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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
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17 予約とチャージバックの処理

この章では、チャージの処理、インボイスの操作および物理コンテンツ管理の予約プロセスについて説明します。ここで説明するタスクには、すべてのユーザーが実行できないものもあります。機能にアクセスできるかどうかは、割り当てられた権限とロールによって異なります。

チャージバックとは、保管施設の使用や、保管施設内のアイテムに実行されるアクション対して個人や企業に請求する料金です。ストレージ・アクションの説明を提供するために使用することもできます。予約は、ユーザーへのチェックアウト、後で使用するための予約またはリクエストが可能な物理アイテムを管理するために使用します。

この章の内容は、次のとおりです。

17.1 チャージバックの管理

インボイスは、管理対象コンテンツの保管、使用、予約および破棄に対して生成できます。その後インボイスを、適切なビジネス手順に従って、内部または外部の顧客に送信できます。

管理者は、チャージ・タイプ(請求可能なイベント)、支払タイプ(支払の方法)および顧客(請求先となるユーザーまたは組織)を設定します。設定後、特定の顧客の物理アイテムに対して発生している1つ以上のトランザクションを含むインボイスを作成することによって、請求可能な各アクション(作成、予約、破棄、保管)をそれらの顧客にチャージできます。自動トランザクションでは、トランザクションの発生時にチャージが自動的に計算されます。

チャージ・タイプは、特定の条件によってトリガーされる定義済トランザクションです。たとえば、オブジェクト・タイプとメディア・タイプが「ボックス」の物理アイテムを作成すると$5、優先度が「至急」のアイテムを予約すると$20かかる場合などがあります。

ユーザーがチャージ・タイプの条件を満たすアクションを実行するたびに、請求可能なトランザクションが、それに関連付けられたユーザーや組織(顧客)に対して記録されます。チャージ・タイプは、最も詳細なものが使用されます。チャージ・タイプAには2つの条件があり、チャージ・タイプBには同じ2つの条件以外に別の条件がある場合、チャージ・タイプBは、チャージ・タイプAの2つの条件を満たし、さらにチャージ・タイプBの3つの条件もすべて満たすトランザクションに対して記録されます。

金額は、各チャージ・タイプの各アイテムまたは特定の期間に関連付けられます。たとえば、物理アイテムを作成(または予約、破棄)するたびに料金をチャージしたり、物理アイテムの月額保管料をチャージしたりできます。

支払タイプは、サービスに対する内部または外部顧客の支払方法を指定します。事前定義済の支払タイプには、クレジット・カードとチェックがあります。カスタム支払タイプを作成することもできます。

顧客は、物理アイテムにレンダリングされたサービスに対してチャージされる内部ユーザー、外部ユーザーまたは組織です。(適切なビジネス手順に従って)物理コンテンツ管理によって生成されたインボイスを受信し、チャージバックに対する支払を行います。

チャージ・タイプ、支払タイプおよび顧客を定義したら、それらを使用してインボイスを作成し、請求可能なイベントが発生するたびに顧客に送信できます。インボイスは必要に応じて実行することも、定義済の条件に従って自動的に実行されるようにスケジュールすることもできます。

このセクションのトピックは次のとおりです:

17.1.1 チャージバック・プロセスの理解

実行する手順によっては、サイトに固有の予約プロセスが、ここで説明するものと一致しない場合があります。

チャージバックの一般的な実行プロセスは、次のとおりです。

  1. ユーザーが請求可能なアクション(物理アイテムの作成、予約、ストレージへの保管など)を実行します。

    自動トランザクションが有効になっている場合、ユーザーが物理アイテムに対していずれかのアクションを実行すると、そのアイテムがすべての定義済チャージ・タイプに対して照合されます。各アイテムに対するどのアクションも、現在のトランザクションに対して照合されます。トランザクションとの一致がない場合、そのアクションはチャージバックの対象として記録されません。

  2. トランザクションがシステム内に記録されます。管理者は、物理アイテムに対するアクションという点で、できるだけ多くの状況に対応できるトランザクションを用意する必要があります。これにより、チャージバックの自動化が進み、物理アイテムに対する個々のリクエストに注意を払う回数も減少します。

  3. 管理者がインボイスを生成します。これは、スケジュールされたインボイスを使用して自動的に実行するか、個々のインボイスを生成することによって手動で実行します。

  4. ビジネス手順に従って、インボイスが顧客に送信されます。物理コンテンツ管理機能は、インボイスを電子メールやその他の方法で送信しません。

  5. 企業の手順に従って、請求金額が支払われるか、支払済と見なされます。

  6. 請求金額が支払われた後、管理者が物理コンテンツ管理機能内で、該当するインボイスに支払済のマークを付けます。

17.1.2 チャージバック処理の構成

管理者は、チャージ・タイプ、支払タイプおよび顧客を設定します。


権限:

このアクションを実行するには、PCM.Admin.Manager権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。また、チャージバック機能には、ユーザーがこの領域で実行できる操作を定義する、独自の権限セットがあります。


デフォルトの物理コンテンツ管理機能には、次の事前定義済チャージ・アクションが付属しています。

  • 作成: ユーザーは、物理アイテムを作成したときに請求されます。

  • 破棄: ユーザーは、物理アイテムを破棄したときに請求されます。

  • 予約: ユーザーは、物理アイテムの予約をリクエストしたときに請求されます。

  • ストレージ: ユーザーは、物理アイテムを保管したときに請求されます。

デフォルトの物理コンテンツ管理機能には、次の事前定義済支払タイプが付属しています。

  • クレジット・カード: クレジット・カードで支払う顧客にチャージする場合に選択します。

  • チェック: チェックで支払う顧客にチャージする場合に選択します。

このセクションのトピックは次のとおりです:

17.1.2.1 チャージ・タイプの作成または編集


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.作成」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


常に、最も詳細なチャージ・タイプが使用されます。たとえば、チャージ・タイプAには2つの条件があり、チャージ・タイプBには同じ2つの条件以外に別の条件がある場合、チャージ・タイプBは、(チャージ・タイプAの2つの条件も満たすが)チャージ・タイプBの3つの条件すべてを満たすトランザクションに対して記録されます。

チャージバックに使用する新規チャージ・タイプを作成する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。「チャージ」「タイプ」を選択します。

  2. 「チャージ・タイプの構成」ページで「追加」をクリックします。

  3. 「チャージ・タイプの作成」または「チャージ・タイプの編集」ページで、チャージ・タイプのプロパティを指定します。

    • チャージ・タイプID: チャージ・タイプの一意の識別子。最大: 30文字。このフィールドは、「チャージ・タイプの編集」ページで表示専用です。

    • 説明: チャージ・タイプの説明。最大: 60文字。

    • アクション: チャージ・タイプに関連付けられたアクションのタイプ。「作成」、「破棄」、「予約」または「ストレージ」を選択できます。

    • チャージ金額: ドルおよびセント単位でのトランザクションのチャージ金額とチャージの頻度(アイテム単位または期間単位)。

    • 頻度: 「アクション」が「ストレージ」に設定された場合に適用される、ストレージ期間の頻度。

    • オブジェクト・タイプ: このチャージ・タイプをトリガーするオブジェクト・タイプ。リストからオブジェクト・タイプを表示して選択するには、「参照」をクリックします。

    • メディア・タイプ: このチャージ・タイプをトリガーするメディア・タイプ。リストからメディア・タイプを表示して選択するには、「参照」をクリックします。

    • 転送方法および優先度: 「アクション」が「予約」に設定された場合に適用される、このチャージ・タイプをトリガーする予約の転送方法。

    新規チャージ・タイプが、チャージ・タイプの構成ページに表示されるリストの先頭に追加されます。


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.編集」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


ページを変更するには、アイテムのリストから編集するアイテムを選択し、アイテムの「アクション」メニューから「チャージ・タイプの編集」を選択します。プロパティを必要に応じて変更したら、「OK」をクリックします。

17.1.2.2 チャージ・タイプの表示


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.読取り」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


チャージ・タイプのプロパティを表示する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。「チャージ」「タイプ」を選択します。

  2. 「チャージ・タイプの構成」ページで、チャージ・タイプのリストからアイテムを選択し、アイテムの「情報」アイコンをクリックします。支払タイプ情報ページが開き、このチャージ・タイプのすべてのプロパティがリストされます。

17.1.2.3 チャージ・タイプの削除


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.削除」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


チャージ・タイプを削除する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。「チャージ」「タイプ」を選択します。

  2. チャージ・タイプの構成ページで、チャージ・タイプのリストから編集するアイテムを選択し、アイテムの「アクション」メニューから「チャージ・タイプの削除」を選択するか、アイテムのチェック・ボックスを選択し、「表」メニューの「削除」を選択します。

17.1.2.4 支払タイプの作成または編集


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.作成」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


チャージバックに使用する新規支払タイプを作成するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。その後、「チャージ」を選択し、「支払方法」を選択します。

  2. 「支払方法の構成」ページで「追加」をクリックします。

  3. 「支払方法の作成」または「支払方法の編集」ページで、支払タイプのプロパティを指定し、「OK」をクリックします。

    新規支払タイプが、「支払方法の構成」ページに表示されるリストの末尾に追加されます。


権限:

次のアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.編集」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


支払タイプを変更するには、アイテムのリストから編集するアイテムを選択し、アイテムの「アクション」メニューから支払タイプの編集を選択します。プロパティを必要に応じて変更したら、「OK」をクリックします。

17.1.2.5 支払タイプの表示


権限:

次のアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.読取り」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


支払タイプのプロパティを表示する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。その後、「チャージ」を選択し、「支払方法」を選択します。

  2. 「支払方法の構成」ページで、支払タイプのリストからアイテムを選択し、アイテムの「情報」アイコンをクリックします。

    支払タイプ情報ページが開き、この支払タイプのすべてのプロパティがリストされます。

17.1.2.6 支払タイプの削除


権限:

次のアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.削除」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


支払タイプを削除する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。その後、「チャージ」を選択し、「支払方法」を選択します。

  2. 「支払方法の構成」ページで、支払タイプのリストから編集するアイテムを選択し、「アクション」メニューの支払タイプの削除を選択します。

17.1.2.7 顧客の作成または編集


権限:

次のアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.作成」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


チャージバックに使用する新規顧客を作成する手順は次のとおりです。

  1. トップ・メニューから「物理」「構成」を選択します。その後、「チャージ」を選択し、「顧客」を選択します。

  2. 「顧客の構成」ページで「追加」をクリックします。

  3. 「顧客の作成」または「顧客の編集」ページで、顧客のプロパティを指定します。

    • 顧客ID: 請求されるグループの一意のID。最大文字数は30です。

    • 名前: 顧客のわかりやすい名前。最大文字数: 60。

    • 住所および連絡先情報: 住所と電子メールや電話などの連絡先情報。

    • アクティブ: 顧客のアクティブ・ステータスのインジケータ。デフォルト: いいえ。

    新規顧客が、「顧客の構成」ページに表示されるリストの末尾に追加されます。


権限:

次のアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.編集」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


顧客を変更するには、顧客のリストから編集する顧客を選択し、顧客リストの「アクション」メニューから「顧客の編集」を選択します。プロパティを必要に応じて変更したら、「OK」をクリックします。

17.1.2.8 顧客の表示


権限:

次のアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.読取り」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


顧客のプロパティを表示する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。その後、「チャージ」を選択し、「顧客」を選択します。

  2. 「顧客の構成」ページで、顧客のリストからアイテムを選択し、アイテムの「情報」アイコンをクリックします。「顧客情報」ページが開き、この顧客のすべてのプロパティがリストされます。

17.1.2.9 顧客の削除


権限:

次のアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「CBC.チャージバック.削除」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


顧客を削除する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。その後、「チャージ」を選択し、「顧客」を選択します。

  2. 「顧客の構成」ページで、顧客のリストから削除するアイテムを選択し、「アクション」メニューの「顧客の削除」を選択します。複数の顧客を削除するには、顧客のチェック・ボックスを選択し、「表」メニューの「削除」を選択します。

17.1.2.10 自動トランザクションの作成

自動トランザクションを定義するには、トランザクション・タイプを選択し、それを有効にします。自動トランザクションを有効にする手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。「チャージ」「自動トランザクション」を選択します。

  2. 「自動トランザクションの構成」ページで、トランザクションのチェック・ボックスを選択することによって、自動化する必要があるトランザクションを選択します。

  3. 作業が完了したら、「更新の送信」をクリックします。

17.1.2.11 手動トランザクションの作成または編集

手動トランザクションは、自動トランザクションとほぼ同じ方法で作成できます。手動トランザクションを追加する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。「チャージ」手動トランザクションを選択します。

  2. 手動トランザクションの作成ページで、トランザクションに必要な情報を入力します。

  3. 完了したら、「作成」をクリックします。

17.1.2.12 手動トランザクションの削除


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理マネージャ」権限、「CBC.チャージバック.削除」権限、および「CBC.チャージバック.管理」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


トランザクションを削除する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。「チャージバック」を選択します。

  2. 「チャージ・インボイス」ページで、「インボイスがないトランザクション」へのリンクを選択します。

  3. トランザクションのリストから、削除するトランザクションの「削除」チェック・ボックスを選択します。

17.1.3 チャージバック・タスクの管理

この項では、チャージの処理、インボイスの操作および請求について説明します。内容は次のとおりです。

17.1.3.1 インボイスの作成またはスケジュール


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理マネージャ」権限、「CBC.チャージバック.作成」権限、および「CBC.チャージバック.管理」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


新規インボイスを手動で作成する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「インボイス」を選択します。「チャージバック」を選択します。

  2. 「インボイス」ページで「追加」をクリックします。

  3. インボイスに含めるアイテム(特定の部門からのレコードなど)のスクリーニングに使用するコンテンツ基準を選択します。

  4. トランザクションのフィルタ処理に必要な追加基準を入力します。「インボイスの生成」をクリックしてすぐにインボイスを作成するか、「スケジュール」をクリックします。「スケジュール」をクリックすると、スケジュール・ページが開き、そこでスケジュール基準を入力できます。

  5. 終了したら、「OK」をクリックします。

17.1.3.2 インボイスの調整


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理マネージャ」権限、「CBC.チャージバック.編集」権限、および「CBC.チャージバック.管理」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


インボイスを編集する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「インボイス」を選択します。

  2. 「インボイス」ページで、アイテムの「アクション」メニューから、「編集」「インボイスの調整」を選択します。ページが開き、そこでインボイスの情報を調整できます。

17.1.3.3 インボイスの削除


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理マネージャ」権限、「CBC.チャージバック.削除」権限、および「CBC.チャージバック.管理」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


インボイスを削除する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「インボイス」を選択します。

  2. 「インボイス」ページに表示されたインボイスのリストで、インボイスの横にあるチェック・ボックスを選択し、「表」メニューの「削除」を選択します。

17.1.3.4 インボイス情報の表示


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理マネージャ」権限、「CBC.チャージバック.読取り」権限、および「CBC.チャージバック.管理」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


インボイスを表示する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「インボイス」を選択します。

  2. 「インボイス」ページで、表示する情報を含むインボイスの「情報」アイコンをクリックします。

17.1.3.5 インボイスの印刷


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理マネージャ」権限、「CBC.チャージバック.インボイスの印刷」権限、および「CBC.チャージバック.管理」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


インボイスを印刷する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「インボイス」を選択します。

  2. 「インボイス」ページで、印刷するインボイスの「アクション」メニューから、「レポート」を選択します。

17.1.3.6 インボイスへの支払済のマーク付け


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理マネージャ」権限、「CBC.チャージバック.管理」権限、および「CBC.チャージバック.編集」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


インボイスに支払済のマークを付ける手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「インボイス」を選択します。

  2. 「インボイス」ページで、支払済のマークを付けるインボイスの「アクション」メニューから、「編集」「支払済としてマーク」を選択します。

17.2 予約の処理

予約は、物理コンテンツを管理するために使用します。ユーザーは、現在使用できないアイテムを予約できます(他のユーザーがそのアイテムを保持している場合など)。他のユーザーが同じアイテムの予約リクエストを作成した場合、その予約は待機リストに追加されます。このリストは、ユーザーがアイテムを予約した順序を示します。予約リクエストは、複数のアイテムから構成される場合があります。

予約リクエストが作成されると、電子メール通知が管理者に送信され、管理者はリクエストを処理し、組織の適切な手順に従って予約実行プロセスを開始します。

標準的な予約権限を持つユーザーは、既存の予約を変更できません。この操作は、管理者がPCMリクエスタのデフォルトよりも強力な特殊権限を付与した場合のみ可能になります。

通常、各ユーザーは、同じアイテムに対して1つのみ予約リクエストを作成できます。ただし、管理者の設定によっては、ユーザーに複数のリクエストの作成が許可される場合があります。これは、他のユーザーのかわりに予約リクエストを作成するユーザーがいる環境で役立ちます。

このセクションのトピックは次のとおりです:

17.2.1 予約リクエストのプロパティ

各予約リクエストには、次のようないくつかのプロパティがあります。

17.2.1.1 リクエスト・ステータス

リクエスト・ステータスでは、予約された物理アイテムの現在のステータスが指定されます。このステータスは、次のいずれかになります。

  • 待機リスト: リクエスト・アイテムは現在、他のユーザーにチェックアウトされています。戻されると、次のリクエスタが使用可能になります(管理者が待機リストの順序のオーバーライドを選択した場合を除く)。

  • 処理中(初期デフォルト): 予約されたアイテムは使用可能であり、配信用に準備されています。1つの予約に対して1つのリクエスト・アイテムのみが「処理中」ステータスになります。

  • 見つかりません: 指定されたロケーションにリクエスト・アイテムが見つかりません。

  • 使用不可: リクエスト・アイテムは現在、配信用に処理できません。

  • 拒否済: 予約リクエストは管理者によって拒否されたため、実行できません。

  • 取消済: 予約リクエストは、実行前に取り消されました。

  • チェックアウト: 予約されたアイテムは、現在他のユーザーの予約リクエストの一部として所有されています。物理アイテムがチェックアウトされている場合は、現在位置(「物理」アイテム情報ページに示される)が、自動的に関連する予約リクエストの「配信先場所」フィールドの値に設定されます。このフィールドに値が入力されていない場合、現在位置は「その他」に設定されます。また、物理アイテム情報ページに表示される現在位置のコメントは、関連する予約リクエストに対して指定されたロケーション・コメントに設定されます。コメントが指定されていない場合は、予約を行ったユーザーのログイン名が設定されます。

  • 期限切れ: 予約されたアイテムは現在、他のユーザーにチェックアウトされており、構成されたチェックアウト時間内に戻されていません。そのため、予約リクエストは、現時点では処理できません。

    デフォルトでは、期限切れのアイテムを所持しているユーザーに対して、電子メール通知が送信されます。この電子メール通知はオフにできます。

  • 戻り済: チェックアウトされたアイテムが記憶域リポジトリに戻されたため、他のユーザーによる予約とチェックアウトが可能です。

17.2.1.2 転送方法

転送方法によって、リクエストを作成したユーザー(リクエスタ)が、予約されたアイテムをどのように受信するかが指定されます。ユーザーは、予約リクエストの作成時に転送方法を指定します。サポートされている転送方法は、次のとおりです。

  • コピー: 物理コンテンツ・アイテムが複製され、そのコピーが目的の受信者に提供されます。このコピーは、物理的なもの(たとえば、コピーDVD)または電子的なもの(たとえば、CDのISOイメージ)になります。

  • FAX: 物理コンテンツ・アイテムが目的の受信者にFAXで送信されます。

  • メール: 元の物理コンテンツ・アイテムが目的の受信者に郵送されます。

  • ピックアップ: 目的の受信者が物理コンテンツを直接受け取ります。

  • 電子メール: コンテンツ・アイテムが目的の受信者に電子メールで送信されます。

17.2.1.3 優先度

予約リクエストの優先度によって、実行の緊急性が指定されます。ユーザーは、予約リクエストの作成時に優先度を指定します。サポートされている優先度は、次のとおりです。

  • 優先度なし: 予約されたアイテムの配信に関する優先度は特にありません(至急ではない)。アイテムは、適切な処理手順に従って配送されます。

  • 至急: 予約が行われてからできるだけ早く、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

  • 今朝: 予約が行われた日の朝に、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

  • 今日: 予約が行われた日に、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

  • 今週: 予約が行われた週に、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

17.2.2 予約の管理

予約の管理に関するタスクは、次のとおりです。

17.2.2.1 予約リクエストの作成


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.予約.作成」権限が必要です。この権限は、デフォルトで事前定義済のPCMリクエスタ・ロールとPCM管理者ロールに割り当てられます。


予約リクエストは、物理アイテムに対してのみ作成できます。電子アイテムを予約しようとした場合、エラー・メッセージが表示されます。

デフォルトでは、各ユーザーは同一のアイテムに対して予約リクエストを1つのみ発行できます。ユーザーが複数の人物のかわりに予約リクエストを作成する場合(たとえば、管理者の代理)、この動作をオーバーライドすると便利です。そうするには、physicalcontentmanager_environment.cfg構成ファイルに次の変数を追加します。

AllowMultipleRequests=true

他のアイテムを含む物理アイテムに対して予約リクエストを作成した場合、他のアイテムはその予約に含まれます。子アイテムはリクエスト内に表示されませんが、親アイテムのチェックアウトを実行すると、子アイテムもすべてチェックアウトされます。リクエストは各子アイテムに対して作成できますが、子アイテムは親アイテムが戻されるまでチェックアウトできません。

予約リクエストが送信されるとすぐに、すべてのリクエスト・アイテムのステータスが、自動的に「処理中」に変化します。ただし、それらのステータスがすでに「処理中」または「チェックアウト」になっている場合は除きます。その場合は、「待機リスト」に変化します。

標準的な予約権限(事前定義済のpcmrequestorロール)を持つユーザーは、デフォルトで既存の予約を変更できません。予約リクエストを編集するには、「PCM.予約.編集」権限が付与されている必要があります。

予約リクエストを作成する手順は次のとおりです。

  1. 予約する物理アイテムを検索し、それらをコンテンツ・バスケットに追加します。

  2. 「コンテンツ・サーバー」「コンテンツ・バスケット」を選択します。

  3. 「コンテンツ・バスケット」ページで、予約する各物理アイテムのチェック・ボックスを選択し、「表」メニューの「リクエスト」「選択したアイテムのリクエスト」を選択します。コンテンツ・バスケット内のすべてのアイテムを予約するには、「すべてのアイテムのリクエスト」を選択します。

    選択したアイテムを予約した後にコンテンツ・バスケットから削除するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

  4. 「はい」または「いいえ」をクリックします。予約リクエストを中止するには、「取消」をクリックします。

  5. 「リクエストの作成」または「リクエストの編集」ページで、新規予約リクエストのプロパティを指定します。

    • リクエスト名: 予約の名前。一意である必要はありません。各予約リクエストには、一意のシステム内部参照があります。各予約リクエストは、リクエスト名ではなく、この内部参照を使用して追跡されます。このため、複数の予約に同じ名前を付けても問題ありません。最大文字数は30です。

    • リクエスト日: リクエストが作成された日時。デフォルトは現在の日時です。

    • リクエスタ: リクエストを送信するユーザー。デフォルトは、現在ログインしているユーザーです。

    • セキュリティ・グループ: リクエストが割り当てられるグループ。セキュリティ・グループを使用すると、ユーザーがアクセスできるリクエストを制限できます。

    • 転送方法および優先度: 転送方法および使用する優先度。

    • 期限: アイテムが必要な日付。日付を選択するには、カレンダ・アイコンをクリックします。時間の指定はオプションです。指定しなかった場合、午前0時(12:00)が使用されます。

    • 配信先場所およびロケーション・コメント: アイテムの配信先となるロケーション。このロケーションがストレージ階層内にある場合は、「参照」をクリックして、ロケーションを検索および選択できます。階層内にない場合は、「コメント」フィールドを使用して配信の詳細を提供します。アイテムがチェックアウトされる場合、その現在のロケーション(「物理」アイテム情報ページに表示)は、関連する予約リクエストのこのフィールドの値に自動的に設定されます。値が入力されていない場合、現在のロケーションは「その他」に設定されます。

    • コメント: 必要に応じて指定する追加のコメント。

  6. 完了したら、「作成」をクリックします。

すべてのリクエスト・アイテムのステータスが、自動的に「処理中」に変化します。ただし、それらのステータスがすでに「処理中」または「チェックアウト」になっている場合は除きます。その場合は、「待機リスト」に変化します。アイテムが予約され、予約リクエストに関する通知が管理者に送信されます。管理者が予約リクエストを処理すると、そのリクエストを組織の手順に従って実行できるようになります。

17.2.2.2 予約リクエストの編集


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.予約.編集」権限が必要です。この権限は、デフォルトで事前定義済のPCM管理者ロールに割り当てられています。PCMが構成されたときの設定によっては、ユーザーがこの権限なしで、所有された予約を編集できます。


予約リクエストのプロパティを変更する手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「予約」を選択します。

  2. 「予約検索結果」ページで、編集する予約リクエストを見つけ、その「アクション」メニューから、「編集」「リクエストの編集」を選択します。

  3. 「リクエストの作成」または「リクエストの編集」ページで、予約リクエストのプロパティを変更し、完了したら「更新の送信」をクリックします。

17.2.2.3 予約リクエストの削除


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.予約.削除」権限が必要です。この権限は、デフォルトで事前定義済のPCM管理者ロールに割り当てられています。PCMが構成されたときの設定によっては、ユーザーがこの権限なしで、所有された予約を削除できます。


予約リクエストを削除する(および効率的にそれを取り消す)手順は次のとおりです。

  1. 「物理」「予約」を選択します。

  2. 「予約検索結果」ページで、削除する予約リクエストを見つけ、その「アクション」メニューから、「リクエストの削除」を選択します。

    予約リクエストはすぐに削除され、その後プロンプトが表示されることはありません。エラーが発生しなかった場合、予約リクエストが正常に削除されたことを示すメッセージが表示されます。

17.2.2.4 物理アイテムの予約の表示


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.予約.読取り」権限が必要です。この権限は、デフォルトで事前定義済のPCMリクエスタ・ロールとPCM管理者ロールに割り当てられます。


物理アイテムの未処理の予約リクエストをすべて表示する手順は次のとおりです。

  1. 物理アイテムを検索します。

  2. 検索結果ページで、アイテムの「アクション」メニューから「情報」「予約の表示」を選択します。

  3. 「予約検索結果」ページが開き、現在の物理アイテムの未処理の予約リクエストがすべてリストされます。

17.2.2.5 リクエスト・アイテムのステータスの変更


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.予約.編集」権限が必要です。この権限は、デフォルトで事前定義済のPCM管理者ロールに割り当てられています。PCMが構成されたときの設定によっては、ユーザーがこの権限なしで、所有された予約のステータスを変更できます。


予約リクエストに含まれるリクエスト・アイテムのステータスを変更する手順は次のとおりです。

  1. 変更するリクエスト・アイテムを検索します。

  2. 「予約検索結果」ページで、変更対象ステータスのリクエスト・アイテムを見つけ、その「アクション」メニューから、「情報」「リクエスト・アイテム情報」を選択します。

  3. 「リクエスト・アイテム情報」ページで、「ページ」メニューの「編集」を選択します。

  4. 「リクエスト・アイテムの編集」ページで、新しいステータスを選択し、完了したら「更新の送信」をクリックします。