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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用
11g リリース1 (11.1.1)
B66697-04
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9 Microsoft Office統合の理解

この項の項目は次のとおりです。

9.1 Microsoft Office統合について

コンピュータにDesktopクライアント・ソフトウェアをインストールすると、様々なMicrosoft Officeアプリケーションからコンテンツ・サーバーおよびコンテンツ・サーバー上のファイルを操作できます。コンテンツ・サーバーからファイルを開く(チェックアウト)、サーバーへのファイルの保存(チェックイン)、サーバー上のファイルの検索、サーバー上のドキュメント・リビジョンの比較、サーバー上のファイルの現在のドキュメントへの挿入、サーバー上のファイルへのリンクの現在のドキュメントへの挿入などの、数多くのコンテンツ管理タスクを実行できます。


注意:

すべてのMicrosoft Officeアプリケーションで、すべてのコンテンツ・サーバーに対してこれらすべての機能を使用できるわけではありません(サーバー・タイプとバージョンに依存します)。


次のMicrosoft Officeアプリケーションがサポートされています。

9.2 Microsoft Office XP (2002)および2003への統合

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Office XP (2002)および2003アプリケーションの主要なメニュー・バーに「WebCenter Content」というメニューが追加されます。

図9-1 Microsoft Word 2003の「WebCenter Content」メニュー

図9-1の説明が続きます
「図9-1 Microsoft Word 2003の「WebCenter Content」メニュー」の説明

「WebCenter Content」メニューには、次のメニュー項目が含まれています。

9.3 Microsoft Office 2007、2010および2013への統合

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Office 2007、2010および2013のアプリケーション・インタフェースに「WebCenter Content」というリボンが追加されます。

図9-2 Microsoft Word 2007の「WebCenter」リボン

図9-2の説明が続きます
「図9-2 Microsoft Word 2007の「WebCenter」リボン」の説明

「WebCenter」リボンには、次のグループが含まれています。

9.4 「閉じる」ダイアログ

デフォルトでは、チェックアウトされたドキュメントをMicrosoft Officeアプリケーションで開いた後、そのドキュメントまたはアプリケーションを閉じると、管理対象ドキュメント用の特別な「閉じる」ダイアログ・ボックスが開きます(図9-3)。

図9-3 Microsoft Officeアプリケーションでの「閉じる」ダイアログ・ボックスの統合

図9-3の説明が続きます
「図9-3 Microsoft Officeアプリケーションでの「閉じる」ダイアログ・ボックスの統合」の説明

この特殊な「閉じる」ダイアログでは、現在チェックアウトされているドキュメントに対する処理を決定できます。変更内容の保存(未保存の変更がある場合)、新規リビジョンとしてのドキュメントのサーバーへのチェックイン、コメントの追加、ドキュメント・メタデータのチェックイン前の編集、ドキュメント・メタデータのオフライン・ファイルとしてのローカル保存(チェックインなし)またはドキュメントのチェックアウト・ステータスの取消しが可能です。詳細は、第10.8.2項「終了時の管理対象ドキュメントのチェックイン」を参照してください。


注意:

必要に応じて、管理対象外ドキュメントとほぼ同様(「変更を保存しますか。」)に管理対象ドキュメントを閉じ、この特殊なダイアログ・ボックスを表示しないようにDesktopを構成できます。第A.1項「Windows Explorer Integrationオプションの設定」(「ドキュメントを閉じるチェックイン・ダイアログを非表示にする」オプション)を参照してください。


9.5 最近使用した(MRU)リスト

Microsoft Officeアプリケーションには、アプリケーションで以前に開かれたOracle WebCenter Contentサーバー・インスタンス上で最近使用したコンテンツ・アイテムの(MRU)リストがあります。これにより、前回作業していたコンテンツ・アイテムを迅速かつ簡単に再度開くことができます。


注意:

最近使用したリストに含まれるのは、Oracle WebCenter ContentサーバーまたはOracle Content Serverインスタンスに存在するコンテンツ・アイテムのみで、Oracle Content Databaseサーバーまたは他のWebDAVサーバーのコンテンツ・アイテムは含まれません。


Office XP (2002)および2003では、リストは「WebCenter Content」メニューの下部に配置されています。Office 2007および2010では、「WebCenter」リボンの「最近のコンテンツ・アイテム」ドロップダウン・メニューにあります(図9-4)。

図9-4 Microsoft Word 2007の最近使用した(MRU)リスト

図9-4の説明が続きます
「図9-4 Microsoft Word 2007の最近使用した(MRU)リスト」の説明

直近に開いたファイルがリストの最上部にあります。Office 2007、2010または2013では、マウス・カーソルをリスト・アイテム上に移動すると、ファイルのコンテンツIDおよびファイルが保存されているサーバーが表示されます。ツールチップはOffice XP (2002)および2003では提供されていません。

最近のコンテンツ・アイテムを再度開く際には、リストからアイテムを単に選択すると、Officeアプリケーションでドキュメントが開きます。ドキュメントを最後に開いたときに読取り専用モード(表示)であった場合は、再度読取り専用モードで開くか、または完全な編集モード(開く)で開くかの選択が求められます。ファイルを表示する場合と開く場合の比較は、第4.7項「ファイルに対するコンテンツ管理アクション」を参照してください。

MRUリスト・アイテムの最大数の変更

最近使用したリストに表示する最大数は変更できます。

新規設定はオプション・ダイアログを閉じるとすぐに反映されますが、リスト上に表示されるアイテム数は新規ドキュメントが追加されるまで変更されません。

9.6 Microsoft Officeのドキュメント・プロパティ

多くのカスタム・プロパティは、コンテンツ・サーバーのタイプや構成(特に、Oracle WebCenter Contentサーバー上のDesktopTag機能)によってはMicrosoft Officeファイルに追加できます。これらの新しいカスタム・プロパティにはデフォルトで次のようなものがあります。


注意:

カスタム・プロパティはDesktopによって自動的に処理されるもので、エンド・ユーザーは変更できません。


カスタム・プロパティの表示

Microsoft Officeファイルのカスタム・プロパティを、次のように表示できます。

図9-5 カスタム・ドキュメント・プロパティ(Microsoft Word 2007)

図9-5の説明が続きます
「図9-5 カスタム・ドキュメント・プロパティ(Microsoft Word 2007)」の説明

これらのカスタム・ドキュメント・プロパティを使用すると、Desktopでコンテンツ・サーバー上の管理対象Microsoft Officeドキュメントおよびリビジョン履歴の場所を追跡できます。ユーザーは、より古いリビジョンを保持している場合でも管理対象ドキュメントの最新リビジョンを開いたり、コンテンツ管理統合のコンテキスト外でもドキュメントをコンテンツ・サーバーに再度チェックインできます。これは、次のような多くの状況で役立ちます。

いずれの場合も、ドキュメントの最新リビジョンをコンピュータ上のMicrosoft Wordで開き、変更し、Microsoft Wordの「WebCenter Content」メニューまたはリボンを使用してサーバーに再度チェックインできます。Desktopは、Microsoft Wordドキュメントに埋め込まれているカスタム・プロパティを調べて、ファイルのアップロード先を確認します。