この付録では、BPM用AXFビジネス・ルールの入力、出力およびルールセットの定義を示します。また、BPMイメージング・ソリューションに使用される、AXF、Oracle E-Business SuiteおよびOracle PeopleSoftの構成表について、HelloBPMソリューションを実装例として説明します。
ここで説明する項目は、次のとおりです。
この項では、BPM用AXFインフラストラクチャとともに提供されるビジネス・ルールのリファレンス情報を示します。
ページ・コンポーネントを使用すると、コンテンツ(イメージ、データ・フィールド、表など)を動的タブに表示できます(第5.1.1.4項を参照)。
ページ・コンポーネントをタブ上で使用するには、ページ・コンポーネントとそのパラメータをDynamicTabディクショナリで指定します。たとえば、SalesQuoteEntryコンテキストのDynamicTabディクショナリでは、Tabルールセットを使用してこのコンテキストの追加タブのページ・コンポーネントを定義し、TabParameterルールセットを使用してそのパラメータを定義しています(第5.3.5.3項参照)。第A.1.5.2項を参照してください。
これらのコンポーネントの1つをページに追加するには、ページ・コンポーネントを、DynamicTabビジネス・ルール、Tabルールセット内のpageComponentプロパティで指定します(Image DataおよびCommentsの各コンポーネントの例を次に示します)。
pageComponent: PageComponent."ImageData"
pageComponent: PageComponent."Comment"
ページ・コンポーネントのパラメータは、DynamicTabルールのTabParameterルールセットで指定します。
このページ・コンポーネントの内容は、イメージ・ビューアです。表A-1は、Imagingのビューアに対して設定できるパラメータの説明です。
表A-1 イメージ・ページ・コンポーネントの属性
属性 | 説明 | AXFのデフォルト値 |
---|---|---|
showTabs |
タブを表示するかどうかを示します。表示すると、ユーザーが1つのフォルダ内のドキュメントを切り替えることができるようになります。 |
false |
showFooter |
フッターを表示するかどうかを指定します。表示すると、ユーザーが1つのフォルダ内のドキュメントを切り替えることができるようになります。 |
false |
forceHideProperties |
trueを指定すると、ビューアの「プロパティ」詳細パネルが強制的に閉じられます。これは、システム・デフォルトやユーザー・プリファレンスの設定をオーバーライドします。 |
true |
forceHideStickyNotes |
trueを指定すると、ビューアの「付箋」詳細パネルが強制的に閉じられます。これは、システム・デフォルトやユーザー・プリファレンスの設定をオーバーライドします。 |
true |
forceHideHistory |
trueを指定すると、ビューアの「履歴」詳細パネルが強制的に閉じられます。これは、システム・デフォルトやユーザー・プリファレンスの設定をオーバーライドします。 |
true |
このページ・コンポーネントはコンポジット・ページ・コンポーネントであり、データ・ページ・コンポーネントとイメージ・ページ・コンポーネントで構成されます。
表A-2は、イメージ・データ・ページ・コンポーネントの属性の説明です。さらに、表A-1に示したイメージ・ビューアの属性も、このページ・コンポーネントに対して構成できます。
表A-2 イメージ・データ・ページ・コンポーネントの属性
属性 | 説明 |
---|---|
DataContext |
どのデータを表に表示するかを決定するコンテキストを指定します。このコンテキストは、このデータに対する定義が含まれている適切なルールを実行するのに使用されます。 デフォルトでは、タスク・フロー・テンプレート内で構成されているデフォルトのコンテキストがこの属性で使用されます。 |
SplitterPosition |
データ・コンポーネントとイメージ・コンポーネントの間のスプリッタ・バーを配置する場所を定義します。デフォルトは250です。 |
HideData |
データ・コンポーネントを表示するか非表示にするかを指定します。値としてtrueを指定すると、データ・コンポーネントは非表示になり、イメージ・コンポーネントがタブ領域全体に拡張して表示されます。値としてfalseを指定すると、データ・コンポーネントがイメージ・コンポーネントの左に表示され、データとイメージのコンポーネント間がスプリッタ・バーで区切られます。 |
このページ・コンポーネントは、再利用可能なユーザー・インタフェース・コンポーネントです。この内容は、一連の入力/出力コンポーネントであり、様々なセクションでグループ化されています。コントロール上に表示される各コンポーネントは、BPMタスク・データ・コントロールで定義されたデータ・フィールドの1つにバインドされています。
このページ・コンポーネントを使用すると、次のことができます。
どのデータ・フィールドをタスク詳細領域に表示するかを指定する
各データ・フィールドの表示属性を指定する(ラベル、読取り専用、順序、セクション/グループ名など)
ペイロード・フィールドの値を編集する
データ・フィールドのグループ化の方法をカスタマイズする
表A-3は、データ・ページ・コンポーネントの属性の一覧です。これらの属性は、必須ではありません。
このページ・コンポーネントは、表データを動的タブ上に表示します。
表A-4は、表データ・ページ・コンポーネントの省略可能な属性の一覧です。
マスター/ディテール・ページ・コンポーネントは、データのマスターとディテールの両方の領域を表示するために使用されます。データ・コンポーネントとデータ表コンポーネントの両方がこのページ・コンポーネントのために使用されます。
表A-5は、マスター/ディテール・ページ・コンポーネントで定義されている属性の一覧です。
表A-5 マスター/ディテール・ページ・コンポーネントの属性
属性 | 説明 |
---|---|
DataContext |
どのデータをページのヘッダー(マスター)部分に表示するかを決定するコンテキストを指定します。このコンテキストは、このページのデータ・コンポーネントに渡されます。 デフォルトでは、タスク・フロー・テンプレート内で構成されているデフォルトのコンテキストがこの属性で使用されます。 |
TableDataContext |
どのデータをこのページの表部分に表示するかを決定するコンテキストを指定します。このコンテキストは、このページの表データ・コンポーネントに渡されます。 デフォルトでは、タスク・フロー・テンプレート内で構成されているデフォルトのコンテキストがこの属性で使用されます。 |
PageComponentTitle |
このコンポーネントがレンダリングされるときにページの最上部に表示されるタイトルを指定します。 |
NumberOfColumns |
この表の表示列数を指定します。 |
このページ・コンポーネントは、組込みのADFアイデンティティ・ブラウザをホスティングします。このブラウザでは、ユーザーが割当て対象のユーザーやグループを選択できます。
表A-6は、アイデンティティ・ブラウザ・ページ・コンポーネントの省略可能な属性の一覧です。
表A-6 アイデンティティ・ブラウザ・ページ・コンポーネントの属性
属性 | 説明 |
---|---|
SearchFilter |
アイデンティティ・ブラウザでのアイデンティティのフィルタリングを制御できます。 どのフィルタ表示を使用するかを定義するには、SearchFilterパラメータをNamedFunctionalBlockParameterとして指定します。このキーの値は、1個以上3個以下のフィルタをカンマで区切って連結した文字列です。フィルタの値は、"User"、"Group"および"ApplicationRole"です。
|
UserBindingName |
選択されたユーザーの格納に使用するバインディングを指定します。 |
GroupBindingName |
選択されたグループの格納に使用するバインディングを指定します。 |
ApplicationRoleBindingName |
選択されたアプリケーション・ロールの格納に使用するバインディングを指定します。 |
AssignmentBindingName |
割当てノードに対するバインディング名を指定します。3つのアイデンティティのそれぞれを格納するペイロード・フィールドを明示的に指定するかわりに、ノード名を1つだけ指定できます。アイデンティティ・ブラウザは、そのノードの下で固定のUser、GroupおよびApplicationRoleが使用可能であると判断して、その場所に値を割り当てます。 |
アイデンティティ・ブラウザ・コンポーネントで、明示的と相対的のどちらの割当てモードを使用するかを構成できます。
明示的モードでは、どのペイロード・フィールドに3つのアイデンティティそれぞれを格納するかを指定します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティの中の、UserBindingName、GroupBindingName、ApplicationRoleBindingNameの各プロパティで指定されたペイロード・フィールドに、ユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールに対して選択された値が保存されます。値が指定されていない場合は、選択されたユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールの値はペイロードに保存されません。
相対的モードでは、ペイロード・フィールドのかわりにノード名を1つだけ指定します。アイデンティティ・ブラウザは、固定のユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールの値を、指定されたノードの中で探して、その値を割り当てます。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティの中の割当てプロパティでノード名が指定され、アイデンティティ・ブラウザはこのノードの中で固定のユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールの値を探します。
このページ・コンポーネントを使用すると、選択されたタスクのコメントをユーザーが追加または表示できるようになります。これにはパラメータはありません。
コントロール・ページを使用すると、次に示す事前定義済ページ・コンポーネントをソリューションの中で簡単に統合できます(第5.1.4項を参照)。
データ・コントロール・ページを使用するには、そのデータ・コントロール・ページに移動するための名前付き機能ブロックを作成します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティで、表A-7に示すパラメータを指定します。例については、表5-23を参照してください。
表A-7 データ・コントロール・ページのパラメータ
パラメータ・キー | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
ControlPageName |
ロードするコントロール・ページを指定します(必須)。この値は、ページ・コンポーネント内のstructureContextにマッピングされます。 |
|
ControlPageTitle |
コントロール・ページのタイトルを設定します(省略可能)。指定されていない場合は、タイトルは表示されません。 |
<空白> |
コンテキスト |
コンテンツのコンテキストを指定します。実行されるビジネス・ルールと、ページに表示されるデータは、このコンテキストで定義されます。 |
定義されているデフォルトのコンテキストが使用されます。 |
CommentRequired |
ページのOKアクションを実行するためにユーザーが新しいコメントを入力する必要があるかどうかを指定します("True"または"False")。 |
"False" |
アイデンティティ・ブラウザ・コントロール・ページを使用するには、そのアイデンティティ・ブラウザ・コントロール・ページに移動するための名前付き機能ブロックを作成します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティで、表A-8に示すパラメータを指定します。例については、表5-23を参照してください。
表A-8 アイデンティティ・ブラウザ・コントロール・ページのパラメータ
パラメータ・キー | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
ControlPageName |
ロードするコントロール・ページを指定します(必須)。 |
|
CommentRequired |
ページのOKアクションを実行するためにユーザーが新しいコメントを入力する必要があるかどうかを指定します("True"または"False")。 |
"False" |
ControlPageTitle |
コントロール・ページのタイトルを設定します(省略可能)。指定されていない場合は、タイトルは表示されません。 |
<空白> |
UserBindingName |
ユーザーに対して選択された値を保存するペイロード・フィールドを指定します。値が指定されていない場合は、選択されたユーザーの値はペイロードに保存されません。 |
なし |
GroupBindingName |
グループに対して選択された値を保存するペイロード・フィールドを指定します。値が指定されていない場合は、選択されたグループの値はペイロードに保存されません。 |
なし |
ApplicationRoleBindingName |
選択されたアプリケーション・ロールの格納に使用するバインディングを指定します。 |
なし |
AssignmentBindingName |
割当てノードに対するバインディング名を指定します。3つのアイデンティティのそれぞれを格納するペイロード・フィールドを明示的に指定するかわりに、ノード名を1つだけ指定できます。アイデンティティ・ブラウザは、そのノードの下で固定のUser、GroupおよびApplicationRoleが使用可能であると判断して、その場所に値を割り当てます。 |
なし |
コメント・コントロール・ページを使用するには、そのコメント・コントロール・ページに移動するための名前付き機能ブロックを作成します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティで、表A-9に示すパラメータを指定します。例については、表5-23を参照してください。
Actionディクショナリには、次のルールセットが格納されています。
このルールセットは、アクション・コントロールのアクション・リンクまたはコマンドを定義します。
表A-10 Actionのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
actionId |
このアクションの一意のID。 |
displayName |
このアクションに対して表示される名前。 |
displayOrder |
セクション内でのこのアクションの表示順序。 |
enableMode |
このアクションの有効化モード。
|
namedFunctionalBlockId |
このアクションによってトリガーされる名前付き機能ブロックまたは名前付き機能ブロック・シーケンスのID。 |
sectionId |
このアクションが表示されるセクション(Sectionのプロパティへの外部キー)。 |
このルールセットは、アクション・コントロール上のどのセクションにアクション・リンクを表示するかを定義します。
このルールセットは、指定された条件でのみ表示するアクション・リンクを定義します。たとえば、データ・フィールドが0またはnullの場合にのみ表示するアクションを構成します。
表A-12 ActionEnableModeExceptionのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
actionId |
このアクションの一意の名前。 |
enableMode |
このアクションの有効化モード。(このルールセットのenableModeは、Actionのプロパティで定義された値をオーバーライドできます。)
|
validatorId |
LookupAndValidatorディクショナリのValidatorルールセットに定義されたバリデータ。このバリデータの結果によりアクションenableModeが決定されます。 |
validatorCriteriaMode |
このActionEnableModeExceptionルールで定義されたアクションenableModeがアクションに適用されるかどうかを決定します。値は、ApplyOnPassとApplyOnFailのみです。
|
bindingName |
バリデータが使用するペイロード・バインディング。 |
このルールセットは、指定された条件でのみ表示するセクションを定義します。
表A-13 SectionEnableModeExceptionのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
sectionId |
このセクションの一意のID。 |
enableMode |
このセクションの有効化モード。(このルールセットで定義されるenableModeは、Sectionのプロパティで定義された値をオーバーライドできます。)
|
validatorId |
LookupAndValidatorディクショナリのValidatorルールセットに定義されたバリデータ。このバリデータの結果は、セクションのenableModeを決定するために使用されます。 |
validatorCriteriaMode |
このSectionEnableModeExceptionルールで定義されたセクションenableModeがセクションに適用されるかどうかを決定します。値は、ApplyOnPassとApplyOnFailのみです。
|
bindingName |
バリデータが使用するペイロード・バインディング。 |
このルールセットは、アクションに関連付けられているパラメータを定義します。これを使用すると、インタフェースを変更せずにアクションを拡張できます。
Dataディクショナリには、次のルールセットが格納されています。
このルールセットは、データ・コンポーネントの個々のデータ項目を指定します。
表A-16 Dataのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
bindingName |
この項目のバインディング(値が読み込まれる/書き込まれる場所)。必須。 |
displayName |
属性のラベルとして表示される名前。必須。 |
displayOrder |
この項目の表示順序。 |
lookupId |
このフィールドに使用されるルックアップ。LookupAndValidatorディクショナリで定義されます。空白の場合は、ルックアップは使用できません。 |
dataId |
この項目とDataParameterのプロパティとのリンクに使用されるID。必須。 |
enableMode |
項目の表示モードを指定します。値は次のとおりです。
|
sectionId |
この項目を配置するセクションのID(Sectionのプロパティで定義されます)。各データ項目は、セクション内に配置されている必要があります。 |
componentClass |
このデータ項目のためにレンダリングするユーザー・インタフェース・コントロールを指定します。この値では、ユーザー・インタフェース・コントロールを指定する必要があります。一般的にはADF入力/出力コンポーネントで、たとえば「ComponentClass.RichInputText」です。 コンポーネント・クラスが指定されない場合の、この値のデフォルトはリッチ入力テキストです。ただし、データが日付型の場合は、デフォルトはリッチ入力日付となります。 |
このルールセットは、データ項目を表示するセクションを指定します。
表A-17 Sectionのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
disclosed |
セクションを最初は公開状態で表示するかどうかを指定します(ブール) |
displayName |
ユーザー・インタフェースに表示される、セクションの名前。 |
displayOrder |
コンポーネント内でのセクションの表示順序。 |
enableMode |
項目の表示モードを指定します。値は次のとおりです。
|
sectionId |
セクションの一意のID。Dataのプロパティで参照されます。 |
このルールセットは、データ・コンポーネント上の個々のデータ項目のパラメータを指定します。このルールセットは、将来使用するためのものです。
表A-18 DataParameterのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
dataId |
Dataのプロパティへの外部キー。 |
parameterKey |
このパラメータのキー。 |
parameterValue |
このパラメータの値。 |
このルールセットは、データ・セクションのパラメータを指定します。このルールセットは、将来使用するためのものです。
表A-19 SectionParameterのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
sectionId |
Sectionのプロパティへの外部キー。 |
parameterKey |
このパラメータのキー。 |
parameterValue |
このパラメータの値。 |
このルールセットは、データ・コンポーネントで指定されたユーザー・インタフェース・コンポーネントのユーザー・インタフェース属性を指定します。例に示したとおりに値を指定すると、ユーザー・インタフェース・コンポーネントの背景色がライト・ブルーに設定されます。これらの属性は、標準のOracle ADFユーザー・インタフェース属性です。
表A-20 DataComponentAttributeのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
dataId |
Dataのプロパティへの外部キー。 |
parameterKey |
このパラメータのキー。たとえば、次のように指定します。
|
parameterValue |
このパラメータの値。 |
このルールセットは、参照されるバリデータをデータ項目でどのように使用するかを定義します。
表A-21 DataValidatorのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
validatorCategoryId |
このプロパティは、特定の機能ブロックに関連する検証のグループのカテゴリとそのモード・プロパティを設定するときに使用します。たとえば、このプロパティを"AddressInfo"に設定してから、NamedFunctionalBlockValidatorのプロパティのvalidatorCategoryIdプロパティを"AddressInfo"に設定し、モード・プロパティを「PROMPT」に設定した場合は、指定のバリデータによる検証を行うようにDataディクショナリで設定されたフィールドはすべて、PROMPTモードとなります。 |
dataId |
Dataのプロパティへの外部キー。 |
validatorMode |
バリデータのモードを指定します。
|
validatorId |
選択されているデータ・フィールドに対して実行されるバリデータ。LookupAndValidatorディクショナリのValidatorで定義されます。空白の場合は、バリデータは適用されません。 |
DynamicTabディクショナリには、次のルールセットが格納されます。
このルールセットは、指定されたコンテキストに対して表示するタブを定義します。たとえば、「イメージ」や「コメント」です。
このルールセットは、表示されるタブ(ページ・コンポーネント)のパラメータを定義します。たとえば、データおよび表データのコンテキストと、ページ・コンポーネント・タイトルを設定します。
表A-23 TabParameterのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
tabId |
タブの一意の名前。 |
parameterKey |
ページ・コンポーネントで定義されているパラメータ。たとえば、パラメータSplitterPositionと値250を指定して画面のデフォルトのサイジングを設定します。または、表示するデータを指定するために、コンテキストを指定します(実行されるビジネス・ルールは、コンテキストによって定義されます)。各ページ・コンポーネントのパラメータの説明は、第A.1.1項を参照してください。 |
parameterValue |
タブにマッピングされているページ・コンポーネントで定義されているパラメータの値。値の先頭が${または#{でない場合は、リテラルとして扱われます。 注意: 式言語を使用してパラメータ値を指定できます(たとえば、"#{pageFlowScope.taskId}") |
FunctionalBlockディクショナリには、次のルールセットが格納されます。
このルールセットは、コンテキストの機能ブロックを定義します。
表A-24 NamedFunctionalBlockのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
functionalBlock |
機能ブロックが何を行うかを指定します(たとえば、"setOutcome"、"navControlPage"、"system::SUSPEND") |
namedFunctionalBlockId |
名前付き機能ブロックの一意の名前を指定します。 注意: この名前は、NamedFunctionalBlock namedFunctionalBlockIdおよびNamedFunctionalBlockSequence namedFunctionalBlockSequenceIdの両方のすべてのインスタンスの中で一意であることが必要です。 |
このルールセットは、機能ブロック・シーケンスを定義します。
表A-25 NamedFunctionalBlockSequenceのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
namedFunctionalBlockId |
シーケンスに含まれる機能ブロックの名前を指定します。これは、NamedFunctionalBlockのプロパティで定義されます。 |
namedFunctionalBlockSequenceId |
NamedFunctionalBlockSequenceの一意のIDを指定します。 注意: この名前は、NamedFunctionalBlock namedFunctionalBlockIdおよびNamedFunctionalBlockSequence namedFunctionalBlockSequenceIdの両方のすべてのインスタンスの中で一意であることが必要です。 |
順序 |
シーケンス内のNamedFunctionalBlockの実行順序。 |
このルールセットは、機能ブロックのパラメータを定義します。
表A-26 NamedFunctionalBlockParameterのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
namedFunctionalBlockId |
NamedFunctionalBlockの一意のID。この表の値の例は、表5-23を参照してください。 |
parameterKey |
パラメータのキー(たとえば、Outcome)。 |
parameterValue |
パラメータの値(たとえば、APPROVE)。 |
このルールセットは、機能ブロックのプロンプトを定義します。
表A-27 NamedFunctionalBlockPromptのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
namedFunctionalBlockId |
NamedFunctionalBlockの一意のID。この表の値の例は、表5-24を参照してください。 |
順序 |
プロンプトの表示順序。 |
promptMessage |
ポップアップ・ウィンドウに表示されるメッセージ。 |
promptMode |
プロンプトを表示するタイミング。使用可能な値は次のとおりです。
|
promptType |
プロンプトのタイプ。使用可能な値は、OkCancelFunctionalBlockContinuationおよびRollbackSavedChangesです。 OkCancelFunctionalBlockContinuationを指定すると、ユーザーに対して次のプロンプトが表示されます。
RollbackSavedChangesを指定すると、ユーザーに対して次のプロンプトが表示されます。
|
このルールセットは、機能ブロック検証の設定を定義します。たとえば、関連付けられた機能ブロックや、エラー時の処理です(続行、強制終了またはプロンプト)。
表A-28 NamedFunctionalBlockValidatorのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
namedFunctionalBlockId |
バリデータを関連付けるNamedFunctionalBlockの一意のID。 |
validatorCategoryId |
このプロパティは、特定の機能ブロックに関連する検証のグループのカテゴリとそのモード・プロパティを設定するときに使用します。たとえば、このプロパティを"AddressInfo"に設定し、モード・プロパティを「PROMPT」に設定してから、DataValidatorのプロパティやColumnValidatorのプロパティのvalidatorCategoryIdプロパティを"AddressInfo"に設定した場合は、指定のバリデータによる検証を行うようにDataディクショナリやTableDataディクショナリで設定されているフィールドはすべて、PROMPTモードとなります。 |
validatorMode |
このプロパティでは、検証で不合格となったときの処理を指定します。選択肢は次のとおりです。
|
LookupAndValidatorディクショナリには、次のルールセットが格納されます。
このルールセットは、静的ルックアップのリストを、その値および表示順序とともに定義します。この固定リストのルックアップをDataディクショナリまたはDataTableディクショナリで使用してルックアップを実装することができます。
この表の値の例は、表5-26を参照してください。
表A-29 StaticLookupのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
lookupId |
この項目と他のルックアップ定義ルールセットおよびDataディクショナリおよびTableDataディクショナリとをリンクする、一意のID。 |
displayName |
選択リストに表示する名前。 |
値 |
ユーザーが表示名を静的ドロップダウンから選択すると、このルックアップが関連付けられているフィールドにこの値が入力されます。 |
displayOrder |
リスト内でのこの項目の表示順序。 |
このルールセットは、動的ルックアップ、そのデータベース接続およびバインディング、タイプ(ドロップダウンまたは検索)および実行するSQL問合せを定義します。この動的ルックアップをDataディクショナリまたはDataTableディクショナリで使用してルックアップを実装することができます。
この表の値の例は、表5-27を参照してください。
表A-30 DynamicLookupのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
lookupId |
この項目と他のルックアップ定義ルールセットおよびDataディクショナリおよびTableDataディクショナリとをリンクする、一意のID。 |
dataSource |
問合せのデータソースを指定します。たとえば、/jdbc/IPMDSです。IPMDSの部分は、インストール時に自動的に構成されます。 詳細は、第5.4.10項を参照してください。 |
sqlQuery |
lookupConfigurationで指定されたデータベース接続に対して実行する、SQL問合せ文字列を指定します。select句で指定される別名にスペースが含まれていてはなりません。 |
sqlColumn |
このルックアップを参照しているDataまたはTableDataの列へのバインドに、select句のどの列を使用するかを指定します。 注意: この値は、select句の列の1つか、別名(定義されている場合)であることが必要です。 |
このルールセットは、指定されたSQL問合せで使用されるバインド変数を定義します。一般的には、バインディング/ペイロード内の値にアクセスするには式言語を使用します。
表A-31 DynamicLookupBindVariableのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
lookupId |
DynamicLookupのプロパティへの外部キー。 |
variableName |
SQL問合せ内に存在するバインディング変数名。 |
variableValue |
ペイロード内の値を取り出すためのバインディングを指定します。 |
このルールセットは、参照定義のパラメータを指定します。このルールセットは、将来使用するために用意されています。
このルールセットは、ユーザーが参照から値を選択したときに更新される関連バインディングを定義します。
このルールセットを使用するのは、追加のデータ・フィールドを動的参照にバインドするときです。たとえば、HelloBPMソリューションのAccountNameという参照によって、住所フィールドの値がAccountName参照から入力されます。
この表の値の例は、表5-28を参照してください。
表A-33 DynamicLookupRelatedBindingのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
lookupId |
DynamicLookupのプロパティへの外部キー。 |
bindingName |
更新するバインディング/ペイロード・フィールドの名前。 |
sqlColumn |
bindingNameで指定されたデータ項目を更新するのに使用される、動的参照のselect句の列の1つを指定します。 注意: この値は、select句の列の1つか、別名(定義されている場合)であることが必要です。 |
このルールセットは、実行するバリデータ、その検証タイプおよび即座に実行するか機能ブロックの一部として実行するかを指定します。
表A-34 Validatorのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
validatorId |
バリデータの一意のIDを指定します。これは、ValidatorParameterのプロパティ(この中で検証のパラメータが設定されます)への主キーとなります。 |
validatorClass |
バリデータのクラスを指定します。標準のクラスの一覧と説明は、表A-35を参照してください。 このバリデータの詳細(必須パラメータなど)は、Oracle ADFのドキュメントの、ADF Facesのバリデータに関する項を参照してください。 |
表A-35 Standard Validator Classesのプロパティ
バリデータ・クラス | 説明 |
---|---|
ByteLengthValidator |
エンコード時に文字列のバイト数が検証されます。inputTextの |
DateRestrictionValidator |
入力された日付が、指定された制限に対し有効かどうかが検証されます。 |
DateTimeRangeValidator |
入力された日付が所定の範囲内であることを検証します。この範囲は、バリデータの属性として指定されます。 |
DoubleRangeValidator |
コンポーネント値が指定された範囲内にあるかが検証されます。値は浮動小数点型に変換可能である必要があります。 |
LengthValidator |
コンポーネントの長さが指定された範囲内にあるかが検証されます。値は |
LongRangeValidator |
コンポーネント値が指定された範囲内にあるかが検証されます。値は任意の数値型であるか、longデータ型に変換可能な文字列であることが必要です。 |
RegExpValidator |
Java正規表現構文を使用するデータを検証します。 |
このルールセットは、実行する検証のパラメータを定義します。一般的には、このパラメータは指定のバリデータに関する追加情報を渡すのに使用されます。
表A-36 ValidatorParameterのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
validatorId |
バリデータの一意のIDを指定します。これは、Validatorのプロパティで定義されます。 |
parameterKey |
このパラメータのキー。Validatorのプロパティで指定されるvalidatorClassに必要です。 |
parameterValue |
このパラメータの値。 |
TableDataディクショナリには、次のルールセットが格納されます。
このルールセットは、表、そのバインディング、有効化されているボタン(コピー、貼付け、削除および挿入)およびストレッチ・モードを定義します。
表A-37 Tableのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
tableId |
この表の主キー。TableParameterのプロパティにリンクしています。 |
bindingName |
表の行をロードするバインディング(XMLノード)の名前。 |
tableStretchMode |
表の列に適用するストレッチを指定します。
特定のリーフ(グループではない)列をストレッチして未使用の領域を埋めるように構成するには、次に示すように、"column:"の後に、ストレッチする列のIDを指定します。
|
enableInsert |
trueの場合は、挿入ボタンが有効になります。 |
enableDelete |
trueの場合は、削除ボタンが有効になります。 |
enableCopyPaste |
trueの場合は、コピーと貼付けのボタンが有効になります。 |
このルールセットは、表の列を定義します。列のバインディング、表示順序、列の幅、ルックアップ(ある場合)などです。
表A-38 Columnのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
columnId |
この列の主キー。ColumnParameterのプロパティにリンクしています。 |
displayName |
列ヘッダーに対して表示する名前。 |
displayOrder |
この列の表示順序。 |
columnWidth |
列の幅を指定します(たとえば、"300")。 |
bindingName |
列のデータをロードするバインディング(XMLノード)の名前。 |
enableMode |
コントロールをどの状態でレンダリングするかを決定します。使用可能な値は次のとおりです。
|
componentClass |
このデータ項目のためにレンダリングするユーザー・インタフェース・コントロールを指定します。ここでは、ユーザー・インタフェース・コントロールを指定する必要があります。一般的にはADF入力/出力コンポーネントで、たとえば「ComponentClass.RichInputText」です。 |
lookupId |
選択された表列に対して実行されるルックアップ。LookupAndValidatorディクショナリで定義されます。 |
このルールセットは、表に関連付けられているパラメータを定義します。
表A-39 TableParameterのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
tableId |
このパラメータが関連付けられている表の主キーを指定します。Tableのプロパティで定義されます。 |
parameterKey |
このパラメータのキー。 |
parameterValue |
このパラメータの値。 |
このルールセットは、表の列に関連付けられているパラメータを定義します。
表A-40 ColumnParameterのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
columnId |
このパラメータが関連付けられている列の主キーを指定します。Columnのプロパティで定義されます。 |
parameterKey |
このパラメータのキー。 |
parameterValue |
このパラメータの値。 |
このルールセットは、表の列に関連付けられている属性を定義します。
表A-41 ColumnComponentAttributeのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
columnId |
このパラメータが関連付けられている列の主キーを指定します。Columnのプロパティで定義されます。 |
attributeName |
このパラメータのキー。 |
attributeValue |
このパラメータの値。 |
このルールセットは、参照されるバリデータを列でどのように使用するかを定義します。
表A-42 ColumnValidatorのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
validatorCategoryId |
このプロパティは、特定の機能ブロックに関連する検証のグループのカテゴリとそのモード・プロパティを設定するときに使用します。たとえば、このプロパティを"AddressInfo"に設定してから、NamedFunctionalBlockValidatorのプロパティのvalidatorCategoryIdプロパティを"AddressInfo"に設定し、モード・プロパティを「PROMPT」に設定した場合は、指定のバリデータによる検証を行うようにDataディクショナリで設定されたフィールドはすべて、PROMPTモードとなります。 |
columnId |
このパラメータが関連付けられている列の主キーを指定します。Columnのプロパティで定義されます。 |
validatorMode |
バリデータのモードを指定します。 IMMEDIATE: フィールドは、検証可能になると(フィールドがフォーカスを失ったとき)すぐに検証されます。 FUNCTIONAL_BLOCK: 検証が実行されるのは、機能ブロックが実行されるときです。 |
validatorId |
選択されている表列に対して実行されるバリデータ。LookupAndValidatorディクショナリのValidatorルールセットで定義されます。 |
次の図は、ビジネス・ルール・ディクショナリ間の関係を表すものです。
この項では、BPM AXFの表について説明します。
次の図に、BPM AXFの構成表とその関係を示します。
AXFの表 | 説明 |
---|---|
|
AXFソリューションを定義し、インフラストラクチャ、サービスおよびソリューションの全般的なパラメータを定義します。 |
|
ソリューション内のAXFのコマンドを定義します。 |
|
AXFのコマンドのパラメータを定義します。 |
ペイロード要素のXPATH属性を定義します。 |
AXF_SOLUTIONS表は、AXFで使用されるソリューションを定義します。これは、SOLUTION_NAMESPACE列を通してAXF_COMMANDS表にリンクしています。
この例の表では、定義されているAXFソリューションを示します。各ソリューションでは、AxfCommandMediatorがソリューション実装として使用されています。
表A-44 AXF_SOLUTIONS表の例(HelloBPM)
SOLUTION_NAMESPACE | SOLUTION_CONTEXT |
---|---|
SalesQuoteEntry |
ejb.AxfCommandMediator#oracle.imaging.axf.service.AxfCommandMediatorRemote |
SalesQuoteApproval |
ejb.AxfCommandMediator#oracle.imaging.axf.service.AxfCommandMediatorRemote |
SalesQuoteAccountManager |
ejb.AxfCommandMediator#oracle.imaging.axf.service.AxfCommandMediatorRemote |
この表は、インフラストラクチャ、サービスまたはソリューションで使用される、全般的な属性を定義します。たとえば、この表を使用して接続設定を定義します。
この表は、各ソリューションのAXFコマンドおよびそのJavaクラスを定義するときに使用します。各コマンドのパラメータはAXF_SOLUTION_PARAMETERS表で定義されることに注意してください。
表A-47 AXF_COMMANDS表の列の説明
列 | 説明 |
---|---|
SOLUTION_NAMESPACE |
ソリューションの名前。これは、AXF_SOLUTIONS表で定義されます。 |
COMMAND_NAMESPACE |
ソリューション内でのコマンドの一意の名前を定義します。 |
COMMAND_CLASS |
コマンドが定義されているクラスの完全修飾名。このクラスがロードされ、コマンドを表すexecute()メソッドが実行されます。特定のタスクの詳細は、第A.3項に記載されているそのタスクを参照してください。 |
この例では、HelloBPMソリューションのために定義されているコマンドを示します。
表A-48 HelloBPMのAXF_COMMANDS表の例
SOLUTION_NAMESPACE | COMMAND_CLASS | COMMAND_NAMESPACE |
---|---|---|
SalesQuoteApproval |
oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace |
StartSalesQuoteApproval |
SalesQuoteEntry |
oracle.ecm.axf.commands.bpm.UpdateTaskCommand |
SaveQuote |
SalesQuoteEntry |
oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace |
StartSalesQuoteEntry |
SalesQuoteAccountManager |
oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace |
StartSalesQuoteAccountManager |
この表は、ソリューションおよびAXFのコマンドのコマンド・パラメータを定義します。
表A-49 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表の列の説明
列 | 説明 |
---|---|
SOLUTION_NAMESPACE |
ソリューション・ネームスペースを指定します。これは、AXF_SOLUTIONS表で定義されます。 |
COMMAND_NAMESPACE |
コマンド名を指定します。これは、AXF_COMMANDS表で定義されます。 |
CONFIGURATION_NAMESPACE |
コマンドを実装するために使用されます。実装クラスの完全なパッケージ名を指定します。このネームスペース・パスは、インスタンス化される物理Javaクラスを表します。また、このネームスペースによって、同じソリューション・ネームスペース内のコマンドが区別されます。 |
PARAMETER_KEY |
AXFのコマンドで使用されるパラメータ・キーを指定します。パラメータの詳細は、そのコマンドの説明を参照してください。 AXFのコマンド: |
PARAMETER_VALUE |
パラメータ・キーの値を指定します。(パラメータの詳細は、該当するAXFコマンドまたはユーザー・コンポーネントの説明を参照してください。) 値にXPATH:という接頭辞が付いている場合は、属性値はAXF_XPATH_ATTRIBUTES表からのものです。 |
表A-50 HelloBPMのAXF_SOLUTION_PARAMETERS表の例
SOLUTION_NAMESPACE | COMMAND_NAMESPACE | CONFIGURATION_NAMESPACE | PARAMETER_KEY | PARAMETER_VALUE |
---|---|---|---|---|
SalesQuoteApproval |
StartSalesQuoteApproval |
oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace |
BASE_URL |
http://hostname:16000/axf-solutionWorkspace/faces/solutionworkspace |
SalesQuoteEntry |
SaveQuote |
oracle.ecm.axf.commands.bpm.UpdateTaskCommand |
OpportunityID |
XPATH:Order_OpportunityID |
SalesQuoteEntry |
StartSalesQuoteEntry |
oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace |
BASE_URL |
http://hostname:16000/axf-solutionWorkspace/faces/solutionworkspace |
SalesQuoteAccountManager |
StartSalesQuoteAccountManager |
oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace |
BASE_URL |
http://hostname:16000/axf-solutionWorkspace/faces/solutionworkspace |
この表は、AXFフレームワークで使用されるXPATHの属性を定義します。このXPATHは主に、ペイロード要素に対して定義されます。
表A-51 AXF_XPATH_ATTRIBUTES表の列の説明
列 | 説明 |
---|---|
ATTRIBUTE_KEY |
AXF_SOLUTION_PARAMETERS表のパラメータ値列で参照される属性キー。 |
XPATH |
ペイロード内の値の場所を指定するために使用されるXPATH式。 |
この例は、AXF_SOLUTION_PARAMETERS表のOpportunity IDフィールドに対して指定されたXPATH属性に従っています。PARAMETER_VALUE列にはXPATH:という接頭辞が含まれており、この属性値がAXF_XPATH_ATTRIBUTES表からのものであることを示しています。
ここに示していないフィールド: SOLUTION_NAMESPACE=SalesQuoteEntry
表A-52 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表の例
COMMAND_NAMESPACE | CONFIGURATION_NAMESPACE | PARAMETER_KEY | PARAMETER_VALUE |
---|---|---|---|
SaveQuote |
oracle.ecm.axf.commands.bpm.UpdateTaskCommand |
OpportunityID |
XPATH:Order_OpportunityID |
次のAXF_XPATH_ATTRIBUTES表では、対応するXPATH列にペイロードの値を特定するXPATH式が表示されます。最後の行には、省略可能な構成を示しています。これは、値の変換を指定するものです。
表A-53 AXF_XPATH ATTRIBUTES表の例
ATTRIBUTE_KEY | XPATH |
---|---|
Order_OpportunityID |
//task:UserData/QuoteRequest/salesQuote:Summary/salesQuote:OpportunityID |
次に示すAXF_NAMESPACES表のXMLNS_URI列の内容は、XMLファイル内のどの場所にSalesQuoteのタスク情報があるかを表しています。
次に示す表は、XPATHの属性に使用されるネームスペースを定義します。これは、AXF_XPATH_ATTRIBUTES表にリンクしています。
BPM AXFのコマンドは次のとおりです。
このコマンドは、リクエスタに対して、AXFソリューション・ワークスペースのURLを使用してブラウザを開くという指示を返します。この主な目的は、ソリューション・ワークスペースおよびソリューション・アプリケーションを表示することです。
Update Taskコマンドは、AXFリクエストに関連付けられたAXF対話の中で参照されている、BPMタスクを更新します。このコマンドは、BPMタスク・ペイロード・データを、リクエストで渡された引数を使用して更新します。また、AXFソリューション・アプリケーションに更新の通知を送ります。これは、更新されたデータと、そのアプリケーション内での変更とをマージさせるためです。
Update Taskコマンドは、XMLペイロード内の値を、XPATHまたはシステム属性を使用して更新できます。(XPATHの例は、第A.2.5項および第A.2.6項を参照してください。)
Update Taskコマンド用に独自のパラメータ・キーを作成して、システム属性またはXPATHをパラメータ値に使用することができます。AXFはリクエストのパラメータを検索し、パラメータ・キーに一致するすべての値を見つけます(Outcomeの他に)。そのタスク・ペイロードの中で使用するために、属性リストに対応するパラメータ・キーを取り出します。
BPMタスク内でペイロード以外の属性を更新するには、第A.3.2.2項に記載されているシステム属性を使用します。たとえば、UpdateTaskコマンドは、Outcome
(PARAMETER_KEYとして定義されます)の値をリクエスト・パラメータから受け取って、そのタスクのOUTCOME
(PARAMETER_VALUEとして定義されます)属性値を更新することができます。
システム属性 |
---|
ACQUIREDBY |
APPROVERS |
ASSIGNEDDATE |
ASSIGNEDGROUP //更新できません |
ASSIGNEDUSER //更新できません |
CREATEDATE |
CREATOR |
DATEATTRIBUTE1-DATEATTRIBUTE5 |
EXPIREDDATE |
ENDDATE |
FORMATTRIBUTE1-FORMATTRIBUTE5 |
FROMUSER |
NUMBERATTRIBUTE1-NUMBERATTRIBUTE5 |
OUTCOME |
OWNERGROUP |
OWNERUSER |
PRIORITY |
STATE |
TASKID |
TASKNUMBER //更新できません |
TITLE |
TASKDEFINITIONNAME |
TEXTATTRIBUTE1-TEXTATTRIBUTE10 |
UPDATEDBY |
URLATTRIBUTE1 - URLATTRIBUTE5 |
このコマンドは、ドキュメント・リポジトリ・システムに格納されているドキュメントを、ビューアでの表示用に取り出します。このときに使用する検索URLは、AXF_SOLUTION_PARAMETERS表で構成されます。ビジネス・アプリケーションから渡すパラメータを指定できます。このパラメータは、検索URLの末尾に付加されます。
表A-62は、このコマンドの構成パラメータの一覧です。AXF_SOLUTION_PARAMETERS表内のこれらのパラメータを使用してコマンドを構成します。
次に示す表は、Document Searchコマンドの構成例です。最初の例(SearchIPM)では、指定されたURLとともに渡されたリクエスト・パラメータはありません。2番目の例では、1..n個のリクエスト・パラメータが渡されます。
表A-63 AXF_COMMANDS表の例
SOLUTION_NAMESPACE | COMMAND_CLASS | COMMAND_NAMESPACE |
---|---|---|
SalesQuoteEntry |
oracle.ecm.axf.commands.ucm.DocumentSearchCommand |
ImagingSearch |
ここに示していないフィールド: SOLUTION_NAMESPACE=SalesQuoteEntry
表A-64 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表内のDocument Searchコマンドの例
COMMAND_NAMESPACE | CONFIGURATION_NAMESPACE | PARAMETER_KEY | PARAMETER_VALUE |
---|---|---|---|
ImagingSearch |
oracle.ecm.axf.commands.ucm.DocumentSearchCommand |
DOCUMENT_SEARCH_URL |
http://MyIPMServer:Port/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=ExecuteSearch&SearchName=HelloBPM |
Oracle E-Business SuiteのためにAXFを構成するには、AXF関連の表をOracle E-Business Suiteで構成する必要があります。この項の内容は次のとおりです。
注意: Oracle E-Business Suite BPMイメージング・ソリューションがサポートされるのは、フォーム・ベースのアプリケーションのみです。OAFアプリケーションに対してはサポートされません。 |
次の図は、AXFソリューションの中でOracle E-Business Suiteシステムによって使用される表どうしの関係を示すものです。
AXF_CONFIGS表は、AXFソリューションを様々なOracle E-Business Suiteフォーム上で有効化するために使用します。この表では、どのフォームをAXF対応にするかを、データ・ブロック・レベルにまで細分化して選択できます。
フォーム・イベントは、アクションがOracle E-Business Suiteフォームに対して実行されたときに、自動的に起動されます。AXF_CUSTOM.pllによって、すべてのイベント(たとえば、POST-INSERT)がカスタマイズ可能になります。どのイベントを使用するか、およびいつ、どのように使用するかを指定できます。
アクションが発生したときに、カスタマイズ済コードによって、指定のソリューションとそのイベントに対して構成されたコマンドが起動されます。同じフォームが再利用される場合は、FORMFUNCTIONおよびDATABLOCKNAMEによって各フォームを一意に識別します。
注意: 特定のデータブロックではなく、1つのフォーム上のすべてのデータブロックを有効化するには、 |
表A-65 AXF_CONFIGS表の列の説明
列名 | 説明 |
---|---|
FORMID |
表の主キーを指定します。 |
FORMFUNCTION |
Oracle E-Business Suiteフォームのそれぞれを、フォームの機能に基づいて区別します。 |
SOLUTIONENDPOINT |
AXFへのURLを指定します。この値は |
ENTITYNAME |
添付ファイル機能によって一意の名前として使用されます。この名前によって、添付ファイルを正しいフォームにリンクします。 |
LOGENABLED |
指定されたフォームに対するログを有効化または無効化します。次のいずれかを指定します。
|
DATABLOCKNAME |
有効化する、フォーム上のデータブロックを指定します。
フォームはOracle E-Business Suiteによって再利用されることもあるので、FORMFUNCTIONおよびDATABLOCKNAMEの組合せによって各フォームを一意に識別します。 |
AXF_COMMANDS表は、ユーザーのアクティビティに応じて実行するアクションを記述するために使用します。この表は、AXF_CONFIGS表(Oracle E-Business Suite)と連携します。
表A-66 AXF_COMMANDS表の列の説明
列名 | 説明 |
---|---|
FORMID |
AXF_CONFIGS表(Oracle E-Business Suite)にリンクしています。 |
EVENTID |
表の主キー。 |
EVENTNAME |
起動するイベント・コマンドの名前(例: ZOOM、POST-INSERT)。 |
DISPLAYMENU |
コマンドに対応するメニューのテキストを表示します。 |
COMMANDNAMESPACE |
メニューが選択されたときにバックエンドに渡されるリクエスト・コマンド。 |
REQUIRESCONVERSATION |
このコマンドには有効な対話が必須かどうかを示します。 |
SORTBY |
メニューを表示する順序。 |
SOLUTIONNAMESPACE |
ソリューションの名前。 |
MENUTYPE |
Oracle E-Business Suiteでユーザーに対して表示するメニューのタイプを指定します。次の選択が可能です。
|
SPECIAL |
スペシャル・タイプ・メニューの一意の番号を入力して新しいメニュー・エントリを作成します。
(詳細は、Oracle E-Business Suiteのドキュメントを参照してください。) |
RESPONSIBILITY |
将来使用するために予約されています。 |
AXF_COMMAND_PARAMETERS表は、定義されたコマンドのそれぞれに対して送信される情報を定義するために使用します。コマンドごとに、必須または省略可能のパラメータのセットは異なります。
表A-67 AXF_COMMAND_PARAMETERS表の列の説明
列 | 説明 |
---|---|
PARAMETERID |
パラメータの一意のIDを定義します。 |
EVENTID |
イベントの一意のIDを定義します。AXF_COMMANDS表(Oracle E-Business Suite)からの値です。 |
PARAMETERNAME |
渡すパラメータの名前。 |
DATASOURCENAME |
パラメータ値のデータソース。DataまたはConstantを指定できます。 |
DATABLOCKNAME |
値のフェッチ元である、フォームのデータ・ブロック。 |
FIELDNAME |
値のフェッチ元である、フォーム内のフィールド名。 |
CONSTANTVALUE |
パラメータの定数値。 |
AXF_PROPERTIES表は、Oracle E-Business SuiteとのAXF統合のプロパティを定義するために使用します。
表A-68 AXF_PROPERTIES表の列の説明
列 | 説明 |
---|---|
PROPNAME |
使用するプロパティを指定します。プロパティは次のとおりです。
|
PROPVALUE |
プロパティの値を指定します。 |
Oracle PeopleSoft用のアダプタを構成するには、Oracle PeopleSoftのAXF関連の表を構成する必要があります。詳細は、第3.5項を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
次の図は、AXFソリューションの中でOracle PeopleSoftシステムによって使用される表どうしの関係を示すものです。
注意: AXFの表フィールドはすべて、null以外の値を必要とします。適用されないフィールドについては、スペースを入れておくことができます。 |
PS_AXF_CONFIG表は、AXFソリューションをOracle PeopleSoftの様々なコンポーネント上で有効にするために使用します。この表では、どのページやコンポーネントをAXF対応にするかを、細分化したレベルで選択できます。
イベントは、Oracle PeopleSoftのページに対してアクションが実行されたときに、自動的に起動されます。AXF_PS_Integrationプロジェクト・コンポーネントによってPRE-およびPOST- saveイベントがキャッチされるので、これらのイベントがカスタマイズ可能になります。どのイベントを使用するか、およびいつ、どのように使用するかを指定できます。
表A-69 PS_AXF_CONFIG表の列の説明
列名 | 説明 |
---|---|
AXF_CONFIG_ID |
表の主キーを指定します。 |
AXF_COMPONENT_NAME |
有効にするOracle PeopleSoftコンポーネントの名前を指定します。 |
AXF_CONNECT_NAME |
Oracle PeopleSoftインテグレーション・ブローカー接続名(コールするサービス操作)を指定します。これは、Oracle PeopleSoftインテグレーション・ブローカーの管理インタフェースで定義されます。 デフォルトのサービス操作はAXF_EXECUTEです。他の接続を設定して使用することができます。 |
AXF_VERSION |
接続のAXFバージョンを指定します。使用可能な値は次のとおりです。
|
PS_AXF_COMMANDS表は、ユーザーのアクティビティに応じて実行するアクションを記述するために使用します。この表は、PS_AXF_CONFIG表と連携します。
表A-70 PS_AXF_COMMANDS表の列の説明
列名 | 説明 |
---|---|
AXF_CMDS_ID |
表の主キーを指定します。これは、一意のコマンドを特定するために使用されます。 |
AXF_CONFIG_ID |
PS_AXF_CONFIG表への外部キーを指定します。これによって、この一意のコマンドと特定のページおよびコンポーネントとが関連付けられます。 |
AXF_EVENT_NAME |
実行されるイベントを指定します。AXF_EVENT_NAMEは、既存のOracle PeopleSoftページに組み込まれるサブページに対応します。たとえば、AXFの機能をコールするためにOracle PeopleSoftのページに追加されるボタン、リンクまたはメニューです。詳細は、第3.3項を参照してください。使用可能なオプションは次のとおりです。
|
AXF_SELECT_LABEL |
選択フィールドに対してページ上に表示される名前を定義します。これが使用されるのは、COMBOイベントのみです。 |
AXF_DISPLAY_NAME |
Oracle PeopleSoftページ上に表示されるボタンまたはリンクの名前を定義します。 |
AXF_SOL_NAMESPC |
実行するコマンドのソリューション・ネームスペースを指定します。 |
AXF_CMD_NAMESPC |
実行するコマンドのコマンド・ネームスペースを指定します。 |
AXF_PSFT_ROLE |
コマンドへのアクセス権を持つOracle PeopleSoftのロールを指定します。これは、各ロールを単一引用符で囲んだものをカンマで区切ったリストです(例: 'Role1','Role2','Role3')。 |
AXF_SORT_ORDER |
選択フィールドに表示される項目の順序を指定します。ソート順序が適用されるのは選択フィールドのみです。 |
AXF_REQ_CONV |
このコマンドの実行前に対話が必須かどうかを指定します。 |
PS_AXF_COMMAND_PARAMS表は、定義されたコマンドのそれぞれに対して送信される情報を指定するために使用します。コマンドごとに、必須または省略可能のパラメータのセットは異なります。
表A-71 AXF_COMMAND_PARAMETERS表の列の説明
列 | 説明 |
---|---|
AXF_CMDS_PARAMS_ID |
表の主キーを指定します。 |
AXF_CMDS_ID |
PS_AXF_COMMANDS表への外部キーを指定します。これによって、一意のパラメータと特定のコマンドとが関連付けられます。 |
AXF_PARAM_NAME |
パラメータ名を定義します。 |
AXF_DATASOURCE |
パラメータ値の取得元を指定します。
|
AXF_RECORD_NAME |
Oracle PeopleSoftページ内のフィールドのレコードを指定します。これは、AXF_DATASOURCEがDATAに設定されているときに取得するターゲット値として使用されます。 |
AXF_FIELD_NAME |
AXF_DATASOURCEがDATAに設定されているときにターゲット値として使用されます。 |
AXF_CONSTANT_VALUE |
AXF_DATASOURCEがCONSTANTに設定されているときに定数値として使用されます。 |
PS_AXF_PROPERTIES表は、Oracle PeopleSoftとのAXF統合のプロパティを定義するために使用します。第6.4.12項を参照してください。