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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49672-02
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33 バックアップとリカバリ

このドキュメントの内容は次のとおりです。

33.1 バックアップとリカバリの前提条件

33.2 バックアップとリカバリの手順

33.2.1 WebCenter Sitesインストール・ディレクトリ

この項では、次の項目について説明します。

33.2.1.1 バックアップ

WebCenter Sitesインストール・ディレクトリに対してjarまたはtarを実行します。

例:

tar –cvf ContentServer_backup.tar /u01/CS/Install
jar cvf ContentServer_backup.jar /u01/CS/Install

33.2.1.2 リカバリ

バックアップしたWebCenter Sitesインストール・ディレクトリに対してunjarまたはuntarを実行します。

例:

tar –xvf ContentServer_backup.tar
jar xvf ContentServer_backup.jar

33.2.2 共有ディレクトリ

この項では、次の項目について説明します。

33.2.2.1 バックアップ


注意:

Sharedディレクトリのバックアップは、それがWebCenter Sitesインストール・ディレクトリ内にあり、そのインストール・ディレクトリがバックアップ済である場合は不要です。


Sharedディレクトリをバックアップするには、そのディレクトリに対してjarまたはtarを実行します。

例:

tar –cvf Shared_backup.tar /u01/CS/Shared
jar cvf Shared_backup.jar /u01/CS/Shared

33.2.2.2 リカバリ


注意:

Sharedディレクトリのリカバリは、それがWebCenter Sitesインストール・ディレクトリ内にあり、そのインストール・ディレクトリがリカバリ済である場合は不要です。


Sharedディレクトリをリカバリするには、バックアップしたSharedディレクトリに対してunjarまたはuntarを実行し、それを使用して既存のものを置き換えます。

例:

tar –xvf Shared_backup.tar
jar xvf Shared_backup.jar

33.2.3 Webアプリケーションの.warおよび.earファイル

表33-1は、WebCenter Sites Webアプリケーションのどのタイプのファイルをバックアップし、リカバリする必要があるのかを示しています。

表33-1 .warおよび.earファイルのバックアップおよびリカバリ情報

.war/.earのデプロイメント・メソッド バックアップ リカバリ

非展開。

WebSphere上のWebCenter Sitesの場合

WebCenter Sitesインストール・ディレクトリがバックアップされている場合は不要です。

(.warおよび.earファイルは、WebCenter Sitesインストール・ディレクトリ<sites_install_dir>/ominstallinfo/app/に格納されています)

第33.2.3.2.1項「展開されていないファイルのリカバリ」の手順を参照してください。

展開済。

次の上のWebCenter Sitesの場合

  • Tomcat

  • WebLogic

ファイルに対するデプロイメントの変更がない場合脚注 1

次の場合、バックアップは不要です。

  • デプロイメント中にファイルが変更されなかった

かつ

  • WebCenter Sitesインストール・ディレクトリがバックアップされている

(.warおよび.earファイルは、WebCenter Sitesインストール・ディレクトリ<sites_install_dir>/ominstallinfo/app/に格納されています)

第33.2.3.2.2項「デプロイメントの変更がない、展開されたファイルのリカバリ」の手順を参照してください。

ファイルに対するデプロイメントの変更がある場合脚注 1 

バックアップが必要です。第33.2.3.1.3項「デプロイメントの変更がある、展開されたファイルのバックアップ」の手順を参照してください。

第33.2.3.2.3項「デプロイメントの変更がある、展開されたファイルのリカバリ」の手順を参照してください。


脚注 1 「デプロイメントの変更」という用語は、コンテンツ、データ・モデル、テンプレート・コード、パブリッシュ先などに対する変更を意味します。

33.2.3.1 バックアップ

この項では、次の項目について説明します。

33.2.3.1.1 展開されていないファイルのバックアップ

表33-1を参照してください。

33.2.3.1.2 デプロイメントの変更がない、展開されたファイルのバックアップ

表33-1を参照してください。

33.2.3.1.3 デプロイメントの変更がある、展開されたファイルのバックアップ

デプロイされたWebCenter Sites Webアプリケーションに対してjarまたはtarを実行します。圧縮済cs.warファイルと区別するために、バックアップにラベルを付けます。

例:

tar -cvf cs_web_backup.tar /u01/software/Tomcat/webapps/cs
jar cvf cs_web_backup.jar /u01/software/Tomcat/webapps/cs

33.2.3.2 リカバリ

この項では、次の項目について説明します。

33.2.3.2.1 展開されていないファイルのリカバリ
  1. WebCenter Sitesアプリケーションをアンデプロイします。

  2. WebCenter Sitesインストール・ディレクトリをリカバリします(手順は、第33.2.1.2項「リカバリ」を参照)。

  3. WebCenter Sitesアプリケーションを再デプロイします。

33.2.3.2.2 デプロイメントの変更がない、展開されたファイルのリカバリ
  1. アプリケーション・サーバーを停止します。

  2. 展開されたWebアプリケーションを削除します。

    例:

    rm -rf /u01/software/Tomcat/webapps/cs/*
    
  3. WebCenter Sitesインストール・ディレクトリをリカバリします(手順は、第33.2.1.2項「リカバリ」を参照)。

  4. バックアップしたWebCenter Sites Webアプリケーションに対してunjarを実行します。

    例:

    cd /u01/software/Tomcat/webapps/cs
    jar xvf <sites_install_dir>/ominstallinfo/app/cs.war
    
33.2.3.2.3 デプロイメントの変更がある、展開されたファイルのリカバリ
  1. アプリケーション・サーバーを停止します。

  2. 展開されたWebアプリケーションを削除します。

    rm -rf /u01/software/Tomcat/webapps/cs
    
  3. バックアップしたWebCenter Sites Webアプリケーションに対してunjarまたはuntarを実行します。

    cd /u01/software/Tomcat/webapps
    tar -xvf <path to backup directory>/cs_web_backup.tar
    

33.2.4 WebCenter Sitesのデータベース

この項では、次の項目について説明します。

33.2.4.1 バックアップ

33.2.4.1.1 SQL Server 2008および2008R2のバックアップ
  1. SQL Server Management Studioを開きます。

  2. データベース・サーバーに接続します。

  3. 「Databases」を開きます。

  4. バックアップするデータベースを右クリックします。「Tasks」「Backup」をクリックします。

  5. 「Backup type」の下の「Full」を選択します。「Destination」の下の「Add」をクリックします。

  6. バックアップ・ファイルのパスおよびファイル名を入力します。「OK」をクリックします。

  7. 「Destination」の下で、新しく作成したバックアップの場所を選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

33.2.4.1.2 Oracle 11gのバックアップ
  1. oracleユーザーとしてサーバーにログインします。

  2. ORACLE_HOMEをoracleデータベース・ディレクトリに設定し、ORACLE_SIDをデータベース名に設定します。

  3. sysとしてsqlplusにログインします。次に、次の操作を実行します。

    1. create directory sqlを使用して、OSディレクトリにマップします。ここに、エクスポートが格納されます。例:

      SQL> create directory exp_dp_dir as '/u01/backup/exports';

    2. データベース・エクスポートおよびディレクトリ・アクセスの権限を付与します。例:

      SQL> grant read, write on directory exp_dp_dir to system;
      SQL> grant EXP_FULL_DATABASE to system

  4. expdpコマンドを実行し、エクスポートを開始します。例:

    expdp system/<password> DIRECTORY=exp_dp_dir DUMPFILE=<file_name>.dmp FULL=y
       SCHEMA=<YOUR_SCHEMA>;
    
33.2.4.1.3 DB2 9.7のバックアップ
  1. db2instユーザーとしてサーバーにログインします。

  2. 次のコマンドを実行します。

    db2 force applications all
    
  3. 次のコマンドを実行します。

    db2 backup db <db_name> to <backup_dir> 
    

    注意:

    コマンドが完了したら、タイムスタンプを書き留めます。このタイムスタンプは、データベース・バックアップ・ファイルの名前に組み込まれます。


33.2.4.2 リカバリ

33.2.4.2.1 SQL Server 2008および2008R2のリカバリ
  1. SQL Server Management Studioを開きます。

  2. 「Databases」を開きます。

  3. リストアするデータベースを右クリックします。「Tasks」「Restore」「Database」を選択します。

  4. 「Source for restore」の下の「From database」を選択します。

  5. 「Select the backup sets to restore」の下で、最新のバックアップを選択します。

  6. 最上部にある「Script」をクリックします。

    この手順によって、restore文が表示されたクエリー・エディタが開きます。

  7. WITHの後にREPLACEを追加することでクエリーを編集します。

    これによって、データベース・ログが上書き可能になります。

  8. 「Execute」をクリックします。

33.2.4.2.2 Oracle 11gのリカバリ
  1. oracleユーザーとしてサーバーにログインします。

  2. ORACLE_HOMEをoracleデータベース・ディレクトリに設定し、ORACLE_SIDをデータベース名に設定します。

  3. $ORACLE_HOME/binに移動します。

  4. 次のコマンドを実行します。

    ./impdp system/<password> DIRECTORY=exp_dp_dir DUMPFILE=<file_name>.dmp
        SCHEMAS=<YOUR_SCHEMA>;
    
33.2.4.2.3 DB2 V9.7のリカバリ
  1. db2instユーザーとしてサーバーにログインします。

  2. 次のコマンドを実行します。

    db2 force applications all
    
  3. 次のコマンドを実行します。

    db2 restore db <db_name> from <backup_dir> replace existing
    

33.2.5 LDAP

この項では、次の項目について説明します。

33.2.5.1 バックアップ

LDAPブラウザを使用し、LDAP構成をエクスポートします。

33.2.5.2 リカバリ

クリーンなLDAPサーバーから開始します。LDAPブラウザを使用して、バックアップしたLDAP構成をインポートします。

33.3 リカバリ済WebCenter Sitesアプリケーションの実行

  1. アプリケーション・サーバーを起動する前に次のようにします。

    1. 検索索引をクリアします。

      rm –rf <shared_dir>/lucene/Global/*
      
    2. Tomcatを使用している場合は、アプリケーション・サーバー・キャッシュをクリアします。

      rm -rf <server_dir>/tmp/*
      rm -rf <server_dir>/work/*
      

      注意:

      WebLogicアプリケーション・サーバーの場合、アプリケーションを再デプロイメントするときにキャッシュはクリアされます。


    3. TomcatまたはWebLogicを使用している場合は、次のようにコンパイル済JSPをクリアします。

      rm -rf <web_app_dir>/jsp/cs_deployed/*
      
  2. アプリケーション・サーバーを起動した後、すべてのキャッシュが同期されていることを確認します。