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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11g リリース1 (11.1.1)
B72426-04
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16 物理コンテンツの管理

この章では、電子形式でリポジトリに格納されない、物理的なレコードやコンテンツの構成と管理に関連するタスクについて説明します。この機能は、物理コンテンツ管理機能が有効化されている場合にのみ利用できます。これは、「最小」レベルを除き、すべてのレベルに対してデフォルトで有効化されます。

この章の内容は、次のとおりです。

16.1 物理コンテンツ管理の構成

物理コンテンツ管理(PCM)は、リポジトリに電子的に格納されない物理レコードやコンテンツ(たとえば、コンパクト・ディスクなどの物理メディア)を管理するために使用します。外部アイテムと内部アイテムのすべてが、ソースや形式にかかわらず、1つのユーザー・インタフェースを使用して管理できます。電子(内部)コンテンツと物理(外部)コンテンツのどちらにも、同一の保存スケジュールを使用できます。

物理アイテムのストレージ・ロケーションと保存スケジュールを追跡できます。これは、次に示す主な機能を使用して実行します。

アイテムをローカルに保管することに加え、外部ストレージの容量を設定して、アーカイブ・コンテンツを別の場所に移動できます。

次に示す表16-1のリストでは、PCM環境の設定に必要なタスクについて説明しています。

表16-1 PCM環境を設定するためのタスク

タスク 説明

必要なユーザー・ロールと権限の設定

PCM環境に必要なユーザーのロールおよび権限を特定して構成します。

チャージバック処理の構成

支払タイプ(クレジット、現金など)、チャージ・タイプ(支払い請求可能なイベント)および顧客(サービス料金の請求先になる組織またはユーザー)を定義します。

ロケーション・タイプの構成

物理コンテンツを格納する場所を定義します。ロケーション・タイプには、倉庫、室内、区画、棚などのストレージ領域が含まれます。

オブジェクト・タイプの構成

その場所に格納されるアイテムの種類を定義します。1つのストレージ・ロケーションには、特定の種類のオブジェクトを保持できます。また、ユーザーが間違った場所にオブジェクトを格納しようとすると、エラーが発生します。

メディア・タイプの構成

オブジェクトと関連付けるメディアの種類を定義します。たとえば、光学は、数種のメディア・タイプ(混在、CD、ディスク、DVDなど)に分けられるオブジェクトのタイプです。

デフォルトの予約情報の構成

デフォルトのメタデータ値は、予約と外部に格納されるアイテムに対して設定できます。

コンテンツ用、ストレージ用およびユーザー用のバーコード・ラベルの作成

ユーザー用のデフォルト値が用意されていますが、バーコード・ラベルのデザインも可能です。

ストレージ領域環境の定義

ロケーション、オブジェクトおよびメディアのタイプを定義したら、それらのタイプにストレージ領域とのリレーションシップを割り当てます。

物理コンテンツの処理ルールの作成(必要な場合)

これは、物理コンテンツ以外のコンテンツに対するルールの作成と同じです。


このセクションのトピックは次のとおりです:

16.1.1 チャージバック処理の構成

チャージバックとは、保管施設の使用や、保管施設内のアイテムに実行されるアクション対して個人や企業に請求する料金です。PCMは、管理対象コンテンツの保存、使用、予約および廃棄に対するインボイスの作成に使用できます。このようなインボイスは、適切なビジネス手順に従って内部や外部の顧客に送信できます。

ユーザーや管理者は、それぞれに割り当てられた権限やロールに応じて、チャージバックと顧客を設定できます。チャージバックと顧客の構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用』を参照してください。

16.1.2 ロケーション・タイプの構成


権限:

ロケーション・タイプを設定するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


ロケーション・タイプは、物理コンテンツを保持するストレージ領域の定義で使用します。これらは、アイテムを格納するストレージの単位の階層を表します。PCMでは、ロケーション・タイプを使用して、管理対象の外部物理コンテンツのロケーションを追跡します。ロケーション・タイプを再配置しても、既存のストレージ・ロケーションには影響しません。内容は次のとおりです。

16.1.2.1 事前定義済のロケーション・タイプ

デフォルトの物理コンテンツ管理機能には、次に示す6つの事前定義済ロケーション・タイプ(階層順)が用意されています。それらのロケーション・タイプには、デフォルトの「トレイ」レイアウト用の標準アイコンがあります。

事前定義済のロケーション・タイプ アイコン(大きいアイコン) コンテンツの記憶域を許可(デフォルト)

倉庫

アイコンの前後にその説明があります。

いいえ

室内

アイコンの前後にその説明があります。

いいえ

アイコンの前後にその説明があります。

いいえ

区画

アイコンの前後にその説明があります。

いいえ

アイコンの前後にその説明があります。

いいえ

位置

アイコンの前後にその説明があります。

はい


デフォルトの設定には、変更できるものがあります。コンテンツのストレージは、特定のレベルにのみ適用され、それより下位のレベルには適用されません。たとえば、デフォルトの階層では、棚には複数の位置があり、それぞれの位置にコンテンツ・アイテムを保持できますが、棚のレベル自体には直接コンテンツ・アイテムを割り当てることができません。棚の位置に対してのみ割り当てることができます。ロケーション・タイプ「棚」にはコンテンツを格納できませんが、タイプ「位置」には格納できます。

これらの事前定義済のロケーション・タイプは、階層化されています。1つの倉庫は1つ以上の部屋で構成され、1つの部屋は1つ以上の行で構成され、1つの行は1つ以上の区画で構成されます。それ以下も同様に構成されます。

16.1.2.2 ロケーション・タイプのアイコン

定義済の各ロケーション・タイプには、ストレージ・ロケーションのロケーション・タイプを示すために使用するアイコンを割り当てることができます。このアイコンには、次に示す3つの種類があり、/weblayout/ resources/layouts/Layout_Name/Skin_Name/Pcm_Iconsに保存されます。

  • Name_lg.gif: これは、大きい種類のアイコン(32x32ピクセル)で、調査ページのサムネイル表示に使用されます。

  • Name_sm_closed.gif: これは小さい種類のアイコン(16x16ピクセル)で、ツリー・ビューでストレージ・スペースのロケーション・タイプを示すために使用されます。これは、ストレージ・ロケーションの下の子ツリーが閉じられているとき、または子ストレージ・ロケーションが存在しないときに、「トレイ」レイアウトに表示されます。

  • Name_sm_open.gif: これは小さい種類のアイコン(16x16ピクセル)で、ストレージ・ロケーションの下の子ツリーが開かれているときに、ストレージ・スペース階層でストレージ・ロケーションのロケーション・タイプを示すために使用されます。

事前定義済のロケーション・タイプの開いたアイコンと閉じたアイコンは同一のものですが、変更することも可能です。

カスタマイズしたアイコンのファイルをロケーション・タイプのイメージ選択リストに追加するには、前述の命名規則で名前を付けた3つの各アイコン・ファイル(gif)を該当するPcm_Iconsディレクトリにコピーします。たとえば、Storage_archive_lg.gif (32x32ピクセル)、Storage_archive_sm_open.gif (16x16ピクセル)およびStorage_archive_sm_closed.gif (16x16ピクセル)というアイコン・ファイルを作成したら、それらのファイルを前述のディレクトリにコピーすると、デフォルトの「トレイ」レイアウトに表示されるようになります。

このソフトウェアの前のバージョンで作成したアイコンは、アップグレード時には自動的に転送されません。アップグレード後にコピーする必要があります。

16.1.2.3 ロケーション・タイプの作成または編集


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「PCM.管理.ロケーション・タイプ」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


次の情報は、一般的なナビゲーション手順を示しています。特定のカスタム・メタデータのフィールドを作成する例は、第16.1.2.7項を参照してください。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. 次に「タイプ」「ロケーション・タイプ」を選択します。

  3. 「ロケーション・タイプの構成」ページで、「追加」をクリックします。

  4. 「ロケーション・タイプの作成」ページまたは「ロケーション・タイプの編集」ページで、次に示すロケーション・タイプのプロパティを指定します。

    • ロケーション・タイプID: ロケーション・タイプ階層に表示されるロケーション・タイプの識別子。最大文字数は30です。

    • ロケーション名: タイプの名前。最大で30文字まで使用できます。

    • 説明: タイプについての簡単な説明。

    • ツールチップ: ロケーション・タイプ選択リスト内のオプションに、マウス・カーソルを合わせたときに表示されるテキスト。最大文字数は30です。

    • コンテンツのストレージを許可(デフォルト): これを選択すると、このロケーション・タイプにデフォルトでコンテンツ・アイテムを保持できるようになります。この設定は、ストレージ・ロケーションを定義するときにオーバーライドできます。デフォルト設定をオーバーライドすると、異常なストレージ・ロケーションに対応するのに役立ちます。また、ダミーのストレージ・ロケーションを作成すると、ユーザーはパラレル・オブジェクト間で一貫した番号付けを維持できます。

      この設定は、この特定のロケーション・タイプ・レベルにのみ適用され、階層の下位のロケーション・タイプには適用されません。したがって、ロケーションのボックスは、その子ロケーション・タイプにコンテンツが格納されると無効になる場合があります。たとえば、デフォルトの階層では、棚には複数の位置があり、それぞれの位置にコンテンツ・アイテムを格納できます。ただし、コンテンツ・アイテムは棚レベルに直接割り当てることはできず、棚の位置にのみ割り当てることができます。そのため、「棚」ロケーション・タイプはコンテンツのストレージにはなりませんが、「位置」ロケーション・タイプはコンテンツのストレージになります。

    • 許容最大アイテム数: 「コンテンツのストレージを許可(デフォルト)」が選択されている場合にのみ利用できます。ロケーション・タイプに保持できるコンテンツ・アイテムのデフォルトの最大数を指定します。この設定は、記憶領域階層の記憶域ロケーションを定義するときにオーバーライドできます。この数は、この特定のロケーション・タイプ・レベルでのコンテンツの記憶域にのみ適用され、記憶領域階層の下位のロケーション・タイプには適用されません。

    • イメージ: このロケーション・タイプに使用するアイコンを指定します。

  5. 終了したら、「OK」をクリックします。

    新しいロケーション・タイプが、「ロケーション・タイプの構成」ページのリストの下側に追加されます。「上へ」の矢印と「下へ」の矢印をクリックして、新しいロケーション・タイプをロケーション・タイプ階層内の新しい位置に必要に応じて移動します。

ロケーション・タイプを変更する場合は、編集するタイプをリストから選択して、「アクション」メニューの「編集」を選択します。プロパティを必要に応じて変更したら、「OK」をクリックします。

16.1.2.4 ロケーション・タイプ情報の表示


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「PCM.管理.ロケーション・タイプ」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


既存のロケーション・タイプについての情報を表示するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. 次に「タイプ」「ロケーション・タイプ」を選択します。

  3. 「ロケーション・タイプの構成」ページで、ロケーション・タイプを選択して、「情報」アイコンをクリックします。

    「情報」ページが開きます。

  4. 情報を確認したら、「OK」をクリックします。

16.1.2.5 ロケーション・タイプの削除


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「PCM.管理.ロケーション・タイプ」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


ロケーションを削除することなく、既存のロケーション・タイプ削除するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. 次に「タイプ」「ロケーション・タイプ」を選択します。

  3. 「ロケーション・タイプの構成」ページで、削除するロケーション・タイプを選択して、「情報」アイコンをクリックします。

    「情報」ページが開きます。

  4. ページのメニューから、「削除」を選択します。

16.1.2.6 ロケーション・タイプの再配置


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限および「PCM.管理.ロケーション・タイプ」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


定義済ロケーション・タイプの階層順序を変更するには:


重要:

ロケーション・タイプを再配置しても、既存のストレージ・ロケーションには影響しません。並べ替えたロケーション・タイプと既存のストレージ・ロケーションを一致させるには、そのストレージ・ロケーションを削除して、ストレージ環境を再構築する必要があります。


  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. 次に「タイプ」「ロケーション・タイプ」を選択します。

  3. 「ロケーション・タイプの構成」ページで、「上へ」の矢印と「下へ」の矢印をクリックして、階層内の新しいレベルにロケーション・タイプを移動します。

  4. 新しいストレージ階層が完成するまで、この手順を各ロケーション・タイプに対して繰り返します。

  5. 作業が完了したら、「更新の送信」をクリックします。

    ロケーション・タイプが正常に構成されたことを示すメッセージが表示されます。

  6. 「OK」をクリックして、「ロケーション・タイプの構成」ページに戻ります。

16.1.2.7 例: ロケーション・タイプの作成


権限:

この例を実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限と「PCM.管理.ロケーション・タイプ」権限が必要です。これらの権限は、デフォルトでPCM管理者ロールに割り当てられています。


この例では、「Box」というロケーション・タイプを作成して、ストレージ・レベル階層の最下位(「位置」の下)に配置します。これにより、それぞれに最大5つの物理アイテムを格納できるBoxが、各位置に1つ以上格納されるようになります。

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. 次に「タイプ」「ロケーション・タイプ」を選択します。

  3. 「ロケーション・タイプの構成」ページで、「追加」をクリックします。

  4. 「ロケーション・タイプの作成」ページまたは「ロケーション・タイプの編集」ページの「ロケーション・タイプID」フィールドに、Archiveと入力します。

  5. 「名前」フィールドに、Boxと入力します。

  6. 「説明」フィールドに、ロケーション・タイプの説明を入力します(オプション)。

  7. 「ツールチップ」フィールドに、ロケーション・タイプのツールチップを入力します(オプション)。

  8. 「コンテンツのストレージを許可(デフォルト)」が選択されていることを確認して、「許可されるコンテンツ・アイテム数」フィールドに5と入力します。

  9. 「イメージ」リストで、storage_box_lg.gifアイコン・イメージを選択します。このイメージは、「トレイ」レイアウトの「ストレージの参照」ツリーで、ストレージ・ロケーションのロケーション・タイプを示すために使用されます。

  10. 「OK」をクリックします。

    ロケーション・タイプが正常に構成されたことを示すメッセージと、新しく作成したロケーション・タイプのプロパティが表示されます。

  11. 「OK」をクリックします。

    「ロケーション・タイプの構成」ページが開くと、ロケーション・タイプのリストの下側に新しいロケーション・タイプ「Box」が追加されています。

16.1.3 オブジェクト・タイプの構成

オブジェクト・タイプでは、ストレージ・ロケーションに保持できるアイテムのタイプを定義します。物理アイテムを作成するときには、そのアイテムのオブジェクト・タイプを指定します。割り当てられているストレージ・ロケーションに許容されていないオブジェクト・タイプを選択すると、エラー・メッセージが表示され、物理アイテムはチェックインできなくなります。

オブジェクト・タイプは、別のオブジェクト・タイプを保持することがあります。たとえば、事前定義済の「ボックス」オブジェクトは、事前定義済オブジェクト・タイプの「フォルダ」、「光学」、「マイクロ」、「ドキュメント」および「テープ」を保持できます。オブジェクト・タイプ間のリレーションシップは、「オブジェクト・タイプ・リレーションシップの編集」ページで定義します。

オブジェクト・タイプについて、次の内容を説明します。

16.1.3.1 事前定義済のオブジェクト・タイプ

PCMには、次に示す事前定義済オブジェクト・タイプが用意されています。

  • すべて (すべての事前定義済オブジェクト・タイプとカスタム・タイプ)。「すべて」オブジェクト・タイプは、このソフトウェアの現行バージョンでは物理アイテムに関連付けできません。

  • ボックス

  • ドキュメント

  • フォルダ

  • マイクロ

  • 光学

  • テープ

メディア・タイプを使用すると、ストレージ・ロケーションに保持できる内容を、さらに詳細に指定できます。詳細は、16.1.4項を参照してください。

ストレージ・ロケーションを作成するときには、オブジェクト・タイプを指定する必要はありません。その場合、あらゆるタイプのコンテンツを記憶域ロケーションに保持できます。あるオブジェクト・タイプを選択すると、それとは別のオブジェクト・タイプの物理アイテムをストレージ・ロケーションに割り当てようとしたときに、エラー・メッセージが表示され、その物理アイテムはチェックインできなくなります。

16.1.3.2 オブジェクト・タイプの作成または編集


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


新しいオブジェクト・タイプを作成するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. その後、「タイプ」「オブジェクト・タイプ」を選択します。

  3. 「オブジェクト・タイプの構成」ページで、「オブジェクト・タイプ」の「表」領域で、「追加」をクリックします。

  4. 「オブジェクト・タイプの作成」または「オブジェクト・タイプの編集」ページで、オブジェクト・タイプのプロパティを指定します。

  5. 「作成」をクリックします。

    オブジェクト・タイプが正常に作成されたことを確認するメッセージが表示されます。

  6. 「OK」をクリックします。

    新しいオブジェクト・タイプが「オブジェクト・タイプの構成」ページのオブジェクト・タイプのリストに追加され、「物理アイテムの作成」または物理アイテムの編集ページで選択できるようになります。

    オブジェクト・タイプを編集する場合は、アイテムの「アクション」メニューから「オブジェクト・タイプの編集」を選択します。

16.1.3.3 オブジェクト・タイプ情報の表示


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


既存のオブジェクト・タイプについての情報を表示するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. その後、「タイプ」「オブジェクト・タイプ」を選択します。

  3. 「オブジェクト・タイプの構成」ページで、既存のタイプのリストからオブジェクト・タイプを選択して、「情報」アイコンをクリックします。

  4. 作業の完了後に、「OK」をクリックして、「オブジェクト・タイプの構成」ページに戻ります。

16.1.3.4 オブジェクト・タイプの削除


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


既存のオブジェクト・タイプを削除するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. その後、「タイプ」「オブジェクト・タイプ」を選択します。

  3. 「オブジェクト・タイプの構成」ページで、オブジェクトの「アクション」メニューから「オブジェクト・タイプの削除」を選択します。複数のタイプを削除する場合は、そのタイプのチェック・ボックスを選択して、「表」メニューから「削除」を選択します。

    オブジェクト・タイプが削除され、その影響についてのメッセージが表示されます。

  4. 「OK」をクリックして、「オブジェクト・タイプの構成」ページに戻ります。

16.1.3.5 オブジェクト・タイプ・リレーションシップの編集


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


オブジェクト・タイプ・リレーションシップを編集するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. その後、「タイプ」「オブジェクト・タイプ」を選択します。

  3. 「オブジェクト・タイプの構成」ページで、編集するアイテムを選択して、「アクション」メニューから「オブジェクト・タイプ・リレーションシップの編集」を選択します。

  4. 「オブジェクト・タイプ・リレーションシップの編集」ページで、現在のオブジェクト・タイプに含めることができるすべてのオブジェクト・タイプが「割り当てられたオブジェクト・タイプ」ボックスに含まれていることを確認します。それ以外の場合は、「未割当のオブジェクト・タイプ」ボックス内の該当するアイテムを選択し、「追加」をクリックして、そのアイテムを「割り当てられたオブジェクト・タイプ」ボックスに移動します。

  5. 作業が完了したら、「更新の送信」をクリックします。

    オブジェクト・タイプのリレーションシップが更新され、情報ページが再度開くと、「オブジェクト・タイプ保留」フィールドの値が更新されています。

16.1.4 メディア・タイプの構成

メディア・タイプとは、オブジェクト・タイプの拡張です。これにより、ストレージ・ロケーションに格納できるコンテンツのタイプを詳細に指定できるようになります。

物理アイテムを作成するときに、そのアイテムのメディア・タイプを指定します。使用可能なメディア・タイプは、物理アイテムに選択したオブジェクト・タイプによって異なります。割り当てられているストレージ・ロケーションに許容されていないメディア・タイプを選択すると、エラー・メッセージが表示され、物理アイテムはチェックインできなくなります。

メディア・タイプについて、次の内容を説明します。

16.1.4.1 事前定義済のメディア・タイプ

PCMには、次に示す事前定義済メディア・タイプが用意されています。

事前定義済のメディア・タイプ オブジェクト・タイプ

ボックス

ボックス


混在
FAX
書類
写真

ドキュメント

フォルダ

フォルダ


混在
マイクロフィッシュ
マイクロフィルム

マイクロ


混在
CD
ディスク
DVD
ブルーレイ

光学


混在
オーディオ
データ
ビジュアル

テープ


混在
オーディオ
ボックス
CD
データ
ディスク
DVD
ブルーレイ
FAX
フォルダ
マイクロフィッシュ
マイクロフィルム
書類
写真
ビジュアル

すべて


16.1.4.2 メディア・タイプの作成または編集


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


新しいメディア・タイプを作成するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. その後、「タイプ」「メディア・タイプ」を選択します。

  3. 「メディア・タイプの構成」ページの「メディア・タイプ」領域で、「追加」をクリックします。

  4. 「メディア・タイプの作成」または「メディア・タイプの編集」ページで、メディア・タイプのプロパティを指定します。

  5. 「作成」をクリックします。

    メディア・タイプが正常に作成されたことを確認するページが開きます。

  6. 「OK」をクリックします。

    新しいメディア・タイプが「メディア・タイプの構成」ページのメディア・タイプのリストに追加され、「物理アイテムの作成」または物理アイテムの編集ページで選択できるようになります。

    メディア・タイプを編集する場合は、そのメディア・タイプの「アクション」メニューから「編集」を選択します。プロパティを必要に応じて変更して、「更新の送信」をクリックします。

16.1.4.3 メディア・タイプ情報の表示


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


既存のメディア・タイプについての情報を表示するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. その後、「タイプ」「メディア・タイプ」を選択します。

  3. 「メディア・タイプの構成」ページで、表示するタイプの「情報」をクリックします。

    「情報」ページが開きます。

  4. 作業の完了後に、「OK」をクリックして、「メディア・タイプの構成」ページに戻ります。

16.1.4.4 メディア・タイプの削除


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


既存のメディア・タイプを削除するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. その後、「タイプ」「メディア・タイプ」を選択します。

  3. 「メディア・タイプの構成」ページで、削除するアイテムの「アクション」メニューから「メディア・タイプの削除」を選択します。複数のアイテムを削除する場合は、そのアイテムのチェック・ボックスを選択して、「表」メニューから「削除」を選択します。

    メディア・タイプが削除され、その影響についてのメッセージが表示されます。

  4. 「OK」をクリックして、「オブジェクト・タイプの構成」ページに戻ります。

16.1.5 デフォルトのメタデータ値の構成: 外部および予約


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


ユーザーが1つ以上のアイテムの予約リクエストを送信すると、新しいコンテンツ・アイテムがリポジトリ(「予約」セキュリティ・グループ内)にチェックインされます。このコンテンツは、自動的に「予約処理」ワークフローに組み込まれ(このワークフローが有効な場合)、そのリクエストについてのワークフロー・レビュー通知が管理者に送信されます。

予約リクエストのレビュー後に、管理者は、組織内の該当する手順に従って、その予約リクエストの処理を進めることができるようになります。

リポジトリにチェックインする予約アイテムに対して、デフォルトのメタデータ値を定義できます。デフォルトのメタデータ値は、外部ストレージに割り当てられるアイテムに対しても設定できます。定義の手順は、同じです。


重要:

外部ストレージのオプションは、外部ストレージ機能が有効な場合にのみ表示されます。このステータスを確認するには、「物理」「構成」「設定」の順に選択します。「外部」オプションが選択されていることを確認します。


16.1.5.1 予約および外部ストレージに対するデフォルトのメタデータ値の設定

リポジトリにチェックインする予約に対するデフォルトのメタデータ値または外部ストレージに対するデフォルト値を設定するには:

  1. 「物理」「構成」の順に選択します。

  2. 「メタデータ」「予約のデフォルト・メタデータ」の順に選択します。

  3. 外部ストレージを構成する場合は、「物理」「構成」「外部」「外部のデフォルト・メタデータ」の順に選択します。

  4. 「チェックインした予約エントリのデフォルト・メタデータ」または「チェックインした外部のエントリのデフォルト・メタデータ」ページで、メタデータ値を設定して、「更新の送信」をクリックします。

設定されるデフォルト値は、次のとおりです。

  • デフォルトのコンテンツIDは、resまたはoffsiteです。この接頭辞をIDに追加することで、アイテムの完全なコンテンツIDが作成されます(たとえば、res1430068offsite3921)。この設定は、変更できません。

  • デフォルトのコンテンツ・タイプは、REQUEST-PCMリクエストまたはOFFSITEREQUEST - 外部リクエストです。

  • デフォルトのタイトルは、予約については予約、外部ストレージについては外部の転送リクエストです。この接頭辞を名前に追加することで、アイテムの完全なタイトルが作成されます(たとえば、予約リクエスト)。

  • デフォルトのセキュリティ・グループは、予約または外部です。


    重要:

    コンテンツ・タイプとセキュリティ・グループは変更できます。ただし、これを変更する場合は、新しい設定に合わせて予約処理とワークフローも変更する必要があります。


16.2 ストレージ領域の構成

ストレージ領域の設計時には、次の問題について考慮する必要があります。

このセクションのトピックは次のとおりです:

16.2.1 PCMストレージ領域の閲覧

PCMでは、定義済の領域環境を使用して、物理アイテムのストレージと保存を追跡します。物理アイテムに対して作業する場合は、そのアイテムをストレージ・ロケーションに割り当てます。これにより、PCMはアイテムの保管場所を認識して追跡できるようになります。

この項では、PCMで定義済のストレージ環境を閲覧する方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。

16.2.1.1 ストレージ領域の階層

PCMのストレージ領域は、階層的に設定します。ストレージ・ロケーションには、それよりも小規模のストレージ・ロケーションが含まれ、そのストレージ・ロケーションには、さらに小規模のストレージ・ロケーションが含まれます。これが、同様に繰り返されます。ストレージ領域の階層(規模の大きなものから小さなものに並ぶ)は、デフォルトで使用できます。

図16-1 デフォルトのストレージ領域の階層

前後のテキストで説明する一般的なストレージ階層。
「図16-1 デフォルトのストレージ領域の階層」の説明

図16-1に示すように、1つの倉庫は1つ以上の室内で構成され、1つの室内は1つ以上の行で構成されるというように繰り返されます。階層をさらに下ると、より詳細な(小規模な)ストレージ・ロケーションに進みます。

作業対象になるストレージ領域環境は、組織に合わせて設定されている物理コンテンツ管理機能に応じて、各種の階層レベルが含まれていることがあります。

ストレージ領域は、図16-2のように表すこともできます。これは、系統図に似ています。トップ・レベルの倉庫には、室内が含まれ、その室内には行が含まれています。行には区画が含まれ、区画には棚が含まれます。各棚の個別の位置には、アイテムがあります。

図16-2 ストレージ領域環境の例

ストレージ領域については前後の文で説明しています。
「図16-2 ストレージ領域環境の例」の説明

PCMでは、定義済のストレージ環境の領域使用状況を追跡して、ストレージ・ロケーションの「ストレージ情報」ページに使用可能なストレージ領域についての情報を示します。十分な領域が確保できないロケーションには、アイテムを保管できません。

ストレージ・ロケーションは、親ロケーションに関係なく追加できます。たとえば、倉庫内に行や区画位置を定義できます。


注意:

デフォルトで、使用可能な記憶領域は毎日深夜に再計算されます。そのため、ストレージの可用性情報には前夜の状況が反映されることになり、日中の進行状況に合わせて完全には更新されていない可能性があります。


16.2.1.2 ストレージ・ロケーションのプロパティ


重要:

許容されるコンテンツ・ストレージのタイプは、特定のレベルにのみ適用されます。たとえば、デフォルトの階層では、棚には複数の位置があり、それぞれの位置にコンテンツ・アイテムを保持できますが、棚のレベル自体には直接コンテンツ・アイテムを割り当てることはできません。棚の位置に対してのみ割り当てることができます。そのため、ロケーション・タイプ「棚」にはコンテンツを格納できませんが、タイプ「位置」には格納できます。


ストレージ領域環境内の各ストレージ・ロケーションには、いくつかのプロパティがあります。

  • ロケーション・タイプ: 各ストレージ・ロケーションにはロケーション・タイプが割り当てられます。これは、ストレージ領域階層でストレージ・ロケーションの場所を特定する際に役立ちます。使用可能なロケーション・タイプは、管理者によって定義されています。

    次の事前定義済ロケーション・タイプ(階層順)が使用できます。

    • 倉庫

    • 室内

    • 区画

    • 位置

    コンテンツのストレージは、特定のレベルに適用され、それより下位のレベルには適用されません。たとえば、棚には複数の位置があり、それぞれの位置にコンテンツ・アイテムを保持できますが、棚のレベル自体には直接コンテンツ・アイテムを割り当てることができません(棚の位置に対してのみ割り当てることができます)。

    これらの事前定義済ロケーション・タイプは階層化されていて、1つの倉庫は1つ以上の部屋で構成され、1つの部屋は1つ以上の行で構成され、1つの行は1つ以上の区画で構成され、それ以下も同様に構成されます。

  • オブジェクト・タイプ: ストレージ領域環境のストレージ・ロケーションのオブジェクト・タイプでは、そのストレージ・ロケーションで保持できるアイテムのタイプを指定します。

    次の事前定義済オブジェクト・タイプを使用できます。

    • すべて。「すべて」オブジェクト・タイプは、物理アイテムには関連付けできません。

    • ボックス

    • ドキュメント

    • フォルダ

    • マイクロ

    • 光学

    • テープ

    管理者は、組織のニーズを満たすように、別のオブジェクト・タイプのリストを設定することもできます。新しい物理アイテムを作成するときに、そのオブジェクト・タイプを「物理アイテムの作成」ページで選択します。

  • メディア・タイプ: ストレージ領域環境でのストレージ・ロケーションのメディア・タイプでは、そのストレージ・ロケーションで保持できるアイテムのタイプを詳細に指定できます。

    いくつかの事前定義済メディア・タイプが用意されていますが、管理者は、組織のニーズを満たすように別のメディア・タイプのリストを設定することもできます。

    使用可能なメディア・タイプは、現在のストレージ・ロケーションに選択したオブジェクト・タイプに応じて異なります。次の表では、各事前定義済オブジェクト・タイプに対して選択可能な事前定義済メディア・タイプについて説明しています。

オブジェクト・タイプ サポートされるメディア・タイプ

ボックス

ボックス

ドキュメント


混在
FAX
書類
写真

フォルダ

フォルダ

マイクロ


混在
マイクロフィッシュ
マイクロフィルム

光学


混在
CD
ディスク
DVD
ブルーレイ

テープ


混在
オーディオ
データ
ビジュアル

すべて


混在
オーディオ
ボックス
CD
データ
ディスク
DVD
ブルーレイ
FAX
フォルダ
マイクロフィッシュ
マイクロフィルム
書類
写真
ビジュアル

16.2.1.3 ストレージのステータス

ストレージ領域内のストレージ・ロケーションにコンテンツ・アイテムを保持できるときには、コンテンツを単位で保管できるかどうかをステータスで判断します。また、保管できない場合は、ステータスでその理由を判断します。ストレージ・ロケーションのステータスは、ロケーション・ページのステータス列に示されます。このステータスは、次のいずれかを示します。

  • 使用可能: このストレージ・ロケーションにはコンテンツを保管可能であり、領域は使用可能です。これがデフォルトです。ステータスが指定されていない場合は、このステータスであるとみなされます。

  • 予約済: このストレージ・ロケーション、またはそのロケーションの子ストレージ・ロケーションは予約済のため、コンテンツを保管できません。そのストレージ・ロケーションには使用可能な領域が存在することもありますが、物理アイテムの将来のストレージとして確保されています(たとえば、保管する大量のアイテムが到着したときにグループ化されたストレージを確保するため)。その領域を予約したユーザーがログインしたときには、そのユーザーに対して領域が使用可能であると示されます。

  • 占有: このストレージ・ロケーションは最大ストレージ容量に達しているため、それ以上のコンテンツを追加できません。

ユーザーがストレージ・ロケーションをブロックしている可能性があります。これにより、領域が使用可能な場合でも、ストレージ・ロケーションにコンテンツを保存できなくなります。この場合、ロケーション・ページのステータス列は空になります。

16.2.2 ストレージ領域の管理

ストレージ領域の管理に関連するタスクは、次のとおりです。

16.2.2.1 ストレージ・ロケーションの作成


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.ストレージ.作成」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


ストレージ領域階層に新しいストレージ・ロケーションを作成するには:

  1. 「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. 階層の最上位にロケーションを作成する場合は、「作成」を選択して、そのページの「アクション」メニューから「ストレージ・ロケーションの定義」を選択します。または、リスト内のストレージ・ロケーションの「アクション」メニューから、ストレージ・ロケーションの作成を選択すると、そのレベルに新しい子ストレージ・ロケーションを追加できます。

  3. 「ストレージの作成」または「ストレージの編集」ページで、ストレージ・ロケーションのプロパティを指定します。

    • ストレージ名: このストレージ領域の名前。最大で30文字まで使用できます。

    • 説明: ロケーションについての簡単な説明。最大で30文字まで使用できます。

    • ロケーション・タイプ: ストレージ・ロケーションのタイプ。リストからタイプを選択します。使用可能なタイプは、ストレージ領域が作成されたストレージ階層の場所によって異なります。

    • コンテンツのストレージを許可: これを選択すると、ストレージ・ロケーションにコンテンツ・アイテムを保持できます。デフォルトは、選択したロケーション・タイプに対して構成されているデフォルト設定になりますが、このデフォルトは必要に応じてオーバーライドできます。そのロケーションの子ロケーションにコンテンツを保持する場合は、これを有効にする必要はありません。

      たとえば、「棚」タイプのストレージ・ロケーションには複数の位置があり、それぞれの位置にコンテンツ・アイテムを保持できます。アイテムを棚レベルで直接割り当てず、棚の位置にのみ割り当てる(位置で格納し、棚では格納しない)場合は、棚記憶域ロケーションはコンテンツの記憶域を許可しないように設定し、位置記憶域ロケーションは記憶域を許可するように設定します。

      選択すると、これ以降のすべてのフィールド(「リクエスタ」は除く)が使用可能になります。

    • ステータス: アイテムを保持できるロケーションに対してのみ選択できます。ロケーションのステータス(たとえば、「使用可能」)。

    • リクエスタ: コンテンツの保存が可能で、ストレージのステータスが「予約済」に設定されているロケーションにのみ選択できます。ストレージ・ロケーションを予約したユーザーが表示されます。

    • ロケーション保留: アイテムを保持できるロケーションに対してのみ使用可能になります。ストレージ・ロケーションに保管される物理アイテムのタイプです。オブジェクト・タイプの指定を省略すると、このストレージ・ロケーションには、すべてのタイプのコンテンツを保持できるようになります。オブジェクト・タイプを選択した場合、そのタイプ以外のオブジェクト・タイプを他のユーザーが格納しようとすると、エラー・メッセージが表示され、物理アイテムはチェックインされません。

    • 許容最大アイテム数: アイテムを保持できるロケーションに対してのみ使用できます。このロケーションに保持できるアイテムの最大数を指定します。これは、使用可能な領域の追跡に使用されます。指定しない場合は1とみなされ、記憶域ロケーションに割り当てることができるアイテムは1つのみです。

    • バーコード: アイテムを保持できるロケーションに対してのみ選択可能になります。アイテムのバーコードです。指定を省略すると、ランダムな19桁の番号が割り当てられます。

    • アドレス情報: 外部ストレージ・ロケーションの都道府県、市町村、番地、郵便番号などの情報です。

    • 外部送り先コード: 「外部ストレージ」が有効な場合にのみ使用できます。外部ストレージの送り先コード。

  4. 完了したら「作成」をクリックします。

    新しく作成したストレージ・ロケーションは、そのロケーションに割り当てたレベルのストレージ領域階層に含まれるようになります。

16.2.2.2 ストレージ・ロケーションのバッチ作成


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.マネージャ」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


バッチ作成は、ストレージ階層(または、その階層の一部)が、その階層を構成するオブジェクトの名前付けと番号付けの一貫性が保たれた、整形式のツリー構造で構成されるようにする場合に役立ちます。この手順では、このようなストレージ・ロケーション構造を1つの操作で定義できます。オブジェクトごとの定義は必要はありません。

定義済オブジェクトは、このページから直接ストレージ階層に追加するのではありません。そのかわりに、ストレージ・ロケーションを作成するために使用する、名前付けルールと番号付けルールを指定します。「OK」をクリックすると、StorageImport.hdaというファイルが生成され、このファイルを既存のストレージ階層にインポートします。

1つのバッチで複数のストレージ・ロケーションをストレージ領域階層に追加するには:

  1. 「物理」「構成」「バッチ・ストレージの作成」の順に選択します。

  2. 「バッチ・ストレージ・インポート・ファイルの作成」ページで、「参照」をクリックします。

  3. 「ストレージ・ロケーションの選択」ダイアログで、新しいストレージ・ロケーション構造の追加先になるストレージ階層のレベルにナビゲートして、「OK」をクリックします。

  4. ストレージ・ロケーションのバッチを作成するために使用するルールとパラメータを指定します。

    • ロケーション・タイプ: ロケーション・タイプのリストからロケーションを選択します。

    • 名前の接頭辞: ストレージ名の接頭辞。この接頭辞は、ストレージ・ロケーションの名前と説明に組み込まれます。指定を省略すると、名前と説明には番号のみが含まれるようになります(たとえば、003)。

    • 開始番号: ストレージ・ロケーションの名前と説明に組み込まれる連続番号の開始番号。指定しない場合、1が使用されます。

    • アイテム数: ストレージ領域に含めるストレージ・ロケーションのインスタンス数。連続番号に使用される桁数のデフォルトは3で、これにより、Warehouse_NNNというような名前が付けられます(たとえば、Warehouse_003)。

      これは、storagecreationutility_environment.cfgファイルのAutoStorageNumberWidth変数で変更できます。値を変更したら、コンテンツ・サーバーを再起動します。

    • コンテンツの許可: これを選択すると、ストレージ・ロケーションに直接アイテムを格納できるようになります。このオプションは、このストレージ・ロケーションにのみ適用され、子ロケーションには適用されません。子ロケーションに内容が格納される場合には、このオプションを有効にする必要はありません。

      たとえば、「棚」ストレージ・ロケーションには複数の位置があり、それぞれの位置にコンテンツ・アイテムを保持できます。アイテムの割当てを棚ではなく位置にのみ許可する場合は、このボックスの選択を解除して、アイテムを保管できるように位置ロケーションを設定します。

    • 許可されるコンテンツ・アイテム数: 「コンテンツの許可」が選択されている場合に使用できます。ストレージ・ロケーションで保持できるアイテムの最大数を指定します。ストレージ・ロケーションの領域を追跡するために使用されます。このオプションを指定しない場合は、1が使用されます(1つのアイテムのみを記憶域ロケーションに割り当てることができます)。

    • オブジェクト・タイプ: 「コンテンツの許可」が選択されている場合にのみ使用できます。これにより、定義されているすべてのオブジェクト・タイプから、ストレージ・ロケーションに格納できる物理コンテンツ・アイテムのタイプを指定します。

      指定しない場合、記憶域ロケーションには任意のタイプの物理コンテンツを格納できます。オブジェクト・タイプを選択した場合、そのタイプ以外のオブジェクト・タイプを他のユーザーが格納しようとすると、エラー・メッセージが表示され、物理アイテムはチェックインされません。

  5. 作業の完了後に「作成」すると、定義した指定内容に応じてストレージ・ロケーションが作成されます。「リセット」をクリックすると、ページの値が初期値に戻ります。

    StorageImport.hdaというファイルが生成され、このファイルをハード・ドライブに保存するためのダイアログが開きます。

    新しく作成したストレージ・ロケーションは、そのロケーションに割り当てたストレージ領域階層内のレベルに組み込まれます。

    ストレージ・ロケーションのバッチ作成を検討するときには、次の情報について考慮する必要があります。

    • ストレージ領域を定義するときには、既存のロケーション・タイプ階層に従う必要があります。最上位のストレージ・ロケーションから開始して、階層の上位から下位に向けて順に作業を進めます。子ロケーションの下に親ロケーション(たとえば、列の上に棚)を追加することはできません。これを実行しようとすると、StorageImport.hdaストレージ定義ファイルをインポートするときにエラー・メッセージが表示されます。

    • 生成した各ストレージ・ロケーションの名前と説明は、名前の接頭辞(指定した場合)と連続番号を基にして、Warehouse_001R003WH_NY-012のように作成されます。

    • 連続番号に使用されるデフォルトの桁数は、3です。この桁数を変更するには、storagecreationutility_environment.cfgファイルのAutoStorageNumberWidth値を変更します。値を変更したら、コンテンツ・サーバーを再起動します。

  6. 「OK」をクリックします。

    「検索」ページが再度開きます。

16.2.2.3 ストレージ・ロケーションの編集


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.ストレージ.編集」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


既存のストレージ・ロケーションのプロパティを編集するには:

  1. 「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. 編集するアイテムの「アクション」メニューから、「編集」ストレージ・ロケーションの編集の順に選択します。

  3. 「ストレージの作成」または「ストレージの編集」ページで、ストレージ・ロケーションのプロパティを必要に応じて変更して、作業の完了後に「更新の送信」をクリックします。

    ストレージ・ロケーションが正常に更新されたことを示すメッセージと、現行のストレージ・ロケーションのプロパティのリストが表示されます。

16.2.2.4 ストレージ・ロケーションについての情報の表示


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.記憶域.読取り」権限が必要です。この権限は、デフォルトでPCM管理者ロールとPCMリクエスタ・ロールに割り当てられています。


ストレージ・ロケーションについての情報を表示するには:

  1. 「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. ストレージ・ロケーションの「情報」アイコンをクリックするか、ストレージ・ロケーションの「アクション」メニューから「情報」「ストレージ情報」の順に選択します。

  3. 終了したら、「OK」をクリックします。

    「検索」ページが再度開きます。

このページには、選択したストレージ・ロケーションの現行のプロパティと、合計(すべての子ストレージ・ロケーションから計算される)使用可能領域および現在使用している領域が表示されます。さらに、ページの上部には、そのストレージ・ロケーションがストレージ領域階層のどこに位置しているかを示すロケータ・リンクがあります。

デフォルトで、使用可能な記憶領域は毎日深夜に再計算されます。そのため、表示されるストレージの可用性情報には前夜の状況が反映されることになり、日中の進行状況に合わせて更新されていない可能性があります。「PCM.管理.マネージャ」権限のある管理者は、「記憶領域カウントの処理」バッチ・サービスを実行することで、使用可能なストレージ・スペースの再計算を強制できます。

16.2.2.5 ストレージ・ロケーションの削除


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.ストレージ.削除」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


ストレージ・ロケーションは、削除する前に空にしておく必要があります。アイテムが格納されていないロケーションは、空とみなされます。あるストレージ・ロケーションの子ストレージ・ロケーションがすべて空の場合は、そのブランチ全体を削除できます。空でないストレージ・ロケーションを削除しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。

ストレージ・ロケーションを削除するには:


注意:

事前定義済の「その他」ストレージ・ロケーションは、空であっても削除できません。


  1. 「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. 削除するストレージ・ロケーションにナビゲートして、そのアイテムの「アクション」メニューから「削除」ストレージ・ロケーションの削除の順に選択します。

    検索ページから複数のストレージ・ロケーションを削除するには、それらのロケーションのチェック・ボックスを選択して、「表」メニューの「削除」を選択します。

    ストレージ・ロケーションが空の場合、そのロケーションはストレージ領域階層からすぐに(警告なしに)削除され、「検索」ページがリフレッシュされます。ストレージ・ロケーションが空でない場合は、エラー・メッセージが表示され、そのロケーションが削除されることはありません。

16.2.2.6 ストレージ・ロケーションのブロック


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.ストレージ.ブロック」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


ブロック後のロケーションとその子ロケーションには、領域が使用可能な場合でもアイテムを保管できなくなります。

ブロックできるのは、空のストレージ・ロケーションのみです。ロケーションがブロックされると、そのロケーションの「コンテンツのストレージを許可」設定が「いいえ」に設定されます。

使用例としては、ストレージ区画が(物理的な理由から)使用できないときに、複数の行にわたって連続番号を維持する必要がある場合にダミーのストレージ・ロケーションを作成します。

ストレージ・ロケーションをブロックするには:

  1. 「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. ブロックするストレージ領域のレベルにナビゲートして、そのレベルの「アクション」メニューから「編集」「ストレージのブロック」の順に選択します。

    最初の「検索」ページが再度開きますが、このストレージ・ロケーションにはコンテンツを割り当てることができなくなります。それまで「使用可能」と示されていたステータス列は空欄になります。さらに、そのストレージ・ロケーションの「ストレージ情報」ページでは、「コンテンツのストレージを許可」フィールドに「いいえ」が設定されます。

ストレージ・ロケーションのブロック済ステータスを取り消して、再度コンテンツのストレージを許可するには、そのストレージ・ロケーション編集して、「コンテンツのストレージを許可」の設定値を「はい」に設定します。ストレージ・ロケーションのブロックを解除すると、「検索」ページのステータス列が再度「使用可能」になります。ストレージ・ロケーションがブロックされていた間は、そのロケーションは空のままになります。

16.2.2.7 ストレージ・ロケーションの予約または予約の取消し


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.ストレージ.予約」権限が必要です。この権限は、デフォルトでPCM管理者ロールとPCMリクエスタ・ロールに割り当てられています。


ストレージ・ロケーションが予約されると、そのロケーションのすべての子ロケーションも予約されます。管理者またはストレージ・ロケーションを予約したユーザーのみが、そのストレージ・ロケーションにアイテムを追加できます。

将来使用するストレージ・ロケーションを予約するには:

  1. 「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. 予約するストレージ・ロケーションを含むストレージ領域レベルにナビゲートします。

  3. そのロケーションの「アクション」メニューから、「編集」「ストレージの予約」の順に選択します。

  4. ユーザーのリストから、領域を予約するリクエスタを選択します。

  5. 最初の「検索」ページが再度開き、ストレージ・ロケーションのステータス列の表示は「予約済」になります。また、予約を行ったユーザーの名前がステータスの横の括弧内に表示されます。

ストレージ・ロケーションの予約済ステータスを取り消すには、予約したロケーションにナビゲートして、「アクション」メニューから「編集」「リクエストの取消」の順に選択します。

16.2.2.8 ストレージ・ロケーション内のすべてのアイテムの表示


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.ストレージ.表示」権限が必要です。この権限は、デフォルトでPCM管理者ロールとPCMリクエスタ・ロールに割り当てられています。


ストレージ・ロケーション内に現在格納されているすべてのアイテムを表示するには:

  1. 「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. 表示するアイテムがあるストレージ・ロケーションを含むストレージ領域レベルにナビゲートします。「表」メニューから「表示の変更」を選択して、ストレージ階層をグラフィカルに表示します。

  3. アイテムを表示するロケーションのストレージ名をクリックします。

16.2.2.9 ストレージ・ロケーション用のラベルの印刷


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.管理.ラベルの印刷」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


ラベル・ファイルには、現在のストレージ・ロケーションと、その子ストレージ・ロケーション(存在する場合)に応じたバーコードなどの情報が含まれています。コンテンツ・アイテムを保持できるストレージ・ロケーションのみが含まれます。コンテンツを保持できない中間のストレージ・レベルは省略されます。

デフォルトでは、ストレージ・ロケーション用のラベルには、そのロケーションを一意に示すバーコードが含まれています(ロケーションの名前、ロケーションの説明およびロケーション・タイプ)。ラベル・ファイルのフォーマットは、物理設定の構成ページの「レポート・ラベルのフォーマット」の設定値に応じて異なります。

生成されたラベル・ファイルがPDFフォーマットの場合、そのファイルを表示するにはAdobe Acrobatバージョン6.0以降が必要になります。

ストレージ・ロケーション用のラベルを作成するには:

  1. 「コンテンツの参照」「ストレージ」の順に選択するか、「物理」「ストレージ」の順に選択します。

  2. 目的のストレージ領域レベルにナビゲートします。

  3. 現在のストレージ・ロケーションによっては、そのロケーションの「アクション」メニューから「レポートの作成」を選択します。リスト表示されているレポート・タイプのいずれかを選択します。

また、「ストレージ情報」ページのページ・メニューから、ストレージ・ロケーションのラベルを作成することもできます。「レポートの作成」を選択してから、レポート・タイプを選択します。ストレージ・ロケーションがコンテンツを保持できる場合にのみ、このメニューにラベルをプリントするオプションが含まれます。

16.2.3 例: 1つのストレージ・ロケーションの作成

この例では、ロケーション・タイプが「倉庫」Warehouse_003というストレージ・ロケーションを、ストレージ階層の最上位レベルに作成する方法について説明します。

  1. 「コンテンツの参照」「ストレージの参照」の順に選択します。

    また、物理設定の構成ページからも、最上位レベル・ストレージの「検索」ページにアクセスできます。

  2. このページの上部にあるメニュー・バーから、ストレージ・アイテムの作成を選択します。

  3. 「ストレージの作成」または「ストレージの編集」ページで、ストレージの名前と説明としてWarehouse_003を入力します。

  4. ロケーション・タイプとして、「倉庫」をクリックします。

  5. 「作成」をクリックします。

    新しく作成したストレージ・ロケーションは、ストレージ領域階層の最上位レベルに含まれるようになります。

16.2.4 例: 複数のストレージ・ロケーションの作成

この例では、ストレージ領域構造の定義ファイルを作成する方法について説明します。このファイルをインポートして、物理コンテンツ管理のストレージ環境内に定義済のストレージ領域を作成します。このストレージ領域構造は、ストレージ環境の最上位レベルにある1つの倉庫と、複数の下位ストレージ・ロケーションで構成されています。最下位レベルの各ロケーション(位置)には、任意のオブジェクト・タイプの5つのアイテムを保持できます。

バッチ・ストレージ定義ファイルの作成

バッチ・ストレージ定義ファイルを作成するには:

  1. 「物理」「構成」「バッチ・ストレージの作成」の順に選択します。

  2. 「バッチ・ストレージ・インポート・ファイルの作成」ページで、「参照」をクリックして、階層の最上位地点を選択します。これを選択しないと、「ストレージ」レベルがデフォルトになります。

  3. 「ストレージ・ロケーションの選択」ダイアログで、ロケーションを選択してから「OK」をクリックします。「ロケーション・タイプ」、「名前の接頭辞」、「開始番号」、「アイテム数」、「コンテンツの許可」、許容数、「オブジェクト・タイプ」に対して、次の作成ルールを指定します。

    • 室内、Room_、1、2、選択解除、空、すべて

    • 倉庫、Warehouse_、1、1、選択解除、空、すべて

    • 行、Row_、1、2、選択解除、空、すべて

    • 区画、Bay_1、1、2、選択解除、空、すべて

    • 棚、Shelf_、1、2、選択解除、空、すべて

    • 位置、Position_、1、3、選択、5、すべて

    指定した値がストレージに設定された制限(デフォルトでは1000)を超過すると、エラー・メッセージが表示されます。

  4. 「作成」をクリックします。

    ファイルのダウンロードのダイアログが開きます。

  5. 「保存」をクリックして、生成されたStorageImport.hdaファイルをローカル・ハード・ドライブに保存します。

バッチ・ストレージ定義ファイルのインポート

バッチ・ストレージ定義ファイルをPCMにインポートするには:

  1. 「レコード」「インポート/エクスポート」「アーカイブ」の順に選択します。

  2. すべての項目(「外部ソースの表示」の項目も含む)の選択を解除します。ただし、「ストレージを含める」は選択しておきます。

  3. 「アーカイブ・ファイル」の横の「参照」をクリックして、前の手順で保存したStorageImport.hdaファイルを選択します。

  4. ファイルを選択したら、「インポート」をクリックします。

    インポートにより、定義済ストレージ領域が、既存のストレージ階層の選択したロケーションに追加されます。

16.3 外部ストレージ

ユーザーは、ストレージをIron Mountain SafeKeeper PLUSなどの外部ストレージ施設と統合できます。


重要:

Iron Mountainの構成は、ユーザーによって様々です。本番データを使用する前に、開発インスタンスで統合のテストを必ず実行してください。


「外部ストレージ」リンクは、Recordsシステムと外部ストレージとの間で毎日のインベントリおよびアクティビティ管理のインタフェース処理を自動化します。このインタフェースは、次の機能を提供します。

この機能を使用するには、まず、各種ストレージ・ファイル形式のデフォルト値をコンテンツの保管先になる地区にマップします。ファイル形式のタイプには、法的なストレージ、保険、ローン、メディカルなどのストレージ・タイプが含まれます。デフォルトの地区が提供され、フィールドのデフォルト値がストレージに使用されます。

マッピングの設定後に、物理コンテンツのチェックイン・ページでストレージのパラメータを指定します。コンテンツをチェックインすると、転送を保留しているアイテムの承認を処理する基準ワークフローを開始できます。このワークフローは、外部機能が動作する前に、作成して有効化する必要があります。詳細は第11.8項を参照してください。このワークフローの使用は必須ではありませんが、使用することをお薦めします。

Iron Mountainは、現時点での主要外部プロバイダです。適切な構成を実行した後で、まずファイルをコンピュータに保存してから、ファイル転送プロトコル(FTP)を使用してIron Mountainとのファイルの送受信を行います。ファイルがコンパイルされると、それらのファイルはソフトウェアのディレクトリ構造内にある/toplusディレクトリにアップロードされます。

確認ファイルがIron Mountainから送信され、そのファイルがIron Mountainのディレクトリ構造にある/fromplusディレクトリに保存されます。毎晩の履歴ダウンロード・ログも、夜間の地区ジョブが処理された後で/fromplusディレクトリに保存されます。選択したFTPロケーションに、これらのディレクトリが作成されていることを事前に確認しておいてください。

ピックアップ・リストは、転送する必要のあるアイテムに対して自動的に作成されます。手動ピックアップ・リストも、必要に応じて作成されます。

このセクションのトピックは次のとおりです:

16.3.1 デフォルトの顧客情報の設定

最初に、外部プロバイダで使用されるアカウントに関するデフォルトの顧客情報を設定します。これらのデフォルト値でプロバイダが会社を識別します。また、これらのデフォルト値は、外部リクエストの監視と処理に使用します。

外部ストレージのデフォルト値を構成するには:

  1. 「物理」「設定」の順に選択します。

  2. 「物理コンテンツ管理の構成」ページで、外部ストレージ機能の有効化を選択して、「更新の送信」をクリックします。

  3. ブラウザ・ウィンドウをリフレッシュします。「物理」「外部ストレージ」「一般設定」の順に選択します。

  4. 「外部ストレージ: 一般設定」ページで、必要なフィールドに入力します。

    • 顧客ID: この外部ストレージ施設に使用する顧客ID。

    • デフォルト地区: 使用する地区。事前定義済リストから選択します。地区が事前に定義されていない場合は、先にその定義をマップしておく必要があります。

    • FTPアドレス: FTPサイトに関連付けるアドレスを入力します。

    • FTPユーザー: FTPサイトに関連付けるユーザーを入力します。

    • FTPパスワード: FTPサイトに関連付けるパスワードを入力します。

    • 「転送」のチェック・ボックス: 転送に関連付ける次のオプションを選択します。

      • 新規アイテムを自動的に転送する: 新しいアイテムの自動転送を有効化します。

      • チェックイン・アイテムを自動的に返す: チェックイン済アイテムの自動返却を有効化します。

      • ワークフローの有効化: この転送アクションのワークフローを開始します。ワークフローは、この手順の前に作成しておく必要があります。ワークフローの作成の詳細は、第11.8項を参照してください。

      • 外部リクエストに汎用リクエスタを使用: リクエスタとして使用するユーザーをリストから選択します。この値には、5文字までの制限があります。

    • ボックス識別子: ボックスに関連付ける識別子を選択します。オプションには、「名前」「タイトル」があります。

  5. 作業が完了したら、「更新の送信」をクリックします。

    外部ストレージのデータが構成されたことを示すメッセージが表示されます。

16.3.2 新しい地区のマッピング

PCMには、外部ストレージに使用する複数のデフォルトの地区が用意されています。特定の外部ソリューションの必要に応じて、これらの地区は再構成できます。

地区のマッピングには、このプロセスの各段階を順に実行するウィザードを使用します。ある段階が完了すると、ウィザードは、その次のプロセスのページを開きます。

各フィールドのオプション・リストに移入するために使用されている値は、Iron Mountainが提供するデータに基づいています。フィールド値の詳細は、Iron Mountainのドキュメントを参照してください。

地区データをマップするには:

  1. 「物理」「外部ストレージ」「地区メタデータのマップ」の順に選択します。

  2. 地区マッピングの選択ページで、リストをスクロールし、選択内容を強調表示にして、構成する地区を選択します。「構成」をクリックして、地区を選択します。

  3. ウィザードに、その次のページが表示されます。情報をマッピングするプロセスは、各ページで同じです。各フィールドに用意された値をスクロールして、選択内容を強調表示にします。

    「保存」をクリックして、その次のプロセスのページに進みます。ウィザードの終了をクリックすると、選択内容を保存することなくプロセスが終了します。「リセット」をクリックすると、現在のページの選択内容がクリアされます。プロセスの先送りまたは後戻しやページをスキップするには、ページ・メニューから別のページを選択します。

    構成には、次に示す8つのページを使用します。

    1. ボックス・メタデータのマップ

    2. 標準ファイル・メタデータのマップ

    3. アカウント・ファイル・メタデータのマップ

    4. 保険(1)メタデータのマップ

    5. 保険(2)メタデータのマップ

    6. 法律メタデータのマップ

    7. ローン・ファイル・メタデータのマップ

    8. 医療ファイル・メタデータのマップ

  4. 地区の構成が完了したら、「保存」をクリックします。

    ウィザードが正常に終了したことを示すメッセージが表示されます。

16.3.3 手動ピックアップ・リクエストの作成

この機能は、外部ストレージ・プロバイダに対して物品のピック・アップのリクエストを作成するために使用します。

ピックアップ・リクエストを設定するには:

  1. 「物理」「外部ストレージ」「手動ピックアップ・リクエストの作成」の順に選択します。

  2. 手動ピックアップの作成ページで、IDのリストから地区IDを選択します。

  3. 集荷場所を入力するか、「参照」をクリックして保管ロケーションを調べて、ロケーションを選択します。

  4. このページの残りの情報を入力します。

  5. 入力内容を破棄する場合は、「リセット」をクリックします。作業が完了したら、「更新の送信」をクリックします。

16.3.4 アップロード済ファイルの参照

すべてのアップロード済ファイルを参照して、そのファイルのステータスを確認できます。ファイルのアップロードに失敗したときには、このページからアップロード・リクエストを再送信できます。

ファイルを確認するには:

  1. 「物理」「外部ストレージ」「アップロードされたファイル・リスト」の順に選択します。

  2. ファイルを使用して作業する場合は、ファイル名の横にあるボックスを選択します。ファイルを削除する場合は、「表」メニューまたはアイテムの「アクション」メニューから「削除」を選択します。処理のためにファイルを再送信する場合は、「再送信」を選択します。

16.3.5 処理済ファイルの参照

すべての処理済ファイルを参照して、それらのファイルのステータスを確認できます。ファイルにエラーがある場合は、このページを使用してエラーを修正できます。

ファイルを確認するには:

  1. 「物理」「外部ストレージ」「処理された履歴ファイル・リスト」の順に選択します。

  2. ファイルを削除する場合は、ファイル名の横にあるボックスを選択して、「表」メニューまたはアイテムの「アクション」メニューから「削除」を選択します。

16.3.6 外部ストレージへのファイルの転送

外部ストレージへのファイルの転送には、最初にファイルを生成して、ファイルを転送するという2つの段階があります。

  1. 転送用にファイルを生成するには、「物理」「外部ストレージ」「外部の転送ファイルの生成」の順に選択します。

  2. ファイルをアップロード、ダウンロードまたは処理するには、「物理」「外部ストレージ」「外部のファイルのアップロード、ダウンロードおよび処理」の順に選択します。ファイルは、夜間サービスが処理されるときに、その他のスケジュール済のバッチ・プロセスとともに自動的に転送されます。

16.4 物理アイテムの管理

コンテンツ管理製品で管理する内部の電子コンテンツとは対照的に、コピーの存在しない外部の物理コンテンツはリポジトリに保管されます。システムに情報がチェックインされるときに、そのメタデータのみ(存在する場合は、ストレージ情報と保存スケジュールを含む)が保管されます。

ユーザーは外部の物理コンテンツ・アイテムをチェックインするときに、そのアイテムの基本的なメタデータ情報を提供して、定義済のストレージ領域階層からロケーションを選択することでアイテムの保管場所を指定する必要があります。ユーザーに適切な権限が付与されていると、そのアイテムに保存スケジュールを割り当てることもできます。保存スケジュールにより、アイテムのライフ・サイクルが決定されます。

物理アイテムは、別の物理アイテム内に作成できます。これは、コンテンツ物理アイテム(たとえば、オブジェクト・タイプ「フォルダ」)を追加するための、コンテナ物理アイテム(たとえば、オブジェクト・タイプ「ボックス」)が必要になる場合に役立ちます。

この項では、物理アイテムの管理に関連するタスクについて説明します。これらのタスクには管理者とエンド・ユーザーに許可されるものもありますが、それ以外のタスクは管理者権限を持つユーザーに制限されています。次のユーザー・タスクについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用』を参照してください。

次に示すタスクは、管理者が実行できます。これらのタスクは、次の各項で説明します。

16.4.1 物理アイテムの削除


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.物理.削除」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


別の物理アイテムを保持している物理アイテムは削除できません。物理アイテムを削除すると、そのアイテムのメタデータ、ストレージおよび保存情報が、リポジトリから削除されます。そのため、そのアイテムは追跡も管理もできなくなります。

物理アイテムを削除するには:

  1. 削除する物理アイテムを検索します。

  2. 検索結果ページで、そのアイテムの「アクション」メニューから、「外部アイテムの削除」オプションを選択します。

    または、物理アイテムの情報ページで、「外部アイテムの削除」オプションを選択します。

    物理アイテムはすぐに削除されます。プロンプトは表示されません。エラーがない場合は、アイテムが正常に削除されたことを示すメッセージが表示されます。

16.4.2 物理アイテムの凍結と凍結解除


権限:

このタスクを実行するには、「レコード.凍結/凍結解除」権限が必要です。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。この権限は、デフォルトではPCMロールに割り当てられていません。


物理アイテムを凍結することで、そのアイテムの処理プロセスを禁止します。たとえば、そのアイテムが凍結解除される(凍結ステータスが取り消される)までは、アイテムの破棄アクションが予定されていても破棄のフラグは設定されません。これは、法令または監査要件を順守するために必要です(たとえば、訴訟のためなど)。

複数の凍結を1つのアイテムに適用できます。アイテムの「凍結詳細」を表示して、そのアイテムに現在適用されているすべての凍結のリストを確認してください。

別の物理アイテムを保持している物理アイテムが凍結されると、それに含まれているアイテムもすべて凍結されます。物理アイテムが凍結されると、そのアイテムのメタデータは編集できなくなります。

物理アイテムを凍結するには:

  1. 凍結する物理アイテムを検索します。

  2. 検索結果ページで、アイテムの「アクション」メニューから、「編集」「凍結」の順に選択します。

    または、物理アイテムの情報ページで、「編集」「凍結」の順に選択します。

    検索結果ページのすべてのアイテムを凍結する場合は、ページ・メニューの「結果の凍結」オプションを選択します。

  3. 「凍結名」リストで、アイテムに適用する凍結を選択します。このリストには、定義済のすべての凍結が含まれています。凍結の理由を入力するか、テキスト・ボックスを空のままにします。

  4. 「OK」をクリックして、凍結を確認します。アクション全体を中止するには、「取消」をクリックします。

    これを確認すると、影響を受けるアイテムの情報ページに、「凍結中: はい」と、アイテムの詳細ページにリンクされた「詳細」リンクが表示されます。

アイテムが凍結されると、凍結理由は編集できなくなります。凍結が不適切になった場合は、そのアイテムを凍結解除してから、新しい理由を付けて凍結します。

物理アイテムを凍結解除する(凍結ステータスを取り消す)には:

  1. 凍結解除する物理アイテムを検索します。

  2. 検索結果ページで、アイテムの「アクション」メニューから、「編集」「凍結解除」の順に選択します。

    または、物理アイテムの情報ページで、「編集」「凍結解除」の順に選択します。

  3. 「凍結解除」ダイアログで、アイテムに対して取り消す凍結を選択します。このリストには、そのアイテムに(アイテム・レベルで)現在適用されているすべての凍結が示されます。凍結解除アクションの理由を必要に応じて入力します。または、テキスト・ボックスを空のままにしておきます。

  4. 「OK」をクリックして確定します。アクション全体を中止するには、「取消」をクリックします。

    これを確定すると、「コンテンツ情報」ページの保存スケジュールの情報領域に、「凍結中: いいえ」が表示されます。「詳細」リンクは表示されません。


重要:

1つのアイテムに、複数の凍結が適用されていることがあります。そのため、アイテムの凍結を解除しても、そのアイテムに別の凍結が適用されていると、アイテムの「アクション」メニューには「凍結解除」オプションが含まれたままになります。


16.4.3 物理アイテム用のラベルの印刷


権限:

このタスクを実行するには、「PCM.管理.ラベルの印刷」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


デフォルトでは、このラベルには、アイテムのバーコードと、アイテムの名前、タイトル、セキュリティ・グループおよびアカウント(該当する場合)が含まれています。ラベルを印刷するには:

  1. ラベルを印刷する物理アイテムを検索します。

  2. 検索結果ページで、「レポートの作成」をクリックしてから、ラベルのタイプをクリックします。

または、物理アイテムの情報ページで、「ラベルの印刷」オプションを選択します。

16.4.4 物理コンテンツの手動インポート

物理コンテンツのインポート・ファイルがすでに存在している場合、そのデータをシステムにインポートすると、PCMで追跡できるようになります。この項では、正常なインポートに必要なファイルのフォーマットについて説明します。

使用するインポート・ファイルは、3つの結果セットLocalDataProperties、ImportExportManifest、およびExternalItemsExtItemsが含まれた.hdaファイルにする必要があります。

16.4.4.1 LocalDataProperties

この結果セットは、データをインポートするときにインポート・サービスが使用するローカル・データに使用されます。インポートする物理データには、aIncludeERM_Physical=1を設定します。

@Properties LocalData
aIncludeERM_Physical=1
blFieldTypes= dCreateDate date,dLastModifiedDate date
blDateFormat='{ts' ''yyyy-MM-dd HH:mm:ss{.SSS}[Z]'''}'!tAmerica/Chicago
@end

日付をインポートする場合、そのデータのフォーマットは{ts 'yyyy-mm-dd hh:mm:ss.mmm'}にする必要があります(ローカル・データ結果セットに示されるとおりに設定されたblDateFormatプロパティを使用する場合)。このフォーマットは変更可能ですが、その後でインポートする日付は同じフォーマットにする必要があります。

16.4.4.2 ImportExportManifest

この結果セットは、物理アイテムをインポートするために必要なデータをインポート機能に提供します。この結果セットは、そのまま.hdaファイルにコピーできます。

@ResultSet ImportExportManifest
28
Name
Order
Caption
ResultSetName
ExportScript
ExportConditions
ExportClass
ExportAction
ExportParameters
ExportActionCopy
ImportScript
ImportConditions
ImportClass
ImportAction
ImportParameters
ImportPassName
UpdateClass
UpdateAction
UpdateParameters
UpdatePassName
UpdateForced
DeleteClass
DeleteAction
DeleteParameters
DeletePassName
Group
dSource
idcComponentName
aIncludeERM_Physical
300
csaIncludeExternal
ExternalItemsExtItems
<$hasCustomRights("ecm.pcm.physical.read")$>
 
Service
EXPORT_EXTERNAL_ITEMS
dSource,Physical
 
<$hasCustomRights("ecm.pcm.physical.create")$>
 
Service
CREATE_EXTERNAL_ITEM
 

Service
EDIT_EXTERNAL_ITEM
 






content
Physical
 
@end

16.4.4.3 ExternalItemsExtItems

この結果セットには、インポートする物理データが含まれています。

@Result Set ExternalItemsExtItems
11
dID 3 19
dDocName 6 100
dDocTitle 6 200
dDocAuthor 6 30
dDocType 6 30
dSecurityGroup 6 30
dPermLocation_Barcode 3 19
dActualLocation_Barcode 3 19
dExtObjectType 6 30
dMediaType 6 32
dSource 6 8
@end

重要:

現在位置と永続的な格納場所ごとに1つのロケーション値のみを設定します。次のリストは、これらの値を設定するための複数のオプションを示しています。


次のフィールドは必須です。

  • dID: ドキュメントの識別子。このフィールドは空白のままでもかまいませんが、このフィールドが定義内に存在することが必要になります。これが空白の場合は、システムが値を割り当てます。

  • dDocName: ドキュメント名。

  • dDocTitle: ドキュメント・タイトル。

  • dDocAuthor: 割り当てられた作成者。

  • dDocType: 割り当てられたドキュメント・タイプ。

  • dSecurityGroup: 割り当てられたセキュリティ・グループ。

  • dExtObjectType: インポートするアイテムのオブジェクト・タイプ(たとえば、ボックスやドキュメント)。このオブジェクト・タイプは、インポート前にシステムに存在している必要があります。

  • dSource: ソース識別子。これは、Physicalに設定する必要があります。

  • dPermLocation_Barcode: 永続的な格納場所の値。ロケーション値がオブジェクトを割り当てるストレージまたはコンテナ・アイテムのバーコード値になる場合は、この値を設定します。

  • dActualLocation_Barcode: 現在位置の値。ロケーション値がオブジェクトを割り当てるストレージまたはコンテナ・アイテムのバーコード値になる場合は、この値を設定します。

  • dPermLocation: 永続的な格納場所の値。ロケーション値がオブジェクトを割り当てるストレージ・アイテムのdObjectID値になる場合は、この値を設定します。

  • dActualLocation: 現在位置の値。ロケーション値がオブジェクトを割り当てるストレージ・アイテムのdObjectID値になる場合は、この値を設定します。

  • dPermContainer: 永続的なコンテナのロケーション値。ロケーション値がオブジェクトを割り当てる格納アイテムのdID値になる場合は、この値を設定します。

  • dActualContainer: ロケーション値がオブジェクトを割り当てる格納アイテムのdID値になる場合は、この値を設定します。

次のフィールドは、オプションです。

  • dMediaType: アイテムにメディア・タイプを割り当てるために使用します。

  • dBarcode: アイテムに特定のバーコードを指定するために使用します。これを空白のままにすると、システムがバーコードとしてdDocNameを割り当てます。

インポートに必要なカスタム・フィールドやその他のフィールドを含めます。

16.4.4.4 サンプル・ファイル

次のサンプル・ファイルでは、.hdaファイル内のすべての結果セットを示しています。

<?hda version="10.1.3.5.1 (090717)" jcharset=UTF8 encoding=utf-8?>
@Properties LocalData
aIncludeERM_Physical=1
blFieldTypes=xRecordFilingDate date,xArchiveDate date,xRecordCutoffDate
date,xRecordExpirationDate date,xRecordObsoleteDate date,xNewRevisionDate
date,xPublicationDate date,xRecordActivationDate date,xRecordSupersededDate
date,xRecordCancelledDate date,xRecordDestroyDate date,xDateClosed
date,xRecordRescindedDate date,xNoLatestRevisionDate date,xDeleteApproveDate
date,xRecordReviewDate date,xSuperSupersededDate date,dCreateDate
date,dLastModifiedDate date
aIncludeChargeTransactions=0
dLastModifiedDate={ts '2009-06-01 17:00:00.000'}
aExportDate=6/01/09 5:00 PM
blDateFormat='{ts' ''yyyy-MM-dd HH:mm:ss{.SSS}[Z]'''}'!tAmerica/Chicago
@end
@ResultSet ImportExportManifest
28
Name
Order
Caption
ResultSetName
ExportScript
ExportConditions
ExportClass
ExportAction
ExportParameters
ExportActionCopy
ImportScript
ImportConditions
ImportClass
ImportAction
ImportParameters
ImportPassName
UpdateClass
UpdateAction
UpdateParameters
UpdatePassName
UpdateForced
DeleteClass
DeleteAction
DeleteParameters
DeletePassName
Group
dSource
idcComponentName 6 30
aIncludeERM_Physical
300
csaIncludeExternal
ExternalItemsExtItems
 <$hasCustomRights("ecm.pcm.physical.read")$>
 
Service
EXPORT_EXTERNAL_ITEMS
dSource,Physical
 
<$hasCustomRights("ecm.pcm.physical.create")$>
 
Service
CREATE_EXTERNAL_ITEM
 

Service
EDIT_EXTERNAL_ITEM
 






content
Physical
 
@end
@ResultSet ExternalItemsExtItems
11
dID 3 19
dDocName 6 100
dDocTitle 6 200
dDocAuthor 6 30
dDocType 6 30
dSecurityGroup 6 30
dPermLocation_Barcode 3 19
dActualLocation_Barcode 3 19
dExtObjectType 6 30
dMediaType 6 32
dCreateDate 5 20
dSource 6 8
 
B0000003050
ImportTestBox
sysadmin
ADACCT
Public
TSTIMPORT
TSTIMPORT
Box
 
{ts '2009-06-04 11:50:50.497'}
Physical
 
F0000003050
ImportTestFolder
sysadmin
ADACCT
Public
B0000003050
B0000003050
Folder
 
{ts '2009-06-04 11:50:50.497'}
Physical
@end

16.4.5 物理コンテンツの処理

この項では、PCMで使用する物理アイテムを処理する方法について説明します。ここで説明する内容は次のとおりです。

16.4.5.1 物理アイテムの保存スケジュール

物理アイテムには、そのアイテムのライフ・サイクルを定義する保存スケジュールを割り当てできます。これにより、物理アイテムを保存ルールと処理ルールのセットにリンクします。これらのルールでは、アイテムの保管期間およびアイテムの処理方法と処理時期を指定します。

物理アイテムには、電子アイテムと同じ保存スケジュールと処理ルールを使用できますが、物理アイテム専用の処理ルールを定義できます。

16.4.5.2 物理アイテムの処理イベント

処理イベントとは、保存スケジュールの一環としてアイテムに対して実行する必要のある、あらゆるアクションです(たとえば、アイテムの保存期間の終了後のアクション)。物理アイテムの処理イベントは、次の手順で構成されます。

  1. このイベントを承認します。

  2. このイベントに関連付けられたアクション(対象アイテムの物理的な破棄など)を実行します。

  3. このイベントに完了のマークを付けます。


    注意:

    物理アイテムの「破棄」処理イベントには、電子アイテムには必要のない2つの手順が必要になります。電子的なアイテムはソフトウェアで破棄できますが、ソフトウェアでは物理アイテムを破棄できません。物理アイテムの破棄には、人間の介入が必要になります。


物理アイテムには、電子アイテムと同じ処理アクションを割り当てできます。詳細は、第14章を参照してください。

物理アイテムの性質により、選択可能な処理アクションには電子アイテムの場合と比べて関連性の低いものがあります。

  • 物理アイテムはリビジョンされることがないため、リビジョンに関連する処理アクション。

    • 古いリビジョンの削除

    • 新規リビジョンのチェックイン

    • 以前のリビジョンの削除

    • リビジョンの削除

    • すべてのリビジョンの削除

  • デジタル・データに関連する処理アクション。

    • データの修正。これには、破棄プロセスの一部に含まれるリカバリを防止するための複数回のデータの上書きも含まれます。

これらの処理アクションが物理アイテムに割り当てられていて、そのアクションが完了する場合は、特別な作業を実行する必要はありません。そのアクションはすぐに完了済とマークされます。

16.4.5.3 物理アイテムの保留オプション

物理アイテムの保留イベントは、「承認リスト」ページに表示されます。このページにアクセスするには、「レコード」「承認」の順に選択します。実行する承認のタイプを選択します。

  • レビュー

  • 処理

承認、レビュー、処理などのアクションを完了するには、アイテムの「アクション」メニューから該当する完了アクションを選択します。一部の処理には、処理を進める前に承認が必要になります。


注意:

イベント・アクションが完了リストに移動されていない場合、対象になるすべてのアイテムは凍結され、処理できなくなります。イベント・アクションが移動されていないときに、承認リストに残されている場合は、対象になるアイテムの一部が凍結されます。凍結されたアイテムは、凍結解除されるまで処理されません。


16.4.5.4 処理済イベントの監査ログ・ファイル

物理アイテムの処理イベントが完了すると、自動的に監査ログ・ファイルが作成され、可能な場合は監査ログのデフォルト・メタデータを使用してリポジトリにチェックインされます。これらのチェックインされたログ・ファイルは、監査証跡の目的または検証ツールとして使用できます。

「監査証跡の検索」ページで、「ソース」フィールドに「物理」を設定すると、物理アイテムに対して処理された処理イベントが検索できます。

監査証跡を検索するには、「管理.監査」権限が必要です。


注意:

完了済のすべての処理アクションが、監査証跡に含まれます。


16.5 予約とバーコードの管理

物理コンテンツ管理での予約は、ReservationProcessという特別な基準ワークフローを使用して処理されます。このワークフローは、承認と通知の目的で使用されます。このワークフローは、構成して有効化しておく必要があります。このワークフローの設定の詳細は、第11.8項を参照してください。

「物理コンテンツ管理の構成」ページで、「予約ワークフローの内部コンテンツ・アイテムのチェックイン」の設定を無効にしていると、予約ワークフローは使用されなくなります。その場合でもユーザーが予約することはできますが、電子メール通知は送信されません(システム管理者でも同じです)。これが行われる場合は、予約を処理する別の手順を整える必要があります。

事前定義済のPCMリクエスタ・ロールが割り当てられたユーザーは、物理アイテムを予約できます。事前定義済のpcmadminロールが割り当てられたユーザーは、予約リクエストの編集と処理も実行できます。

デフォルトでは、ユーザーが1つ以上のアイテムの予約リクエストを送信すると、新しいコンテンツ・アイテムがリポジトリ(「予約」セキュリティ・グループ内)にチェックインされます。ワークフローが有効化されている場合、このコンテンツ・アイテムは自動的にReservationProcessワークフローに組み込まれ、管理者はリクエストについてのワークフロー・レビュー通知を受信します。

デフォルトのメタデータ値は、リポジトリにチェックインした予約ワークフロー・アイテムに割り当てられるように設定できます。詳細は第16.1.5項を参照してください。

管理者ロールに含まれるユーザーは、保留中の予約についての電子メール通知を受け取りますが、リクエスト・ユーザーには通知されません。この動作を変更するには、ユーザー管理ユーティリティでReservationGroupエイリアスを変更します。たとえば、予約をリクエストしたユーザーにも電子メール通知を送信するように、ワークフローを設定できます。

通知電子メールの「ワークフロー・アイテムのレビュー」リンクをクリックすると、リクエストのワークフロー・レビュー・ページが開き、管理者は、このページで予約リクエストを承認できます。管理者が、このページの「承認」をクリックすると、予約リクエストはワークフローを終了します。

管理者は、組織で適用される手順に従って予約リクエストの処理を実行します。

デフォルトでは、各ユーザーは同一のアイテムに対して予約リクエストを1つのみ発行できます。ユーザーが複数の人物のかわりに予約リクエストを作成する場合(たとえば、管理者の代理)、この動作をオーバーライドすると便利です。そうするには、physicalcontentmanager_environment.cfg構成ファイルに次の変数を追加します。

AllowMultipleRequests=true

完了したすべての予約リクエストは、自動的に予約履歴にログ出力されます。予約リクエストが完了したとみなされるのは、保留中(処理中)のリクエスト・アイテム、待機リスト上にあるリクエスト・アイテムまたはチェックアウトされているリクエスト・アイテムがない場合です。

デフォルトでは、完了した予約リクエストは、削除するまで履歴ログに保管されます。ログは、アーカイブされるまで監査履歴表に保持されます。完了したリクエストが履歴に含まれる最長日数を制限するには、「物理コンテンツ管理の構成」ページで設定を変更します。

管理者は、「完了」フィールドが「はい」に設定された予約を検索することで、現在の予約履歴を表示できます。

このセクションのトピックは次のとおりです:

16.5.1 予約処理の理解

予約リクエストの一般的なフルフィルメント・プロセスは、次のとおりです。

  1. ユーザーが1つ以上の物理アイテムの予約リクエストを作成します。

  2. ユーザーが予約リクエストを送信すると、すぐに、リクエストされた各アイテムのステータスが自動的に「処理中」に設定されます。すでに「処理中」または「チェックアウト」になっている場合は、ステータスが「待機リスト」に設定されます。

  3. 予約ワークフローが開始され、管理者は、予約リクエストをレビューするための電子メール通知を受け取ります。

  4. 管理者は、予約リクエストを承認します。予約リクエストに使用できないアイテムや拒否する必要のあるアイテムが含まれている場合、管理者は、それに応じてステータスを変更できます。

  5. リクエストされた使用可能なアイテム(チェックアウトされていないアイテム)のすべては、組織の手順に従って、それぞれのストレージ・ロケーションから収集されます。このプロセス中に、アイテムがチェックアウトされたことを示す適切なトランザクション・バーコードがスキャンされます。また、リクエスタのバーコードとアイテムのバーコードもスキャンされます。

  6. リクエストされた使用可能な各アイテムのステータスは、バーコード・ファイルがPCMにアップロードされてデータが同期されると、自動的に「チェックアウト」に変更されます。

  7. アイテムのステータスが「チェックアウト」に変更されると、そのアイテムの現在位置(「物理アイテム」アイテム情報ページに表示)は、予約リクエストの作成時に指定された配信先場所に自動的に設定されます。配信先場所が指定されていない場合、現在位置は「その他」に設定されます。「物理アイテム」アイテム情報ページの「現在位置のコメント」には、関連する予約リクエストに指定されたロケーション・コメントが設定されます。コメントが指定されていない場合は、予約を行ったユーザーのログイン名が設定されます。

  8. リクエスト・ユーザーは通知を受け取り、予約は組織の適切な手順に従って処理されます。これは、PCMで処理されるのではなく、組織で処理されます。

  9. ユーザーは、特定の日数間アイテムを所持します。バーコード・システムが整備されている場合は、アイテムが返却されると、アイテムのバーコードが再度スキャンされ、アイテムの配置ロケーションのバーコードがスキャンされ、そのロケーションにアイテムがチェックインされたことを示すトランザクション・バーコードがスキャンされます。

  10. バーコード・ファイルがPCMにアップロードされると、ステータスが「戻り済」に変更され、現在位置はアイテムに割り当てられたストレージ・ロケーションに自動的に設定されます。

  11. そのアイテムに対する待機リストが存在する場合、リストで次に該当するリクエスタのステータスが「待機リスト」から「処理中」に変更され、そのユーザーのためにアイテムを処理できるようになります。これは、任意の予約ページから手動で実行できますが、チェックインするアイテムのスキャンにバーコード・スキャナを使用すると自動的に実行されます。これは、システムの構成内容によって異なります。

  12. アイテムのステータスは、予約が削除されるまで「戻り済」のままになります。これは、手動で実行することも、自動的に(一定の日数の経過後に)実行することもできます。

サイトで実施する手順によっては、予約と処理に対する料金が徴収されます。チャージバックと請求については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用』を参照してください。

16.5.1.1 予約リクエストのプロパティ

各予約リクエストには、次のプロパティがあります。

  • リクエスト・ステータス: 予約された物理アイテムの現在のステータスを、次のいずれかから指定します。

    • 待機リスト: リクエスト・アイテムは現在、他のユーザーにチェックアウトされています。これは、返却時にその次のリクエスタが利用できるようになります(システム管理者が、待機リストの順序をオーバーライドしていない場合)。

    • 処理中(初期デフォルト): 予約されたアイテムは使用可能であり、配信用に準備されています。1つの予約に対して1つのリクエスト・アイテムのみが「処理中」ステータスになります。

    • 見つかりません: 指定されたロケーションにリクエスト・アイテムが見つかりません。

    • 使用不可: リクエスト・アイテムは現在、配信用に処理できません。

    • 拒否済: 予約リクエストは管理者によって拒否されたため、実行できません。

    • 取消済: 予約リクエストは、処理前に取り消されました。

    • チェックアウト: 予約されたアイテムは、現在他のユーザーの予約リクエストの一部として所有されています。物理アイテムがチェックアウトされている場合は、現在位置(「物理」アイテム情報ページに示される)が、自動的に関連する予約リクエストの「配信先場所」フィールドの値に設定されます。このフィールドに値が入力されていない場合、現在位置は「その他」に設定されます。また、「物理」アイテム情報ページの「現在位置のコメント」には、関連する予約リクエストに指定した「ロケーション・コメント」が設定されます。コメントが指定されていない場合は、予約を行ったユーザーのログイン名が設定されます。

    • 期限切れ: 予約されたアイテムは現在、他のユーザーにチェックアウトされており、構成されたチェックアウト時間内に戻されていません。そのため、予約リクエストは、現時点では処理できません。

      デフォルトでは、期限切れのアイテムを所持しているユーザーに対して、電子メール通知が送信されます。この電子メール通知は、無効にできます。

    • 戻り済: チェックアウトされたアイテムが記憶域リポジトリに戻されたため、他のユーザーによる予約とチェックアウトが可能です。

    予約リクエストは、そのリクエストに保留中(処理中)、待機リストまたはチェックアウト(期限切れを含む)の状態のリクエスト・アイテムがなくなると、完了したとみなされます。

    予約リクエスト・アイテムのステータスを変更するには、「PCM.予約.処理」権限が必要です。デフォルトでは、この権限は事前定義済のpcmadminロールに割り当てられています。

  • 転送方法: リクエストを作成したユーザー(リクエスタ)が、予約されたアイテムを受け取る方法を指定します。ユーザーは、予約リクエストの作成時に転送方法を指定します。サポートされている転送方法は、次のとおりです。

    • コピー: 物理コンテンツ・アイテムが複製され、そのコピーが所定の受取人に提供されます。このコピーは、物理的なもの(たとえば、コピーDVD)または電子的なもの(たとえば、CDのISOイメージ)になります。

    • FAX: 物理コンテンツ・アイテムが、所定の受取人にFAX送信されます。

    • メール: オリジナルの物理コンテンツ・アイテムが所定の受取人に郵送されます。

    • ピックアップ: 所定の受取人が、物理コンテンツ・アイテムを直接受け取ります。

    • 電子メール: コンテンツ・アイテムが、所定の受取人に電子メールで送信されます。

  • 優先度: 処理の緊急性を指定します。ユーザーは、予約リクエストの作成時に優先度を指定します。サポートされている優先度は、次のとおりです。

    • 優先度なし: 予約されたアイテムの配信に関する優先度は特にありません(至急ではない)。アイテムは、適切な処理手順に従って配送されます。

    • 至急: 予約が行われてからできるだけ早く、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

    • 今朝: 予約が行われた日の朝に、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

    • 今日: 予約が行われた日に、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

    • 今週: 予約が行われた週に、予約されたアイテムを目的の受信者に配信します。

    デフォルトの優先度は、「物理コンテンツ管理の構成」ページで設定します。

16.5.1.2 リクエスト・アイテムのアクション

管理者は、リクエスト・アイテムに対するアクションを実行して、そのアイテムのステータスを予約処理プロセスの一環として変更できます。これに該当するアクションは、「予約検索結果」ページまたは「リクエストのアイテム」ページで、リクエスト・アイテムの「アクション」メニューからアクセスできます。さらに、「リクエストのアイテム」ページの「アクション」メニューを使用すると、同時に複数のアイテムに対してアクションを実行できます。

特定のリクエスト・アイテムに対して、いくつかのアクションが使用できないことがあります。これは、そのアイテムの現在のステータスに応じて異なります。たとえば、アイテムが現時点でチェックアウトされている場合、そのアイテムは削除されるか返却されるかのどちらかになります。

次のアクションがサポートされます。

  • 削除: 予約リクエストからアイテムを削除します。アイテムを削除すると、そのアイテムに対するリクエストは、予約ログに含まれなくなります。このアイテムは、予約リクエストのアイテム・リストに存在しなくなります。このオプションは、システムの設定で、予約リクエストからのアイテムの削除をユーザーに許可している場合にのみ選択できます。さらに、リクエストされたアイテムの削除は、「PCM.予約.削除」権限が付与されたユーザーのみが可能になります(この権限は、デフォルトで事前定義済のPCM管理者ロールに割り当てられています)。

  • 拒否: アイテムに対する予約リクエストを却下します。このアイテムは、予約リクエストの一部として残されますが、リクエスタに提供されなくなります。

  • なし: 指定されたロケーションにアイテムが見つからないという理由で、アイテムのステータスを変更します。アイテムは、予約リクエストの一部として残されますが、そのアイテムは現時点ではリクエスタに提供できません。

  • 使用不可: アイテムは現時点では配送処理ができないという理由で、アイテムのステータスを変更します。アイテムは、予約リクエストの一部として残されますが、そのアイテムは現時点ではリクエスタに提供できません。

  • 取消: 予約リクエストが処理される前に、アイテムの予約リクエストを取り消します。リクエスト・アイテムが取り消されても、そのアイテムのリクエストは予約ログに含まれたままになります(アイテムは予約のリストに残されますが、ステータスが取消済に設定されます)。リクエスト・アイテムは、「PCM.予約.編集」権限が付与されているユーザーのみが取り消しできます(この権限は、デフォルトで事前定義済のpcmadminロールに割り当てられています)。取り消しできるアイテムは、ステータスが「処理中」のリクエスト・アイテムのみです。

  • チェックアウト: アイテムが所定の受取人(現時点で、構成されたチェックアウト期限になるまでアイテムを所持できる)に渡されていているという理由で、アイテムのステータスを変更します。リクエスト・アイテムをチェックアウトすると、現在位置(「物理」アイテム情報ページに示される)が、自動的に関連する予約リクエストの「配信先場所」フィールドの値に設定されます。このフィールドに値が入力されていない場合、現在位置は「その他」に設定されます。また、「物理」アイテム情報ページの「現在位置のコメント」には、関連する予約リクエストに指定した「ロケーション・コメント」が設定されます。コメントが指定されていない場合は、予約を行ったユーザーのログイン名が設定されます。

  • 戻り済: アイテムが所定の受取人(現時点で合意した期限までアイテムを所持できる)から返却されたという理由で、アイテムのステータスを変更します。

16.5.2 バーコードの使用

バーコード・ファイルは、バーコードに含まれているストレージ情報をスキャンするバーコード・デバイスで生成されます。この情報で、物理コンテンツ・アイテムやストレージ・コンテナを見つけます。バーコードとは、少量のデータの格納に使用される機械読取り可能な記号です。物理コンテンツ管理では、識別、インベントリ、追跡および予約処理の目的で使用されます。

図16-3 バーコードの例

バーコード・ラベルについては前後のテキストで説明しています。

バーコードはラベルに印刷して、物理コンテンツ・アイテムや、それに該当するアイテムを保持するストレージ・コンテナ(ボックスなど)に添付します。これを利用して、ロケーションとステータスを追跡します。また、ユーザー・ラベルを作成すると、ユーザーからの予約リクエストの処理に利用できます。


重要:

バーコード・レポートの表示にはHTMLを使用して、レポートの印刷にはPDFを使用して、適切にフォーマットされるようにします。


次の技術情報は、PCMのバーコードに適用されます。

  • PCMでは、Code 3 of 9バーコード標準(Code 39とも呼ばれる)を使用します。これは、広範に採用されている英数字のバーコートです。このバーコードには、大文字のアルファベット、数字および複数の記号文字(ダッシュ、ピリオド、ドル記号、スラッシュ、パーセント記号およびプラス記号)を格納できます。

  • すべての小文字は、自動的に大文字に変換されます。たとえば、ユーザー・ログインがjsmithの場合、そのバーコード値はJSMITHになります。

  • アクセント付き文字とダブルバイト文字(日本語や韓国語など)は、その文字の16進数値にエンコードされます。たとえば、ユーザー・ログインがkmüllerの場合、そのバーコード値はKMC39CLLER (Ü = 16進数C39C)になります。そのため、アクセント付き文字やダブルバイト文字を表す複数の16進数文字が使用されると、バーコードが長くなります。

  • ユーザーのバーコード値は、デフォルトで、そのユーザーのログイン名になります。この動作は、ユーザー管理ユーティリティでユーザーに固有のバーコード値を設定することでユーザーごとに変更できます。

バーコード・リーダーを使用してバーコード情報をスキャンした後で、その情報を物理コンテンツ管理にロードします。これにより、時間と費用を節減でき、特に、大量のアイテムの処理(たとえば、PCMの初期導入時など)に役立ちます。

バーコード情報は、次の2通りの方法でPCMにロードします。

  • PCMバーコード・ユーティリティ・ソフトウェアを使用する直接的な方法。

  • 生成されたバーコード・ファイルを手動で処理する方法。

16.5.2.1 バーコード・ファイル

バーコード・ファイルは、バーコード・スキャナで生成されます。バーコード・スキャナは、バーコード・ラベルからストレージ情報を読み取り、この情報をファイルに書き込みます。オプションのPCMバーコード・ユーティリティを使用すると、バーコード情報をシステムに直接ロードできます。また、バーコード・ファイルは手動でも処理できます。

バーコード・ファイルは、次に示す例のように、テキスト・エディタで表示できるプレーン・テキスト・ファイルです。

H 20050721130204 00 0000000000
20050721130145 00 2000
20050721130151 00 +W1R1R1B1S1P3
20050721130152 00 B3

重要:

バーコード・ファイルは、バーコード・スキャナで作成され、PCMで処理され、通常は、バーコード・ファイルを表示したり変更する必要はありません。


バーコード・ファイルが手動または自動で処理されるときには、次の3つのアクションのいずれか(アイテムごとにバーコード・ファイルで指定される)が実行されます。

  • チェックイン: このアクションでは、アイテムをロケーションに割り当て、このロケーションは、そのアイテムのバーコード・ファイルで指定されます。これには、現在位置のみが設定されます。永続的な格納場所ではありません。このロケーションとアイテムは、PCMに存在している必要があります。どちらも存在していないと、エラーが報告されます。

    このロケーションは、PCMで定義済のストレージ領域階層内に存在している必要があります。チェックインされるアイテムがPCMに存在していない場合は、そのアイテムが作成され、指定したロケーションに割り当てられます。アイテムが存在している場合、そのアイテムの現在位置が、バーコード・ファイルの値と一致するように更新されます。

  • チェックアウト: このアクションでは、アイテムのバーコード・ファイルで指定されているユーザー(通常は、ユーザー・ラベルをスキャンして取得)にアイテムをチェックアウトします。アイテムのステータスは「チェックアウト」に設定され、アイテムのチェックアウト・ユーザーは指定されたユーザーに設定されます(どちらの値も、「物理」アイテム情報ページに表示されます)。このアイテムの現在位置は、関連する予約リクエストの「配信先場所」フィールドの値に自動的に設定されます(この値が存在する場合)。そのフィールドに値が入力されていない場合や、予約リクエストが存在しない場合は、現在位置が「その他」に設定され、「ロケーション・コメント」には、チェックアウト・ユーザーの名前が表示されるようになります。

  • ホームと実ロケーションの設定: このアクションでは、アイテムのバーコード・ファイルで指定された現在位置と永続的な格納場所にアイテムを割り当て、このアイテムは別の場所に移動できます。このロケーションとアイテムは、PCMに存在している必要があります。これらのいずれかが存在しない場合は、エラーが報告されます。

    このロケーションとアイテムは、PCMで定義済のストレージ領域階層内に存在している必要があります。アイテムの現在位置と永続的な格納場所は、バーコード・ファイルの値と一致するように更新されます。

16.5.2.2 バーコード・ユーティリティ・ソフトウェア

バーコード・ユーティリティ・ソフトウェアは、Windowsアプリケーションで、これにより、PCMで使用するVidex LaserLiteバーコード・スキャナへのインタフェースが提供されます。この機能を使用すると、バーコード・スキャナに読み込んだ情報をPCMにアップロードできます。また、バーコード情報を読み取ってから、後で手動で処理するためにファイルに書き込むこともできます。さらに、バーコード・ユーティリティを使用すると、バーコード・スキャナを必要に応じて再プログラミングできます。

Videx用のバーコード・ユーティリティ・ソフトウェアが提供されていますが、自動的にPCMソフトウェアと同時にインストールされることはありません。このソフトウェアを使用する場合は、PCMを有効にした後でインストールします。バーコード・ユーティリティのインストーラは、PCMソフトウェアの配布媒体に含まれています。

バーコード・ユーティリティを実行するには、Microsoft .NET Framework Version 1.1再頒布可能パッケージが必要です。これがコンピュータに用意されていない場合は、Microsoft社のWebサイト(www.microsoft.com)からダウンロードしてください。

バーコード・ユーティリティは、サーバーにWeb接続している任意のコンピュータにインストールできます。


重要:

バーコード・ユーティリティを以前のバージョンからアップグレードするときには、既存のインスタンスをアンインストールしてから、新しいリリースをインストールする必要があります。これを実行しておかないと、インストール時にエラー・メッセージが報告され、イントールを続行できなくなります。


バーコード・ユーティリティをインストールするには:

  1. PCMの配布媒体から、BarcodeUtility.exeという名前の実行可能インストーラ・ファイルを探します。これは、通常、ucm\Distribution\urm\languageディレクトリに格納されています(サポート対象の言語ごとに別のファイルが含まれています)。

  2. setup.exeファイルをダブルクリックして、インストールを続行します。

  3. 指示に従ってソフトウェアをインストールします。

  4. 「スタート」から、「プログラム」「Oracle」「バーコード・ユーティリティ」「バーコード・ユーティリティ」の順に選択します。または、Windowsデスクトップで、ユーティリティ・アイコンをダブルクリックします。

    コンピュータに直接接続する、Wedge Readerタイプのスキャナのインタフェースも提供されます。このタイプのスキャナが有効にされていると、3回のスキャンが行われた後で、カーソル位置にデータが自動的にアップロードされます。

16.5.3 バーコードの管理

この項では、次に示す一般的なバーコードのタスクについて説明します。

16.5.3.1 バーコード・スキャナのプログラミング

Videx Wandスキャナは、インストールの時点で使用できるように事前にプログラミングされている可能性があります。必要に応じて、次の手順を使用してバーコード・スキャナをプログラミングします。

  1. バーコード・ユーティリティ・アプリケーションを開始します。

  2. 「メイン・バーコード・ユーティリティ」ページで、「オプション」「Videx Wandのプログラム」の順に選択します。

  3. 「Videx Barcode Wandのプログラム」ページで、「通信デバイス」リストでプログラムするスキャナのタイプを選択します。

  4. デバイスを接続する通信ポートを選択します。

  5. 「プログラム」をクリックします。

    アプリケーションがスキャナと通信していることを示すメッセージが表示されます。このダイアログは、プログラミングが完了すると閉じられます。

  6. 「メイン・バーコード・ユーティリティ」ページで、「完了」をクリックします。

  7. スキャナの「スキャン」ボタンを押します。

16.5.3.2 バーコード・データの直接アップロード

スキャナでデータを収集すると、そのデータはPCMソフトウェアを実行するサーバーに、直接アップロードできます。データは、ファイルに保存して、後でアップロードすることもできます。

スキャンしたバーコード・データをPCMに直接アップロードするには:

  1. バーコード・ユーティリティがインストールされているコンピュータにスキャナを接続します(ベース・ステーションに設置するか、接続ケーブルを使用します)。

  2. バーコード・ユーティリティ・アプリケーションを開始します。メイン・バーコード・ユーティリティ・ページが開きます。

  3. スキャナ・タイプを選択します。

  4. バーコード・スキャナがイントースされている通信ポートを選択します。通常これは、一般に使用されるシリアル・ポートであるCOM1です。

  5. 「ファイルへのダウンロードのみ」「ファイル選択の許可」の両方が選択解除されていることを確認します。

  6. 「プロセス」をクリックします。

    アップロード処理の開始を求めるプロンプトが表示されます。

  7. 「はい」を選択して続行します。

  8. データ・ファイルをアップロードするインスタンスのホスト名を選択します。ソフトウェアは、このコンピュータにインストールされている必要があります。

    使用可能なホストのリストを構成するには:

    1. 「詳細」をクリックします。

    2. 「ホスト・リストの構成」ページで、リポジトリが格納されているインスタンスの名前と、そのインスタンスのCGI URLを入力します。

    3. 「更新」をクリックして、複数の名前を追加します。

    4. 完了後、「完了」をクリックします。

  9. データのアップロードが許可されるユーザーのユーザー名と、パスワードを入力します。データをアップロードする場合、ユーザーには事前定義済のPCM管理者ロールが割り当てられている必要があります。ユーザー名を選択したら、「OK」をクリックします。

    データは、スキャナからPCMシステムに転送されます。すべてのデータが転送されると、操作が完了したことを示すメッセージが表示されます。

  10. 「OK」をクリックして続行します。


重要:

アップロードの確認を求められたときに「いいえ」を選択すると、バーコード・スキャナからデータが消去され、なにも送信されなくなります。データは、DATA.TXTという名前のファイル(バーコード・ユーティリティのインストール・ディレクトリにあります)に残されますが、このファイルは次回のデータがアップロードされたときや、ファイルに保存されたときに上書きされてしまいます。


16.5.3.3 バーコード・データのファイルへの保存

スキャンしたバーコード・データをファイルに保存するには:

  1. バーコード・ユーティリティがインストールされているコンピュータにスキャナを接続します(ベース・ステーションに設置するか、接続ケーブルを使用します)。

  2. バーコード・ユーティリティ・アプリケーションを開始します。

  3. 「メイン・バーコード・ユーティリティ」ページで、スキャナ・タイプを選択します。

  4. バーコード・スキャナがイントースされている通信ポートを選択します。通常これは、一般に使用されるシリアル・ポートであるCOM1です。

  5. 「ファイルへのダウンロードのみ」を選択します。

  6. 「プロセス」をクリックします。

    このデータは、DATA.TXTという名前のファイルに格納され、このファイルは、バーコード・ユーティリティのインストール・ディレクトリに配置されています。


    注意:

    データは、常にDATA.TXTという名前のファイルに格納されます。この名前を変更しておかないと、次回のデータがダウンロードされたときや、ファイルとして保存されたときに、ファイルが上書きされてしまいます。


16.5.3.4 事前に保存されたバーコード・データのアップロード

後で処理するためにバーコード・データを保存した場合は、そのデータを使用するために、バーコード・ユーティリティ・アプリケーションでPCMソフトウェアに移動します。

以前に保存したバーコード・データ・ファイルをアップロードするには:

  1. バーコード・ユーティリティ・アプリケーションを開始します。

  2. 「メイン・バーコード・ユーティリティ」ページで、「ファイル選択の許可」を選択して、「プロセス」をクリックします。

    ファイルの選択ダイアログが表示され、バーコード・ユーティリティのインストール・ディレクトリの内容が表示されます(このディレクトリは、保存したバーコード・データ・ファイルのデフォルトの格納場所です)。

  3. アップロードするファイルを選択するか、データ・ファイルが格納されているディレクトリにナビゲートして、その場所からファイルを選択します。「開く」をクリックします。

  4. 「バーコード・アップロード」ページで、データ・ファイルのアップロード先になるインスタンスのホスト名を選択します。ソフトウェアは、このコンピュータにインストールされている必要があります。

    使用可能なホストのリストを構成するには:

    1. 「詳細」をクリックします。

    2. 「ホスト・リストの構成」ページで、リポジトリが格納されているインスタンスの名前と、そのインスタンスのCGI URLを入力します。

    3. 「更新」をクリックして、複数の名前を追加します。

    4. 完了後、「完了」をクリックします。

  5. データのアップロードが許可されるユーザーのユーザー名と、パスワードを入力します。データをアップロードする場合、ユーザーには事前定義済のPCM管理者ロールが割り当てられている必要があります。

  6. 「送信」をクリックします。

    バーコード・データ・ファイルが処理され、選択したインスタンスにアップロードされます。

  7. ファイルのアップロードが完了すると、メッセージが表示されます。「OK」をクリックします。

    「バーコード・アップロード結果」ページが開き、アップロードの結果を確認できます。

  8. 完了後、「完了」をクリックします。

16.5.3.5 バーコード・ファイルの処理


権限:

このアクションを実行するには、「PCM.バーコード.処理」権限が必要です。この権限は、デフォルトではPCM管理者ロールに割り当てられています。


バーコード・スキャナで取得した情報を含むバーコード・ファイルを処理するには:

  1. 「物理」「バーコード・ファイルの処理」の順に選択します。

  2. 「バーコード処理」ページで、「参照」をクリックして、処理するバーコード・ファイルを選択します。

  3. ファイルの選択ダイアログで、処理するバーコード・ファイルにナビゲートして、そのファイルを選択してからファイルの選択ダイアログを閉じます。

  4. 「ファイルの処理」をクリックします。

  5. バーコード・ファイルが処理され、「バーコード・ファイルは処理されました」ページが開きます。エラーが発生した場合は、そのエラーが「メッセージ」列に示されます。「情報」アイコンをクリックすると、エラー・メッセージの詳細を確認できます。

  6. バーコード処理の結果を確認したら、「OK」をクリックして「バーコード処理」ページに戻ります。

16.5.4 ユーザー用のPCMバーコード値の指定

バーコードは、そのソフトウェアが有効化されている場合にのみ、PCMで使用できます。

デフォルトでは、ユーザーについてのバーコード値は、ユーザーのログイン名で構成され、このログイン名は、JSMITHMJONESのように、すべて大文字になります。ユーザーのログイン名をバーコード値として使用しない場合は、ユーザー管理ユーティリティを使用して、そのユーザーに別の値を指定します。

これは、ログイン名に基本的な文字(a-z、A-Z)や数字(0-9)以外の文字(たとえば、kmüllerのアクセント付き文字)が含まれている場合に、特に役立ちます。デフォルトでは、このようなユーザーに対して生成されるバーコード値には、アクセント付き文字の16進表現が含まれます(たとえば、KMC39CLLER)。この動作を回避するために、これに該当するユーザーに対して特定のバーコード値(たとえば、KMULLER)を指定し、それにより、そのユーザーには、ユーザー・ログイン名(変換されたもの)以外が使用されるようになります。

「ユーザーの更新(バーコードなし)」バッチ・サービスを実行すると、現時点でバーコード値が割り当てられていないすべてのユーザーに、自動的にバーコード値を設定できます。これは、PCMが有効化される前に、すでにシステム内に存在しているユーザーに対して役立ちます。バーコードの値は、前述のルールに従って設定されます。

ユーザーに特定のバーコード値を手動で設定するには:

  1. 管理者としてログインします。

  2. 「管理」をクリックしてから、「管理アプレット」をクリックします。

  3. 「ユーザー管理」アイコンをクリックします。

    「ユーザー管理」ユーティリティが開始されます。

  4. 「ユーザー」タブで、バーコード値を設定するユーザーを選択して、「編集」をクリックします。

  5. ユーザーの編集ダイアログの「バーコード」フィールドで、そのユーザーに一意の値を指定します。この値は、「名前」フィールドで指定したユーザーのログイン名(すべて大文字)のかわりに、そのユーザーのバーコード・ラベルで使用されます。

    指定した値は、システム内の各ユーザーに対して一意にする必要があります。一意でない値が使用されると、エラー・メッセージが表示されます。

    バーコード値にはアクセント付きの文字を使用しないでください(これを使用すると、エラー・メッセージが表示されます)。また、「OK」をクリックすると、小文字は自動的に大文字に変換されます。

  6. 終了したら、「OK」をクリックします。

  7. 「ユーザー管理」ユーティリティを閉じます。