Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用 11g リリース1 (11.1.1) B66697-04 |
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この項の項目は次のとおりです。
フォルダとファイルにはオンライン・モードとオフライン・モードがあります。オンライン・モードの場合、コンテンツ・サーバー上のフォルダやファイルにアクセスするには、そのサーバーに接続している必要があります。サーバーにログインし、割り当てられている権限に従ってすべてのフォルダやファイルにアクセスできます(第2.11項「コンテンツ・サーバーへの接続」を参照)。
オフライン・モードの場合、フォルダおよびファイルがコンテンツ・サーバーからダウンロードされ、読取り専用のコピーがローカル・コンピュータ上の特別なキャッシュ場所に作成されます(第4.6項「コンテンツ・ファイルのローカル・キャッシュ」を参照)。これは、コンテンツ・サーバーに接続していない場合、つまり、オフライン・モードでそのサーバーを使用している場合でも、これらの読取り専用モードのフォルダやファイルを表示できることを意味します(第8.6項「コンテンツ・サーバーのオフライン・モードでの使用」を参照)。これは、コンテンツ・ファイルにアクセスする必要がある場合に、ファイルが存在するサーバーに接続できないような状況で役立ちます。たとえば、出張中にレポートまたはプレゼンテーションへの読取り専用アクセスが必要になる場合があります。その場合は、サーバーへの接続を切断する前にそのレポートの現行バージョンのコピーを取得し、オフライン作業中にそのファイルに読取り専用でアクセスできます。
コンテキスト・メニュー(フォルダの場合は「コンテンツをオフライン使用可能に設定」、ファイルの場合は「オフラインで使用可能」)を使用して、ファイルをオフラインで使用可能(11g リリース1より前のDesktop Integration Suiteバージョンでは、これを「シンジケート」と呼んでいました)に設定します。フォルダのコンテキスト・メニューで「コンテンツをオフライン使用可能に設定」を選択した場合、オフラインで使用可能に設定されるのは、フォルダ自体ではなく、そのフォルダ内のすべてのファイル(サブフォルダ内のファイルを含む)です。フォルダ内のコンテンツ・アイテムには、オフライン使用可能アイコン(青色のシリンダ、図8-1を参照)が表示されますが、フォルダ自体には表示されません。また、このアクションは、その時点におけるフォルダのスナップショットに対して実行されます。フォルダに新しいファイルを追加しても、これらのファイルは自動的にはオフラインで使用できるようになりません。新しいファイルをフォルダに含めるには、再度フォルダをオフラインで使用可能に設定する必要があります。
オフラインで使用可能なファイルは、そのファイル・アイコンが青色または灰色のシリンダになります(図8-1)。さらに、ファイルのコンテキスト・メニューの「オフラインで使用可能」オプションにチェック・マークが付きます。
ローカルにキャッシュされたファイル・コピーとコンテンツ・サーバー上の元のファイルのバージョンが一致する場合は、青いシリンダが表示されます。つまり、オフラインで使用可能にするファイルを選択した後、コンテンツ・サーバーに新しいリビジョンはチェックインされていません。すなわち、ローカルのファイル・コピーは最新です。オフラインとオンラインのファイル・バージョンが一致しない場合は、灰色のシリンダが表示されます。これは、たとえば、別のユーザーがコンテンツ・サーバー上の元のアイテムを更新したが、ローカル・コピーは古いリビジョンのままである場合に発生します。つまり、ローカルのファイル・コピーが古くなっています。オンラインでは、オフラインのコンテンツ・フォルダを右クリックし、コンテキスト・メニューの「オフライン・コンテンツのリフレッシュ」を選択してそのフォルダを更新できます。そのフォルダ内のすべてのオフライン・ファイルは、コンテンツ・サーバー上のファイルの最新リビジョンで上書きされます。
ファイルまたはフォルダをオフラインで使用できるようにする手順は次のとおりです。
Windowsエクスプローラを開き、WebCenter Contentサーバー・ノードを展開します。
オフラインで使用できるようにするファイルまたはフォルダが格納されているコンテンツ・サーバーをクリックします。プロンプトが表示された場合は、そのサーバーのユーザー名とパスワードを入力してログインします。
コンテンツ・フォルダ・ツリーで、オフラインで使用できるようにするフォルダまたはファイルにナビゲートします。
右クリックして「コンテンツをオフライン使用可能に設定」(フォルダの場合)または「オフラインで使用可能」(ファイルの場合)を選択します。「オフラインで使用可能」オプションも、「ファイル」メニューから使用できます。選択したフォルダまたはファイルがオフライン・サーバー・モードで使用可能になります。
フォルダのコンテキスト・メニューで「コンテンツをオフライン使用可能に設定」を選択した場合、オフラインで使用可能に設定されるのは、フォルダ自体ではなく、そのフォルダ内のすべてのファイル(サブフォルダ内のファイルを含む)です。フォルダ内のコンテンツ・アイテムには、オフライン使用可能アイコン(青色のシリンダ、図8-1を参照)が表示されますが、フォルダ自体には表示されません。また、このアクションは、その時点におけるフォルダのスナップショットに対して実行されます。フォルダに新しいファイルを追加しても、これらのファイルは自動的にはオフラインで使用できるようになりません。新しいファイルをフォルダに含めるには、再度フォルダをオフラインで使用可能に設定する必要があります。
フォルダ内のコンテンツ・アイテムをオフラインで使用可能にするには、実際にそのフォルダ内に存在する必要があります。つまり、問合せフォルダ内のコンテンツは、オフラインで使用可能にはなりません。これらのフォルダのコンテンツは、実際にはフォルダ内に存在しません。メタデータが検索基準と一致するため、ただそこにグループ化されています。実際のコンテンツ・アイテムは別のフォルダの場所に存在します。そうでなければ、標準フォルダにさえ表示されません。
オフライン・ファイルを表示する、または開く手順は次のとおりです。
Windowsエクスプローラを開き、WebCenter Contentサーバー・ノードを展開します。
表示または開くオフライン・ファイルが格納されているコンテンツ・サーバーをクリックします。プロンプトが表示された場合は、そのサーバーのユーザー名とパスワードを入力してログインします。
コンテンツ・フォルダ・ツリーで、表示または開くオフライン・ファイルにナビゲートして選択します。
または
サーバーの「オフライン・ファイル」ノード(使用可能な場合)を開いて、すべてのオフライン・ファイルを参照し、表示または開くオフライン・ファイルを選択します。
オフライン・ファイル・ノードはサーバーがオフライン・モードのときにしか表示されない場合があります。
右クリックして「表示」または「次で開く...」を選択し、ファイルをそれぞれ読取り専用モードまたは完全な編集モードで開きます。「表示」および「次で開く...」オプションも、「ファイル」メニューから使用できます。詳細は、第6.9項「コンテンツ・ファイルの表示」および第6.10項「コンテンツ・ファイルを開く」を参照してください。
ファイルのオフライン・コピーは自動的には更新されません。つまり、ファイルの新規リビジョンがコンテンツ・サーバーにチェックインされても、ローカル・コピーは古いままです。これは、ファイル・アイコンに重なった灰色のシリンダ(図8-1)で示されます。オフライン・ファイルをリフレッシュすると、コンテンツ・サーバー上にある最新リリースのリビジョンに更新できます。
オフライン・フォルダをリフレッシュすると、そのフォルダ(およびすべてのサブフォルダ)内の既存のオフライン・ファイルは、コンテンツ・サーバー上にある最新リリースのリビジョンに更新されます。フォルダをオフラインで使用可能にした後にフォルダに追加されたファイルは、そのフォルダをリフレッシュしてもオフラインで使用できるようになりません。オフラインで使用するには、フォルダを右クリックし、コンテキスト・メニューで「コンテンツをオフライン使用可能に設定」を選択する必要があります。
オフライン・ファイルをリフレッシュする手順は次のとおりです。
Windowsエクスプローラを開き、WebCenter Contentサーバー・ノードを展開します。
リフレッシュするファイルまたはフォルダが格納されているコンテンツ・サーバーをクリックします。プロンプトが表示された場合は、そのサーバーのユーザー名とパスワードを入力してログインします。
コンテンツ・フォルダ・ツリーで、リフレッシュするフォルダまたはファイルにナビゲートします。必要に応じて複数のフォルダおよびファイルを選択できます。
右クリックして「オフライン・コンテンツのリフレッシュ」を選択します。選択したファイルが、コンテンツ・サーバー上にある最新リリースのリビジョンに更新されます。
オフラインで使用されないようにオフライン・ファイルまたはフォルダを削除する手順は次のとおりです。
Windowsエクスプローラを開き、WebCenter Contentサーバー・ノードを展開します。
削除するファイルまたはフォルダが格納されているコンテンツ・サーバーをクリックします。プロンプトが表示された場合は、そのサーバーのユーザー名とパスワードを入力してログインします。
コンテンツ・フォルダ・ツリーで、削除するフォルダまたはファイルにナビゲートします。必要に応じて複数のフォルダおよびファイルを選択できます。
右クリックして「オフライン・コンテンツの削除」を選択します。選択したファイルおよびフォルダがローカル・キャッシュから削除され、オフラインで使用できなくなります。これはコンテンツ・サーバーの元のファイルおよびフォルダには影響しません。引き続き使用可能です。
ファイルおよびフォルダ(厳密にはフォルダ内のファイル)をオフラインで使用可能にすると、コンテンツ・サーバーに接続されていない場合、つまり、オフライン・モードでそのサーバーを使用している場合でも、そのファイルおよびフォルダにアクセスできます。
ヒント: オフラインにする前にローカル・オフライン・コンテンツをリフレッシュして、コンピュータ上に最新のファイル・コピーを確保できます。詳細は、第8.4項「オフライン・コンテンツのリフレッシュ」を参照してください。 |
コンテンツ・サーバーをオフライン・モードで使用する手順は次のとおりです。
Windowsエクスプローラを開き、WebCenter Contentサーバー・ノードを展開します。
オフラインで使用するコンテンツ・サーバーを選択します。
そのコンテキスト・メニューの「オフライン作業」オプションの前にチェック・マークが付きます。場合によっては、サーバー・アイコンに赤色のオフライン・インジケータ(図8-2)も表示されます。
オフライン・モードになった後、サーバー上の次のカテゴリのファイルとフォルダにアクセスできます。
チェックアウトしたファイルおよびフォルダ(第6.11項「コンテンツ・ファイルのチェックアウト」を参照)
オフラインで使用できるように特定したファイルおよびフォルダ(第8.2項「フォルダおよびファイルのオフラインでの使用」を参照)。
オフライン・モードでは、統合階層内のコンテンツ・サーバーには「オフライン・ファイル」ノードがあり、そのサーバー上のすべてのオフライン・ファイル(コンテンツ・フォルダに存在しないファイルも含む)が一覧表示されます。このリストからこれらのファイルを直接操作できます。
また、WebCenter Contentのユーザー・インタフェースでは、オフラインでの使用を可能にしたフォルダは、「その他のフォルダ」ノードの下に表示されます。これらのフォルダおよびサブフォルダには、オフライン作業が可能なファイルが格納されます。
オフライン作業が終了し、サーバーに再接続する準備が整った場合は、サーバーを右クリックし、コンテキスト・メニューの「オフライン作業」をクリックします。プロンプトが表示された場合は、ユーザー名とパスワードを入力してログイン資格証明を提示します。