Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.0) E49672-02 |
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この章では、ファイル・システムおよびMicrosoft SharePointシステムからWebCenter SitesへのパブリッシュをサポートするためのContent Integration Platformのインストールおよび構成手順について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
この項の内容は、次のとおりです。
Microsoft Visual C++ 2008再配布可能ファイル(x86)。http://www.microsoft.com
からダウンロードできます。
OpenSSL。http://www.openssl.org
からダウンロードできます。
Content Integration Platformは、次のファイルのセットとして配布されます。
ファイル | 説明 |
---|---|
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これらのファイルによって、Content Integration Agent ( |
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このファイルによって、ログ・ファイルの詳細の設定およびWebCenter Sitesデータベースへのアクセスの制限に使用されるプロパティ・ファイルを含むSites Agent Servicesがインストールされます。 |
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このファイルによって、 |
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このファイルによって、 |
Content Integration Platformは、ネイティブ実行可能ファイルを使用します。
Content Integration Platformをインストールする手順は、次のとおりです。
Content Integration Agentを、サポートされているオペレーティング・システムを実行しており、かつソースとターゲットの両方のシステムにアクセスできる任意のコンピュータにインストールします。
注意: このリリースのサポートされているシステムの詳細は、Oracle WebCenter Sites動作保証マトリックスを参照してください。 |
csagentservices.war
を、WebCenter Sites Shared
ディレクトリにアクセスできるシステムにデプロイします。
WebCenter Sitesシステムは、完全に機能している必要があります。それが、本番(配信)システムではないことが必要です。
WebCenter Sitesに該当するスキーマをインストールします。
cs_filesystem_schema.zip
cs_sharepoint_schema.zip
完全なインストール手順は、第31.2項「Content Integration Platformのインストール」に記載しています。
注意: インストール・プロセスを問題なく実行するため、次の手順をお読みになり、インストール手順および入力を求められる情報を理解してください。「ステップ3: WebCenter Sitesにスキーマをインストールする」を効率的に完了するには、経験を積んだWebCenter Sites管理者である必要があります。 |
この項では、次の手順を完了します。
Windowsオペレーティング・システムを使用している場合は、Content Integration Agentをホストする同じコンピュータにMicrosoft Visual C++ 2008再配布可能パッケージ(x86)をインストールします。(この再配布可能パッケージは、Microsoft Webサイトからダウンロードできます。)
cipagent
ファイルを、サポートされているオペレーティング・システムを実行しており、かつソースとターゲットの両方のシステムにアクセスできるコンピュータで実行します。
Windows:
cipagent-11.1.1.6.0-36.msi
を実行し、画面上の手順に従います。11.1.1.6.0 CIPエージェント・インストーラは、エージェント・フォルダのCIP 11.1.1.6.0インストール・バイナリにあります。
ターゲット・ディレクトリに次のフォルダが作成されます。
bin cipagent.exe cipcommander.exe conf ..all conf files security ..all certificates and private keys logs ..log file licenses ..licenses
Linux:
11.1.1.6.0 CIPエージェント・インストーラは、エージェント・フォルダのCIP 11.1.1.6.0インストール・バイナリにあります。
rootユーザーとしてソース・システムで次のコマンドを実行します。
./cipagent-11.1.1.6.0-38.el5.i386.rpm.bin
このコマンドによって、次のディレクトリがインストールされます。
usr local bin cipagent -exe cipcommander lib cipagent ..all librariesshare share cipagent conf security logs licenses
構成ファイルcatalog.xml
([path_to_cipagent]/conf
/にある、Linuxの場合は/usr/local/share/conf/
)をバックアップします。
catalog.xml
を編集します。
catalog.xml
ファイルには、ソース・システムおよびWebCenter Sitesに接続するためにContent Integration Agentが必要とする構成設定が格納されています。このファイルを編集し、Content Integration Agentにシステムの場所およびユーザー情報を提供します。
テキスト・エディタを使用して、catalog.xml
を開きます。
Oracle WebCenter Sitesのアダプタを編集します。
cs
という名前で、70b1e307-26a1-499c-9295-cf0b6bd01342
というIDを持つプロバイダ・エレメントを見つけ、次のパラメータを設定します。
urlAS
: WebCenter SitesとともにデプロイされるWebサービス・モジュールを指します。ホスト名およびポートのみ、変更する必要があります。通常、それらは、WebCenter Sitesが実行されているホストの名前およびポートです。コンテキスト名およびコンテキスト関連パスは、それらがデフォルト(http://localhost:8080/csagentservices/InfostoriaService
)と異なることがわかっている場合以外は変更しないでください。
username
: WebCenter Sitesデータベース表を変更する権限を持つアカウントのユーザー名(たとえば、一般管理者のfwadmin
)。
password
: 前述のユーザーのパスワード(たとえば、ユーザー名がfwadmin
であるとすると、xceladmin
)。
context
: これは空白のままにします。
Microsoft SharePointを使用している場合は、そのSharePointインストールのアダプタを編集します。
sharepoint
という名前で、7137dd5d-9ed7-4327-b4fd-8caeebd5889a
というIDを持つプロバイダ・エレメントを見つけ、次のパラメータを設定します。
urlSharepoint
: パブリッシュ元となるSharePointサイトを指すURL。通常、ホスト名(デフォルト値はhttp://localhost
)のみ変更する必要があります。
username
: パブリッシュ可能なコンテンツに対する権限を持つアカウントのユーザー名。
password
: 前述のユーザーのパスワード。
catalog.xml
を保存します。
Content Integration Agent実行可能ファイルを再起動します。
Windows: Content Integration Agentサービスを再起動します。
Linux: rootユーザーとして次のように入力します。/sbin/service cipagent restart
注意: Content Integration Agent実行可能ファイルは、スタンドアロン・プロセスとしてもシステム・デーモンとしても実行できます。この実行可能ファイルによって、デフォルト・ポート |
次のステップである「ステップ2: Sites Agent Servicesをインストールする」に進みます。
注意: Sites Agent Servicesは、本番(配信)以外のどのようなのWebCenter Sitesシステムにインストールできます。コンテンツ管理(ステージング)システムをお薦めします。 |
csagentservices.war
内の次のファイルを編集します(それらのファイルはすべて、csagentservices/WEB-INF/classes
内に配置されています)。
commons-logging.properties
: ログ・ファイルおよびログの詳細設定を定義します。
csAgentServices.properties
: WebCenter Sitesデータベースへのアクセスを有効化します。
テキスト・エディタを使用して、Agent Servicesログ・ファイル(agentservices.log
)を指すようにcommons-logging.properties
を編集します。
アプリケーション・サーバー固有のデータ・ソースを作成します(詳細は、第I部「Oracle WebCenter Sitesのインストール」を参照してください。)
csAgentServices.properties
を変更し、WebCenter Sitesデータベースへのアクセスを有効化します。
テキスト・エディタを使用して、次のプロパティを設定します。
uploader.username
: フレックス・ファミリを編集する権限を持つアカウントのユーザー名。
uploader.password
: 指定したユーザー名のパスワード。
cs.installDir
: WebCenter Sitesインストール・ディレクトリ(たとえば、C:\CS
)。
cs.url
: WebCenter Sites URL。WebCenter Sites Webアプリケーションを指します。デフォルト値は、http://localhost:8080/cs
です。
csAgentServices.properties
を保存します。
WebCenter Sitesホスト上のアプリケーション・サーバーにcsagentservices.war
をデプロイします。
アプリケーション・サーバーを再起動します。
次のステップである「ステップ3: WebCenter Sitesにスキーマをインストールする」に進みます。
この手順では、次に示す適用可能なzipファイルをWebCenter Sitesにインポートします。
cs_filesystem_schema.zip
cs_sharepoint_schema.zip
スキーマをインストールする手順は、次のとおりです。
WebCenter Sitesインストール・ディレクトリからcatalogmover.bat
(またはLinux上のcatalogmover.sh
)を実行します。
注意: CatalogMoverを使用するには、それをWebCenter Sitesに接続する必要があります。
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「Catalog」→「Auto Import Catalog(s)」に移動します。
インポートするファイルを選択します。
インポート・ダイアログで、次に示すフィールドに入力します。
Catalog Data Directory: デフォルト値のままにします。
Catalog ACL List: Browser,SiteGod,xceleditor,xceladmin
必要に応じて、残りのファイルをインポートします。
一般管理者(デフォルトではfwadmin/ xceladmin
)を使用してWebCenter Sites管理インタフェースにログインし、次のように続行します。
既存のコンテンツ管理サイトに対して各インポート済フレックス・ファミリを有効化します(フレックス・ファミリ・メンバーの名前は、ソース・システムの名前で始まります)。フレックス・ファミリに対して新しいサイトを作成することもできます。
パブリッシュ済コンテンツに簡単にアクセスできるようにするために、ツリー・タブ(たとえば、「FileSystem」タブや「SharePoint」タブ)を作成します。
フレックス・ファミリの有効化、サイトの作成およびツリー・タブの作成の手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。
次のステップである「ステップ4: (オプション)イベント通知の構成」に進みます。
CIP管理者にソース・システムでのイベントおよびそれらの同期について通知する必要がある場合は、インストール担当者(または管理者)が次のサンプル・ワークフローのいずれかまたはすべてを有効化できます。
注意: 次のワークフローは、アセットのパブリッシュ前にインストールし、有効化する必要があります。 |
サンプル・ワークフローのインストールの詳細および手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』の「イベント通知の構成」の章を参照してください。
この手順では、WebCenter Sitesにテスト・フォルダをパブリッシュします。テスト・フォルダのコンテンツを追加、削除および変更することで、同期プロセスも検証します。
CIPのインストールを検証する手順は、次のとおりです。
mappings.xml
(Content Integration Agentをホストしているサーバー上にある)をバックアップします。
デフォルト・メタデータ(デフォルトmappings.xml
ファイルで定義されたもの)を使用してテスト・フォルダを選択(または作成)します。つまり、次のようになります。
そのフォルダ・タイプは、mappings.xml
のフォルダ・タイプに一致します(クイック・リファレンスは、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』の表「デフォルトでサポートされているソースシステム・メタデータ」を参照してください。
そのテスト・フォルダには、mappings.xml
内のものと一致するフォルダ・タイプ、ドキュメント・タイプおよび属性を持つサブフォルダおよびドキュメントが含まれています(詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください)。
注意: Microsoft SharePointシステムからパブリッシュ・プロセスを検証している場合は、 |
パブリッシュ・プロセスをテストします。手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。
サブフォルダおよびドキュメント(SharePointのピクチャを含む)を名前変更、移動、削除および作成することで、同期プロセスをテストします。属性を削除および追加することでそれらをテストします。(属性を追加するときは、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』の「再マップ」の章の手順に従ってください。)
unpublish
コマンドを実行することでアンパブリッシュ・プロセスをテストします(『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください)。
オブジェクトをパブリッシュする最も迅速な方法は、デフォルトmappings.xml
ファイルおよびCIPで提供されるフレックス・ファミリを使用することです。ソース・システムの構成に応じて、次のいずれかの操作を行います。
オブジェクトのスキーマがmappings.xml
のデフォルト・スキーマおよびデフォルト・フレックス・ファミリと一致している場合、そのオブジェクトはパブリッシュする準備ができています。『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』の「パブリッシュ」の章の手順に従ってください。
オブジェクトは、それらのスキーマがmappings.xml
のデフォルト・スキーマおよびデフォルト・フレックス・ファミリと異なる場合は、正常にパブリッシュできません。オブジェクトをパブリッシュする前に、スキーマを再マップしてください。これには、ソース・システムのフレックス・ファミリを更新し、mappings.xml
を再構成する必要があります。手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』の「再マップ」の章を参照してください。
Content Integration Platformは、多くの方法でカスタマイズできます。例:
デフォルト・フレックス・ファミリをカスタム・シナリオに合わせて変更することも、それらをカスタム・フレックス・ファミリに置き換えることもできます。
フレックス・ファミリにはフレックス・フィルタを追加できます。(フレックス・フィルタを実装する場合、対応するjar
ファイルを、WebCenter SitesとSites Agent Servicesの両方のアプリケーションに必ず追加してください。)
属性は、ソース・システム上で変更することも、ソース・システムに追加することもできます。
新規ドキュメント・タイプをソース・システムに追加できます。
ソース・システムにおける変更に応じてWebCenter Sitesで発生した、または発生しなかったCIP関連のイベントを管理者に通知するために、ワークフローを実装できます。
CIPインストールのカスタマイズの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』に記載されています。