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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49671-02
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1 概要

Oracle WebCenter Sitesとそのアプリケーションの構成タスクでは、多くの場合、プロパティ・ファイルに指定するプロパティの値を設定または変更する必要があります。これらのファイルの接尾辞は、.iniまたは.propertiesのいずれかになります。

一連のプロパティ・ファイルとプロパティ・エディタ・ユーティリティは、WebCenter Sitesとともに提供されます。少なくとも1つのプロパティ・ファイルが、WebCenter Sites: Analytics、WebCenter Sites: EngageおよびWebCenter Sites: Satellite ServerなどのWebCenter Sitesの各コンポーネントに関連付けられます。

この概要では、プロパティ・エディタについて説明し、このリファレンスの以降の部分で提示されるプロパティ・ファイルについてまとめています。

この項の内容は次のとおりです。

1.1 プロパティ・エディタの概要

プロパティ・エディタは、Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイルのプロパティの値を設定する場合に使用されます。他のエディタを使用すると問題が生じる可能性があるため、必ずプロパティ・エディタを使用して値を設定することをお薦めします。たとえば、JumpStart Kitではプロパティ・ファイルの名前が変更されてしまいますが、プロパティ・エディタを起動すると、変更を促すために正しいファイルが表示されます。プロパティ・エディタは、パスワード・フィールドの暗号化も可能です。プロパティ・エディタ外部でフィールドを変更すると、プロパティの値が破損する可能性があります。また、プロパティ・エディタではファイルが適切に書式化されます。具体的にはプロパティの正しい区切り文字が使用されます。さらに、プロパティ・エディタは、タブ上にプロパティを機能別に編成し、プロパティに関する説明とデフォルト値または可能な値を示します。

1.2 プロパティ・エディタの起動

次のスクリプトをコマンドライン・プロンプトまたはUNIXシェルで実行します。

1.3 プロパティの設定

WebCenter Sitesとそのアプリケーションのプロパティを設定する手順は次のとおりです。

  1. 第1.2項「プロパティ・エディタの起動」の説明に従い、プロパティ・エディタを起動します。

  2. 「ファイル」「開く」の順に選択します。

  3. 変更が必要なプロパティ・ファイルを参照し、そのファイルを選択します。

    プロパティ・エディタでファイルが開きます。たとえば、futuretense.iniファイルをプロパティ・エディタで最初に開いたときの外観は次のようになります。

    futuretense.iniファイルを表示するプロパティ・エディタ。
    • (左側にある)タブでは、プロパティが機能別にグループ化されています。

    • 「項目」ペインには、選択したタブのプロパティがリストされます。

    • 「値」ペインには、選択したプロパティの現在の値、そのプロパティの簡単な説明および受入れ可能な値がリストされます。

  4. 構成するプロパティを含む機能別グループを表すタブを選択します。

    プロパティ・エディタでは、「項目」ペインに該当タブのプロパティが表示されます。

  5. 「項目」ペインからプロパティを選択します。

    プロパティ・エディタには、該当プロパティに現在設定されている値が表示され、「値」ペインにそのプロパティの簡単な説明が示されます。

  6. 「値」ペインで、プロパティの値を上部のテキスト・フィールドに入力します。

  7. 「承認」をクリックします。

  8. 構成するプロパティごとに手順4から7を繰り返します。

  9. 終了したら、「ファイル」をクリックして、「保存」を選択します。

  10. 「ファイル」「閉じる」の順に選択します。

  11. 新しい値が有効になるように、アプリケーション・サーバーを停止して再起動します。

1.4 プロパティの追加

一部の構成タスクでは、システムに対して新しいカスタム・プロパティを追加する必要があります。たとえば、結果セットのキャッシュを実装する場合、キャッシュの値を設定する任意のWebCenter Sitesデータベース表に対して最大3つのプロパティを作成できます。(結果セットのキャッシュの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。)

WebCenter Sitesデータベースにプロパティを追加するには:

  1. 第1.2項「プロパティ・エディタの起動」の説明に従い、プロパティ・エディタを起動します。

  2. 「ファイル」→「開く」を選択します。

  3. プロパティの追加が必要なプロパティ・ファイルを参照します。

  4. (オプション)「ユーザー定義」タブを選択します。(この手順はオプションです。どのタブを選択する場合でも、このプロパティ・ファイルを次にプロパティ・エディタで開くと、作成するプロパティが「ユーザー定義」タブに表示されるためです。)

  5. 「値」ペインで、テキスト・エントリ・フィールドのすぐ下の「新規」をクリックします。

    プロパティ・エディタにWebCenter Sitesのプロパティダイアログ・ボックスが表示されます。

    WebCenter Sitesの「プロパティ」ダイアログ・ボックス
  6. 「名前」フィールドをクリックして、新しいプロパティの名前を入力します。

  7. 「値」フィールドをクリックして、新しいプロパティの値を入力します。

  8. 「OK」をクリックします。

    新しいプロパティが「項目」ペインに表示され、値が「値」ペインに表示されます。


    注意:

    手順4「ユーザー定義」タブを選択しなかった場合、新しいプロパティは、手順5「新規」をクリックしたときに選択されたタブに表示されます。これは一時的なものです。次にプロパティ・エディタでこのiniファイルを開くと、プロパティは「ユーザー定義」タブに表示されます。


  9. 「ファイル」→「保存」を選択します。

1.5 プロパティの削除

プロパティを削除する必要はほとんどありません。ただし、プロパティを削除する必要がある場合は次の手順を参照します。

プロパティを削除するには:


注意:

必要なプロパティは絶対に削除しないでください。


  1. プロパティ・エディタを起動します。(第1.2項「プロパティ・エディタの起動」を参照してください。)

  2. 「ファイル」「開く」の順に選択します。

  3. 削除するプロパティを含むプロパティ・ファイルを参照して選択します。

  4. 削除するプロパティを含む機能別グループを表すタブを選択します。

  5. なんらかの理由でプロパティをリストアする必要がある場合は、そのプロパティの現在の値に注意してください。

  6. 「値」ペインで、テキスト・エントリ・フィールドの下の「削除」をクリックします。

  7. プロパティ・エディタに確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックします。

    プロパティがプロパティ・ファイルから削除されます。

  8. 「ファイル」「保存」の順に選択します。