Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository統合ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) B72433-02 |
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この章では、Enterprise Manager統合ユーティリティを使用および構成して、Oracle Enterprise ManagerとOracle Enterprise Repositoryを統合する方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle Enterprise Manager(EM)は、包括的な監視ツールです。これは、OracleのSOA製品、J2EEサーバー、データベース、JVMおよびオペレーティング・システムの監視をサポートしています。
EM統合ユーティリティでは、EMからOracle Enterprise Repositoryに実行時のパフォーマンス・メトリックの要約を提供することで、実行時と設計時の間のループを終了させます。EM統合ユーティリティは、EMからメトリックをプルし、Oracle Enterprise Repositoryにプッシュします。EM統合ツールは、現在、EM Grid Control 10g R3(10.2.0.5)およびEM Grid Control 11gをサポートし、これらと連携しています。
EM Grid Control (EMGC)は、EMGC 10gでも、EMGC 11gでも、1つのEMGCインスタンスに複数のバージョンの製品またはターゲットを同時に監視できます。たとえば、Oracle Service Bus 10gおよび11gはEMGCで同時に監視できるため、これらの両方のインスタンスのメトリックを1つのOracle Enterprise Repositoryインスタンスにプルできます。これには、Oracle Service Bus 10gまたは11gから収集したプロジェクトが含まれます。したがって、Oracle Enterprise RepositoryとEMを統合すると、EM GC 10gでも、11gでも、複数の製品バージョンのターゲットのメトリックをOracle Enterprise Repositoryに収集できます。
この項の内容は次のとおりです。
EM統合ユーティリティを使用する前に、次の前提条件を実行する必要があります。
EM統合ユーティリティでは、OERハーベスタ・データパックをOracle Enterprise Repositoryにインストールする必要があります。
EMからメトリックを受け取るアセットが、Oracle Enterprise Repositoryに存在している必要があります。これらは、Oracle Enterprise Repositoryハーベスタを使用して、SOAスイート/BPEL-PM、WebLogicまたはOracle Service BusからOracle Enterprise Repositoryに発行されます。EM統合ユーティリティでは、OERハーベスタ・データパックをOracle Enterprise Repositoryにインストールする必要があります。
インポートの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイドを参照してください。
EM統合ユーティリティでは、Enterprise Managerの共有データベース・ビューへの読取り権限が必要です。
Enterprise Managerで読取り専用ユーザーを作成するには、次の手順を実行します(SYSMANリポジトリの所有者権限がない場合)。
SYSMANまたはスーパー管理者としてEnterprise Manager Cloud Control(EMGC)コンソールにログインします。「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control」ページが表示されます。
右上隅で「設定」をクリックしてから、左側のペインで「管理者」を選択し、「作成」をクリックします。
ユーザー名とパスワードを入力し、他のフィールドはデフォルトのままにして、「次へ」をクリックします。
右側の表に示されたPUBLICロールを削除します。
「管理者の作成: システム権限」の下で、「任意のターゲットの表示」を選択します。
「管理者の作成: ターゲット」の下で、この新しい管理者が表示できるすべてのターゲットを選択します。
「管理者の作成: ターゲット権限」の下で、「バッチ割当て」を選択してから、「表示」をクリックします。
注意: ほとんどの場合、「表示」オプションは選択したままになっていて、グレー表示になっています。 |
「適用」をクリックします。
SQLPLUSにSYSMANユーザーでログインし、この新しいユーザーに、oem_view
などの他の権限を付与します。
Grant SELECT on MGMT$METRIC_DAILY to oem_view; Grant SELECT on MGMT$METRIC_CURRENT to oem_view; Grant SELECT on MGMT$TARGET_PROPERTIES to oem_view; Grant SELECT on MGMT_VERSIONS to oem_view; Grant SELECT on MGMT_TARGET_PROPERTIES to oem_view; Grant SELECT on MGMT_TARGET_ASSOCS to oem_view; Grant SELECT on MGMT_TARGETS to oem_view; Grant SELECT on MGMT_TARGET_ASSOC_DEFS to oem_view;
EM統合ユーティリティでは、Java SDKバージョン6以上が必要です。
10gまたは11gのEM Grid Controlをインストールして、EM統合ツールでメトリックをOracle Enterprise Repositoryに収集できるようにします。Oracle Enterprise RepositoryとEMの統合ツールは、現在、EM Grid Controlと統合し、10gおよび11gバージョンのSOAと連携します。
EM 11gと統合する場合、em-integration-settings.xml
構成ファイルを使用します。EM 10gと統合する場合は、em-integration-settings-em10.xml
構成ファイルを使用する必要があります。構成ファイルは11.1.1.x.0-EM-Integration.zipファイルにあります。
Enterprise Manager統合ユーティリティを取得するには、次の手順を実行します。
コンピュータのOracle_HOME\repositoryXXX\core\tools\solutions
ディレクトリに移動します。Oracle Enterprise Repositoryのすべてのソリューション・パックの一覧が表示されます。
11.1.1.x.x-EM-Integration.zipファイルを一時ディレクトリに解凍します。
インポート/エクスポート・ツールを使用して、11.1.1.x.x-OER-Harvester-Solution-Pack.zipファイルをOracle Enterprise Repositoryにインポートします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。
EM統合ユーティリティは次の用途に使用できます。
EMのOracle Service Busサービスから既存のOracle Enterprise Repositoryアセットにメトリックを発行します。
EMのBPEL-PMプロセスから既存のOracle Enterprise Repositoryアセットにメトリックを発行します。
EMのWebサービスから既存のOracle Enterprise Repositoryアセットにメトリックを発行します。
Oracle Enterprise RepositoryのエンドポイントおよびDeployment: BPELアセットをEMのデプロイメント情報から発行します。
Oracle Enterprise RepositoryのWeb UIからEMの詳細なメトリックへのリンクをサポートします。
EMの新しいターゲットをOracle Enterprise Repositoryアセットにマップできるように、構成可能性と拡張性をサポートします。
EM 11gのOracle SOA Suiteコンポジットのターゲットの取得メトリックをサポートします。EM統合を行うと、サービスを起動し、EM 11gで監視される、コンポジットのメトリックを発行できます。ただし、Oracle Service Bus、BPELまたはWebLogicなどのターゲットと異なり、サービス・エンドポイントがOracle Enterprise Repositoryに存在しない場合、これは統合プロセス中に作成されません。アセットが存在する場合、これらはメトリックで更新されます。
この項では、Enterprise Manager統合ユーティリティの使用方法について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
EM統合ユーティリティはコマンドラインで実行できます。Windowsでは、em-integration.bat
ユーティリティを、LinuxとUNIXでは、em-integration.sh
を使用します。
em-integration.bat
またはem-integration.sh
を実行する前に、表6-1で示された環境変数が設定されていることを確認します。
Windowsでは、コマンド・ウィンドウからset JAVA_HOMEと入力して、変数JAVA_HOMEの値を表示し、set JAVA_HOME=C:\Jdk6\bin\javaと入力してJAVA_HOMEの値にC:\Jdk6\bin\javaを設定します。
Linuxでは、echo $JAVA_HOMEと入力して変数JAVA_HOMEの値を表示し、設定されていない場合、export JAVA_HOME=/usr/bin/javaを使用して、JAVA_HOMEに値/usr/bin/javaを設定します。
表6-1コマンドライン・スクリプト
環境変数 | 説明 |
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次のように
関連項目: |
表6-2に、EM統合コマンドライン・ユーティリティを使用して指定できるオプションを示します。
EM統合オプション | 説明 |
---|---|
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XMLファイルで指定された構成設定のことです。 |
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Oracle Enterprise RepositoryインスタンスのURLを指定します。 |
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Oracle Enterprise Repositoryユーザーの名前を指定します。 |
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Oracle Enterprise Repositoryユーザーのパスワードを指定します。 セキュリティを確実にするために、パスワードを暗号化する必要があります。 Oracle Enterprise Repository Webコンソールには、次のようなパスワードを暗号化するツールがあります。http://<host>:<port>/<domain>/diag/encryptstrings.jsp |
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EMデータベースのJDBC URLを指定します。 |
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EMデータベースのユーザー名を指定します。 |
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EMデータベースのパスワードを指定します。 セキュリティを確実にするために、パスワードを暗号化する必要があります。 Oracle Enterprise Repository Webコンソールには、次のようなパスワードを暗号化するツールがあります。http://<host>:<port>/<domain>/diag/encryptstrings.jsp コマンドラインからのパスワードの暗号化の詳細は、6.4項「構成ファイルのパスワードの暗号化」を参照してください。 |
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EM統合ユーティリティのオンライン・ヘルプを表示します。 |
注意: 前述のオプションは必須ではなく、省略可能です。オプションが省略された場合、ユーティリティは |
図6-1に、em-integration.bat -help
コマンドで表示されたコマンドライン・ユーティリティのオプションとオンライン・ヘルプを示します。
図6-1 Enterprise Manager統合のコマンドライン・ユーティリティのオプション
Enterprise Managerでは、コマンドライン・アプリケーションが定期的に実行されるようにスケジュールできます。EM統合ユーティリティも、このように実行されるようにスケジュールできます。
詳細は、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドのジョブ・システムに関する項を参照してください。
EM統合を1日に1回、夜やシステムのアクティビティの少ない時間にスケジュールすることをお薦めします。
この項では、様々なメトリック発行オプションについて説明します。
EM統合では、タイプがEndpoint
であり、Oracle Service Busプロキシ・サービスおよび外部サービス用にEM内のendpointURIメトリックと一致するendpointURI属性を持つ、Oracle Enterprise Repositoryの既存のアセットを更新します。
注意: 外部サービスは、Oracle Service Busビジネス・サービスによって起動されるサービスです。 |
一致するendpointURIを持つEndpoint
アセットが見つからない場合、ツールは名前とOracle Service Busのサービス・タイプ(BusinessService
またはProxyService
)で、一致するサービス・アセットを検索しようとします。見つかった場合、新しいEndpoint
アセットを作成し、これをサービスに関連付けます。ビジネス・サービスの場合、エンドポイントはビジネス・サービスによって起動された外部サービスに関連付けられます。
メトリックが収集されていない、あるいはOracle Service Busサービスのメトリックを収集する際にEM Grid Controlにエラーが生じるなど、EM内のOracle Service Busターゲットのためのメトリック収集に問題がある場合、『Oracle Enterprise Manager Oracle Fusion Middleware Managementスタート・ガイド』を参照してください。
注意: Oracle Service Busサービスのメトリックが最初にEMにアップロードされたとき、値は0です。メトリックが収集されない場合、Oracle Service Busコンソールの「グローバル設定」を使用して、監視フラグをOnにします。 また、Oracle Service Busのプロキシ・サービス/ビジネス・サービス用の別の監視フラグ(操作の設定内)がある場合、これらを有効にしてすべてのサービスのためにメトリックを収集します。 |
EM統合では、タイプがDeployment:BPEL
であり、EM内のendpointURI
メトリックと一致するendpointURI
属性を持つEndpoint
アセットに対してEntryPoint
リレーションシップを持つ、Oracle Enterprise Repositoryの既存のアセットを更新します。EMでは、エンドポイントのWSDLの場所が格納されます。
一致するendpointURIを持つEndpoint
アセットが見つからない場合、ツールはWSDLの修飾名で、一致するサービス・アセットを検索しようとします。見つかった場合、新しいEndpoint
アセットを作成し、これをサービスに関連付けます。
Deployment:BPEL
アセットが見つからない場合、ツールは一致するBusiness Process: BPEL
アセットをプロセス名で検索しようとします。見つかった場合、新しいDeployment:BPEL
アセットを作成し、これをサービスに関連付けます。
EM統合では、タイプがEndpoint
であり、EM内のendpointURI
メトリックと一致するendpointURI属性を持つ、Oracle Enterprise Repositoryの既存のアセットを更新します。
一致するendpointURIを持つEndpoint
アセットが見つからない場合、ツールはWSDLの修飾名で、一致するサービス・アセットを検索しようとします。見つかった場合、新しいEndpoint
アセットを作成し、これをサービスに関連付けます。
EM統合を行うと、コンポジット・レベルのみでメトリックを発行できます。エンドポイント・アセットがEM 11gで監視されているコンポジット・サービスのためにOERに存在する場合、メトリックはOER内で更新されます。ただし、Oracle Service Bus、BPELまたはWebLogicなどのターゲットと異なり、サービス・エンドポイントがOracle Enterprise Repositoryに存在しない場合、これは統合プロセス中に作成されません。
Oracle Enterprise RepositoryにArtifact:WSDL
アセットが存在しない場合、作成されているすべてのEndpoint
に対して、EM統合ユーティリティでは対応するアセットが作成されます。EM統合ユーティリティでは、任意のインポート済のファイル用にArtifact:WSDL
アセットとArtifact:XSD
アセットも作成されます。Oracle Enterprise Repository内の既存のアーティファクトを検索するには、Oracle Enterprise Repositoryハーベスタのフィンガープリント・ルールに従います。
本番エンドポイントがOracle Enterprise Repositoryで取得されていない場合でも、通常、これらをEMで監視できます。一致するサービスを見つけることができて、Deployment:BPEL
アセットを作成した場合や、一致するBusiness Process:BPEL
を見つけることができた場合、EM統合ユーティリティはエンドポイント・アセットを作成します。
EM統合では、デフォルトの構成で、Oracle Enterprise Repositoryの次のメトリックを更新しようとします。Oracle Enterprise RepositoryのWebユーザー・インタフェースの「運用」タブでアセットをすべて表示できます。
前述のターゲット・タイプのすべてについて、これらのメトリックのすべてがEMで収集されるわけではないので、一部は除外されることがあります。em-integration-settings.xml
ファイルでは、どのターゲットのどのメトリックを収集するかを構成します。
日次平均レスポンス時間
週次平均レスポンス時間
月次平均レスポンス時間
最小レスポンス時間
最大レスポンス時間
日次リクエスト
週次リクエスト
月次リクエスト
日次障害
週次障害
月次障害
可用性 - 日次%
可用性 - 週次%
可用性 - 月次%
現在の最大リクエスト/秒
メトリック監視の開始日
最終更新日時
EMの詳細メトリックへのリンク
この項では、Enterprise Manager統合ユーティリティの構成方法について説明します。内容は次のとおりです。
<EM Integration Home>
にあるem-integration-settings.xml
ファイルを開き、適切な資格証明でOracle Enterprise Repositoryインスタンス、EMデータベースおよびWebコンソールを指す次のXMLチャンクを変更します。
EMデータベースを使用して、Oracle Enterprise Repositoryに送信されるメトリック情報を取得します。EMコンソールのURLは、EMへのリンクのベースURLとして使用されます。これはOracle Enterprise Repository内で作成されます。
ユーティリティが作成する任意のエンドポイント・アセットのプロパティを構成するには、introspectionSettings
セクションを使用します。createMissingEndpoints
属性は、EMがエンドポイントまたはDeployment:BPELを監視するが、一致するサービスに対応するアセットがOERに存在しないシナリオで、エンドポイント・アセットとDeployment:BPEL
アセットを作成するかどうかを示します。それ以外の場合、次のコードの残りのセクションは無視されます。
matchMultipleEndpoints
属性は、ユーティリティで、EMのターゲットと一致する複数のエンドポイント・アセットまたはDeployment:BPEL
アセットがOracle Enterprise Repositoryで見つかった場合、実行する必要のあるアクションを示します。見つかった場合、メトリックですべてのエンドポイントを更新します(および警告をログに記録します)。見つからなかった場合、ターゲットをスキップします(および警告をログに記録します)。
matchMultipleServices
属性は、エンドポイントの作成時に、ユーティリティで、EMのターゲットと一致する複数のサービスまたはBusiness Process:BPEL
アセットがOracle Enterprise Repositoryで見つかった場合、実行する必要のあるアクションを示します。見つかった場合、一致するそれぞれのアセットに新しいエンドポイントまたはDeployment:BPEL
をアタッチします(および警告をログに記録します)。見つからなかった場合、ターゲットをスキップします(および警告をログに記録します)。
introspectionDescription、introspectionVersionおよびregistrationStatus属性は、作成された任意のアセットに設定されているプロパティを示します。
例6-1 em-integration-settings.xmlのリポジトリおよびEnterprise Manager接続情報の設定
<repository> <uri>http://localhost:7131/oer30/services/FlashlineRegistry</uri> <credentials> <user>admin</user> <password>*****</password> <enableTransaction>false</enableTransaction> <triggerEvent>false</triggerEvent> </credentials> <timeout>120000</timeout> </repository> <introspectionSettings> <createMissingEndpoints>true</createMissingEndpoints> <introspectionDescription>Found in EM </introspectionDescription> <introspectionVersion>1.0</introspectionVersion> <namespace>mythings</namespace> <!-- The Valid Registration states are 1)Unsubmitted 2)Submitted - Pending Review 3)Submitted - Under Review 4) Registered --> <registrationStatus>Submitted</registrationStatus> </introspectionSettings> <emDatabase> <driverClass>oracle.jdbc.driver.OracleDriver</driverClass> <url>jdbc:oracle:thin@remotehost.there.com:1501:mysid</url> <credentials> <user>sysman</user> <password>*****</password> </credentials> </emDatabase>
注意: アセットの表示、編集、承認および登録を行うための基本的なアクセス権が設定されたユーザーとしてEnterprise Manager統合ユーティリティを実行することをお薦めします。 |
また、次のように接続情報をコマンドライン・ユーティリティにパラメータとして渡すこともできます。
C:\test\em-integration> em-integration - er_url http://localhost:7101/oer/services/FlashlineRegistryTr -er_user admin - er_password <password> - em_url jdbc:oracle:thin:@remotehost.there.com:1501:mysid - em_user sysman - em_password <empassword>
この項では、Enterprise Manager統合ユーティリティの次の拡張構成について説明します。
図6-2で示すように、EMのメトリックとOracle Enterprise Repositoryのフィールド間のマッピングはem-integration-settings.xml
で構成されます。これらをデフォルト設定から変更するには、このファイルを開いて、次のように変更します。
<metricMappingGroup>
: EMデータベース・ビューで同じメトリック名を持つメトリック・セット用のマッピング。EMでは、関連するメトリック・セットを同じメトリック名でグループ化します。個々のメトリックには異なるメトリック列があります。この要素には次の属性があります。
metricName
: EMデータベース・ビューのEMメトリック名。
<metricMapping>
: 単一のメトリックのマッピング。この要素には次の属性があります。
metricColumn
: EMデータベース・ビューのEMメトリック列。
rollupPeriod
: EMデータベース・ビューの問合せの対象およびデータの集計方法を示します。DAILY、WEEKLY、MONTHLY、CURRENTのいずれかです。
viewColumn
: データをプルする、EMデータベース内の列を示します。VALUE、AVERAGE、SUM、MINIMUM、MAXIMUM、STANDARD_DEVIATION、SAMPLE_COUNT、COLLECTION_TIMESTAMP、ROLLUP_TIMESTAMP、NOW()、DETAILS_URLのいずれかです。
ロールアップ期間がCURRENTの場合、AVERAGE、SUM、MINIMUM、MAXIMUM、STANDARD_DEVIATION、SAMPLE_COUNTまたはROLLUP_TIMESTAMP列はサポートされていません。
ロールアップ期間がDAILY、WEEKLYおよびMONTHLYの場合、VALUEまたはCOLLECTION_TIMESTAMP列はサポートされていません。
NOW()は、EMに対する問合せの時間が含まれる仮想の列です。
DETAILS_URLは、EM内の詳細情報のURLが含まれる仮想の列です。これは、EM統合コードによって作成されます。EMデータベース・ビューにはありません。
oerField
: カスタム・データが格納される、Oracle Enterprise Repository内のカスタム・データ・フィールドの内部名。
overwrite
: Oracle Enterprise Repository内のカスタム・データ・フィールドがすでに存在する場合に、これを上書きするかどうかを示します。trueまたはfalseを指定します。指定されていない場合、デフォルト値はtrueです。
Oracle Enterprise Repository内のアセットと関連するEM内のターゲットのロジックは、各ターゲット・タイプで異なっています。EM統合には、Oracle Service Bus、BPEL-PM、WebLogicのためのターゲット・ファインダがあります。
上級ユーザーの場合、専用のターゲット・ファインダ・クラスを作成できます。図6-3で示すように、これらはem-integration-settings.xml
で構成する必要があります。
<targetFinder>
: EM内のターゲット・タイプ用のターゲット・ファインダ・クラスへのマッピング。この要素には次の属性があります。
targetType
: EMデータベース・ビューのEMターゲット・タイプ。
targetFinderClass
: ファインダ・クラスの完全修飾クラス名。これは、em-integration.jar内にあるcom.oracle.oer.integration.em.TargetFinderを実装する必要があります。
セキュリティを確実にするために、Enterprise Manager統合ユーティリティを実行する前に、構成ファイル内のパスワードを暗号化する必要があります。次の方法のいずれかを使用して、EMの構成ファイルのパスワードを暗号化できます。
コマンド・プロンプトによる方法
<em_integration_home>
ディレクトリに移動します。
次のように、コマンド・プロンプトからパスワード暗号化ツールを実行します。
> encrypt.bat em-integration-settings.xml em-integration-settings.xml
<Oracle_home>/tools/solutions/11.1.1.x.x-OER-PasswordTools.zipにある、パスワード暗号化ツール(encrypt.bat
またはencrypt.sh
)を使用すると、構成ファイルem-integration-settings.xml
に格納されていパスワードを暗号化できます。
Oracle Enterprise Repository Webコンソールによる方法
次の場所にあるOracle Enterprise Repository Webコンソールに移動します。
http://<host>:<port>/<domain>/diag/encryptstrings.jsp (使用しているコンピュータの資格証明に合ったホスト、ポートおよびドメインに置き換えます)
「ツール」セクションにスクロールして、パスワードの文字列の暗号化リンクをクリックし、パスワードの暗号化ページを表示します。
クリア・テキストのパスワードを暗号化する文字列テキスト・ボックスに入力します。
「問合せの発行」ボタンをクリックします。
暗号化されたパスワード文字列をコピーして、適切なコンテキスト・ファイルまたはプロパティ・ファイルに貼り付けます。
この項では、次の既知のEnterprise Manager統合ユーティリティの問題について説明します。
不正な暗号化パスワードでem-integration-settings.xml
ファイルを構成した場合、非常に長いスタック・トレースが表示されます。非常に長いスタック・トレースは、次のとおりです。
at org.apache.xerces.impl.XMLNSDocumentScannerImpl.scanStartElement (Unknown Source) at org.apache.xerces.impl.XMLDocumentFragmentScannerImpl$FragmentConten Dispatcher.dispatch(Unknown Source) at org.apache.xerces.impl.XMLDocumentFragmentScannerImpl.scanDocument (Unknown Source) at org.apache.xerces.parsers.XML11Configuration.parse(Unknown Source) at org.apache.xerces.parsers.DTDConfiguration.parse(Unknown Source) at org.apache.xerces.parsers.XMLParser.parse(Unknown Source) at org.apache.xerces.parsers.AbstractSAXParser.parse(Unknown Source) at javax.xml.parsers.SAXParser.parse(SAXParser.java:395) at org.apache.axis.encoding.DeserializationContext.parse (Deserialization Context.java:227) at org.apache.axis.SOAPPart.getAsSOAPEnvelope(SOAPPart.java:696) at org.apache.axis.Message.getSOAPEnvelope(Message.java:424) at org.apache.axis.handlers.soap.MustUnderstandChecker.invoke(MustUnder tandChecker.java:62) at org.apache.axis.client.AxisClient.invoke(AxisClient.java:206) at org.apache.axis.client.Call.invokeEngine(Call.java:2765) at org.apache.axis.client.Call.invoke(Call.java:2748) at org.apache.axis.client.Call.invoke(Call.java:2424) at org.apache.axis.client.Call.invoke(Call.java:2347) at org.apache.axis.client.Call.invoke(Call.java:1804) at com.flashline.registry.openapi.service.v300.FlashlineRegistryTrSoap BindingStub.authTokenCreateWithLicense(FlashlineRegistryTrSoapBindingStub. java:741)at com.oracle.oer.sync.plugin.writer.oer.ALERConnectionCache. getAuthToken(ALERConnectionCache.java:128) at com.oracle.oer.sync.plugin.writer.oer.ALERAssetQueries.getToken (ALERAssetQueries.java:82) at com.oracle.oer.sync.plugin.writer.oer.ALERAssetQueries.assetTypeQuery ByUUID(ALERAssetQueries.java:159) at com.oracle.oer.sync.framework.MetadataManager.putAssetType (MetadataManager.java:204)atcom.oracle.oer.sync.framework.impl. DefaultPluginManager.processIntrospector(DefaultPluginManager.java:104) ... 5 more