ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11g リリース1 (11.1.1)
B72426-04
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
目次へ移動
目次

前
 
次
 

28 Dynamic Converterの構成

この章では、Dynamic Converterのデフォルトのテンプレート、変換フォーマットおよびスライドショーのテンプレート・ファイルの設定方法とワイヤレス・テンプレートの削除方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

28.1 Dynamic Converterを使用する前に

Dynamic Converterの使用を開始してコンテンツ・アイテムのテンプレートを設計する前に、次の準備をしておく必要があります。

28.2 デフォルトのテンプレートの設定

デフォルトのテンプレートは、定義したテンプレート条件に一致しないコンテンツ・アイテムに適用されます。コンテンツのアイテムに関連付けられているデフォルト・テンプレートを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます。

  2. 「構成設定」をクリックします。

  3. 「Dynamic Converterの構成」ページで、「デフォルトのテンプレート」見出しの下の「テンプレート」テキスト・ボックスに、テンプレートのコンテンツIDを入力します。「テンプレート・タイプ」メニューからテンプレートのタイプを選択すると、「使用できるテンプレート」メニューからテンプレートを選択できます。

  4. 「デフォルトのテンプレート」見出しの下の「レイアウト」テキスト・ボックスに、レイアウト・テンプレートのコンテンツIDを入力します。また、「使用できるレイアウト」メニューから、レイアウト・テンプレートを選択することもできます。(レイアウトはクラシックHTML変換テンプレートにのみ適用されます。)

  5. 「Dynamic Converterの構成」ページの下部にある「更新」をクリックして、デフォルトのテンプレートを有効にします。

以前のバージョンのDynamic Converterでは、コンテンツ・アイテムがいずれのテンプレート条件にも一致せず、デフォルトのテンプレート(plain.hcstなど)が指定されていない場合、次のエラー・メッセージが表示されました。

Content Server Request Failed. Could not convert the content to html. The default conversion template has not been set.

今回のリリースでは提供されません。空のテンプレートは、定義したテンプレート条件に一致しないコンテンツ・アイテムに自動的に適用されます。このテンプレートを、独自のデフォルトのテンプレートでオーバーライドできます(前述の手順を実行します)。

28.3 変換フォーマットの設定

Dynamic Converterでコンテンツ・アイテムを認識して変換するには、変換形式リストにコンテンツ・アイテムのファイル形式(MS Word、RTF、プレーン・テキストなど)が含まれている必要があります。「検索結果」ページや「コンテンツ情報」ページなどで、リストに含まれているファイル形式のみ、その横に(HTML)リンクが表示されます。

この項の内容は次のとおりです。

28.3.1 動的変換へのファイル形式の追加

「Dynamic Converterの構成」ページでは、1つ以上のファイル形式をいつでも追加できます。ファイル形式を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます。

  2. 「構成設定」をクリックします。

  3. 「Dynamic Converterの構成」ページで、「変換フォーマット」見出しの下のフォーマット・テキスト・ボックスに、Webページに変換したいファイル形式を入力します(または右側のメニューから選択します)。次のように、テキスト・ボックスのフォーマットは、カンマとスペースで区切る必要があります。

    application/msword, application/vnd.ms-excel
    

    ファイル形式は、コンテンツ・サーバーの構成マネージャの命名規則に準拠する必要があります。たとえば、Microsoft Wordドキュメントはapplication/docapplication/mswordとなります。

    Office 2007ファイル(docxxlsxおよびpptxなど)では、(HTML)リンクを表示させるには、DC構成ページで次のフォーマットを有効にする必要があります。

    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.presentation
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slide
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slideshow
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.template
    

    ファイル形式の命名規則は、コンテンツ・サーバーの管理ドキュメントを参照してください。

  4. 「更新」をクリックし、ファイル形式をDynamic Converterに追加します。

28.3.2 動的変換からのファイル形式の削除

「Dynamic Converterの構成」ページでは、ファイル形式をいつでも削除できます。ファイル形式を削除する手順は、次のとおりです(この操作を取り消すことはできません)。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます。

  2. 「構成設定」をクリックします。

  3. 「Dynamic Converterの構成」ページで、「変換フォーマット」見出しの下のフォーマット・テキスト・ボックスで、削除したいファイル形式を選択します。

  4. キーボードの[Delete]キーを押し、テキスト・ボックスからこのファイル形式を削除します。ボックスにリストされているすべてのフォーマットではなく、必ず排除したいフォーマットのみを削除してください。

  5. 「更新」をクリックし、ファイル形式をDynamic Converterから削除します。


    注意:

    間違って正しくないファイル形式を削除してしまった場合は、再度追加してから「更新」をクリックしてください。


28.4 PowerPointプレゼンテーションのスライドショー・テンプレート・ファイルの構成

Dynamic Converterテンプレートを使用してPowerPointプレゼンテーションを変換する場合は、HTML変換テンプレートを使用することをお薦めします。ドキュメントの書式設定に移動して、テンプレート・エディタの「プレゼンテーション」タブでテンプレートをカスタマイズできます。

クラシックHTML変換テンプレートを使用する場合、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/indexes/samplecode/)からダウンロードできるスライドショーのhcstファイルを使用する必要があります。ダウンロード後、コンテンツ・サーバーにサンプルをチェックインします。3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべてチェックインする必要があります。サンプルのPowerPointファイル(dc_powerpoint.ppt)をダウンロードすることもできます。

ファイルのチェックインと同時にコンテンツIDを自動的に割り当てるようにDynamic Converterを構成した場合は、これを反映するために、各スライドショー・テンプレート・ファイルを編集する必要があります。そして、各ファイルを再度チェックインしてから、テンプレートの使用を開始します。

PowerPointプレゼンテーションの変換のためにスライドショー・テンプレート・ファイルを構成する手順は、次のとおりです。

  1. 3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべて、コンテンツ・サーバーにチェックインします。これらをスクリプト・テンプレートとしてチェックインしていることを確認します。詳細は、第30.4項を参照してください。

    ファイルを確実に正しいWebレイアウト・ディレクトリにチェックインするため、3つのファイルすべてに同じコンテンツ・タイプ、セキュリティ・グループおよびアカウント(該当する場合)を使用してください。

    コンテンツIDを自動的に生成する場合、各スライドショー・ファイルで自動的に生成されるコンテンツIDを検出して書き留めます。

    コンテンツIDを自動的に生成しない場合、DC-Slideshow、DC-SlideshowBおよびDC-SlideshowCなどを使用することをお薦めします。

  2. ダウンロードしたスライドショーのサンプル・ファイルにアクセスします。

  3. スライドショーのhcstファイルをそれぞれWordPadやviなどのテキスト・エディタで開き、次に示すスライドショー参照を適切なコンテンツIDで検索および置換します。


    重要:

    各ファイルを閉じる前に、必ず変更を保存してください。


    • slideshow.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインされているslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1002DC-SlideshowBなどです。

    • slideshowb.hcst:

      検索: slideshowctemplate

      置換: チェックインされているslideshowc.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1003DC-SlideshowCなどです。

    • slideshowc.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインされているslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1002DC-SlideshowBなどです。

      次のように、必ずファイル拡張子を保持してください。

      {## link element=sections.current.bodyorimage template=slideshowbtemplate.hcst}.
      

      そうしないと、HTML変換中にアプリケーションで例外が発生することがあります。

      UNIXシステムでは、コンテンツIDの大/小文字が区別されるため、dc-slideshowDC-SlideshowDC-SLIDESHOWとは同一ではありません。

  4. コンテンツ・サーバーでスライドショーを検索し、「検索結果」ページで「情報」リンクをクリックします。

    「コンテンツ情報」ページが表示されます。

  5. 「チェックアウト」をクリックします。

  6. 「チェックアウトの確認」ページで、「チェックイン」をクリックします。

  7. 修正したスライドショー・ファイルを参照して、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」の「チェックイン」をクリックします。

  8. スライドショー・ファイルごとに、手順4から7を繰り返します。

これで、PowerPointプレゼンテーションの変換フォーマットの設定(第28.3項を参照)と、チェックインされたテンプレートのテンプレート・ルールへの割当て(第29章「テンプレート・ルールの管理」を参照)ができるようになりました。

28.5 ワイヤレス・テンプレートの削除

Dynamic Converter 11gR1はワイヤレス・テンプレート・タイプをサポートしていませんが、クラシックHTML変換テンプレートに基づいたワイヤレス・サポートを引き続き提供しています。旧リリースのDynamic Converterがインストールされている既存のContent Serverには、まだワイヤレス・テンプレート・タイプが残っている可能性がありますが、使用しようとしても失敗します。

使用可能なテンプレートのリストからワイヤレス・テンプレートを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 新しいブラウザ・ウィンドウを開き、sysmanagerロールを持つシステム管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。

  2. 「管理アプレット」ページを開きます。

  3. 管理アプレット・セクションの下の「構成マネージャ」をクリックします。

    図28-1 「構成マネージャ」ウィンドウ

    構成マネージャの「情報フィールド」タブ
  4. 「構成マネージャ」ウィンドウの「情報フィールド」タブで、TemplateType行を選択して「編集」をクリックします。

    図28-2 TemplateTypeの編集ダイアログ

    テンプレート・タイプの編集ダイアログ
  5. TemplateTypeフィールドの編集ダイアログで、「構成」をクリックします。

  6. オプション・リストの構成ダイアログで、「編集」をクリックします。

    図28-3 TemplateTypeのオプション・リスト。

    「オプションリスト」ダイアログ
  7. 「オプション・リスト」ダイアログでワイヤレス・テンプレートを選択してから[Delete]キーを押して、オプションとしてワイヤレス・テンプレートを削除します。

  8. 「OK」を3回押して「構成マネージャ」ウィンドウに戻ります。

  9. メニュー・バーから「オプション」を選択します。

  10. 「スキーマのパブリッシュ」を選択します。これによって、変更がコンテンツ・サーバーに伝播します。

  11. 「構成マネージャ」アプリケーションを終了して数分待ちます。その後、テンプレートのチェックイン・フォームに戻ります。