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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用
11g リリース1 (11.1.1)
B72428-03
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27 モバイル機器からのWebCenter Contentの操作

モバイル機器のOracle WebCenter Contentを使用することで、場所や手段を選ぶことなく安全に作業できます。この章では、iPads、iPhonesおよびAndroidデバイスでOracle WebCenter Contentモバイル・アプリケーションを使用する方法の概要を説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

27.1 モバイル・アプリケーションについて

満席の飛行機の中で動きが取れずに会議に遅刻したことはありますか。契約を確認する必要があるのに、ノートパソコンの充電が切れています。iPadやiPhoneのOracle WebCenter Content使用することで、どこからでもすべてのドキュメントにアクセスできます。契約を確認して渋滞で身動きが取れない同僚にコメントを送ることができるので、会議に出席するときには二人とも準備は万端です。または、ネットワーク接続がないときでも、最新の広告キャンペーンからイメージ、テキストおよびレイアウトをダウンロードして確認します。

作業を行うための一般的なタスクを次に示します。

27.2 モバイル・アプリケーションを使用した日常の作業

Oracle WebCenter Contentをモバイル機器で使用することは、その他の多くのアプリケーションを使用するのと同様です。

27.3 Oracle WebCenter Contentのインストールおよび接続

Oracle WebCenter MobileをiPad、iPhoneまたはAndroid機器にインストールすることは、他のアプリケーションを機器のインストールするのと同様です。アプリケーションは、Google PlayおよびApp Storeの両方から入手できます。

Oracle WebCenter Content Serverへの接続時に、ユーザー名およびパスワードの入力が求められます。ホスト・コンピュータのアドレスは、Oracle WebCenter Content Serverがインストールされている場所のWebサイト・アドレスです。システム管理者に正確なアドレスを確認してください。

ドキュメントの保護

モバイル機器でアクセスするドキュメントは、セキュリティの複数の層で保護されています。Oracle WebCenter Content Serverに接続するには、ユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。接続後は、Oracle WebCenter Content内の権限によってアクセス可能なコンテンツが保護されます。モバイル機器にダウンロードしたすべてのドキュメントは暗号化され、Oracle WebCenter Contentモバイル・アプリケーション以外からはアクセスできません。

追加のセキュリティとして、サインイン時にパスコードをオンにできます。パスコードをオンにした場合、アプリケーションを起動するたび、または指定した時間制限の経過後に入力します。パスコードは4桁の数値で、Oracle WebCenter Contentモバイル・アプリケーションを使用していないときにロックするために作成します。これは、公共の場所にモバイル機器を置く場合にOracle WebCenter Contentへの不正なアクセスを防ぐために有効です。パスコードを忘れた場合も心配はありません。アプリケーションをサインアウトし、再びサインインするときにリセットできます。

27.4 モバイル・アプリケーションのナビゲート

Oracle WebCenter Content for Mobileでは、すでにOracle WebCenter Contentに格納されているドキュメントを検索、表示、ダウンロードおよび共有できます。アプリケーションを起動すると、アクセス権を持つOracle WebCenter Content Server内のすべてのライブラリのリストがメイン画面に表示されます。ライブラリをタップして開き、アイテムおよびフォルダを参照します。機器の左端から右にスワイプすると、「ナビゲーション」メニューが開きます。

モバイル・アプリケーションの「ナビゲーション」メニューは、Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースのサイド・バーと非常によく似ています。ライブラリまたはフォルダを検索または参照するため、指定したお気に入りのリストを表示するため、Oracle WebCenter Contentからダウンロードまたは最近表示したアイテムをリストするためのリンクがあります。

27.5 ドキュメントの検索

ドキュメントが編成されているライブラリまたはフォルダがわかっている場合は、ライブラリおよびフォルダをタップして開き、必要なファイルを参照できます。エンタープライズ・ライブラリのみまたはシステム・ライブラリのみを表示するように、ライブラリをフィルタ処理することもできます。

その他の多くのアプリケーションと同様に、検索ボックスを使用してドキュメントを検索できます。検索ボックスは、入力した単語をOracle WebCenter Content内のドキュメントに関する情報と比較し、システム管理者によって設定されている場合はドキュメント内のテキストと比較します。

お気に入りの設定および表示

すべてのファイル、フォルダまたはライブラリをお気に入りに設定できます。「ナビゲーション」メニューで「お気に入り」をタップするとリストに表示され、このリストは頻繁に使用するファイルを見つけるのに役立ちます。

27.6 ファイルの表示

Oracle WebCenter Content Mobileでは、Oracle WebCenter Content Serverに格納されているファイルを表示でき、コンテンツ・サーバーに接続されていないときにモバイル機器で表示するためにそれらをダウンロードできます。

27.6.1 ファイルの表示

モバイル機器でドキュメントを表示する際、モバイル機器でアプリケーションが表示できるファイルのタイプの場合は、ファイルが開きます。たとえば、イメージ・ファイルをタップすると、イメージ・ビューアでそのファイルが開きます。ファイル・タイプを処理するためのアプリケーションがインストールされていない場合は、ファイルを開くことができません。

27.6.2 ファイル、フォルダまたはライブラリの情報の表示

モバイル機器でドキュメントに関するメタデータを表示できます。表示できる情報の種類は、ファイル、フォルダまたはライブラリのタイプおよびOracle WebCenter Contentの設定方法によって異なります。情報には通常、ドキュメント、フォルダまたはライブラリのタイトル、ドキュメントのリビジョン、最終更新日および更新者が含まれます。

27.7 ファイルのダウンロード

飛行機に搭乗中などのOracle WebCenter Contentに接続できないときに確認が必要な場合にファイルをダウンロードする場合があります。「ナビゲーション」メニューで「ダウンロード」をタップすると、ダウンロードしたすべてのファイルのリストが表示されます。ダウンロードしたすべてのドキュメントは暗号化され、Oracle WebCenter Contentモバイル・アプリケーション以外からはアクセスできないことに注意してください。

27.8 ファイルの共有

モバイル機器からファイルを共有することには、様々な意味があります。Webブラウザで任意の人が使用できるファイルへのリンクを共有できます。ファイルが非常に大きい場合や、送信先のユーザーがファイルを見る権利を持っているかどうかが不明な場合に、実際のファイルのかわりにリンクを共有する必要がある場合があります。リンクを送信すると、Oracle WebCenter Contentによってそのファイルに対するユーザーのアクセス権が制御されます。

また、電子メール、メッセージまたは会話の添付としてファイルのコピーを送信することもできます。または、モバイル機器で出力が設定されている場合は、物理コピーを出力することもできます。