Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.0) E49672-02 |
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Satellite Serverのリモート・インスタンスをインストールする場合、それらをサポートされている任意のアプリケーション・サーバーにインストールできます(アプリケーション・マトリックスを参照)。Satellite Serverのリモート・インスタンスのインストールおよび構成は、反復プロセスです。最初に1つのリモートSatellite Serverでインストール、構成およびテストを行い、次に、他のリモートSatellite Serverインストールをインストール、構成およびテストします。Satellite Serverソフトウェアのインストールおよび初期構成が完了したら、ハードウェアおよびソフトウェア・スタックを最大限利用するために構成を調節できます。
Satellite Serverのリモート・インスタンスをインストールおよび構成するには、次の手順を完了します。
Satellite Serverをインストールする前に、必須ハードウェアおよびソフトウェアがあることを確認します。最新の情報は、Oracle WebCenter Sites動作保証マトリックスを参照してください。
この項の内容は、次のとおりです。
Satellite ServerホストとWebCenter Sitesホストの間の接続は、キャッシュされていないデータの提供のパフォーマンスを制限する要因です。リモート接続は、Satellite Serverキャッシュにないデータにアクセスする場合、帯域幅および待機時間に関するパフォーマンスが低下します。
複数のリモートSatellite Serverを使用している場合は、ロード・バランサ(ハードウェアまたはソフトウェアベース)が必要です。Oracle製品は、使用可能なロード・バランサのブランドに制限はありませんが、セッション・アフィニティをサポートするロード・バランサを使用し、セッション・アフィニティを有効化することを強くお薦めします。
Satellite Serverホストは、表9-1の最小要件を満たす必要があります。
WebCenter Sitesで使用されるデフォルト・キャッシュ・フレームワークであるinCacheは、効率的に機能するために次のJVMパラメータを設定する必要があります。
-Dnet.sf.ehcache.enableShutdownHook=true -DnumOfDiskStores=<will vary based on drive speed>
Satellite Serverは、完全な機能を備えたサーブレット・コンテナおよびサーブレット・エンジンを必要とします。サポートされる環境については、Oracle WebCenter Sites動作保証マトリックスを参照してください。
インストール・ファイルの名前はSatelliteServer.zip
です。このファイルをホスト・マシンに抽出します。
UNIX: SatelliteServer.zip
を解凍します。
Windows: WindowsエクスプローラでSatelliteServer.zipをダブルクリックします。
このzipファイルを抽出すると、SatelliteServer
という名前のサブディレクトリが作成されます。そのサブディレクトリのいずれも名前を変更しないでください。アーカイブ済ディレクトリ構造を保持してください。そのようにしない場合、インストーラが失敗します。
Satellite Serverは、次のようにインストールできます。
次のインストーラ・スクリプトを実行します。
Windowsの場合: ssInstall.bat
UNIXベースのシステムの場合: ssInstall.sh
初期画面(図9-1)で、「次へ」をクリックします。
「インストール・ディレクトリ」画面(図9-2)に、Satellite Serverのターゲット・インストール・パスを入力します。必要な権限を持っていることを確認します。指定したディレクトリが存在しない場合は、インストーラから、それを作成する権限を要求されます。
「次へ」をクリックします。
望ましいプラットフォーム・タイプを選択します(図9-3)。
「次へ」をクリックします。
目的のアプリケーション・サーバーを選択し、Satellite Serverのコンテキスト・ルート (図9-4)を入力します。
「次へ」をクリックします。
WebCenter Sites情報を入力します(図9-5)。
WebCenter Sitesを実行しているマシンのホスト名またはIPアドレス。
WebCenter Sitesが接続をリスニングするポート番号。
Satellite Serverが接続するアプリケーション・コンテキスト・ルート。
WebCenter Sitesがセキュア接続を介してインストールされたかどうか。
「次へ」をクリックします。
Satellite Server管理アカウント情報を入力します (図9-6)。
ユーザーの管理アカウントのユーザー名を入力します。デフォルトでは、このフィールドにはSatelliteServer
が移入されています。
ユーザーのパスワードを入力します。
「次へ」をクリックします。
CASデプロイメントの情報を入力します(図9-7)。
最初の2つのフィールド(サーバー・ホスト名とポート番号)に、CASがデプロイされているサーバーのホスト名とポート番号を入力します。
内部からアクセス可能なCASのサーバー・ホスト名とポート番号の各フィールドは、それぞれCASHostNameLocal
プロパティおよびCASPortNumberLocal
プロパティにマップされます。これらのプロパティは、ロード・バランサではなく、CASが実際にデプロイされているサーバーを指している必要があります。ただし、クラスタ内では、ホストがロード・バランサを指す必要があります。次のように実行します。CASサーバーがファイアウォールの背後からアクセスできない場合、ファイアウォールの背後からアクセス可能なサーバーのホスト名およびポート番号を入力します。それ以外の場合、最初の2つのフィールドと同じ情報を入力します。
「次へ」をクリックします。
「インストール」をクリックしてインストール処理を開始します(図9-8)。
Satellite Serverをデプロイします(図9-9)。
Satellite Serverのwar
ファイル(デフォルトではcs.war
という名前)は、Satellite Serverのインストール・ディレクトリの下のominstallinfo/app/
にあります。必要に応じて、cs.war
ファイルの名前を変更し、展開したWARファイルをサーバーにデプロイし、サーバーを起動(または再起動)し、「OK」をクリックして、インストールを完了します。
デプロイメントに成功した場合、確認ダイアログ・ボックスが表示されます。「OK」をクリックしてインストール・ログを確認します(図9-10)。
「終了」をクリックしてインストーラを終了します。
Satellite Serverのサイレント・インストールを行うには:
omii.ini
ファイルを生成します。
Satellite ServerのGUIインストーラを、第9.3.1項「GUIインストーラを使用したSatellite Serverのインストール」のステップ1から8の説明に従って実行します。
「インストールの進行状況」画面(図9-8)が表示されたら、GUIインストーラを停止します。
<RSS_Home>\omii
から、GUIインストーラで入力したパラメータを含むomii.ini
ファイルをコピーします。
必要に応じてomii.ini
ファイルを編集し、このファイルをSatellite Serverのインストール・ディレクトリに貼り付けます。
Satellite Serverのインストール・ディレクトリにあるinstall.ini
ファイルを次のように編集します。
nodisplay=true loadfile=<path to the omii.ini file you just edited>
ssInstall.sh -silent
を実行します。
このステップでは、リモートSatellite ServerをWebCenter Sitesに登録し、WebCenter SitesがリモートSatellite Serverキャッシュを適切に管理できるようにします。すべてのSatellite Serverインストールが、それぞれのWebCenter Sitesインストールに登録されている必要があります。
注意: 各リモートSatellite Serverは、単一のWebCenter Sitesインストールとのみ関連付けることができます。したがって、2つの個別のWebCenter Sitesインストールに同じリモートSatellite Serverを使用することはできません(管理や本番など)。 |
Windowsシステムの場合、Sites Explorerを開き、SiteGod
権限を持つユーザー(たとえば、一般管理者またはContentServer
ユーザー)としてWebCenter Sitesにログインします。
System Satelliteタブをクリックします。
開いた表には、具体的な値が移入されており、各行は一意のSatellite Serverシステムを表しています。推奨値については、次の表を参照してください。
列 | 値 |
---|---|
id |
このSatellite Serverを識別する数値(正の整数)。これは、この表の同じ列の他の行の他のどの値とも異なる必要があります。 |
description |
このSatellite Serverをユーザーに識別させるテキストの記述。リファレンス目的にのみ使用されます。 |
protocol |
Satellite Serverがリクエストを受信するプロトコル。これは通常、 |
host |
Satellite Serverのホスト名またはIPアドレス。これは、ロード・バランサではなく実際のSatellite Serverエンジンのホストにする必要があります。 |
port |
Satellite Serverがリクエストのリスニングを行うポート。 |
satelliteservletpath |
ポート番号からSatelliteサーブレットの名前までを含むURLの部分です。これは通常、 |
flushservletpath |
ポート番号から |
inventoryservletpath |
ポート番号からインベントリ・サーブレットの名前までを含むURLの一部です。これは通常、 |
pastramiservletpath |
ポート番号からインベントリ・サーブレットの名前までを含むURLの一部です。これは通常、 |
username |
このSatellite Serverに割り当てられたユーザー名。 |
password |
このSatellite Serverに割り当てられたパスワード。パスワードは、入力された後に、Sites Explorerによって自動的に暗号化されます。 |
「ファイル」メニューから「保存」 を選択して、変更を保存します。
Sites Explorerを終了します。
ログインに成功すると、ユーザーは、CASによって、リクエストされたサービスにリダイレクトされます。セキュリティ目的で、リクエストされたサービスを、CASがそのユーザーをサービスにリダイレクトする前に検証できます。リクエストされるサービスのURLの指定の手順は、第7.2項「CASに対する信頼できるURLの指定」を参照してください。
必要に応じて、アプリケーション・サーバーを再起動します。アプリケーション・サーバーの再起動(デプロイ)方法の詳細は、第I部「Oracle WebCenter Sitesのインストール」を参照してください。
Satellite Serverを他のマシンにインストールする前に、新規インストールしたSatellite Serverをテストし、それがWebCenter Sitesと適切に通信していることを確認します。Satellite Serverをテストするには、コンテキスト管理モードで実行されてるWebCenter Sitesシステムからコンテンツをパブリッシュする必要があります。
構成をテストする手順は、次のとおりです。
ロード・バランサを構成し、すべてのWebCenter Sitesリクエストが、1つのSatellite Serverインスタンスに送信されるようにします。
ブラウザを使用してSatellite Server URLに移動します。例:
http://<server>:<port>/<URI>/Satellite?pagename=<MyPage>
ここで<MyPage>
は、WebCenter Sitesシステム上の任意のページです。
注意: 入力するSatellite ServerのURLを見つける最も簡単な方法は、コンテンツ管理システムのページをプレビューしてそのURLをコピーし、リモートSatellite Serverを指定するように変更します。 |
すべてが適切に構成されている場合、ブラウザに、選択したページが表示されます。
選択したページがブラウザに表示されない場合は、次のことを確認してください。
ロード・バランサを適切にセットアップしましたか。このテストの場合、WebCenter Sitesに対するすべてのリクエストは、Satellite Serverマシンに送信する必要があることを忘れないでください。(他のマシンはまだ構成されておらず、したがつてこれらのリクエストを処理できません。)
Satellite Serverプロパティを適切に設定しましたか。特に、ホスト名およびポート番号を適切な値に設定したことを確認してください。
WebCenter Sitesに無効なページをリクエストしましたか。
最初のリモートSatellite Serverインスタンスをインストールおよびテストした後、この章の手順を反復することで、残りのSatellite Serverインスタンスをインストールおよび構成します。
第10章「Satellite Serverのインストール後の手順」に進み、キャッシュ条件を調整し、WebCenter Sitesシステムのパフォーマンスを最適化します。