完了するか、「割当て」をクリックしてアセットを他のユーザーに割り当てます。

  11. 「ファイル」メニューの「保存」をクリックして変更を保存します。

    アセットは「登録済」フォルダに移動され、また、各アクション(タブの承認、フィールド値の更新)がアセットの「管理」タブにある監査ログに記録されます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。

3.7.4 登録済アセットの検索と詳細の表示

作成して新しく登録されたアセットを検索することで、プロセスを完了します。

  1. 「アセット」ページで、「検索」オプションを使用してアセットを検索します。

    アセットは、メインの「アセット」ページの上部フレーム内のリストに表示されます。ここでは、BLOBとして格納されているXMLデータがデータベースに正しくロードされていることが示されます。

  2. アセットをクリックして、アセットの詳細をメイン・ページの下部フレームに開きます。

3.7.5 アセット・エディタのシステム設定の有効化

アセット・エディタが適切に機能するためには、システム設定cmee.jws.pass-all-cookiesを有効にする必要があります。このシステム設定を有効にするには、次のタスクを実行します。

  1. 「管理」ページで、「システム設定」をクリックします。

  2. 「新しいシステム設定の有効化」フィールドにcmee.jws.pass-all-cookiesと入力し、「有効化」をクリックします。

  3. 完了したら、「保存」をクリックします。