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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49672-02
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32 Content Integration Platform for EMC Documentumのインストール

この章では、WebCenter SitesとDocumentumインストール間のコンテンツの転送をサポートするように、Content Integration Platform for EMC Documentumをインストールおよび構成する手順について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

32.1 インストールの概要

Content Integration Platform for EMC Documentumによって、WebCenter SitesとEMC Documentumの間で、次のような双方向の通信が可能になります。

アーカイブ・プロセスでは、WebCenter SitesではなくCS DataStoreが、CIPによってデータのソースとして扱われます。CS DataStoreは、アセットがWebCenter Sitesからアーカイブが有効化されている宛先にパブリッシュされるときに作成されます。CS DataStoreは、そのファイル・システムにパブリッシュ済アセットを格納します。

CIPは、ソース・システムのメタデータをターゲット・システムに複製することで、パブリッシュおよびアーカイブをサポートします。したがって、ソース・システムのコンテンツを格納するスキーマはターゲット・システムに確立されます。ソース・システム上のコンテンツは、CIPコマンドライン・インタフェースおよびcipcommander publishコマンドを介してターゲット・システムに転送できます。パブリッシュ・セッションが終了すると、同期エンジンによって、コンテンツの変更について、ソース・システムのパブリッシュ済(またはアーカイブ済)ワークスペースの監視が開始され、変更されたコンテンツがターゲット・システムに自動的に複製されます。

この章では、要件に応じて、パブリッシュ、アーカイブまたはその両方のプロセスをサポートするようにCIPコンポーネントをインストールする方法を示します。

32.2 前提条件

Content Integration Platformをインストールする前に、次のように実行します。

次のインストール後のシナリオも考慮してください。WebCenter Sites配信システムが、Oracle WebCenter Sites: コミュニティ・アプリケーションを実行していて、サイト・ビジターのコメントおよびレビューをアーカイブする場合、それらのコメントおよびレビューを配信システムから別のWebCenter Sitesシステムにリアルタイム・パブリッシュする必要があります。システムでWEMフレームワークが実行されていることも必要です。手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。

32.1.2 パッケージ化

Content Integration Platformは、次のファイルのセットとして配布されます。

ファイル 説明

cipagent-vNo.msi (Windowsの場合) cipagent-vNo.rpm.bin (Linuxの場合)

パブリッシュおよびアーカイブ用。これらのファイルによって、Content Integration Agent (CIPCommanderおよびservice)と、Content Integration Agentのプロセスのプロセスを制御する構成ファイルがインストールされます。

これらのファイルの1つを、サポートされるオペレーティング・システムを備え、ソースとターゲットの両方のシステムにアクセス可能なマシンにインストールする必要があります。

csagentservices.war

パブリッシュ用。このファイルによって、ログ・ファイルの詳細の設定およびWebCenter Sitesデータベースへのアクセスの制限のためのプロパティ・ファイルを含むSites Agent Servicesがインストールされます。

このファイルは、配信以外のシステムにデプロイする必要があります。そのシステムは、WebCenter Sites Sharedディレクトリにアクセスできる必要があります。

cs_documentum_schema.zip

パブリッシュ用。このファイルによって、指定したCMサイトのWebCenter SitesにDocumentumフレックス・ファミリがインストールされます。

documentum_cs_schema.dar

アーカイブ用。このファイルによって、Documentumシステムに、CS DataStoreのコンテンツをサポートするスキーマがインストールされます。


32.4 インストール手順

この項では、Content Integration Platform for EMC Documentumをインストールします。手順は次のとおりです。

32.4.1 ステップ1. Content Integration Agentをインストールする

  1. Windowsを使用している場合、Microsoft Visual C++ 2008再配布可能パッケージ(x86)をContent Integration Agentをホストするマシンにインストールします。

  2. cipagentファイルを、サポートされるオペレーティング・システムを備え、ソースとターゲットのシステムにアクセス可能なマシン上で実行します。

    • Windows:

      cipagent-2.0.0-127.msiを実行し、プロンプトに従います。

      ターゲット・ディレクトリに次のフォルダが作成されます。

      bin
        cipagent.exe
        cipcommander.exe
      conf
        .. all conf files
      security
        .. all certificates and private keys
      logs
        ..log file
      licenses
        ..licenses
      
    • Linux:

      rootユーザーとしてソース・システムで次のコマンドを実行します。

      ./cipagent-2.0.0-128.el5.i386.rpm.bin

      次のディレクトリがインストールされます。

      usr
        local
           bin
             cipagent -exe
             cipcommander
           lib
             cipagent
               ..all libraries
      share
        cipagent
           conf
           security
           logs
           licenses
      
  3. 構成ファイルcatalog.xml (integration_agent/conf/にある)をバックアップします。

  4. catalog.xmlを編集します。

    catalog.xmlファイルには、ソース・システムおよびOracle WebCenter Sitesに接続するためにContent Integration Agentが必要とする構成設定が格納されています。このファイルを編集し、Content Integration Agentにシステムの場所およびユーザー情報を提供します。

    1. テキスト・エディタでcatalog.xmlを開きます。

    2. Oracle WebCenter Sitesのアダプタを編集します。

      csという名前で、70b1e307-26a1-499c-9295-cf0b6bd01342というIDを持つプロバイダ・エレメントを見つけ、次のパラメータを設定します。

      • urlAS: WebCenter SitesとともにデプロイされるWebサービス・モジュールを指します。ホスト名およびポートのみ、変更する必要があります。通常、それらは、WebCenter Sitesが実行されているホストおよびポート番号を指定します。コンテキスト名およびコンテキスト関連パスは、それらがデフォルト(http://localhost:8080/csagentservices/InfostoriaService)と異なる場合以外は変更しないでください。

      • username: WebCenter Sitesデータベース表を変更する権限を持つアカウントのユーザー名(たとえば、一般管理者のfwadmin)。

      • password: 前述のユーザーのパスワード(たとえば、fwadminがユーザー名がであるとすると、xceladmin)。

      • context: これは空白のままにします。

    3. 次のように、EMC Documentumインストールのアダプタを編集します。

      documentumという名前で、d7a96a63-e78c-407c-8d7f-e84988806e49というIDを持つプロバイダ・エレメントを見つけ、次のパラメータを設定します。

      • urlDocumentum: Documentum Foundation Services (DFS)が実行されているサーバーを指すURL。コンテキスト名が含まれますが、コンテキスト関連パスは削除されます。通常、ホスト名(デフォルト値はhttp://localhost:9090)のみ変更する必要があります。

      • username: パブリッシュ可能なコンテンツに対する権限を持つアカウントのユーザー名。

      • password: 前述のユーザーのパスワード。

      • filter: このパラメータには、パブリッシュする予定でないドキュメント・バージョンをフィルタ処理して除外するために適用されるwhere句が含まれています。たとえば、最新の承認済バージョンのドキュメントをパブリッシュするには、次のような値を指定します。

        r_current_state = 1

        -または-

        r_policy_id = '0000000000000000'

        (承認済状態は索引として1を持つことを考慮した場合)

    4. catalog.xmlを保存します。

  5. Content Integration Agent実行可能ファイルを再起動します。

    • Windows: Content Integration Agentサービスを再起動します。

    • Linux: rootユーザーとして次のように入力します。/sbin/service restart cipagent


    注意:

    Content Integration Agent実行可能ファイルは、スタンドアロン・プロセスとしてもシステム・デーモンとしても実行できます。この実行可能ファイルによって、デフォルト・ポート7070 (Content Integration AgentとのCIPCommander通信のために予約されている)上でシンプルなHTTPサーバーが起動されます。ポート7070は、localhostにバインドされているため、システムが追加のセキュリティ・リスクにさらされることはありません。fileserver機能のデフォルト構成は、ポート7071を使用し、ホスト名の自動検出を試みます。エージェントが実行されているマシンに複数のネットワーク・インタフェースがインストールされている場合は、autoを、Sites Agent Servicesインストールからアクセス可能なDNS名またはIPアドレスに変更することをお薦めします。ポートを変更する必要がある場合、facilities.xmlのポート指定を編集し、-p <port>CIPCommanderを起動するすべてのコマンドに追加します。


  6. facilities.xmlで、Javaの機能セクションを有効化します。ご使用のシステム上のJavaのパスを指定します。

  7. 次のステップである第32.4.2項「ステップ2. CIPパブリッシュ・コンポーネントをインストールする」に進みます。

32.4.2 ステップ2. CIPパブリッシュ・コンポーネントをインストールする

アーカイブ機能のみをインストールする場合、第32.4.3項「ステップ3. Documentumへのアーカイブをサポートするスキーマをインストールする」にスキップします。それ以外の場合は、このセクションのすべての手順を完了し、パブリッシュ機能をインストールします。

32.4.2.1 A. Sites Agent Servicesをインストールする


注意:

Sites Agent Servicesは、配信以外のどのようなのWebCenter Sitesシステムにインストールできます。コンテンツ管理(ステージング)システムをお薦めします。


  1. csagentservices.war内の次のファイルを編集します(それらのファイルはすべて、csagentservices/WEB-INF/classes内に配置されています)。

    • commons-logging.properties: ログ・ファイルおよびログの詳細設定を定義します。

    • csAgentServices.properties: WebCenter Sitesデータベースへのアクセスを有効化します。

    1. テキスト・エディタを使用して、Sites Agent Servicesログ・ファイル(agentservices.log)を指すようにcommons-logging.propertiesを編集します。

    2. アプリケーション・サーバー固有のデータ・ソースを作成します。(詳細は、ご使用のアプリケーション・サーバーへのWebCenter Sitesのインストールに関するガイドに記載されています。)

    3. csAgentServices.propertiesを変更し、WebCenter Sitesデータベースへのアクセスを有効化します。

      • テキスト・エディタを使用して、次のプロパティを設定します。

        uploader.username: フレックス・ファミリを編集する権限を持つアカウントのユーザー名。

        uploader.password: 前述のユーザー名のパスワード。

        cs.installDir: WebCenter Sitesインストール・ディレクトリ(たとえば、C:\CS)。

        cs.url: WebCenter Sites URL。WebCenter Sites Webアプリケーションを指します。デフォルト値は、http://localhost:8080/csです。

      • csAgentServices.propertiesを保存します。

  2. WebCenter Sitesのホスト上のアプリケーション・サーバーにcsagentservices.warをデプロイします。

  3. アプリケーション・サーバーを再起動します。

  4. 次のステップである第32.4.2.2項「B. Oracle WebCenter SitesにEMC Documentumスキーマをインストールする」に進みます。

32.4.2.2 B. Oracle WebCenter SitesにEMC Documentumスキーマをインストールする

この手順では、cs_documentum_schema.zipをWebCenter Sitesにインポートし、WebCenter SitesへのDocumentumオブジェクトのパブリッシュをサポートします。

Documentumスキーマをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. WebCenter Sitesインストール・ディレクトリからcatalogmover.bat (またはLinux上のcatalogmover.sh)を実行します。


    注意:

    CatalogMoverを使用する前に、WebCenter Sitesに接続し、「パスワード」フィールドの下で、ご使用のWebCenter Sitesインストールに適用する値を選択(または入力)します。

    • 「Server」「Connect」を選択します。

    • 次の情報を指定します。

      Server: 接続先のHTTPサーバーの名前、およびそのサーバーが実行されているポート。

      Name:ContentServer

      Password:<password>

    • 「Connect」をクリックします。


  2. 「Catalog」に移動し、「Auto Import Catalog(s)」を選択します。

    1. インポートするファイルを選択します。

    2. インポート・ダイアログで、次に示すフィールドに入力します。

      Catalog Data Directory: デフォルト値のままにします。

      Catalog ACL List: Browser、SiteGod、xceleditor、xceladmin

  3. 一般管理者(デフォルトではfwadmin/ xceladmin)を使用してWebCenter Sitesの管理インタフェースにログインし、次のように続行します。

    1. 第32.2項「前提条件」の説明のように、選択または作成したコンテンツ管理サイト上でDocumentumフレックス・ファミリを有効化します。

    2. パブリッシュ済コンテンツに迅速にアクセスできるように、ツリー・タブ(たとえば、Documentumという名前のもの)を作成します。

    フレックス・ファミリの有効化、サイトの作成およびツリー・タブの作成の手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。

  4. 次のステップである第32.4.3項「ステップ3. Documentumへのアーカイブをサポートするスキーマをインストールする」に進みます。

32.4.3 ステップ3. Documentumへのアーカイブをサポートするスキーマをインストールする

Documentum Composerを使用してdocumentum_cs_schema.darをインストールします(インストール手順およびユーザー情報は、『Documentum Composer User Guide』に記載されています)。

CREATE TYPE fw_asset (fw_id char(255),fw_name char(64),fw_createdby char(64),fw_createddate time,fw_description char(128),fw_publist char(255),fw_status char(2),fw_subtype char(32),fw_updatedby char(64),fw_updateddate time,fw_publisheddate time) WITH SUPERTYPE dm_document

CREATE TYPE fw_document (fw_publisheddate time,fw_name char(64)) WITH SUPERTYPE dm_document

32.4.4 ステップ4. デフォルトmappings.xmlファイルをバックアップする

mappings.xmlファイルは、Content Integration Agentをホストしているサーバー上にあります。

32.5 次のステップ

CIPをインストールしたら、必要に応じて、次の手順を完了します。