Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.0) E49672-02 |
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リモートSatellite Serverをインストールおよび構成した後、キャッシュ条件を調整し、WebCenter Sitesシステムのパフォーマンスを最適化できます。
この章では、次の項目について説明します。
inCacheを使用している場合
inCacheフレームワークを使用している場合、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』にリストされているプロパティを設定することでそれを調整できます。
inCacheまたは従来のキャッシュ・フレームワークのいずれのタイプでも、satellite.propertiesファイルで有効期限プロパティを設定できます。有効期限プロパティは、アイテムを生成したBlobに対してsatellite.blob
またはRENDER.SATELLITEBLOB
タグでキャッシュ有効期限値が明示的に設定されていない場合のBlobのデフォルト有効期限時間を定義します。
有効期限をneverに設定すると、Blobが時間的な理由で期限切れになることはないことがSatellite Serverに通知されます。そのようなオブジェクトが、キャッシュに無期限にとどまるとは限りません。たとえば、キャッシュがいっぱいの場合、Satellite ServerによってLRU (最低使用頻度)アルゴリズムに基づいてキャッシュからオブジェクトが削除されます。
有効期限をimmediateに設定すると、Satellite Serverに、ページ、ページレットまたはBlobをまったくキャッシュしないことが通知されます。
特定のセットの有効期限日付と時刻を定義するには、次の書式を使用する文字列を有効期限プロパティに割り当てます。
hh:mm:ss W/DD/MM
このプロパティの値は、TimePattern
オブジェクトの構文に従います。構文定義は、便宜のため表10-1にも示します。
表10-1 TimePattern構文
パラメータ | 有効な値 | 説明 |
---|---|---|
hh |
0-23 |
時間。たとえば、0は午前0時、12は正午、15は午後3時などを意味します。 |
mm |
0-59 |
その時刻を過ぎた分数。 |
ss |
0-59 |
その分を過ぎた秒数。 |
w |
0-6 |
曜日。たとえば、0は日曜、1は月曜などを意味します。 |
DD |
1-31 |
月の日。 |
MM |
1-12 |
月。たとえば、1は1月、2は2月などを意味します。 |
たとえば、次の有効期限値は、毎月曜日の午後3時30分および4月15日を意味します。
15:30:00 1/15/4
WとDDの両方の値を指定すると、両方の値が適用されます。したがって、ページは月曜日(Wフィールド)と15日(DDフィールド)に期限切れします。曜日による有効期限のみを示す場合は、DDフィールドにアスタリスクを入力します。たとえば、4月の毎月曜日の午後3時30分の有効期限を示すには、次のように有効期限値を設定します。
15:30:00 1/*/4
日付による有効期限のみを示す場合は、Wフィールドにアスタリスクを入力します。たとえば、4月15日の午後3時30分の有効期限を示すには、次のように有効期限値を設定します。
15:30:00 */15/4
hh、mm、ssまたはMMフィールドにアスタリスクを設定すると、すべての有効な値を意味します。たとえば、月曜日の午後3時30分および毎月15日の有効期限を示すには、次のように有効期限値を設定します。
15:30:00 1/15/*
また、値をカンマで区切ることで、6つのフィールドのいずれにも複数の値を指定できます。値の範囲を表すには、マイナス記号を使用します。たとえば、次の有効期限値は6時00分(朝)および1時00分(午後)および5時00分(午後)、および6月の月曜日から金曜日までを表します。
6,13,17:00:00 1-5/*/6
ページが15分ごとに期限切れする必要があることを示すには、有効期限値を次のように設定します。
*:15,30,45:0 */*/*
デフォルトの値は次のとおりです。
5:0:0 */*/*
これは、Satellite Serverキャッシュ内のすべてのものが、毎日午前5時00分に期限切れすることを意味します。
Satellite Serverは、Apache Jakarta Commons Loggingを使用します。デフォルトでは、特定のJCL構成情報は指定されていません。その結果、JCLは、INFO、WARNおよびERRORメッセージをコンソールに記録するようになります。ユーザーが詳細な構成情報を指定するには、次のディレクトリ内にcommons-logging.properties
という空のファイルを配置します。
<$SatelliteServerRoot>/WEB-INF/classes
その後、そのファイルをプロパティ・エディタを使用して編集します。プロパティ・エディタは、各プロパティに関する詳細なログ構成情報を提供します。
プロパティ・エディタを開くには、settings.batバッチ・ファイル(Windows)またはsettings.shスクリプト(UNIX)を実行します。commons-logging.propertiesファイルが開きます。それにはいくつかのタブがあります。「ロガー」タブの下に、他のエントリとともに次のものが表示されます。
com.fatwire.logging.cs.satellite com.fatwire.logging.cs.satellite.cache com.fatwire.logging.cs.satellite.host com.fatwire.logging.cs.satellite.request
これらが、Satellite Serverが使用するロガーです。各ロガーに関する情報および設定可能な値は、プロパティ・エディタのプロパティの説明を参照してください。「ファクトリ」タブの下で、Satellite Serverで使用するロガーのタイプを選択できます。デフォルトでは、プロパティ・エディタは、これを次のように設定します。
COM.fatwire.cs.core.logging.TraditionalLog
これにより、ログ・メッセージを、「トラディショナル・ログ」タブの下で構成されているログ・ファイルに書き込めます。(logging.file
プロパティが必須であることに注意してください。)
コンソールにメッセージを送信するには、org.apache.commons.logging.Log
プロパティを空白またはCOM.FutureTense.Logging.StandardLog
に設定します。完了したら、変更を保存し、プロパティ・エディタを終了し、アプリケーション・サーバーを再起動することでSatellite Serverを再起動します。JCLの詳細は、JCL Webサイト(http://jakarta.apache.org/commons/logging/
)を参照してください。