Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryの使用時には、いくつかの異なる変換操作を構成し、管理できます。管理できるのは、PDF変換、XML変換、TIFF変換およびMicrosoft OfficeファイルからHTMLへの変換です。この章では、そのような変換タイプの管理に伴うタスクについて説明します。
注意: Inbound Refineryがwin64プラットフォーム上でサービスとして実行されていると、ネイティブ変換は失敗します。これは、win64プラットフォーム上のサービスはプリンタ・サービスにアクセスできないためです。ネイティブ変換の実行時には、Inbound Refineryはサービスとして実行しないでください。 |
この章には次のトピックが含まれます:
Inbound Refineryでは、Oracle Outside In PDF Export (Inbound Refineryに付属)を使用してネイティブ・ファイルをPDFに直接エクスポートするか、サード・パーティ・アプリケーションを使用してネイティブ・ファイルをPostScriptに印刷し、その後サード・パーティのPDF Distillerエンジンを使用してPostScriptファイルをPDFに変換することにより、ネイティブ・ファイルをPDFに変換できます。
PDF変換を行うには、次のコンポーネントをInbound Refineryサーバーにインストールして有効にする必要があります。
コンポーネント名 | コンポーネントの説明 | 有効にするサーバー |
---|---|---|
PDFExportConverter |
Inbound Refineryで、Oracle OutsideInを使用してネイティブ・フォーマットをPDFに直接変換できます。サードパーティのツールの使用は不要です。PDFエクスポートは迅速なマルチ・プラットフォームの機能であり、同時変換を可能にします。 |
Inbound Refineryサーバー |
WinNativeConverter |
Inbound Refineryで、ネイティブ・アプリケーションまたはOutsideInXを使用して、ネイティブ・ファイルをPostScriptファイルに変換し、そのPostScriptファイルをサードパーティのDistillerエンジンを使用してPDFに変換できます。このコンポーネントを使用できるのは、Windowsプラットフォームのみです。このコンポーネントは、非推奨のPDFConverterコンポーネントで以前使用できた機能に取って代わるものです。 WinNativeConverterにより、Windowsプラットフォームのネイティブ・アプリケーションを使用する際に、すべてのPDF変換オプションに最良のレンディション品質が提供されます。これによって同時変換は可能になりません。 WinNativeConverterでは、ネイティブのOfficeアプリケーションを使用して、Inbound RefineryでWord、Excel、PowerPointおよびVisioで作成されたネイティブのMicrosoft OfficeファイルをHTMLに変換することもできます。 |
Inbound Refineryサーバー |
OpenOfficeConversion |
Inbound RefineryがOpen Officeを使用してサポート対象ファイルをPDFに変換できる、プラットフォーム間サポートが提供されます。OpenOfficeConversionでは、WinNativeConverterと同様に同時変換は許可されませんが、WinNativeConverterとは異なりUNIXプラットフォームがサポートされます。 |
Inbound Refineryサーバー |
注意: Inbound Refineryがwin64プラットフォーム上でサービスとして実行されていると、ネイティブ変換は失敗します。これは、win64プラットフォーム上のサービスはプリンタ・サービスにアクセスできないためです。ネイティブ変換の実行時には、Inbound Refineryはサービスとして実行しないでください。 |
この項では、PDF変換の操作方法について説明します。内容は次のとおりです。
PDF変換方法を選択する場合、考慮すべき要因がいくつかあります。システム・パフォーマンス(ファイルをPDFフォーマットに変換するのにかかる時間)、PDF出力の再現性(ネイティブ・ファイルの外観と書式にどれだけ厳密に一致しているか)、必要なネイティブ・アプリケーション(Inbound Refineryにより変換されたPostScriptファイルの生成に使用されるMicrosoft WordやPowerPointなど)、および変換アプリケーションに必要なプラットフォームをすべて考慮する必要があります。
変換速度が最優先事項である場合は、PDF Exportを使用して元のファイルをPDFに直接変換する方法が最速です。PDF Exportではサード・パーティのツールが不要なだけでなく、同時PDF変換が可能であり、Windows、LinuxおよびUNIXプラットフォームがサポートされます。
PDF出力の再現性が最優先事項である場合は、ネイティブ・アプリケーションを使用して元のファイルを開き、PostScriptに印刷してからPostScriptをPDFに変換する方法が最適なオプションです。ただし、この方法はWindowsプラットフォームに限定され、同時PDF変換は実行できません。
変換をUNIXプラットフォーム上で実行する必要がある場合は、OpenOfficeを使用してネイティブ・ファイルを開き、PDFファイルに直接エクスポートする方法が最適なオプションです。設定方法によっては、PDF Exportよりも高い再現性が得られることがあります。ただしPDF Exportと異なり、同時PDF変換はサポートされていません。表23-1では、変換方法を比較し、サポートされるプラットフォームを示します。
注意: 使用する変換オプションにかかわらず、PDFはネイティブ・フォーマットのWeb対応バージョンになります。変換されたPDFはネイティブ・フォーマットの厳密な複製ではありません。フォントの置換、埋め込まれたグラフィックの複雑度と形式、表構造、サード・パーティのDistillerエンジンの問題などの多くの要因が、PDF出力とネイティブ・フォーマットとの差異の原因になります。 |
この項では、PDF変換の設定に関する次の項目について説明します。
コンテンツ・サーバーでは、ファイル拡張子、ファイル形式および変換を使用して、コンテンツ・アイテムがInbound Refineryおよびその変換アドオンによってどのように処理されるべきかを定義します。各コンテンツ・サーバーは、変換用にリファイナリにファイルを送信するように構成されている必要があります。ファイル拡張子がファイル形式と変換にマップされていると、そのタイプのファイルはコンテンツ・サーバーへのチェックイン時に変換用に送信されます。ファイル拡張子、ファイル形式および変換のマッピングを設定するには、ファイル形式ウィザードまたは構成マネージャを使用します。
コンテンツ・サーバーではデフォルトで、Inbound Refineryに必要なすべての変換が使用可能です。コンテンツ・サーバーでのファイル拡張子、ファイル形式および変換の構成の詳細は、第21.3.1.2項および第21.3.2項を参照してください。
コンテンツ・サーバーで使用可能な変換は、リファイナリで使用可能な変換と一致する必要があります。あるファイル形式がコンテンツ・サーバーで変換にマップされると、そのフォーマットのファイルは、チェックイン時に変換用に送信されます。その変換を承認するように、1つ以上のリファイナリが設定されている必要があります。リファイナリが承認し、キューに入れる変換の最大数は、「変換リスト」ページで設定します。コンテンツ・サーバーとInbound Refineryのどちらでもデフォルトで、Inbound Refineryに必要なすべての変換が使用可能です。
承認される変換の設定の詳細は、第21.5.2項を参照してください。
プライマリWeb表示可能レンディションとしてPDFファイルを設定する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」→「プライマリWebレンディション」を選択します。
「プライマリWeb表示可能レンディション」ページで、次の変換方法を1つ以上選択します。関連するコンポーネントがインストールされて有効化されていないと、変換方法は選択可能にはなりません。
PDFエクスポートによるPDFへの変換: WindowsまたはUNIXでの実行時には、Inbound Refineryは、サード・パーティ・アプリケーションを使用せずに、Outside In PDF Exportを使用してファイルをPDFに直接変換します。リファイナリ・サーバー上でPDFExportConverterが有効になっている必要があります。
サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換: Windowsでの実行時には、Inbound Refineryはいくつかのサード・パーティ・アプリケーションを使用してコンテンツ・アイテムのPDFファイルを作成できます。ほとんどの場合は、ファイルを開いて印刷する機能のあるサードパーティ・アプリケーションを使用して、ファイルがPostScriptに印刷されます。その後PostScriptファイルは、構成済のPostScriptのDistillerエンジンを使用してPDFに変換されます。Inbound Refineryでサードパーティ・アプリケーションを使用して、ファイルを直接PDFに変換できる場合もあります。このオプションを使用するには、リファイナリ・サーバー上でWinNativeConverterが有効になっている必要があります。また、このオプションの使用時には、Inbound Refineryには次のものが必要です。
PostScript Distillerエンジン
PostScriptプリンタ
変換時に使用されるサード・パーティ・アプリケーション
OpenOfficeを使用してPDFに変換: WindowsまたはUNIXでの実行時には、Inbound RefineryはOpenOfficeを使用して一部のファイル・タイプをPDFに直接変換できます。このオプションを使用するには、リファイナリ・サーバーにOpenOfficeConversionがインストールされている必要があります。このオプションの使用時には、Inbound RefineryにはOpenOfficeのみが必要です。
Outside Inを使用してPDFに変換: Inbound RefineryにはOutside Inが組み込まれており、Windows上でWinNativeConverterとともに使用して、一部のコンテンツ・アイテムのPDFファイルを作成できます。Outside Inは、ファイルをPostScriptに印刷するために使用されます。そのPostScriptファイルは、構成済のPostScript変換エンジンを使用してPDFに変換されます。このオプションの使用時には、Inbound RefineryにはPostScript Distillerエンジンのみが必要です。
Inbound Refineryは各受信ファイルを、コンテンツ・サーバーによってフォーマットに割り当てられた変換方法に基づいて変換しようと試みます。最初に選択された方法でそのフォーマットの変換がサポートされていない場合は、次に選択された方法でそのフォーマットがサポートされているかどうかが確認されます。Inbound Refineryでは、そのフォーマットの変換がサポートされている方法のうち、最初に選択された方法でファイルを変換しようとします。
たとえば、「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」オプションと「Outside Inを使用してPDFに変換」オプションの両方を選択するとします。次に、Microsoft Wordファイルを変換のためにリファイナリに送信します。Microsoft Wordファイル形式では、サードパーティ・アプリケーション(Microsoft Word)を使用したPDFへの変換がサポートされているため、Inbound Refineryでは、「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」方法を使用して、ファイルをプライマリWeb表示可能レンディションとしてPDFに変換しようとします。
この方法が失敗した場合、「Outside Inを使用してPDFに変換」方法は試行されません。ただし、JustWriteファイルを変換のためにリファイナリに送信した場合、このファイル形式は「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」方法を使用したPDFへの変換がサポートされていないため、「Outside Inを使用してPDFに変換」方法でこのフォーマットがサポートされているかどうかが確認されます。このフォーマットはOutside Inによってサポートされているため、Outside InによるPDFへのファイルの変換が試行されます。
「更新」をクリックして変更を保存します。
「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」方法または「Outside Inを使用してPDFに変換」方法を使用している場合は、対応する「Web表示可能なPDFファイルのオプション」ボタンをクリックします。
「PDFオプション」ページで、PDFオプションを設定し、「更新」をクリックして変更を保存します。
WinNativeConverterを使用してドキュメントをPDFに変換する場合には、DistillerエンジンとPDFプリンタを入手して、インストールおよび構成する必要があります。Outside In PDF ExportまたはOpenOfficeを使用してドキュメントを開き、PDFとして保存する場合には、これは不要です。
WinNativeConverterは、複数のサードパーティ・アプリケーションを使用してコンテンツ・アイテムのPDFファイルを作成できます。ほとんどの場合は、ファイルを開いて印刷する機能のあるサードパーティ・アプリケーションを使用して、ファイルがPostScriptに印刷されます。その後PostScriptファイルは、構成済のPostScriptのDistillerエンジンを使用してPDFに変換されます。WinNativeConverterがサードパーティ・アプリケーションを使用して、ファイルをPDFに直接変換できる場合もあります。
注意: Inbound RefineryにはDistillerエンジンは付属していません。好みのDistillerエンジンを入手する必要があります。選択したDistillerエンジンは、コマンドラインから変換を実行できなければなりません。この項の手順では、例としてAFPL Ghostscriptを使用します。これは、PostScriptからPDFへの変換と変換中または変換後のPDFファイルの最適化の両方を行う、無料の強力なDistillerエンジンです。 |
PDFプリンタをインストールする手順は次のとおりです。
Distillerエンジンを入手し、Inbound Refineryがデプロイされているコンピュータにインストールします。
SystemPropertiesユーティリティを起動します。
Microsoft Windows: 「スタート」→「プログラム」→「Oracle Content Server」を選択します。「refinery_instance」→「ユーティリティ」→「システム・プロパティ」を選択します。
「プリンタ」タブを開きます。
「プリンタ情報ファイル」フィールドの横の「参照」をクリックして、Distillerエンジンとともにインストールされたプリンタ情報ファイルを選択します。
「プリンタ名」フィールドにプリンタの名前を入力します。
「プリンタ・ドライバ名」フィールドにプリンタ・ドライバの名前を入力します。この名前はプリンタ・ドライバ情報ファイルで使用されている名前と一致する必要があります。
「プリンタ・ファイルのポート・パス」フィールドにポート・パスを入力します。たとえば、c:\temp\idcout.ps
と入力します。
「プリンタのインストール」をクリックし、表示されるプリンタのインストール指示に従います。
注意: プリンタがインストールされると、「システム・プロパティ」の「プリンタ」タブのフィールドは無効になります。インストールされたプリンタが削除されると、「プリンタ」タブは再度有効になり、プリンタは再インストールする必要があります。 |
「OK」をクリックして変更を適用し、「システム・プロパティ」を終了します。
サードパーティ・アプリケーションの設定を変更する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」→「サードパーティ・アプリケーションの設定」を選択します。
「サードパーティ・アプリケーションの設定」ページで、サードパーティ・アプリケーションに対する「オプション」をクリックします。
サード・パーティ・アプリケーションのオプションを変更します。
「更新」をクリックして変更を保存します。
PDFファイル変換に対するタイムアウト設定を構成する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」→「タイムアウトの設定」を選択します。
「タイムアウトの設定」ページで、次の変換操作に対する「最低(Minimum)」(分単位)、「最高(Maximum)」(分単位)および「ファクタ」を入力します。
ネイティブからPostScript: 元の(ネイティブ)ファイルがPostScript (PS)ファイルに変換されるステージ。
PostScriptからPDF: PSファイルがPortable Document Format (PDF)ファイルに変換されるステージ。
FrameMakerからPostscript: これらの値は、Adobe FrameMakerファイルからPSファイルへの変換に適用されます。
PDF Post作成: ファイルがPDFフォーマットに変換された後に処理が実行されるステージ。
「更新」をクリックして変更を保存します。
Inbound RefineryにはOutside Inバージョン8.3.2が含まれます。Outside Inを使用してグラフィックをPDFに変換する際には、生成されるPDFのマージンを、0から4.23インチまたは0から10.76 cmに設定できます。デフォルトでは、Inbound Refineryは上下左右に1インチのマージンを使用します。
これらのマージンを調整する手順は次のとおりです。
テキスト・エディタを使用して、リファイナリのDomainDir
/ucm/ibr/bin
ディレクトリにあるintradoc.cfg
ファイルを開きます。
次の設定を変更します。
OIXTopMargin= OIXBottomMargin= OIXLeftMargin= OIXRightMargin=
マージンの単位をインチからセンチメートルに変更するには、次のように設定します。
OIXMarginUnitInch=false
intradoc.cfg
ファイルに加えた変更を保存します。
リファイナリを再起動します。
この項では、OpenOffice変換に関する次の項目について説明します。
通常は、OpenOffice ListenerがInbound Refineryコンピュータ上で常に実行されていないと、PDF変換は失敗します。WindowsでのOpenOfficeの実行時には、Setup.xcu
ファイルでOpenOfficeポートを構成し、OpenOffice Quickstarterを実行します。Quickstarterは、OpenOfficeアプリケーションへのショートカットをシステム・トレイに追加し、バックグラウンド・プロセスとしてOpenOffice Listenerを実行します。
デフォルトでは、Quickstarterはシステムの起動時にロードされ、システム・トレイにOpenOfficeアイコンを表示します。Quickstarterを起動するには、いずれかのOpenOfficeアプリケーションを起動します。その後アプリケーションを閉じても、Quickstarterは実行されたままとなります。システム起動時にロードされるようにQuickstarterを設定するには、システム・トレイでOpenOfficeアイコンを右クリックし、「Load OpenOffice.org During System Start-Up」を選択します。
注意: Windows XP、2000、2003では、サービスとして実行されているInbound RefineryからOpenOfficeを起動できます。ただし、OpenOffice Listenerを実行するにはWindowsにログインしていなければならないため、Inbound Refineryをサービスとして実行している場合でも、PDF変換にOpenOfficeを使用する場合には、Windowsにログインしている必要があります。 |
UNIXでのOpenOfficeの実行時には、OpenOfficeポートを構成し、Listenerとして機能するsofficeを実行することをお薦めします。WindowsではQuickstarterのかわりにsofficeを使用できます。
sofficeを起動するには、次のディレクトリにあるsoffice.exe
ファイルを実行します。
Windows: OpenOffice_install_dir
\openoffice.org3\program\
UNIX: OpenOffice_install_dir
/openoffice.org3/program
注意: 3.xより前のOpenOfficeのバージョンでは、 Windows: UNIX: |
Setup.xcuまたはmain.xcdの編集
3.3より前のバージョンのOpenOfficeでは、リスニング・ポートの構成にSetup.xcu
ファイルを使用していました。バージョン3.3から、Setup.xcu
はmain.xcd
ファイルに取り込まれました。3.3より前のバージョンのOpenOfficeを構成する場合は、次の手順はSetup.xcu
ファイルの編集に当てはまります。3.3以降のバージョンのOpenOfficeを構成する場合は、次の手順はmain.xcd
ファイルの編集に当てはまります。
OpenOfficeのポートを構成する手順は次のとおりです。
標準のテキスト・エディタで、OpenOfficeのSetup.xcu
ファイル(3.3より前のバージョンの場合)またはmain.xcd
ファイル(3.3以降のバージョンの場合)を開きます。Setup.xcu
ファイルは次のディレクトリにあります。
Windows: OpenOffice_install_dir
\share\registry\data\org\openoffice\
UNIX: OpenOffice_install_dir
/share/registry/data/org/openoffice
main.xcd
ファイルは次のディレクトリにあります。
Windows: OpenOffice_install_dir
\openoffice.org\basis
version_number
\share\registry
UNIX: OpenOffice_install_dir
/openoffice.org/basis
version_number
/share/registry
<node oor:name="Office">
要素を検索します。この要素には複数の<prop/>
要素が含まれます。
次の<prop/>
要素を、既存の要素と同じレベルに、最初の要素として挿入します。
<prop oor:name="ooSetupConnectionURL" oor:type="xs:string"> <value>socket,host=localhost,port=8100;urp;</value> </prop>
これによりOpenOfficeは、ポート8100でソケットを提供し、そこでUNOリモート・プロトコル(URP)を使用して接続を処理するように構成されます。ファイアウォールでネットワーク外からの接続に対してポート8100をブロックしてください。ポート8100の使用をお薦めします。ただしポート8100がすでに使用されている場合は、ポート番号の調整が必要になります。この場合は、要素内の8100を置換します。
Setup.xcu
またはmain.xcd
ファイルに変更を加えたら、Quickstarter (Windows)またはsoffice (UNIXまたはWindows)を停止してから再起動します。
Setup.xcu
ファイルでOpenOfficeポートを構成してからOpenOffice Quickstarter (Windows)またはsoffice (UNIXまたはWindows)を実行するかわりに、コマンドラインからパラメータを指定してsofficeを起動できます。ただし、これらの設定は現在のセッションにのみ適用されます。コマンドラインからsofficeを起動する手順は次のとおりです。
コマンド・ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動します。
Windows: OpenOffice_install_dir
\openoffice.org3\program\
UNIX: OpenOffice_install_dir
/openoffice.org3/program
次のコマンドを入力します。
soffice "-accept=socket,port=8100;urp;"
コマンド・ウィンドウを開き、次のいずれかのコマンドを入力することにより、OpenOfficeが指定したポートでリスニングしていることを確認します。
netstat -a netstat -na
次のような出力は、OpenOfficeがリスニングしていることを示します。
TCP <Hostname>:8100 <Fully qualified hostname>: 0 Listening
OpenOfficeを使用するようにInbound Refineryを構成する手順は次のとおりです。
OpenOfficeのSetup.xcu
ファイルの編集時にポート8100を使用しなかった場合は、次の手順を実行します。
Inbound Refineryの管理インタフェースで、「変換設定」→「サードパーティ・アプリケーションの設定」を選択します。
「サードパーティ・アプリケーションの設定」ページで、OpenOfficeに対する「オプション」ボタンをクリックします。
「OpenOfficeのオプション」ページで、「OpenOffice Listenerに接続するためのポート」フィールドに、OpenOfficeのSetup.xcu
ファイルの編集時に使用したポートを入力します。
「更新」をクリックします。
Inbound Refineryを再起動します。
OpenOfficeを使用したドキュメントの変換では、Oracle Inbound RefineryにはOpenOfficeとともに配布されるクラス・ファイルが必要です。DomainHome
/ucm/ibr/bin
ディレクトリにあるリファイナリのintradoc.cfg
ファイルで、OpenOfficeクラス・ファイルへのパスを設定する必要があります。intradoc.cfg
ファイルにパスを設定する手順は次のとおりです。
DomainHome
/ucm/ibr/bin
ディレクトリに移動し、標準のテキスト・エディタでintradoc.cfg
ファイルを開きます。
ファイルの最後に次のように入力します。
JAVA_CLASSPATH_openoffice_jars=OfficePath/Basis/program/classes/unoil.jar:OfficePath/URE/java/ridl.jar:OfficePath/URE/java/jurt.jar:OfficePath/URE/java/juh.jar
注意: OfficePathの実際の値にはスペースが含まれる可能性があるため、Microsoft Windows環境でこの値を設定する際は注意が必要です。パスは引用符で囲まず、パス区切りには円記号(\)ではなくスラッシュ(/)を使用し、パス内のスペースは円記号(\)を使用してエスケープするようにしてください。たとえば、Windows環境で正しく表記されたクラスパスは、次のようになります。 JAVA_CLASSPATH_openoffice_jars=C:/Program\ Files/OpenOffice.org\ 3/Basis/program/classes/unoil.jar:C:/Program\ Files/OpenOffice.org\ 3/URE/java/ridl.jar:C:/Program\ Files/OpenOffice.org\ 3/URE/java/jurt.jar:C:/Program\ Files/OpenOffice.org\ 3/URE/java/juh.jar |
intradoc.cfg
ファイルを保存して閉じます。
Inbound Refineryを再起動します。
Inbound RefineryではOpenOfficeを使用して、いくつかのファイル・タイプをPDFに直接変換できます。これはOpenOffice Listenerを構成することにより行われるため、変換が成功するにはListenerが実行されている必要があります。通常、OpenOfficeでドキュメントを開いて処理するには、OpenOfficeがインストールされているコンピュータにログインしている必要があります。ただし、OpenOffice Listenerはグラフィカル・ユーザー・インタフェースなしのヘッドレス・モードで実行できます。
注意: ヘッドレス・モードで動作するようにOpenOffice Listenerを設定する前に、非ヘッドレス・モードで動作するOpenOfficeを使用してドキュメントをPDFに変換できることを確認してください。また、起動ダイアログ、ヒント・ウィザード、更新通知など、OpenOfficeが使用可能になる前に表示されるすべての不要な画面をオフにします。これらの画面が消去されるまで変換は続行されず、ヘッドレス・モードではこれらは表示されないため、これらの画面はリファイナリ・プロセスのタイムアウトの原因となります。 |
このセクションのトピックは次のとおりです:
WindowsホストにログインせずにOpenOfficeを使用してドキュメントをPDFに変換するには、OpenOffice Listenerをヘッドレス・モードで実行するためのカスタム・サービスを作成する必要があります。Windows Resource Kitに、カスタム・サービスを作成するためのINSTSRV.EXEおよびSRVANY.EXEユーティリティが含まれています。
カスタムOpenOfficeサービスを設定する手順は次のとおりです。
MS-DOSコマンド・プロンプトで、次のコマンドを入力します。
path\INSTSRV.EXE service_name path\SRVANY.EXE
pathはWindows Resource Kitへのパス、service_nameはカスタム・サービスの名前です。この名前は自由に付けられますが、サービスの内容を説明するものにしてください。完了すると、新しいサービス・キーがWindowsレジストリ内に作成されます。
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択し、regeditと入力し、「OK」をクリックして、レジストリ・エディタを開きます。
注意: 編集する前にレジストリをバックアップしてください。 |
「ファイル」→「エクスポート」を選択し、バックアップ・ファイルの名前を入力し、「保存」をクリックすることによって、レジストリをバックアップします。レジストリのリストアが必要になったときのために、バックアップ・ファイルの保存先を覚えておいてください。
最初の手順で作成した新しいレジストリ・キーに移動し、新しいサービス・キーを選択します。新しいキーは次の場所にあります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\service_name
新しいキーを選択した状態で、「編集」→「新規」→「キー」を選択し、Parameters
という名前を付けます。
「Parameters」キーを右クリックし、「新規」→「文字列値」を選択し、値にApplication
という名前を付けます。
「Application」文字列を右クリックし、「修正」を選択します。
soffice.exeへのフルパスとその後に-headless
を入力します。次に例を示します。
C:\Program Files\OpenOffice2.0\program\soffice.exe-headless
レジストリ・エディタを終了して、コンピュータを再起動します。
コンピュータが再起動したら、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」を選択します。「管理ツール」→「サービス」を選択してWindowsサービスを開きます。
Windowsのサービス・ページで、作成したサービスを右クリックして「プロパティ」を選択し、サービスが自動的に開始されるように設定されていることを確認します。
「ログオン」タブを選択し、「このアカウント」を選択します。これにより、サービスが特定のユーザー・アカウントを使用して実行されるようになります。
Inbound Refineryが実行に使用しているものと同じユーザー資格証明を入力します。
注意: Inbound Refineryユーザーには、Inbound Refineryコンピュータにサービスとしてログオンする権利が必要です。 |
サービスを開始し、変更を承認し、Windowsサービスを終了します。
UNIXホストにログインせずにOpenOfficeを使用してドキュメントをPDFに変換するには、OpenOffice Listenerを仮想バッファ・ディスプレイ(Xサーバー)を使用して、グラフィカル・ユーザー・インタフェースなしのヘッドレス・モードで実行する必要があります。
重要: UNIX環境はそれぞれ異なります。この情報は、UNIXプラットフォーム上でOpenOffice Listenerをヘッドレス・モードで設定するための一般的なガイドラインです。Red Hat EL4用の手順の例も含まれています。 |
一般的に、UNIXプラットフォーム上でOpenOffice Listenerをヘッドレス・モードで動作するように構成する手順は次のとおりです。
注意: OpenOfficeをヘッドレス・モードで動作するように設定する前に、OpenOfficeを非ヘッドレス・モードで使用して、ドキュメントをPDFに問題なく変換できるようにInbound Refineryが正しくインストールおよび構成されていることを確認してください。 |
システムの起動時にInbound Refineryを実行するための起動スクリプトを作成します。
OpenOfficeを実行できるように、仮想Xサーバーを構成し、システムの起動時にそれを実行するための起動スクリプトを作成します。
システムの起動時にOpenOfficeをヘッドレス・モードで実行するための起動スクリプトを作成します。
次の順序で起動スクリプトを実行するように、システムを構成します。
Inbound Refineryを起動する。
仮想Xサーバーを起動する。
OpenOfficeを起動する。
注意: 仮想XサーバーはOpenOfficeを起動する前に起動する必要があります。そうしないと、OpenOfficeは起動しません。また、システムの起動時にWebサーバーも実行されるように構成されていることを確認してください。 |
Windowsでの実行時には、Inbound RefineryはMicrosoft Officeを使用してMicrosoft OfficeファイルをPDFファイルに変換できます。次のMicrosoft Officeバージョンがサポートされています。
Microsoft Office 2003
Microsoft Office 2007
Microsoft Office 2010
注意: Microsoft Office 2007のサポートには、Microsoft Project 2007のサポートは含まれません。 |
次の重要な注意事項に留意してください。
「プライマリWeb表示可能レンディション」ページで「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」オプションが選択されていると、Microsoft OfficeファイルのPDFへの変換にMicrosoft Officeが使用されます。
Inbound Refineryは、Microsoft Officeファイル内の多数の特殊機能を、生成されるPDFファイル内のリンクに変換できます。Microsoft Officeファイルに対する変換オプションは、「サードパーティ・アプリケーションの設定」ページを使用して設定します。
Microsoft Officeファイルの変換がタイムアウトしないようにするには、ユーザー入力を必要とするすべての機能を無効にします。これには、パスワード保護、マクロの無効化などのセキュリティ通知、およびオンライン・コンテンツの表示やユーザー・フィードバック・プログラムへの参加のためのオンライン・アクセス・リクエストが含まれます。これらの機能およびその他の同様の機能を無効化する方法の詳細は、Microsoft社の各製品のドキュメントを参照してください。
Microsoft OfficeファイルがPDFファイルに正常に変換されたが、ファイル内の1つ以上のリンクをPDFファイル内のリンクに変換できなかった場合、そのファイルの変換ステータスは不完全に設定されます。これを防ぐには、リファイナリのDomainDir
\ucm\ibr\bin
ディレクトリにあるintradoc.cfg
構成ファイルで、AllowSkippedHyperlinkToCauseIncomplete=false
と設定します。
この項では、Microsoft Office変換に関する次の項目について説明します。
Inbound RefineryをWindows上で実行している場合にMicrosoft Wordを使用してWordファイルをPDFに変換するときには、次の点に注意してください。
Wordファイル内でドキュメントの印刷範囲外にある情報は、PDFには変換されません。
パスワードの必要性が解除されないかぎり、パスワードで保護されたファイルはタイムアウトします。
Word 2003で、「ツール」→「オプション」→「全般」を選択します。「オンライン」カテゴリで「Microsoft Onlineのコンテンツとリンクを表示する」の選択を解除し、「カスタマ フィードバック」カテゴリで「カスタマ エクスペリエンス向上プログラム」の選択を解除します。そうしないと、これらのファイルはタイムアウトする可能性があります。
Wordファイル内の次のタイプのリンクをPDFに変換できます。
絶対URLリンク(例 http://www.example.com
)。ページ上のターゲットを指定するリンクも使用できます(例 http://idvm001/ibr/portal.htm#target
)。絶対URLリンクとして処理されるには、Wordはリンクの一部としてhttp://
接頭辞を返す必要があります。サポートされるすべてのMicrosoft Wordのバージョンでは、このルールが自動的に適用されます。
相対URLリンク(例 ../../../../portal.htm
)。これらのリンクには、サーバー名やプロトコル接頭辞は含まれません。
mailtoリンク(電子メール・アドレスへのリンク。たとえば、mailto:support@example.com
)。電子メール・リンクとして処理されるには、Wordはリンクの一部としてmailto:
接頭辞を返す必要があります。サポートされるすべてのMicrosoft Wordのバージョンでは、このルールが自動的に適用されます。
目次リンク(生成されるPDFファイルではしおりに変換されます)。
しおり(自動生成されたか作成者が生成したしおりへの内部リンク)。
標準の見出しスタイル(見出し1、見出し2など。生成されるPDFファイルではしおりに変換されます)。
脚注と文末脚注へのリンク
UNCパス・リンク(例 \\server1\c\TestDocs\MSOfficeXP\word\target.doc
)。このオプションは、「Wordオプション」パネルでは現在使用できません。この機能を有効にするには、リファイナリ接続のintradoc.cfg
ファイル(DomainHome
\ucm\ibr\bin\intradoc.cfg
)で、ProcessWordUncLinks=true
変数を設定する必要があります。一般的に、UNCパスはWebブラウザでは意味を持ちません。UNCパスはURLではありません。したがって、UNCパス・リンクを正しく解決するためには、PDFをWebブラウザ外で開く必要があります。UNCパス・リンクを使用している場合は、クライアント・コンピュータ上のReaderで、PDFファイルをブラウザ外で開くように構成してください。
テキスト・ボックス内のリンクは変換されません。
ネストした表内のリンクは変換されません。ネストした表内のリンクを変換する必要がある場合は、ネイティブのMS Wordアプリケーションではなく、Oracle Outside In PDF Export (Inbound Refineryに付属)を使用してMS WordドキュメントをPDFに変換することを検討します。様々な変換オプションの詳細は、第23.1項を参照してください。
または、Adobe Readerに、ドキュメントで書式設定されたリンクを有効にする一般的な設定があります。詳細は、ご使用のバージョンのAdobe Readerで使用可能なドキュメントを参照してください。
表内のリンクされたオートシェイプやオブジェクト(図やワードアート・オブジェクトなど)は変換されません。
生成される一部のPDFファイルでは、リンクのホットスポットが実際のテキストから多少ずれる(1、2文字分)ことがあります。現時点では、この事象に関連する既知の問題はなく、解決策もありません。
Inbound RefineryをWindows上で実行している場合にMicrosoft Excelを使用してExcelファイルをPDFに変換するときには、次の点に注意してください。
Excelファイル内でドキュメントの印刷範囲外にある情報は、PDFには変換されません。
パスワードの必要性が解除されないかぎり、パスワードで保護されたファイルはタイムアウトします。
Word 2003で、「ツール」→「オプション」→「全般」を選択します。「オンライン」カテゴリで「Microsoft Onlineのコンテンツとリンクを表示する」の選択を解除し、「カスタマ フィードバック」カテゴリで「カスタマ エクスペリエンス向上プログラム」の選択を解除します。そうしないと、これらのファイルはタイムアウトする可能性があります。
外部リンクのみがPDFリンクに変換されます。これは、現在の実装では、生成されるPDFファイルのどのページに内部リンク(しおり)のターゲットが含まれるか特定できない(または特定が非常に困難である)ためです。
Excelファイル内の次のタイプのリンクのみをPDFに変換できます。
絶対URLリンク(例 http://www.example.com)。ページ上のターゲットを指定するリンクも使用できます(たとえば、http://idvm001/ibr/portal.htm#target)。絶対URLリンクとして処理されるには、Excelはリンクの一部としてhttp://接頭辞を返す必要があります。サポートされるすべてのMicrosoft Excelのバージョンでは、このルールが自動的に適用されます。
相対URLリンク(例 ../../../../portal.htm)。これらのリンクには、サーバー名やプロトコル接頭辞は含まれません。
mailtoリンク(電子メール・アドレスへのリンク。たとえば、mailto:support@example.com)。電子メール・リンクとして処理されるには、Excelはリンクの一部としてmailto:接頭辞を返す必要があります。サポートされるすべてのMicrosoft Excelのバージョンでは、このルールが自動的に適用されます。
注意: 「Excelオプション」パネルには、絶対URLリンクと相対URLリンクに対する個別の設定はありません。「ExcelのURLリンクを処理」オプションを選択すると、絶対URLリンクおよび相対URLリンクはすべてPDFに変換されます。 |
UNCパス・リンク(例 \\server1\c\TestDocs\MSOfficeXP\word\target.doc)。このオプションは、「Excelオプション」パネルでは現在使用できません。この機能を有効にするには、リファイナリ接続のintradoc.cfg
ファイル(DomainHome
\ucm\ibr\bin\intradoc.cfg
)で、ProcessExcelUncLinks=true
変数を設定する必要があります。一般的に、UNCパスはWebブラウザでは意味を持ちません。UNCパスはURLではありません。したがって、UNCパス・リンクを正しく解決するためには、PDFをWebブラウザ外で開く必要があります。UNCパス・リンクを使用している場合は、クライアント・コンピュータ上のReaderで、PDFファイルをブラウザ外で開くように構成してください。
リンクはセル内にある場合にのみ変換されます。テキスト・ボックス、ワードアート・オブジェクトなどの中にあるリンクは変換されません。生成されるPDFファイルでは、リンクに対するホットスポットは、リンクを含むセルになります。
ワークシートのPage SetupのScalingは、Adjust to: ###%normal size(「Fit to Page」ではなく)に設定する必要があります。さらに、拡大縮小率が100%に近いほど、変換結果がよくなります。
Inbound RefineryをWindows上で実行している場合にMicrosoft PowerPointを使用してPowerPointファイルをPDFに変換するときには、次の点に注意してください。
PowerPointファイル内でドキュメントの印刷範囲外にある情報は、PDFには変換されません。
パスワードの必要性が解除されないかぎり、パスワードで保護されたファイルはタイムアウトします。
Word 2003で、「ツール」→「オプション」→「全般」を選択します。「オンライン」カテゴリで「Microsoft Onlineのコンテンツとリンクを表示する」の選択を解除し、「カスタマ フィードバック」カテゴリで「カスタマ エクスペリエンス向上プログラム」の選択を解除します。そうしないと、これらのファイルはタイムアウトする可能性があります。
PowerPointには2つのタイプのリンクがあります。1つはすべてのOfficeアプリケーションで同様に動作するハイパーリンクであり、もう一つは動作設定です。MSOfficeConverter.exe
では、ハイパーリンク: 次のスライド、前のスライド、URLの動作設定がサポートされます。その他すべてのリンクはハイパーリンクとして挿入する必要があります。
PowerPointファイル内の次のタイプのハイパーリンクをPDFに変換できます。
絶対URLリンク(例 http://www.example.com
)。ページ上のターゲットを指定するリンクも使用できます(例 http://idvm001/ibr/portal.htm#target
)。絶対URLリンクとして処理されるには、PowerPointはリンクの一部としてhttp://
接頭辞を返す必要があります。サポートされるすべてのMicrosoft PowerPointのバージョンでは、このルールが自動的に適用されます。
相対URLリンク(例 ../../../../portal.htm
)。これらのリンクには、サーバー名やプロトコル接頭辞は含まれません。
mailtoリンク(電子メール・アドレスへのリンク。たとえば、mailto:support@example.com
)。電子メール・リンクとして処理されるには、PowerPointはリンクの一部としてmailto:
接頭辞を返す必要があります。サポートされるすべてのMicrosoft PowerPointのバージョンでは、このルールが自動的に適用されます。
しおり(自動生成されたか作成者が生成したしおりへの内部リンク)。
注意: 「Powerpointオプション」パネルには、絶対URLリンクと相対URLリンクに対する個別の設定はありません。 |
UNCパス・リンク(例 \\server1\c\TestDocs\MSOfficeXP\word\target.doc
)。このオプションは、「Powerpointオプション」パネルでは現在使用できません。この機能を有効にするには、リファイナリ接続のintradoc.cfg
ファイル(DomainHome
\ucm\ibr\bin\intradoc.cfg
)で、ProcessPowerPointUncLinks=true
変数を設定する必要があります。一般的に、UNCパスはWebブラウザでは意味を持ちません。UNCパスはURLではありません。したがって、UNCパス・リンクを正しく解決するためには、PDFをWebブラウザ外で開く必要があります。UNCパス・リンクを使用している場合は、クライアント・コンピュータ上のReaderで、PDFファイルをブラウザ外で開くように構成してください。
PowerPointハイパーリンクを処理できるのは、PowerPointプレゼンテーションをSlidesフォーマットで変換する場合のみです。
1つのテキスト行のリンク上のオブジェクト(テキスト・ボックスなど)にリンクを付けることも技術的に可能です。ただし、PDFの構築方法により、オブジェクトに対するリンクのみが生成されるPDFファイルでアクティブになります。論理的には、PDF内の特定のスポットには1つのアクションしか割り当てられないため、一番上のアクションが実行されます。
Inbound RefineryをWindows上で実行している場合にMicrosoft Visioを使用してVisioファイルをPDFに変換するときには、次の点に注意してください。
Visioファイル内でドキュメントの印刷範囲外にある情報は、PDFには変換されません。
部門連係フローチャート・テンプレートを使用して作成されたVisioファイルでは、Visioがファイルを開こうとするとポップアップ・ダイアログが表示されることがあり、リファイナリ・コンピュータ上で手動でこのダイアログが消去されないとリファイナリ・プロセスはタイムアウトします。これを防ぐには、部門連係フローチャート・テンプレートをベースとしてファイルを作成しないでください。Outside Inを使用して、部門連係フローチャート・テンプレートに基づくVisioファイルを変換することはできます。VisioリンクはOutside Inによって変換されません。
パスワードの必要性が解除されないかぎり、パスワードで保護されたファイルはタイムアウトします。
Visio 2003で、「ツール」→「オプション」→「全般」を選択します。「オンライン」カテゴリで「Microsoft Onlineのコンテンツとリンクを表示する」の選択を解除し、「カスタマ フィードバック」カテゴリで「カスタマ エクスペリエンス向上プログラム」の選択を解除します。そうしないと、これらのファイルはタイムアウトする可能性があります。
Visioファイル内の次のタイプのリンクをPDFに変換できます。
絶対URLリンク(例 http://www.example.com
)。ページ上のターゲットを指定するリンクも使用できます(例 http://idvm001/ibr/portal.htm#target
)。Visioでは、他のOfficeアプリケーションでは適用されるリンク・ルールの一部が適用されません。したがって、Visioドキュメントの作成者はリンクの一部としてhttp://
接頭辞を使用する必要があります。接頭辞が見つからないと、リンクは相対URLリンクとして変換されます。この場合、リンクが生成されない可能性が高くなります。作成者がこの接頭辞を指定しないと、変換エンジンはリンクを相対リンクおよびmailtoリンクと区別できません。
相対URLリンク(例 ../../../../portal.htm
)。これらのリンクには、サーバー名やプロトコル接頭辞は含まれません。
mailtoリンク(電子メール・アドレスへのリンク。たとえば、mailto:support@example.com
)。Visioでは、他のOfficeアプリケーションでは適用されるリンク・ルールの一部が適用されません。したがって、Visioドキュメントの作成者はリンクの一部としてmailto:
接頭辞を使用する必要があります。接頭辞が見つからないと、リンクは相対URLリンクとして変換されます。この場合、リンクが生成されない可能性が高くなります。作成者がこの接頭辞を指定しないと、変換エンジンはリンクを絶対リンクおよび相対リンクと区別できません。
しおり(自動生成されたか作成者が生成したしおりへの内部リンク)。「Visioオプション」パネルで「内部Visioリンクの処理」が選択されていると、他のシートへのすべての内部ドキュメント・リンクが生成されるPDFに含まれます。
重要: Visio 2003内の内部リンクが正しく変換されるようにするためには、リンクの作成時にアドレス・フィールドを消去する必要があります。デフォルトでは、アドレス・フィールドにはリンクが存在するファイルのファイル名が挿入されています。消去しないと、リンクは元のファイルへのリンクとして変換され、ユーザーがそのリンクをクリックすると、元のファイルをダウンロードするように求められます。 |
UNCパス・リンク(例 \\server1\c\TestDocs\MSOfficeXP\word\target.doc
)。このオプションは、「Visioオプション」パネルでは現在使用できません。この機能を有効にするには、リファイナリ接続のintradoc.cfg
ファイル(DomainHome
\ucm\ibr\bin\intradoc.cfg
)で、ProcessVisioUncLinks=true
変数を設定する必要があります。一般的に、UNCパスはWebブラウザでは意味を持ちません。UNCパスはURLではありません。したがって、UNCパス・リンクを正しく解決するためには、PDFをWebブラウザ外で開く必要があります。UNCパス・リンクを使用している場合は、クライアント・コンピュータ上のReaderで、PDFファイルをブラウザ外で開くように構成してください。
すべてのMicrosoft Visioファイルは、プリンタの用紙サイズと向きが、図面のページ・サイズと向きと一致するように設定する必要があります。そうしないと、リンクは正しく変換されません(間違った場所に配置されます)。たとえば、プリンタの用紙が「Letter/Landscape
」に設定されている場合、図面のページも「Letter/Landscape
」に設定する必要があります。
生成されるPDFファイルでは、Visioリンクに対するホットスポットは、図形を囲む正方形になります(図形自体が正方形ではなくても)。
Word、Excel、PowerPointおよびVisioファイルでは、相対リンクと絶対リンクの両方をPDFに変換できます。
絶対リンクの例:
http://system/ucm/groups/public/documents/addacct/000123.pdf
相対リンクの例:
..\addacct\000123.pdf
リンクの作成時には、絶対リンクと相対リンクにはそれぞれメリットとデメリットがあります。絶対リンクは簡単にコピー・アンド・ペーストできますが、相対リンクでは、コンテンツ・サーバーが新しいコンピュータに移行された場合やIPアドレスとDNS名が変更された場合の問題を排除できます。相対リンクは常に、チェックインするドキュメントのWeb表示可能ファイルの場所に対して相対的になります。
重要: 次の手順は、Microsoft OfficeがインストールされたInbound Refineryで「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」オプションを使用する場合を示します。この手順は、UNIX上でInbound Refineryを使用する構成には該当しません。 |
Word、Excel、PowerPointおよびVisioドキュメントで相対リンクを使用する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」→「サードパーティ・アプリケーションの設定」を選択します。
「サードパーティ・アプリケーションの設定」ページで、サードパーティ・アプリケーションに対する「オプション」をクリックします。
「更新」をクリックして変更を保存します。
ドキュメントの作成時に、絶対リンクではなく、相対リンクを使用します。これらのリンクは、チェックインするドキュメントに対するWeb表示可能ファイルの場所に対して相対的であることを理解することが重要です。
例1: 同じドキュメント・タイプおよびセキュリティへの相対リンク
ドキュメント000123へのリンクを作成します。ドキュメントがセキュリティ・グループpublicおよびドキュメント・タイプadacctにチェックインされているとすると、ドキュメントのWeb表示可能URLは次のようになります。
http://system/ucm/groups/public/documents/adacct/000123.pdf
次に、ドキュメント000456を同じセキュリティ・グループおよびドキュメント・タイプにチェックインすると、そのWeb表示可能URLは次のようになります。
http://system/ucm/groups/public/documents/adacct/000456.pdf
URLパスは000123と同一であるため、ドキュメント内の000456に対する相対URLリンクは、次のとおりで十分です。
000123.pdf
例2: 異なるドキュメント・タイプへの相対リンク
同じドキュメント名を使用し、ドキュメント000456を同じセキュリティ・グループで別のドキュメント・タイプにチェックインすると、そのWeb表示可能URLは次のようになります。
http://system/ucm/groups/public/documents/adcorp/000456.pdf
これは、000123.pdf
を見つけるには、相対URLリンクは1つ上のディレクトリに移動してからadacctに移動する必要があることを意味します。相対URLリンクは次のようになります。
..\adacct\000123.pdf
例3: 異なるドキュメント・セキュリティへの相対リンク
次に、ドキュメント000456のセキュリティ・グループも変更すると、そのWeb表示可能URLは次のようになります。
http://system/ucm/groups/secure/documents/adcorp/000456.pdf
これは、相対URLリンクは3つ上のディレクトリに移動してから、000123.pdf
まで下りていく必要があることを意味します。相対URLリンクは次のようになります。
..\..\..\public\adacct\000123.pdf
ドキュメントをコンテンツ・サーバーにチェックインします。ドキュメントのPDFへの変換時には、リファイナリは、チェックインされる各ドキュメントに対するWeb表示可能ファイルの場所に対して相対的なリンクを作成します。
TIFF変換では、TIFF (Tagged Image File Format)ファイル固有の次の機能が有効になります。
単一ページまたは複数ページのTIFFファイルから管理対象PDFファイルを作成します。
単一のZIPファイルに圧縮された複数のTIFFファイルから管理対象PDFファイルを作成します。
TIFFからPDFへの変換中にOCR (Optical Character Recognition)を使用します。これにより、チェックインされたTIFFファイル内のテキストを索引付けできるため、ユーザーはこれらのファイルのフルテキスト検索を実行できます。
TiffConverterコンポーネントは、Windowsでのみサポートされています。PdfCompressorによって変換可能なファイル形式および言語の詳細は、CVISION社が提供するドキュメントを参照してください。
重要: TiffConverterコンポーネントには、OCRを使用してTIFFからPDFへの変換を実行するためにCVISION CVista PdfCompressorが必要です。PdfCompressorはTiffConverterコンポーネントには付属していません。CVISIONからPdfCompressorを入手する必要があります。 |
TIFF変換を行うには、次のコンポーネントを指定されたサーバーにインストールして有効にする必要があります。
コンポーネント名 | コンポーネントの説明 | 有効にするサーバー |
---|---|---|
TiffConverter |
Inbound Refineryで、単一ページまたは複数ページのTIFFファイルをテキスト検索が可能なPDF Completeに変換できます。 |
Inbound Refineryサーバー |
TiffConverterSupport |
コンテンツ・サーバーで、TIFFからPDFへの変換をサポートできます。 |
コンテンツ・サーバー |
コンテンツ・サーバーでは、ファイル形式および変換方法を使用して、コンテンツ・アイテムがInbound Refineryおよび変換オプションによってどのように処理されるべきかを定義します。コンテンツ・サーバー上にTiffConverterSupportコンポーネントをインストールして有効にすると、「ファイル形式ウィザード」ページに3つのTIFFConversionオプションが追加されます。
コンテンツ・アイテムがInbound Refineryによって処理されるには、そのファイル拡張子(TIFやTIFFなど)が、TIFFConversion変換方法に関連付けられたフォーマット名にマップされている必要があります。TIFF Converterに対する追加の変換オプションは自動的にはマップされません。これらは手動でマップする必要があります。次の項ではマッピングの設定方法を説明します。
Inbound Refineryに対するファイル形式および変換方法は、コンテンツ・サーバーでファイル形式ウィザードを使用して管理できます。変更を加える手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「メイン」メニューで「管理」→「リファイナリ管理」→「ファイル形式ウィザード」を選択します。
「ファイル形式ウィザード」ページでtiff、tifを選択して、「ファイル・タイプ」(変換名)フィールド・メニューの「TIFFからPDFへの変換」(TIFFConversion)を有効にします。このメニュー・アイテムを選択すると、TIFおよびTIFFファイル拡張子がimage/tiffファイル形式にマップされ、image/tiffファイル形式がTIFFConversion変換方法に関連付けられます。TIFまたはTIFFファイルはコンテンツ・サーバーにチェックインされると、リファイナリによってTIFF Converterを使用して処理され、OCRを使用してPDFに変換されます。このチェック・ボックスの選択を解除すると、image/tiffファイル形式がPASSTHRUに設定されるため、TIFおよびTIFFファイルはInbound Refineryによって処理されません。
重要: TIFFConversion変換方法は、TiffConverterSupportコンポーネントがインストールされて有効になっており、コンテンツ・サーバーが再起動されている場合にのみ選択できます。 |
構成マネージャを使用してtifz
およびtiz
ファイル拡張子を追加した場合は、「ファイル形式ウィザード」ページでtifz、tizを選択して、「ファイル・タイプ」(変換名)フィールド・メニューのapplication/zipオプションを有効にできます。
PDFに圧縮したTIFF (tifz、tiz): このメニュー・アイテムを選択すると、TIFZおよびTIZファイル拡張子がgraphic/tiff-x-compressedファイル形式にマップされ、graphic/tiff-x-compressedファイル形式がTIFFConversion変換方法に関連付けられます。TIFZまたはTIZファイルはコンテンツ・サーバーにチェックインされると、リファイナリによってTIFF Converterを使用して処理され、OCRを使用してPDFに変換されます。このチェック・ボックスの選択を解除すると、graphic/tiff-x-compressedファイル形式がPASSTHRUに設定されるため、TIFZおよびTIZファイルはInbound Refineryによって処理されません。
PDFに圧縮したTIFF (zip): このメニュー・アイテムを選択すると、ZIPファイル拡張子がapplication/zipファイル形式にマップされ、application/zipファイル形式がTIFFConversion変換方法に関連付けられます。ZIPファイルはコンテンツ・サーバーにチェックインされると、リファイナリによってTIFF Converterを使用して処理され、OCRを使用してPDFに変換されます。このチェック・ボックスの選択を解除すると、application/zipファイル形式がPASSTHRUに設定されるため、ZIPファイルはInbound Refineryによって処理されません。
「更新」をクリックしてすべての変更内容を保存します。
Inbound Refineryに対するファイル形式および変換方法は、コンテンツ・サーバーで構成マネージャを使用して管理できます。変更を加える手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「メイン」メニューから「管理」→「管理アプレット」を選択します。
「アプレット」リストから「構成マネージャ」を選択します。構成マネージャ・アプレットが起動します。
「構成マネージャ」アプレットで、「オプション」→「ファイル形式」を選択します。
Inbound Refineryで単一のzipされていないTIFFファイル(TIFおよびTIFF)を処理する手順は次のとおりです。
「ファイル形式」セクションで、image/tiffファイル形式が追加され、TIFFConversion変換方法に関連付けられていることを確認します。
重要: TIFFConversion変換方法は、TiffConverterSupportコンポーネントがインストールされて有効になっており、コンテンツ・サーバーが再起動されている場合にのみ選択できます。 |
「ファイル拡張子」セクションで、tifとtiffファイル拡張子が追加され、image/tiffファイル形式にマップされていることを確認します。
単一のTIFZまたはTIZファイルに圧縮されたTIFFファイルをInbound Refineryで処理する手順は次のとおりです。
「ファイル形式」セクションで、graphic/tiff-x-compressedファイル形式がTIFFConversion変換方法に関連付けられていることを確認します。
「ファイル拡張子」セクションで、tifzとtizファイル拡張子が追加され、graphic/tiff-x-compressedファイル形式にマップされていることを確認します。
単一のZIPファイルに圧縮されたTIFFファイルをInbound Refineryで処理する手順は次のとおりです。
「ファイル形式」セクションで、application/zipファイル形式が追加され、TIFFConversion変換方法に関連付けられていることを確認します。
「ファイル拡張子」セクションで、zipファイル拡張子が追加され、application/zipファイル形式にマップされていることを確認します。
環境によっては、ZIPファイル拡張子は複数の方法で使用されている場合があります。たとえば、次のようなファイルをチェックインすることが考えられます。
Inbound Refineryに、OCRを使用して単一のPDFファイルに変換させる、単一のZIPファイルに圧縮された複数のTIFFファイル。
処理しない、単一のZIPファイルに圧縮された複数のファイル・タイプ(ZIPファイルはネイティブ・フォーマットのまま通過させる)。
ZIPファイル拡張子を複数の方法で使用している場合は、ユーザーがチェックイン時にZIPファイルの処理方法を選択できるようにコンテンツ・サーバーを構成することをお薦めします。これを、「チェックイン時にフォーマットのオーバーライドを許可」と呼びます。このコンテンツ・サーバーの機能を有効にする手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「メイン」メニューで、「管理」、「管理サーバー」、「一般構成」の順に選択します。
「チェックイン時にフォーマットのオーバーライドを許可」設定を有効にし、「保存」をクリックします。
コンテンツ・サーバーを再起動します。
構成マネージャを使用して、ファイル形式を設定します。
application/zipファイル形式をTIFFConversion変換方法にマップします。TIFFファイルを含むZIPファイルをInbound Refineryに送信するために、このオプションを選択できるようになります。説明については、「Zipped Tiff to PDF」
と入力します。
変換しないZIPファイルに対して、たとえばapplication/zip-passthruという別のファイル形式を設定し、PassThruにマップします。説明については、「Zip Passthru」
と入力します。
注意: 「コンテンツ・チェックイン・フォーム」ページに、説明順にファイル形式がリストされます。 |
ZIPファイル拡張子を、最も頻繁に使用するファイル形式にマップします。これが、ZIPファイルに対するデフォルトの変換方法になります。
ユーザーはZIPファイルのチェックイン時に、設定されているいずれかの変換方法を選択することにより、デフォルト変換方法をオーバーライドできます。
重要: アップロード・アプレットを使用して複数のファイルをチェックインする場合は、チェックインする前にファイルは単一のZIPファイルに圧縮されます。この場合も、ユーザーが複数のTIFFファイルのアップロード時にZIPファイルの処理方法を選択できるように、「チェックイン時にフォーマットのオーバーライドを許可」を選択することをお薦めします。 |
ヒント: CVista PdfCompressorによって圧縮ZIPファイルからの複数のTIFFファイルがマージされる際に、入力ファイルは標準ASCII文字セットに従って辞書式順序で追加されます。 |
この項では、変換の設定に関する次の項目について説明します。
TiffConverterコンポーネントがリファイナリにインストールされると、TIFFConversionオプションが「変換リスト」ページに追加されます。コンテンツ・サーバーによって送信されたアイテムに対してリファイナリが変換を実行するには、この変換オプションが有効になっている必要があります。
タイムアウト設定は、コンテンツ・サーバーに一般的にチェックインするTIFFファイルのサイズに必要な処理時間を反映する必要があります。これは、CPUの処理能力とTIFFの複雑度によって大きく異なります。TIFFファイルに適切なタイムアウト値を決定するには、次の作業を実行します。
CVista PdfCompressorのみを使用して(Inbound Refineryなしで)代表的なInbound Refineryジョブをいくつか実行して時間を測定します。
ドキュメント履歴情報を確認し、必要な処理時間を決定します。
それに応じて、Inbound Refineryのタイムアウト設定を変更します。
注意: TIFF Converterのタイムアウトに関する情報は、Inbound Refineryおよびエージェントのログに記録されます。 |
TIFFからPDFのファイル変換に対するタイムアウト設定を構成する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」→「タイムアウトの設定」を選択します。
「タイムアウトの設定」ページで、「TiffからPDFへの変換」に対する「最低(Minimum)」(分単位)、「最高(Maximum)」(分単位)および「ファクタ」を入力します。これは、元の(ネイティブ)TIFFファイルがPortable Document Format (PDF)ファイルに変換されるステージです。
タイムアウト設定の計算方法とその例については、第21章「Inbound Refineryの構成」を参照してください。
「更新」をクリックしてすべての変更内容を保存します。
この項では、CVista PdfCompressorに関する次の項目について説明します。
これらのオプションはCVista PdfCompressor固有です。TiffConverterコンポーネントがインストールされていない場合は、「CVista PdfCompressorのオプション」は使用できません。
パラメータ文字列を入力してPdfCompressorコンバータの設定を変更するには、リファイナリにログインし、「変換設定」→「サードパーティ・アプリケーションの設定」を選択します。CVista PdfCompressor実行可能ファイルの場所へのパスを設定し、パラメータ・オプションのテキスト・ボックスにパラメータ値を入力します。
PdfCompressorの設定を変更する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」→「サードパーティ・アプリケーションの設定」を選択します。
「サードパーティ・アプリケーションの設定」ページで、CVista PdfCompressorに対する「オプション」をクリックします。
「CVista PdfCompressorのオプション」ページで、適切なテキスト・ボックスに、CVista PdfCompressor実行可能ファイルの場所へのパスを設定します。
パラメータ・オプション・テキスト・ボックスに、パラメータ値の文字列を入力します。TiffConverterコンポーネントのインストール時に、デフォルト・オプション文字列が設定されています。
「更新」をクリックして設定を保存します。
次の推奨パラメータ文字列により、それぞれのシナリオで最適な結果が得られます。これらの設定で意図する結果が得られない場合は、設定を削除するか追加することによりこれらの文字列を変更します。これらの設定および使用可能なその他の設定の詳細は、CVista PdfCompressorに付属のオンライン・ヘルプ(特に「Appendix A: Command-Line Flags for Compression」)を参照してください。
デフォルトのCVista PdfCompressorパラメータ - OCR有効
文字列がすでに存在している(TIFF Converterの以前のバージョンを使用して文字列が設定された)場合を除いて、TiffConverterコンポーネントのインストール時にデフォルト文字列が設定されます。デフォルト文字列は、OCRを有効にしたPdfCompressorの典型的な用途に合せて最適化されています。
-m -c ON -colorcomptype 2 -mrcquality 5 -mrcColorCompType 0 -linearize -o -ocrmode 1 -ot 120 -qualityc 75 -qualityg 75 -rscdwndpi 300 -rsgdwndpi 300 -rsbdwndpi 300 -cconc -ccong
CVista PdfCompressorパラメータ: 水平および垂直OCR有効
次の文字列は、OCRを有効にした典型的な用途に使用でき、同じイメージ内の垂直および水平テキストのOCR処理をサポートします(-ocrtwodを追加)。
-m -c ON -colorcomptype 2 -mrcquality 5 -mrcColorCompType 0 -linearize -o -ocrmode 1 -ot 120 -ocrtwod -lsize 25 -qualityc 75 -qualityg 75 -rscdwndpi 300 -rsgdwndpi 300 -rsbdwndpi 300 -cconc -ccong
CVista PdfCompressorパラメータ - OCRなし
次の文字列は単純な変換(OCRなし)に使用できます。
-m -c ON -colorcomptype 2 -mrcquality 5 -mrcColorCompType 0 -linearize -qualityc 75 -qualityg 75 -rscdwndpi 300 -rsgdwndpi 300 -rsbdwndpi 300 -cconc -ccong
重要: CVista PdfCompressorのユーザー・インタフェースで行った変更は、TIFF Converterによってコールされた場合にCVista PdfCompressorがどのように機能するかには影響しません。 |
デフォルトでは、CVista PdfCompressorはTIFFファイルに対してOCRを実行する際に英語のOCR辞書を使用します。ただし、CVista PdfCompressorは他のいくつかの言語でOCRを実行することもできます。
複数のOCR言語を設定し、ユーザーがチェックイン時にOCR言語を選択できるようにする手順は次のとおりです。
注意: 次の方法を使用する場合は、「CVista PdfCompressorのオプション」ページで言語パラメータを指定したり、リファイナリに渡したりしないでください。 |
CVISION社に問い合せて、適切な最新の言語ファイルを入手します。
各言語に対するlng
ファイルが必要です。
チェコ語、ポーランド語およびハンガリー語にはlatin2.shp
ファイルも必要です。
ロシア語にはcyrillic.shp
ファイルも必要です。
ギリシャ語にはgreek.shp
ファイルも必要です。
トルコ語にはturkish.shp
も必要です。
CVISION言語ファイルをCVistaインストール・ディレクトリに置きます。デフォルトの場所はC:\Program Files\CVision\PdfCompressor
xx
\
(xx
はPdfCompressorのバージョン番号)です。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「メイン」メニューから「管理」→「管理アプレット」を選択します。
「アプレット」リストから「構成マネージャ」を選択します。
「構成マネージャ」ページで、「情報フィールド」タブをクリックします。
OCRLang情報フィールドが追加されている場合は、この手順を省略します。追加されていない場合は、次の手順を実行します。
「フィールド情報」セクションで「追加」をクリックします。
カスタム情報の追加ページで、「フィールド名」フィールドに「OCRLang」と入力します。これにより、CVista言語変換オプションに対する新しい情報フィールドが作成されます。
重要: このフィールド名は正確に入力します。 |
「OK」をクリックします。
カスタム情報フィールドの追加ページで、「フィールド・キャプション」フィールドに、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」ページに表示する説明的なキャプションを入力します。たとえば、「OCR Language
」と入力します。
「フィールド・タイプ」リストから「テキスト」を選択します。
「オプション・リストの有効化」チェック・ボックスを選択します。
「オプション・リスト・タイプ」リストから「Vタイプの選択リスト」を選択します。
「オプション・リストの使用」フィールドにxOCRLangList
と入力します。
「オプション・リストの使用」フィールドの隣の「編集」をクリックします。
「オプションリスト」ページで、オプションとして表示するCVista OCR言語を入力します。次の言語名は有効なオプションです。
重要: 英語の言語名または対応するネイティブ言語名(リストされている場合)のいずれかを使用できます。ただし、言語オプションは次の表に示すとおりに正確に入力する必要があります。 |
英語 | ネイティブ |
---|---|
チェコ語 |
- |
デンマーク語 |
Dansk |
オランダ語 |
Nederlands |
英語 |
- |
フィンランド語 |
Suomi |
フランス語 |
Français |
ドイツ語 |
Deutsch |
ギリシア語 |
- |
ハンガリー語 |
Magyar |
イタリア語 |
Italiano |
ノルウェー語 |
Norsk |
ポーランド語 |
Polski |
ポルトガル語 |
Português |
ロシア語 |
- |
スペイン語 |
Español |
スウェーデン語 |
Svenska |
トルコ語 |
- |
「大文字小文字を区別しない」チェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。
「デフォルト値」フィールドに、デフォルトのOCR言語オプションを入力します。
「OK」をクリックして設定を保存し、「情報フィールド」タブに戻ります。
「データベース設計の更新」をクリックします。
OCRLang情報フィールドが追加されているが、言語オプション・リストやデフォルトの言語に変更を加える必要がある場合は、次の手順を実行します。
「フィールド情報」セクションでOCRLangを選択し、「編集」をクリックします。
カスタム情報の追加ページで、「オプション・リストの使用」フィールドの隣の「編集」をクリックします。
「オプションリスト」ページで、使用されていない任意のCVista OCR言語を削除します。
「OK」をクリックします。
「デフォルト値」フィールドに、デフォルトのOCR言語オプションを入力します。
「OK」をクリックして設定を保存し、「情報フィールド」タブに戻ります。
構成マネージャ・アプレットを終了します。ユーザーはTIFFファイルのチェックイン時に、設定されたいずれかのOCR言語を選択することにより、デフォルトのOCR言語をオーバーライドできます。
XML変換を行うには、次のコンポーネントを指定されたサーバーにインストールして有効にする必要があります。
コンポーネント名 | コンポーネントの説明 | 有効にするサーバー |
---|---|---|
XMLConverter |
Inbound Refineryで、プライマリWeb表示可能ファイルまたは独立したレンディションとしてFlexionDocおよびSearchMLスタイルのXMLを生成できます。また、Xalan XSLトランスフォーマを使用して、XSL変換を処理できます。 |
Inbound Refineryサーバー |
XMLConverterSupport |
コンテンツ・サーバーで、XML変換およびXSL変換をサポートできます。 |
コンテンツ・サーバー |
この項では、XML変換の管理に関する次の項目について説明します。
コンテンツ・サーバーでは、ファイル拡張子、ファイル形式および変換を使用して、コンテンツ・アイテムがInbound Refineryおよびその変換アドオンによってどのように処理されるべきかを定義します。各コンテンツ・サーバーは、変換用にリファイナリにファイルを送信するように構成されている必要があります。
ファイル拡張子がファイル形式と変換にマップされていると、そのタイプのファイルはコンテンツ・サーバーへのチェックイン時に変換用に送信されます。ファイル拡張子、ファイル形式および変換のマッピングは、ファイル形式ウィザードまたは構成マネージャを使用して構成できます。
コンテンツ・サーバーではデフォルトで、Inbound Refineryに必要なほとんどの変換が使用可能です。デフォルトの変換に加え、XMLConverterSupportコンポーネントのインストール時に次の変換がコンテンツ・サーバーに追加されます。
変換 | 説明 |
---|---|
FlexionXML |
FlexionDocスキーマを使用してファイルをXMLに変換するために使用します。変換リストに含まれる標準のファイル・タイプ(Word、PowerPointなど)以外のファイル・タイプに適用されます。これらの標準のファイル・タイプをFlexionDocを使用したXMLへの変換用にリファイナリに送信するには、これらのファイル形式をFlexionXML変換に再マップする必要はありません。この変換は、ファイル形式ウィザードでは使用できません。構成マネージャを使用してマップする必要があります。 |
SearchML |
SearchMLスキーマを使用してファイルをXMLに変換するために使用します。変換リストに含まれる標準のファイル・タイプ(Word、PowerPointなど)以外のファイル・タイプに適用されます。これらの標準のファイル・タイプをSearchMLを使用したXMLへの変換用にリファイナリに送信するには、これらのファイル形式をSearchML変換に再マップする必要はありません。この変換は、ファイル形式ウィザードでは使用できません。構成マネージャを使用してマップする必要があります。 |
XML-XSLT Transformation |
XML ConverterによるFlexionDocスキーマへのドキュメントの変換後、生成されたXMLはXML-XSLT変換により、開発者が指定した別のXMLスキーマに変換されます。 |
コンテンツ・サーバーで使用可能な変換は、リファイナリで使用可能な変換と一致する必要があります。あるファイル形式がコンテンツ・サーバーで変換にマップされると、そのフォーマットのファイルは、チェックイン時に変換用に送信されます。その変換を承認するように、1つ以上のリファイナリが設定されている必要があります。
デフォルトで、Inbound Refineryに必要なほとんどの変換が使用可能です。リファイナリが承認できるデフォルトの変換に加え、XMLConverterコンポーネントのインストール時にFlexionXMLおよびSearchML変換がリファイナリに追加されます。FlexionXMLとSearchML変換はデフォルトで承認されます。
プライマリWeb表示可能レンディションとしてXMLファイルを設定する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」→「プライマリWebレンディション」を選択します。
「プライマリWeb表示可能レンディション」ページで、「XMLへの変換」オプションを選択します。
通常は、他のすべての変換オプションの選択を解除します。Inbound Refineryでは、ネイティブ・ファイル形式に基づいて各受信ファイルを変換しようとします。最初に選択された方法でそのフォーマットの変換がサポートされていない場合は、次に選択された方法でそのフォーマットがサポートされているかどうかが確認されます。Inbound Refineryでは、そのフォーマットの変換がサポートされている方法のうち、最初に選択された方法でファイルを変換しようとします。
たとえば、「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」オプションと「XMLへの変換」オプションの両方が選択されているとします。リファイナリは、サポートされるフォーマットを「サードパーティ・アプリケーションを使用してPDFに変換」方法を使用してPDFに変換しようとします。この方法が失敗するかどうかにかかわらず、これらのフォーマットについては、Inbound Refineryは別の変換方法は試しません。したがって、プライマリWeb表示可能レンディションとしてXMLファイルを作成する場合、通常は「XMLへの変換」オプションのみを選択します。
「更新」をクリックしてすべての変更内容を保存します。
「XMLオプション」をクリックします。
「XMLオプション」ページで、XMLオプションを設定し、「更新」をクリックして変更を保存します。
次の重要な注意事項に留意してください。
FlexionDocオプションおよびSearchMLオプションのデフォルト設定を調整する場合は、リファイナリのDomainDir
/ucm/ibr/bin
ディレクトリにあるintradoc.cfg
ファイルでオプション設定を指定できます。使用可能なFlexiondocオプションおよびSearchMLオプションの詳細は、リファイナリのIdcHomeDir
/components/XMLConverter/resources
ディレクトリにあるxx.cfg
ファイルを参照してください。intradoc.cfg
ファイルに変更を加えた後は、リファイナリを再起動する必要があります。
FlexionDocおよびSearchMLのドキュメント・ファイルは、XMLConverterコンポーネントとともにリファイナリのIdcHomeDir
/components/XMLConverter
ディレクトリにインストールされています。
追加のレンディションとしてXMLファイルを設定する手順は次のとおりです。
リファイナリにログインします。
「変換設定」から、「追加レンディション」を選択します。「追加レンディション」ページが表示されます。
「フォーマットがすべてサポートされている場合XMLに変換する」オプションを選択します。Inbound Refineryにより、PDFファイルなどの他のレンディションに加え、XMLファイルが生成されます。
生成されたXMLファイルがコンテンツ・サーバーに返されると、XMLファイルはフルテキスト索引に追加されます。ただし、XMLファイルに加えて他のWeb表示可能ファイルが生成されると、XMLファイルは、プライマリWeb表示可能レンディションとしては使用されません。たとえば、Inbound RefineryがPDFファイルとXMLファイルの両方を生成した場合、PDFファイルがプライマリWeb表示可能レンディションとして使用されます。コンテンツ・サーバーのWebレイアウト
・ディレクトリに格納されるXMLレンディションは、ファイル名内の文字@x
で識別できます。たとえば、Report2001@x~2.xml
ファイルはXMLレンディションです。
「更新」をクリックして変更を保存します。
「XMLオプション」をクリックします。
「XMLオプション」ページで、XMLオプションを設定し、「更新」をクリックして変更を保存します。
次の重要な注意事項に留意してください。
FlexionDocオプションおよびSearchMLオプションのデフォルト設定を調整する場合は、リファイナリのDomainDir
/ucm/ibr/bin
ディレクトリにあるintradoc.cfg
ファイルでオプション設定を指定できます。intradoc.cfg
ファイルに変更を加えた後は、リファイナリを再起動する必要があります。
使用可能なFlexiondocオプションおよびSearchMLオプションの詳細は、リファイナリのIdcHomeDir
/components/XMLConverter/resources
ディレクトリにあるxx.cfg
ファイルおよびsx.cfg
ファイルを参照してください。これらの構成ファイルは参照用であるため、変更しないでください。
FlexionDocおよびSearchMLのスキーマ・コードおよびドキュメント・ファイルは、XMLConverterコンポーネントとともにリファイナリのIdcHomeDir
/components/XMLConverter
ディレクトリにインストールされています。
Inbound Refineryは、Inbound Refineryを実行するJava仮想マシンに組み込まれたXalan XSLTプロセッサおよびSAXバリデータを使用します。変換を有効にするには、リファイナリ・サーバーにXMLConverterコンポーネントをインストールして有効にし、コンテンツ・サーバーにXMLConverterSupportコンポーネントをインストールして有効にする必要があります。
XSL変換を有効にする手順は次のとおりです。
リファイナリ・サーバーにログインします。
次のいずれかを実行します。
XMLレンディションをプライマリWeb表示可能ファイルにする場合は、「変換設定」→「プライマリWebレンディション」をクリックします。「プライマリWeb表示可能レンディション」ページが表示されたら、「XMLへの変換」を選択します。
XMLレンディションを追加のレンディションにする場合は、「変換設定」→「追加レンディション」をクリックします。「追加レンディション」ページが表示されたら、「フォーマットがすべてサポートされている場合XMLに変換する」を選択します。
「XMLオプション」をクリックします。
「XMLオプション」ページで、「XSLT変換の処理」を選択し、次のオプションから、使用するXMLスキーマを選択します。
FlexionDoc XMLの生成
SearchMLの生成
すべての変更を保存するには「更新」を、最後に保存した設定に戻すには「リセット」をクリックします。
Inbound RefineryでXSL変換を行うには、変換中に適用するXSLテンプレートがコンテンツ・サーバーにチェックインされている必要があります。XSLテンプレートをコンテンツ・サーバーにチェックインする手順は次のとおりです。
XSLファイルを作成します。XSLファイルは、特定のコンテンツ・タイプのXMLファイルが新しいXMLファイルにどのように変換されるかを指定します。DTDやスキーマを検証用に指定し、コンテンツ・サーバーに格納できますが、これは必須ではありません。
XSLファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインし、コンテンツ・タイプに関連付けます。
コンテンツ・チェックイン・フォームで、「タイプ」ドロップダウン・リストから「コンテンツ・タイプ」を選択します。
次の表記規則に従ってコンテンツIDを入力します。
コンテンツ・タイプ
.xsl
たとえば、コンテンツ・タイプが「ドキュメント」
の場合は、documents.xslと入力します。
「プライマリ・ファイル」としてXSLファイルを入力します。
「セキュリティ・グループ」が、XSLファイルに関連付けられているコンテンツ・サーバー内のDTD/スキーマ・ファイルおよびコンテンツ・サーバーにチェックインされるネイティブ・ファイルと一致していることを確認します。
「チェックイン」をクリックします。
このコンテンツ・タイプでファイルがチェックインされ、XML ConverterによってFlexionDoc/SearchML XMLファイルが生成されるかチェックインされたファイルがXMLである場合、このXSLファイルが新しいXMLドキュメントへのXSL変換に使用されます。
XMLに後処理するコンテンツ・タイプごとに、これらの手順を繰り返します。
検証が失敗すると、Inbound RefineryはSAX検証エンジンからエラーを収集し、hcspエラー・ページを作成し、そのページをコンテンツ・サーバーにチェックインしようとします。
リファイナリからエラー・ページをチェックインするには、Inboard Refineryに、コンテンツ・プロバイダへの送信プロバイダを手動で設定します。Inbound Refineryプロバイダの名前はエージェント名に一致する必要があります。たとえば、Inbound Refineryの名前がproduction_ibr
であり、production_cs
という名前のコンテンツ・サーバーに対してファイルを変換している場合、production_ibr
Inbound Refinery上にproduction_cs
という名前の送信プロバイダを作成する必要があります。
XSL変換の失敗に関する通知を受け取るように基準ワークフローを設定する手順は次のとおりです。
「メイン」メニューから「管理」→「管理アプレット」を選択します。
「アプレット」リストから「ワークフロー管理」を選択します。
XSLT変換の失敗を通知するための基準ワークフローを追加します。
次のプロパティでワークフロー・ステップを追加します。
ユーザー: 通知する必要があるユーザーを指定します。
終了条件: 「レビューアの最低必要人数」を選択し、値を0に設定します。
イベント: 「開始時」イベントに対して、次のカスタム・スクリプトの式を追加します。
<$if dDocTitle like "*XSLT Error"$> <$else$> <$wfSet("wfJumpEntryNotifyOff", "1")$> <$wfExit(0,0)$> <$endif$>
ワークフローの使用の詳細は、第6章「ワークフローの管理」を参照してください。
Inbound Refineryは、WindowsシステムにインストールされたネイティブMicrosoft Officeアプリケーションを使用して、ネイティブMicrosoft OfficeファイルをHTMLに変換できます。コンテンツ・サーバーはWindowsまたはUNIXプラットフォームのいずれにでもインストールできますが、Microsoft OfficeからHTMLへの変換が機能するためには、Inbound RefineryはMicrosoft Officeネイティブ・アプリケーションがインストールされているWindowsシステム上で構成されている必要があります。
HTML変換は、ネイティブ・アプリケーションでMicrosoft Officeファイルを自動的に開き、HTMLページとして保存し、HTML出力をコンテンツ・サーバーに返すための圧縮ZIPファイルにまとめます。
HTML変換では次のタイプのファイルを処理できます。
Microsoft Word 2003から2010
Microsoft Excel 2003から2010
Microsoft PowerPoint 2003から2010
Microsoft Visio 2007
WinNativeConverterとInbound Refineryとの連携が有効になっている場合、コンテンツ・サーバーにチェックインされたネイティブMicrosoft Officeファイルは変換用にInbound Refineryに送信されます。Inbound Refineryは、ネイティブMicrosoft Officeアプリケーションを使用したファイルのHTMLへの変換処理を自動化します。単一のHTMLページがコンテンツ・サーバーに返されると、それがWeb表示可能ファイルとして使用されます。変換により複数のHTMLページが生成されると、次のファイルがコンテンツ・サーバーに返されます。
プライマリWeb表示可能レンディションであるHCSPページ
OfficeアプリケーションからのHTML出力を含むZIPファイル
オプションで、ネイティブMicrosoft Officeファイルのサムネイル・レンディション
Inbound Refineryによって複数のHTMLページに変換されたドキュメントに対するコンテンツ・サーバー内のWeb表示可能リンクをユーザーがクリックすると、HCSPページによりサーバーがHTMLレンディションにリダイレクトされます。
Microsoft OfficeからHTMLへの変換を行うには、次のコンポーネントを指定されたサーバーにインストールして有効にする必要があります。
コンポーネント名 | コンポーネントの説明 | 有効にするサーバー |
---|---|---|
WinNativeConverter |
Inbound Refineryで、ネイティブのOfficeアプリケーションを使用して、Word、Excel、PowerPointおよびVisioで作成されたネイティブのMicrosoft OfficeファイルをHTMLに変換できます。 |
Inbound Refineryサーバー |
MSOfficeHtmlConverterSupport |
コンテンツ・サーバーで、Inbound RefineryによってネイティブのMicrosoft OfficeからHTMLに変換されたファイルが、ZIPファイルでコンテンツ・サーバーに返されることをサポートできます。コンテンツ・サーバーには、ZipRenditionManagementコンポーネントがインストールされている必要があります。 |
コンテンツ・サーバー |
ZipRenditionManagement |
コンテンツ・サーバーで、Inbound Refineryによって作成されてZIPファイルに圧縮されたHTMLのレンディションにアクセスできます。 |
コンテンツ・サーバー |
この項では、Microsoft OfficeからHTMLへの変換を使用するようにコンテンツ・サーバーを構成する方法について説明します。
WinNativeConverterがリファイナリにインストールされると、Word HTML、PowerPoint HTML、Excel HTMLおよびVisio HTMLオプションが「変換リスト」ページに追加されます。コンテンツ・サーバーによって送信されたアイテムに対してリファイナリが変換を実行するには、この変換オプションが有効になっている必要があります。コンテンツ・サーバーでは、ファイル形式および変換方法を使用して、コンテンツ・アイテムがInbound Refineryおよび変換オプションによってどのように処理されるべきかを定義します。
Microsoft OfficeドキュメントがInbound Refineryによって処理されるには、そのファイル拡張子が、HTML変換方法に関連付けられたフォーマット名にマップされている必要があります。HTML変換に対する追加の変換オプションは自動的にはマップされません。これらは手動でマップする必要があります。これらは、ファイル形式ウィザードまたは構成マネージャ・アプレットを使用して設定できます。構成マネージャ・アプレットでは、どのファイル拡張子をどの変換オプションにマップするかについて、より細かく制御できます。詳細は、次の各項を参照してください。
Inbound Refineryに対するファイル形式および変換方法は、コンテンツ・サーバーでファイル形式ウィザードを使用して管理できます。変更を加える手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「メイン」メニューで「管理」→「リファイナリ管理」→「ファイル形式ウィザード」を選択します。
ファイル形式ウィザードで、HTMLに変換するMicrosoft Officeドキュメント・ファイル・タイプを選択します。「変換」列には、ファイル・タイプに基づいた適切な変換オプションが表示されます。次に例を示します。
Wordの場合、doc、docx、dot、dotx
PowerPointの場合、ppt、pptx
Excelの場合、xls、xlsx
Visioの場合、vsd
注意: HTML変換では次のタイプのファイルを処理できます。
|
「更新」をクリックしてすべての変更内容を保存します。
Inbound Refineryに管理者としてログインします。
ナビゲーション・メニューで、「変換設定」→「プライマリWebレンディション」を選択します。
「プライマリWebレンディション」ページで、「選択したMS OfficeのフォーマットをMS HTMLに変換します」を選択します。
「更新」をクリックします。
Inbound Refineryに対するファイル形式および変換方法は、コンテンツ・サーバーで構成マネージャを使用して管理できます。変更を加える手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「メイン」メニューから「管理」→「管理アプレット」を選択します。
「アプレット」リストから「構成マネージャ」を選択します。
「オプション」→「ファイル形式」を選択します。
「フォーマット」列から変換するOfficeドキュメント・タイプに対するアプリケーション・フォーマットを選択します。たとえば、Microsoft Wordに対してapplication/mswordを選択します。
「編集」をクリックします。
「ファイル形式の編集」ダイアログで、「変換」リストから、選択したOfficeドキュメント・フォーマットに適切なHTML変換オプションを選択します。たとえば、application/mswordに対して変換オプションWord HTMLを選択します。
「OK」をクリックします。
HTMLに変換するすべてのMicrosoft Officeフォーマットに対して、これらの手順を繰り返します。
完了したら、「閉じる」をクリックして「ファイル形式」ページを閉じ、続いて構成マネージャを終了します。
コンテンツ・サーバーとInbound Refineryを再起動します。