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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49671-02
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15 satellite.properties

satellite.propertiesファイルは、各WebCenter SitesシステムでSatelliteサーブレットを実行するため、それぞれのWebCenter Sitesシステムで作成されます。SatelliteサーブレットがContentServerサーブレットと同じ仮想マシンで実行される場合は「共存」と呼ばれます。その他の場合はリモートになります。

satellite.propertiesは、Satellite Serverアプリケーションをホストする各サーバー上にあります。satellite.propertiesの機能は、制御するSatelliteサーブレットを構成することです。

satellite.propertiesファイルのプロパティは、プロパティ・エディタの次のタブに機能別に編成されています。

15.1 「キャッシュ」タブ

「キャッシュ」タブには、Satellite Serverのキャッシュ設定があります。

file_sizeプロパティは、パフォーマンスに大きく影響します。パフォーマンスを最適化するには、メモリー・キャッシュの量を最大限にします。ただし、必ずホストのメモリー容量を超えないようにしてください。

大容量のメモリーがあり、比較的小さなWebサイトを使用する場合、値を大きく設定してすべての内容をメモリーにキャッシュすることをお薦めします。ただし、Webサイト全体がメモリーに収まるかどうかを計算する場合、期限切れのWebページは、明示的に削除されるまで、あるいはキャッシュ・クリーニング・スレッドで削除されるまでメモリーに残ることに注意してください。cache_check_intervalプロパティの値を設定する場合、このことを必ず考慮してください。

表15-1 satellite.propertiesのプロパティ: 「キャッシュ」タブ

プロパティ 説明

cache_check_interval

非推奨

レガシー・ページ・キャッシュにのみ適用されます。このプロパティは、キャッシュ・クリーナ・スレッドの頻度を制御します。期限切れオブジェクトは、その有効期限が切れると、キャッシュからプルーニングされます。これらは、リクエストされるか無効とみなされる場合、あるいはキャッシュ・クリーナ・スレッドによって明示的に削除されるとプルーニングされます。

キャッシュ・クリーナ・スレッドを実行してから次の実行までの一時停止を指定します。

cache_folder

レガシー・ページ・キャッシュにのみ適用されます。このプロパティは、ディスク・ベースのキャッシュ・データの場所を指定します。このプロパティが空白のままの場合、キャッシュされたデータは、コンテキストのtempフォルダに格納されます。

デフォルト値: 空白

cache_max

レガシー・ページ・キャッシュにのみ適用されます。このプロパティは、キャッシュに維持するオブジェクトの最大数を指定します。指定したサイズを超えると、オブジェクトはキャッシュから削除されます。LRUメソッドは、キャッシュ・サイズ制限の管理に使用されます。

expiration

inCacheページ・キャッシュおよびレガシー・ページ・キャッシュに適用されます。このプロパティは、指定の該当情報がどこにもないキャッシュ済オブジェクトすべてに対して、期限切れ情報を(COM.FutureTense.Util.TimePattern文字列の形式で)指定します。

オブジェクトの期限切れ情報は、satellite.page (および関連)タグのcachecontrol属性で指定できます。ページの場合、期限切れ情報は、SiteCatalogのsscacheinfo列でも指定できます。バイナリ・オブジェクトの場合、cachecontrol属性のデフォルト値は、futuretense.iniファイルで指定されます。

リクエストの最外部のラッパー・ページではオーバーライドを指定できないため、このプロパティが、オーバーライドを制御できる唯一の場所になる点に注意してください。

デフォルト値: 5:0:0 */*/*

つまり、Satellite Serverキャッシュの内容はすべて毎日午前5:00に期限が切れます。

コマンドの形式は次のとおりです。

<hours>:<minutes>:<seconds> <daysOfWeek>/<daysOfMonth>/<months>

可能な値:

  • <hours>: 0から23、0は午前零時

  • <minutes>: 0から59

  • <seconds>: 0から59

  • <daysOfWeek>: 0から6、0は日曜日

  • <daysOfMonth>: 1から31

  • <months>: 1から12

その他の可能な値:

  • never。キャッシュがいっぱいで、そのページが最も長い間使用されていない場合のみ、ページの有効期限が切れます。

  • immediate。ページのキャッシュは行いません。

file_size

レガシー・ページ・キャッシュに適用されます。このプロパティは、ディスクにキャッシュ可能なオブジェクトのサイズ(KB単位)を指定します。比較的小さなオブジェクトがメモリーに保持されます。

この値は、システムRAM、ディスク速度などに対して調整する必要があります。

デフォルト値: 250


15.2 「構成」タブ

「構成」タブには、Satelliteサーブレットを構成するプロパティがあります。

表15-2 satellite.propertiesのプロパティ: 「構成」タブ

プロパティ 説明

blocktimeout

非推奨

別のスレッドがホストから同じデータをリクエストしている過程で、リクエストが待機する秒数を指定します。待機することで、個々のユーザーへのレスポンス時間は遅くなりますがキャッシュが空になるため、ホスト・サーバーへの負担が軽減されます。

デフォルト値: 45

値が-1の場合、以前のスレッドが戻るまで待機します。値が0の場合、待機することはありません。

この値は、ホスト・パフォーマンス、リクエスト・サイズの平均およびネットワーク待機時間に基づき調整する必要があります。

大きな数字または-1を使用すると安全です。

password

Satelliteエンジンでエンジンの再起動やキャッシュのリセットなどの特殊機能に必要なパスワードを指定します。

ユーザー名とパスワードは必ずデフォルトから変更してください。

readtimeout

非推奨

読取りがエラーで終了した後のソケット読取りタイムアウトを秒単位で指定します。値が0の場合、Javaランタイム環境に対するタイムアウトはそのまま変わりません。値が3の場合、3秒の待機時間が設定されます。

デフォルト値: 45

transparent.content-type.pattern

ページレット、他のWebCenter SitesページへのリンクまたはBLOBへのリンクなど、ネストされたコンポーネントを含むコンテンツ・タイプを示す正規表現。コンテンツ・タイプがこのパターンに一致するページはSatellite Serverで解析されます。

servlet

Satellite Serverサーブレットの識別に使用されるURLパターンを指定します。Satellite Serverは、ページが適切に設計される場合、このURLパターンを使用するようにリンクとフォームをリライトします。

デフォルト値: Satellite

username

Satelliteエンジンでエンジンの再起動やキャッシュのリセットなどの特殊機能に必要なユーザー名を指定します。

ユーザー名とパスワードは必ずデフォルトから変更してください。


15.3 「リモート・ホスト」タブ

「リモート・ホスト」タブには、Satellite ServerとWebCenter Sites間での通信ルールを定義するプロパティがあります。ここでは、これらのプロパティはアルファベット順で説明されています。

表15-3 satellite.propertiesのプロパティ: 「リモート・ホスト」タブ

プロパティ 説明

bservice

この値は、Blob Serverサーブレットのサーブレット・パスです。これは、satellite.blobタグを解決するために移動する場所をSatellite Serverに伝える場合に使用されます。

通常の値は、iPlanetの場合は/NASApp/cs/BlobServer、サーブレット・ランナーの場合は/servlet/BlobServerになります。

host

SatelliteエンジンがリクエストをキャッシュするWebCenter Sitesを実行するリモート・ホスト・システムの名前。

これは必須ですが、デフォルトはありません。

port

WebCenter Sitesホストと通信するためのポート番号。

デフォルト値: 80

protocol

Satellite ServerホストとWebCenter Sitesホスト間の通信プロトコル。(通常はhttp://またはhttps://)。

プロトコルをhttps://に設定すると、それ自体でセキュアな通信は保証されないことに注意してください。引き続き、証明書の取得が必要です。

service

この値は、WebCenter Sitesサーブレットのサーブレット・パスです。

これは、satellite.pageタグを解決するために移動する場所をSatellite Serverに伝える場合に使用されます。

通常の値は、iPlanetの場合は/NASApp/cs/ContentServer、サーブレット・ランナーの場合は/servlet/ContentServerになります。


15.4 「セッション」タブ

「セッション」タブには、Satelliteサーブレットがユーザーのブラウザ・セッションをどのように解釈するかに関する情報を提供するプロパティがあります。

表15-4 satellite.propertiesのプロパティ: 「セッション」タブ

プロパティ 説明

contentserver.installation.folder

path.to.futuretense.iniプロパティを置き換えます。

Satellite ServerとWebCenter Sitesが同じWebアプリケーションで実行するため、ユーザーのセッションを共有する必要がある場合のインストールに適用されます。このプロパティは、WebCenter Sitesインストールのパスを指定します。これにより、Satellite Serverは、システム・アセットのルートやfuturetense.iniファイルなどのWebCenter Sitesリソースにアクセスできます。

可能な値:

  • Satellite ServerがWebCenter Sites以外のWebアプリケーションで実行する場合は空白です。

  • Satellite ServerがWebCenter Sitesと同じWebアプリケーションで実行する場合は<cs_installation_dir>になります。このディレクトリには、futuretense.iniファイルが含まれます。

cookieprefix

Satellite Serverは、クライアントのかわりにそれ自体とリモート・ホスト間のセッションを管理します。Satellite Serverは、アプリケーション・サーバーが使用するセッションID Cookieを適切に追跡できるように、その名前を把握する必要があります。

ここで、可能なセッションCookie名の接頭辞をセミコロン区切りで入力します。空白のままの場合、デフォルト・セットが使用されます。

path.to.futuretense.ini

contentserver.installation.folderで置き換えられます。

sessionid.cookie.prefix

ユーザーは、ここでセッションID Cookieの先頭に付加される接頭辞を指定できます。

セッションID Cookieは、ホスト(WebCenter Sitesなど)のセッションID Cookieです。Satellite Serverは、WebCenter Sitesとクライアント間でセッションを維持するために、セッションID Cookieをクライアントに渡す必要があります。

Cookieの名前は変更する必要があるため、Satellite Server自体が使用するセッションCookieと競合することはありません。構成可能な接頭辞を使用すると、セッションID Cookieの名前を把握するユーザーは、完全なCookie名を構築できます。これは、サーブレット・フィルタや他のメカニズムで使用してカスタム機能をサポートできます。

sharesession

ContentServerサーブレットとSatelliteサーブレットでユーザー・セッションを共有するかどうかを指定します。

Satellite Serverをリモートで実行する場合、これをfalseに設定し、Satellite ServerとContentServerが共在する場合は、このプロパティをtrueに設定します。

このプロパティを適切に設定しないと、ユーザーに固有の情報がページ間で矛盾することがあります。


15.5 「互換性」タブ

表15-5 satellite.propertiesのプロパティ: 「互換性」タブ

プロパティ 説明

formaction

Satelliteサーブレットは、GETまたはPOSTを実行するWebCenter Sites URLを、Satellite URLに変換します。このプロパティは、WebCenter Sites URLでどの文字列を置き換えてSatellite URLを作成するかを指定します。

この値では大/小文字が区別されます。

Satellite Server 6で有効です。すべてのフォームに新しいsatellite.formタグを使用します。

newformaction

GETまたはPOSTが実行されるURLの置換え文字列を、ローカルにマップされたサーブレットに指定します。

この値では大/小文字が区別されます。

Satellite Server 6で有効です。すべてのフォームに新しいsatellite.formタグを使用します。

globally_replace_contentserver

このプロパティをtrueに設定する場合、Satellite Serverは、WebCenter Sitesから返された処理可能なページをすべて解析し、formactionプロパティで記述される文字列のすべてのインスタンスを、newformactionプロパティで記述される文字列に置き換えます。また、ContentServerを、servletプロパティで記述される文字列に置き換えます。

Satellite Server 6で有効です。リンクの場合はsatellite.linkまたはRENDER.GETPAGEURL、フォームの場合はsatellite.formを使用します。これが可能ではない場合、このプロパティをtrueに設定します。

デフォルト値: false


15.6 「ユーザー定義」タブ

表15-6 satellite.propertiesのプロパティ: 「ユーザー定義」タブ

プロパティ 説明

appserverlink

非推奨

値: 45

servlet-path

非推奨

値: /spark/

propagatecache

inCacheのページ・キャッシュに有効なノード間でのページの伝播を有効にする場合に使用されます。inCacheの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。

scratch.cleanup.schedule

Satellite Serverキャッシュで生成されるScratchフォルダでファイルをクリーンアップするために実行するイベントの頻度を分単位で指定します。頻度は、キャッシュにロードされたページの量と、(satellite.propertiesファイルの)file_sizeプロパティで決定する必要があります。

Scratchフォルダのデフォルトの場所は、アプリケーション・サーバーによって異なります。パスを構成するには、(satellite.propertiesファイルの)cache_folderプロパティを設定します。

デフォルト値: 2