Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.0) E49672-02 |
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Satellite Serverは、WebCenter Sitesシステムと連動して、次のような利点を提供します。
キャッシュの追加のレイヤー。WebCenter Sitesキャッシュによって提供されるキャッシュのレイヤーを補足します。
スケーラビリティ。Satellite Serverのリモート・インストールを追加することで、迅速かつ経済的にWebCenter Sitesシステムにスケーラビリティを持たせることができます。
パフォーマンスの向上。Satellite Serverは、WebCenter Sites上の負荷を軽減し、コンテンツを、それを表示するWebサイトのビジターの近くに移動することで、Webサイトのパフォーマンスを向上します。
REST呼出しをキャッシュする機能。この理由のために、コンテンツ管理インストールおよび配信インストールの前にリモートSatellite Serverを追加する場合があります。
この章では、これらの利点を得るために実装する構成について説明します。
Satellite Serverは、次のように構成できます。
共存。これにより、キャッシュの2つめのレイヤーが提供され、開発および管理システムでコンテンツの実際の配信をシミュレートできます。
リモート。これにより、配信システムのパフォーマンスおよびスケーラビリティが向上します。
このドキュメントの内容は次のとおりです。
WebCenter Sitesには、Satellite Serverのコピーが同梱されており、それはWebCenter Sitesソフトウェアと同じマシンに自動的にインストールされ、有効化されます。これが、共存Satellite Serverです。共存Satellite Serverの目的は、開発および管理システムに、アクティブ・サイト(配信システム)で行われるページ配信をシミュレートする機能を提供することです。
共存Satellite Serverは、WebCenter Sitesキャッシュによって提供されるものに追加されるキャッシュのレイヤーを提供します。Satellite ServerとWebCenter Sitesのキャッシュは、直列で機能して二重バッファのキャッシュを提供し、キャッシュされたページのコピーは、Satellite ServerとWebCenter Sitesの両方のキャッシュに格納されます。この構成の短所は、オブジェクトごとに2つのコピーをメモリーに格納するため、メモリー使用量が増加することです。二重バッファのキャッシュの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』の「キャッシュ」の章を参照してください。図8-1は、Satellite Serverの共存インストールを示しています。
共存Satellite Serverホストを、第10.1項「キャッシュ条件の調整」の説明に従って、WebCenter Sitesシステムのパフォーマンスが最適になるように設定することをお薦めします。
配信システムで、1つ以上のリモートSatellite Serverインスタンスをセットアップする必要があります。少なくとも、1つのリモートSatellite ServerをWebCenter Sitesと同じ地理的位置にインストールする必要があります。リモートの地理的位置のパフォーマンスを高めるために、図8-2に示すように追加のリモートSatellite Serverを構成できます。
Satellite Serverのリモート・インストールは、二重バッファのキャッシュを可能にするのみでなく、いくつかの利点をもたらします。
コンテンツがその対象読者の近くに移動することで、Webサイトのパフォーマンスが向上します。前の図では、たとえば、メイン・データ・センターがニューヨークにあり、セカンダリ・データ・センターがヨーロッパおよびアジアにあるとします。
キャッシュ・コンテンツはリクエストをWebCenter Sitesに転送する必要がなくなり、このリソースが他のタスクを処理できるようになるため、スケーリングの向上が可能になります。
Satellite Serverのリモート・インスタンスのインストールおよび構成の詳細は、第9項「リモートSatellite Serverのインストール手順」を参照してください。