この章では、WebCenterアダプタ・ソリューションで使用できるようにOracle E-Business Suiteプラグインを構成する方法について説明します。Oracle E-Business Suiteデータベースの構成、Oracle E-Business Suite FormsのコンパイルおよびパーソナライズによるOracle Application Framework (OAF)ページの構成についても説明します。SOAPセキュリティおよびSSLを使用した通信の保護についても説明します。
AXFのOracle E-Business Suite部分では、Oracle E-Business Suiteデータベースへのアクティブな接続、一般的なデータベース操作およびOracle E-Business Suite Forms BuilderとOAFページ・パーソナライズに関する知識が必要です。
注意: アダプタ・ソリューションをOracle PeopleSoftにはインストールしたが、Oracle E-Business Suiteにはインストールしていない場合は、この章はスキップして、第3章「Oracle PeopleSoftプラグインの構成」で説明している手順を完了してください。 |
この章の内容は、次のとおりです。
アダプタでは、Oracle E-Business Suiteデータベースを使用して、PL/SQLプロシージャおよびOracle E-Business Suite構成情報が格納されます。これらのタスクについては、ローカルのDBAに問い合せてください。この項で説明する手順では、SQL*PLUSの使用が前提となっていますが、Oracle Databaseに問合せを実行できる任意のツールを使用できます。
次の手順に従って、Oracle E-Business Suiteデータベース内でAXFによって使用するためのデータベース・ユーザーを作成します。
注意: Oracle E-Business Suite 11iおよびOracle Database 9iを使用している場合は、Oracle XML Database XDB パッケージをOracle E-Business Suiteデータベースにインストールする必要があります。(この要件は、Oracle E-Business Suite 11iおよびOracle Database 9iを使用している場合にのみ適用されます。)Oracle XML Database XDBパッケージのインストールの詳細は、Oracle Database 9iのドキュメントを参照してください。 |
AXF
という名前のユーザーを作成します。
ユーザーを作成するには、システム・アカウントのユーザー名とパスワードが必要です。ユーザーの作成については、DBAに問い合せてください。
構成スキーマ・ユーザーに次のアクセス権限を割り当てます。
表の作成
順序の作成
タイプの作成
パブリック・シノニムの作成
セッションの作成
プロシージャの作成
無制限の表領域
表2-1は、実行するPL/SQLスクリプトを示しています。場合によっては、Oracle E-Business Suiteリリース11とリリース12で、別々のスクリプトが提供されます。名前がOAFで始まるスクリプトは、OAF構成に適用されます。
FormsとOAFアプリケーションのいずれ(あるいはその両方)を構成しているかにかかわらず、第2.1.3項で説明しているように、Oracle E-Business Suiteリリースに対してすべてのスクリプトを実行することをお薦めします。
表2-1 Oracle E-Business Suiteプラグインとともに提供されるPL/SQLプロシージャ
PL/SQLプロシージャ | 適用先 | 説明 |
---|---|---|
AXF_CREATE_TABLES_SYNONYM OAF_AXF_CREATE_TABLES_SYNONYM |
Forms OAF |
これらのスクリプトによって、FormsおよびOAFアプリケーションに対してAXFで使用される表およびシノニムが作成されます。また、OAF_AXF_CREATE_TABLES_SYNONYM.sqlによって、OAF_AXF_PROPERTIES表が移入されます。 |
AXF_EBS_PROPERTIES_DATA |
Forms |
AXFに対する様々なOracle E-Business Suiteコールに関するセキュリティ情報がAXF_PROPERTIES表に移入されます。 |
AXF_APPS_INIT |
Forms |
Formsアプリケーションの場合に、Oracle E-Business Suite添付に必要です。 |
AXF_ADD_EBS_ATTACHMENT_PROC_R11 AXF_ADD_EBS_ATTACHMENT_PROC_R12 |
Forms |
Oracle E-Business Suite Formsアプリケーションで、トランザクションに添付を追加するストアド・プロシージャを作成します。 |
AXF_MANAGED_ATTACHMENT_DATA AXF_MANAGED_ATTACH_AVAIL AXF_MANAGED_ATTACH_VALUES |
Forms |
Formsアプリケーションの場合に、ドキュメント添付に必要です。 |
AXF_SOAP_CALL_PROC |
Forms OAF |
このスクリプトは、PL/SQLからのSOAPコールを行うストアド・プロシージャを作成します。 |
次の手順に従って、Oracle E-Business Suiteデータベースを構成します。
次のフォルダにあるスクリプトを見つけます。Oracle E-Business Suite Formsリリース11とリリース12で、個別のフォルダが提供されています。
Oracle E-Business Suite Formsの場合:
MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/R11/
MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/R12/
Oracle E-Business Suite OAFの場合:
MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/oaf/
SQL*PLUSを使用して、Oracle E-Business SuiteデータベースにAXF Oracle E-Business Suite構成スキーマ・ユーザー(AXF)としてログインします。
このユーザーは、第2.1.1項で説明しているとおりに前もって作成したものです。
AXFユーザーとして、該当するOracle E-Business Suiteの場所からAXF_CREATE_TABLES_SYNONYMスクリプトを実行します。
スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。
@AXF_CREATE_TABLES_SYNONYM.sql
次の表が作成されたことを確認します。AXF_COMMAND_PARAMETERS、AXF_COMMANDS、AXF_CONFIGS、AXF_PROPERTIESおよびAXF_FND_MAP。
AXFユーザーとして、該当するOracle E-Business Suiteの場所からOAF_AXF_CREATE_TABLES_SYNONYMスクリプトをカスタマイズして実行します。
スクリプトを実行する前に、スクリプトによってOracle E-Business Suiteシステムのホスト名とポート(通常は8000)が特定されるように、スクリプトのAXF_OAF_REDIRECT_PAGE_URL
値を設定します。
スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。
@OAF_AXF_CREATE_TABLES_SYNONYM.sql
次の表が作成されたことを確認します。OAF_AXF_CMD_PARAMS、OAF_AXF_COMMANDS、OAF_AXF_CONFIGSおよびOAF_AXF_PROPERTIES。
注意: AXF_CREATE_TABLES_SYNONYMスクリプトとOAF_AXF_CREATE_SYNONYMスクリプトによって、それぞれAXF_PROPERTIES表とOAF_AXF_PROPERTIES表に行が挿入されます。デフォルトでは、AXF_SOAP_SECURITYセキュリティ・パラメータはTRUEに設定されます。SOAPセキュリティを機能させるには、SOAPユーザーのパスワードをFND_VAULTに格納する必要があります。SOAPユーザー名およびパスワードをOracle E-Business Suite FND_VAULTに格納する手順の詳細は、第2.4項を参照してください。 |
AXFユーザーとして、該当するOracle E-Business Suiteの場所からAXF_EBS_PROPERTIES_DATAスクリプトを実行します。
スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。
@AXF_EBS_PROPERTIES_DATA.sql
APPSユーザーとしてログインします。
APPSユーザーとして、該当するOracle E-Business Suiteの場所からAXF_APPS_INITスクリプトを実行します。
次のコマンドを入力して、スクリプトを実行します。
@AXF_APPS_INIT.sql
APPSユーザーとして、該当するOracle E-Business Suiteの場所から、AXF_ADD_EBS_ATTACHMENT_PROC_R12スクリプトまたはAXF_ADD_EBS_ATTACHMENT_PROC_R11スクリプトを実行します。
使用しているバージョンに該当するコマンドを入力して、スクリプトを実行します。
@AXF_ADD_EBS_ATTACHMENT_PROC_R12.sql
@AXF_ADD_EBS_ATTACHMENT_PROC_R11.sql
注意: このコンパイルによって警告が発生する場合がありますが、この警告は無視できます。 |
APPSユーザーとして、該当するOracle E-Business Suiteの場所から、AXF_MANAGED_ATTACH_AVAILスクリプト、AXF_MANAGED_ATTACH_VALUESスクリプトおよびAXF_MANAGED ATTACHMENT_DATAスクリプトを実行します。
次のコマンドを入力して、スクリプトを実行します。
@AXF_MANAGED_ATTACH_AVAIL.sql
@AXF_MANAGED_ATTACH_VALUES.sql
@AXF_MANAGED_ATTACHMENT_DATA.sql
APPSユーザーとして、該当するOracle E-Business Suiteの場所からAXF_SOAP_CALL_PROCスクリプトを実行します。
次のコマンドを入力して、スクリプトを実行します。
@AXF_SOAP_CALL_PROC.sql
注意: このコンパイルによって警告が発生する場合がありますが、この警告は無視できます。 |
既存のOracle E-Business Suite Formsにカスタム・アクションをシームレスに統合できるように、特定のファイルがOracle E-Business Suiteシステムにアップロードされ、アダプタで使用されます。アダプタでは、ワークフロー・タスク(イメージング・ソリューション)およびビジネス・レコードに関連付けられているドキュメント(両方のソリューション)へのアクセスに、ユーザー・インタフェース.PLL拡張モジュールが使用されます。
Custom.PLLモジュールは、AXFの機能をコールするよう構成時に少しだけ変更されます。このモジュールは、Oracle E-Business Suiteイベントが発生するたびにAXFに通知して、イベントがAXF機能に関連しているかどうかをAXFが判断できるようにします。
AXF_Custom.PLLコンポーネントは、次の機能を実行します。
AXFコマンドを実行するWebサービスのコール
次のAXFレスポンス・コマンドへの応答
ブラウザを開く
対話の終了
Oracle E-Business Suite構成データベースに基づいてAXF機能を公開するためのメニューのレンダリング
次の手順に従い、AXF_CUSTOM.pldファイルをコピーして、AXF_CUSTOM.pllファイルに変換し、変更を行ってからAXF_CUSTOM.plxファイルにコンパイルします。
注意: 別のコマンドライン・メソッド(Oracle E-Business Suite 12 Formsに使用する場合のみ適用可能)を使用してAXF_CUSTOM.pllをコンパイルするときは、第2.2.1項を参照してください。 |
注意: Oracle Forms Builderの使用法は、そのOracle E-Business Suiteドキュメントを参照してください。 |
次に示した適用可能なバージョンの場合に、AXF_CUSTOM.pldファイルをE-Businessサーバー(Oracle E-Business Suite 12の場合はFORMS_PATH、Oracle E-Business Suite 11の場合はFORMS60_PATH)にコピーします。
Oracle E-Business Suite 12: MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/R12/AXF_CUSTOM.pld
Oracle E-Business Suite 11: MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/R11/AXF_CUSTOM.pld
注意: Linux/UNIXシステムを使用していて、Windowsシステムから.PLDをコピーした場合は、次のような変換を実行する前に、 |
Oracle Forms Builderを開き、Oracle E-Business SuiteデータベースにAPPSユーザーとして接続します。Forms Builderは通常、データベースのOracleホームの/bin/
サブディレクトリにあります。
注意: Oracle E-Business Suiteデータベースに接続していることを確認してください。接続に失敗した場合は、tnsnames.oraファイルを確認してください。 |
Forms Builderで、AXF_CUSTOM.pld
をAXF_CUSTOM.pll
に変換します。
Oracle E-Business Suite 12では、「ファイル」を選択して、「変換」を選択します。
Oracle E-Business Suite 11では、「ファイル」を選択して、「管理」を選択してから、「変換」を選択します。
ファイルの変換時に、PL/SQLライブラリおよびテキストからバイナリを選択します。
注意: AXF_CUSTOM.pldからAXF_CUSTOM.pllへの変換時に次のエラーが表示された場合は、ファイルが正常に変換されるまでこの手順を繰り返します。 PDE-PLI038: ファイルをPL/SQLライブラリとして開けません |
注意: 変換時に次のエラーが表示された場合は、ファイルが正常に変換されるまで「OK」を繰り返しクリックします。 PDE-PLI018: ライブラリAXF_CUSTOMは見つかりませんでした |
「ファイル」メニューから、AXF_CUSTOM.pll
を開きます。
Oracle E-Business Suite 12では、「プログラム」を選択し、PL/SQLのコンパイルを選択してから、「すべて」を選択します。
Oracle E-Business Suite 11では、「プログラム」を選択し、「コンパイル」を選択してから、「すべて」を選択します。
AXF_CUSTOM
をモジュール(.plx
)にコンパイルします。
Oracle E-Business Suite 12では、「プログラム」を選択して、モジュールのコンパイルを選択します。
Oracle E-Business Suite 11では、「ファイル」を選択して、「管理」を選択してから、ファイルのコンパイルを選択します。
注意:
|
「ファイル」を選択して、「接続」を選択し、APPSユーザーとしてデータベースに接続されていることを確認します。
CUSTOM.pll
ファイルのバックアップを作成します。
警告: CUSTOM.pllに対する変更は、Oracle E-Business Suiteインフラストラクチャに対する変更です。変更を加える前に、必ずこのファイルのバックアップを適切に作成しておきます。 |
「ファイル」を選択して、「開く」を選択し、「ファイルのタイプ」フィールドのPL/SQLライブラリ(*.pll)を選択して、CUSTOM.pll
を開きます。ファイルを開いて、「プログラム・ユニット」を開いてから、CUSTOM.pllのカスタム・パッケージ本体を右クリックして、PL/SQLエディタを選択します。
CUSTOM.pll
のボディ・テキストで、構成しているソリューション別に、太字イタリック形式になっている次のテキストを変更します。ファイルに他のカスタマイズが含まれている場合は、各関数またはプロシージャ内の既存コードの後ろに次の変更を配置します。
管理対象添付ファイルのみまたは両方のソリューションの場合:
function zoom_available return boolean is
begin
-- Required for ALL integrations
return true;
end zoom_available;
イメージング・ソリューションのみの場合:
function zoom_available return boolean is
begin
-- Required for ALL integrations
return AXF_CUSTOM.zoom_available();
end zoom_available;
重要: pllのヘッダーではなく、ボディ・テキストを変更してください。次のコメント・ヘッダーまでスクロール・ダウンします。
|
CUSTOM.pll
のボディ・テキストで、太字イタリック形式になっている次のテキストを変更します。ファイルに他のカスタマイズが含まれている場合は、各関数またはプロシージャ内の既存コードの後ろに次の変更を配置します。
procedure event(event_name varchar2) is
begin
-- Required for AXF integrations
AXF_CUSTOM.event(event_name);
null;
end event;
注意:
|
「ファイル」を選択して、「保存」を選択し、CUSTOM.pllを保存します。
CUSTOM.pll
が開いた状態で、AXF_CUSTOMが添付ライブラリとしてリストされているかどうかを確認します。
リストされている場合、AXF_CUSTOMを選択して、マイナス(-)記号をクリックし、これを連結解除します。その上で、CUSTOMの下の添付ライブラリを選択し、プラス(+)記号をクリックして、AXF_CUSTOMを再添付し、AXF_CUSTOM.pllを参照して、これを選択します。
リストされていない場合は、CUSTOMの下の添付ライブラリを選択し、プラス(+)記号をクリックして、AXF_CUSTOMを添付し、AXF_CUSTOM.pllを参照して、これを選択します。
パスの削除を求められた場合は、「はい」をクリックします。
CUSTOM.pll
が開いた状態で、APPCOREおよびAPPCORE2が、AXF_CUSTOM.pllの添付ライブラリとしてリストされていることを確認します。リストされていない場合は、これらを添付します。リストされている場合は、いったん連結解除してから、添付します。
CUSTOM.pll
が開いた状態で、「プログラム」を選択し、PL/SQLのコンパイルを選択してから、「すべて」を選択するか(Oracle E-Business Suite 12)、「プログラム」を選択し、「コンパイル」を選択してから、「すべて」を選択します(Oracle E-Business Suite 11)。
「プログラム」を選択して、モジュールのコンパイルを選択する(Oracle E-Business Suite 12)か、「ファイル」を選択して、「管理」を選択してからファイルのコンパイルを選択し(Oracle E-Business Suite 11)、CUSTOMをモジュール(.plx)にコンパイルします。
Forms Builderを終了する前に、すべてを保存します。該当するOracle E-Business Suiteフォームに、「ズーム」メニュー・コマンドが表示されることを確認します。
この項では、アダプタ使用のOracle E-Business Suite Formsをコンパイルするための、別のコマンドライン・メソッドについて説明します。これはOracle E-Business Suite 12 Formsの使用にのみ適用され、Oracle E-Business Suite 11には適用されません。
次の手順に従い、AXF_CUSTOM.pldファイルをコピーして、AXF_CUSTOM.pllファイルに変換し、変更を行ってからAXF_CUSTOM.plxファイルにコンパイルします。その後で、第2.2項の手順に従って、示されているとおりに別のファイルCUSTOM.pllを変更して、Forms構成を完了します。
AXF_CUSTOM.pldファイルをUNIXシステムにコピーして、dos2unixコマンドを実行し、このファイルをUNIX形式に変換します。
または、このファイルをviエディタで開き、ファイルから^M文字を手動で削除します。
次のコマンドラインを入力し、AXF_CUSTOM.pldをAXF_CUSTOM.pllに変換します。
$APPL_TOP/au/12.0.0/resource
>frmcmp_batch.sh module=AXF_CUSTOM.pld userid=apps/apps output_file=AXF_CUSTOM.pll module_type=library parse=yes
次のコマンドラインを入力し、AXF_CUSTOM.pllをAXF_CUSTOM.plxに変換します。
$APPL_TOP/au/12.0.0/resource
>frmcmp_batch.sh module=AXF_CUSTOM.pll userid=apps/apps output_file=AXF_CUSTOM.plx module_type=library compile_all=special
OAFページの管理対象添付ファイル機能は、次のように動作します。
OAFパーソナライズを使用して、管理対象添付ファイルのボタンをOAFページに手動で追加します。これには、MDSリポジトリにインポートされたカスタム・フレックス・リージョンにボタンをに配置します。
このボタンは汎用拡張コントローラ・クラスに関連付けられます。このコントローラ・クラスは、Oracle E-Business Suiteからのコールをカスタムの中間OAFページにリダイレクトして、必要なOracle E-Business Suiteマッピング・エントリを渡します。
コントローラ・クラスでは、どのOAFページにコールされたのかが分析されます。OAFページのキー識別子(名前、ビュー・オブジェクト、主キー属性およびラベル)がデータベース表に格納されます。コントローラをコールしたOAFページに基づいて、ソリューションでは、データベース表から該当する行と必要なビジネス・エンティティ値がフェッチされます。これらのビジネス・エンティティ値は、パラメータとしてカスタムの中間OAFページのURLに追加されます。
ユーザーが管理対象添付ファイルのボタンをクリックすると、カスタムの中間OAFページが開き、ProcessRequestメソッドがコールされ、SOAPパケットが作成されます。SOAPコールで、コンテンツ・サーバーのURLがフェッチされ、ロード時にページはこのコンテンツ・サーバーのURLにリダイレクトされます。
Oracle E-Business Suite OAFプラグインを構成するには、次の各項の手順に従ってください。
次の手順に従って、Javaファイルをコンパイルし、クラス・ファイルをコピーして、XMLファイルをMDSリポジトリにインポートして、管理対象添付ファイルのボタンをOAFページに追加できるようにします。第2.3.2項で、MDSリポジトリからカスタム・フレックス・リージョンにボタンを追加します。
注意: この手順では、JDeveloperを使用してJavaファイルをコンパイルする作業に精通していることが前提となっています。基本情報は、次のWebページにある、JDeveloper 10gを使用した初めてのプログラムの作成に関する項を参照してください。
|
使用しているOracle E-Business Suiteのリリースに対応する正しいJDeveloperバージョンを使用していることを確認してください。http://support.oracle.com
で、次の記事を検索し、使用しているJDeveloperバージョンに、必要なOAFパッチが含まれていることを確認します。適切なバージョンではない場合は、該当するJDeveloper OAFパッチ・ファイルをダウンロードして、解凍します。
Doc ID 416708.1: Oracle E-Business Suite 11iまたはリリース12.xで使用するために、適切なバージョンのJDeveloperを検索する方法
Doc ID 416708.1: Oracleアプリケーションに対するJDeveloperの設定のトラブルシューティング
JDeveloperを起動して、アプリケーションを作成します。新規アプリケーション内で、プロジェクトを作成します。
次の場所で、JavaファイルGenericUcmButtonCO.javaおよびRedirectToAxfCO.javaを見つけ、プロジェクトに追加します。
$MiddlewareHome/OracleHome
/axf/adapters/ebs/oaf/src/oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
「プロジェクト・コンテンツの追加」を選択して、「追加」ボタンをクリックし、対象のJavaファイルが含まれるフォルダを選択します。
プロジェクトのプロパティで、次のOAFライブラリを追加します。
BC4Jクライアント
BC4Jランタイム(注意: BC4J EJBランタイムを追加しないでください)
Cabo
FNDライブラリ
プロジェクトでJavaファイルをコンパイルします(プロジェクトを右クリックして、「再ビルド」を選択します)。
クラス・ファイル(プロジェクトのプロパティで、Output Directoryを見つけます。これには、生成されたクラスが含まれます)を、指定したOracle E-Business Suite中間層の$JAVA_TOPディレクトリにコピーします。このとき、必要なディレクトリ構造を作成します。
コピーするクラス・ファイル: GenericUcmButtonCO.classおよびRedirectToAxfCO.class
クラス・ファイルのコピー先のOracle E-Business Suite Serverディレクトリ:
$JAVA_TOP/oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
汎用フレックス・レイアウト・リージョン用のXMLファイルをMDSリポジトリにインポートします。
インポートするXMLファイル: ManagedAttachmentButtonRN.xml
コマンドの実行元のディレクトリ($JDEV_USER_HOMEの場合があり、次に2つ上のレベルのjdevbinになります):
$JdevHome/jdevbin/oaext/bin
実行するManagedAttachmentButtonRN importコマンド(コマンド・プロンプトから実行し、イタリックのパラメータを置換します):
./importFull path to ManagedAttachmentButtonRN.xml
-usernameappsUsername
-passwordappsPassword
-dbconnection "(description = (address_list = (address = (community = tcp.world)(protocol = tcp)(host =DB Hostname
)(port =DB Port
)))(connect_data = (sid =DB SID
)))" -rootdirpath to directory where ManagedAttachmentButtonRN.xml is located
-rootPackage /oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
ManagedAttachmentButtonRN importコマンドの例(ここでは、XMLファイルは$JAVA_TOPディレクトリにあります):
./import /$JAVA_TOP/ManagedAttachmentButtonRN.xml -username apps -passwordpassword
-dbconnection "(description = (address_list = (address = (community = tcp.world)(protocol = tcp)(host =DB Hostname
)(port =DB Port
)))(connect_data = (sid =DB SID
)))" -rootdir /$JAVA_TOP -rootPackage /oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
注意: インポートが失敗して、jarファイルが見つからないというエラーが返された場合は、oamdsdt.jar fileのフルパスを、インポート・スクリプト(Linuxではimport file、Windowsではimport.bat)のCLASSPATHエントリに追加します。oamdsdt.jarのフルパスは、次のとおりです。
たとえば、import fileには通常、次の形式のCLASSPATHエントリが含まれます。
次のように、必要なjarを追加して変更します。
|
リダイレクトに使用するカスタムOAFページのXMLファイルをMDSリポジトリにインポートします。
インポートするXMLファイル: RedirectToAxfPG.xml
コマンドの実行元のディレクトリ:
$JdevHome/jdevbin/oaext/bin
実行するRedirectToAxfPG importコマンド(コマンド・プロンプトから実行し、イタリックのパラメータを置換します):
./importFull path to RedirectToAxfPG.xml
-usernameappsUsername
-passwordappsPassword
-dbconnection "(description = (address_list = (address = (community = tcp.world)(protocol = tcp)(host =DB Hostname
)(port =DB Port
)))(connect_data = (sid =DB SID
)))" -rootdir Path to directory where RedirectToAxfPG.xml is located -rootPackage /oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
RedirectToAxfPG importコマンドの例(ここでは、XMLファイルは$JAVA_TOPディレクトリにあります):
./import/$JAVA_TOP/RedirectToAxfPG.xml
-usernameapps
-passwordpassword
-dbconnection "(description = (address_list = (address = (community = tcp.world)(protocol = tcp)(host =DB Hostname
)(port =DB Port
)))(connect_data = (sid =DB SID
)))" -rootdir /$JAVA_TOP -rootPackage /oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
SQLプロンプトから次のコマンドをOracle E-Business Suite APPSユーザーとして実行し、インポートが正常に完了したことを確認します。
SET SERVEROUTPUT ON BEGIN JDR_UTILS.PRINTDOCUMENT('/oracle/apps/ak/ucm/axf/webui/RedirectToAxfPG'); JDR_UTILS.PRINTDOCUMENT('/oracle/apps/ak/ucm/axf/webui/ManagedAttachmentButtonRN'); END; /
FNDLOADを使用して、oaf_axf_messages.ldtメッセージ・バンドルをロードします。このファイルには、コントローラ・クラスで使用される変換可能メッセージが含まれます。
LD_LIBRARY_PATH変数が$ORACLE_HOME/lib
に設定されていることを確認します。
Oracle E-Business Suite APPSユーザーとして、$FND_TOP/binから次のコマンドを実行します。
FNDLOAD apps/$CLIENT_APPS_PWD 0 Y UPLOAD $FND_TOP/patch/115/import/afmdmsg.lct Full path to oaf_axf_messages.ldt
プロンプトが表示されたら、APPSユーザー・パスワードを入力します。
Oracle E-Business Suiteインスタンスを再起動します。
管理対象添付ファイルのボタンを表示するOAFページごとに次の手順を実行します。パーソナライズによってフレキシブル・レイアウトを作成し、フレキシブル・コンテンツとしてMDSリポジトリに前にインポートした管理対象添付ファイル・ボタンのファイルを追加します。
注意: OAFページごとに、管理対象添付ファイルのボタンを1つのみ追加します。複数のボタンを組み込むと、同一のコントローラ・コードが複数回実行されることになってしまいます。 管理対象添付ファイル機能を、OAFページの明細項目の添付ファイルに実装することはできません。 |
Oracle E-Business SuiteにOPERATIONSユーザーとしてログインします。
管理対象添付ファイルのボタンの追加先のOAFページを表示し、ページの上部にある「ページのパーソナライズ」リンクをクリックします。
「ページのパーソナライズ」ページのパーソナライズ構造で、「完全ビュー」オプションを選択し、「すべて開く」リンクをクリックします。OAFページ上のすべてのリージョンの完全な階層ビューが表示されます。
フレキシブル・レイアウトを作成して、構成します。
OAFページ上でボタンの表示場所となるリージョンまで階層リストをスクロール・ダウンし、「アイテムの作成」アイコンをクリックします。図2-1に示したような「アイテムの作成」ページが表示されます。
「レベル」フィールドで、「サイト」を選択します。
「アイテム・スタイル」フィールドで、フレキシブル・レイアウトを選択します。
「ID」フィールドに、任意の値(たとえば、test
)を入力します。
「適用」をクリックします。
フレキシブル・コンテンツを作成して、構成します。
階層リストで、追加したばかりのフレキシブル・レイアウトを見つけ、その「アイテムの作成」アイコンをクリックします。図2-2に示したような「アイテムの作成」ページが表示されます。
「アイテム・スタイル」フィールドで、フレキシブル・コンテンツを選択します。
「ID」フィールドに、任意の値(たとえば、test1
)を入力します。
拡張フィールドに、(第2.3.1項で)MDSリポジトリにインポートしたフレックス・リージョンのパッケージを入力します。
/oracle/apps/ak/ucm/axf/webui/ManagedAttachmentButtonRN
「Apply」ボタンをクリックします。
OAFページでは、管理対象添付ファイル・ソリューションのかわりに、イメージング・ソリューションへのアクセスを提供できます。たとえば、イメージング・ソリューションで使用可能な仕入先の保守機能にユーザーがアクセスできるようにするボタンを組み込むことができます。
次に、カスタム・ボタン(管理対象添付ファイルのボタンのかわり)を追加して、ボタンのアクションをデータベース表で管理対象添付ファイルではなくイメージングとして特定する場合に実行する手順を示します。
第2.3.1項の手順7を除くすべての手順を完了します。(手順7はManagedAttachmentButtonRN.xmlファイルをインポートする手順であるため、必要ありません。)
次のボタンIDおよびボタン・プロンプト(タイトル)の値を変更することによって、提供されているサンプルのXMLファイル(SampleAXFButtonRN.xml)をカスタマイズします。
<oa:button id="AXFButton" prompt="Sample AXF Button"/>
たとえば、ボタンIDをIPM_BUTTON
に、ボタン・プロンプト(タイトル)をSupplier Maintenance
に変更します。
XMLファイルをMDSリポジトリにインポートします。
インポートするXMLファイル: SampleAXFButtonRN.xml(または変更したバージョン)
コマンドの実行元のディレクトリ:
$JdevHome/jdevbin/oaext/bin
実行するimportコマンド(コマンド・プロンプトから実行し、イタリックのパラメータを置換します):
./importFull path to XML file
-username apps -passwordappsPassword
-dbconnection "(description = (address_list = (address = (community = tcp.world)(protocol = tcp)(host =DB Hostname
)(port =DB Port
)))(connect_data = (sid =DB SID
)))" -rootdirpath to directory where XML file is located
-rootPackage /oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
importコマンドの例(ここで、XMLファイルは$JAVA_TOPディレクトリにあります):
./import /$JAVA_TOP/SampleAXFButtonRN.xml -usernameappsUsername
-passwordappsPassword
-dbconnection "(description = (address_list = (address = (cUommunity = tcp.world)(protocol = tcp)(host =DB Hostname
)(port =DB Port
)))(connect_data = (sid =DB SID
)))" -rootdir /$JAVA_TOP -rootPackage /oracle/apps/ak/ucm/axf/webui
OAF_AXF_COMMANDS表(Oracle E-Business Suite OAF)でコマンドにこのボタンIDを使用します。新規ボタンIDは、AXF_EVENT_IDに対応することになります。第C.3.3.2項に例を示しています。
OAF_AXF_CMD_PARAMS表で、AXF_EVENT_IDに必要なコマンド・パラメータがあれば、それらを追加します。
第2.3.2項の手順に従って、前述のインポートしたボタンをパーソナライズを使用して追加します。第2.3.2項の手順5では、その項の手順3でMDSリポジトリにインポートしたパッケージの名前を必ず入力してください。提示した例では、この名前は/oracle/apps/ak/ucm/axf/webui/SampleAXFButtonRN
です。
この項の内容は次のとおりです。
次の手順に従って、SOAPセキュリティを構成します。SOAPセキュリティでは、アプリケーションからSOAPユーザーおよびパスワードが認証用にヘッダーで送信されます。
注意: SOAPセキュリティの構成が必要です。 |
SOAPセキュリティが有効になっていることを確認します。これを行うには、AXF_PROPERTIES表(Oracle E-Business Suite)およびOAF_AXF_PROPERTIES表(Oracle E-Business Suite OAF)のAXF_SOAP_SECURITYプロパティでSOAPセキュリティがTRUE
に設定されていることを確認します。
AXF_SOAP_POLICYプロパティをUSER_NAME_TOKEN
に設定します。
AXF_SOAP_USER値を設定します(たとえば、weblogic
に設定します)。デフォルトで、この設定はAXF
になっている可能性があり、変更する必要があります。AXF_SOAP_USERは、有効なOracle WebLogic Server管理者です。
次のコマンドをAPPSスキーマとして実行して、データベース・ボールトにSOAPパスワードを格納します。
execute fnd_vault.put('AXF','
AXF_SOAP_USER
','
SOAP_PASSWORD
');
ここで、AXF_SOAP_USERは、認証用にSOAPヘッダーで使用されるSOAPユーザーIDで、SOAP_PASSWORDはSOAPパスワードです。(最初のアイテム'AXF'
は、このまま含める必要がある識別子です。)
たとえば、次のようになります。
execute fnd_vault.put('AXF','weblogic','examplepassword');
前述のコマンドを次の文で確認します。
select fnd_vault.get ('AXF','
AXF_SOAP_USER
') from dual;
たとえば、次のようになります。
select fnd_vault.get ('AXF','weblogic') from dual;
次の手順を実行して、AXFのSSL構成にOracle E-Business Suiteシステム設定を指定します。
Oracle Wallet Managerを実行します。Linuxでは、owm実行ファイルは次の場所にあります。
//ORACLE_HOME/bin/owm
ウォレットを作成します。ウィザードを使用して、必要な情報を入力し、証明書を作成します。ファイルをエクスポートします。
証明書リクエストをCA (Verisignなどの認証局)に送信して、新規証明書を購入します。
SSL証明書を拡張子.cerで保存します。ほとんどの場合、CAからは、SSL証明書、中間証明書および信頼されたルート証明書を電子メールで提供されます。
「信頼できる証明書」を右クリックして、ルート証明書と中間証明書をOracle Walletにインポートします。
SSL証明書をWallet Managerにインポートします。
プロセスが正常に完了したら、「準備完了」ステータスが表示されます。
ヒント: SSL証明書をインポートする場合、必要に応じて、「リクエストされた証明書」ツリー項目を右クリックします。 |
FORMS_PATHで定義されているいずれかのフォルダにウォレットを保存します。(ewallet.p12という名前で保存されます)。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』のSSLの構成に関する項を参照してください。
Oracle E-Business Suiteデータベースで、次のSQL文を実行します。
Oracle E-Business Suite Formsアプリケーションの場合:
update AXF_PROPERTIES set propvalue='file:walletpath' where propname = 'AXFWalletPath';
update AXF_PROPERTIES set propvalue='ON/OFF' where propname = 'SecureMode';
commit;
Oracle E-Business Suite OAFアプリケーションの場合:
update OAF_AXF_PROPERTIES set propvalue='file:walletpath' where propname = 'AXFWalletPath';
update OAF_AXF_PROPERTIES set propvalue='ON/OFF' where propname = 'SecureMode';
commit;
SecureMode設定およびセキュア・ポートを反映するように表を更新します。SecureModeがオンの場合、統合では、SSL (https)を使用してAXFアプリケーションへの接続が試行されます。
Oracle E-Business Suite AXF_CONFIGS表で、SecureModeがオンの場合はhttps://
で開始するように、またはSecureModeがオフの場合はhttp://
で開始するようにSOLUTIONENDPOINTを更新します。Oracle WebCenter Content側のセキュア・ポートに一致するようにPort
を変更します。
Oracle E-Business Suite OAF_AXF_CONFIGS表で、SecureModeがオンの場合はhttps://
で開始するように、またはSecureModeがオフの場合はhttp://
で開始するようにSOLUTIONENDPOINTを更新します。Oracle WebCenter Content側のセキュア・ポートに一致するようにPort
を変更します。
イメージングの構成の場合は、第B.4.2項を参照してください。管理対象添付ファイルのFormsの構成の場合は、第C.2.1項を参照してください。管理対象添付ファイルのOAFの構成の場合は、第C.3.1項を参照してください。
次のコマンドをAPPSスキーマとして実行して、データベース・ボールトにウォレットのパスワードを格納します。
execute fnd_vault.put('AXF','AXFWalletKey',
'WalletPassword');
ここで、WalletPasswordは、ウォレットのパスワードです。
前述のコマンドを次の文で確認します。
select fnd_vault.get ('AXF','AXFWalletKey') from dual;
AXF証明書をウォレットにインポートします。
Oracle WebCenter Content側で、Oracle WebLogic ServerのSSLを有効にします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のOracle WebCenter ContentアプリケーションへのSSLの構成に関する項を参照してください。
Webサーバー間でサーバー証明書を交換します。
この手順には、統合のOracle WebCenter Content側でのOracle Walletからの証明書のエクスポートおよびOracle WebLogic Serverキーストアへのその証明書のインポートが含まれます。このキーストアを、管理サーバーおよびImagingサーバーの両方で有効にしておく必要があります。また、Oracle Weblogic Serverからサーバー証明書をエクスポートして、それをOracle Walletにインポートする必要があります。
AXF_CONFIGS表で特定のフォームのロギングを有効にします。イメージング・ソリューションの場合は、第B.4.2項を参照してください。管理対象添付ファイル・ソリューションの場合は、第C.2.1項を参照してください。
特定のフォーム機能のロギングを有効にするには、LOGENABLEDフィールドを1、
YES
またはTRUE
のいずれかに設定して、UTL_FILE_DIRフォルダにファイルを作成します。DBAに問い合せて、UTL_FILE_DIRフォルダが使用可能かつアクセス可能であることを確認してください。ログ・ファイルにはUsername_MASTER_LOG.txtという名前が付けられ、アイテムが追加されるにつれ、増大していきます。
次の手順に従って、特定のOAFページの診断を有効にします。
OAFページの上部にある「診断」リンクをクリックします。
「診断」ページで、次の設定を選択します。
「診断」フィールドで、ログオン・ページの表示を選択します。
「ログ・レベル」フィールドで、文(1)を選択します。
「実行」をクリックします。
エラーが発生したページに移動します。ページで文字列Debug-->
を検索します。
AXFの起動時に異なるロケールによる問題が生じないように、Oracle E-Business Suiteユーザーは、ユーザー・ロケール・プリファレンスとブラウザのロケールに同一の値を設定する必要があります。管理対象添付ファイル・ソリューションを使用している場合は、コンテンツ・サーバーのロケールに、同じ値を設定します。
各ソリューションを構成するための追加タスクは、次に示した各項を参照してください。
イメージング・ソリューションの場合
イメージング・ソリューションは、第6章で示しているように構成します。第B.4項で示しているようにAXF関連のOracle E-Business Suiteの表を構成するか、または第6.2項で示しているようにソリューション・アクセラレータを適用します。
注意: Oracle E-Business Suiteイメージング・ソリューションは、Formsベースのアプリケーションのみでサポートされます。OAFアプリケーションではサポートされません。 |
管理対象添付ファイル・ソリューションの場合
管理対象添付ファイル・ソリューションは、第7章で示しているように構成します。コンテンツ・サーバー・コンポーネントを構成し、AXF_ATTACHMENTS_CONFIG.sqlスクリプトを実行してソリューションやコマンドなどのAXF要素を構成することに加えて、FormsアプリケーションおよびOAFアプリケーションの表に値を移入するスクリプトを実行する必要があります。
Oracle E-Business SuiteからAXFをアンインストールするには、Oracle E-Business Suite構成に適用される次の手順に従ってください。
AXF構成スキーマ・ユーザーに次の権限を割り当てます。
表の削除
順序の削除
パブリック・シノニムの削除
AXFユーザーとして、次のOracle E-Business Suiteのバージョン別に該当する場所から、AXF_DROP_TABLES_SYNONYMスクリプトを実行します。このスクリプトによって、インストール時に実行されたAXF_CREATE_TABLES_SYNONYMスクリプトによって作成されたすべての表、シノニムおよび順序が削除されます。
Oracle E-Business Suite 12: MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/R12/AXF_DROP_TABLES_SYNONYM.sql
Oracle E-Business Suite 11: MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/R11/AXF_DROP_TABLES_SYNONYM.sql
次のコマンドを入力して、スクリプトを実行します。
@AXF_DROP_TABLES_SYNONYM.sql
AXFデータベース・スキーマ・ユーザーを削除します。
AXF_CUSTOM.*(AXF_CUSTOM.pll、AXF_CUSTOM.pldおよびAXF_CUSTOM.plx)をFORMS_PATH
(またはOracle E-Business Suite 11システムの場合はFORMS60_PATH
)から削除します。
Oracle Forms Builderを開き、Oracle E-Business SuiteデータベースにAPPSユーザーとして接続します。Forms Builderは通常、データベースのOracleホームの/bin/
サブディレクトリにあります。
「ファイル」を選択して、「開く」を選択し、「ファイルのタイプ」フィールドのPL/SQLライブラリ(*.pll)を選択して、リストアしたCUSTOM.pll
を開きます。
CUSTOM.pll
が開いた状態で、「プログラム」を選択し、PL/SQLのコンパイルを選択してから、「すべて」を選択するか(Oracle E-Business Suite 12)、「プログラム」を選択し、「コンパイル」を選択してから、「すべて」を選択します(Oracle E-Business Suite 11)。
「プログラム」を選択して、モジュールのコンパイルを選択する(Oracle E-Business Suite 12)か、「ファイル」を選択して、「管理」を選択してからファイルのコンパイルを選択し(Oracle E-Business Suite 11)、CUSTOMをモジュール(.plx)にコンパイルします。
Forms Builderを終了する前に、すべてを保存します。
AXF構成スキーマ・ユーザーに次の権限を割り当てます。
表の削除
順序の削除
パブリック・シノニムの削除
AXFユーザーとして、次に示した場所からOAF_AXF_DROP_TABLES_SYNONYMスクリプトを実行します。このスクリプトによって、インストール時に実行されたOAF_AXF_CREATE_TABLES_SYNONYMスクリプトによって作成されたすべての表、シノニムおよび順序が削除されます。
MW_HOME/ECM_HOME
/axf/adapters/ebs/oaf/OAF_AXF_DROP_TABLES_SYNONYM.sql
次のコマンドを入力して、スクリプトを実行します。
@OAF_AXF_DROP_TABLES_SYNONYM.sql
AXFデータベース・スキーマ・ユーザーを削除します。