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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11g リリース1 (11.1.1)
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44 WebDAVのトラブルシューティング

この章では、WebDAVのトラブルシューティングについて説明します。


ヒント:

WebDAVコンポーネントの操作に関するエラー・メッセージと詳細は、コンテンツ・サーバーのログを参照してください。


この章の内容は次のとおりです。

44.1 ゼロバイトのファイル

Office 2000アプリケーションの使用時にWebDAVサーバーにあるドキュメントを開くと、内容が空(0バイト)であると表示されます。

44.1.1 原因

この問題は、Microsoft Internet Explorerのインターネット一時ファイルの設定の組合せに起因している可能性があります。WebDAVファイルはコンテンツ・サーバーに存在していますが、特定の設定を伴うクライアント・コンピュータでは正しく開けません。

44.1.2 解決策

  1. Internet Explorerで、「ツール」「インターネット オプション」を選択します。

  2. 「全般」タブで、「設定」をクリックします。

  3. 「保存しているページの新しいバージョンの確認」で「ページを表示するごとに確認する」を選択します。

  4. 「インターネット一時ファイルのフォルダ」で、ディスク領域の容量増加を検討します。(容量が少ないと、空のファイルの問題が発生する頻度が高くなります。)

  5. 「OK」を2回クリックして設定を保存し、ページを閉じます。

44.2 WebDAVフォルダへの接続がない

クライアント・コンピュータがWebDAVフォルダに接続されません。

44.2.1 原因

Internet Explorerがプロキシ・サーバーを使用するように構成されています。

44.2.2 解決策

次のいずれかを実行します。

  • HTTPサーバー/WebDAVサーバーにプロキシ・サーバー・インスタンスを使用しないようにクライアント・コンピュータを構成します。このためには、Internet Explorerで「ツール」「インターネット オプション」を選択します。「接続」「LANの設定」「詳細設定」「例外」を選択します。WebDAVサーバーのIPアドレス/ホスト名を指定します。

  • プロキシ・サーバーの構成を変更して、WebDAVメソッド(WebDAV固有のHTTP/1.1拡張機能)が標準のGET、POSTおよびその他のHTTP/1.1メソッドとともに通過できるようにします。詳細は、ご使用のプロキシ・サーバーのドキュメントを参照してください。

  • Windows VistaでWebDAVが正しく機能するには、Service Pack 2が必要です。

44.3 接続に関するその他の問題

44.4 ファイル名のダブルバイト文字

ファイル名にダブルバイト文字を使用したファイルをチェックインできません。

44.4.1 原因

西ヨーロッパ言語のオペレーティング・システムでコンテンツ・サーバーを実行している場合、Microsoft WebDAVクライアントは、ファイル名にダブルバイト文字を使用したファイルを処理できないことがあります。

44.4.2 解決策

ファイル名からダブルバイト文字をすべて排除するか、コンテンツ・サーバーのWebブラウザ・インタフェースを介してファイルをチェックインします。

44.5 仮想フォルダ名またはファイル名の番号記号

フォルダ名に番号記号(#)を使用すると、エラーが発生したり、番号記号(#)の前でフォルダ名が切り捨てられます。ファイル名に番号記号(#)を使用するとエラーが発生します。

44.5.1 原因

WebDAVフォルダ名またはファイル名では番号記号(#)を使用できません。

44.5.2 解決策

フォルダ名から番号記号(#)を削除します。ファイル名から番号記号をすべて排除するか、コンテンツ・サーバーのWebブラウザ・インタフェースを介してファイルをチェックインします。

44.6 ExtranetLookコンポーネントの問題

フォルダ・コンポーネントをインストールした後、ExtranetLookコンポーネントが機能しません。

44.6.1 原因

WebDAVコンポーネントでは、CookieベースのログインにCookieLoginPlugin.dllが使用されます。WebDAVを使用してMS Wordでドキュメントを開くと、Cookieによって追加のログイン・プロンプトが排除されます。大部分のユーザーはフォームベースのログインを望まないため、通常、コンポーネントでは、Webページでのフォームベースのログインがdllによって実行されないようになっています。ただし、ユーザーが希望する場合は、次の手順に従ってフォームベースのログインを実行できます。

44.6.2 解決策

WebDAVコンポーネントでフォームベースのログインを可能にするには、追加の構成変更が必要です。WebDAVコンポーネントとExtranetLookコンポーネントを併用するには、WebDAVDisableOtherFilterCookies=falseを設定します。

44.7 自動コントリビューション・ワークフロー・ステップにおけるコンテンツ・アイテムのスタック

コンテンツ・アイテムをフォルダにドラッグ・アンド・ドロップすると、コンテンツ・アイテムが予期したとおり、自動的にワークフローに入りました。ただし、このコンテンツ・アイテムはワークフローの自動コントリビューション・ステップ内でスタックしているように見えます。このコンテンツ・アイテムを承認する唯一の方法は、選択した「リビジョン編集の終了」オプションでコンテンツ・アイテムをチェックアウトし、再度チェックインすることであり、これによって、そのコンテンツ・アイテムはワークフローの最初のステップに移動します。

44.7.1 原因

WebDAVインタフェースを介してコンテンツ・アイテムをコントリビュートするときのデフォルトのワークフロー動作が変更されました。Foldersリビジョン91以上では、フォルダにコントリビュートしたとき、コンテンツ・アイテムは、従来のデフォルトであったワークフローの最初のステップではなく、コントリビューション・ステップでワークフローに入ります。これは、Site Studioのプレビュー・モードをサポートするための変更ですが、その結果、コンテンツ・アイテムはワークフローを正しく進まなくなり、Site Studioインタフェースを使用した承認が可能になりました。ただし、Site Studioを使用していない場合、これは望ましい動作ではありません。

44.7.2 解決策

この問題に対処するための構成エントリが2つあります。

  • AutoContributorAdvancesOnUnlock: この構成エントリを有効にすると、リビジョン91より前のFoldersコンポーネントのバージョンと同様に、コンテンツは最初のワークフロー・ステップに即座に進みます。

  • AutoContributorAllowsReview: この構成エントリによって、ユーザーは、チェックアウト/チェックインの手順を実行しなくても、ワークフローのコントリビューション・ステップのコンテンツ・アイテムを承認できます。

44.8 Site Studio Webサイトのコントリビューション・フォルダからのコンテンツの削除

Site Studio Webサイトへのコントリビュートに使用しているフォルダからドキュメントを削除しても、削除したドキュメントはWebサイトの動的リストに引き続き表示されます。

44.8.1 原因

Foldersコンポーネントのインストール時にごみ箱機能の有効化を選択すると、ごみ箱が作成され、各フォルダから削除されたコンテンツがすべて格納されます。Site Studioには副作用があり、WebDAVフォルダから削除されたドキュメントが引き続きSite Studioの動的リスト(目次など)および問合せに表示されます。Site Studio Webサイトのすべての動的リストおよび問合せからドキュメントを消去するには、ドキュメントをごみ箱から明示的に削除します。

44.8.2 解決策

ドキュメントを2回削除しなくても済むようにするには、ごみ箱を無効にします。ごみ箱を無効にした後は、削除したドキュメントを復元できません。

44.9 WebDAVのドラッグ・アンド・ドロップがWindows 2000で機能しない

WebDAVクライアントを使用してドラッグ・アンド・ドロップを試行しても、ファイルが作成されないか、0バイトのファイルが作成されます。アクションが正常に完了していないのに、エラー・メッセージが表示されません。WebDAVクライアントを使用したファイルのコピー・アンド・ペーストは機能します。

44.9.1 原因

この問題は、Office 2000サービス・リリース1以降にアップグレードしたWindows 2000の一部のバージョンで既知の問題です。

44.9.2 解決策

ドラッグ・アンド・ドロップの問題を回避または解決するには:

  • ドラッグ・アンド・ドロップが機能しない状況では、コピー・アンド・ペーストを使用してコンテンツを追加します。

  • 次のURLにあるMicrosoftナレッジ・ベース記事の説明に従って、Windows dllファイルをアップグレードします:

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;288440

44.10 フォルダ・ショートカットに最新の変更が表示されない

Webフォルダへのショートカットを作成し、そのショートカットを使用してWebフォルダを開いた場合、Webフォルダにはフォルダ・コンテンツに対する最新の変更が表示されません。

44.10.1 原因

フォルダ・ショートカットには、最新ではなくなったキャッシュ済情報が表示されることがあります。これは、Microsoft Windowsの既知の問題です。

44.10.2 解決策

[F5]を押すか、または「表示」メニューの「リフレッシュ」を選択して、フォルダの表示をリフレッシュします。

44.11 すべてのWebDAVリクエストのプロファイル・ルール

すべてのWebDAVリクエストに適用するプロファイル・ルールはどのようにすると作成できますか。

44.11.1 解決策

プロファイル・ルールの変数IsWebdavRequestをチェックします。たとえば、dOutDateフィールドに対して次のスクリプトを使用すると、すべてのWebDAVチェックインに対してdOutDateフィールドが今後30日間に設定されていることを確認できます。

<$if IsWebdavRequest$> 
<$dprDerivedValue=dateCurrent(30)$> 
<$endif$>