Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository統合ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) B72433-02 |
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この章では、ClearCaseリポジトリの設定、ファイル・ストアの追加、ClearQuestとOracle Enterprise Repositoryの統合を行う方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
この項では、ClearCaseリポジトリを設定するために実行する手順について説明します。これによって、将来的にClearCaseファイルを使用またはダウンロードするために、アセットにリンクできるようになります。この項の内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
HTTPサーバー(Apache、IIS、IBM HTTPサーバーなど)を使用して、mod_was_ap20_http.so
またはmod_was_ap20_http.dll
プラグインを使用するWebsphere 5.xサーバーに接続する場合、このコネクタで使用されるplugin-cfg.xml
のドキュメントに構成の変更を適用する必要があります。
HTTPサーバー用にplugin-cfg.xml
ドキュメントを再生成するためにcrtplugininst
アプリケーションが実行されるたびに、構成要素には、デフォルトで値AcceptAllContent=false
が含まれます。このパラメータをtrueに変更して、deltaVリクエストをHTTPサーバーと、Oracle Enterprise RepositoryをホストするWebsphereアプリケーション・サーバー間で渡せるようにする必要があります。Websphereプラグインを使用して、この制限をHTTPサーバーのみに適用し、2つのサーバーに接続します。
Weblogic Tuxedoプラグインを使用する場合、8.1 SP3の要件はアプリケーション・サーバーとApacheサーバー上のTuxedoプラグインの両方に適用されます。
ClearCaseを使用する前に、次の前提条件を実行する必要があります。
アプリケーション・サーバーは、UTF-8キャラクタ・セットをサポートして、ClearCaseとOracle Enterprise Repositoryが正しく連携できるようにする必要があります。
アプリケーション・サーバーがClearCaseサーバーにアクセスできることを確認します。
CCWebまたはClearTool(あるいはその両方)をアプリケーション・サーバーのコンピュータにインストールして有効にする必要があります。詳細は、ClearCaseのドキュメントを参照してください。
使用しているサーバーに基づいて、次のようにTF-8キャラクタ・セットを有効にします。
Weblogic 7.x/8.x
システム・プロパティのclient.encoding.override、およびキャラクタ・セットの名前と同様のfile.encodingを設定して、Weblogicサーバー・インスタンスにデプロイされたすべてのWeblogic Webアプリケーション用にキャラクタ・セットを指定できます。このシステム・プロパティをJAVA_OPTIONS
(たとえば、JAVA_OPTIONS=-Dclient.encoding.override=UTF-8 -Dfile.encoding=UTF-8
など)と呼ばれる環境変数に設定します。
これらの値は、ドメインの起動オプションの一部として指定することもできます。
Websphere 5.x
サーバーのために汎用JVMの引数を変更して、パラメータ-Dclient.encoding.override=UTF-8
を含めます。
Tomcat 5.0.25
次のように、CATALINA_HOME/confディレクトリにあるserver.xml
ファイル内のConnector要素のURIEncoding
値を変更します。
<Connector port="8080" URIEncoding="UTF-8" ...
注意: Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション内からClearCaseサーバーを参照してファイルまたはディレクトリ構造を表示する機能は、ファイル・ストア統合で提供されています。 |
重要な注意事項
CCWebでビューを構築します。
CCWebで構築したビューに基づいてリンクを作成します。
アセット・エディタ内にあるアセットのファイル情報セクション内にリンクを追加します。
「テスト」ボタンをクリックして、リンクが有効であることを確認します。
ブラウザのアドレス・ウィンドウにURLを貼り付けて、リンクにアクセスできる必要もあります。アクセスできない場合、リンク自体がエラーになるか、ClearCaseサーバーへのネットワーク接続に問題が発生する可能性があります。
Oracle Enterprise Repository内にリポジトリとアセットを作成および構成できます。この項の内容は次のとおりです。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタ画面で実行します。
「アクション」メニューを開きます。
アーティファクト・ストアの構成をクリックします。
「追加」をクリックします。図2-1に示すように、新規アーティファクト・ストアの作成ダイアログが表示されます。
図2-1に示すように、適切な情報を入力します。
「OK」をクリックします。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
「システム設定」をクリックします。
図2-2で示すように、「検索」ボックスにcmee.server.paths.upload-repository
と入力します。
図2-3に示すように、「サーバー設定」セクション内にアップロード領域セクションが表示されます。
送信アップロード用のアーティファクト・ストア・リストを使用して、ClearCaseリポジトリを選択します。
終了したら、「保存」をクリックします。
Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面でアセットの送信をクリックします。
新しいアセットはアセット・エディタの「ファイル」メニューでも作成できます。
ドロップダウン・メニューから「アセット・タイプ」を選択します。
「名前」テキスト・ボックスに新しいアセットの名前を入力します。
「説明」フィールドに、簡単な説明を入力します。
注意: 登録プロセスが完了するまでは、アセットの詳細はOracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面に表示されません。 |
アセット・エディタでアセットを開きます。
「ファイル情報」セクションを見つけます(通常は「一般」タブ)。
「追加」をクリックします。
名前または説明(あるいはその両方)を作成します。
「編集」をクリックします。
「リポジトリ・ファイル」オプションを選択します。
「ホスト」リストでClearCaseを選択します。
パスには、次のように、アーティファクト・ストア・セクションで構成された情報が指定されています。
http://clearcase.example.com/ccaseweb/bin/ccweb/test.txt?dir=//usr/vobs/geneva&elem=test.txt&cmd=view&user=ccuser&password=<password>
ファイル名フィールドにCCWebのビューのパスとファイル名を入力します。
「表示」をクリックして、ファイルをテストします。
Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面で、「検索」を使用して、新しく作成したアセットを見つけます。
アセットをクリックして、アセット詳細の表示を開きます。
使用/ダウンロードをクリックします。図2-5に示すように、「使用-ダウンロード」ページが表示されます。
ClearCaseファイルは、アセットともにダウンロードで使用できる必要があります。
ファイル・ストアによって、Oracle Enterprise Repositoryは基礎となる専用のリポジトリと統合できます。また、ファイル・ストアによって、Rational ClearCaseとの統合も可能になります。
この項の内容は次のとおりです。
Rational ClearCaseとファイル・ストアを統合すると、アセット・レジストラでClearCaseリポジトリを参照できるようになります。レジストラでは、アセットの抽出時に使用されるファイルの特定のブランチとバージョンを選択できます。さらに、ファイルの構成仕様は、WSADまたはXDEで使用するために使用可能にすることができます。
Rational ClearCaseでファイル・ストアを使用するために、Rational ClearCaseクライアントをアプリケーション・サーバー上にインストールおよび構成する必要があります。ClearCaseに接続すると、常にClearCaseクライアントのClearToolアプリケーションが使用され、共通のClearCaseの認証資格情報セットが共有されます。
Oracle Enterprise Repositoryにファイル・ストア機能を追加するには、次の手順を実行します。
OracleのダウンロードWebサイトから、Oracle Enterprise Repositoryのインストール・パッケージをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを一時ディレクトリに解凍します。
次の場所から一時ディレクトリにSQLスクリプトをダウンロードします。
データベースに適切なSQLツールを使用して、一時ディレクトリにあるSQLスクリプトを実行して、Oracle Enterprise Repositoryデータベースにファイル・ストアのアーティファクト・ストアを追加します。
Oracle Enterprise Repositoryのメニュー・バーの「管理」リンクをクリックします。
「管理」画面で、「システム設定」をクリックします。
プロパティregistry.advanced.filestores.enabled
を有効にします。「ファイル・ストア」と呼ばれる新しいセクションが表示されます。アプリケーションで自動的にこのセクションに移動します。
詳細アクセス・ファイル・ストアにtrue
を設定します。
「保存」をクリックします。
「管理」画面をリフレッシュして、基本的なアクセス設定の前に、「ファイル・ストア」セクションを左側のリストに表示します。
Oracle Enterprise Repositoryをホストするアプリケーション・サーバー上にRational ClearCaseクライアントをインストールします。
アプリケーション・サーバーでcleartool.exeファイルを見つけます。cleartool.exeの完全なファイル・パスが必要です。これは、cleartool.pathと呼ばれるファイル・ストア・パラメータで使用します。
アプリケーション・サーバー上のClearCaseクライアントで、Oracle Enterprise Repositoryで使用されるビューを作成します。ビューの名前にFlashlineという語を含めることをお薦めします。ビューのアクセス・パスは、view.dirと呼ばれるファイル・ストア・パラメータで使用します。
作成したビューに必要なClearCase VOBをすべてマウントします。VOBごとに、別々のファイル・ストアを作成する必要があります。VOB名は、vob.pathと呼ばれるファイル・ストア・パラメータの最初の部分になります。
アプリケーション・サーバーで一時ディレクトリを見つけます。一時ディレクトリの完全パスは、tmp.dir
と呼ばれるファイル・ストア・パラメータで使用します。
Oracle Enterprise Repositoryのメニュー・バーの「管理」リンクをクリックします。
「管理」画面で、「ファイル・ストア」 セクションを見つけます。
「新規作成」をクリックして、新しいファイル・ストアを作成します。図2-6に示すように、新規ファイル・ストアの作成ダイアログが表示されます。
次のパラメータのフィールドに入力します。
名前: ファイル・ストアで参照されるClearCase VOBの代表的な名前を指定します。ファイル・ストアのタイプがClearCaseであることを示すには、先頭にCCを付けることをお薦めします。ファイル・ストアの名前に、CC_VOBNAMEをお薦めします。
ストア・パス: 最初のClearCaseファイル・ストアには、/cc/store01を、2番目のClearCaseファイル・ストアには、/cc/store02を入力し、以降も同様にします。「ストア・パス」フィールドは、Oracle Enterprise Repositoryのシンボリック・パスです。すべてのファイル・ストアでは、共通のURLを使用して、ファイルを抽出します。ストア・パスはURLに表示され、実際のコンテンツに対して統合をホストするファイル・ストアを示します。ストア・パスはすべてのファイル・ストア間で一意である必要があります。/cc/store01という構成をお薦めします。
ストア・タイプ: リストからClearCaseを選択します。
cleartool.path: アプリケーション・サーバー上のcleartool.exeファイルの完全ファイル・パスを入力します。
vob.path: アプリケーション・サーバー上のビューにマウントされるClearCase VOBの名前を入力します。
view.dir: アプリケーション・サーバー上のClearCaseビューのアクセス・パスを入力します。
tmp.dir: アプリケーション・サーバー上の一時ディレクトリを入力します。
「接続テスト」ボタンをクリックして、ClearCaseクライアントへの接続をテストします。接続が適切に構成されていると、メッセージ「テストが成功しました」が表示されます。
「保存」ボタンをクリックして、アーティファクト・ストアで使用できるようにファイル・ストアを保存します。
この手順は、アセット・エディタ画面で実行します。
「アクション」メニューで、アーティファクト・ストアの構成を選択します。アーティファクト・ストアの構成ダイアログが表示されます。
「追加」をクリックします。図2-7に示すように、新規アーティファクト・ストアの作成ダイアログが表示されます。
アーティファクト・ストアの名前を入力します。CC_VOBNAME
をお薦めします。
「タイプ」リストで、アーティファクト・ストアのタイプとして「FileStore」を選択します。
「FileStore」は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で作成されたファイル・ストアのリストにアクセスします。
ストア・パスを入力します。「ストア・パス」フィールドの隣にある省略記号ボタンをクリックして、アーティファクト・ストアで使用されるファイル・ストアの名前を選択します。
入力後、「OK」をクリックします。ファイル・ストアごとに個別のアーティファクト・ストアを作成する必要があります。
この手順は、アセット・エディタで実行します。
ファイルの追加先のアセットを選択します。
「概要」タブの「ファイル情報」セクションにある「追加」ボタンをクリックします。
ダイアログで、名前と、必要に応じて説明を入力します。
「編集」をクリックします。URLの編集ダイアログが表示されます。
アーティファクト・ストア・ファイル・オプションをクリックします。
「ストア」リストから、ファイル・ストア(CC_VOBNAME)のリポジトリを選択します。
「ファイル名」ボックスの横で、ClearCaseリポジトリを参照します。
参照すると、VOBの最上位レベルのブランチが表示されます。ブランチを選択します。ブランチ名の形式はブランチ名/バージョンです。バージョンLATESTは、現在チェックインされている情報を表します。一般に、LATESTより前の最も大きい番号が必要なバージョンです。図2-8の/main/server_preed_release/6は、ブランチ/main/server_preed_releaseのバージョン6です。フォルダ領域の名前(store01)は指定したファイル・ストアのストア・パスを表します。
2番目のレベルは選択したブランチ名とバージョンのペア内のフォルダを示します。
3番目のレベルは選択したフォルダのバージョンを示します。
これ以降、選択したすべてのフォルダ名の後には、目的のバージョンが続きます。最後の2つの参照レベルは、次のとおりです。
選択したファイル名
そのファイルのバージョン
「選択」ボタンをクリックすると、URLの編集ウィンドウの「ファイル名」フィールドに値が入力されます。
「表示」をクリックして、URLをテストします。
ClearQuestと統合すると、Oracle Enterprise RepositoryでClearQuestストアを使用できます。通常、ClearQuestのファイルにアクセスするために使用するURLは、次のようになります。
http://server.host.com:port/clearcasePath/fileName?dir=vobStructure&elem=fileName&cmd=view&user=username&password=<password>
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Enterprise RepositoryのインスタンスにClearQuestを追加するには、次の手順を実行します。
Oracleのダウンロード・サイトから、Oracle Enterprise Repositoryのインストール・パッケージ(clearquest.zip)をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを一時ディレクトリに解凍します。
データベースに適切なSQLツールを使用して、一時ディレクトリにあるSQLスクリプトを実行して、Oracle Enterprise RepositoryデータベースにClearQuestを追加します。
アプリケーション・サーバーを再起動します。
Oracle Enterprise RepositoryでClearQuestアーティファクト・ストアを構成するには、次の手順を実行します。
Oracle Enterprise Repositoryのメニュー・バーの「アセット」リンクをクリックします。Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」ページが表示されます。
アセットの編集/管理をクリックして、アセット・エディタを起動します。
「アクション」メニューを開きます。
アーティファクト・ストアの構成をクリックします。アーティファクト・ストアの構成ダイアログが表示されます。
「追加」をクリックします。
新規アーティファクト・ストアの作成画面で、アーティファクト・ストア・ファイルの名前を入力します。
(ClearQuestをお薦めします。)
「タイプ」リストで、ClearQuestを選択します。
ClearQuestのWebインタフェースにアクセスします。
サーバーのホスト名を入力します。
パスにlogon/url/default.asp
を入力します。
(オプション)ユーザー名を入力します。
(オプション)パスワードを入力します。
入力後、「OK」をクリックします。
ClearQuestのアーティファクト・ストアを使用してアセットにファイルを追加するには、次の手順を実行します。
アセット・エディタを起動します。
適切なアセットを選択します。
アセットの「概要」タブの「ファイル情報」セクションに移動します。
「追加」をクリックします。
ダイアログで、必要に応じて名前と説明を入力します。
「編集」をクリックします。URLの編集ダイアログが表示されます。
アーティファクト・ストア・ファイル・オプションを選択します。
「ストア」リストで、ClearQuest Repositoryを選択します。
(「ファイル名」ボックスの横にある)「参照」ボタンをクリックして、ClearQuestのショートカットを編集します。
ボタンをクリックして、ClearQuestのWebインタフェースを起動し、ClearQuestリソースへのショートカットを作成します。
ClearQuestのWebインタフェースで、「操作」→「ショートカットの作成」リンクを使用して、ClearQuestでショートカットを作成するウィザードを実行します。
作成されたショートカットの疑問符(?)の後に続くすべての内容をコピーして、ClearQuest Webショートカットの起動画面に貼り付けます。
「OK」をクリックして、「ファイル名」にショートカット部分を入力します。
「表示」をクリックして、URLをテストします。
これにより、ショートカットの割当先のリソースへのClearQuestインタフェースが開きます。